JPS6288661A - 背向割出型の電気転てつ機 - Google Patents

背向割出型の電気転てつ機

Info

Publication number
JPS6288661A
JPS6288661A JP23037585A JP23037585A JPS6288661A JP S6288661 A JPS6288661 A JP S6288661A JP 23037585 A JP23037585 A JP 23037585A JP 23037585 A JP23037585 A JP 23037585A JP S6288661 A JPS6288661 A JP S6288661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
locking
pinion
tongue rail
final stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23037585A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0551504B2 (ja
Inventor
田所 実
乙川 勝嘉
江成 靖昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP23037585A priority Critical patent/JPS6288661A/ja
Publication of JPS6288661A publication Critical patent/JPS6288661A/ja
Publication of JPH0551504B2 publication Critical patent/JPH0551504B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、モータの駆動力によりトングレールが定位と
反位とに転換され、あるいは非開通の背向方向から進入
する車両の車輪から受ける横圧によりトングレールが開
通方向に割出される背向割出型の電気転てつ機に関する
(従来の技術) 従来、この種の背向割出型の電気転てつ機は、モータの
駆動力によりトングレールを定位と反位との間で転換さ
せる電動転換動作と、非開通の背向方向から進入する車
両の車輪から受ける横圧によりトングレールが開通方向
に割出される背向割出動作とが可能と成っており、該背
向割出型の電気転てつ機には、トングレールを転てつ機
内で対向に対して鎖錠する機内鎖錠式と転てつ機外で鎖
錠する機外鎖錠式とがある。
しかしながら、従来の背向割出型の電気転てつ機では、
機内鎖錠式および機外鎖錠式のいずれの場合にも、前記
背向割出動作時に前記トングレールは動力伝達系を介し
てモータに連結されており、前記車輪から受ける横圧に
よりトングレールが割出される速度によって慣性抵抗力
が変化するので、この割出速度が制限され、したがって
背向方向から進入する車両の速度が制限されてしまうと
いう問題点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、このような従来の問題点に着目して成された
もので、割出速度の制限を無くし、これによって進入す
る車両の速度の制限を無くすとともに機種の多様化に速
応しうる背向割出型の電気転てつ機を提供することを目
的としている。
(問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するための本発明の要旨は、モータの
駆動力によりトングレールが定位と反位とに転換され、
あるいは非開通の背向方向から進入する車両の車輪から
受ける横圧によりトングレールが開通方向に割出される
背向割出型の電気転てつ機において。
該定位と反位との間で往復動可能な動作桿を前記トング
レールに連結し、 該動作桿にラック部を形成し、 該ラック部に噛合するビニオンを転換軸に結合し、 前記モータの駆動力伝達系の最終段ギアを該転換軸を中
心に回転可能に設け、 該最終段ギアと前記転換軸との結合力を前記モータから
の駆動力より大きく、前記横圧による割出力より小さな
結合力として前記モータから前記ピニオンへの動力伝達
を可能となすと共に、該横圧による割出時には該最終段
ギアと前記転換軸との結合を断つクラッチ機構および該
クラッチ機構に同期して鎖錠バーを解錠するカム機構を
、前記最終段ギアと転換軸との間に介装して成ることを
特徴とする背向割出型の電気転てつ機に存する。
(作用) そして、上記背向割出型の電気転てつ機では、前記横圧
による割出時、すなわち背向割出動作時に、前記クラッ
チ機構による前記最終段ギアと前記転換軸との結合が断
たれるとともに鎖錠バーが解錠され、これによって割出
速度が制限されないように成っている。
(実施例) 以下、図面に基づいて本発明の各実施例を説明する。
第1図から第17図は本発明の第1実施例を示している
。この第1実施例は機内鎖錠式の電気転てつ機に本発明
を適用したものである。
第1図に示すように、基本レールR1、R2内でトング
レールT1、T2を定位(第1図に示すように、トング
レールT1が基本レールR1に密着し、トングレールT
2が基本レールR2から離れた位置)と反位(トングレ
ールT2が基本レールR2に密着し、トングレールT1
が基本レールR1から離れた位置)との間で転換する背
向割出型の電気転てつ機lには、定位と反位との間でそ
れぞれ往復動可能な第1動作桿2.第2動作桿3、第1
鎖錠桿4および第2鎖錠桿5が設けられている。
該第1動作桿2、第2動作桿3は、トングレールT2.
Tlに各々独立した形で連結されている。
第1動作桿2の一端は調整ロッド6の一端に連結されて
おり、トングレールの動程と転てつ機の動程との誤差を
調整する調整ロッド6の他端に形成されたねじ6aには
筒ねじ7が2個1組で左右より螺合している。鎖部ねじ
7はトングレールT2に連結された転てつ桿8の保持金
具8aと動作伝達可能に連結されている。該保持金具8
aは筒ねじ7の両端に形成された係合突部と遊び7aを
持って係合している。
第2動作桿3の一端は調整ロッド9の一端に連結されて
おり、調整ロッド9の他端に形成されたねじ9aには筒
ねじ・10が2個1組で左右より螺合している。鎖部ね
じ10はトングレールTlに連結された転てつ桿11の
保持金具11aと動作伝達可能に連結されている。該保
持金具11aは筒ねじ10の両端に形成された係合突部
と遊び10aを持って係合している。
ここで、転てつ桿8と転てつ桿11とは互いに上下に重
ね合せて配置されており、かつ転てつ桿8に突設された
ピン8b 、8bと転てつ桿11に設けられた逃げ溝1
1b、llbとの係合により、該転てつ桿8と転てつ桿
11とは相対的に初期動作時にずれ可能に組合わされて
いる。
前記第1鎖錠桿4は接続ロッド12によりトングレール
T1に、第2鎖錠桿5は接続ロッド13によりトングレ
ールT2にそれぞれ接続されている。すなわち、トング
レールTIは対向には鎖錠され、トングレールT2は割
出し力に等しい力で保持されている。
第2図、第3図(第3図は第4図に示す上部カバーIB
を取外したときの電気転てつ機lの平面図である)に示
すように、前記電気転てつ機1のケースIAには、前記
第1動作桿2.第2動作桿3、第1鎖錠桿4および第2
鎖錠桿5の各支持部がそれぞれ往復動可能に支持されて
おり、該各支持部は、防水を容易にするために円形軸で
形成されている。
第1動作桿2.第2動作桿3の中央部にはラック部2a
、3aがそれぞれ形成されている。ラック部2a、3a
には、ピニオン14.15がそれぞれ噛合している。ピ
ニオン14.15は、第7図に示すように転換軸16に
キー16a、16bによってそれぞれ結合されており、
該転換軸16は軸受16c、16dにより回転可能に支
持されている。
第3図、第5図および第6図に示すように、ケースIA
内には、モータMと、モータMの回転を後述するクラッ
チ機構30を介して転換軸16に伝達する駆動力伝達系
とが配置されている。
この駆動力伝達系は、ピニオン17.ピニオン17と噛
合した摩擦クラッチ付の初段ギア18、初段ギア18と
一体的に回転するギア19、ギア19と噛合したギア2
0、ギア20と一体的に回転するギア21、およびギア
21と噛合した最終段ギア22から成っている。該最終
段ギア22は転換軸16を中心に単独回転可能に支持さ
れている。
第7図、第8図および第9図に示すように、最終段ギア
22の片面には円形カム面23が形成されており、円形
カム面23には切欠部23aが形成されている。この切
欠部23aの両端には、斜面23b、23cが形成され
ている。最終段ギア22の内部には、一対の係合突起2
4a、24bが形成されている。
第7図、第8図および第10図に示すように、最終段ギ
ア22に隣接して保持ディスク25が配置されている。
この保持ディスク25は転換軸16を中心に回動可能に
支持されており、その嵌合面25aは最終段ギア22の
内周面22aに嵌合している。保持ディスク25の外周
には円形カム面25bが形成されており、該円形カム面
25bには切欠部25cが形成されている。切欠部25
cの両端には、定位用係止段部25dと反位用係止段部
25eとが直角に切落されて形成されている。
さらに、保持ディスク25の内周には、第8図に示すよ
うに係合突起24a、24bに所定量の遊びを持って係
合可能な突起25fと、係止突起25g、25hと、一
対の摺動案内突起25i、25jとが形成されている。
