JPS6298805A

JPS6298805A - 複反射鏡アンテナ

Info

Publication number: JPS6298805A
Application number: JP23841285A
Authority: JP
Inventors: Masao Momose; 百瀬　正雄; Riyouji Kuzuya; 葛屋　亮司
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1985-10-24
Filing date: 1985-10-24
Publication date: 1987-05-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はアンテナ装置、特にマイクロ波帯または準ミリ
波帯等において用いられる主反射鏡と副反射鏡とを有す
る開口面アンテナにおいて、主反射鏡に対応して配置さ
れる副反射鏡の周縁からの反射および回折による広角指
向特性の劣化を改善したアンテナ装置に関する。

（従来の技術）主反射鏡と、この主反射鏡に対応して配置される副反射
鏡とを備えるカセグレンアンテナやグレゴリアンアンテ
ナは、副反射鏡で電波を折り返すことで、−次放射器を
はじめとするアンテナ給電導波管回路ならびにこれに接
続される送受信装置をアンテナ開口面の後方に配置でき
ること、アンテナ給電点を主反射鏡の近傍に設定するこ
とができることにより、比較的大型の送受信装置を低損
失で用いることができるので、高いＥＴＲＰ（等価等方
放射電力）特性ならびに低雑音特性を有するアンテナ装
置が実現できる等の多くの利点を有するために、マイク
ロ波帯または準ミリ波帯における比較的大口径のアンテ
ナとして一般に広く用いられている。

（発明が解決しようとする問題点）このカセグレンアンテナやグレゴリアンアンテナにおい
ては、副反射鏡は一次放射器の中央部に位置されており
、副反射鏡の周縁は一次放射器により照射され反射波や
回折波が生じ、特定の方向にサイドローブ特性として観
測されるために、広角指向性が劣化するという問題があ
る。

そして、この問題に対して従来は、副反射鏡周縁近傍に
おける放射レベルが十分小さな一次放射器を用いていた
。ところがこのような−次放射器を用いたアンテナ装置
は、アンテナ開口の照射能率が著しく劣化するばかりで
なく、−次放射器の位相特性が副反射鏡周辺近傍で劣化
するために、アンテナ開口面上の位相誤差が増大してア
ンテナ利得が低下するのみならず、広角指向性にもサイ
ドローブの発生等悪影響を及ぼすという問題点があった
。本発明の目的は、上記従来技術の問題点に顧みて、副
反射鏡周縁近傍における放射レベルを特に小さくしない
一次放射器を用いても広角指向性が劣化しない複反射鏡
アンテナを提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段）本発明は、上記の目的を達成するために次の構成を有す
る。即ち、本発明の複反射鏡アンテナは、主反射鏡に対
応して配置される副反射鏡を有する複反射鏡アンテナに
おいて、前記副反射鏡の周縁に沿って、該周縁方向にお
ける長さが使用電波の波長に比較して充分長い小区間毎
に、平面又は曲面からなる反射面を有する小反射素子を
有し、隣接する小反射素子相互間ではその主たる反射方
向が異なっていることを特徴とする。

（作　用）本発明の複反射鏡アンテナの副反射鏡はその周縁に沿っ
て、波長に較べては充分長い小区間毎に平面又は曲面の
反射面を有する小反射素子を有し、その反射面の向きが
様々に異なっているので、−次放射器から放射され、副
反射鏡の周縁部の小反射に照射された電磁波の反射波や
回折波は散乱して、特定の方向へは集中しない。

このため、副反射鏡周縁部での反射波や回折波が特定方
向へ集中することによって現われるサイドローブは抑圧
されることになる。

（実　施　例）以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。第１図は本発明にもとづく１２個の反射板素子
（小反射素子）をオフセットカセグレンアンテナに応用
した場合のアンテナ装置の構成を示す図である。同図に
おいて、１は主反射鏡を、２は副反射鏡を、３は一次放
射器をそれぞれ示す、第２図は、第１図に示す構成のア
ンテナ装置のうち、副反射鏡を部分表示する図であり、
同図（ａ＞は正面図を、図（ｂ）は側面図をそれぞれ示
す。

第１図および第２図において、前記１２個の反射素子４
−１〜４−１２は、ピッチ間隔りで配置されている。ピ
ッチ間隔りの値は、使用電波の波長に比較して十分に大
きい値に選定されており、第２図（ｂ）に示す反射板素
子の傾き角は（−１）’−θ（ｉ＝１〜１２）で表わさ
れるように、絶対値が等しく相隣る反射素子間で異符号
となるように選ばれている。

