JP2762891B2 - フック取付構造 - Google Patents
フック取付構造Info
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- JP2762891B2 JP2762891B2 JP5065220A JP6522093A JP2762891B2 JP 2762891 B2 JP2762891 B2 JP 2762891B2 JP 5065220 A JP5065220 A JP 5065220A JP 6522093 A JP6522093 A JP 6522093A JP 2762891 B2 JP2762891 B2 JP 2762891B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチール家具の壁面に
コード類を保持するためのフックを取着する場合等に好
適に使用されるフック取付構造に関するものである。
コード類を保持するためのフックを取着する場合等に好
適に使用されるフック取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフック取付構造として、
板金素材により構成されたスチール家具の壁面にスリッ
トを設け、そのスリットに線材製のフックの基端部分を
掛止させるようにしたものが知られている。すなわち、
前記フックは、基端部分に弾性的に接離可能な対をなす
縦杆と、これら各縦杆の先端から外側方に突出する横杆
とを備えている。そして、その両縦杆を相寄る方向に弾
性変形させて前記横杆をスリットに挿入し、しかる後、
前記縦杆を解放することによって横杆をスリットの両端
部裏面側に係止させるようにしている。
板金素材により構成されたスチール家具の壁面にスリッ
トを設け、そのスリットに線材製のフックの基端部分を
掛止させるようにしたものが知られている。すなわち、
前記フックは、基端部分に弾性的に接離可能な対をなす
縦杆と、これら各縦杆の先端から外側方に突出する横杆
とを備えている。そして、その両縦杆を相寄る方向に弾
性変形させて前記横杆をスリットに挿入し、しかる後、
前記縦杆を解放することによって横杆をスリットの両端
部裏面側に係止させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ものは、縦杆の弾性力が低下するとフックにグラツキが
生じ易い。また、このような構造では、フックの基端部
に外力が働いて縦杆が相寄る方向に変形すると、フック
がスリットから外れてしまうという不具合を招き易い。
本発明は、簡単な構成によりこのような問題点を解消す
ることを目的としている。
ものは、縦杆の弾性力が低下するとフックにグラツキが
生じ易い。また、このような構造では、フックの基端部
に外力が働いて縦杆が相寄る方向に変形すると、フック
がスリットから外れてしまうという不具合を招き易い。
本発明は、簡単な構成によりこのような問題点を解消す
ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るフック取付構造は、フック
を板体に着脱可能に取着するためのフック取付構造であ
って、前記フックは、その基端部分に、弾性的に接離動
作可能な対をなす縦杆と、これら各縦杆の先端から側方
に突出する横杆とを具備してなり、前記板体は、フック
の両縦杆を前記横杆の突出方向とは逆方向に弾性変形さ
せた状態で前記両横杆が通過可能な横向スリットと、こ
の横向スリットに連続させてフックに荷重が作用する方
向に形成され両横杆が板体の裏面に係接し得る位置で両
縦杆が落込嵌合可能な縦向スリットとを具備してなり、
フックの板体への取付状態においては、両縦杆が前記縦
向スリットに落込嵌合した状態となるようにしているこ
とを特徴とする。
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るフック取付構造は、フック
を板体に着脱可能に取着するためのフック取付構造であ
って、前記フックは、その基端部分に、弾性的に接離動
作可能な対をなす縦杆と、これら各縦杆の先端から側方
に突出する横杆とを具備してなり、前記板体は、フック
の両縦杆を前記横杆の突出方向とは逆方向に弾性変形さ
せた状態で前記両横杆が通過可能な横向スリットと、こ
の横向スリットに連続させてフックに荷重が作用する方
向に形成され両横杆が板体の裏面に係接し得る位置で両
縦杆が落込嵌合可能な縦向スリットとを具備してなり、
