JPS6286707A - 高電圧高エネルギ−密度コンデンサ - Google Patents

高電圧高エネルギ−密度コンデンサ

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JPS6286707A
JPS6286707A JP60219962A JP21996285A JPS6286707A JP S6286707 A JPS6286707 A JP S6286707A JP 60219962 A JP60219962 A JP 60219962A JP 21996285 A JP21996285 A JP 21996285A JP S6286707 A JPS6286707 A JP S6286707A
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capacitor
dielectric
paper
thickness
voltage
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JP60219962A
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アルベール、カンセル
ミシエル、ブーサン
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ATESHI
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ATESHI
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ドイツ特許出願公告箱3,312゜076号
に記載されている発明の改良に関するものである。
その出願はエネルギー密度が0.5J/cm3をこえて
1.2J/crR3にも達することができる種類のコン
デンサについて記述しているが、その特許出願以萌の技
術では1J/cm3のエネルギー密度は決して得られな
かったことが示されている。
0.5〜0.8J/cm3の範囲は既に得られているが
、それは特定の誘電体(rK−フィルム」として散られ
ているフッ化ポリビニリデン)を使用しているコンデン
サについてだけである。K−フィルムを使用しているそ
れらのコンデンサは、高い繰り返し率でコンデンサが動
作せねばならないあらゆる用途においては絶対に認める
ことができない非常に大きい誘電体損失が生ずるという
犠牲を払うことによって、そのように高いエネルギー密
度を得ているものである。したがって、それらのに−フ
ィルムコンデンサの応用分野は心臓細動除去器のような
非常に低い繰返し率の用途にほぼ限られる。一方、この
特殊な誘電体のジュール当りの価格は通常の誘電体のそ
れの3〜4倍である。K−フィルムの欠点を有しない前
記ドイツ特許明細書に記載されている種類のコンデンサ
は、心臓細動除去器用途以外のほとんどの用途において
は、0.5J/cm”をこえるエネルギー密度について
考えることができるもののみである。
そのような事実にかんがみて本願発明者はこの技術を改
良することになったものである。前記コンデンサの用途
は心臓細動除去器の用途に類似する用途、またはそれに
非常に近い用途に限られている。本願発明者は心臓細動
除去器以外の用途にそのコンデンナを使用しようとする
ものである。
そのコンデンサではエネルギー密度が0.5〜1.2J
/cm3のものはまだ得られていない。
考慮すべき別の要因は、従来得られていた0、5〜1.
2J/cm3のエネルギー密度がある種の試作品におい
て実現されただけであって、後では同じ値を得ることが
できないということである。したがって、本発明は、そ
れらのエネルギー密度を確実に得るため、かつその値を
こえて2J/cm3より高い値を得ることができるよう
にするために、それらのエネルギー密度を基にして諸原
理を設定することにある。本発明の新しい分野はエネル
ギー蓄積、転流およびろ波のような種々の用途に適する
高電圧・高エネルギー密度基本コンデンリである。この
コンデンサは、少くとも1つの誘電体層により分離され
て2つの導電性種板を備え、エネルギー蓄積、エネルギ
ー放出、転流またはろ波のための8電圧・高エネルギー
密度コンデンサにおいて、各極板には少くとも1つの第
1の誘電体層が組合され、コンデンサ゛が再生(自己回
復)するようにして再生を援助するmH質の支持体で作
られた第2の誘電体に付着される、単位表面積当りの抵
抗値が2〜30オームである金属層により形成され、コ
ンデンサは液状誘電体が含浸され、各誘電体および液状
誘電体の厚さおよび性質は、定格電圧が加えられた時に