第7図、第8図および第11図に示すように、保持ディ
スク25とピニオン15との間には円形カムディスク2
6が配置されている。この円形カムディスク26は前記
キー16bによって転換軸16に結合されている0円形
カムディスク26の外周には円形カム面26aが形成さ
れており、該円形カム面26aには切欠部26bが形成
されている。該切欠部26bの両端には斜面26C12
6dが形成されている0円形カムディスク26の内周に
は、係合溝26eが形成されている。
第8図に示すように、前記突起25fが遊びを持って係
合突起24a、24bと係合していることによって、保
持ディスク25は、定位あるいは反位からの転換初期を
除いて前記最終段ギア22と一体的に回動するように成
っている。
第7図および第8図に示すように、保持ディスク25と
円形カムディスク26とはクラッチ機構30を介して結
合されている。このクラッチ機構30は、モータMから
の駆動力より大きく、かつ背向方向(第1図の矢印方向
)から進入する車両の車輪から受ける横圧による割出力
より小さな結合力で保持ディスク25および円形カムデ
ィスク26を結合し、これによりモータMからビニオン
14.15への動力伝達を可能となすと共に、該横圧に
よる割出時には保持ディスク25と円形カムディスク2
6との結合を断つように成っている。
該クラッチ機構30は、第12図に示す割出ロー931
と、813図に示す可動ブロック32と、第14図に示
すローラピン33と、第15図に示すローラレバー34
と、ばね部材35とから構成されている。
該割出ローラ31の外周31aは円形カムディスク26
の係合溝26eに係合可能であり、該割出ローラ31は
可動ブロック32の取付穴32aにローラピン33によ
って回動可能に保持されている。該可動ブロック32の
両側部に形成された係合溝32b、32bは前記摺動案
内突起25i、25jの内側に摺動可能に嵌合している
。ローラレバー34の一端は係止突起25gにピンPI
によって保持されており、その他端はばね部材35の固
定端35aにピンP2によって保持されている。
該ローラレバー34には可動ブロック32の凹部32c
に係合する凸部34aが形成されている。ばね部材35
の固定端35bは係止突起25hにピンP3によって支
持されており、該ばねμ材35は凸部34aを凹部32
cに押圧係合させ、これにより割出ローラ31の外周3
1aを係合溝26eに押圧係合させている。したがって
定位側、反位側向れの方向からの割出しにも差がないよ
うになされている。
このばね部材35のばね力(結合力)は、モータMから
の駆動力より大きく、かつ前記車輪から受ける横圧によ
る割出力より小さな力で外周31aを係合溝26eに押
圧係合させるように設定されている。
第2図から第5rI!Jに示すように、前記ケースIA
内には、第1図および第2図(b)に示す定位で前記第
1鎖錠桿4を鎖錠する第1鎖錠バー41と、前記反位で
第2鎖錠桿5を鎖錠する第2鎖錠バー42とが配置され
ており、かつ前記保持ディスク25の切欠部25cの定
位用係止段部25d。
反位用係止段部25eに係合して該保持ディスク25を
係止する第1ストツパ43および第2ストツパ44が配
置されている。
前記第1鎖錠バー41.第2fA錠バー42は、第1鎖
錠桿4.第2鎖錠桿5に直交する方向に往復動可能に支
持されている。第1鎖錠バー41には前記定位で第1釦
錠桿4に形成された切欠4aに係合して該第1113錠
桿4を鎖錠する鎖錠駒41aが、第2鎖錠バー42には
前記反位で第2鎖錠桿5に形成された切欠5aに係合し
て該第2鎖錠桿5を鎖錠する鎖錠駒42aがそれぞれ突
設されている。該第1鎖錠バー41、第2鎖錠バー42
はばね部材45.46により鎖錠位置側(第2図、第5
図で右方向)にそれぞれ付勢されている。
前記第1ストッパ43.第2ストツパ44は。
前記ケースIAに固定されたアーチ形ブラケットBrに
それぞれ回動可能に枢支されている。該第1ストッパ4
3.第2ストツパ44の先端にはローラ43a、44a
がそれぞれ取付けられており、該ローラ43a、44a
は、前記円形カム面23、円形カム面25b、円形カム
面26aは同一直径よりなり、これに係合可能と成って
いる。
第1ストツパ43は、連結ロッド47、枢軸48aを中
心に回動可能なりランク48を介して第1鎖錠バー41
の係合突起41bにばね部材45の付勢力により接触し
ており、同様に、第2ストツパ44は、連結ロッド49
、枢軸50aを中心に回動可能なりランク50を介して
第2鎖錠バー42の係合突起42bにばね部材46の村
勢力により接触している。
第1ストツパ43のローラ43aはばね部材45の付勢
力により常時カム面と圧接し、前記定位で斜面23bお
よび斜面26cに接して位置し、定位用係止段部25d
とは係合して位置する。第2ストツパ44のローラ44
aはばね部材46の付勢力により常時カム面と圧接し、
前記反位で斜面23cおよび斜面26dに接して位置し
、反位用係止段部25eとは係合して位置するように成
っている。
したがって、第1鎖錠バー41、第2鎖錠バー42は、
ローラ43a、44aが斜面23b。
26c 、23c 、26dに係合することによる第1
ストッパ43.第2ストツパ44の揺動反転に連動して
ばね力による前記鎖錠位置と直結強制力による鎖錠解除
位置との間でそれぞれ摺動するように成っている。
第2図から第5図に示すように、第1鎖錠バー41、第
2鎖錠バー42の動きに連動して操作アーム52aが第
2図(a)に示す中位から第2図(b)に示す定位側あ
るいは第2図(b)とは反対側の反位側に切換わる三位
形回路制御器52が前記ケースIA内に配置されている
該操作アーム52aは、第1鎖錠バー41に固定された
L字形金具53(第5図)、L字形金具53に固定され
た一対の突当てポル)54a。
54b、該突当てポルト54a、54bにより制限され
る範囲で枢軸55aを中心に揺動可能なりランク55(
第3図)および共通の連結バー56を介して第1鎖錠バ
ー41と連結されている。同様に、該操作アーム52a
は、第2鎖錠バー42に固定されたL字形金具57(第
3図)、L字形金具57に固定された一対の突当てポル
)58a。
58b、該突当てボルト58a、58bにより制限され
る範囲で枢軸59aを中心に揺動可能なりランク59お
よび共通の連結バー56を介して第2鎖錠バー42と連
結されている。
第16図に示すように、前記第1動作桿2のラック部2
aには、小歯2b、大歯1c、2c、逃げ溝2d、2e
および打当て面2fが形成されており、前記ピニオン1
4には、ラック部2bに噛合する小歯14aと、該小歯
14aと同一゛外径の大歯14bとが形成されている。
ラック部2aの犬歯2Cの肩には、大歯14bの頂面1
4b′が当接する当接面2c’が形成されている。ラッ
ク部2aの打当て面2fは、第17図に示す第2動作桿
3のラック部3aに噛合するピニオン15を適正な鎖錠
位置で停止させるためのものである。
第17図に示すように、前記第2動作桿3のラック部3
aには、小歯3b、大歯3c、4c、逃げ溝3d 、3
eおよび打当て面3fが形成されており、前記ピニオン
15には、小歯3bに噛合する小歯15aと、該小歯1
5aと同一外径の大歯15bとが形成されている。該犬
歯3Cの肩には、大歯15bの頂面15b′が当接する
当接鎖錠面3c’が形成されている。この打当て面3f
は、ラック部2aに噛合するピニオン14を適正な鎖錠
位置で停止させるためのものである。
以下、作用を説明する。
まず、電動転換動作を説明する。
第1図に示すように、トングレールT1.T2が定位に
切換わっている状態では、第1スト−/パ43のローラ
43aは、第2図(b)、第4図および第8図に示すよ
うに、定位用係止段部25dと係合し、斜面23bおよ
び斜面26cに接触しており、これによって保持ディス
ク25は反位側への逆転が阻止されている。また、第1
鎖錠バー41の鎖錠駒41aが第2図(b)に示すよう
に第1鎖錠桿4の切欠4aに係合して該第1鎖錠桿4を
鎖錠しており、かつ第17図に示すようにピニオン15
の大歯15bの頂面15b′が第2動作桿3の大歯3c
の当接鎖錠面3c’に当接して該第2動作桿3を鎖錠し
ているので、トングレールT1が定位で鎖錠されている
(対向鎖錠位置にある)。
このような定位において、モータMのスイッチを操作す
ると、回路制御器52の操作アーム52aが第2図(b
)に示すように定位側にあるので、モータMの逆転回路
が閉成され、モータMが逆転する。
モータMの逆転は、ピニオン17.初段ギア18、ギア
19.ギア20およびギア21を介して最終段ギア22
に伝達され、該最終段ギア22が第8図において反時計
方向に回転し始める。このとき、係合突起24aは突起
25fから所定量離れているので、該係合突起24aが
突起25fに当接するまでの間は、該最終段ギア22の
回転は保持ディスク25には伝達されずに該最終段ギア
22が空転する。
最終段ギア22の回転開始により斜面23bが第1スト
ツパ43のローラ43aを保持ディスク25の定位用係
止段部25dとの係合位置から外側へ押し出す、これに
より該ローラ43aは第2図(a)に示すように、保持
ディスク25の円形カム面25b上に乗り上げる(この
とき、ローラ43aは円形カム面23および円形カム面
26a上にも乗り上げている)。
ローラ43aが円形カム面25b上に乗り上げることに
より、第1ストツパ43が第2図(b)の位置から第2
図(a)の位置へ反時計方向に揺動し、この揺動により