フックの板体への取付状態においては、両縦杆が前記縦
向スリットに落込嵌合した状態となるようにしているこ
とを特徴とする。
【0005】本発明におけるフックとしては、横杆が、
外側方に突出してなるものが好ましく、このようなフッ
クを装着する板体には、横向スリットが、縦向スリット
の上端から内側方に形成されてなるものが好ましい。ま
た、フックの横杆が、内側方に突出してなり、板体の横
向スリットが、縦向スリットの上端から外側方に形成さ
れてなるものであってもよい。上記したフックは、金属
線材製の一体成形品であるものが好ましい。さらには、
フックは、その基端部分に、弾性的に接離動作可能な対
をなす縦杆と、これら各縦杆の先端から側方に突出する
横杆とを具備してなり、前記板体は、フックの両縦杆を
前記横杆の突出方向とは逆方向に弾性変形させた状態で
前記両横杆が通過可能な横向スリットと、この横向スリ
ットに連続させて形成され両横杆が板体の裏面に係接し
得る位置で両縦杆が落込嵌合可能な縦向スリットとを具
備してなるものを基本構成として、フックの横杆が内側
方に突出してなり、板体の横向スリットが縦スリットの
上端から外側方に形成されてなるものや、フックを金属
線材製の一体成形品としたもの、あるいはフックを金属
線材製の一体成形品とするとともに、横杆が外側方に突
出してなり、板体の横向スリットが縦向スリットの上端
から内側方に形成されてなるものであってもよい。
外側方に突出してなるものが好ましく、このようなフッ
クを装着する板体には、横向スリットが、縦向スリット
の上端から内側方に形成されてなるものが好ましい。ま
た、フックの横杆が、内側方に突出してなり、板体の横
向スリットが、縦向スリットの上端から外側方に形成さ
れてなるものであってもよい。上記したフックは、金属
線材製の一体成形品であるものが好ましい。さらには、
フックは、その基端部分に、弾性的に接離動作可能な対
をなす縦杆と、これら各縦杆の先端から側方に突出する
横杆とを具備してなり、前記板体は、フックの両縦杆を
前記横杆の突出方向とは逆方向に弾性変形させた状態で
前記両横杆が通過可能な横向スリットと、この横向スリ
ットに連続させて形成され両横杆が板体の裏面に係接し
得る位置で両縦杆が落込嵌合可能な縦向スリットとを具
備してなるものを基本構成として、フックの横杆が内側
方に突出してなり、板体の横向スリットが縦スリットの
上端から外側方に形成されてなるものや、フックを金属
線材製の一体成形品としたもの、あるいはフックを金属
線材製の一体成形品とするとともに、横杆が外側方に突
出してなり、板体の横向スリットが縦向スリットの上端
から内側方に形成されてなるものであってもよい。
【0006】
【作用】このような構成のものであれば、取付状態にお
いては、両縦杆を弾性反発力により縦向スリットの側面
に弾接させることができるので、フックのガタツキを防
止することが可能となる。また、このものはフックを上
方に持ち上げて縦杆を縦向スリットから離脱させた上
で、フックを弾性変形させて両縦杆の離間距離を変化さ
せ、その状態で横杆を横向スリットから抜取らないと板
体から外すことができないので、不測の外力によりフッ
クが脱落するのを有効に防止することができる。さら
に、縦向スリットをフックに荷重が作用する方向に形成
し、フックの板体への取付状態においては、両縦杆が前
記縦向スリットに落込嵌合した状態となるようにしてい
るので、フックに作用する荷重によって、このフックは
より安定した取付状態となり、フックが振動や荷重の相
互作用等によってはずれたり、がたついたりする事のな
いようにできる。
いては、両縦杆を弾性反発力により縦向スリットの側面
に弾接させることができるので、フックのガタツキを防
止することが可能となる。また、このものはフックを上
方に持ち上げて縦杆を縦向スリットから離脱させた上
で、フックを弾性変形させて両縦杆の離間距離を変化さ
せ、その状態で横杆を横向スリットから抜取らないと板
体から外すことができないので、不測の外力によりフッ
クが脱落するのを有効に防止することができる。さら
に、縦向スリットをフックに荷重が作用する方向に形成
し、フックの板体への取付状態においては、両縦杆が前
記縦向スリットに落込嵌合した状態となるようにしてい
るので、フックに作用する荷重によって、このフックは
より安定した取付状態となり、フックが振動や荷重の相
互作用等によってはずれたり、がたついたりする事のな
いようにできる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5を参照
