JPS6310718A - 肺表面活性物質製剤の製造法 - Google Patents

肺表面活性物質製剤の製造法

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JPS6310718A
JPS6310718A JP61154093A JP15409386A JPS6310718A JP S6310718 A JPS6310718 A JP S6310718A JP 61154093 A JP61154093 A JP 61154093A JP 15409386 A JP15409386 A JP 15409386A JP S6310718 A JPS6310718 A JP S6310718A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1λよ夏■凪A1 本発明は肺表面活性物質製剤の製造法に関する。
更に詳しくは、生理食塩液又は水などの分散媒に数分で
懸濁し、しかも分散粒子径が小さい肺表面活性物質製剤
の!!1造法に関する。
1米り弦庸 肺表面活性物質は肺胞腔を生理的に維持し、肺の呼吸機
能を円滑ならしめる作用を有し、死亡率の高い呼吸窮迫
症候群の治療薬として格別の評価を受けている薬物であ
る。この薬物は、主成分がリン脂質であり、疎水性が高
いという物理的理由、虚脱した肺胞腔内に経気道的に注
入されるという用法上の理由、及び長期間の品質保全の
理由から、用時に生理食塩液又は水に懸濁して用いる無
菌の粉末製剤に調製され、その調製法は一20℃以下の
凍結乾燥法によるのが通常である。ところが、この扮末
製剤は一般に固結性が高く、加えて肺表面活性物質自体
の疎水性に起因して、生理食塩液等に対する分散性が極
めて悪く、短時間で均一に懸濁させることは困難である
。そこで、従前において懸濁時間の短縮化を図るべく、
肺表面活性物質に糖アルコール又は乳糖などの添加物を
配合せしめ、−20’C以下で凍結乾燥して調製する製
剤(以下糖配合剤と略す)が報告された(特開昭60−
34905号公報)。
発明が解決しようとフる問題点 しかしながら、この糖配合剤は、糖アルコール又は乳糖
などの添加効果により懸濁時間の短縮化は認められるも
のの、それらの添加物は肺胞由来のものとは言えず、し
かも相当量含有するため、肺細胞の浸透圧への悪影響な
ど種々の局所的毒性の発現が懸念される。また、本発明
者らの追試実験によれば、この糖配合剤を270ストロ
一ク/分で2分間、2dの生理食塩液に懸濁した場合の
最大分散粒子径は約1.8#程度と大きく、分散粒子径
が小さくなればなるほど生薬である肺表面活性物質の肺
胞腔内気−液界面への拡散が迅速となり、肺表面張力低
下作用の発現が速やかとなる事実を考慮すれば、まだな
お最大分散粒子径の微小化が必要となる。
本発明者らは、局所的毒性の発現の未然防止、懸濁時間
の短縮及び最大分散粒子径の微小化の観点から肺表面活
性物質製剤の製造研究を鋭意行って来たところ、添加物
未配台の肺表面活性物質含有液を凍結乾燥する工程で、
凍結温度を二段階に分けて調整したのち真空乾燥するこ
とにより、これらの問題をすべて解決した製剤が得られ
ることを知り本発明に到達した。
問題点を解決するための手段 本発明によれば、肺表面活性物質を水に均一に分散し、
この懸濁液を−1〜−10’Cで一次凍結し、ついでこ
れを−21℃以下で二次凍結し、得られる凍結固化物を
真空乾燥することを特徴とする肺表面活性物質製剤の製
造法が提供される。
本発明において、原料となる肺表面活性物質の懸濁液は
水、望ましくは滅菌水に肺表面活性物質を添加し、これ
をマグネテイツクスターラー、回転両刃式ホモジナイザ
ー又はアジター型撹拌装置等を用いて分散相が十分に均
一になるまで撹拌することにより調製する。肺表面活性
物質としては、全体としてリン脂質を40重M%以上含
有する種々の公知の物質が使用できる。具体的には、■
咄乳動物の肺臓組織に存在するリン脂質、中性脂質、総
コレステロール、炭水化物及び蛋白質を含有し、かつ乾
燥した最終製品の総重量に対するこれら各成分の重量の
百分率が、リン脂質は75.0〜95.5%、中性脂質
は1.8〜14.0%、総コレステロールは3.0%以
下、炭水化物は0.1〜1.5%及び蛋白質は5.0%
以下である肺表面活性物質(以下本明細書において肺表
面活性物質TA−546と仮称する:特公昭61−99
25号公報)、■主としてシバルミ1〜イルホスフ?チ
ジルコリン及び脂肪アルコールからなるlllb表面活
性薬組成物(特開昭57−99524号公報)、■浦乳
動物の肺臓組織に存在するリン脂質、中性脂肪、総コレ
ステロール、遊離脂肪酸、炭水化物及び蛋白質を含有す
る表面活性物質であつで、当該物質の乾燥総重量に対す
る各成分の重量百分率が、リン脂質は68.6〜90.
