JPS6297775A - ア−ク溶接方法 - Google Patents
ア−ク溶接方法Info
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- JPS6297775A JPS6297775A JP15000286A JP15000286A JPS6297775A JP S6297775 A JPS6297775 A JP S6297775A JP 15000286 A JP15000286 A JP 15000286A JP 15000286 A JP15000286 A JP 15000286A JP S6297775 A JPS6297775 A JP S6297775A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はアルゴン、ヘリウムなどの不活性ガス中、また
は酸素、炭酸ガスなどを上記不活性ガスに添加゛したシ
ールドガス中で行う消耗電極式アーク溶接方法に関する
ものである。
は酸素、炭酸ガスなどを上記不活性ガスに添加゛したシ
ールドガス中で行う消耗電極式アーク溶接方法に関する
ものである。
一般に、不活性ガスを主成分とするガス雰囲気中で、ア
ルミニウムの消耗電極ワイヤを用いて逆極性で、(すな
わち電極を陽極とじ被溶接物を陰極として)行う従来の
直流アーク溶接方法においては、電極材料、電極直径、
シールドガス成分によって定まる一定の電流値以上で移
行溶滴が細粒化する現象が見られる。この電流値を臨界
電流と呼び、・臨界電流値以上のアーク形態では溶滴の
移行は通常100〜200回/秒のスプレー状で行なわ
れている。このアーク形態では巨視的にみたアーク長(
電極先端と溶融池表面間距離)の変動がほとんどなく、
アークが安定しているために、実際の溶接ではスプレー
移行が広く用いられている。しかし、近年、被溶接材料
の多様化にともない、従来から用いられてきたはり平滑
な直流電源による溶接方法では、アークの安定化及びビ
ード形状の改善の面で、その要求を満足できない場合が
きわめて多くなってきた。
ルミニウムの消耗電極ワイヤを用いて逆極性で、(すな
わち電極を陽極とじ被溶接物を陰極として)行う従来の
直流アーク溶接方法においては、電極材料、電極直径、
シールドガス成分によって定まる一定の電流値以上で移
行溶滴が細粒化する現象が見られる。この電流値を臨界
電流と呼び、・臨界電流値以上のアーク形態では溶滴の
移行は通常100〜200回/秒のスプレー状で行なわ
れている。このアーク形態では巨視的にみたアーク長(
電極先端と溶融池表面間距離)の変動がほとんどなく、
アークが安定しているために、実際の溶接ではスプレー
移行が広く用いられている。しかし、近年、被溶接材料
の多様化にともない、従来から用いられてきたはり平滑
な直流電源による溶接方法では、アークの安定化及びビ
ード形状の改善の面で、その要求を満足できない場合が
きわめて多くなってきた。
第1図(a)は、従来から用いられている一般的な直流
溶接電源による消耗電極式直流アークのアーク電流波形
を示している。同図にみられるすップルは、磁気項中器
またはサイリスク素子による位相制御によるもので、−
次電源周波数に対応し、50〜60Hzまたはその2,
3.6倍波であり、またリップル波高値は通常可能なか
ぎり小さくしている。
溶接電源による消耗電極式直流アークのアーク電流波形
を示している。同図にみられるすップルは、磁気項中器
またはサイリスク素子による位相制御によるもので、−
次電源周波数に対応し、50〜60Hzまたはその2,
3.6倍波であり、またリップル波高値は通常可能なか
ぎり小さくしている。
このような出力電流波形の溶接電源を用い、その平均電
流値1 ayを臨界電流値1cより大きく設定して溶接
を行なった場合の溶滴移行形態を高速度写真などで観測
すると、第1図(b)のような溶滴の移行が見られ、溶
滴の平均の直径はワイヤ径と同程度でスプレー状となる
が、移行する時期は電流リップル周期とはまったく同期
していない。
流値1 ayを臨界電流値1cより大きく設定して溶接
を行なった場合の溶滴移行形態を高速度写真などで観測
すると、第1図(b)のような溶滴の移行が見られ、溶
滴の平均の直径はワイヤ径と同程度でスプレー状となる
が、移行する時期は電流リップル周期とはまったく同期
していない。
このような移行形態においては、主として溶接電流と溶
接速度で定まる被溶接物への入熱を一定とし、かつ被溶
接物の溶融を充分に確保して溶込み深さを大幅に変化さ
せることは事実上不可能である。
接速度で定まる被溶接物への入熱を一定とし、かつ被溶
