JPS63112296A

JPS63112296A - 遊転翼車付非対称船

Info

Publication number: JPS63112296A
Application number: JP25843686A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Namimatsu; 並松　正明
Original assignee: IHI Corp
Current assignee: IHI Corp
Priority date: 1986-10-31
Filing date: 1986-10-31
Publication date: 1988-05-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は遊転翼車付非対称能に係り、特にプロペラ面に
流入する海水の流れを整流するために。

船尾部を非対称とし、プロペラの後部にベーンプロペラ
を設けたものに関する。

［従来の技術］船舶のプロペラの後流にはプロペラの回転と同一方向の
回転流が含まれており、この回転流の一部が舵によって
推力に変換され、船舶の推力になっている。

また、このプロペラの回転流による損失を回収する手段
の一つとして、従来船尾を左右非対称形にして、プロペ
ラに流入する流れをあらかじめプロペラの回転方向と反
対方向に回転流を含むものにしておく方法がとられてい
る。

［発明が解決しようとする問題点］ところで、船舶のプロペラの後流はプロペラの回転と同
一方向の回転流が含まれており、この同一方向の回転流
は船舶を推進するための推力としては直接役立っていな
いという問題があった。

また１回転流の一部は舵によって船舶の推力に変換され
ているが、この回転流を生ずるに要するエネルギーの大
部分が無駄に失なわれているという問題があった。

ざらに、この回転流による損失を回収する手段つとして
、船尾を左右非対称形として、プロペラに流入する流れ
をあらかじめプロペラの回転方向と反対方向の回転流れ
を含むものにしておく方法の場合、この回転流れは増加
しプロペラに流入する水流はプロペラ容具の動きに逆ら
う向きとなるので、プロペラを回転するに要する力、す
なわち。

所要トルクは大きくなり荷重度の高いプロペラとなるた
め、プロペラの単独効率は低下するという問題があった
。

［発明の概要〕上記目的を達成するために本発明は、プロペラが取付け
られている船尾部において、該プロペラの回転と同一方
向の回転流が発生するようにプロペラ回転軸の上方およ
び下方の船尾部をプロペラの回転方向に曲げるとともに
、前記プロペラの同軸上後方に設けプロペラの後流によ
って回転するほぼプロペラと同じ径の遊転翼車と、該遊
転翼車の各翼先端に推力を発生するように固設した推力
買と、該推力翼と前記遊転翼車とで構成し一体に回転す
るベーンプロペラとを備え、プロペラの後流の回転流を
船舶を推進させるための推力に変換して、推進効率を可
及的に向上しようとするものでおる。

［実施例］以下に本発明に掛る一実施例を添附図にしたがって詳）
ホする。

第１図は本発明の一実施例を示す側面図、第２図は第１
図の平面図、第３図は第１図の断面図。

第４図は本実施例の判流分イ■図、第５図は従来例の判
流分布図でおる。

第１図〜第３図に示す如く、船尾部１のスターンフレー
ム２の上のボス部３を貫通し、主機の駆動力によって回
動するプロペラ軸４ａと一体に回動するプロペラ４が設
けられ、ざらに、このプロペラ４の後方に、プロペラ４
と同軸上にベーンプロペラ７が回動自在に設けられてい
る。

プロペラ４は複数の翼を有し、また、ベーンプロペラ７
はプロペラ４とほぼ同径の複数の翼を有する遊転翼車５
と、この遊転翼車５の各翼の先端に固設された推力翼６
とからなり、この推力翼６は遊転翼車５と異なる断面形
状とし、有効に推ノ１に変換できる形状となっていて、
プロペラ４の後流によって回動するように構成されてい
る。

また、船尾部１のスターンフレーム２はボス部３より上
方は右側に曲げてあり、ざらに、ボス部３の下方は左側
に曲げてあり、従って船尾部１の断面形状は第３図に示
すような船尾部１のライン構成となっている。

同図中、９８〜９ｄは第１図中の９ａ〜９ｄの断面を示
し１点線は左右対称の場合の９ａ〜９ｄの断面を示し、
１１は船体中心線、１２は船底基線を示す。

一方、前記船尾部１を水平断面図でみると、第１図に示
す船尾部１のボス部３を貫通して設けられたプロペラ軸
４ａの中心線３ａの水平断面は第２図で示す実線ライン
３ａとなり、ボス部の下方の水平線３ｂの水平断面は、
第２図で示す二点鎖線ライン３ｂとなり、ボス部の下方
の水平線３Ｃの水平断面は第２図で示す点線ライン３Ｃ
のようになっている。

