JPS628918B2 - - Google Patents

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JPS628918B2
JPS628918B2 JP14703380A JP14703380A JPS628918B2 JP S628918 B2 JPS628918 B2 JP S628918B2 JP 14703380 A JP14703380 A JP 14703380A JP 14703380 A JP14703380 A JP 14703380A JP S628918 B2 JPS628918 B2 JP S628918B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
conductor
dielectric
chiyoke
heating chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14703380A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5769690A (en
Inventor
Muneaki Sugimoto
Shigeru Komai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPS5769690A publication Critical patent/JPS5769690A/ja
Publication of JPS628918B2 publication Critical patent/JPS628918B2/ja
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  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電波漏洩防止装置に改良を加えた高周
波加熱装置を提案したものである。
代表的高周波加熱装置である電子レンジの扉は
その加熱室との間隙からの電波漏洩を極力防止す
る構造とする必要があり、その手段としては例え
ば金属接触方式、電波吸収材を使用する方式、チ
ヨーク方式等が提案されている。これらの方式は
夫々に難点を有しているために実用上はこれらを
組合せた形で使用されているが、構造の複雑化、
高価格化が避けられず何らかの解決が望まれてい
た。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであ
つて、扉、加熱室の構造に制約されることなく、
また複雑且つ高精度な加工を要することなく、良
好な電波漏洩防止を可能とした高周波加熱装置を
提供することを目的とする。
以下本発明を電子レンジにおける実施例を示す
図面に基いて詳述する。第1図は扉1を横開き
(右開き)の構造とした電子レンジの扉左端部を
示す平面断面図、第2図は扉を上方から見た状態
の破断斜視図であつて、扉1は図示しない右端部
を枢支点として白抜矢符方向に開閉され、図示の
状態でレンジ本体2の加熱室3を閉塞するように
してある。図中4はレンジ本体2のフレーム、5
はキヤビテイ(加熱室)前面板、6は同じく側板
を示している。
扉1は図示の端部その他の周縁部においてチヨ
ーク溝(電磁波減衰溝)7を形成すべく扉の外壁
板8を外方へ曲成加工して空間を形成してあり、
加熱室3に対向する部分は加熱室3の開口側へ接
近させてあり、内部の監視を可能とするパンチン
グ板9を重ね合せてある。
パンチング板9の周縁の扉外壁板8に覆われて
いる部分は無穿孔部分としてあり、端末部は扉の
内方(外壁板8側)に向けて折曲げてある。
10はポリプロピレン等誘電体損失が少くしか
つ耐熱性に優れた材料からなるチヨーク誘電体で
あつて、扉の左側面等の外周側面を形成する外壁
板8の部分と前述したパンチング板9の折曲げ端
部との間を閉塞する態様で取付けられており、チ
ヨーク誘電体10の右端末は平面視でL型に曲成
してパンチング板9の析曲げ端部と衝き合せてあ
る。このチヨーク誘電体10は扉閉塞時にキヤビ
テイ前面板5と当接する。
外壁板8の内周縁部と、これに対向するパンチ
ング板9の部分との間にその一端部を挾みこんだ
状態でパンチング板9の外壁板8に覆われた部分
にてビス止めされ、他端部を外壁板8の内面に固
着したチヨーク基板11はその中央部を外壁板8
の中央側(パンチング板9による覗き窓側)の側
面と略々平行にしてあり、このチヨーク基板11
上にはチヨーク基板11同様に外壁板8、パンチ
ング板9及びチヨーク誘電体10にて形成される
空間を区画する平面視でL字状の仕切板12が固
着してあり、扉内の一部空間をチヨーク溝7とし
ている。
而してこの装置の特徴はチヨーク誘電体10の
内面(扉周縁の空間側の面)におけるチヨーク溝
7以外の部分において導電体14を固着して、電
波漏洩経路にマイクロストリツプ共振器を形成し
た点にある。
第1図、第2図に示す実施例においては、適宜
の位置決め用突起15を予めチヨーク誘電体10
に形成しておき、導電体14を突起15にて位置
決め嵌着してあり、矩形状の導電体14は長手方
向を上下方向として相互に適長離隔させて略々縦
1列となるように配してある。なお扉1の上下周
縁では導電体14はその長手方向を横方向とする
ようにしてあることは勿論である。
次に上述の如く導電体14を配することによる
電波漏洩防止原理につき説明する。第2図に示す
如く導電体14の長手方向(扉の周方向)にy軸
を、またこれと直交する方向をx軸とする直交座
標系を考えると、加熱室3内からパンチング板9
とキヤビテイ前面板5との間を経て外部へ漏出せ
んとする電波のうちX方向の電波成分Exはチヨ
ーク溝7によつて減衰するため、チヨーク溝7を
通過する電波の主成分はy方向に伝播速度をもつ
電波成分Eyである。そして導電体14、チヨー
ク誘電体10及びキヤビテイ前面板5はマイクロ
ストリツプ共振器を形成し、Eyの外部への漏出
を有効に防止する。
第3図はマイクロストリツプ共振器の説明図で
あつて、導体31の上に比誘電率εrの誘電体3
2を置き、更にその上に幅W、長さL、厚さtの
細長い導体33を設置してある。このような組合
せ体において L=(n/2)・λg ……(1) 但し、nは整数 λgは使用電波の管内波長 なる条件を満たす場合には、該組合せ体はマイク
ロストリツプ共振器を形成する。これはマイクロ
ストリツプ線路を長さLで切断した場合、両端開
放の線路はその長さLが(n/z)×使用電波波
長で共振する事を利用したものである。但し実際
には両端開放とはならず静電容量Copが入るた
め、Lは(1)式の値より僅かに短かくなる。この共
振系は下記(2)〜(5)の条件式にて設計できる。
L=−λg/π・cot-1Xco/Zc ……(2) Xco=1/ωCop ……(3) Zc≒Zo/√w ……(4) λg≒λ/√w ……(5) 但し、ωは角周波数 Zcはマイクロストリツプ共振器の特性インピ
ーダンス Zoはチヨーク誘電体の比誘電率εr=1である
場合のマイクロストリツプ共振器の特性インピー
ダンス εwはマイクロストリツプ共振器の実効比誘電
率 λは自由空間波長 なお、上掲の(2)〜(5)式はマイクロストリツプ共
振器の基板、即ち誘電体32の厚みh(cm)が h≪6.79tan-1εr/f√r−1 ……(6) 但し、fは周波数(GHz) を満足するような十分薄い場合に成立する。
而して叙又の如き関係を本発明装置の扉に適用
して考察すると、第3図の導体31はキヤビテイ
前面板5に、誘電体32はチヨーク誘電体10に
また導体33は導電体14に夫々相当するから、
導電体14の寸法を、前掲の式を満たすように選
択することによつて、電波成分Eyはマイクロス
トリツプ共振を起こすところとなり、その外部へ
の漏洩が防止できる。いま導電体14の幅W=4
mm、厚さt=0.5mm、使用周波数f=2.45GHz、
チヨーク誘電体10の厚さh=3mmとして導電体
14の最適長さLを算出するものとする。なおチ
ヨーク誘電体10はポリプロピレン製としεr
2.3とする。(3)式より Xco=1/2π×2.45×109×1.035 (4)式より Zc≒140/√2.07=97.2(Ω) (5)式より λg≒120/√2.07=83.4mm これらを(2)式に代入すると L≒41.7mm となる。また(6)式の右辺は 6.79tan-12.3/2.45×109√2.3−1≒28mm となりh=3mmよりも十分大であるから、要する
にL=41.1mm、W=4mm、t=0.5mm、h=3
mm、εr=2.3、f=2.45GHzのマイクロストリツ
プ共振系が形成されていることになる。
上述の数値は単なる一例にすぎず、小型の共振
系を構成することが可能であることは言うまでも
ない。また導電体14を加熱室3の開口部周縁に
沿つて複数個配しているのは開口部の全周に亘る
漏洩を防止するためであり、導電体14間相互の
間隔は各共振系の相互作用を排する為にλg/4
以上とするのが望ましい。これは次のような理由
による。即ちy方向の伝播に対しては共振器が並
置されていることになり第4図に示す如き等価回
路の存在が考えられる。従つて伝播波によつて共
振器が励振され、共振モードをもつと、その等価
インピーダンスは直列共振ならば零、並列共振な
らば無限大となつて伝播波を全反射させる。とこ
ろが共振器間には相互結合Mが存在し、共振周波
数が単体の場合に比して低くなるので、共振器相
互の間隔をλg/4以上に選択するのが好適とな
る。
また電子レンジは多くの伝播モードを有するが
斯かる電子レンジについても遮蔽が可能であるの
は以下の理由による。即ち周期構造体を伝播する
波は一般に基本波と多数の空間高調波とからな
る。いま共振器相互の間隔(導電体相互の間隔)
をPとすると位相定数βは下記(7)式にて与えられ
る。
β=β+2nπ/P ……(7) 但し、βは基本波 nは0、1、2…… 従つて第n高調波の位相速度Vpnは となつて各高調波の位相速度は異なつてくる。し
かし乍らこれら伝播波の群速度vg=1/(d
β/dω)を考えると vg=〔d(β+2nπ/P)/dω〕-1=(dβ/d
ω)-1 となり群速度はどの空間高調波についても同様で
あり、単に周波数ωにのみ依存する。従つてある
周波数にて共振器が共振して伝播波をトラツプす
る場合はすべての空間高調波を含むエネルギーを
遮蔽することになる。けだしエネルギー速度は群
速度に等しいからである。
以上の説明から明らかな如く本発明装置はy方
向に伝播する波を有効に遮蔽することができる。
而して一般に電波はx−y方向に夫々単独に伝
播するのではなく、汎ゆる方向へ伝播していく。
ところが扉とキヤビテイ前面板との間の伝播は2
次元方向の伝播と考えてよく、伝播方向をx成
分、y成分に分けて考えることができ、合成比が
一定でなくとも共振器を励振する成分を有する場
合はy方向の伝播は遮蔽されることになる。本発
明装置の挙動はこのような点で従来の遅波モード
による遮蔽と異つている。
第5図乃至第7図は本発明の他の実施例を示し
ている。第5図に示すものはマイクロストリツプ
共振器をy方向のみならずX方向についても形成
したものであつて、長手方向をチヨーク誘電体の
幅方向に一致させた導電体14′を設けている。
斯かる構造による場合はマイクロストリツプ共振
器のみにてx、y両方向の電波成分の漏洩を防止
できる。第1,2図に示すものと同じものは同符
号を付して説明を省略する(以下同じ)。第6図
に示すものは導電体14の位置決めに爪付きの突
起15′をチヨーク誘電体10に形成したもの、
また第7図は導電体14をチヨーク誘電体10に
溶着したものを示している。この溶着はチヨーク
誘電体10にピンを、または導電体14にピンを
挿通するための孔を形成しておき、ピン挿通後そ
の頭部を溶融することによつて行なわれる。な
お、第6図、第7図はチヨーク誘電体10の表裏
を反転して示してある。その他導電体14として
はアルミ箔の貼着又は金属膜被着によるものも用
い得る。
以上のように本発明に係る高周波加熱装置は、
加熱室開口部を覆う扉と、加熱室壁面との間に形
成される電波通路に、金属板と重合された誘電体
上に導電体を配してなるマイクロストリツプ共振
器を形成したことを特徴とするものであるから、
構造が簡単であつて、扉、加熱室の構造に拘らず
実施可能であり、複雑且つ高精度な加工を要せ
ず、また高価な材料も使用せず、安価に構成で
き、それ単独で、またチヨーク溝との併用により
電波漏洩を有効に防止できる等、本発明は優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は本発明
に係る電子レンジの扉左端部を示す平面断面図、
第2図は扉を上方から見た状態の破断斜視図、第
3図はマイクロストリツプ共振器の説明図、第4
図は導電体間離隔寸法の説明図、第5図は他の実
施例を示す扉の斜視図、第6,7図は更に他の実
施例を示すチヨーク誘電体の裏面図である。 1……扉、3……加熱室、5……キヤビテイ前
面板、7……チヨーク溝、10……チヨーク誘電
体、14……導電体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 加熱室の開口部を覆う扉と、加熱室壁面との
    間に形成される電波通路に、金属板と重合された
    誘電体上に導電体を配してなるマイクロストリツ
    プ共振器を形成したことを特徴とする高周波加熱
    装置。 2 前記金属板は前記加熱室壁面を形成する金属
    板である特許請求の範囲第1項記載の高周波加熱
    装置。 3 前記誘電体は前記加熱室壁面に対向する扉部
    分形成材である特許請求の範囲第1項記載の高周
    波加熱装置。 4 前記誘電体は扉に設けたチヨーク溝を構成す
    べく設けられており、前記導電体は扉内部におけ
    るチヨーク溝外に配してある特許請求の範囲第1
    項又は第3項記載の高周波加熱装置。
JP14703380A 1980-10-20 1980-10-20 High frequency heater Granted JPS5769690A (en)

Priority Applications (1)

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JP14703380A JPS5769690A (en) 1980-10-20 1980-10-20 High frequency heater

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JP14703380A JPS5769690A (en) 1980-10-20 1980-10-20 High frequency heater

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Publication Number Publication Date
JPS5769690A JPS5769690A (en) 1982-04-28
JPS628918B2 true JPS628918B2 (ja) 1987-02-25

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JP14703380A Granted JPS5769690A (en) 1980-10-20 1980-10-20 High frequency heater

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