連結ロッド47を介してクランク48も揺動する。該ク
ランク48の揺動により第1鎖錠バー41が第2図(b
)の鎖錠位置からばね部材45の付勢力に抗して左方に
変位すると共に、回路制御器52の操作アーム52aが
第2図(b)に示す定位から第2図(a)に示す中位に
変位する。この第1鎖錠バー41の変位により鎖錠駒4
1aが切欠4aから外れ、第1鎖錠桿4の鎖錠が解除さ
れる。
前記係合突起24aが突起25fに当接するまで最終段
ギア22が回転すると、該係合突起24aが突起25f
を押すので、保持ディスク25が最終段ギア22と共に
回転する。このとき、前記クラッチ機構30のばね部材
35のばね力はモータMからの駆動力より大きいので、
該割出ローラ31の外周31aは円形カムディスク26
の係合溝26eに係合したままであり、したがって保持
ディスク25の回転はクラッチ機構30を介して円形カ
ムディスク26に伝達される。
円形カムディスク26の回転は、転換軸16、キー16
a、16bを介してピニオン14、ピニオン15に伝達
され、該ピニオン14、ピニオン15は定位を示す第1
δ図、17図の位置から反時計方向に回転する。
ピニオン14とピニオン15とは同時に回転し始めるが
、該ピニオン14の小歯14aは第1動作桿2のラック
部2bと噛み合っているので、第1動作桿2が第1図お
よび第16図に示す定位側から反位側に向って変位し始
める。しかし、ピニオン15はまだ動作桿3の解錠動作
中でトングレールTIとT2とに動作のずれが起る。
第1図に示すように前記筒ねじ7の左側保合突部と保持
金具8aとは動程の調整量だけ離れているので、該左側
係合突部が保持金具8aに当るまでは第1動作桿2に連
結された調整ロッド6の動きは転てつ桿8には伝達され
ない、該左側係合突部が保持金具8aに当ってからは、
該調整ロッド6の変位は筒ねじ7、保持金具8a、転て
つ桿8を介してトングレールT2に伝達され、該トング
レールT2は反位側に変位し始める。
このとき、前述したように、転てつ桿8とそのピン8b
、8b、および転てつ桿11とその逃げ溝11b、ll
bとの組合せは第1図に示す如く相対的にずれ可能に結
合されている。これは動作桿2と3との動程のずれに相
当していて、該転てつ桿8が反位側に変位する際に、該
ビン8b。
8bと逃げ溝ttb、iibとの間の遊びの分だけ該転
てつ桿8が転てつ桿11に対して先行可能であり、該転
てつ桿8の動きと転てつ桿11との動きは相互に支障さ
れない。
このように転てつ桿8が前記遊びの分だけ転てつ桿11
に対して動作の先行する間に、ピニオン15の前記頂面
15b′がラック3aの前記当接鎖錠面3c’から外れ
る点で、大歯15bがラック大歯4cと噛み合い、回転
の進みにつれてピニオンの小115aとラックの小歯3
bとが噛み合い、これによって第2動作桿3の鎖錠が解
除されるやいなや動程(第1図の10aで示す部分)の
調整がなされ、転てつ桿11が転てつ桿8と共に変位し
、該第2動作桿3が反位側に変位し始める。このように
して、第2動作桿3は第1動作桿2より若干遅れて反位
側に向って動き出す、そしてトングレールT1の解錠動
作によるトングレールT2との動作のおくれはトングレ
ールT2の鎖錠動作において追いつく。
トングレールT2が基本レールR2に密着する位置まで
トングレールTI、T2が変位すると、第2図(a)に
示すように円形カム面25bにばね部材46の付勢力に
より圧接していた第2ストツパ44のローラ44aが切
欠部25cの反位用係止段部25eに落ちこみ係合する
。これにより。
第2ストツパ44が第2図(a)の状態から反時計方向
に揺動し、この揺動がクランク50を介して連結ロッド
49により伝達され、同時に第2鎖錠バー42が第2図
(a)に示す位置からばね部材46の付勢力により右方
向に変位する。該第2鎖錠バー42の変位により該第2
鎖錠バー42の鎖錠駒42aが、すでにトングレールT
2と共に反位側に変位している第2鎖錠桿5の切欠5a
に係合し、これによって該第2鎖錠桿5が鎖錠される。
また、第2鎖錠バー42の右方向への変位によ一すクラ
ンク59を介して連結バー56が第2図(a)の位置か
ら下方に変位し、これによって操作アーム52aが第2
図(a)の中位から反位側に変位することにより回路制
御器52は反位に制御される。
一方、トングレールT2が基本レールR2に密着する位
置まで変位すると、第16図においてピニオン14の大
歯14bの頂面14b′がラックの大歯2Cの当接鎖錠
面2c’に当接し、第1動作桿2が鎖錠される。このと
き、第2動作桿3の打ちて面3fが電気転てつ機1内の
係止部に突当たることにより、第2動作桿3が停止する
とともにモータの余力は摩擦クラッチ(第3図摩擦クラ
ッチ付初段ギア18)で吸収され停止する。第2動作桿
3の最終動作は第1動作桿2の先行動作に追付く形で終
了する。すなわち両動作桿の動程は同一となる。
このようにして反位への電動転換動作が終了する。
次に、反位において、モータMのスイッチを操作すると
、回路制御器52の操作アーム52aが反位側にあるの
で、モータMの正転回路が閉成され、モータMが正転す
る。
モータMの正転は、ピニオン17、初段ギア18、ギア
19、ギア20およびギア21を介して最終段ギア22
に伝達され、該最終段ギア22が上記とは逆方向に回転
し始める。このとき、すなわち反位では、係合突起24
bは突起25fから所定量離れているので、該係合突起
24bが突起25fに当接するまでの間は、該最終段ギ
ア22の回転は保持ディスク25には伝達されずに該最
終段ギア22が空転する。
最終段ギア22の回転開始により斜面23cが第2スト
ツパ44のローラ44aを保持ディスク25の反位用係
止段部25eとの係合位置から外側へ押し出す、これに
より該ローラ44aは第2図(a)に示すように、保持
ディスク25の円形カム面25b上に乗り上げる。
ローラ44aが円形カム面25b上に乗り上げることに
より、第2鎖錠バー42が前記反位からばね部材45の
付勢力に抗して左方に変位すると共に、回路制御器52
の操作アーム52aが前記反位から第2図(a)に示す
中位に変位する。この第2鎖錠バー42の変位により鎖
錠駒42aが切欠5aから外れ、第2鎖錠桿5の鎖錠が
解除される。
前記係合突起24bが突起25fに当接するまで最終段
ギア22が回転すると、該係合突起24bが突起25f
を押すので、保持ディスク25が最終段ギア22と共に
回転し、該保持ディスク25の回転は前記クラッチ機構
30を介して円形カムディスク26に伝達される。
円形カムディスク26の回転は、転換軸16、キー16
a、16bを介してピニオン14、ピニオン15に伝達
され、該ピニオン14、ピニオン15は第16図、17
図において時計方向に同時に回転する。
ピニオン15が回転し始めると、該ピニオン15の小歯
15aは第2動作桿3の小歯3bと噛み合っているので
、第2動作桿3が反位側から定位側に向って変位する。
この第2動作桿3の変位は調整ロッド9.および転てつ
桿11を介してトングレールT1に伝達される。
ピニオン14が回転し始めると、ピニオンの前記頂面1
4b ’がラックの当接鎖錠面2c’から外れると同時
にラックの大歯1cと噛み合い、第1動作桿2を変位さ
せる。この第1動作桿2の変位は、調整ロッド9、転て
つ桿8を経てトングレールT2へと伝達され、トングレ
ールT2が定位側に変位し始める。
このとき、前述したように、転てつ桿8と転てつ桿11
とは、前記両動作桿2.3相互の動作のずれによる支障
をなくするためピン8b、8bと逃げ溝11b、llb
との係合により相対的にずれ可能に結合されているので
、該転てっ桿11が定位側に変位する際に、該ピン8b
、8bと逃げ溝11b、llbとの間の遊びの分だけ該
転てっ桿11が転てつ桿8に対して先行動作しても、該
転てつ桿11の動きは転てつ桿8を介して第1動作桿2
には伝達されない。
このように転てつ桿11が前記遊びの分だけ転てつ桿8
に対して先行動作する間に、ピニオン14の前記頂面1
4b′がラック2aの前記当接鎖錠面2c’から外れ、
ピニオンの大歯14bがラックの犬歯1cと噛み合う位
置までピニオン14が回転し、これによって第1動作桿
2の鎖錠が解除され、転てつ桿8が転てつ桿11と同様
に定位側に変位し始める。このようにして、第1動作桿
2は第2動作桿3より解錠の回転角だけ遅れて定位側に
向って動き出す。
トングレールTlが基本レールR1に密着する位置でト
ングレールTIは停止して鎖錠されるが、トングレール
T2は鎖錠角だけ変位し続ける。このとき、円形カム面
25bに係合していた第1ストツパ43のローラ43a
が第2図(b)に示すように切欠部25cの定位用係止
段部25dにばね部材45の付勢力により係合する。こ
れにより、第1ストツパ43が第2図(a)の状態から
時計方向に揺動し、この揺動はクランク48を介して連
結ロッド47により伝達され、同時に第1鎖錠バー41
が第2図(a)に示す位置からばね部材45の付勢力に
より右方向に移動する。該第1鎖錠バー41の移動によ
り該第1鎖錠バー41の鎖錠駒41aが、すでにトング
レールT1と共に定位側に変位している第1鎖錠桿4の
切欠4aに再び係合し、これによって該第1鎖錠桿4が
鎖錠される。また、第1鎖錠バー41の右方向への変位
によりクランク55を介して連結バー56が第2図(a
)の位置から第2図(b)に示す位置まで上方に変位し
、これによって操作アーム52aが第2図(b)の定位
側に戻る。
一方、トングレールT1が基本レールR1に密着する位