支配的な電界の強さと誘電体層を破壊する電界の強さと
の比が各誘電体に対してほぼ等しいように選択される一
般的な種類のコンデンサに属するものである。
それらの手段により得らることができる性能は、下記の
2つの定義により最も良く要約できる。
コンデンナが公称電圧値で動作する時にコンデンサの全
誘電体にわたる平均電界強度:この電界は約200V/
μmから400V/μm以上この同じ電圧におけるコン
デンサの体積エネルギー密度:これは0.5J/国3か
ら2J103以上である。それら2つの特徴は前記した
一般的なコンデンサに対しても最も顕著なものであって
、互いに一緒にされる。
高い電界強度と高エネルギー密度は、与えられた結果を
1rIるために互いに一緒にされた下記の2つの主な要
因により得られる。
1、 再生(自己回復)できること。
2、 両方の誘電体における支配的な電界強度と破壊電
界強度の等しい比のために両方の誘電体の破壊電界強度
をほぼ完全に利用すること。
定  義 この明l1Isにおいては、「定格電圧」という用語は
、コンデンサが取り扱うことができる最高動作電圧を意
味する。定格電圧は正常な使用における動作電圧、すな
わち、十分に安全を見込/vだ動作電圧に一致するが、
電圧自体以外の他の制約が小さいか、中程度である用途
での正常な使用におけるものである。これらの制約は、
たとえばコンデンサが放電に使用される場合には繰返え
し率であり、かつ温度およびその他のパラメータである
それらのパラメータのあるものが大きい場合には、動作
電圧を定格電圧より低くした、定格を下げた状態でコン
デンサを動作させる。
1、 再生性能 この再生性能は、絶縁破壊が起ぎた時に、それが生じた
領域の周囲の金属化した部分を焼き切ることにより特性
を「回復」させることにある。そうすると、障害が起る
ことがなくなるから、2つの極板の間の誘電体の全破壊
電界強度を非常に高い程度まで使用することが可能とな
る。
この性能により、絶縁限界レベルがどのようなものであ
っても、全誘電体の絶縁限界に到達することができるよ
うになる。この再生機能を生じさせるのは第2の誘電体
の特性および金属化の部分である。実際に、再生過程は
何十年も前から知られていたが、本発明の諸条件におい
て使用されたことは決してなかったから、同じ結果は決
して得られなかった。この再生過程は、本発明により可
能とされた電圧レベル、エネルギーレベルおよび電界強
度レベルに対して同時に使用されることはなかった。そ
の利用は、それらの種々のレベルのいくらかにおいてそ
の再生過程を点検できず、コンデンサが破壊されるから
である。
この問題はフランス特許用1[1fl第7908375
号において、下記のように完全に記載されている。
[それらのコンデンサの製造の終り、またはそれらのコ
ンデンサを使用している間に行われる制御の間に誘電体
の障害によりアークの形で局部的な放電が生じ、金属化
されている極板を局部的に酸化あるいは蒸発させる。こ
れらの放電は正常な絶縁を回復させるから有用である。
この過程は自己回復と呼ばれる。
しかし、ある要領を有し、何千ボルトよりも高い動作電
圧のコンデンサでは、利用できるエネルギーがすくなく
とも局部的に失われる。コンデンサに蓄積されるエネル
ギーは電圧の二乗に比例するから、上記の危険は大きく
なる。これは高電圧コンデンサが破壊される危険を大き
くする事実である。」 フランス特許明ID宙第7908375号により提案さ
れているその問題に対する解決法は、自己回復中に現わ
れるエネルギーを減少させるためにレーザビームにより
金属化極板をいくつかの分離された部分に分割すること
である。
この方法で得られ、引用されている電圧、電界強度、エ
ネルギーの値はそれぞれ1500V、187V/μm 
(1500V÷8μm>および112Jである。
しかし、そのフランス特許明msにおいて提案されてい
る解決法にも次のような欠点がある。
レーザビームにより金属化部分を除去する作業が面倒な
こと。したがって容量が減少し、1つまたは数個の金属
化された歯が分離される動作時間中に容量が減少するこ
と。
一方、そのフランス特許において得られた電圧のレベル
、電界強度およびエネルギーは本発明において得られた
基本コンデン4)の600〜8000V1200V/l
tm;Bよび400V/μm以上、および500Jまた
はそれ以上の値よりそれぞれはるかに小さい。
本発明により得られた解決法ははるかに興味ある結果を
もたらし、しかも、繊維質構造中に含浸された第2の誘
電体の表面に付着された、表面抵抗値が2〜30オーム
である金属化極板という簡単な手段を用いている。
他の期間においては、本発明の別の要素に結びつけられ
ているこの特性は自己回復現象の完全に熟練したマスタ