して説明する。この実施例ではスチール製の机Dに適用
するもので、天板1を支持するサイドパネル2の胴部2
1の内側面21aにフック3を取着するものである。机
D自体は、天板1と、天板1を支持する脚としてのサイ
ドパネル2と、サイドパネル2と対をなして天板1を支
持する複数の引出し4aを有する袖部4と、サイドパネ
ル2と袖部4との間の背面側に取り付けられるフロント
パネル5を備えてなる一般的なものである。なお、天板
1の背面側端縁近傍には、例えば、コンセントや照明器
具を取り付けることができる、開閉可能な開口1aが2
カ所に設けられている。
して説明する。この実施例ではスチール製の机Dに適用
するもので、天板1を支持するサイドパネル2の胴部2
1の内側面21aにフック3を取着するものである。机
D自体は、天板1と、天板1を支持する脚としてのサイ
ドパネル2と、サイドパネル2と対をなして天板1を支
持する複数の引出し4aを有する袖部4と、サイドパネ
ル2と袖部4との間の背面側に取り付けられるフロント
パネル5を備えてなる一般的なものである。なお、天板
1の背面側端縁近傍には、例えば、コンセントや照明器
具を取り付けることができる、開閉可能な開口1aが2
カ所に設けられている。
【0008】フック3は、断面形状が円形の金属線材製
の一体成形品で、その基端部分31に、弾性的に接離動
作可能な対をなす縦杆32と、これら各縦杆32の先端
から外側方に突出する横杆33とを具備してなる。すな
わち、このフック3は、逆U字型に折曲された釣支先端
部34aと、釣支先端部34aから奥行き方向に略水平
に折曲された釣支本体部34bと、その釣支本体部34
bから縦方向に連続する縦杆32と、縦杆32の後方に
サイドパネルの略板厚み分だけ後方に折曲された上端3
2aから外側方に突出する横杆33とからなり、金属線
材を順次折り曲げて成形される。この場合、対をなす縦
杆32間の距離が、サイドパネル2に設けられる取付用
スリット6の縦向スリット61の間隔と略一致するよう
に加工される。また、横杆33の長さは、弾性変形力に
応じて、及び取付用の横向スリット62の長さに応じて
決定すればよく、弾性変形範囲内で縦杆32を相寄らせ
た際に、一方の横杆33の先端から他方の横杆33の先
端までの長さが、横向スリット62の長さより若干短く
なるように設定する。
の一体成形品で、その基端部分31に、弾性的に接離動
作可能な対をなす縦杆32と、これら各縦杆32の先端
から外側方に突出する横杆33とを具備してなる。すな
わち、このフック3は、逆U字型に折曲された釣支先端
部34aと、釣支先端部34aから奥行き方向に略水平
に折曲された釣支本体部34bと、その釣支本体部34
bから縦方向に連続する縦杆32と、縦杆32の後方に
サイドパネルの略板厚み分だけ後方に折曲された上端3
2aから外側方に突出する横杆33とからなり、金属線
材を順次折り曲げて成形される。この場合、対をなす縦
杆32間の距離が、サイドパネル2に設けられる取付用
スリット6の縦向スリット61の間隔と略一致するよう
に加工される。また、横杆33の長さは、弾性変形力に
応じて、及び取付用の横向スリット62の長さに応じて
決定すればよく、弾性変形範囲内で縦杆32を相寄らせ
た際に、一方の横杆33の先端から他方の横杆33の先
端までの長さが、横向スリット62の長さより若干短く
なるように設定する。
【0009】このようなフック3に対応する取付用スリ
ット6は、板体たるサイドパネル2の胴部21の内側面
21aの天板1に近接する位置に穿設される。このフッ
ク取付け位置に対応して、フロントパネル5の取付用ス
リット6の近傍には、保持するコード類を机Dの背面側
から正面側に挿通するための、不使用時には合成樹脂製
のカバーで閉じられている開口51が設けられている。
この取付用スリット6は、サイドパネル2胴部21の内
側面21aの上端21bに平行で、かつフック3の両縦
杆32を横杆33の突出方向とは逆方向に弾性変形させ
た状態で両横杆33が通過可能な横向スリット62と、
この横向スリット62の両端から下向きに、かつ横向ス
リット62に連続させて形成され両横杆33がサイドパ
ネル2胴部21の裏面に係接し得る位置で両縦杆32が
落込嵌合可能な縦向スリット61とを備えている。この
実施例では、横向スリット62は、弾性変形させない状
態のフック6の縦杆61の外側面間の寸法と略同一の長
さを有する長孔であり、フック6を形成する金属線材の
