JPS63108136A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は消臭及び殺菌機能を有する空気調和機に関する
。

（ロ）従来の技術 空気調和機を運転する場合、室内は密閉状態となり、食
べ物の臭い、タバコ臭、汗、腐敗臭、壁材の臭い等が問
題となり、また更には前記臭いが、熱交換器に付着し、
送風時、暖房時に臭いを出す原因になる。

このため、脱消臭の手段としてエアーフィルターに活性
炭等を付着させ対処することも考えられ、例えば粉末活
性炭をフィルターの不織布で包み込んだものや、活性炭
繊維にてフィルター化したものを用いる提案もあるが、
充分な消臭（脱臭）効果を期待するとフィルター材の厚
みを増さなければならず圧損の増大、ファン静圧の増大
、騒音の増大と悪影響が多く、低圧損のものでは活性炭
量が少なく効果なく商品化に至っていない。

更には粉末状にしても繊維状にしてもそのものの飛散は
避けられず、健康を阻害する虞れがある。

この対応策として、フィルターの不織布や織布などに消
臭剤を塗布し、含浸等により付着させたものが特開昭６
０−１３５０５９号公報で提示されている。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 上述の公報で提示ネれた消臭手段では、フィルターに付
いた塵埃を除去するために水洗いすると、消臭剤が流れ
落ちて消臭効果がなくなる問題点を有している。

このため、消臭剤をフィルターの不織布や織布に練り込
むことも考えられたが、消臭剤が空気流と接触しにくく
なり消臭効果が劣ることは避けられない。

本発明はかかる問題点を解決すると共に空気調和機の熱
交換器やエアーフィルター、及び室内の壁材などにカビ
やダニが発生し家原病の原因となっている点に鑑み、消
臭効果と併せて殺菌効果も発揮する空気調和機を提供す
るものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、空気調和機の、特に室内空気を循環させるフ
ァンの通風路に、消臭剤と殺菌剤とを吸着させた多孔質
物を設けるようにしたものである。

（ネ）作用 空気調和機の運転時に室内空気が空気調和機内の通風路
を通る際に、室内空気に含まれている悪臭成分や病原菌
が多孔質物に吸着され、悪臭成分は消臭剤で分解される
と共に病原菌は殺菌剤で撲滅される。

この消臭剤としては茶を乾留して得られる乾留分を有効
成分としたものが好ましく、例えば、白井松新薬株式会
社にて製造されている「フレッシュシライマッ」がある
。この消臭剤は茶の主として葉部を減圧下乾留に供し、
２０ａＨｇの減圧下の場合で沸点範囲１８０〜２００°
Ｃの留出分を集めたものであり、茶の生薬もしくはその
乾燥物の溶媒による熱抽出物を有効成分とする消臭剤と
比較して消臭効果が極めて優れている。

尚、このように茶の乾留出物が葉の熱抽出物よりも優れ
た消臭効果を有している理由については未だ明らかにさ
れていないが、乾留工程を経ることによって茶に含まれ
ている成分が乾留中に変性を受けるためではないかと考
えられている。又、乾留出物の化学組成についても明ら
かにされていないが、フラバノール類、フラボノール類
、その他の多数の有機化合物より構成されていると推定
きれており、これら有機成分の包接作用、付加作用及び
中和反応の複合作用により優れた消臭効果を発揮するも
のと推察されている。

以下に、茶の乾留出物のゲル状物「フレッシュシライマ
ツ」と、茶の熱抽出物とを容器に入れて室温下で消臭試
験を行なった結果を示す。尚、測定は検知管にて行なっ
た。

〈硫化水素（咽）〉 〈アンモニア（ｐｐｍ）＞ 又、殺菌剤としては食品添加物として使用きれているパ
ラベン類の化学物質、例えば安息香酸エステルが好まし
い。

又、多孔質物としては、素焼品でも良いが、米国エンゲ
ルハード社で製造されている特殊三次元針状結晶の軽量
ソフトセラミックス材が優れた消臭機能を有しており、
この方が好ましい。このセラミック材の焼結晶は例えば
、（株〉ユニークプロダクツ、（株〉国府田、三井物産
化工機販売（株）及び（株）日本機械製作所から１ビー
ナス」、′ダクトマン」、′セラフリン」等の商品名で
市販きれている。