ーシップの基礎であり、これは以前に与えられた電圧、
電界またはエネルギーの極値に対してさえもそうである
このマスターシップは次の記述により明らかに定めるこ
とができる二本発明に対応するコンデンサが回復させら
れた時に、ある動作時間のため、または定格電圧をこえ
たために、自己回復の時点における消費されたエネルギ
ーは、常にコンデンサの全蓄積エネルギーの非常に僅か
な部分、たとえば1%、である。したがって、本発明の
コンデンサは、5000Vまでの充電過程に対しては、
そのような自己回復の結果として約4980Vへの電圧
降下を生ずることになる。そのような自己回復による小
ざい電圧降下と僅かなエネルギー消費は、破壊点まで流
れる電流が金属化層の比較的高い表面抵抗によりほぼ停
止させられるという事実によるものである。金属化層は
非常に薄いから、焼損される金属の質囲は小さい。本発
明のコンデンナの特徴は、自己回復の電流を停止させる
ために電圧降下を必要としないことである。高い表面抵
抗値と、層が非常に薄いことのためには電流は自然に停
止する。
本発明のコンデンサの再生特性は実験により完全に示す
ことができる:構成要素を巻くことにより作られた本発
明のコンデンサに、その軸線方向に垂直な方向に1mの
深さで針を突き刺してから引き1友いた後で、そのコン
デンサの電圧をかけた。
最初の充電においては、バチバチという小さい音が何回
か聞え(巻かれたものが油により保護されていない場合
)、その後で絶縁が回復される。
2、 同じ比での2種類の誘電体の利用本発明のこの第
2の特徴は再生特性に結びつけられる。再生特性により
絶縁限界に到達できるが、この第2の特徴によりその限
界をこれまで決して得ることができなかった値まで拡げ
ることができる。
各誘電体中の支配的な電界強度と破壊放電に対する抵抗
値との比が全ての誘電体に対してほぼ等しいように両方
の誘電体の種々のパラメータを選択することにより、両
方の誘電体で同じレベル、たとえば80%、で動作する
ようになる。
この過程では、全誘電体がより良く使用されることにな
り、以前には決して得られなかった平均電界強度に達す
る。
得られる平均電界強度値は200V/μmから400V
/μm以上までである。構成要素を巻いで作ったコンデ
ンサの体積エネルギー密度が次式で与えられることを容
易に示すことができる。
ε :真空の絶対誘電体 ε :誘電体の相対誘電率 E :誘電体中の電界 dはEの二乗に比例するから、本発明により実際の技術
状態に対応する電界の2倍以上の電界強度(150V/
μmに対して300〜400V/μm以上)を得られる
こと、したがってコンデンサに蓄積できるエネルギーの
密度を4倍以上にできることが明らかである。本発明の
好適な実施例は、等しく機能する2つの誘電体の性質を
選択すること、および液体誘電体を含浸された全ての誘
電体に対してそれらの抵抗値と最大電界強度の比が実際
上等しいように液体誘電体の性質を選択することである
。その比は、本発明において想定する高い電界強度レベ
ルにおいても一定に保たねばならない。含浸条件(温度
、真空状態、処理時間)によりそれらのパラメータに対
して働きかけることができることが明らかに認められる
。複合誘電体における電界の最も好ましい部分に作用す
ることが既に散られているばかりではなく、通常認めら
れている電気的な法則とは一致しない。複合誘電体の場
合には、2つの誘電体における電界の各誘電体における
電界のレベルは誘電体のいくつかのパラメータに依存す
る。
添附図面の第1a図を参照して、2つの誘電体1.2は
同じ表面積と、厚さel、C2と、抵抗率r1.r2と
を有する。コンデンナが電圧Uまで充電されるものとす
ると、各誘電中に電界El。
E2が現われ、したがって各誘電体中に次式で定められ
る電圧が現われる。
U1=E1−eI LI2=E2−C2 現在の技術状態により、複合誘電体には次式で表される
関係が与えられる。
この関係は洩れ抵抗を有しない理論的なコンデンサに対
してのみあてはまる。第1b図にはそのような洩れ抵抗
R,R2が、2つの誘電体を表ずコンデンサC、C2と
並列に接続されている様子が見える。はとんどの実際的
な用途においては、R1,R,2は無限大と考えること
ができるから、(1)式は成立する。コンデン#fC1
,C2が直列接続され、洩れ抵抗がないものとすると、
となる。抵抗R1、R2が無限大であるという仮定は、
既知の全てのコンデンサが「弱い」電界(200V/μ
m以下)で動作するから、現在の技術状態の実際1全て
の用途においては正当化されるものと考えられる。それ
らの条件においては、誘電体の抵抗率は従来のやり方で
オーム×メートルで表すことができるが、メグオームX