置まで変位すると、第17図に示すように再び大歯15
bの頂面15b′が大歯3cの当接鎖錠面3c’に当接
し、第2動作桿3が鎖錠される。このとき、第1動作桿
2の打ちて面2fが電気転てつml内の係上部に突当た
ることにより、第1動作桿2が停止する。
このようにして定位への電動転換動作が終了する。
次に、背向割り出し時における割出動作を説明する。
トングレールTI、T2が第1図に示す定位にある時に
、車両が第1図の矢印で示す非開通の背向方向より進入
して来ると、車輪のフランジ部の横圧によって非密着側
のトングレールT2は、基本レールR2側に(開通方向
に)密着側のトングレールT1より先に押されて動き出
す。
トングレールT2が基本レールR2側、すなわち反位側
に押されて動くことにより、転てっ桿8の保持金具8a
が筒ねじ7の右側係合突部を押しiこれによって調整ロ
ッド6が第1図の右側に引かれ、第1動作桿2が反位側
に変位し始める。
第1動作桿2が定位から反位側に変位し始めることによ
り、第16図においてピニオン14が反時計方向に回転
し始める。このとき、ピニオン15はピニオン14と共
に反時計方向に回転し始めるが、大歯15bの頂面15
b′が大歯3Cの出接鎖錠面3c’から外れると、大歯
15bが犬歯3c 、4cと噛み合い、続いて小歯15
aが小歯3bに噛み合って第2動作桿3も動作する。
これと同時に、ビニオン14の回転はキー16a、転換
軸16およびキー16bを介して円形カムディスク26
に伝達されるが、前記クラッチ機構30のばね部材35
のばね力(結合力)は前記車輪のフランジ部の横圧によ
る割出力より小さいので、該円形カムディスク26が回
転すると割出ローラ31の外周31aが該円形カムディ
スク26の係合溝26eからばね部材35の付勢力に抗
して外れる。これによって、円形カムディスク26と保
持ディスク25との結合が断たれる。
したがって、該円形カムディスク26の回転は。
保持ディスク25、最終段ギア22およびモータMの駆
動力伝達系には伝達されない。
ここで、鎖錠位置にある第1鎖錠桿4(このとき第2鎖
錠桿5は非鎖錠位置にある)の解錠は。
上記円形カムディスク26と保持ディスク25との結合
が断たれるのと同期的に、第8図に示す円形カムディス
ク26の切落し段部の斜面26cの反時計方向回転によ
り第1ストツパ43のローラ43aを反時計方向に揺動
させカム面外周26a(第11図)で保持して、鎖錠バ
ー41を第2図(a)のごとく解錠位置とし鎖錠桿4を
解錠する。
このようにして、第1動作桿2.第2動作桿3、第1鎖
錠桿4および第2鎖錠桿5が反位側に変位させられ、反
位への車輪による背向割り出し動作が終了する。
次に、トングレールT1.T2が反位側にある時に、車
両が非開通の背向方向から進入して来た場合には、前記
横圧によって非密着側のトングレールT1が基本レール
R1側に(開通方向に)押されて動き出し、上記とは逆
方向に背向割り出し動作がなされる。そして割出し後の
復元はモータの制御で行うものとなっている。
次に1本発明の第2実施例を第18図から第23図に基
づいて説明する。
この第2実施例は、本発明を機外鎖錠式の電気転てつ機
に適用したものである。この第2実施例の説明において
E記第1実施例と同様の部位には同一の符号を用い1重
複した説明を省略する。
第18図に示すように、基本レールR1,R2内でトン
グレールT1、T2を定位(第18図に示すように、ト
ングレールT1が基本レールR1に密着し、トングレー
ルT2が基本レールR2から離れた位置)と反位(トン
グレールT2が基本レールR2に密着し、トングレール
Tlが基本レールR1から離れた位置)との間で転換す
る背向割出型の電気転てつ機1′には、定位と反位との
間でそれぞれ往復動可能な動作桿2′、第1鎖錠桿4、
第2鎖錠桿5およびゲレンク鎖錠器60が設けられてい
る。
ゲレンク鎖錠器60は、枕木1aに固定された基板61
と、基板61に設けられた、第1カム面62aおよび第
2カム面62bを有するカム板62と、軸63aにより
基板61に揺動可能に枢支された菱形リンク63とから
構成されている。
該菱形リンク63の連結軸63bは調整ロッド6によっ
て動作桿2′に、その連結軸63cはロッドrlによっ
てトングレールT1に、その連結軸63dはロッドr2
によってトングレールT2にそれぞれ接続されている。
また、前記第1鎖錠桿4は接続ロー、ド12によりトン
グレールT1にロッドr1の連結軸63eと共通して、
第2鎖錠桿5は接続ロー2ド13によりトングレールT
2にロッドr2の連結軸63fと共通してそれぞれ接続
されている。
そして、連結軸63cのローラ部が第1カム面62aに
当接し、かつロッドrlとトングレールT1との連結軸
63e、連結軸63cおよび軸63aが一直線上に位置
した時に、ゲレンク鎖錠器60はトングレールTIを鎖
錠すると共に、連結軸63dのローラ部が第2カム面6
2bに当接し、かつロッドr2とトングレールT2どの
連結軸63f、連結軸63dおよび軸63aが一直線上
に位置した時にゲレンク鎖錠器60はトングレールT2
を鎖錠するように成っている。
第19図および第20図(第20図は第21図に示す上
部カバーIBを取外したときの電気転てつ機1′の平面
図である)に示すように、前記電気転てつ機1′のケー
スIAには、前記動作桿2′、第1鎖錠桿4および第2
釦錠桿5がそれぞれ往復動可能に支持され、かつ第2動
作桿3とピニオン15は取外されている。
動作桿2′にはラック部2a’が形成されている。ラッ
ク部2a’にはピニオン14が噛合している。ピニオン
14は、上記第1実施例の場合と同様に前記第7図で示
すように転換軸16にキー16aによって結合されてお
り、該転換軸16は軸受16c、16dにより回転可能
に支持されている。
第20図、第21図および第22図に示すように、ケー
スIA内には、前記モータMと、モータMの回転を前記
クラッチ機構30を介して転換軸16に伝達する前記駆
動力伝達系とが上記第1実施例の場合と同様に配置され
ている。
該駆動力伝達系およびクラッチ機構30の構成は上記第
1実施例と同様である。また、第22図に示すように、
前記保持ディスク25と円形カムディスク26とは前記
第1実施例の場合と同様にクラッチ機構30を介して結
合されている。
さらに、第19図に示すように、第1鎖錠桿4、第2鎖
錠桿5.第1鎖錠バー41、第2鎖錠バー42、第1ス
トツパ43、第2ストツパ44、連結ロッド47,49
、クランク48.50、ばね45.46および回路制御
器52等の構成は上記第1実施例の場合と同様である。
第23図に示すように、前記動作桿2′にはラック部2
a′、打当て面2b’、2c’が形成されており、前記
ピニオン14には、ラック部2a’に噛合する歯14a
が形成されている。
この打当て面2c’は、前記定位で動作桿2′を停止さ
せるために前記電気転てつ41!1内の固定部に突当た
る位置に設けられており、かつ打当て面2b’は、前記
反位で動作桿2′を停止させるために電気転てつ機l内
の固定部に突当たる位置に設けられている。
以下、作用を説明する。
まず、電動転換動作を説明する。
第18図に示すように、トングレールTl。
T2が定位に切換わっている状態では、第1ストンパ4
3のローラ43aは、第19図(b)に示すように、定
位用係止段部25dに係合し、かつ斜面23bおよび斜
面26cに接触しており、これによって保持ディスク2
5−は反位側への逆転が阻止されている。
また、第1鎖錠バー41の鎖錠駒41aが第19図(b
)に示すように第1鎖錠桿4の切欠4aに係合して該第
1釦錠桿4を鎖錠しており、かつ第18図に示すように
連結軸63cが第1カム面62aに当接しているので、
トングレールT1がゲレンク鎖錠器60によって定位で
鎖錠されている。
このような定位において、モータMのスイッチを操作す
ると1回路制御器52の操作アーム52aが第19図(
b)に示すように定位側にあるので、モータMの逆転回
路が閉成され、モータMが逆転する。
モータMの逆転は、ピニオン17、初段ギア18、ギア
19.ギア20およびギア21を介して最終段ギア22
に伝達され、該最終段ギア22が前記第8図において反
時計方向に回転し始める。このとき、係合突起24aは
突起25fから所定量離れているので、該係合突起24
aが突起25fに当接するまでの間は、該最終段ギア2
2の回転は保持ディスク25には伝達されずに該最終段
ギア22が空転する。
最終段ギア22の回転開始により斜面23bが第1スト
−、パ43のローラ43aを保持ディスク25の定位用
係止段部25dとの係合位置から外側へ押し出す、これ
により該ローラ43aは第19図(a)に示すように、
保持ディスク25の円形カム面25b上に乗り上げる(
このとき、ローラ43aは円形カム面23および円形カ
ム面26a上にも乗り上げている)。
ローラ43aが円形カム面25b上に乗り上げることに
より、第1ストツパ43が第19図(b)の位置から第
19図(a)の位置へ反時計方向に揺動し、この揺動に
より連結ロッド47を介してクランク48も揺動する。
該クランク48の揺動により第1鎖錠バー41が第19
図(b)の鎖錠位置からばね部材45の付勢力に抗して
左方に変位すると共に、回路制御器52の操作アーム5
2aが第19図(b)に示す定位から第19図(a)に
示す中位に変位する。この第1鎖錠バー41の変位によ
り鎖錠駒41aが切欠4aから外れ、第1鎖錠桿4の鎖
錠が解除され、トングレールの転換が可能となる。