このセラミックス材は、二酸化ケイ素（Ｓｉｎ、）、ア
ルミナ（Ａり、ｏｓ）、酸化マグネシウム（ＭｇＯ）、
酸化第２鉄＜Ｆｅｔｏｓ）、酸化カルシウム（Ｃａｂ）
、五酸化リン（Ｐａｎｇ）、酸化カリウム（ＫｆｆｉＯ
）、酸化チタン（Ｉｉ０２）等から構成されるカオリン
サン、ベントナイト、モンモリナイト等の典型的なりレ
ー（粘度鉱物）であり、ノックス（Ｎｏｗ　）、ソック
ス（Ｓｏｚ）、アンモニア（ＮＨ，）、メルカプタン（
Ｒ−５Ｒ）等の悪臭成分や各種の溶剤、油等を吸着、分
解吸収、イオン交換する機能を有している。この吸着、
吸収機能をもつ理由は、二酸化ケイ素（Ｓｉｎｇ）が〇
−極性を有し陰イオンの皮膜を形成する一方、ケイ素（
Ｓｉ）が酸素（０，）と結合してその結合体（結晶体）
の外殻に水素の陽イオン（Ｈｌ）が付看してプレート構
硝を完成するからである。又、イオン交換機能をもつ理
由は、結晶体がマグネシウム（Ｍｇ＞原子を中心として
組成され、このＭｇが二価の陽イオンを有し、Ｓｉより
もＯｌやＯＨ，ｕｚｏと強固に且つ速い反応速度で結合
する〇−極性の皮膜を形成するからである。

以下に、−例として１ダクトマン、の消臭結果を示す。

Ｑ　１０２０３０４０５（１に＋１　　　０　ＩＱ　２
０３０４０５０６Ｇ（霞１ｎ）　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　（−目Ｏアンモニア（ＮＨ，）　　
　　　　エチルメルカプタン（Ｃ２Ｈ５ＳＩ＋）（へ）
実施例 本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、第１図に
おいて、（１）は空気調和機の本体（２）の前面に取り
つけられた前面パネルで、吸込グリル（３）と、風向変
更羽根（４）付きの吹出口（５）と、吸気口（６）付き
の開閉蓋（７）とが設けられている。

第２図は前面パネル（１）を取り外した空気調和機の斜
視図、第３図は第１図のｍ−ｍ’腺で切断した空気調和
機の断面図であり、本体（２）内には冷房時に蒸発器と
して、暖房時に凝縮器として作用する熱交換器（８）と
、吸込グリル（３）よりエアーフィルクー（９）及び熱
交換器（８）を介して吸込まれた室内空気を吹出口（５
）から吹き出させるクロスフローファン（１０）と、室
内空気を吸込グリル（３）より吹出口（５）へ導くため
の通風路（１１）を形成するケーシング（１２）と、冷
房時に熱交換器（８）から滴下されるドレン水を受ける
ドレンパン（１３）とが設けられている。

（１４）＋ｔ’＋Ｈｆｉで、クロスフローファン（１０
）のモータ＜１５）と、とのモータ及び圧縮機（図示せ
ず）を運転制御する電気部品収納用の電装箱（１６）と
が設けられており、且つ、この電装室（１４）の下方に
は開閉蓋（７）と対向する収納室（１７〉が設けられて
いる。

（１８）はこの収納室（１７）に納められた容器で、第
４図に示すように、スリット状の通気口（１９）と、こ
の通気口をスライド板（２０）で開閉するレバー（２１
）とが設けられており、本体（２）に前面パネル（１）
を取りつけたままで開閉蓋（７）を開き容器（１８）を
前方より収納室（１７）へ挿入して開閉蓋（７）を閉じ
ると、レバー（２１）が開閉蓋（７）の透孔（２２）を
貫通して前方へ突き出るようになっている。

（２３）はこの容器（１８）に収納された多孔質物（セ
ラミックス材「ダクトマン」）で、室内空気との接触面
積を増やすために室内空気流が通過する複数の貫通孔（
２４）が設けられており、且つ、この多孔質物（２３）
には、消臭剤「フレッシュシライマツ」の溶液と殺菌剤
（安息香酸エステル）の溶液とが浸漬により含浸、もし
くは吹きつけられて吸収された後に乾燥されるなどして
、両割の成分が吸着されている。

（２５）は一端開口（２６）が収納室（１７）の上壁（
２７〉に設けられ、他端開口（２８）が熱交換器（８）
の風下側に臨むように電装室（１４）の仕切壁（２９）
に設けられたダクトで、空気調和機の運転時にクロスフ
ローファン（１０）が運転きれることにより、室内空気
が吸気口（６）より収納室（１７）、ダクト（２５）を
順次介して熱交換器（８）の風下側に吸引きれる通風路
が形成きれ、吸込グリル（３）より熱交換器（８）を介
して吸入された室内空気と合流されて吹出口（５）より
吹き出されるようになっている。

（３０）は本体（２〉の下面に設けられた蓋で、この蓋
と一体もしくは別体に形成された第４図に示すような容
器（１８ａ）を収納室（１７ａ）に挿入してこの容器の
通気口（１９）をケーシング（１２）の開口（３１）に
臨ませるようにしたものである。