直径より若干大きな幅になっている。また、縦向スリッ
ト61は、フック3を形成する金属線材の直径より若干
大きな幅で、少なくとも横向スリット62の下縁62a
から金属線材の直径分に相当する長さを有している。
ット6は、板体たるサイドパネル2の胴部21の内側面
21aの天板1に近接する位置に穿設される。このフッ
ク取付け位置に対応して、フロントパネル5の取付用ス
リット6の近傍には、保持するコード類を机Dの背面側
から正面側に挿通するための、不使用時には合成樹脂製
のカバーで閉じられている開口51が設けられている。
この取付用スリット6は、サイドパネル2胴部21の内
側面21aの上端21bに平行で、かつフック3の両縦
杆32を横杆33の突出方向とは逆方向に弾性変形させ
た状態で両横杆33が通過可能な横向スリット62と、
この横向スリット62の両端から下向きに、かつ横向ス
リット62に連続させて形成され両横杆33がサイドパ
ネル2胴部21の裏面に係接し得る位置で両縦杆32が
落込嵌合可能な縦向スリット61とを備えている。この
実施例では、横向スリット62は、弾性変形させない状
態のフック6の縦杆61の外側面間の寸法と略同一の長
さを有する長孔であり、フック6を形成する金属線材の
直径より若干大きな幅になっている。また、縦向スリッ
ト61は、フック3を形成する金属線材の直径より若干
大きな幅で、少なくとも横向スリット62の下縁62a
から金属線材の直径分に相当する長さを有している。
【0010】以上の構成において、フック3のサイドパ
ネル2への装着は、まずフック3の両縦杆32を内側に
相寄せるようにして、取付用スリット6へ挿入し得る状
態にフック3を弾性変形させる。つまり、両方の横杆3
3の先端から先端までの距離が、取付用スリット6の横
向スリット62の長さより短くなるように、両方の縦杆
32の間の距離を縮めてその状態を保持する。その両縦
杆32が相寄った状態のままフック3をサイドパネル2
の取付用スリット6に近付け、両横杆33を横向スリッ
ト62に挿入する。あるいは、一方の横杆33を横向ス
リット62に挿入してその一方端に当接し、その状態で
挿入していない他方の横杆33に連続する縦杆32を、
横向スリット62に挿入してある横杆33に連続する縦
杆32に向かって押すことにより、両縦杆32を相寄せ
るようにしてもよい。そしてこの後、弾性変形により近
接させていた縦杆32を弾性変形前の形状に戻し、縦向
スリット61に落込嵌合させる。縦杆32が縦向スリッ
ト61に嵌合されると、横杆33は、サイドパネル2の
裏面に係接するものとなる。またこの実施例では、縦杆
32が、その上端32a部分でフック3後方に折曲さ
れ、その折曲された端部に横杆33が形成されているの
で、縦杆32後面がサイドパネル2に接触した状態にな
る。
ネル2への装着は、まずフック3の両縦杆32を内側に
相寄せるようにして、取付用スリット6へ挿入し得る状
態にフック3を弾性変形させる。つまり、両方の横杆3
3の先端から先端までの距離が、取付用スリット6の横
向スリット62の長さより短くなるように、両方の縦杆
32の間の距離を縮めてその状態を保持する。その両縦
杆32が相寄った状態のままフック3をサイドパネル2
の取付用スリット6に近付け、両横杆33を横向スリッ
ト62に挿入する。あるいは、一方の横杆33を横向ス
リット62に挿入してその一方端に当接し、その状態で
挿入していない他方の横杆33に連続する縦杆32を、
横向スリット62に挿入してある横杆33に連続する縦
杆32に向かって押すことにより、両縦杆32を相寄せ
るようにしてもよい。そしてこの後、弾性変形により近
接させていた縦杆32を弾性変形前の形状に戻し、縦向
スリット61に落込嵌合させる。縦杆32が縦向スリッ
ト61に嵌合されると、横杆33は、サイドパネル2の
裏面に係接するものとなる。またこの実施例では、縦杆
32が、その上端32a部分でフック3後方に折曲さ
れ、その折曲された端部に横杆33が形成されているの
で、縦杆32後面がサイドパネル2に接触した状態にな
る。
【0011】したがって、縦杆32は、弾性反発力で縦
向スリット61の側面に弾接する状態となるので、横杆
33を中心にして回動可能ではあるものの、横向スリッ
ト62部分まで上方に移動しても、横向スリット62の
長さより横杆33の先端間の長さの方が長いので、フッ
ク3ががたつくことを確実に防止でき、かつ取付用スリ
ット6から簡単に抜け落ちることを防止できる。
向スリット61の側面に弾接する状態となるので、横杆