前記係合突起24aが突起25fに当接するまで最終段
ギア22が回転すると、該係合突起24aが突起25f
を押す、ので、保持ディスク25が最終段ギア22と共
に回転する。このとき、前記クラッチ機構30のばね部
材35のばね力はモータMからの駆動力より大きいので
、該割出ローラ31の外周31aは円形カムディスク2
6の係合溝26eに係合したままであり、したがって保
持ディスク25の回転はクラッチ機構30を介して円形
カムディスク26に伝達される。
円形カムディスク26の回転は、キー16b、転換軸1
6およびキー16aを介してピニオン14に伝達され、
該ピニオン14は第23図において反時計方向に回転す
る。
ピニオン14が回転し始めると、該ピニオン14の歯1
4aは動作桿2′のラック部2bと噛み合っているので
、動作桿2′が第18図および第23図に示す定位側か
ら反位側に向って変位する。
動作桿2′の変位は調整ロッド6を介してゲレンク鎖錠
器60に伝達され、該ゲレンク鎖錠器60の菱形リンク
63が軸63aを中心に第18 −図の位置から時計方
向に回動する。こあ菱形リンク63の回動により、ロッ
ドr2を介してトングレールT2が反位側に変位し始め
る。このとき、連結軸63cのローラ部が第1カム面6
2aに当接しているので、トングレールT1は定位で鎖
錠されたままであるが、連結軸63cが第1カム面62
aから外れる位置まで菱形リンク63が回動すると、ト
ングレールT1の鎖錠が解除され、トングレールT1も
反位側に変位し始める。
トングレールT2が基本レールR2に密着する位置で、
ロッドr2と菱形リンク63との連結軸63dのローラ
部は、その回転によりカム面62bへ押し込まれ、軸6
3a、63dおよび63fが一直線となる位置で停止す
る。このとき、第19図(a)に示すようにばね部材4
6の付勢力により円形カム面25bに圧接していた第2
ストツパ44のローラ44aが切欠部25cの反位用係
止段部25eに係合する。これにより、第2ストツパ4
4が第19図(a)の状態から反時計方向に揺動し、こ
の揺動が連結ロッド49を介してクランク50に伝達さ
れ、第2鎖錠バー42が¥i19図(a)に示す位置か
らばね部材46の付勢力により右方向に変位する。該第
2鎖錠バー42の変位により該第2鎖錠バー42の鎖錠
駒42aが、すでにトングレールT2と共に反位側に変
位している第2鎖錠桿5の切欠5aに係合し、これによ
って該第2鎖錠桿5が鎖錠される。
また、第2鎖錠バー42の右方向への変位によりクラン
ク59を介して連結ロッド56が第19図(a)の位置
から下方に変位し、これによって操作アーム52aが第
19図(a)の中位から反位側に変位する。
一方、トングレールT2が基本レールR2に密着して鎖
錠される位置まで菱形リンク63が変位すると、第23
図において動作桿2′の打ちて面2b’が電気転てつa
1′内の固定部に突出たり、動作桿2′が停止し従って
トングレールT1はトングレールT2よりおくれて停止
する。
このようにして反位への電動転換動作が終了する。
次に、反位において、モータMのスイッチを操作すると
、このとき回路制御器52の操作アーム52aが反位側
にあるので、モータMの正転回路が閉成され、モータM
が正転する。
モータMの正転は、ピニオン17、初段ギア18、ギア
19.ギア20およびギア21を介して最終段ギア22
に伝達され、該最終段ギア22が第8図において時計方
向に回転し始める。このとき、係合突起24bは突起2
5fから所定量離れているので、該係合突起24bが突
起25fに当接するまでの間は、該最終段ギア22の回
転は保持ディスク25には伝達されずに該最終段ギア2
2が空転する。
最終段ギア22の回転開始により斜面23cが第2スト
ツパ44のローラ44aを保持ディスク25の反位用係
止段部25eとの係合位置から外側へ押し出す、これに
より該ローラ44aは第19図(a)に示すように、保
持ディスク25の円形カム面25b上に乗り上げる。
ローラ44aが円形カム面25bhに乗り上げることに
より、第2鎖錠バー42が前記反位からばね部材45の
付勢力に抗して左方に変位すると共に、回路制御器52
の操作アーム52aが前記反位から第19図(a)に示
す中位に変位する。この第2鎖錠バー42の変位により
鎖錠駒42aが切欠5aから外れ、第2鎖錠桿5の鎖錠
が解除される。
前記係合突起24bが突起25fに当接するまで最終段
ギア22が回転すると、該係合突起24bが突起25f
を押すので、保持ディスク25が最終段ギア22と共に
回転し、該保持ディスク25の回転は前記クラッチ機構
30を介して円形カムディスク26に伝達される。
円形カムディスク26の回転は、キー16b、キー16
aおよび転換軸16を介してピニオン14に伝達され、
該ピニオン14が第23図において時計方向に回転し始
める。
ピニオン14が回転し始めると、該ピニオン14の歯1
4aが動作桿2′の歯2a’と噛み合っているので、動
作桿2′が反位側から定位側に向って変位し始める。
動作桿2′の変位は調整ロッド6を介してゲレンク鎖錠
器60に伝達され、該ゲレンク鎖錠器60の菱形リンク
63が軸63aを中心に反時計方向に回動する。この菱
形リンク63の回動により、ロッドr1を介してトング
レールT1が定位側に変位し始める。このとき、連結軸
63dのローラ部が第2カム面62bに当接しているの
で、トングレールT2は定位で鎖錠されたままであるが
、連結軸63dのローラ部が第2カム面62bから外れ
る位置まで菱形リンク63が回動すると、トングレール
T2の鎖錠が解除され、トングレールT2が定位側に変
位し始める。
トングレールTIが基本レールR1に密着する位置で、
ロッドr1と菱形リンク63との連結軸63cのローラ
部は、その回転によりカム面62aへ押し込まれ、軸6
3a、63cおよび63eが一直線となる位置で停止ト
する。このとき1円形カム面25bに圧接していた第1
ストツパ43のローラ43aが第19図(b)に示すよ
うに切欠部25cの定位用係止段部25dに再び係合す
る。これにより、第1ストツパ43が第19図(a)の
状態から時計方向に揺動し、この揺動が連結ロッド47
を介してクランク48に伝達され、第1鎖錠バー41が
第19図(a)に示す位置からばね部材45の付勢力に
より右方向に移動する。該第1鎖錠バー41の移動によ
り該第1鎖錠バー41の鎖錠駒41aが、すでにトング
レールT1と共に定位側に変位している第1鎖錠桿4の
切欠4aに再び係合し、これによって該第1鎖錠桿4が
鎖錠される。また、第1鎖錠バー41の右方向への変位
によりクランク55を介して連結ロッド56が第19図
(a)の位置から第19図(b)に示す位置まで上方に
変位し、これによって操作アーム52aが第19図(b
)の定位側に戻る。
一方、トングレールTIが基本レールR1に密着して鎖
錠される位置まで変位すると、第23図において動作桿
2′の打ちて面2c’が電気転てつ機1′内の固定部に
突当たり、動作桿2′が停止する。
このようにして定位への電動転換動作が終了する。
次に、背向割り出し時における割出動作を説明する。
トングレールT1、T2が第18図に示す定位にある時
に、車両が第18図の矢印で示す非開通の背向方向より
進入して来ると、車輪のフランジ部の横圧によって非密
着側のトングレールT2は、基本レールR2側に(開通
方向に)密着側のトングレールTIより先に動き出す。
トングレールT2が基本レールR2側、すなわち反位側
に押されて動くことにより、ゲレンク鎖錠器60の菱形
リンク63が第18図の位置から時計方向に回動し、連
結軸63cのローラ部が第1カム面62aから外れた時
点でトングレールT1の鎖錠が解除され、トングレール
T1も反位側に変位し始める。
トングレールT2の反位側への動きが菱形リンク63、
調整ロッド6を介して動作桿2′に伝達される。
動作桿2′が定位から反位側に変位し始めることにより
、第23図においてピニオン14が反時計方向に回転し
始める。ビニオン14の回転はキー16a、転換軸16
およびキー16bを介して円形カムディスク26に伝達
されるが、前記クラッチ機構30のばね部材35のばね
力は前記車輪のフランジ部の横圧による割出力より小さ
いので、該円形カムディスク26が回転すると割出ロー
ラ31の外周31aが該円形カムディスク26の係合溝
26eからばね部材35の付勢力に抗して外れる。これ
によって、円形カムディスク26と保持ディスク25と
の連結が断たれる。したがって、該円形カムディスク2
6の回転は、保持ディスク25、最終段ギア22および
モータMの駆動力伝達系には伝達されない、これと同時
に円形カムディスク26の斜面26C(第8図)は第1
ストツパ43のローラ43aをその回転によりカムの外
周26a(第11図)まで押し上げ上記の如く鎖錠桿4
を解錠し割出し可能とする。
そして、トングレールT2が基本レールR2に密着する
位置までトングレールT1.T2が変位し1割出通過を
可能とする。
このようにして反位への背向割り出し動作が終了する。
次に、トングレールT1.T2が反位側にある時に、車
両が非開通の背向方向から進入して来た場合には、前記
横圧によって非密着側のトングレールT1が基本レール
R1側に(開通方向に)押されて動き出し、上記とは逆
方向に背向割り出し動作がなされる。
なお1本発明は上記各実施例で示した電気転てつ機に限
られるものではなく、本発明を常時鎖錠式の電気転てつ
機に適用してもよい。
次に、本発明の変形例を第24図から第26図に基づい
て説明する。
この変形例は、上記第1および第2実施例で示した背向
割出型の電気転てつ機に若干の変更を加えるだけで構成
できた非割出型の電気転てつ機を示している。
以下、この非割出型の電気転てつ機について説明する。
なお、この変形例の説明において上記各実施例と同様の
部位には同一の符号を用い、重複した説明を省略する。
第24図に示すように、基本レールR1、R2内でトン
グレールT1、T2を定位(第24図に示すように、ト
ングレールT1が基本レールR1に密着し、トングレー
ルT2が基本レールR2から離れた位置)と反位(トン
グレールT2が基本レールR2に密着し、トングレール
T1が基本レールR1から離れた位置)との間で転換す
る電気転てつ機1には、定位と反位との間でそれぞれ往
復動可能な動作桿2、鎖錠桿3.第1照査桿4および第
2照査桿5が設けられている。
該動作桿2はトングレールT1.T2に連結されている
。動作桿2の一端は調整ロッド6の一端に連結されてお
り、調整ロアドロの他端に形成されたねじ6aには2個
1組の筒ねじ7が螺合している。鎖部ねじ7はトングレ
ールT1、T2に連結された転てつ桿8の保持金具8a
と動作伝達可能に連結されている。該保持金具8aは筒
ねじ7の両端に形成された係合突部と遊び7aを持って
係合している。
鎖錠桿3の一端は調整ロッド9の一端に連結されており
、調整ロッド9の他端はトングレールT1、T2に連結
された転てつ桿10に連結されている。
第1照査桿4は接続ロッド12によりトングレ−ルT1
に、第2照査桿5は接続ロッド13によりトングレール
T2にそれぞれ接続されている。
第25図に示すように、電気転てつ機1のケースIAに
は、動作桿2、鎖錠桿3、第1照査桿4および第2照査
桿5がそれぞれ往復動可能に支持されている。
動作桿2にはラック部2&が形成されている。
ラック部2aには、ビニオン14が噛合している。該ピ
ニオン14は上記実施例の場合と同様に前記転換軸16
にキーteaによって結合されている。
ケースIA内には、モータMと、モータMの回転を後述
する保持ディスク25を介して転換軸16に伝達する駆
動力伝達系とが配置されている。
この駆動力伝達系の構成および該駆動力伝達系の最終段
ギア22に隣接した前記保持ディスク25の構成は上記
各実施例と同様である。
第25図に示すように、前記ケースIA内には、第24
図および第25図(b)に示す定位で前記鎖錠桿3を鎖
錠する第1鎖錠バー60と、前記反位で該鎖錠桿3を鎖
錠する第2鎖錠バー70とが配置されている。また、該
ケースIA内には、前記保持ディスク25の切欠部25
cの定位用係止段部25dおよび反位用係止段部25e
にそれぞれ係合して該保持ディスク25を定位および反
位でそれぞれ係止する第1ストツパ43および第2スト
−、パ44が配置されている。
第1釦錠バー60および第2鎖錠バー70は、動作桿2
、鎖錠桿3、第1照査桿4および第2照査桿5に直交す
る方向に往復動可能に支持されている。
第1鎖錠バー60は第1部材61と第2部材62とに2
分されており、該第1部材61と第2部材62とはばね
部材63によって連結されていて、掛は止めの組合わせ
により鎖錠バー60は一定長を保持するが、圧縮が可能
に組立てられる。
該第1部材61は、ばね部材63より大きなばね力を有
するばね部材45により第25図(b)で示す鎖錠位置
側に付勢されている。該第1部材61には、前記鎖錠位
置で前記定位に位置している鎖錠桿3の切欠3aに係合
して該鎖錠桿3を鎖錠する鎖錠駒61aが突設されてい
る。
前記第2部材62には、前記鎖錠位置で前記定位に位置
している第1照査桿4のV溝4aに係合して該第1照査
桿4を係止するローラ62aが設けられている。
第2鎖錠バー70は第1鎖錠バー60と同一の構成で、
第1部材71と第2部材72とに2分されており、該第
1部材71と第2部材72とはばね部材73によって連
結されている。
該第1部材71は、ばね部材73より大きなばね力を有
するばね部材46により第25図(a)、(b)で示す
鎖錠解除位置より右側に変位させる鎖錠位置側に付勢さ
れている。該第1部材71には、前記鎖錠位置で前記反
位に位置している鎖錠桿3の切欠3bに係合して該鎖錠
桿3を鎖錠する鎖錠駒71aが突設されている。
前記fJ42部材72には、前記鎖錠位置で前記反位に
位置している第2照査桿5のV溝5aに係合して該第2
照査桿5を係止するローラ72aが設けられている。
前記第1ストツパ43、第2ストツパ44は、前記ケー
スIAに固定された前記アーチ形ブラケッ)Brにそれ
ぞれ回動可能に枢支されている。
該第1ストツパ43、第2ストツパ44の先端にはロー
ラ43a、44aがそれぞれ取付けられており、該ロー
ラ43a、44aは、外径が同一に形成された前記円形
カム面23.26aおよび円形カム面25bに同時に保
合可能と成っている。
第1ストツパ43は、連結ロッド47、枢軸48aを中
心に回動可能なりランク48を介して前記第1部材61
の係合突起61bにばね部材45の付勢力により接触し
ている。同様に、第2ストツパ44は、連結ロッド49
、枢軸50aを中心に回動可能なりランク50を介して
前記第1部材71の係合突起71bにばね46の付勢力
により接触している。
第1ストツパ43のローラ43aは、ばね部材45の付
勢力によって前記定位で斜面23b。
26cと接触していると共に定位用係止段部25dに係
合している。第2ストツパ44のローラ44aは、ばね
部材46の付勢力によって前記反位で斜面23c 、2
6dと接触していると共に反位用係止段部25eに係合
している。
したがって、第1#1錠バー60の第1部材61、第2
部材62および第2鎖錠バー70の第1部材71.第2
部材72は、第1ストツパ43および第2ストツパ44
の揺動反転に連動して前記鎖錠位置と鎖錠解除位置との
間でそれぞれ摺動じ、鎖錠はばね力により、解錠は直結
強制力によりそれぞれ行なわれるように成っている。
第25図に示すように、各鎖錠バーは照査環のV溝と鎖
錠バーのローラとが適正に位置すると一体として動作し
、第1鎖錠バー60の第2部材62および第2鎖錠バー
70の第2部材72の動きに連動して回路制御器52の
操作アーム52aが第25図(a)に示す中位から第2
5図(b)に示す定位側あるいは第25図(b)とは反
対側の反位側に切換わるように成っている。
該操作アーム52aは、第1鎖錠バー60の第2部材6
2に固定されたL字形金具53、L字形金具53に固定
された一対の突当てポル)54a54b、該突当てポル
ト54a、54bにより制限される範囲で枢軸55aを
中心に揺動可能なりランク55および連結バー56を介
して第2部材62と連結されている。
同様に、該操作アーム52aは、第2鎖錠バー70の第
2部材72に固定されたL字形金具57、L字形金具5
7に固定された一対の突当てポルト58a、58b、該
突当てポルト58a。
58bにより制限される範囲で枢軸59aを中心に揺動
可能なりランク59および連結バー56を介して第2部
材72と連結されていて、外力による制御器の位置は操
作できないものとする。
該回路制御器52は、操作アーム52aの位置によりモ
ータ制御回路を切換えると共に表示回路を切換えるもの
である。
第26図に示すように、前記動作桿2のラック部2aに
は、小歯2bと、大歯2c、2dと、逃げ溝2f、2h
と、噛合溝2e、2gと、打当て面21.2jとピニオ
ンの打当て面2に、241とが形成されている。前記ピ
ニオン14には、小歯2bに噛合する小歯14aと、該
小歯14aと同一外径の大歯14b、14cとが形成さ
れている。
前記大歯2c、2dの肩には、大歯14b、14cの頂
面14b’、14c’がそれぞれ当接する当接面2c’
、2d’が形成されている。また、打当て面21は、前
記定位で動作桿3を停止させるために電気転てつ機1内
の係止部に突当たるように成っており、打当て面2jは
、前記反位で動作桿3を停止させるために電気転てつ機
1内の係止部に突当たるように成っている。
以下、作用を説明する。
第24図に示すように、トングレールT1、T2が定位
側に切換わっている状態では、第1ストツパ43のロー
ラ43aは、第25図(b)に示すように、定位用係止
段部25dに係合すると共に斜面23bと26cと接触
しており、これによって保持ディスク25は反位側への
逆転が阻止されている。また、第1鎖錠パー60が第2
5図(b)に示すように鎖錠位置にあり、その第1部材
61の鎖錠駒61aが鎖錠桿3の切欠3aに係合してこ
れを鎖錠し第2部材62のローラ62aは第1照査桿4
のV形切欠4aに係合している。第26図に示すように
ピニオン14の大歯14bの頂面14b′が動作桿3の
犬歯2Cの当接面2c’に当接して動作桿2を鎖錠して
いるので、トングレールT1が定位で鎖錠されている。
このような定位において、モータMのスイッチを操作す
ると、回路制御器52の操作アーム52aが第25図(
b)に示すように定位側にあるので、モータMの逆転回
路が閉成され、モータMが逆転する。
千−タMの逆転は、ピニオン17.初段ギア18、ギア
19. ギア20およびギア21を介して最終段ギア2
2に伝達され、該最終段ギア22が第8図において反時
計方向に回転し始める。
このとき、保合突起24aは突起25fから所定%Hれ
ているので、該係合突起24aが突起25fに当接する
までの間は、該最終段ギア22の回転は保持ディスク2
5には伝達されずに該最終段ギア22が空転する。
最終段ギア22の回転開始により斜面23bが第1スト