接物の溶融を充分に確保して溶込み深さを大幅に変化さ
せることは事実上不可能である。
本発明は、上記のような場合、すなわち不活性ガスを主
成分とするシールドガス気中で行う消耗電極式アーク溶
接方法において、電極材料、電極直径、シールドガス成
分などで定まる臨界電流値以上で溶接を行う場合に、ア
ークおよび溶滴移行の安定性を確保しつつビード形状の
改善を図ることを目的としたアーク溶接方法を提案した
ものである。
成分とするシールドガス気中で行う消耗電極式アーク溶
接方法において、電極材料、電極直径、シールドガス成
分などで定まる臨界電流値以上で溶接を行う場合に、ア
ークおよび溶滴移行の安定性を確保しつつビード形状の
改善を図ることを目的としたアーク溶接方法を提案した
ものである。
本発明の方法は、不活性ガスを主成分とするシールドガ
スを使用し、材質がアルミニウム系統の消耗電極を用い
て行う直流アーク溶接方法であって、本発明においては
、第2図に示すように、溶接電流の平均値I avを少
なくとも臨界電流値Ie以上に設定し、かツ150 H
z以上1,0OOH2以下の周波数の周期的脈動電流で
波高値の最小値11Lが臨界電流値1cを越えないよう
な電流波形を用いて溶接を行う。
スを使用し、材質がアルミニウム系統の消耗電極を用い
て行う直流アーク溶接方法であって、本発明においては
、第2図に示すように、溶接電流の平均値I avを少
なくとも臨界電流値Ie以上に設定し、かツ150 H
z以上1,0OOH2以下の周波数の周期的脈動電流で
波高値の最小値11Lが臨界電流値1cを越えないよう
な電流波形を用いて溶接を行う。
以下図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第2図(a)は、本発明の溶接方法に使用する溶接電流
波形の一例を示したもので、その平均値I aVは第1
図(a)と同一値に設定されているが、その脈動分の振
幅は大きく、かつその最小値I!Lは臨界電流値1c以
下である。第2図(b)はこのときの溶滴移行形態を示
すもので、移行回数及び溶滴の直径は第1図(b)に示
した場合と同様であるが、脈動電流の最小値1iでは溶
滴の移行は起らず、最大値付近で確実に移行が生じてお
り、脈動周波数との周期移行が見られる。
波形の一例を示したもので、その平均値I aVは第1
図(a)と同一値に設定されているが、その脈動分の振
幅は大きく、かつその最小値I!Lは臨界電流値1c以
下である。第2図(b)はこのときの溶滴移行形態を示
すもので、移行回数及び溶滴の直径は第1図(b)に示
した場合と同様であるが、脈動電流の最小値1iでは溶
滴の移行は起らず、最大値付近で確実に移行が生じてお
り、脈動周波数との周期移行が見られる。
不活性ガスを主成分とするシールドガスを使用し、パル
ス状電流を通電して行う従来の消耗電極式直流アーク溶
接方法では、平均値1 avが臨界電流値IC以下で最
大値Ihが臨界電流値Ic以上のパルス状の脈動電流、
すなわちI av< 1 cでlh>Icの電流を通電
して溶滴を同期移行させることにより溶滴を細粒化して
いた。本発明はこのような従来の方法とは全く異なるも
ので、平均電流値1avが臨界電流値Ic以上でしかも
最小値lLが臨界電流値1cを越えないような波形の周
期的脈動電流、すなわちIav>IcでIJI<Icの
電流を流して、溶滴の移行を脈動電流と同期させること
に大きな特徴がある。
ス状電流を通電して行う従来の消耗電極式直流アーク溶
接方法では、平均値1 avが臨界電流値IC以下で最
大値Ihが臨界電流値Ic以上のパルス状の脈動電流、
すなわちI av< 1 cでlh>Icの電流を通電
して溶滴を同期移行させることにより溶滴を細粒化して
いた。本発明はこのような従来の方法とは全く異なるも
ので、平均電流値1avが臨界電流値Ic以上でしかも
最小値lLが臨界電流値1cを越えないような波形の周
期的脈動電流、すなわちIav>IcでIJI<Icの
電流を流して、溶滴の移行を脈動電流と同期させること
に大きな特徴がある。
本発明者が行った種々の実験の結果によると、」−配本
発明の方法を実施するのに好適な脈動電流の周波数範囲
は150Hzないし1. 000Hzである。
発明の方法を実施するのに好適な脈動電流の周波数範囲
は150Hzないし1. 000Hzである。
以下本発明者が行った実験の結果について説明する。
第3図は、アルミニウムのMIG溶接において、ワイヤ
径を1゜6關φ(臨界電流は約180A)とし、平均電
流が25OA(一定)、波高値の最大振幅が±20OA
の略正弦波の脈動電流を流した時の脈動電流の周波数F