但し、この場合にはレバー（２１）を空気調和機の外方
より操作できるようにレバー（２１）の形状を変える必
要がある。

（３２）は本体（２〉を室内壁（３３）に取りつけるだ
めの壁掛板である。

尚、上記実施例では空気調和機の空気吸込側に収納室（
１７）を、且つ空気吹田側に収納室（１７ａ）を設ける
ようにしたが、これら収納室（１７）（１７ａ）の少な
くとも一方を設ければ良い。

本発明の空気調和機は以上の如く構成されており、空気
調和機の特に暖房運転時や送風運転時にレバー（２１）
を操作して通気口（１９）を開けば、吸気口（６〉より
吸込まれる室内空気もしくは吹田口（５）から吹き出詐
れる吹出空気の何れか一方が容器（１８）内の多孔質物
（２３）と接触し、空気中に含まれている悪臭成分など
がセラミックス材１ダクトマンヨの有する吸着、分解吸
収、イオン交換の機能と、消臭剤「フレッシュシライマ
ツ」の消臭機能とのダブル機能で除去きれると共に、空
気中に含まれている病原菌が殺菌剤で撲滅される。そし
て、運転停止時にはレバー（２１）を操作して通気口（
１９）を閉じれば、消臭剤と殺菌剤との放散作用が止ま
り、両割が長持ちするようになる。

尚、容器り１８）は第５図に示すようにレバー（３４）
を上下方向へ動かせることにより蓋（３５）でスリ・７
ト状の通気口（３６）を開閉する構造や、第６図に示す
ようにレバー（３７）を上下方向へ動かせて円筒状のス
ライド板（３８）を摺動させることによりスリット状の
通気口（３９）を開閉する構造や、第７図に示すように
レバー（４０）を上下方向へ動かせることにより両端面
のスリット状の通気口（４１）を開閉する構造としても
良い。この場合、容器（１８）の中に入れる多孔質物（
２３）の形状はそれぞれの容器に合わせ、第５図の場合
は直方体、第６図及び第７図の場合は円柱体とする必要
がある。

以上の実施例においては、多孔質物（２３）を容器（１
８）の中に納めるようにしたが、多孔質物（２３）を直
接、収納室（１７）（１７ａ）に設けても良い。この場
合、吸気口（６）や開口（３１）やダクト（２５）にレ
バーによる手動操作やモータによる自動操作で開閉され
るダンパを設けた方が好ましい。

又、消臭剤と殺菌剤とを吸着させた多孔質物（２３）を
何れも熱交換器（８）の風下側に設けたが、熱交換器（
８）と吸込グリル（３）との間に設けても良い。但し、
この場合、熱交換器（８）と吸込グリル（３）との間に
容器（１８）の収納室を確保するために空気調和機の奥
行寸法が大きくなる虞れがあり、且つ、冷房運転時に室
内空気と接触して室内空気に含まれた消臭剤や殺菌剤の
有効成分が熱交換器（８〉に付着しているドレン水に溶
は込んでドレン水と共に排出されるため、消臭効果や殺
菌効果が劣ることは避けられない。

又、上記実施例では熱交換器（８）で室内空気を冷却、
加熱するヒートポンプ式空気調和機について説明したが
、電気ヒータ等の加熱器を有する暖房機や、空気清浄機
でも本発明は適用される。

（ト）発明の効果 本発明によれば、消臭剤と殺菌剤とを吸着させた多孔質
物を空気調和機内のファンの通風路に設けて、室内空気
流と接触させるようにしたので、従来の活性炭による消
臭手段のように調和空気に圧損が生じたり健康を阻害し
たりする虞れも、又、従来の消臭剤付きフィルターのよ
うに水洗いの時に消臭剤が流れ落ちて消臭効果が悪くな
る虞れもなく、且つ多孔質物による吸着機能と消臭剤に
よる消臭機能とのダブル機能で、室内空気中の悪臭成分
を除去できると共に室内空気中の病原菌を殺菌剤で撲滅
することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は空気調和
機の斜視図、第２図は前面パネルを取り外した空気調和
機の斜視図、第３図は第１図の■−■°線で切断した空
気調和機の断面図、第４図乃至第７図は夫々異なる実施
例を示す容器の斜視図である。 （１０）・・・ファン、　（１１）・・・通風路、　（
２３）・・・多孔質物、　（２５）・・・ダクト（通風
路）。 出願人　三洋電機株式会社外１名 代理人　弁理士　西野卓嗣　外１名 第１図 第３図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）室内空気を循環させるファンの通風路に、消臭剤
   と殺菌剤とを吸着させた多孔質物を設けたことを特徴と
   する空気調和機。
2. （２）消臭剤が茶を乾留して得られる乾留分を有効成分
   としたものである特許の範囲第１項記載の空気調和機。
3. （３）殺菌剤がパラベン類の化学物質である特許請求の
   範囲第１項記載の空気調和機。
4. （４）多孔質物がセラミックス材である特許請求の範囲
   第１項記載の空気調和機。