すなわち、船尾部１はボス部３の上下のスターンフレー
ム２をそれぞれプロペラ４の回転方向に曲げて構成され
ている。

通常、右まわりプロペラ４の場合は前述のようにプロペ
ラ軸４ａの上方を右舷方向に、プロペラ軸４ａの下方を
左舷方向に曲げ、スターンフレーム２と船尾部の船体と
連続した流体抵抗の少ない形状を得るように構成されて
いる。

なお、第１図および第２図中の８は舵を示す。

以上のように構成された本発明の作用について説明する
。主機よりの回転駆動力がプロペラ軸４ａを介してプロ
ペラ４に伝達され、プロペラ４は通常前進する場合、右
まわりに回転する。このプロペラ４の回転にともない、
プロペラ４に入る流れ、すなわち、プロペラ４の直前の
伴流分布図は第４図に示すように、プロペラボツシング
１４を中心に、船体中心線１１に対して非対称の等伴流
線１３となり、矢印のような流向となり、プロペラ４の
回転と同一方向に回転する流れを含むものとなる。この
回転流の中では、第５図に示すような従来例のごとくプ
ロペラボツシング１４を中心に、船体中心線１１に対し
て対称の等伴流線１３のような伴流分布のように２回転
流の無い場合に比べて、プロペラの荷重度は減少する。

従って、同一馬力と同一回転数の駆動力ではプロペラ４
のピッチを大きくすることができるため。

プロペラ４の単独効率は向上する。

一方、プロペラ４の後流の回転流は増加する。

この増加した回転流は遊転翼車５の回転力の増加となり
、ｔｉ転翼車５の先端の推力筒６による推力の増加とな
る。

すなわら、プロペラ４の後方に“は、複数の翼を有する
遊転翼車５と推力筒６とからなるベーンプロペラ７がプ
ロペラ４の回転軸と同軸上に回動自在に設けられ、プロ
ペラ４の後流によって遊転することができる。このベー
ンプロペラ７はプロペラ４の直径よりも大きく、大ぎな
円周部分の水流を加速する作用を有する。

この結果、船尾部１をプロペラ４の回転と同一方向の回
転流を発生するように非対称形とすることにより２回転
流が増加するので、遊転翼車５をまわす力も増加し、遊
転翼車５の先端の推力筒６によって推力も増加する。

よって、プロペラ４の単独効率を積極的によくするとと
もに、プロペラ４の後流の回転流もまた推力に変換し、
プロペラ起振力を減少し、総合推進効率を可及的に向上
させ、船舶の省エネルギー運転の効果が得られる。

［発明の効果］以上述べた如く２本発明の遊転翼車付非対称形能によれ
ば、下記の如く種々の優れた効果を発揮する。

（１）船尾部をプロペラの回転と同一方向に曲げて非対
称形とし、プロペラの後方にプロペラの後流によって遊
転する遊転翼車と推力筒とからなるベーンプロペラを設
けることにより、プロペラと同一方向の回転流を有する
伴流中でプロペラを回動させるため、プロペラの荷重度
が下がり、プロペラの単独効率が増加する。

（２）非対称形船尾部によって生ずる回転流は遊転翼車
の回転力の増加となり、推力筒によって推力に変換され
るので、前推進効率の向上が得られる。

【図面の簡単な説明】

″第１図は本発明の一実施例を示す側面図、第２図は第
１図の平面図、第３図は第１図の断面図。第４図は本実施例の伴流分布図、第５図は従来例の伴流
分布図である。図中、１・・・船尾部、２・・・スターンフレーム、３
・・・ボス部、３ａ・・・プロペラ軸中心線、３ｂ・・
・ボス部上方水平Ｉ９．３０・・・ボス部下方水平線、
４・・・プロペラ、４ａ・・・プロペラ軸、５・・・遊
転翼車、６・・・推力筒、７・・・ベーンプロペラ、８
・・・舵、９ａ〜９ｄ・・・断面ラインズ、１０・・・
プロペラ径、１１・・・船体中心線、１２・・・船底基
線、１３・・・等伴流線、である。特許出願人　　　石川島播磨重工業株式会社第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

プロペラが取付けられている船尾部において、該プロペ
ラの回転と同一方向の回転流が発生するようにプロペラ
回転軸の上方および下方の船尾部をプロペラの回転方向
に曲げるとともに、前記プロペラの同軸上後方に設けプ
ロペラの後流によって回転するほぼプロペラと同じ径の
遊転翼車と該遊転翼車の各翼先端に推力を発生するよう
に固設した推力翼とで構成し一体に回転するベーンプロ
ペラとを備えたことを特徴とする遊転翼車付非対称船。