(Hz)の影響を調べたものである。この実験では、
脈動電流の周波数をθ〜5,0OOH2まで変化させて
、主溶滴の移行回数TN[回/秒]と、主溶滴の平均の
直径MD[mm]と、クリーニング幅CW[mm〕 と
、溶込み深さPD(mm)とを周波数Fに対して測定し
た。
径を1゜6關φ(臨界電流は約180A)とし、平均電
流が25OA(一定)、波高値の最大振幅が±20OA
の略正弦波の脈動電流を流した時の脈動電流の周波数F
(Hz)の影響を調べたものである。この実験では、
脈動電流の周波数をθ〜5,0OOH2まで変化させて
、主溶滴の移行回数TN[回/秒]と、主溶滴の平均の
直径MD[mm]と、クリーニング幅CW[mm〕 と
、溶込み深さPD(mm)とを周波数Fに対して測定し
た。
第3図(a)は主溶滴の移行回数TNE回/秒〕の周波
数Fに対する変化を示したもので、この結果によれば、
曲線上の点AOに示すOHz (直流)では溶滴移行回
数が120回/秒を越える程度であったが、10Hz以
上の正弦波の脈動電流を加えると逆に減少し、その後、
曲線上の点A1に示すように、約150HzになるとO
Hzの場合を上回る。そして3 D OHz程度までの
周波数範囲では溶滴移行回数が周波数に略比例して増大
し、400Hz付近で最大になる。脈動電流の周波数が
400Hzを越えると溶滴移行回数が減少していき、5
.000HzでOHz時と略同−の値に戻る。すなわち
、周波数が300Hzまでの範囲では、溶滴が脈動電流
の脈動周期に略完全に同期して、脈動電流が最大になっ
た時に移行が起っていると見ることができる。300H
zを越える周波数範囲では、脈動電流が最大になる時期
に溶滴の移行が行われるとは限らないが、曲線上の点A
2に示すように1.000Hzまでの範囲では、主溶滴
移行回数が、曲線上の点AOに示す直流の場合の回数よ
りも大であるために、脈動電流を供給したことの効果が
十分に得られている。1. 000Hz以上においても
、直流の場合よりも溶滴の移行回数が大であるが、溶滴
の移行が脈動電流の周期に追、従することができないた
めに、1,000Hzをこえる範囲は実用的ではない。
数Fに対する変化を示したもので、この結果によれば、
曲線上の点AOに示すOHz (直流)では溶滴移行回
数が120回/秒を越える程度であったが、10Hz以
上の正弦波の脈動電流を加えると逆に減少し、その後、
曲線上の点A1に示すように、約150HzになるとO
Hzの場合を上回る。そして3 D OHz程度までの
周波数範囲では溶滴移行回数が周波数に略比例して増大
し、400Hz付近で最大になる。脈動電流の周波数が
400Hzを越えると溶滴移行回数が減少していき、5
.000HzでOHz時と略同−の値に戻る。すなわち
、周波数が300Hzまでの範囲では、溶滴が脈動電流
の脈動周期に略完全に同期して、脈動電流が最大になっ
た時に移行が起っていると見ることができる。300H
zを越える周波数範囲では、脈動電流が最大になる時期
に溶滴の移行が行われるとは限らないが、曲線上の点A
2に示すように1.000Hzまでの範囲では、主溶滴
移行回数が、曲線上の点AOに示す直流の場合の回数よ
りも大であるために、脈動電流を供給したことの効果が
十分に得られている。1. 000Hz以上においても
、直流の場合よりも溶滴の移行回数が大であるが、溶滴
の移行が脈動電流の周期に追、従することができないた
めに、1,000Hzをこえる範囲は実用的ではない。
次に第3図(b)は溶滴の平均直径MDと脈動電流の
周波数Fとの関係を示したもので、曲線上の81に示す
ように、150Hz以上の周波数範囲では曲線上の点B
Oに示すOHzの場合よりも溶滴の平均直径が小さくな
り、この溶滴の平均直径は400〜500Hz付近で最
小になる。また周波数が曲線上の点B2に示すように、
1.000Hzを越えると、溶滴の平均直径が曲線上の
点BOに示す直流OHzの場合と大差が無くなり、脈動
電流を加えたことの効果が無くなる。
周波数Fとの関係を示したもので、曲線上の81に示す
ように、150Hz以上の周波数範囲では曲線上の点B
Oに示すOHzの場合よりも溶滴の平均直径が小さくな
り、この溶滴の平均直径は400〜500Hz付近で最
小になる。また周波数が曲線上の点B2に示すように、
1.000Hzを越えると、溶滴の平均直径が曲線上の
点BOに示す直流OHzの場合と大差が無くなり、脈動
電流を加えたことの効果が無くなる。
上記の第3図(b)および(c)に示すように、本発明
の溶滴細粒化変化を与える周波数範囲は、150Hz以
上1,000Hz以下が適正であるる。
の溶滴細粒化変化を与える周波数範囲は、150Hz以
上1,000Hz以下が適正であるる。
次に第3図(c)はクリーニング幅CW(mm)と脈動
電流の周波数Fとの関係を示したもので、クリーニング
幅CWは10〜20Hzの範囲で最小値をとる。クリー
ニング幅CWは100Hz以上の周波数範囲では略一定
になり、その値はOH2時よりも明らかに大きい。した
がって、上述した本発明の構成要件の1つとしての周波
数150Hz以上1.000Hz以下の範囲は、充分な
りリーニング効果が得られている。
電流の周波数Fとの関係を示したもので、クリーニング
幅CWは10〜20Hzの範囲で最小値をとる。クリー
ニング幅CWは100Hz以上の周波数範囲では略一定
になり、その値はOH2時よりも明らかに大きい。した
がって、上述した本発明の構成要件の1つとしての周波
数150Hz以上1.000Hz以下の範囲は、充分な
りリーニング効果が得られている。
第3図(d)は溶接ビードの溶込み深さPD【止〕と脈
動電流の周波数Fとの間の関係を示したもので、ビード
の溶込み深さPDは10Hz以上の全周波数範囲でOH
z時より大きくなる。しかし、50Hz以下の範囲では
溶込み深さに脈動周波数の影響が現われ、周期的な変動
よって溶込み深さに大きなバラツキを生じ、例えば10
Hzでは、△phと大きく実用的でない。しかし、周波
数が100Hz以上であれば、ビードの溶込み深さのバ
ラツキがΔpfL と小さくなるために、良好な溶接結
果が得られる。
動電流の周波数Fとの間の関係を示したもので、ビード
の溶込み深さPDは10Hz以上の全周波数範囲でOH
z時より大きくなる。しかし、50Hz以下の範囲では
溶込み深さに脈動周波数の影響が現われ、周期的な変動
よって溶込み深さに大きなバラツキを生じ、例えば10
Hzでは、△phと大きく実用的でない。しかし、周波
数が100Hz以上であれば、ビードの溶込み深さのバ
ラツキがΔpfL と小さくなるために、良好な溶接結
果が得られる。
この適正な溶込み深さが得られる範囲は、本発明の構成
要件の1つとしての周波数150Hz以上1.000H
z以下の範囲を含んでいる。
要件の1つとしての周波数150Hz以上1.000H
z以下の範囲を含んでいる。
上記の結果を総合すると、アルミニウムの溶接において
は、脈動電流の最適な周波数は150〜1.000Hz
の範囲にある。150Hzより低い周波数範囲では溶滴
の移行回数がOHzの場合よりもかえって少なくなり、
小粒のそろった溶滴移行が行われないために、ビルドの
成形も不安定になり、また逆に1.000Hzを越える
周波数範囲では脈動電流を加えることの効果がほとんど
得られない。
は、脈動電流の最適な周波数は150〜1.000Hz
の範囲にある。150Hzより低い周波数範囲では溶滴
の移行回数がOHzの場合よりもかえって少なくなり、
小粒のそろった溶滴移行が行われないために、ビルドの
成形も不安定になり、また逆に1.000Hzを越える
周波数範囲では脈動電流を加えることの効果がほとんど
得られない。
第4図(a)乃至(d)は、本発明を実施する場合の電
流波形の例を示したもので、同図(a)は略正弦波、同
図(b)は略三角波、同図(c)は矩形波、同図(d)
は同図(b)(c)などの波形を複合したものであるが
、いずれも平均電流値は臨界電流値以上、脈動分の最小
値は臨界電流値以下である。
流波形の例を示したもので、同図(a)は略正弦波、同
図(b)は略三角波、同図(c)は矩形波、同図(d)
は同図(b)(c)などの波形を複合したものであるが
、いずれも平均電流値は臨界電流値以上、脈動分の最小
値は臨界電流値以下である。
上記の波形は、各々、溶接目的によってその利用価値が
異なる。例えば第4図(a)、(b)の波形は高調波成
分が少ないため、IKHz近くの周波数においてアーク
音が低く作業者に不快感を与えない。同図(C)は逆に
アーク音はかなり強いが、高い電流値と低い電流値の時
間率やその電流値の比率を変えることにより広範囲にわ
たって波形率を変化させることができるため、溶込み深
さやビード幅を大幅に制御することができる利点がある
。また、同図(d)は、高電流の時間に溶滴に微細な振
動を与え、かつ確実な移行が可能であるため同期移行の
可能周波数が増大でき、従って粘性の大きい鋼糸の金属
の溶接に適している。
異なる。例えば第4図(a)、(b)の波形は高調波成
分が少ないため、IKHz近くの周波数においてアーク
音が低く作業者に不快感を与えない。同図(C)は逆に
アーク音はかなり強いが、高い電流値と低い電流値の時
間率やその電流値の比率を変えることにより広範囲にわ
たって波形率を変化させることができるため、溶込み深
さやビード幅を大幅に制御することができる利点がある
。また、同図(d)は、高電流の時間に溶滴に微細な振
動を与え、かつ確実な移行が可能であるため同期移行の
可能周波数が増大でき、従って粘性の大きい鋼糸の金属
の溶接に適している。
なお上記の波形例を実現する手段としては、従来から広
く実用されているサイリスクなどのスイッチング素子に
よるパルス重畳方法では、−次電源周波の整数倍の周波
数の波形しか発生出来ず、また任意の波形を出力するこ
とは不可能であるために、アナログ式のトランジスタ増
幅器を主制御素子した溶接電源を用いる必要がある。
く実用されているサイリスクなどのスイッチング素子に
よるパルス重畳方法では、−次電源周波の整数倍の周波
数の波形しか発生出来ず、また任意の波形を出力するこ
とは不可能であるために、アナログ式のトランジスタ増
幅器を主制御素子した溶接電源を用いる必要がある。
第5図は、アナログトランジスタを用いた溶接電源によ
る本発明の溶接方法を実施する装置の一例を示す。
る本発明の溶接方法を実施する装置の一例を示す。
同図において、1は溶接機、2,2は溶接機の入力端子
、3は溶接用変圧器、4は整流器、5は並列接続さ、れ
た複数のトランジスタ、6は電流検出器、7は消耗電極
、8は電極送給機構、9は被溶接物である。複数のトラ
ンジスタ5は、溶接電流設定器11の出力信号とパルス
信号発生器12の出力信号と電流検出器6の出力信号と
を入力する演算増幅器13の出力信号によって制御され
、例えば第4図(a)乃至(d)に示されたような波形
の出力が消耗電極7と被溶接物9との間に供給され、本
発明の溶接方法が実施される。
、3は溶接用変圧器、4は整流器、5は並列接続さ、れ
た複数のトランジスタ、6は電流検出器、7は消耗電極
、8は電極送給機構、9は被溶接物である。複数のトラ
ンジスタ5は、溶接電流設定器11の出力信号とパルス
信号発生器12の出力信号と電流検出器6の出力信号と
を入力する演算増幅器13の出力信号によって制御され
、例えば第4図(a)乃至(d)に示されたような波形
の出力が消耗電極7と被溶接物9との間に供給され、本
発明の溶接方法が実施される。
以上のように、本発明のアルミニウム材を溶接する不活
性ガスシールド消耗電極アーク溶接方法によれば、溶接
電流の平均値を少なくとも臨界電流値以上に設定し、か
つ150乃至1,0OOH2の周波数の周期的脈動電流
でその波高値の最小値が臨界電流値をこえないような電
流波形を用いて消耗電極の溶滴を脈動電流の最大値に周
期させて強いアーク力により移行させることにより、従
来のパルス溶接にくらべて、被溶接物の溶融を充分に確
保して溶込み深さを大幅に変化させることができ、効果
が大である。
性ガスシールド消耗電極アーク溶接方法によれば、溶接
電流の平均値を少なくとも臨界電流値以上に設定し、か
つ150乃至1,0OOH2の周波数の周期的脈動電流
でその波高値の最小値が臨界電流値をこえないような電
流波形を用いて消耗電極の溶滴を脈動電流の最大値に周
期させて強いアーク力により移行させることにより、従
来のパルス溶接にくらべて、被溶接物の溶融を充分に確
保して溶込み深さを大幅に変化させることができ、効果
が大である。
第1図(a)は、従来から用いられている一般的な直流
電源によるアーク電流波形を示す線図、同図(b)は、
同図(a)との関係において溶滴の移行形態を示す説明
図、第2図(a)は、本発明の溶接方法に使用する溶接
電流波形の一例を示す線図、同図(b)は、同図(a)
との関係において、溶滴の移行形態を示す説明図、第3
図(a)は、アーク電流の脈動(パルス)周波数F (
Hz)と溶滴の移行回数TNC回/秒〕との関係を示す
線図、同図(b)は、パルス周波数F(Hz)と平均の
溶滴の直径MD(mm)との関係を示す線図、同図(C
)は、パルス周波数F(Hz)とクリーニング幅CW(
mm)との関係を示す線図、同図(d)は、パルス周波
数F (Hz)と溶込み深さPD[mm)との関係を示
す線図、第4図(a)乃至(d)はそれぞれ本発明の溶
接方法に使用する溶接電流波形の異なる例を示す線図、
第5図は、本発明の溶接方法を実施する溶接機の回路構
成の概略図である。 1・・・・・・溶接機、 3・・・・・・溶接用変
圧器。 4・・・・・・整流器、 5・・・・・・トランジ
スタ。 6・・・・・・電流検出器、 7・・・・・・消耗
性電極。 9・・・・・・被溶接物、 11・・・・・・溶接
電流設定器。 12・・・・・・パルス信号発生器、 13・・・
・・・演算増幅器
電源によるアーク電流波形を示す線図、同図(b)は、
同図(a)との関係において溶滴の移行形態を示す説明
図、第2図(a)は、本発明の溶接方法に使用する溶接
電流波形の一例を示す線図、同図(b)は、同図(a)
との関係において、溶滴の移行形態を示す説明図、第3
図(a)は、アーク電流の脈動(パルス)周波数F (
Hz)と溶滴の移行回数TNC回/秒〕との関係を示す
線図、同図(b)は、パルス周波数F(Hz)と平均の
溶滴の直径MD(mm)との関係を示す線図、同図(C
)は、パルス周波数F(Hz)とクリーニング幅CW(
mm)との関係を示す線図、同図(d)は、パルス周波
数F (Hz)と溶込み深さPD[mm)との関係を示
す線図、第4図(a)乃至(d)はそれぞれ本発明の溶
接方法に使用する溶接電流波形の異なる例を示す線図、
第5図は、本発明の溶接方法を実施する溶接機の回路構
成の概略図である。 1・・・・・・溶接機、 3・・・・・・溶接用変
圧器。 4・・・・・・整流器、 5・・・・・・トランジ
スタ。 6・・・・・・電流検出器、 7・・・・・・消耗
性電極。 9・・・・・・被溶接物、 11・・・・・・溶接
電流設定器。 12・・・・・・パルス信号発生器、 13・・・
・・・演算増幅器
Claims (1)
- 不活性ガスを主成分とするシールドガスを使用し、材
質がアルミニウム系統の消耗電極を用いて行なう直流ア
ーク溶接方法において、溶接電流の平均値を少なくとも
臨界電流以上に設定し、かつ150Hz以上1,000
Hz以下の周波数の周期的脈動電流で波高値の最小値が
臨界電流値を越えないような電流波形を用いて溶接を行
なうアーク溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15000286A JPS6297775A (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | ア−ク溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15000286A JPS6297775A (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | ア−ク溶接方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9631077A Division JPS5431058A (en) | 1977-08-11 | 1977-08-11 | Arc welding |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6297775A true JPS6297775A (ja) | 1987-05-07 |
JPH038870B2 JPH038870B2 (ja) | 1991-02-07 |
Family
ID=15487320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15000286A Granted JPS6297775A (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | ア−ク溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6297775A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB975412A (en) * | 1960-06-17 | 1964-11-18 | Air Reduction | Are welding |
JPS50105527A (ja) * | 1973-12-17 | 1975-08-20 |
-
1986
- 1986-06-25 JP JP15000286A patent/JPS6297775A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB975412A (en) * | 1960-06-17 | 1964-11-18 | Air Reduction | Are welding |
JPS50105527A (ja) * | 1973-12-17 | 1975-08-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH038870B2 (ja) | 1991-02-07 |
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