マイクロファラドで表すこともできる。文献においては
わずかに数■/μmの電界に対して与えられているこの
値は、50000秒(14時間)の時定数に相当するコ
ンデンサの充電時間は常にその時定数より短かいことは
明らかであるから、(1)。
(2)式で表されているように電圧の区分を変えるのに
十分な時間を絶縁抵抗は有しない。
さて、2種類の誘電体により許される最高値、すなわち
、それらの誘電体の絶縁耐力にできるだけ近い電界の値
を得ることに特徴がある本発明に従って、誘電体の抵抗
率は文献に与えられている抵抗率のほんの一部であり、
時定数R1C1,。
RCを構成する絶縁抵抗値R,R2は下式2式% に従って電圧の区分を与えるのに十分なほど低くなる。
UlとU2が絶縁破壊電圧に非常に近い最高値に達して
時は、 となる。両方の誘電体の電界の最大値がE l max
 。
E2Ila×(絶縁破壊電圧)であるとすると、それら
の誘電体のそれぞれの抵抗率r1.r2と厚さが(5)
式に代入されて次の(6)式になる。
りなわら、 この式は誘電体と、本発明に従う含浸条件との好適な選
択を表すものである。
しかし、(7)式は純粋に理論的なものであることを観
察することは値打がある。実際に、実用面においては、
与えられた層の抵抗率を使用するよりは、与えられた層
の厚さの全絶縁抵抗値を使用する(3)式または(4)
式を使用するとよい。
というのは、(6)、(7)式を得るためにはR=r 
 e  、R=r2e、、という仮定を置くのに反して
、経験によれば、それらの仮定は高い電界強度にさらさ
れる薄い誘電体膜に対しては証明されていないからであ
る。そのような膜に対しては抵抗値は膜の厚さの一次関
数ではないこと、寸なわら、抵抗率が一定ではないこと
を観察した。
たとえば3〜5μmの厚さのポリエステル膜の抵抗率は
、8〜12μmの厚さのポリエステル幕の抵抗率よりは
るかに低い(常に高い電界強度にさらされている)。し
たがって、誘電体の選択には(4)を満さなければなら
ず、かつ与えられた誘電体の厚さを考慮に入れなければ
ならない。ここで、均質なプラスチックで作られた固体
の誘電体(1)と多孔質の繊維で作られた第2のHN体
とを組合せ、その組合された誘電体に絶縁油を含浸させ
たものについて考えることにする。それらの誘電体の抵
抗率について研究するものとすると、第2の誘電体(2
)が油保持部材として挙動してその油の特性の大きな部
分を占るのに対して、固定である誘電体(1)はそれを
構成している物質の特性をほぼ有することを第1の近似
として認めることができる。この分野の技術者の知識に
よれば、そのような固体誘電体を単独で、あるいは他の
誘電体に組合せて使用し、かつそれに油を含浸させた場
合には、その油は誘電体の弱い部分を補強し、かつそれ
らの弱い部分における絶縁耐力を補強するだけであるこ
とを認めるであろう。また、とくに縁部における「コロ
ナ効果」の減少も期待するであろう。
固体誘電体の抵抗率に関しては、この特徴が材料自体の
みに属するものと常に考える。しかし、本発明の結果に
おいては、とくに加えられると想定される高い電界強度
に対する本発明の結果においては、誘電体1は一定でな
くて、第1に選択した膜厚に比例し、第2に、与えられ
た厚さに対して電界強度の減少関数である低高圧率(ま
たは、その特定の厚さに対して考えるのであれば抵抗値
)を有する。最後に、その抵抗率は材料のみに関係する
のではなく、その材料に含浸されている油に大ぎく依存
する。この発見は偶然の機会に行なわれたものである。
すなわち、エネルギー密度が1.3J/c3であり、完
全に信頼できて、再現できる第1のコンデンサを本発明
に従って作った。
そのコンデンサにシリコン油を含浸した。
この第2のコンデンサの場合には第1のコンデンナと同
じものを作り、それにヒマシ油を含浸した。
この第2のコンデンサの場合には第1のコンデンサの電
圧の75%に到達できただけである。これはエネルギー
密度が56%であることを意味する。
しかし、とマシ油の絶縁耐力はシリコン油の絶縁耐力と
ほぼ同じである。各誘電体に含まれるエネルギーを珪酸
することにより、誘電体1に含まれているエネルギーが
全エネルギーの85%であることが見出された。したが
って、第2のコンデンサはそれの全エネルギーの44%
を失ったのであるから、第2のコンデンサにおけるエネ
ルギーの減少の少くとも大きな部分は誘電体1から生じ
たものである。
したがって、第2のコンデンサのエネルギー損失は、抵
抗値すなわち抵抗率や油の性質という理由によらず、誘
電体2からのみ生ずるものではない。
第2のコンデンナの油の絶縁耐力は第1のコンデンサの