7%、中性脂肪は0.3〜13.0%、総コレステロー
ルは0.0〜8.0%、遊離脂肪酸は1.0〜27.7
%、炭水化物は0.1〜2.0%及び蛋白質はO1O〜
3.5%である表面活性物質(以下本明細書において表
面活性物質5−TAと仮称する:特公昭61−9924
号公報)、■リン脂質ホスファチジルコリンと不飽和脂
肪酸またはそのエステルを主成分とし、該ホスファチジ
ルコリンが全体の55〜80重量%を占める合成肺表面
活性物質(特開昭58−135813号公報)、■全体
の80重量%以上からなり、実質的に蛋白質を含まない
肺表面活性物質(特開昭58−164513号公報)、
■哺乳動物の肺臓から抽出されたリン脂質、中性脂質、
コレステロール及び炭水化物を含有し、かつ乾燥後の組
成がリン脂質70〜95重口%、中性脂質1〜10重量
%、総コレステロール3.0重量%以下及び炭水化物0
.3重量%以下であって、蛋白質を実質的に含まない肺
表面活性物質(特開昭58−183620@公報)、■
リン脂質ホスフ7チジルコリンとカルシオリピンを主成
分とし、該ホスファチジルコリンが全体の55〜80重
量%を占める合成肺表面活性物質(特開昭58−222
022号公報)、■ジパルミトイルホスファチジルコリ
ン40〜45重量%、ジホスフ7チジルグリセリン5〜
10重量%及び糖50重黴%の含量を有する肺用界面活
性剤(特開昭59−44314号公報)、■リン脂質で
あるホスファチジルコリンとカルシオリピン及び/又は
ホスファデジルグリセロールが全体の80〜95重回%
、中性脂質が全体の5〜20重用%、かつ脂肪酸が全体
の0〜10重量%を占めるところの合成肺表面活性物質
(以下本明細書においてサーファクタントCLと仮称す
る;特開昭59−95219号公報、日本界面医学会雑
誌 14巻 1号 59頁 1983年)、[株]コリ
ンホスホグリセリド、酸性リン脂質、脂肪酸類及び浦乳
動物の肺臓由来のリポ蛋白質を主に含有し、総ff1f
fiに対するこれらの含量が、コリンホスホグリセリド
は50.6〜85.0%(−/旧、酸性リン脂質は4.
5〜37.6%(W/W)、脂肪酸類は4゜6〜24.
6%(W/W)、リポ蛋白質は0.1〜10.0%(W
/W)であるサーフアクタン1〜(以下本明細書におい
てサーファクタントTAと仮称する:特開昭59−16
4724月公報)、■飽和の直鎖脂肪酸残基を2個有す
るホスファチジルコリンが全体の55〜805〜80重
用の直鎖脂肪酸残基を2個有するホスファチジルグリセ
ロールが全体の10〜35重但%、重量脂質が全体の5
〜20重量%含まれるところの合成肺表面活性物質(特
開昭59−181216号公報)、@リン脂質含量40
〜70%、タンパク質含量1.5%未満、コレステロー
ル含ff1lo〜40%、中性脂質含量5〜30%であ
る作用物質混合物(特開昭60−237023号公報)
、[相]コリンホスホグリセリド、酸性リン脂質及び脂
肪酸類を主に含有し、総重量に対するこれらの含量がコ
リンホスホグリセリドは53.9〜87.8%(W/W
)、酸性リン脂質は4.8〜38.2%(臀/W)、脂
肪酸類は7.0〜26.2%(W/W)である合成サー
ファクタント(以下本明細書において合成サーファクタ
ントXと仮称する;特開昭61−65821号公報)又
は[株]ブタの肺胞洗浄液から抽出した脂質に塩化カル
シウムを添加した物質(以下本明細書においてサーフア
クタン1〜CKと仮称する;口本界面医学会雑誌 12
巻1号 1頁 1981年、同 14W 2@ 212
頁 1983年)などが挙げられる。なお、肺表面活性
物質の分散濃度としては、7.0〜40.0m37m1
が適当である。
調製された懸濁液の一次凍結は−1〜−10℃、望まし
くは−1〜−5℃で行う。これら範囲外の温度、即ち一
1℃を越える温度では十分な凍結が達成されず、また−
10℃未満の温度では1qられる製剤の懸濁時間が長く
なる傾向が認められた。凍結時間は、当該懸濁液の凍結
が完了するまでの時間、通常は凍結温度が一1℃から一
5℃の場合は1〜24時間、望ましくは5〜16時間が
、−5℃未満から一10℃の場合は30分〜15時間、
望ましくは3〜9時間が適当である。なお、一次凍結の
処理において、−1〜−10℃で凍結棚の空気を循環す
ることにより、むらの無い凍結物が得られるとともに凍
結時間の短縮が可能となる。
一次凍結で得られた固化物の二次凍結は、−21℃以下
、通常は−25〜−40℃で、10分〜6時間、望まし
くは30分〜3時間かけて行う。この−21℃以下での
二次凍結により、次の真空乾燥工程での突沸を抑制し、
製剤の飛散防止が可能となる。
二次凍結で19られた固化物の乾燥は、二次凍結温度を
保持したまま、又は常法に従って加温下に真空乾燥する
ことにより行う。なお、肺表面活性物質製剤は無菌であ
ることが要求されることがら、各工程における操作は無
菌条件下で行うことは言うまでもないことである。
1囲 次に、本発明方法で調製される肺表面活性物質製剤の懸
濁性について説明する。懸濁性の評価は、懸濁開始後所
定時間ごとにおける分散率と懸濁開始後120秒経過し
た時の最大分散粒子径との二方向から行った。試験に供
した試料は後述実施例1により調製したものを用いた。
分散率の試験は、一次凍結温度ごとの試料台30本に開
封することなく生理食塩液2rrdlを個々に注入し、
当該試料をイワキKMシェーカー■−8型撮盪器(イワ
キ株式会社製)に装置して270ス1〜ロー97分で振
盪し、振盪開始後2分までは20秒ごとに、2分以降4
分までは30秒ごとに、更に4分以降10分までは2分
ごとに各試料の分散状態を容器外からルーペを通して肉
眼で観察することにより行った。分散状態の判定は各時
間ごとに各試料10本ずつ三名で行い、懸濁したか否か
の判断は容器内に小塊を全く認めず、製剤が生理食塩液
中に均一に分散して白色のやや粘稠性の懸濁液が形成さ
れたか否かで行った。分散率は各人が各時間ごとに懸濁
が完了した試料の全本数(10本)に対する百分率を求
め、これの三名による平均値で表示した。また、最大分
散粒子径は一次凍結温度ごとの試料台1本に開封するこ
となく生理食塩液4dを注入し、上述と同一の振盪条件
で120秒間連続撮盪振盪得られる内容液中の最大粒子
を顕微鏡を用いて探し出し、その直径をノギスで測定す
ることにより求めた。試験結果を第1表に示す。なお同
表には、肺表面活性物質1重量部に対してマンニト−ル
を2重回部配合した糖配合剤(特開昭60−34905
号公報記載の製剤の代表例)の懸濁性を上述と同様の方
法で試験し、そこでjqられた結果を比較のために併記
した。
(以下余白) 第1表から明白なように、本発明方法により調製される
肺表面活性物質は、大部分が100秒以内に、速いもの
では20秒以内に懸濁が終了し、しかもその最大分散粒
子径は0.91rIIF1以下と微小であることが認め
られる。
以下本発明を実施例をもって更に説明する。なお、各実
施例におけるすべての調製操作は無菌条件下で行った。
X匹血ユ 表面活性物質S −T A 37.80 gを滅菌水8
00mに添加し、マグネティツクスターラーを用いて均
一な分散相を呈するまで撹拌した。この液に滅菌水を数
回に分けて撹拌下に注入し、全量を正確に2205mf
fとした。この懸濁液を正確に7ml1ずつ20m容量
のバイアル瓶310本に分注した。このバイアル瓶31
本を冷却装置付恒温槽に静置し、内容液を一1℃で16
時間、空気循環下(1〜3m1秒)に一次凍結させた。
ついで、この一次凍結物を更に一36℃で2時間かけて
二次凍結させた。得られた凍結固化物を真空下に40時
間かけて乾燥固結させたのら、圧検巻締法によりバイア
ル瓶を密封した。
残った凍結未処理のバイアル瓶のうち124本を用い、
−1℃で16時間という一次凍結条件を、−2℃で12
時間、−5℃で8時間、−8℃で6時間又は−10℃で
5時間という条件に夫々変更した以外は上述と全く同様
に操作し、各温度ごとに31本ずつ製剤を調製した。
また更に残った凍結未処理のバイアル瓶のうち124本
は、これを4分し、一次凍結条件を1部は一11℃で5
時間、もう1部は一15℃で3時間、更にもう1部は一
20℃で2時間とし、ついで上述と同一条件で二次凍結
して真空乾燥した。そして最後の1部は凍結温度を二段
階に変えることなく一36℃で3時間急速凍結させたの
ら真空乾燥した。
ここで得られた各製剤は本発明方法により調製される製
剤の比較製剤として供した。
また最後に残った凍結未処理のバイアル瓶31本は、こ
れを−0,5℃で24時間という条件で一次凍結を試み
たが十分な凍結物を得ることができず、以降の処理を断
念した。
なお、使用した表面活性物質5−TAの水分を除いた化
学組成は、リン脂質が86.4重量%、中性脂肪が3.
4@ffi%、総コレステロールは0.1重量%、遊離
脂肪酸が8.5重量%、炭水化物は0.2重量%及び蛋
白質が1.4mm%であり、その製造は特公昭61−9
924号公報記載の方法により行った。
上述の各製剤の懸濁性は前述のとおりであった。
釆思■2 肺表面活性物質TA−546の7.80 gを滅菌水2
60dに加え、回転両刃式ホモジナイザーを用いて均一
な分散相を呈する懸濁液を調製した。この懸濁液を正確
に4dずつ20d容量のバイアル瓶64本に分注した。
このバイアル瓶16本を空気を循環させることなり一2
℃で16時間冷却し、内容液を一次凍結させた。この凍
結物を引き続き一25℃で3時間かレプて二次凍結し、
得られた凍結固化物を加温下に24時間か(プて真空乾
燥し、ついで圧検巻締法によりバイアル瓶を密封した。
凍結未処理のバイアル瓶48本は、これを3分し、一次
凍結条件を一5℃で10時間、−10℃で8時間又は−
11℃で7時間に夫々変更した以外は上述と同様に操作
し、各温度ごとに16本ずつ製剤を調製した。−11℃
で一次凍結処理した製剤は比較製剤として供した。
使用した肺表面活性物質の化学組成は、リン脂質が90
.8重量%、中性脂質が3.1部1%、総コレステロー
ルが1.2重量%、炭水化物が0.6重足%、蛋白質が
1.9%及び水が2.4重量%であり、その製造は特公
昭61−9925号公報記載の方法で行った。
19られた各製剤の懸濁性は、分散率の試験における被
験試料を5本ずつ玉名(合計15本)で評価することに
変更した以外は前述と同様にして試験した。結果は以下
のとおりであった。
1)−2℃での一次凍結処理製剤 (分散率)260秒以内100% (最大分散粒子径):  0.5m 1i) −5℃での一次凍結処理製剤 (分散率)=60秒以内87%、120秒以内ioo%
(最大分散粒子径):0.6m 1ii) −10℃での一次凍結処理製剤(分散率):
60秒以内80χ、120秒以内ioo%(最大分散粒
子1¥):  0.9m 1v)  −11℃での一次凍結処理製剤(比較製剤)
(分散率);60秒以内7%、120秒以内47%(最
大分散粒子径) :  2.3M実 施例3 肺表面活性物質TA−546の7.80 gをサーファ
クタントTA 7.80 cpに変更した以外は実施例
2と同様に操作し、四種類の製剤を調装した。
懸濁性も同様にして試験した。なお、使用したサーファ
クタント丁Aの化学組成は、コリンホスホグリセリドが
65.3重足%、酸性リン脂質が20.2重量%、脂肪
酸類が8.6重量%、リポ蛋白質が1.9@φ%及び水
が4.0重量%であり、その製造は特開昭59−164
724@公報記載の方法により行った。
試験結果は以下のとおりであった。
1)−2℃での一次凍結処理製剤 (分散率);60秒以内100% (最大分散粒子径) :  0.5m 1i) −5℃での一次凍結処理製剤 (分散率);60秒以内83%、120秒以内100%
(最大分散粒子径):  0.6m 1ii) −10℃での一次凍結処理製剤(分散率);
60秒以内77%、120秒以内100%(最大分散粒
子径) :  0.9iviV)  −11℃での一次
凍結処理製剤(比較製剤)(分散率);60秒以内7%
、120秒以内40%(最大分散粒子径) :  2.
2M 実施例4 サーファクタントCL 1.44 gを滅菌水108m
1に加え、マグネティックスターラーを用いて均一に分
散した懸濁液を調製した。この懸濁液を正確に9mlず
つ20mf!容量のバイアル瓶12本に分注した。
このバイアル瓶を3分し、空気循環下(1〜3m/分)
に一次凍結条件を、1部は一3℃で10時間、もう1部
は一10℃で6時間、残りの1部は一15℃で4時間に
設定し、各内容液を凍結させた。得られた各凍結物をつ
いで一40’Cで30分間かけて二次凍結し、この凍結
固化物を48時間かけて真空乾燥し、圧検巻締法で容器
を密封した。
得られた各製剤の懸濁性は、分散率の試験における各湿
度ごとの被験試料を各3本とし一名で評価以外は前)ホ
と同様にして試験した。試験の結果、−3℃及び−10
℃で一次凍結処理した製剤は、120秒以内にすべての
試料が懸濁し、また最大分散粒子径は1.0.以下であ
った。これに対し、比較製剤として調製した一15℃で
の一次凍結処理製剤は、完全に懸濁するまでは30分か
かり、また120秒では全く分散状態が得られず、最大
分散粒径の測定は不能であった。
なお、使用したサーファクタントCLの化学組成は、ジ
パルミトイルホスファチジルコリンが65重足%、カル
シオリピンが25重重最及び1〜リバルミチンが10重
重岨であり、その製造は日本界面医学会雑誌 14巻1
号 59頁 1983年に記載の方法により行った。
実施例5 サーファクタントCL 1.449をサーファクタント
GK又は合成サーフアクタン1〜Xの各1.443に変
更した以外は上述実施例4と全く同様に操作し、各サー
フ1タントごとに夫々三種類の製剤も調製した。
使用したサーファクタントCKは日本界面医学会雑誌 
12巻1@ 1頁 1981年に記載の方法に準じて1
6した。また、合成サーフアクタンl−Xとしては特開
昭61−65821号公報記載の方法で製造したものを
使用し、その化学組成は、コリンホスホグリセリドが5
3.9ffli%、酸性リン脂質が38.2重役%、脂
肪酸類が7.7重量%及び水が0.2重量%であった。
得られた各製剤の懸濁性は、実施例4と同様にして試験
したところ、サーファクタントGK及び合成サーファク
タントXともに、サーファクタントC1−の場合とほぼ
同様の結果を得ることができた。
発明の効果 本発明方法で得られる肺表面活性物質製剤は、肺表面活
性物質のみからなる製剤であることから、添加物に起因
する肺細胞にお【プる局所的毒性発現の懸念は全くない
。また、当該製剤は、270ストロー97分(人か手で
振盪する1分あたりのス1〜〇−り故に相当)で懸濁し
た場合に要する時間も約100秒以内と短く、且つ、最
大分散粒子径(1辰盪時間120秒)も1.0#以下と
微小であり、短時間で均一な分散相を実現することが可
能でおる。
特許出願人 東京田辺製薬株式会社 手続補正書(自発) 昭和61年8月60

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)肺表面活性物質を水に均一に分散し、この懸濁液
    を−1〜−10℃で一次凍結し、ついでこれを−21℃
    以下で二次凍結し、得られる凍結固化物を真空乾燥する
    ことを特徴とする肺表面活性物質製剤の製造法。
  2. (2)一次凍結を−1〜−10℃の空気循環下に行うこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  3. (3)一次凍結の凍結温度が−1〜−5℃である特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の製造法。
  4. (4)肺表面活性物質が全体としてリン脂質を40重量
    %以上含有するものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項から第3項記載の製造法。
  5. (5)肺表面活性物質が肺表面活性物質TA−546、
    表面活性物質S−TA、合成サーファクタントX、サー
    ファクタントTA、サーファクタントCK又はサーファ
    クタントCLのいずれかである特許請求の範囲第4項記
    載の製造法。
JP61154093A 1986-07-02 1986-07-02 肺表面活性物質製剤の製造法 Granted JPS6310718A (ja)

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Cited By (3)

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