第１図および第２図より明らかなように、−次放射器よ
り放射され、副反射鏡周縁に到来する電波は、副反射鏡
周縁に配置されている反射素子４−１〜４−１２の各反
射面によって、それぞれ反射角度や回折角度が分散され
、特定の方向に集中的に放射されることがない、このた
め、従来広角指向特性を劣化させる要因となっている特
定方向に対するサイドローブレベルが著しく低減される
。

なお、上記の実施例においては、反射素子として使用電
波の波長に比較して十分小さい値の厚さの平面反射板を
、一定のピッチ間隔において配置する場合について説明
したが、一般的には各反射素子は任意の面の反射素子に
よって形成されてもよく、また副反射鏡周縁に沿う細長
い金属板に対する加工等により、隣接する反射板の平面
波入射方向に対する傾斜角度が連続的な変化（例えば波
型のような変化）をするように設定されても有効である
。前記実施例のピッチ間隔りについても、使用電波の波
長に比較して十分大きい値であれば、前記説明のように
一定の長さに限定されるものではなく、ｉに対応してり
、の長さが不規則な分散値として規定されてもよい。

このことは、各反射素子の傾斜角度についても同様であ
り、傾斜角度θ１はｉに対応して順次増大する場合、順
次減少する場合、あるいは不規則的に分布する場合にお
いても、それぞれ散乱波の分散効果が期待できる。さら
に、反射素子のそれぞれの反射面に、所定の電波吸収素
材を種々の方法によって付与することにより、この電波
吸収素材による減衰効果が上記の分散効果に相乗されて
、特定の方向に放射される散乱波のレベルがより一層低
減されて広角指向特性が更に改善される。

（発明の効果）以上説明したように、本発明の複反射鏡アンテナはその
副反射鏡の周縁に沿って、該周縁方向における長さが使
用電波の波長に比較して充分長い小区間毎に、平面又は
曲面からなる反射面を有する小反射素子を有し、隣接す
る小反射素子相互間ではその主たる反射方向が異なって
いるので、−次放射器から副反射鏡の周縁部の小反射素
子へ照射された電磁波の反射波や回折波は散乱し特定の
方向へ集中せず、複反射鏡アンテナの低サイドローブ化
即ち広角指向特性の改善を図ることができるという利点
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の複反射鏡アンテナの一実施例の構成を
示す図、第２図（ａ）は副反射鏡の正面図、第２図（ｂ
）は副反射鏡の側面図である。１・・・・・・主反射鏡、　２・・・・・・副反射鏡、
３・・・・・・−次放射器、　４−１〜４−１２・・・
・・・小反射板素子。代理人　弁理士　　八　幡　　義　博不２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）主反射鏡に対応して配置される副反射鏡を有する
複反射鏡アンテナにおいて、前記副反射鏡の周縁に沿っ
て、該周縁方向における長さが使用電波の波長に比較し
て充分長い小区間毎に、平面又は曲面からなる反射面を
有する小反射素子を有し、隣接する小反射素子相互間で
はその主たる反射方向が異なっていることを特徴とする
複反射鏡アンテナ。
（２）各小区間の円周方向の長さが不規則な分散値を有
する特許請求の範囲第（１）項記載の複反射鏡アンテナ
。
（３）各小区間の円周方向の長さが同一値を有する特許
請求の範囲第（１）項記載の複反射鏡アンテナ。
（４）所定の基準面に対して各小反射素子の主たる反射
方向のなす角の大小が周縁方向に沿って順次交互になっ
ている特許請求の範囲第（１）項ないし第（３）項のい
ずれかに記載の複反射鏡アンテナ。
（５）所定の基準面に対して各小反射素子の主たる反射
方向のなす角が周縁方向に沿って順次単調に増加するか
または単調に減少する特許請求の範囲第（１）項ないし
第（３）項のいずれかに記載の複反射鏡アンテナ。
（６）所定の基準面に対して各小反射素子の主たる反射
方向のなす角が周縁方向に沿って不規則な分散値を有す
る特許請求の範囲第（１）項ないし第（３）項のいずれ
かに記載の複反射鏡アンテナ。
（７）各小反射素子の反射面に電波吸収材が付着してい
る特許請求の範囲第（１）項ないし第（６）項のいずれ
かに記載の複反射鏡アンテナ。