JPS63104255A - トラツキング制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は回転ヘッド式記録再生装置の再生時のトラッ
キング制御装置に関する。

〔発明の概要〕

この発明は再生コントロール信号と基準信号とを位相比
較し、この位相差によりトラッキング制御を行なう装置
において、温度変化によりテープに伸び縮みが生じるこ
とにかんがみ、検出した温度に応１’−て再生コントロ
ール信号と基準信号との一方を位相シフトさせることに
より、温度変化による特にテープの長手方向の伸縮によ
るドラッギングずれを補正するようにしたものである。

〔従来の技術〕

例えば放送局のＶＴＲの場合、記録時、基準信号（局内
シンク）を基にして回転ヘッドに位相サーボをかけると
ともに、この基準信号と一定位相関係を保つコントロー
ル信号を固定の磁気ヘッドにより記録しておき、再生時
にこの基準信号を基にして回転ヘッドに位相サーボをか
けるとともに、再生コントロール信号とこの基準信号と
が一定位相関係になるようにキャプスタンモータを制御
してテープ移送量を制御することによって、回転ヘッド
が記録トラック上を正しく走査するようにする！・ラフ
キング制御がなされ、Ｓ／Ｎのよい再生を行なうことが
できるようにされている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、このようなコントロール信号を用いてトラッ
キング制御を行なう記録再生装置においては、テープが
温度によって特に長手方向に伸び縮みした場合、上記の
トラッキング制御が行なわれてもトラッキングがずれて
しまう。

すなわち、例えばテープが温度変化によって長手方向に
縮んだ場合、第３図に示すように、ある一点のコントロ
ール信号ＣＴの記録跡を基準にすると、このコントロー
ル信号ＣＴに関連して記録されていたトラックは実線＋
１１に示す位置から破線（２）に示す位置に変化してし
まう、したがって、コントロール信号ＣＴと基準信号と
の位相差が一定になるようにするトラッキングサーボが
かけ、られた場合、回転ヘッドは温度変化前の実線（１
）で示すトラック位置を走査してしまい、変化した破線
（２）で示す実際のトラック位置よりずれたトラッキン
グとなってしまう。

トラック幅が広い場合にはこの温度変化によるテープの
伸び縮みの影響は軽減され、あまり問題にならなかった
が、記録密度を高くするためにトラック幅を狭くするよ
うにした場合には問題とな゛る。

なお、実際にはテープの長手方向の縮みを考えた場合、
記録トラックは本来一点鎖線（３）で示すようなトラッ
クであったものが、傾きが変わって実ＩｊＩ＋１１で示
すような状態になる。しかし、再生時のテープが縮んだ
分だけコントロールパルスの記録跡間隔も短くなり、こ
れと基準信号との位相差が一定になるようにされること
により、テープスピードが遅くなり、テープ走行方向が
矢印（４）で示す方向で、ヘッド走査方向が矢印（５）
で示す方向であれば、ヘッドのトレース角度も一点鎖線
（３）に沿う方向から実線（Ｌ）に沿う方向に変わるた
め、この温度変化によるトランク角度の変化は自動的に
補正される方向になっている。

なお、テープの幅方向の伸縮もトラックの傾き角にのみ
影響する。

この発明は以上の点にかんがみ、温度変化による特にテ
ープの長手方向の伸縮によるトラック位置ずれを補正す
ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は上記のように再生コン）　ｒ：ｔ−ル信号と
基準信号との位相差が一定になるようにテープ移送量を
制御して回転ヘッドのトラッキング制御を行なうものに
おいて、温度センサを設けるとともに再生コントロール
信号と基準信号のうちの一方の信号に対して位相シフト
回路を設け、温度センサにより検知された温度に応じて
位相シフト回路の位相シフト量を制御するようにする。

〔作用〕

温度変化によりテープが長手方向に伸縮することにより
、コントロール信号の記録跡に対する記録トラック位置
がずれても、このずれに応じた分だけ、コントロール信
号又は基準信号のいずれか一方を位相シフトして両者を
位相比較するため、温度変化によりずれた記録トラック
位置を回転ヘッドが走査するように補正されるものであ
る。

〔実施例〕

第１図はこの発明装置の要部の一実施例である。

同図において（１１）はコントロール信号用磁気ヘッド
で、これよりの再生コントロール信’４ＣＴＬはアンプ
（１２）を介して波形整形回路（１３）に供給されて矩
形波に整形され、この短形波が位相比較回路（１４）に
供給される。

また、端子（１５）より例えば放送局で用意されている
正確なフレーム周期例えば３０Ｈｚの基準信号ＲＥＦが
位相シフト回路（１６）を介して位相比較回路（１４）
に供給される。この位相シフト回路（１６）は可変遅延
回路の働きをするもので、例えばプリセッタブルカウン
タで構成できる。

また、（１７）は温度センサで、この温度センサ（１７
）は第２図に示すようにコントロール用磁気ヘッド（１
１）とテープ（２１）が巻回される回転ヘッドドラム（
２２）との間のテープ走行糸の近傍に配されるものであ
る。

そして、この温度センサ（１７）の出力は温度検出回路
（１８）に供給されて、温度検出され、これよりは位相
シフト回路（１６）に検出温度に応じた位相シフＨｔの
情報が供給される。

そして、位相比較回路（１４）においては再生コントロ
ール信号ＣＴＬと位相シフト回路（１６）よりの基準信
号ＲＥＦ’　とが位相比較され、その比較出力がモータ
ドライブ回路（１９）を介してキャプスタンモータ（２
０）に供給されてその回転速度が制御され、再生コント
ロール信号ＣＴＬと位相シフト回路（１６）よりの基準
信号ＲＦ、　Ｆ　’　　との位相差が一定になるように
テープの移送量が制御される。

この場合、位相シフト回路（１６）よりの基準信号ＲＥ
Ｆ’　は、記録時はこれがコントロール信号としてヘッ
ド（１１）により記録されるとともにドラム位相サーボ
の基準とされる。

したがって、自己録再のテープの場合には、記録時と再
生時とで同じ温度条件では位相シフト量が同じ基準信号
ＲＥＦ’がサーボ基準となるので、トラッキングずれは
補正されるものである。

また、記録時と、再生時とで温度が異ムる場合には、そ
の温度の違いに応じて位相シフト回路（１６）での位相
シフト量が変えられるので、温度変化によりずれた記録
トラック位置を正しく回転ヘッドは走査するようになる
。

なお、位相シフト回路は再生コントロール信号に対して
設けてもよい。この場合には、記録時のドラム位相サー
ボにおいて基準信号ＲＥ’、　Ｆと位相比較する信号に
対し、同じ位相シフト回路が挿入されるようにされる。

〔発明の効果〕

この発明によれば、温度変化によるテープの伸縮により
記録トラック位置がコントロール信号の記録跡に対して
ずれた場合にも、回転ヘッドはそのずれた記録トランク
位置を正しく走査するようになるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の要部のブロック図、第２
図はその要部の説明のための図、第３図は温度変化によ
るテープ上のトラックずれを説明するための図である。 （１１）はコントロール信号用磁気ヘッド、（１４）は
位相比較回路、（１５）は基準信号ＲＥＦの入力端子、
（１６）は位相シフト回路、（１７）は温度センサ、（
１８）は温度検出回路、（２０）はキャプスタンモータ
である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 再生コントロール信号と基準信号との位相差が一定にな
   るようにテープ移送量を制御して回転ヘッドのトラッキ
   ング制御を行なうものにおいて、温度センサを設けると
   ともに上記再生コントロール信号と上記基準信号のうち
   の一方の信号に対して位相シフト回路を設け、上記温度
   センサにより検知された温度に応じて上記位相シフト回
   路の位相シフト量を制御するようにしたトラッキング制
   御装置。