油の絶縁耐力と同じ程度に良いから、誘電体1のエネル
ギー損失は絶縁耐力が原因ではあり得ず、本発明により
示されるように、抵抗値の変化が変ったことと、絶縁耐
力に関して電圧分布が良くないことだけに原因がある。
したがって、油の種類が誘電体1の抵抗値および抵抗率
に関して重要性を有すると結論せねばならない。この結
論は、われわれの知識では固体誘電体に対して現在のと
ころ受は容れられない考えである。証拠が提出されてい
るから、次のような説明をわれわれは行った。確からし
い理由は、薄いプラスチックで作られた膜にはある数の
微小な穴があることである。単位表面積当りのそれらの
穴の数は膜の厚さに逆比例する。ある厚さ以上では膜に
は穴はない。それらの微小な穴は誘電体を通じてコンデ
ンサがバンクすることは避けるほど十分に小さい。それ
らの穴は、第1に、誘電体表面上の可変深さの空洞で、
前記微小な穴より大きく、ある印加電圧においてコンデ
ンサをパンクさせることがある膜の「クレータ」とは区
別され、第2に、誘電体中に封じこまれていて必ずしも
通じ合わない微小な空洞から区別される。多少とも含浸
油が入っているそれらの微小穴は薄い膜にとっては十分
すぎるほど数多くあるから、それらの微小穴が並列に存
在していること、および強い電界がかけられることによ
り、イオン化現象、油中に含まれている不純物、または
残留している水分のために、それらの穴を充している油
を通じて電流が流れる。その電流は膜の絶縁抵抗値を事
実上低下させる。この現像は、材料自体の分極電流およ
びイオン化電流に加えて起り、それに伴って危険が生ず
る。しかし、われわれの諸条件においては微小穴による
電流が確実である。その証拠は、油の種類と、関連する
含浸条件のうちの少くとも一方を変えて、(強い電界に
おいて)コンデンサの洩れ電流を測定したとすると、誘
電体1の油が充されている機械的な通路を通る導通によ
り引き起すことができるような抵抗値の変化を見い出す
ことになるということである。もしプラスチック膜に微
小穴が存在しなければ、油はそのような作用を及ぼさな
い。
前記した第2のコンデンサの例について考えてみると、
(3)式で示されているように抵抗値R1が低(なった
ことにより誘電体1の内部の電界強度が非常に低くなる
ために、エネルギー損失は抵抗値R1が低くなることに
より起るのである。
誘電体2の内部の電界強度は高くなり、誘電体1と比較
してはるかに速くそれの限界に達している。
この第2のコンデンサにおける抵抗値R1の大きな低下
は自動放電測定により確認されている。それらの測定に
より、コンデンサの全洩れ抵抗値(R1+R2)が示さ
れており、そのうちで抵抗値R1が大部分合まれる。ま
た、自動放電は誘電体1からのみ来ることができるエネ
ルギ一部分に関するものであることも証明できる。以上
説明した実験は、第1のコンデンサのエネルギー密度は
本発明により与えられる抵抗値の関係を基にしているこ
とを示すものである。しかし、異なる性質のヒマシ油、
または別の処理を受けたヒマシ油が本発明の目的を満す
ことは可能である。鉱物性または有機質などの他の種類
の油も使用できる。
本発明のコンデンサの著しい特徴は、絶縁抵抗値(また
は洩れ抵抗値)に関する両方誘電体の電界分布過程が、
その分布過程が有用である時に正確に、比較的高い電界
強度においてスタートするだけであるという事実である
一方または他方の誘電体に絶縁抵抗値の低下が、最大電
界強度に電界が非常に近づく(たとえば70〜80%)
のと同時に、それに比例して起ると、その絶縁抵抗値の
低下が各誘電体に対して同じ比率で追従するということ
は確かではない。各誘電体の絶縁耐力の限界すなわち電
界強度の限界はほぼ80%利用される。この誘電体にお
いて数個の自己治癒パンクを有するだけであるという事
実は、この高い電界強度の下において絶縁抵抗値が比例
して低下することを示す。これは、どのような場合にお
いても、両方の誘電体における良い電界分布のために好
ましいことである。高い電界強度における絶縁抵抗値は
コンデンサが充電している間に既に低下し始めている。
一方の誘電体中の電界強度が絶縁破壊電界強度に近づく
と、その誘電体の絶縁抵抗値が自動的に低下し、他方の
誘電体の電界強度と電圧が速く上昇するのに対して、前
記一方の誘電体中の電界強度と電圧はそれよりも遅く上
昇する。第1b図に示す等価回路図を参照することによ
りその現象を理解できる。したがって、充電中は電界に
関連する絶縁抵抗値の変化は、実効電界強度と電界強度
の限界との比が認められる限りでは不変のままであり、
したがって本発明の目的である諸条件を保証するという
結果を有する。
電界強度が電界強度の限界に近づくにつれて、絶縁抵抗
値は一層低下する。