ツパ43のローラ43aを保持ディスク25の定位用係
止段部25dとの係合位置から外側へ押し出す、これに
より該ローラ43aは第25図(a)に示すように、保
持ディスク25の円形カム面25b上に乗り上げる(こ
のとき、ローラ43aは円形カム面23.26aJ:に
も乗り上げている)。
ローラ43aが円形カム面25b上に乗り上げることに
より、第1ストツパ43が第25図(b)の位置から第
25図(a)の位置へ反時計方向に揺動し、この揺動に
より連結ロッド47を介してクランク48も揺動する。
該クランク48の揺動により第1鎖錠バー60の第1部
材61が第25図(b)の鎖錠位置からばね部材45の
付勢力に抗して左方(前記鎖錠解除位置側)に変位する
と共に、第2部材62も直結状態にあり、第1部材61
と共に左方に変位する。
該第2部材62の左方への変位に連動して、回路制御器
52の操作アーム52aが第25図(b)に示す定位か
ら第25図(a)に示す中位に変位する。
また、第1部材61.第2部材62が左方へ変位するこ
とにより、該第1部材61の鎖錠駒61aが切欠3aか
ら外れて鎖錠桿3の鎖錠が解除されると共に、第2部材
62のローラ62aもV溝4aから外れて第1照査桿4
の係止が外れる。
前記係合突起24aが突起25fに当接するまで最終段
ギア22が回転すると、該係合突起24aが突起25f
を押すので、保持ディスク25が最終段ギア22と共に
回転する。該保持ディスク25の回転は、キー16b、
転換軸16およびキー16aを介してピニオン14に伝
達され、該ピニオン14は第26図において反時計方向
に回転する。
ピニオン14が回転し始め、その大歯14bの頂面14
b′が大歯2Cの当接面2c’から外れると動作桿2の
鎖錠が解除される。この解除後直ちに反位側への変位が
始まり、ピニオン14がさらに回転して該ピニオン14
の小歯14aが動作桿2の小歯2bと噛み合い動作する
このとき、第24図に示すように前記筒ねじ7の左側係
合突部と保持金具8aとは離れているので、該左側係合
突部が保持金具8aに当るまでは動作桿2に連結された
調整ロッド6の動きは転てつ桿8には伝達されない、該
左側係合突部が保持金具8aに当、ってからは、該調整
ロッド6の変位は筒ねじ7、保持金具8a、転てつ桿8
を介してトングレールT1、T2に伝達され、該トング
レールT1.T2は反位側に変位する。
トングレールT1.T2の反位側への変位により、鎖錠
桿3、第1照査桿4および第2照査桿5も定位側から反
位側に変位する。
トングレールT2が基本レールR2に密着する位置(反
位)までトングレールT1、T2が変位すると、第25
図(a)に示すように円形カム面25bに係合していた
第2ストツパ44のローラ44aが切欠部25cの反位
用係止段部25eに係合する。
これにより、第2ストツパ44が第25図(a)の状態
から反時計方向に揺動し、この揺動が連結ロッド49を
介してクランク50に伝達され、第2鎖錠バー70の第
1部材71が第25図(a)に示す位置からばね部材4
6の付勢力により右方向(前記鎖錠位置側)に変位する
と共に、第2部材72もばね部材46の付勢力によって
第1部材71と共に右方向に変位する。
前記第1部材71、第2部材72が右方へ変位すること
により、該第1部材71の鎖錠駒71aが切欠3bに係
合して鎖錠桿3が反位で鎖錠されると共に、第2部材7
2のローラ72aもV溝5aに係合して第2照査桿5が
係止される。
また、第2部材72の右方向への変位に連動して連結バ
ー56が第25図(a)の位置から下方に変位し、これ
によって操作アーム52aが第25図(a)の中位から
反位側に変位する。
一方、トングレールT2が基本レールR2ニ密着する位
置まで変位すると、第26図においてピニオン14の大
歯14cの頂面14c’が大歯2dの当接面2d’に当
接し、大歯14cが打当て面2kに当ってピニオンは停
止し、この時のモータの余力は初段ギア18に組み込ま
れた摩擦クラッチで吸収され、これによって動作桿2が
反位で鎖錠される。このとき、動作桿3の打当て面2j
が電気転てつ機l内の係止部に突当たり、該動作桿2が
停止される。
このようにして反位への電動転換動作が終了する。
次に1反位において、モータMのスイッチを操作すると
、回路制御器52の操作アーム52aが反位側にあるの
で、モータMの正転回路が閉成され、モータMが正転す
る。
モータMの正転は、ピニオン17、初段ギア18、ギア
19、ギア20およびギア21を介して最終段ギア22
に伝達され、該最終段ギア22が第8図において時計方
向に回転し始める。このとき、係合突起24bは突起2
5fから所定量離れているので、該係合突起24bが突
起25fに当接するまでの間は、該最終段ギア22の回
転は保持ディスク25には伝達されずに該最終段ギア2
2が空転する。
最終段ギア22の回転開始により斜面23cが第2スト
ツパ44のローラ44aを保持ディスク25の反位用係
止段部25eとの係合位置から外側へ押し出す、これに
より該ローラ44aは第25図(a)に示すように、保
持ディスク25の円形カム面25b玉に乗り上げる。
ローラ44aが円形カム面25b上に乗り上げることに
より、第2鎖錠バー70の第1部材71が前記鎖錠位置
からばね部材45の付勢力に抗して左方に変位する。該
第1部材71の左方への変位により直結状態にある第2
部材72も左方に変位する。該第2部材72の左方への
変位に連動して、回路制御器52の操作アーム52aが
前記反位から第25図(a)に示す中位に変位する。
前記第2鎖錠バー70の第1部材71、第2部材72の
左方への変位により、鎖錠駒71aが切欠3bから外れ
て鎖錠桿3の鎖錠が解除されると共に、ローラ72aが
■溝5aから外れて第2照査桿5の係止が解除される。
前記係合突起24bが突起25fに当接するまで最終段
ギア22が回転すると、該係合突起24bが突起25f
を押すので、保持ディスク25が最終段ギア22と共に
回転する。
保持ディスク25の回転は、キー16b、転換軸16お
よびキー16aを介してピニオン14に伝達され、該ピ
ニオン14は第26図において時計方向に回転し始める
ピニオン14が回転し始めると、大歯14cの頂面14
c′が犬歯2dの当接面2d’から外れ、ピニオン14
の小歯14aが小歯2bと噛み合い、動作桿2が反位側
から定位側に向って変位し始める。
動作桿2の変位は調整ロッド6、筒ねじ7および転てつ
桿8を介してトングレールT1、T2に伝達され、トン
グレールT1.T2は定位側に変位する。
トングレールT1、T2の定位側への変位に連動して、
鎖錠桿3、第1照査桿4および第2照査桿5が定位側に
変位する。
トングレールT1が基本レールR1に密着する位置まで
トングレールT1、T2が変位すると、円形カム面25
bに係合していた第1ストツパ43のローラ43aが第
25図(1))に示すように切欠部25cの定位用係止
段部25dに係合する。
これにより、第1ストツパ43が第25図(a)の状態
から時計方向に揺動し、この揺動が連結ロッド47を介
してクランク48に伝達され、第1鎖錠バー60の第1
部材61が第25図(a)に示す位置からばね部材45
の付勢力により右方向(前記鎖錠位置側)に移動する。
該第1部材61の移動に伴ない、第2部材62もばね部
材45の付勢力により右方向に移動する。
該第1部材61の移動により鎖錠駒61aが切欠3aに
再び係合して鎖錠桿3が定位で鎖錠されると共に、第2
部材62の移動によりローラ61aがV溝4aに再び係
合して第1照査桿4が定位で係止される。
また、第2部材62の右方向への変位によりクランク5
5を介して連結バー56が第25図(a)の位置から第
25図(b)に示す位置まで上方に変位し、これによっ
て操作アーム52aが第25図(b)の定位側に戻る。
一方、トングレールTIが基本レールR1に密着する位
置まで変位すると、第26図に示すように大歯14bの
頂面14b′が犬歯2cのち接面2c′に再び当接し、
ピニオンの大歯14cが打当て面2文に当って停止し動
作桿2が鎖錠される。このとき、動作桿2の打当て面2
1が電気転てつ機l内の係止部に突当たることにより、
動作桿2が停止する。
このようにして定位への電動転換動作が終了する。
なお、第24図および第25図(a)に示す定位におい
て、トングレールT1が何かの異常な原因によって定位
から動いてしまい、該トングレールT1に連動している
第1照査桿4が変位し、これによって前記ローラ62a
とV溝4aとの係合が外れると、第2部材62が第25
図(b)に示す位置から左方に変位することになるが、
前記ばね部材63のばね力はばね部材45より小さいの
で、前記第1部材61は左方には変位せず、したがって
鎖錠桿3の鎖錠は解除されない。
また、第2部材62の左方への変位に連動して回路制御
器52の操作アーム52aが第25図(b)の定位から
第25図(a)の中位に変位するので、表示回路が切換
わり、異常事態が発生したことが外部に知らされる。す
なわち1回路制御器52の操作アーム52aが切換わる
場合としては、第1部材61の変位に連動して切換わる
場合と、第2部材62の変位に連動して切換わる場合と
の2つの場合がある。このようにしてトングレールの密
着状態が鎖錠関係とは別に常時照査されるものである。
(発明の効果) 未発明に係る背向割出型の電気転てつ機によれば、背向
割出動作時に、モータ側に連結された最終段ギアとトン
グレール側に連結された転換軸とのクラッチ機構による
結合が断たれ、これによってトングレールの動きが該最
終段ギアには伝わらないので1割出速度が制限されるこ
とはなく、したがって背向方向より進入する車両の速度
が制限されることはない。
また、その構成を中央の動力転換部、終段軸ピニオンと
動作桿ラックによる転換方法により、ポイントとの接続
は4ケ所の桿位置によるものとし、ピニオンとラックの
組合せ歯形の変更により容易に機種の変更を可能として
いる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第17図は本発明の第1実施例を示しており
、第1図は据付状態を示す平面図、第2図は電気転てつ
機内部を概略化して示した骨格図で、第2図(a)は転
換途中の状態を、第2図(b)は定位に転換された状態
をそれぞれ示している。 第3図は上部カバーを取外した状態を示す電気転てつ機
の平面図、第4図は第3図のIV−IT線断面図、第5
図は第3図のv−v線断面図、第6図はモータの駆動力
伝達系の骨格図、第7図は主要部を示す断面図、第8図
は主要部を示す平面図、第9図から第15図は主要部品
をそれぞれ示しており、第9図(b)、第10図(b)
、第11図(b)および第12図(a)は第9図(a)
、第10図(a)。 第11図(a)および第12図(b)のそれぞれ断面図
、第13図(b)および第15図(b)は第13図(a
)および第15図(a)のそれぞれ側面図、第14図は
主要部品の平面図、第16図は第1動作桿のラック部と
ピニオンとの関係を示す拡大正面図、第17図は第2動
作桿のラック部とピニオンとの関係を示す拡大正面図、
第18図から第23図は本発明の第2実施例を示してお
り、第18図は据付状態を示す平面図、第19図は電気
転てつ機内部を概略化して示した骨格図で、第19図(
a)は転換途中の状態を、第19図(b)は定位に転換
された状態をそれぞれ示している。第20図は上部カバ
ーを取外した状態を示す電気転てつ機の平面図、第21
図は第20図のXX[−XXI線断面図、第22図は主
要部を示す断面図、第23図は動作環のラック部とピニ
オンとの関係を示す拡大平面図である。第24図から第
26図は本発明の変形例を示しており、第24図は据付
状態を示す平面図、第25図は電気転てつ機内部を概略
化して示した骨格図で、第25図(a)は転換途中の状
態を、第25図(b)は定位に転換された状態をそれぞ
れ示している。第26図は動作環のラック部とピニオン
との関係を示す拡大正面図である。 M・・・モータ     T1.T2・・・トングレー
ル1.1′・・・電気転てつ機 2・・・第1動作桿(動作環) 2′・・・動作環3・
・・第2動作桿(動作環) 2a、2a’、3a・・・ラー7り部 14.15・・・ピニオン   16・・・転換軸第 
7図 第8図 第2図      第13図 第15図 tσノ      (b)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 モータの駆動力によりトングレールが定位と反位とに転
    換され、あるいは非開通の背向方向から進入する車両の
    車輪から受ける横圧によりトングレールが開通方向に割
    出される背向割出型の電気転てつ機において、 該定位と反位との間で往復動可能な動作桿を前記トング
    レールに連結し、 該動作桿にラック部を形成し、 該ラック部に噛合するピニオンを転換軸に結合し、 前記モータの駆動力伝達系の最終段ギアを該転換軸を中
    心に回転可能に設け、 該最終段ギアと前記転換軸との結合力を前記モータから
    の駆動力より大きく、前記横圧による割出力より小さな
    結合力として前記モータから前記ピニオンへの動力伝達
    を可能となすと共に、該横圧による割出時には該最終段
    ギアと前記転換軸との結合を断つクラッチ機構および該
    クラッチ機構に同期して鎖錠バーを解錠するカム機構を
    、前記最終段ギアと転換軸との間に介装して成ることを
    特徴とする背向割出型の電気転てつ機。
JP23037585A 1985-10-16 1985-10-16 背向割出型の電気転てつ機 Granted JPS6288661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23037585A JPS6288661A (ja) 1985-10-16 1985-10-16 背向割出型の電気転てつ機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23037585A JPS6288661A (ja) 1985-10-16 1985-10-16 背向割出型の電気転てつ機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6288661A true JPS6288661A (ja) 1987-04-23
JPH0551504B2 JPH0551504B2 (ja) 1993-08-02

Family

ID=16906876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23037585A Granted JPS6288661A (ja) 1985-10-16 1985-10-16 背向割出型の電気転てつ機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6288661A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017222292A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 株式会社京三製作所 転てつ機
JP2018086934A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 公益財団法人鉄道総合技術研究所 発条転てつ機用鎖錠機構
JP2021146744A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 株式会社京三製作所 転てつ機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017222292A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 株式会社京三製作所 転てつ機
JP2018086934A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 公益財団法人鉄道総合技術研究所 発条転てつ機用鎖錠機構
JP2021146744A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 株式会社京三製作所 転てつ機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0551504B2 (ja) 1993-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5393794B2 (ja) 自動車用錠
US6382687B1 (en) Power-closing motor-vehicle door latch
US10563434B2 (en) Locking unit for a motor vehicle
RU2007131209A (ru) Защелка
JP4795188B2 (ja) ドアロック装置
RU2007104355A (ru) Замок
JPH11513765A (ja) 車両ドアロックアクチュエータ
JPS5973650A (ja) 自動車の変速機の機械的選択装置
CN112267501A (zh) 一种连接装置和挖掘机
JPS6288661A (ja) 背向割出型の電気転てつ機
KR20040036512A (ko) 전기 자물쇠
EP0149020B1 (en) Transmission gear shift and control device, particularly for industrial vehicles
CN203684801U (zh) 一种用于汽车门锁内开的二次开启机构
CN101025062B (zh) 安全锁
US20060075841A1 (en) Actuator in a motor vehicle
JPS5977530A (ja) シフトレバ−装置
US20010023620A1 (en) Power actuator arrangement
CN210178140U (zh) 汽车锁锁闭机构
CN110816561B (zh) 一种具有互锁功能的司机控制器
CN113389877A (zh) 齿轮装置和控制齿轮相对于壳体的壳体止挡件旋转的方法
EP0066178B1 (en) A gear operating mechanism of an automotive manual transmission
JP2594925Y2 (ja) ドアロックとドアロックアクチュエータの連結構造
JP3625786B2 (ja) 車両用シフトレバー装置
EP1653028B1 (en) Vehicle lock safety control device
JP4647251B2 (ja) 自動車用ドアラッチの操作装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees