JPS628767Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は棚受け装置に関し、例えばガラス製棚
板を有するオーデイオ機器の収納ラツクなど、棚
板を有する収納体においてその棚板を支持する装
置に関する。

従来、上記ガラス製棚板を有するラツクにおい
ては棚受けピンを略Ｌ字状にしてガラス棚板を受
けていたが、ピンの形状が複雑なうえ、棚受けピ
ンのピツチがせまくかつピン位置が後に片寄つて
いた場合、棚板が落下するという問題があつた。

本考案は、かかる問題点に鑑み、棚板の落下防
止を図れると共に棚受けピンの抜け出し防止をも
図れる棚受け装置の提供を目的とする。

本考案は、広巾溝とその上部一側に連続して形
成された狭巾溝とを有し、側面視略Ｅ字状の金属
又はプラスチツク製の取付部品を設け、この取付
部品の上部に棚板の後端部を挿入して前記狭巾溝
に圧嵌固定し、この棚板を本体内に入れて、本体
の側板内面の穴に挿入した棚受けピンを棚板と広
巾溝の下側壁面との間に嵌め込むことにより、棚
板の後端部が上下に動くのを阻止し、棚受けピン
のピツチがせまくかつピン位置が後に片寄つてい
ても棚板が落下しない様にし、また棚受けピンが
狭巾溝の下側壁の端縁と係合してその脱け出しが
防止される様にした棚受け装置を提供するもので
ある。

次に本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。１はガラス棚板、２は本体の側板であり、該
側板２の内面に、前後一対の穴３が上下に複数段
穿設されている。４は前記穴３に挿入された真直
ぐな丸棒状の棚受けピンである。５は前記ガラス
棚板１の後端部両側に圧嵌固定される金属又はプ
ラスチツク製の取付部品であり、各取付部品５は
広巾溝６ａとその上部一側に連続して形成された
狭巾溝６ｂとを有し、両溝６ａ，６ｂの上側壁７
は共通し、広巾溝６ａの下側壁８は溝巾が開口側
に向かつて徐々に広がる様に若干下方に傾斜し、
狭巾溝６ｂの下側壁６ｂは前記上側壁７との間で
ガラス棚板１を挟圧する様に形成されて、側面視
略Ｅ字状を呈している。この取付部品５の広巾溝
６ａ上部及び狭巾溝６ｂにわたつてガラス棚板１
後端部が圧入され、ガラス棚板１後端部両側にこ
の取付部品５が圧嵌固定されている。そして、こ
のガラス棚板１を本体内に挿入して、前記棚受け
ピン４により支持せしめると共に、この棚受けピ
ン４を前記広巾溝６ａの下側壁面８とガラス棚板
１との間に嵌め込むことにより、ガラス棚板１が
本体に固定される。なお、広巾溝６ａの下側壁面
８が下方に傾斜しているので、棚受けピン４の上
記嵌め込みが容易に行なわれ、かつ嵌め込んだ状
態でガラス棚板１後端部の上下方向の動きが完全
に阻止される。

この様にして、ガラス棚板１は第４図の如く棚
受けピン４にて支持され、この状態においては、
ガラス棚板１の後端部が取付部品５を介して上下
方向の動きが阻止されて支持されているので、棚
受けピン４のピツチがせまくかつピン位置が後に
ある場合でもガラス棚板１の落下を防止でき、ま
たその上に載置されるオーデイオ機器１０の重心
が前にあつてもガラス棚板１が落下することがな
い。また、棚受けピン４の先端が狭巾溝６ｂの下
側壁の端縁に係合し、第２図のａ方向へ棚受けピ
ン４が脱け出すこともない。

本考案の棚受け装置によれば、以上の説明から
明らかな様に、棚板の後端部に圧嵌固定された取
付部品によりこの棚板後端部が上下に動くのを阻
止されるため、棚板の落下を確実に防止でき、か
つ棚受けピンがこの取付部品の一部に係合するこ
とによりこの棚受けピンの脱け出しも防止でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は棚板とその後端部に圧嵌固定される取
付部品を示す斜視図、第２図は棚板の設置状態の
要部を示す正面図、第３図は同側面図、第４図は
使用状態の側面図である。 １は棚板、２は本体側板、３は穴、４は棚受け
ピン、５は取付部品、６ａは広巾溝、６ｂは狭巾
溝、７は上側壁、８は広巾溝６ａの下側壁、９は
狭巾溝６ｂの下側壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 広巾溝とその上部一側に連続して形成された狭
   巾溝とを有し、側面視略Ｅ字状の取付部品の上部
   に棚板の後端部を挿入して前記狭巾溝に圧嵌固定
   し、本体の側板内面の穴に挿入した棚受けピンを
   前記棚板と広巾溝の下側壁面との間に嵌め込んだ
   ことを特徴とする棚受け装置。