この自動調整はもちろんある特定の範囲内での□ み働
くものである。コンデンサがそれの予測最高電圧の一部
に達しただけである時に、そのコンデンサ中の与えられ
た誘電体がそれの電界強度の限界に達したとすると、そ
のコンデンサは電圧を取扱うことができない。この場合
には、絶縁抵抗値R1,R2を良く選択することにより
、そのようなことが解消される。高い電界強度における
絶縁抵抗値の低下は次のような測定技術により明らかに
されている。金属化紙層と2つのポリエステル層(各極
板に対して)、およびシリコン油より成る液体誘電体と
で開成された本発明のコンデンサを作った。このコンデ
ンサの容Rは約20μFである。このコンデンサの端子
間に1ギガオームの外部抵抗を接続した。コンデンサを
直流4280Vに充電し、電圧降下を時間の関数として
記録した。1ギガオームの抵抗を通じてこのコンデンサ
を放電させた場合の放電曲線は、同じ抵抗値の抵抗を通
じて完全なコンデンサ(洩れ抵抗がない)を放電させた
場合の理論的な放電曲線と比較して小さなずれを示した
だけであった。このことから、このコンデンサの428
0Vにおける内部抵抗値(R1+R2)は1ギガオーム
よりはるかに高く、約数百ギガオームであろうと推定し
た。その後で、同じコンデンサをそれの公称電圧である
6000■まで充電した。その充電の38分後には電圧
は5000Vに降下していた。その電圧降下を、1ギガ
オームの抵抗に並列で、コンデンサに含まれている一定
の絶縁抵抗(R1+R2’)の結果であると考えると、
それの抵抗値は1.55ギガオームである。充電が終っ
た直後附近における放電曲線の減衰を解析すると、その
減衰は自然指数曲線の減衰よりはるかにゆっくりである
から、曲線のこの特定の時刻における瞬時時定数は1秒
という小さいものであると推定した。この小さい時定数
は充電過程の終りに既に影響を及ぼし、充電が終る前に
誘電体内の電界強度を既に好ましく変えていた。放電曲
線の始まりから、その時には非常に小ざい時定数は大き
くなり始め、しばらくしてから、自然指数である曲線の
終りにそれが有する値の下に達する。この増大は非常に
速く行われるから、コンデンサは高い絶縁抵抗値を非常
に速やかに得る。本発明に従って電圧U1とU2が等し
くされると、洩れはただちに非常に小さくなる。放電曲
線の初めには非常に小さくされている絶縁抵抗値と時定
数は、直列接続されている2つの絶縁抵抗値(R1+R
2>のうちの少くとも一方の低下を示ず。
電界強度の限界に接近する時の絶縁抵抗値の急激な低下
もコンデンサの寿命に対して次のような利点をもたらす
。すなわち、このコンデンサを最初に6000Vまで充
電するものと仮定すると、各誘電体1.2に対応する各
コンデンサ素子C1゜C2(第1b図)は、絶縁抵抗内
での自動放電が存在しないものとすると、同じ電荷を蓄
積すべきである。両方の誘電体で通常は異なる自動放電
は、しばらくしてから、2つのコンデンサ素子c1゜C
2の一方に他方より大きくない電荷を持たせる。
ここで、コンデンサを外部で放電させるものとすると、
放電を行う前の最初の異なる電荷のためにコンデンサ素
子は完全には放電させられない。すなわち、内部電荷損
失のないほうのコンデンサ素子は最初の極性で部分的に
充填されたままであり、他方のコンデンサ素子はそれと
は蓬の極性で充電されたままである。コンデンサ素子c
1.c2に残っている電圧は、絶縁抵抗値を無限大であ
ると見なせるほど十分に低い。そうすると、コンデンサ
素子C1,C2はそれぞれの電荷を長時間、数週間また
は数個月、保持できる。このコンデンサに電源を接続す
ると、充電電流はまず初めに逆極性でコンデンサ素子を
完全に放電し、それから充?Ifffl流により与えら
れる極性でコンデンサ素子を充電する。コンデンサを与
えられた電荷で充電するものとすると、コンデンサ素子
は他のコンデンサ素子に比較してより小さい電荷をとり
、したがって電圧は以前より低くなり、その後の充電中
に受けるストレスは小さくなる。
理論的なものであって測定はできないその効果は、コン
デンサを構成する分離された誘電体によってではなく(
永久的なバンクを起すことなしに十分な表面積を有する
分離されている誘電体に電界をかけることができないか
ら)、容伍が異なる2個の完全なコンデンサ(巻かれた
コンデンサ)によって実験により明らかにされている。
直列接続されている2個のコンデンサは、上記のように
、一方のコンデンサの個々のMN体と同様にして挙動し
た。もちろん、それは、一方のコンデンサがそれの電界
強度の限界に達し、かつ多くの損失を有し、または自己
治癒を行うのに十分に高い電圧を加える場合のみ起る。
放電および直列接続の永久的な短絡の後で、両方のコン