33を中心にして回動可能ではあるものの、横向スリッ
ト62部分まで上方に移動しても、横向スリット62の
長さより横杆33の先端間の長さの方が長いので、フッ
ク3ががたつくことを確実に防止でき、かつ取付用スリ
ット6から簡単に抜け落ちることを防止できる。
【0012】なお、本発明は、以上説明した実施例に限
定されるものではない。例えば、フック3の形状として
は、図6に示すように、縦杆32の上端部分が傾斜して
後方に折曲されるものであってもよい。この場合、縦向
スリット61に縦杆32の上端32a部分の傾斜部32
cが落込んで嵌合した状態では、縦向スリット61の長
さと傾斜部32cの嵌合している部分の長さとが略同一
となるので、縦向スリット61の長さは、上記実施例の
ものより長く設定し、縦杆32が落込嵌合した状態で横
杆62がサイドパネル2の裏面に係接し得るように設定
する。
定されるものではない。例えば、フック3の形状として
は、図6に示すように、縦杆32の上端部分が傾斜して
後方に折曲されるものであってもよい。この場合、縦向
スリット61に縦杆32の上端32a部分の傾斜部32
cが落込んで嵌合した状態では、縦向スリット61の長
さと傾斜部32cの嵌合している部分の長さとが略同一
となるので、縦向スリット61の長さは、上記実施例の
ものより長く設定し、縦杆32が落込嵌合した状態で横
杆62がサイドパネル2の裏面に係接し得るように設定
する。
【0013】上記実施例と同一のフック3を使用する場
合にあっても、取付用スリット6の形状は、図7に示す
形状のものであってもよい。すなわち、横向スリット1
62は、上記実施例の横向スリット62を2分した形状
となり、右側の横向スリット162に左側の縦向スリッ
ト161は連通しておらず、左側の横向スリット162
に右側の縦向スリット161は連通していない。したが
って、取付用スリット16は、正面視鉤形の鉤形孔2つ
が、対向状態に配置された形となり、その鉤形孔は、フ
ックの線径より若干大きな幅で、かつフックの線径の略
2倍の長さを有した横向長孔と縦向長孔とを、一方の端
部で直角に重ね合わせた形状をしている。このような取
付用スリット16では、横向スリット162間の中央部
に板金が存在することになるので、板体たる板金の厚み
が多少薄いものであっても、その板厚がスリットの強度
に影響を与えることを少なくすることができる。
合にあっても、取付用スリット6の形状は、図7に示す
形状のものであってもよい。すなわち、横向スリット1
62は、上記実施例の横向スリット62を2分した形状
となり、右側の横向スリット162に左側の縦向スリッ
ト161は連通しておらず、左側の横向スリット162
に右側の縦向スリット161は連通していない。したが
って、取付用スリット16は、正面視鉤形の鉤形孔2つ
が、対向状態に配置された形となり、その鉤形孔は、フ
ックの線径より若干大きな幅で、かつフックの線径の略
2倍の長さを有した横向長孔と縦向長孔とを、一方の端
部で直角に重ね合わせた形状をしている。このような取
付用スリット16では、横向スリット162間の中央部
に板金が存在することになるので、板体たる板金の厚み
が多少薄いものであっても、その板厚がスリットの強度
に影響を与えることを少なくすることができる。
【0014】また、フック3の形状を、上記実施例と異
なり、図8に示すように、横杆33が、縦杆32の先端
から内側方に突出するように形成し、取付用スリット2
6を、上記のものとは逆に、図9に示すように、2つの
鉤形孔が背向状態に配置された形に形成する。この場合
に、鉤形孔26aの縦向長孔261の間隔L1は、縦杆
32の間隔L2に略一致する距離にして設ければよい。
なり、図8に示すように、横杆33が、縦杆32の先端
から内側方に突出するように形成し、取付用スリット2
6を、上記のものとは逆に、図9に示すように、2つの
鉤形孔が背向状態に配置された形に形成する。この場合
に、鉤形孔26aの縦向長孔261の間隔L1は、縦杆
32の間隔L2に略一致する距離にして設ければよい。
【0015】以上、机Dのサイドパネル2にフック3を
装着する場合について説明したが、フック3は、このよ
うな机Dの場合にあっては、例えば、フロントパネル
5、天板1の下面等に装着するように、取付用スリット
6を穿設するものであってもよい。あるいは、他のスチ
ール家具、例えば、ロッカー、収納庫等の内側の壁面に
取付用スリット6を設けて、フック3を装着するもので
あってもよい。
