JPS63102498A - 圧電形電気音響変換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電話機やインターホンの受話器に使用するも
ので、特に難聴者が電話機を利用するための漏洩磁束発
生用コイル付の圧電形電気音響変換器に関するものであ
る。

従来の技術 電話機やインターホンの受話器に使用される発音体とし
て、最も一般的な電磁形、入力インピーダンスが低い動
電形、逆に入力インピーダンスが高い圧電形などがある
。電磁形は磁性体を固定した振動板を磁石で引き寄せ磁
石の磁束を増成させるようにコイルを巻き電流を流すこ
とによって動作する。動電形は磁石と磁性材料によって
磁束が集中する狭いギャップを作り、ギャップ中に納め
られたコイルに電流を通じることにより、コイルを変位
させる力が働き、コイルに接着された振動板が振動する
。圧電形は、圧電性を有するセラミック薄板の両面に電
磁を設け、この間に信号を印加することでセラミック圧
電体は伸縮する。セラミック圧電体を金属板に貼合せる
ことにより全体としてたわみ変形を生じさせ音を発する
。

動作原理の説明から判るように前２者はコイルに電流を
流して磁束を発生させているので、多い少ないはちるが
磁束の一部は外部に漏洩する。しかし後者は、材料の圧
電性を利用しているため磁束は全く発生しない。

難聴者は補聴器を用いるが通常はコンデンサマイクロホ
ンで音声を直接ピックアップするが、電話機用としてピ
ックアップコイルを用い電話機の通話信号を漏洩磁束の
形でピックアップする方式電話機用受話器としてピック
アップコイルを有する補聴器に対応するため、磁束を漏
洩させることが必要になる。電礎形、動電形の場合容易
に対応し得るが、圧電形の場合は新たに磁束を漏洩させ
る機構が必要になる。

第３図に従来の勲電形受話器の断面図を示す。

１は振動板で、前面ケース２には音孔３を設けている。

振動板１にはコイル４を接着してちる。コイル４は磁石
５に接着固定しである磁性材料から成る内極６と外極７
との間に形成されるギヤノブ８の中に納めである。背面
ケース９には、受話器の周波数特性分法める漏洩孔１０
と入力端子１１を設けている。

次にこの動作を説明する。入力端子１１に通話信号を印
加すると、信号電流がコイル４に流れ、コイル４は内甑
６．外極了間のギャップ８に形成される磁場中にあるた
め、フレミングの左手の法則に従い、電流の方向、磁界
の方向にそれぞれ直月の方向にコイル４は動く。このた
めコイル４を接着した振動板１はコイル４に流した電流
値に従って振動する。振動は音波になって音孔３から放
出される。

なお、コイル４に流れる信号電流によって作られる磁束
の一部が受話器外に漏れる。難聴者は・・ンドセット受
話口に設置した補聴器のピックアップコイルによってそ
の磁束を検出することにより聴取を行うことができる。

発明が解決しようとする問題点 上記したように動電形、電磁形受話器は内部にコイルを
持っているので、磁束を漏洩させることは容易であるが
、圧電形の場合はコイル全持たないため磁界は全く発生
しない。従って、圧電形受話器は難聴者には使用できな
いという問題があつた。

本発明はこの欠点を除き、難聴者も用いることのできる
圧電形受話器を提供するものである。

間１題点を解決するための手段 上述した問題点を解決するために本発明は、圧電形受話
器をビックアンプコイルを持つ補聴器に対応させるため
には、コイルを付加し漏洩磁束を新たに発生させること
が必要になる。ただし、受話器にとってコイルに流す電
流は、音声に変換することを第１義とすれば、無駄な電
流になるため、ピックアップコイルと漏洩磁束発生用コ
イルとはできるだけ接近させて設置することが望しい。

このため本発明では漏洩磁束発生用コイルを前面ケース
に設ける。また、受話器を収納する・・ンドセノトと本
体とを結ぶコードの線数を増さないようにするため、コ
イルと圧電体とは直列または並列に接続され、コイル付
圧電形受話器は２端子構造とし友ものである。

作用 この構成により、入力端子に通話信号を印加するとコイ
ル、圧電体にそれぞれ電流が流れ、コイルからは通話信
号に応じた磁束が発生し、ノ・ンドセット受話口外面に
取付けた補聴器ピックアップコイルに誘導電流を生じさ
せる。またセラミック圧電体に流れた電流は、通話信号
にむした変形を振動子に生じさせ音波を発生して受話器
の音孔を通しハンドセント受話口から耳に達し聞くこと
ができる。

即ち難聴者はコイルからの漏洩磁束により、健常者はセ
ラミック圧電体を用いた振動子の念わみ変位による空気
振動により通話内容を聞くことができるものである。

実施例 第１図は本発明の一実施例による圧電形電気音響変換器
の断面図である。第１図において、前面ケース２１には
音孔２２を設けてあり、コイル２３゜セラミック圧電体
２４を貼合せた振動板２５を収納し、背面ケース２６と
密着固定している。コイル２３はコイルボビン２７に巻
回してあり、リード線２８および２９を出している。コ
イルボビン２７は前面ケース２１と振動板２６との間に
位置し、コイルボビン２了の厚さ及び内径によって共鳴
の周波数を目的とする値に選ぶこともできる。

また、振動板２５の固定径を明確に決定する役目も果す
ことができる。背面ケース２６には入力端子３ｏおよび
３１を設け、さらに周波数特性を決める漏洩孔３２．音
響抵抗材３３を設けている。

次に電気的な接続を説明する。入力端子３０とコイル２
３の一方のリード線２８とを接続し、コイル２３の他方
のリード線２９とセラミック圧電体２４の一方の電極と
を接続、セラミック圧電体２４の他方の電極は振動板２
５と貼合せすることで電気的に導通が得られており、振
動板２５と入力端子３１とは接触または溶接等で電気的
に導通を得ている。

前面ケース２１は非磁性材料、たとえばプラスチックや
アルミニューム金属などで形成することができる。コイ
ル２３は補聴器のビックアンプコイルの感度、ハンドセ
ットへの取付は状態にもよるが、必要な漏洩磁束が得ら
れるよう巻数、直流抵抗値を最適値に選ぶ必要がある。

またコイル２３の線材は絶縁被覆を行ない振動板２５等
の導電体に接触した場合導通しないよう配慮する必要が
ある。コイルボビン２了はプラスチック等の非磁性材料
を用いても良いが、フェライトなどの磁性材料を用いて
漏洩磁束を大きくすることも可能である。

第２図は本発明の他の実施例による圧電形電気音響変換
器を示す断面図である。この実施列はコイルとセラミッ
ク圧電体とを並列に接続したものである。前面ケース４
１には音孔４２とリング状凸起４３を設け、リング状凸
起４３は・・ンドセットへの取付時に位置決めに使用で
き、同時に共鳴用空間を形成することになる。またリン
グ状凸起４３の外周にコイル４４を固定することができ
る。

前面ケース４１にはコイルからのリード線４６および４
６を埋める溝４了を設けている。前面ケース４１はセラ
ミック圧電体４８を貼合せた振動板４９を収納し、背面
ケース５０と密着固定しである。背面ケース５０には入
力端子５１および５２が固定してあり、それぞれ振動板
４９とリード線５３で結線、セラミック圧電体４８の一
方の電極とリード線５４とで結線しである。同時に、コ
イル４４からのリード線４５および４６とそれぞれ結線
している。並列接続の場合、巻数およびインピーダンス
は必要な漏洩磁束が得られる値に任意に設定できる。

前面ケースの材料はプラスチック、アルミニューム等測
でも良いが、コイル４４の線材の絶縁被覆を破損しない
ことが重要である。この図ではリング状凸起４３は前面
ケース４１と一体に成形した例を示し念が、リング状凸
起４３部分のみをフェライトなどの磁性材料で形成する
ことも可能で、この場合より高い漏洩磁束が得られる。

発明の効果 本発明に示し念ように、難聴者用補聴器のピックアップ
コイルに誘導電流を生じさせるコイルを前面ケースに取
り付け、薄板状セラミック圧電体の両面電極に対しコイ
ルを直列または並列に接続した圧電形電気音響変換器は
、圧電形受話器の周波数特注を損うことなく、小形、薄
形、軽量で難聴者対策を実現し得た。難聴者用のコイル
を圧電受話器の前面ケースに取付けることにより漏洩磁
束を大きくすることができる。また２端子溝造であるた
め、ハンドセントと本体を結ぶコードの芯線の数を増す
こともない。またハンドセットの組立時に余分な結線作
業をすることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による圧電形電気音響変換器
を示す断面図、第２図は本発明の他の実施例による圧電
形電気音響変換器を示す断面図、第３図は従来の動電形
電気音響変換器を示す断面図である。 ２１．４１・・・・・・前面ケース、２３．４４・・・
・・・コイル、２了・・・・・・コイルボビン、４３・
旧・・リング状凸起、２４，４６・・・・・・セラミッ
ク圧電体。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　はが１名第１
図 第　２　図 第３図 ６内糧

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）セラミック圧電体を金属板に貼合せた振動子と、
   この振動子の前方に配された前面ケースと、コイルから
   成り、前記コイルと前記振動子とを直列または並列に接
   続することを特徴とする圧電形電気音響変換器。
2. （２）コイルを前面ケースと振動子との間に設けたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の圧電形電気
   音響変換器。
3. （３）コイルを前面ケース表面に取付けたことを特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の圧電形電気音響変換
   器。