JPS6298608A - 鉄心当板

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】〔発明の利用分野〕本発明は変圧器の鉄心当板に係り、特に損失低減に関す
るものである。

〔発明の背景〕

通常、内鉄形変圧器は第２図（ａ）のように鉄心脚１の
外側に巻線２ａ、２ｂ等が巻回されており、鉄心上下ヨ
ーク部１ａ、ｌｂは締付金具３ａ。

３ｂで締付けられている。

また、巻線２ａ、２ｂ等に発生する軸方向短絡機械力を
押えるために、前記締付金具３ａ、３ｂ間を鉄心当板４
により連結している。

一方、鉄心当板表面の半径方向の磁束分布は第２図（ｂ
）に示すように、巻線中央部ではほとんど零となり、巻
線両端部で最大となる分布をしている。

鉄心当板の漂遊損失は、周波数、磁束密度及び鉄心当板
の幅（磁束が侵入してくる方向の寸法）の２乗に比例し
て大きくなるため、半径方向の磁束密度が大きくなると
、それに比例して損失が大きくなり、かつ、局部過熱が
発生するという量子があった。また、巻線端部での漂遊
損失も増大する。

これを、防止するため通常、鉄心当板の材質を鉄材から
ステンレス材へ変更したり、第３図に示すように鉄心当
板の長さ方向に数本の溝５を設ける方法がとられる。

しかし、ステンレス材は鉄材に比較して高価であり、加
工性が悪いという欠点がある。また、鉄心当板の材質変
更や溝を設ける様な方法をとっても、大巾な磁束分布の
変化はなく、巻線端部の漂遊損失は低減できないという
問題があった。

なお、この種の構造としては、特開昭５５−２６６３９
号が挙げられる。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、変圧器の鉄心当板に発生する漂遊損失
、並びに巻線的漂遊損失を低減することにある。

〔発明の概要〕

上記の目的を達成するため１本発明では、鉄心当板の最
外周及び長さ方向のほぼ中央部分に非磁性で、かつ、電
気抵抗の小さい材料により１ターンとなる電気回路を形
成させることを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図を用いて説明する。

本発明による鉄心当板４′は、第１図（ａ）のように従
来の鉄心当板の最外周及び長さ方向のほぼ中央部分に非
磁性で、かつ、電気抵抗の小さい材料６により１ターン
となる電気回路を形成させるものである。

非磁性で、かつ、電圧抵抗の小さい材料６により１ター
ンを形成することにより、鉄心当板に垂直に侵入しよう
とする磁束（半径方向磁束）を抑制しようとするもので
ある。

すなわち、第１図（ｂ）に示すように鉄心当板に垂直に
磁束Φが侵入しようとすると、電気抵抗の小さい材料６
による１ターンをなす電気回路に電流Ｉが流れ磁束Φの
侵入を防げる。

これにより、鉄心当板４′には全く磁束が侵入できなく
なるため、鉄心当板４′で発生する損失は、電流Ｉによ
る１タ一ン部分６での損失だけとなる。当該部分の損失
は、１タ一ン回路の電圧抵抗が小さいために、鉄心当板
全体では、大幅に損失を低減でき、鉄心当板の局部過熱
も防止できる。

また１巻線端部での半径方向磁束を抑制できるため１巻
線内漂遊損失も低減できる。

〔発明の効果〕

本発明の鉄心当板を適用すれば、鉄心当板の損失のみな
らず、巻線的漂遊損失も低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の鉄心当板の説明図、第２図
は変圧器の概念図、第３図は従来の鉄心当板の説明図で
ある。１・・・鉄心、２ａ、２ｂ・・・巻線、３ａ、３ｂ・・
・締付金具、４．４’・・・鉄心当板。

【特許請求の範囲】