JPS63102620A - 小動物の飼育用ラツク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は実験用等の小動物を飼育する多数のケージを効
率よく収納するラック装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より小動物を収容して飼育している多数のケージを
収納するようにした種々のラック装置があることはよく
知られている。

しかし、従来品には次に述べるような種々の問題点があ
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

即ち、従来品は多数の飼育ケージを支持するため、装置
の平面四隅、及び、これらの長手方向外側面の左右両側
に支柱を立設してフレームとし、このフレームの左右の
支柱間に両持ち梁部材を架設してこのフレームの長手方
向において、下面にケージを支持することができるラッ
クが形成されている。しかし、これだとケージを吊下し
たラックの外側に支柱が位置することとなって、ケージ
の取扱い、ことにその出入れに支障があるという問題が
ある。

また、上記各層のラックには、各ラックの上に位置する
別のラックの下面に吊下されたケージ群から落下排出さ
れる食物のカスやフン等を装置外に搬呂するため、汚物
搬出装置としてベルトコンベアが配設されており、各ラ
ックの上面はこのコンベアベルトの摺動面に形成されて
いる。しかし、従来品はベルトの摺動面が細かな部品の
溶接構造であるため製作に多くの手間がかかるほか、ベ
ルトの滑りも余り良好ではないという問題がある。

このほか、従来のラック部材は、箱枠状の枠体に形成さ
れたフレームに支持されている両持ち梁に取付けられる
ため、ラック部材の着脱がそれ程容易ではなく、また、
これに関連して当該ラック部材に挿通支持されるベルト
の着脱も行い難いという問題がある。

更に、従来品では多層に形成された各ラックの上面を走
行する各ベルトコンベアの各駆動プーリが−のモータの
出力をチェーンを介して伝動される形式のものであった
ため、伝動機構が複雑になり易く余計なスペースを要す
るほか、一般的に上記モータの設置場所は最上部のラッ
クより上方に位置付けられるため、装置のこの部分の背
が高くなり、例えば、装置の天井側に走行可能に給餌装
置を取付ける上で問題となっている。

また、従来品はベルトコンベアのベルトを機端部で洗浄
しているが、十分な洗浄効果を得られていないのが現状
である。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記のような従来品の問題点を解決した小動物
飼育用のラック装置を提供することを目的としてなされ
たもので、その構成は、多層ラック状に形成されたフレ
ームにおける各ラック部材に、多数の飼育ケージが吊下
支持され、且つ、各ラックに吊下された飼育ケージの下
面に汚物処理用のベルトコンベアを配設して成る小動物
の飼育ラック装置に於て、フレームは、正面口状をなす
台枠の上面中央部に垂直な支柱を立設したメインフレー
ムの複数が平行に並べられると共に、これらの前後にエ
ンドフレームが配設され、且つ、上記各支柱の左右側面
に片持ち梁部材が多層に設けられていることを特徴とす
るものである。

また、本発明は上記装置において、ラック部材が隣接し
たメインフレーム間の距離に見合う長さを有する平面縦
長矩形の鋼板の両側縁をほぼ垂直に立上げ、更にその上
半側を内側に曲げて正面略屋根型に形成すると共に当該
鋼板の中央部分を底面板とし、全体として上記梁部材の
長さに見合った正面幅に形成されている一方、上記底面
板には、その上面へ突出した球面凸部が点在形成されて
いると共に、この底面板の長さ方向両端にパイプ状のベ
ルト受が着脱自在に設けられており、更に、上記底面板
の下面には、当該ラック部材を上記梁部材に係着するた
めの係合同着部がこの底面板の前後端部に設けられると
共に、ケージの係止部の複数組が形成されていて、上記
フレームにおける同じ側面及び高さの梁部材に順次係合
されることにより多層のラック部材に形成されている点
に第二番目の特徴があり、更に、上記装置において、汚
物処理用コンベアのベルトが、多層に形成された上記ラ
ック部材における各層のラック部材に、その底面板の凸
部群の上面と屋根型部の上面の間に挿通されると共に、
上記メインフレームの前。

後に配されているエンドフレームに着脱可能に設けられ
たモータプーリとプーリとに掛回されている点に第三番
目の特徴があり、更にまた、上記装置において、モータ
プーリにおけるプーリが、メインフレームの側面幅に見
合う長さを有すると共に、メインフレームにおいてその
左右両側のラック部材に掛回されている２条のベルトに
対応する部分の外周に、ゴム系材料によるクラウニング
が施されている点に第四番目の特徴があり、これに加え
、上記装置においてベルトのターン部に配設されるベル
ト洗浄のノズルが、その洗浄液の噴射投影形状を略矩形
状とするものであ点に第五番目の特徴があるものである
。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例を図に拠り説明する。

第１図は本発明装置の一例の全体を表わした一部切截斜
視図、第２図はメインフレームを表わした側面図、第３
図はラック部材の拡大側断面図、第４図は片持ち梁に対
するラック部材の取付部の拡大正面図、第５図は本発明
装置の長さ方向を省略した正断面図、第６図は第５図の
平面図、第７図は洗浄ノズルの噴射投影面を示す斜視図
である。

第２図に於て、１は脚材ｆａと根太材１ｂとにより正面
略口状に形成した台枠、２は上記台枠１における根太材
１ｂの中央上面に立設した支柱で、これら１，２により
メインフレームＭＦの一つを形成する。尚、ｌｃは高さ
アジャスタである。

而して、上記フレームＭＦは、第１図の装置においては
、その３本が略等間隔で平行に並べられて配置され、こ
れらの前後にエンドフレームＥＦユ、ＥＦ、が配置され
ているが、使用するメインフレームＭＦ本数は装置の長
さに応じて任意に設定することができる。

尚、エンドフレームＥＦ工、ＥＦ、は、第５図の正面図
、第６図の平面図に示すように、上記メインフレームＭ
Ｆにおける左右の脚材１ａに対応させた形で左右に立設
した支柱３ａ、　３ａと、上記メインフレームＭＦにお
ける支柱２に対応させたて上記支柱３ａ、３ａ間に立設
した中央支柱３ｂと、上記左右の支柱３ａ、３ａと対を
なす左右２本の支柱３ｃ、　３ｃと、エンドフレームＥ
Ｆ□において後述するプーリモータの軸受部が形成され
て上記左右一対の支柱３ａ。

３Ｃ１同３ａ、　３ｃの間に張設された左右２枚のパネ
ル部材３ｄとから形成されている。尚、３ｅは化粧パネ
ルである。

４はメインフレームＭＦにおける支柱２に、その側面か
ら見て左右の両側に棚板状に設けるラック部材で、ここ
では次のように構成されている。

而して、第３図に示すラック部材４は、平面縦長矩形の
鋼板の中央部を底面板４ａとし、その左右側部をそれぞ
れ上方に９０度折曲げて底面板４ａの両側に立上った立
壁４ｂを形成し、更にこの立壁４ａ。

４ａの上端側を第３図の正面からみてほぼ屋根状をなす
ようにそれぞれ内側へ折曲げベルト摺動面４ｃ。

４ｃに形成する一方、上記底面板４ａに上面へ球面状に
突出させたベルト受突起４ｄを点在するように形成する
と共に、両立ｕ４ｂの間にパイプ状のベルト受４ｅを架
着し、更に、底面板４ａの長さ方向両端の下面に断面口
状をなす梁部材への取付係合部４ｆを設けて構成されて
いる。尚、この下面には断面口状及びコ状をなすケージ
係止部材４ｇを向い合せ、ケージＣの正面幅に合せたピ
ッチで取付けられている。

上記ラック部材４は、前記メインフレーム部材ＭＦにお
ける支柱２の正面からみた左右両面に断面］状をなす部
材の２枚を対向的に取付けて上面が溝状に開放された片
持ち梁部材５と、エンドフレーム部材ＥＦ、、ＥＦ、に
おける支柱３ａ、　３ｂ、　３ｃ間に架設された断面Ｕ
状の両持ちはり部材５１とに、当該ラック部材４の底面
板の下面に形成された断面口状の取付係合部４ｆが嵌入
係合されることにより、メインフレームに対し着脱可能
で棚板状に取付けられる。

而して、各ラック部材４の長さは、並列された前記メイ
ンフレームＭＦにおける支柱２，２の芯４間の距離とほ
ぼ同長に形成されており、従って、各ラック部材４の長
さ方向の端部は、いずれも上記はり部材５又は同５１の
上部に位置付けられることになる。尚、当該ラック部材
４同士の接合部は必ず片持ち梁部材５の上部に位置する
。

また、上記ラック部材４はメインフレームＭＦの支柱２
を挟んで両面に配設されることになる。

一方、エンドフレームＥＦ１における左右のパネル部材
３ｄ、３ｄには、上記各層のラック部材４の始終端に対
応して、本装置の側面幅に見合う長さを有する円筒状の
プーリモータ６が、また、エンドフレームＥＦ、には円
筒状のリターンプーリ７がそれぞれ回転自在に架設され
ている。

尚、上記フレームＥＦユのプーリモータ６は、支柱３ａ
、　３ｃ、支柱３ａ、３ｃに設けられた２枚のパネル３
ｄ、　３ｄに架着され、また、上記フレームＥＦ２にお
けるリターンプーリ７は２組の支柱３ａ、３ｂ間に架設
された螺子杆７３に螺装されている２枚を一組とする軸
受取付板７２の間に架着されている（第６図参照）。

而して、上記の各プーリモータ６は当該プーリの内部に
回転駆動源となるモータ（図示せず）を具備しそのブー
りを回転させる構造を有すると共に、その外面には２条
のベルト８に対応してゴム質系又は合成樹脂系材料材料
の積層によるクラウニングが形成されている。このクラ
ウニングは、ベルトの外れ防止の外、防音効果も奏する
ものである。尚、リターンプーリ７はベルト８の各条に
対応して個々に独立した形式のものである。

８は、各層のラック部材４に関し、上記のプーリモータ
６とリターンプーリ７の間に掛回されたコンベアベルト
で、このベルトの中間部は、上記の各ラック部材４にお
けるベルト摺動面４ｃ、４ｃ、パイプ状のベルト受４ｅ
並びにベルト受突起４ｄに当接して支持される。

即ち、プーリモータ６は第５図において反時計方向に回
転されるからベルト８の張り側が摺動面４ｃとベルト受
４ｅの上面に位置し、ゆるみ側が突起４ｄ側に位置する
のである。

ここで、上記の各ベルト８は、第５図に示すようにエン
ドフレームＥＦ１においてパネル部材３ｄに架設された
２組のテンションプーリ６１．６２を経由して上記ラッ
ク部材４の内部を走行するように配設されている。また
、この第５図に於て、上記パネル部材３ｄには、上記の
各ベルト８を清浄にするためのスクレーパ９、及び、ロ
ール状ブラシ１０が各ベルト８にそれぞれ対向させられ
て架設されている。即ち、スクレーパ９は、プーリモー
タ６の前面側に、ブラシ１０はプーリモータ６において
ターンしたベルト８の下面側に位置付けられている。

櫨５図に於て、１１は上記ベルト８のプーリモータ６に
掛回されている部分の前面側を臨むように各ベルト８の
上方に設けたベルト洗浄用のノズルで、このノズル１１
は、ここでは１本のベルト８に対し、少し面側に寄った
所に２個ずつ設けられているがノズルの数はベルト幅等
を考慮して任意に変更可能である。

このノズル１１の洗浄液の噴射投影面Ｎは、第７図に示
すように、略平面矩形となるように噴射孔が形成されて
いる。−例として、噴射孔は２個の孔を近接して形成す
る。尚、第５図において、１１ａは各ノズル１１への導
水管である。

ノズル１１の噴射孔をその噴射投影面Ｎが略平面矩形に
するのは、ベルト８の幅に関し均一な噴射圧で洗浄液が
ベルト面に到達するようにすること、及び、この矩形の
噴射面面が第５図々示のようにプーリモータ６における
ベルト８の巻付面において接することによって、その噴
射面Ｎの手前側Ｎ工では略均−な洗浄圧による粗洗浄が
行われ、その噴射面Ｎの先端側Ｎ２では略均−な洗浄圧
による仕上洗浄となり、洗浄効果を挙げることができる
からである。

尚、第５図、第６図に於て、７１はリターンプーリ７の
側におけるテンションプーリで、これら両プーリ７．７
１はこれらの取付板７２に軸支されている。また、この
取付板７２は、エンドフレームＥＦ、においてベルト８
の走行方向に沿って取付けた調節用の螺子杆７３に螺装
されており、この杆７３を正、逆回転することにより取
付台７２を前後動させ、各ベルト８の張りを任意に調整
できるようになっている。

〔発明の効果〕

以上のように構成される本発明装置は第１図。

第２図々示のように、ラック部材４の底面板４ａの下面
に設けたケージ係止部材４ｇに小動物を収容した個々の
ケージＣの上面両側を係止し、各ケージＣを吊下した状
態で支持する点は、従来装置とほぼ同様である。

しかし、本発明装置は、次の諸点において従来品では得
られない格別の効果がある。

而して、本発明装置では正面口状をなす台枠の上面中央
に支柱を立設し、この支柱の両面にケージの支持手段と
なるラック部材を片持ち梁を介し、しかも、着脱自在に
して取付けたから、ケージの出入れ等の際、従来品のよ
うに外枠状の支柱がケージの出入れ等の邪魔になること
はないという効果がある。

次に、本発明装置ではラック部材を一枚の鋼板を曲げ加
工して形成するようにしたので、その製作は機械加工に
より低コストにでき、また、溶接による継目等がベルト
の摺動面に出ないのでベルトの滑りも良好であり、この
滑り性がラック部材の底抜面に形成した球面状突出起で
助長確保される。また、個々のラック部材はメインフレ
ームの梁部材から容易に取外しできるので、装置の分解
清掃等の際の省力化を図ることができる。

更に、上記ラック部材の間を走行するベルトは、モータ
プーリにより駆動するようにしたので、従来品のように
プーリの駆動源となるモータを別設する必要がなく、従
って、従来品のように駆動源としてのモータが装置の上
面から突出し、自動給餌装置の設置に問題があった点を
解消することができる。特に、モータプーリは一本のプ
ーリに２条のベルトを掛回すと共に、各ベルトに対応し
てゴム系材料によるクラウニングを施したので、ベルト
のズレを防止すると共に防音効果も高い。

しかも、本発明装置では上記ベルトを洗浄するノズルに
その噴射投影パターンが平面略矩形になるものを使用し
たので、ベルト面に付着している飼育動物のフンや食べ
かすを、ベルト全幅において効率よく洗い落すことがで
きるという利点がある。

本発明は以上の通りであって、大量の小動物を飼育する
ケージを取付けて支持する装置としてきわめて有用であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一例の全体を表わした一部切截斜
視図、第２図はメインフレームを表わした側面図、第３
図はラック部材の拡大側断面図、第４図は片持ち梁に対
するラック部材の取付部の拡大正面図、第５図は本発明
装置の長さ方向を省略した正断面図、第６図は第５図の
平面図、第７図は洗浄ノズルの噴射投影面を示す斜視図
である。 １・・・台枠、２・・・支柱、３ａ、　３ｂ、　３ｃ・
・・支柱、４・・・ラック部材、５・・・片持ち梁部材
、５１・・・両持ち梁部材、６・・・プーリモータ、７
・・・リターンプーリ、８・・・ベルト、９・・・スク
レーパ、１０・・・清浄ブラシ、１１・・・洗浄ノズル

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）フレームに多層ラック状をなすように取付けられ
   ている各層のラック部材に、多数の飼育ケージが吊下支
   持され、且つ、各ラック部材に吊下された飼育ケージの
   下面に汚物処理用のベルトコンベアを配設すると共に、
   該ベルトの洗浄ノズルを設けて成る小動物の飼育用ラッ
   ク装置に於て、フレームは、正面■状をなす台枠の上面
   中央部に垂直な支柱を立設したメインフレームの複数が
   平行に並べられると共に、これらの前後にエンドフレー
   ムが配設され、且つ、上記各支柱の左右側面に片持ち梁
   部材が多層に設けられていることを特徴とする小動物の
   飼育用ラック装置。
2. （２）ラック部材は、隣接したメインフレーム間の距離
   に見合う長さを有する平面縦長矩形の鋼板の両側縁をほ
   ぼ垂直に立上げ、更にその上半側を内側に曲げて正面略
   屋根型に形成すると共に当該鋼板の中央部分を底面板と
   し、全体として上記梁部材の長さに見合った正面幅に形
   成されている一方、上記底面板には、その上面へ突出し
   た球面凸部が点在形成されていると共に、この底面板の
   長さ方向両端にパイプ状のベルト受が着脱自在に設けら
   れており、更に、上記底面板の下面には、当該ラック部
   材を上記梁部材に係着するための係合固着部がこの底面
   板の前後端部に設けられると共に、ケージの係止部の複
   数組が形成されていて、上記フレームにおける同じ側面
   及び高さの梁部材に順次係合されることにより多層のラ
   ック部材に形成されている特許請求の範囲第（１）項記
   載の小動物の飼育用ラック装置。
3. （３）汚物処理用コンベアのベルトは、多層に形成され
   た上記ラック部材における各層のラック部材に、その底
   面板の凸部群の上面と屋根型部の上面の間に挿通される
   と共に、上記メインフレームの前、後に配されているエ
   ンドフレームに着脱可能に設けられたモータプーリとプ
   ーリとに掛回されている特許請求の範囲第第（１）項又
   は（２）項記載の小動物の飼育用ラック装置。
4. （４）モータプーリにおけるプーリは、メインフレーム
   の側面幅に見合う長さを有すると共に、メインフレーム
   においてその左右両側のラック部材に掛回されている２
   条のベルトに対応する部分の外周に、ゴム系材料による
   クラウニングが施されている特許請求の範囲第（３）項
   記載の小動物の飼育用ラック装置。
5. （５）ベルトのターン部に配設されるベルト洗浄用のノ
   ズルは、その洗浄液の噴射投影形状が略矩形状となるも
   のである特許請求の範囲第（３）項又は第（４）項記載
   の小動物の飼育用ラック装置。