装着する場合について説明したが、フック3は、このよ
うな机Dの場合にあっては、例えば、フロントパネル
5、天板1の下面等に装着するように、取付用スリット
6を穿設するものであってもよい。あるいは、他のスチ
ール家具、例えば、ロッカー、収納庫等の内側の壁面に
取付用スリット6を設けて、フック3を装着するもので
あってもよい。
【0016】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、対をな
す縦杆が弾性的に接離動作可能で、横杆が各縦杆の先端
から側方に突出したフックを、横向きスリットがフック
の両縦杆を横杆の突出方向とは逆方向に弾性変形させた
状態で両横杆が通過可能な大きさで、しかもその横向き
スリットに連続させて縦向スリットを形成し、両横杆が
それぞれのスリットが形成される板体の裏面に係接し得
る位置で両縦杆が落込嵌合可能にしているので、取付状
態においては、両縦杆を弾性反発力により縦向スリット
の側面に弾接し、フックががたつくのを防止することが
でき、また、フックを抜取るには、縦杆間の距離を弾性
変形により取付状態とは異なるものにするまで横杆が横
向きスリットから抜けないため、不測の外力によりフッ
クが脱落するのを有効に防ぐことができる。さらに、縦
向スリットをフックに荷重が作用する方向に形成し、フ
ックの板体への取付状態においては、両縦杆が前記縦向
スリットに落込嵌合した状態となるようにしているの
で、フックに作用する荷重によって、このフックはより
安定した取付状態となり、フックが振動や荷重の相互作
用等によってはずれたり、がたついたりする事のないよ
うにできる。
す縦杆が弾性的に接離動作可能で、横杆が各縦杆の先端
から側方に突出したフックを、横向きスリットがフック
の両縦杆を横杆の突出方向とは逆方向に弾性変形させた
状態で両横杆が通過可能な大きさで、しかもその横向き
スリットに連続させて縦向スリットを形成し、両横杆が
それぞれのスリットが形成される板体の裏面に係接し得
る位置で両縦杆が落込嵌合可能にしているので、取付状
態においては、両縦杆を弾性反発力により縦向スリット
の側面に弾接し、フックががたつくのを防止することが
でき、また、フックを抜取るには、縦杆間の距離を弾性
変形により取付状態とは異なるものにするまで横杆が横
向きスリットから抜けないため、不測の外力によりフッ
クが脱落するのを有効に防ぐことができる。さらに、縦
向スリットをフックに荷重が作用する方向に形成し、フ
ックの板体への取付状態においては、両縦杆が前記縦向
スリットに落込嵌合した状態となるようにしているの
で、フックに作用する荷重によって、このフックはより
安定した取付状態となり、フックが振動や荷重の相互作
用等によってはずれたり、がたついたりする事のないよ
うにできる。
【図1】本発明の一実施例を適用した机を示す斜視図。
【図2】同実施例の要部を示す斜視図。
【図3】同実施例のフックの正面図。
【図4】同実施例のフックの側面図。
【図5】同実施例の取付用スリットの正面図。
【図6】本発明の取付用スリットの他の実施例の正面
図。
図。
【図7】本発明の取付用スリットの変形例の正面図。
【図8】本発明のフックの他の変形例の正面図。
【図9】本発明の取付用スリットの他の変形例の正面
図。
図。
3…フック 6…取付用スリット 21a…内側面 31基端部分 32…縦杆 33…横杆 61縦向スリット 62…横向スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−149799(JP,A) 特開 昭62−211008(JP,A) 実開 昭56−128064(JP,U) 実開 昭62−123182(JP,U) 実開 昭63−6904(JP,U) 実公 昭44−1350(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 45/00 A47B 13/00
Claims (8)
- 【請求項1】フックを板体に着脱可能に取着するための
フック取付構造であって、前記フックは、その基端部分
に、弾性的に接離動作可能な対をなす縦杆と、これら各
縦杆の先端から側方に突出する横杆とを具備してなり、
前記板体は、フックの両縦杆を前記横杆の突出方向とは
逆方向に弾性変形させた状態で前記両横杆が通過可能な
横向スリットと、この横向スリットに連続させてフック
に荷重が作用する方向に形成され両横杆が板体の裏面に
係接し得る位置で両縦杆が落込嵌合可能な縦向スリット
とを具備してなり、フックの板体への取付状態において
は、両縦杆が前記縦向スリットに落込嵌合した状態とな
るようにしていることを特徴とするフック取付構造。 - 【請求項2】横杆が、外側方に突出してなり、横向スリ
ットが、縦向スリットの上端から内側方に形成されてな
ることを特徴とする請求項1記載のフック取付構造。 - 【請求項3】横杆が、内側方に突出してなり、横向スリ
ットが、縦向スリットの上端から外側方に形成されてな
ることを特徴とする請求項1記載のフック取付構造。 - 【請求項4】フックが、金属線材製の一体成形品である
請求項1、2又は3記載のフック取付構造。 - 【請求項5】フックを板体に着脱可能に取着するための
フック取付構造であって、前記フックは、その基端部分
に、弾性的に接離動作可能な対をなす縦杆と、これら各
縦杆の先端から側方に突出する横杆とを具備してなり、
前記板体は、フックの両縦杆を前記横杆の突出方向とは
逆方向に弾性変形させた状態で前記両横杆が通過可能な
横向スリットと、この横向スリットに連続させて形成さ
れ両横杆が板体の裏面に係接し得る位置で両縦杆が落込
嵌合可能な縦向スリットとを具備してなり、横杆が、内
側方に突出してなり、横向スリットが、縦向スリットの
上端から外側方に形成されてなることを特徴とするフッ
ク取付構造。 - 【請求項6】フックを板体に着脱可能に取着するための
フック取付構造であって、前記フックは、金属線材製の
一体成形品であり、その基端部分に、弾性的に接離動作
可能な対をなす縦杆と、これら各縦杆の先端から側方に
突出する横杆と を具備してなり、前記板体は、フックの
両縦杆を前記横杆の突出方向とは逆方向に弾性変形させ
た状態で前記両横杆が通過可能な横向スリットと、この
横向スリットに連続させて形成され両横杆が板体の裏面
に係接し得る位置で両縦杆が落込嵌合可能な縦向スリッ
トとを具備してなることを特徴とするフック取付構造。 - 【請求項7】横杆が、外側方に突出してなり、横向スリ
ットが、縦向スリットの上端から内側方に形成されてな
ることを特徴とする請求項6記載のフック取付構造。 - 【請求項8】横杆が、内側方に突出してなり、横向スリ
ットが、縦向スリットの上端から外側方に形成されてな
ることを特徴とする請求項6記載のフック取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065220A JP2762891B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | フック取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065220A JP2762891B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | フック取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06280844A JPH06280844A (ja) | 1994-10-07 |
JP2762891B2 true JP2762891B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=13280621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5065220A Expired - Fee Related JP2762891B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | フック取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2762891B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS618753Y2 (ja) * | 1980-02-28 | 1986-03-18 |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP5065220A patent/JP2762891B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06280844A (ja) | 1994-10-07 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |