JPS63106780A - 改ざん防止用ホログラムテ−プ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な改ざん防止用テープに関するものである
。さらに詳しくはホログラムを用い、改ざんを防止しア
イキャッチャ的効果、装飾性に優れ、テープ自体の偽造
防止機能をも有した改ざん防止用テープを提供するもの
である。

〔従来技術〕

従来より医薬品については薬事法第５８条、薬事法施行
規則の第５９条により何らかの改ざん防止包装を施すこ
とが定められており、また近年菓子への毒物混入事件の
発生により、食品に対しても改ざん防止包装の重要性が
見直されている。

改ざん防止包装の技法としては、ブリスター包装、スト
リップ包装、シュリンク包装。ブレーカプルキャップ、
テープ封緘、封緘カートン等が挙げられるが、中でもテ
ープ封緘による方法は比較的ローコストであることや包
装形態を変更する必要が少ないことなどから多く用いら
れている。

〔解決しようとする問題点〕

従来の改ざん防止用テープはテープ自体の装飾性が乏し
く、またａ能はともかくデザインの模造は比較的容易で
あった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記の事情に鑑み検討の結果得られたものであ
る。

すなわち、本発明は透明プラスチックフィルムの片面に
、表面レリーフ型ホログラムを形成した樹脂層、金属反
射層、パターン状、絵柄状５文字状等の形状に印刷され
た剥離ニス層、感圧接着剤層を順次積層してなるホログ
ラムテープにおいて、金属反射層と剥離ニス層の間の接
着力が透明プラスチックフィルムと樹脂層との接着力よ
りも弱いことを特徴とする改ざん防止用ホログラムテー
プであって、この改ざん防止用ホログラムテープにより
、医薬品・食品等の改ざんを防止し、アイキャッチ中的
効果、装飾性に優れ、テープデザインの偽造の困難な改
ざん防止用テープを提供するものである。

以下本発明について、図面を用いて詳細に説明する。

第１図及び第２図はいずれも本発明の改ざん防止用ホロ
グラムテープの構造を概略的に示す断面図である０図に
おいて（１）は透明プラスチックフィルム、（２）は表
面レリーフ型ホログラムを形成した樹脂層、（３）は金
属反射層、（４）　はパターン状、絵柄状、文字状等の
形状に印刷された剥離ニス層、（５）は感圧接着剤層を
それぞれ示している、　この改ざん防止用ホログラムテ
ープを被接着体（６）に貼り付けると、透明プラスチッ
クフィルム（１）　を通して表面レリーフ型ホログラム
が目視できる０次に、第２図に示すようにこれを剥離し
ようとすると、剥離ニス層（４）の印刷されていない部
分では透明プラスチックフィルム（１）と樹脂層（２）
の間で剥離がおこり、樹脂層（２）は被接着体（６）に
残るが、剥離ニス層（４）が印刷されている部分では、
金属反射層（３）と剥離ニス層（４）の間の接着力が透
明プラスチックフィルム（１）と樹脂層（２）との接着
力よりも弱いため、剥離は金属反射Ｎ（３）と剥離ニス
層（４）の間でおこり、樹脂層（３）は透明プラスチッ
クフィルム（１）と共に剥離してしまう、その結果被接
着体（６）には部分的に剥離されたレリーフ型ホログラ
ムの画像が残り、テープを剥離したことが一目瞭然とな
ることはもちろん、元通りに復元することも不可能とな
るわけである。

本発明に用いる透明プラスチックフィルム（１）として
はポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポ
リカーボネートフィルム、セロファン等のフィルムが使
用可能であるが、表面平滑性。

透明性、汎用性、加工性などの特性からポリエステルフ
ィルムが最も適し、厚さ１０μｍから１００μ−程度の
ものが使用できる。

樹脂層（２）としては、セルロース樹脂、ウレタン樹脂
、アクリル樹脂、メラミン樹脂等が使用できるが、透明
プラスチックフィルム（１）との適度な接着力１表面レ
リーフ型ホログラムを形成する際の成形性、金属反射Ｎ
（３）との接着性等の点から、ポリエーテルポリオール
、ポリエステルポリオール、アクリルポリオールからな
るポリオール成分を主剤とし、イソシアネート基をもつ
プレポリマー成分を硬化剤とした２液反応型ウレタン樹
脂が最も好ましいものとして使用できる。なお樹脂Ｎ（
２）を透明プラスチック（１）上へ塗工する方法として
は、適当な溶剤にてフェス化したもの壱ロールコート、
ブレードコートなどの方法により塗布、乾燥させて０．
５μ−〜５．０μ−の膜厚を形成させればよい、また樹
脂層（２）にホログラムを形成する方法としては、プレ
ス機にて樹脂層（２）と表面レリーフ型ホログラムが形
成されている金属スタンバを重ね合わせ、９０℃〜１６
０℃の加熱及び加圧を行なった後、冷却することにより
エンボス成形されるものである。

金属反射層（３）は表面の反射率の高い金属が好ましく
、例えばアルミニウム、金、銀、錫等及びこれらの金属
を含む合金を用いることができ、又以上のような素材を
用いてホログラム形成面に金属反射層を設ける方法とし
ては、公知の真空蒸着。

スパッタリング、イオンブレーティング等の方法によっ
て行ない、厚さとしては１００人から１０，０００人が
適当である。

剥離ニス層（４）　は金属反射層との接着力が、透明プ
ラスチックフィルム（１）と樹脂層（２）との接着力よ
りも弱く、かつ感圧接着剤層（５）とは強く接着するも
のでなければならないが、この条件を満たすものであれ
ば、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂及び該樹脂
と併用し得る樹脂としてニトロセルロース、アセチルセ
ルロース、アセテートブチレート、ポリスチレン、塩化
ビニル、塩化酢酸ビニル、シリコン、脂肪酸アマイド等
の樹脂が任意に選定され、適当な溶剤にてフェス化した
ものをグラビア印刷、シルク印刷等公知の手法にて任意
のパターン状、絵柄状１文字状等の形状に印刷形成せし
めるものであり、膜厚は０．５μ−から２μ−が好まし
い、なおこの剥離ニス層（４）は、顔料や染料などによ
り着色することも当然可能である。

本発明に述べる感圧接着剤層（５）は、金属反射層（３
）及び剥離ニス層（４）に対し良好な接着力を示し、ま
た加圧により被接着体（６）に容易に接着し、テープを
剥離した場合にも界面から剥離しないものでなければな
らない０組成としては一般によく用いられているアクリ
ル系やゴム系のものが使用可能であり、適当な溶剤にて
フェス化したものをロールコート、キスコート、エアナ
イフコート、グラビアコート等公知の手法にて塗布、乾
燥させて１０μ−から１００　μ翔、好ましくは３０μ
−から６０μ鍋の膜厚を形成させればよい。

以上本発明の改ざん防止用ホログラムテープの構成につ
いて述べたが各界面の接着力の強さについて整理すると
次の様になる。

■グループ 金属反射層（３）−剥離ニス層、 ■グループ 透明プラスチックフィルム（１）−樹脂層（２）■グル
ープ 樹脂層（２）−金属反射層（３） 金属反射Ｎ（３）−感圧接着剤層（５）剥離ニス層（４
）−感圧接着剤層（５）感圧接着剤層（５）←被接着体
（６） ■グループ〈■グループ〈■グループ 以下本発明を実施例を示してさらに詳細に説明する。

〔実施例〕

厚み２５μ−のポリエステルフィルム面に下記組成（ａ
）のフェスを用いて、ロールコータ−にて塗布し、約１
μ−の樹脂層を設け８０℃、７日間の養生を行なった後
、プレス機にて樹脂層と金属スタンパ−のホログラム模
様形成面を重ね合わせ、エンボス加工を１３０℃、　４
０Ｓｃｇ／ｄの加熱、加圧条件にておこない樹脂表面へ
ホログラム模様を形成させた。

次に該樹脂層面に約５００人の厚みにアルミ蒸着を施し
、この上に下記組成（ｂ）のフェスを用いてグラビア印
刷機により剥離ニス層を「使用済」の文字でパターン状
に約１μ■の厚みで形成させた。

更にこの上に下記組成（Ｃ）のワニ、スをロールコータ
−にて塗布し、約２０μ−の感圧接着剤層を形成させ、
本発明の改ざん防止用ホログラムテープキシリレンジイ
ソシアネート５．０　　＃トルエン　　　　　　　　　
　２５．０　　＃酢酸イソブチル　　　　　　　２０．
０　　〃ＭＥＫ　（メチルエチルケトン）２０．０〃１
００．０　　〃 （Ｔ、Ｇ　１０５℃９分子量３００　Ｘ　１０”）（Ｔ
、Ｇ　１３０℃、ブチル基３７χ）トルエン　　　　　
　　　　　３４．０　　〃ＭＥＫ　（メチルエチルケト
ン）３４．０〃酢酸イソブチル　　　　　　　２２．０
　　〃（ｃ）天然ゴム　　　　　　　　　　　２０．０
重量％エステルゴム　　　　　　　　　２０．０　　〃
トルエン　　　　　　　　　　３０．０　−ＭＥＫ　（
メチルエチルケトン）３０．０〃１００．０　　　〃 二のホログラム用テープを２５６　ｇ／ｎｒのアート紙
に貼りつけた後これを剥離しようとしたところ、剥離ニ
ス層が印刷されている部分のホログラム画像がポリエス
テルフィルムと共に剥離し、アート紙には青色の「使用
済」の文字と剥離ニス層が印刷されていない部分のホロ
グラム画像が残った。

またこれを元通りに復元しようとしたが剥離した界面に
再接着性がないため不可能であった。

〔発明の効果〕

本発明による改ざん防止用ホログラムテープは、透明プ
ラスチックフィルムの片面に、表面レリーフ型ホログラ
ムを形成した樹脂層、金属反射層。

パターン状又は絵柄状もしくは文字状に印刷された剥離
ニス層、感圧接着剤層を順次積層した構成からなり、ア
イキャッチ中的効果、装飾性に優れ、テープデザインの
偽造の困難な高い信軌性を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の改ざん防止用ホログラムテープの構造
を説明するための断面説明図であり、第２図は本改ざん
防止用ホログラムテープを被接着体に接着、剥離した状
態を示す断面説明図である。 （１）・・・透明プラスチックフィルム（２）・・・（
表面レリーフ型ホログラムを形成した）樹脂層 （３）・・・金属反射層 （４）・・・剥離ニス層 （５）・・・感圧接着剤層 （６）・・・被接着体 特許出願人　　凸版印刷株式会社 代表者　　鈴　木　和　夫

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）透明プラスチックフィルムの片面に、表面レリーフ
   型ホログラムを形成した樹脂層、金属反射層、パターン
   状、絵柄状もしくは文字状等の形状に印刷された剥離ニ
   ス層、感圧接着剤層を順次積層してなるホログラムテー
   プにおいて、金属反射層と剥離ニス層の間の接着力が透
   明プラスチックフィルムと樹脂層との接着力よりも弱い
   ことを特徴とする改ざん防止用ホログラムテープ。 ２）透明プラスチックフィルムがポリエステルフィルム
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の改
   ざん防止用ホログラムテープ。