デンサが終端充電電圧の約10%に逆極性で充電された
ままであることを測定した。実際のコンデンサについて
観察されたこの効果は、それらのコンデンサを直列に接
続する時に利点であることを示ず。というのは、異なる
容量値のために不規則な電圧分布を予期せねばならない
からである。電圧の一時的な違いは充電中に起ることも
ある。
悪い電圧分布によるそのような誤りは、本発明のコンデ
ンサが直列接続された時には、それらのコンデンサに彩
管を及ぼさない。その理由は、第1に、平均電界強度の
限界(また【よ一方の誘電体の電界強度限界)に達した
時に自己治痛性能のためにそれらのコンデンサが破壊さ
れないこと、第2に、放電の後で、別の充電動作中に過
充電から一方のコンデンサを保護する逆極性の電荷が一
方のコンデンサに存在することである。
したがって、本発明の基本コンデンサ゛は多数の素子の
直列接続にとくに適し、後でわれわれが戻る優先的な用
途を構成する。
ここで説明している諸原理を、第1の誘電体としてエチ
レン・テレフタレートを用い、第2の誘電体として金属
化紙を用い、2〜20KVの電圧を有する基本コンデン
サに対して系統的に実証した。全電圧範囲にわたって得
ることができるエネルギー密度が一定でないことを見た
。中程度の厳しさの利用条件に対して与えられたエネル
ギー密度は約5〜8KVの電圧に対して1J/ct13
をこえる値を有していた(例:厚さが7μmで、単位表
面積当りの抵抗値が5〜10オームである金属化紙と、
厚さが14μm<それぞれ7μ瓦厚の層が2層)のエチ
レン・テレフタレートとを用い、シリコン油を含浸させ
て作った7KVのコンデンサ、平均電界強度が333 
V/μm、エネルギー密度が1.6J/cIt3)。
約5〜2KVの基本コンデンサおよび約8〜20KVの
基本コンデンサに対しては、到達可能なエネルギー密度
はIJ/cm  から0.5J/cm3より低いか、そ
れに等しい値までしだいに低下する。この低下の原因は
まったく異なる性質のものであり、それの対策は異なる
5KVと2KVの間 エネルギー密度の低下は、使用される一方の誘電体に対
する技術的な限界によるものである。
公称電圧が3KVであるコンデンサの場合について考え
ることにする。1J/cm3のエネルギー密度を得るた
めには、300V/μmの電界強度をかけなければなら
ない(以前の実験の結果)。
したがって、誘電体の厚さは3000/300=10μ
mでなければならない。同じ平均電界を保持するために
は、同じ誘電体をほぼ同じ厚さ分布で用いなければなら
ないことが直感的にわかる。
この7KVコンデンサの前のケースでは、紙と全誘電体
との厚さの比は6/20すなわち30%であった。この
規則を3KVコンデンサに適用ザると、紙とエチレン・
ポリテレフタレートの厚さはそれぞれ3μ瓦、7μmで
なければならない。しかし、6μmより薄い紙は市販さ
れていない。したがって厚さが6μmの紙を4μ瓦厚の
エチレン・ポリテレフタレートに組合せて使用せざるを
得ない。したがって、誘電体の好ましくない分布によっ
て、3KVの代りに2KVのコンデンサが得られること
になり、そのためにそのコンデンサのエネルギー密度は
0.43J/ctn3にしかならない。それでも、現在
のコンデンサのエネルギー密度と比較1−ると、そのエ
ネルギー密度は受は容れることができるが、前記した値
を得ることができるようにするために、6μmより薄い
紙を本願発明者が開発した。
6μmより薄い紙を製造する第1の技術は、6μm厚の
紙を圧縮またはカレンダがけすることにより訪くするこ
とである。これにより得ることができる厚さは4μmで
、全体の厚さが8〜12μm(紙の厚さとの比が1/3
〜1/2)である誘電体を用いているコンデンサのエネ
ルギー密度を高くすることができる。
本発明の好適な技術に従って、相対湿度が20〜40%
で、温度が60〜120℃の雰囲気中に紙をさらして圧
縮する。厚さが6〜12μ風の既qの紙をローラーの間
に通すことにより圧縮を行うと有利である。水またはス
チームにより紙を湿らす代りに、圧縮の代りに、紙の組
織を強固にするワニスをしみこませ、または化学製品、
とくに繊維を軟かくする製品をしみこませることもでき
る。また、いくつかの方法を同時に使用することもでき
る。ローラの軸受には無くずことができない間隙がある
ために、紙を希望の厚さにするために必要な、2個のロ
ーラの間の非常に細い(たとえば4μm)スロットを調
整することが困難である。この問題を解決するために、
本発明は、密着させられて互いに逆向きに回転し、その
うちの1個が駆動させられるような少くとも2個の円筒
形ローラに目標を定める。それらのローラのうちの1個
のローラの周面に長方形の切りこみが設けられる。その
切りこみの幅は紙の幅に少くと−5等しく、深さは出発
材料である紙の厚さより深い。これにより2個のローラ
は切りこみをこえて密に接触し、スロットの必要とする
厚さは切りこみの領域において確保される。圧縮法すな
わちMくする方法は、紙を構成している天然セルローズ
!IIの形を、一種のクリーピングすなわち流動化によ
り変更できるようにするためにある程度の時間をか【プ
なければならない。
同じ原理を基にした本発明の変更例は、一定の厚さ、た
とえば6μmの紙の一方の側を溶剤またはセルローズ「
可塑剤」で湿らせ、それから紙を圧縮することにある。
使用する溶剤の母は、コンデンサ紙の構造の少くとも一
部が不変のままで残されるような岳である。二硫化炭素
(C82)を「可塑剤」として使用できる。本発明に従
って、この紙を得る別の技術は、構成しているm繊維よ
り薄くて、a!!!度のセルローズ繊維繊維が得られる
ように、セルローズの天然IIHの膜を破壊することを
基にしている。通常の紙を製造するために使用される紙
パルプは、そのようなセルローズを10〜20%既に含
んでいる。それらのmv&維は、重力または遠心力の作
用で沈殿されることにJ:す、水で希釈された紙バルブ
から得ることができる。
太いごルローズ繊緒はほそい繊維より容易に沈殿する。
それらの細いI!維からコンデンサ紙を作るものとする
と、最終的に得られる被覆が極めて薄いために、細い繊
維の太さより薄い紙を作ることができる。しかも、細い
m維が互いに機械的に十分に結合されているにもかかわ
らず、羊毛のように見える。更に、それらの平らな細い
繊維は!度が50%高く、それに対応して空隙が少く、
その結果として絶縁耐力が高くなるという利点が得られ
る。
針葉樹のけルローズ4JiIffの直径は3〜6μmで
、長さは約200μmであるが、対応する細い繊維の直
径は約0.2〜0.4μmで、長さが約3〜4μmrL
である。一方、興味の薄い微細組織は直径ははるかに細
くて約0.06〜0.08μmである。超音波を用いて
セルローズ繊維を処理することにより、はるかに条苗の
レルローズIIl繊維を得ることが可能であろう。超音
波の好適な周波数は400〜800kHzである。m4
HMを得るために、セルローズ繊維の膜を化学薬品によ
り破壊することもできる。これは、塩素を放出すること
により膜を破壊する次亜塩素酸塩により行うことができ
る。
組合される誘電体(ポリエチレン・テレフタレート)に
関して最適な分割を観察できるようにづる薄い紙を得る
ことであった、本願出願人の主な動機とは独立に、この
作業は他の有利な効果も有する。すなわち、上記のコン
デンサ紙は普通の紙よりはるかに薄い。コンデンサ紙が
はるかに厚いか、細い繊維で作られることを考えると、
コンデンサ紙は高密度で、したがって普通紙よりも微小
な間隙が少いという利点を有し、その結果として台通紙
よりも絶縁耐力が高くなる。
本発明に従って、そのような紙を用いることにより、第
1に、紙が薄いために容酊が大きくなり、第2に、密度
が高く、絶縁耐力が高いためにコンデンサの電圧を高く
でき、したがって通常のコンデンサと比較して蓄積エネ
ルギーを多くできるから、コンデンサを小型にできる。
この新しい紙の利点は金属化に最適なことである。通常
の紙の金属化にはとがった部分がしばしば生じ、その部
分は、ワニスの被覆が行われているにもかかわらず、紙
の空隙中に深く入りこむ。
それらのとがった部分によってコンデンサのパンクがひ
き起される。この新しい紙には空隙部が少いから、それ
らのとがった部分が入りこむことが少くなる。金属化法
も改良した。通常の金属化法は、金属たとえば亜鉛を、
紙テープに対してほぼ直角に蒸着させることである。本
発明により提案されたコンデンサ紙を金属化づる新しい
方法は、75度より小さい鋭角、なるべく10〜45度
、最適な角度は25〜45度であるような角度で金属を
何着させることに存する。金属粒子の軌道は、紙が動く
向きの成分を有する向きを有することが好ましい。しか
し、他の向きの軌道をたどらUることも可能である。こ
の実施例は、粒子が紙に斜めに当るために紙テープの空
隙の中に深く入りこむことができない点が有利である。
金属が付着されるのは紙のほぼもちあげられた部分に対
してである。その結果として、紙の絶縁耐力が高くなり
、したがってコンデンサをより^い電圧に使用できるこ
とになる。上記のコンデンサ紙金属化装置は、金属粒子
が紙への入射角が鋭角である軌道を有することを特徴と
する。
厚さが2.5〜6μmであるこの新しい紙により、本発
明に従って、動作電圧が2〜10KVのコンデンナを有
利に実現できる。最も薄い紙により、または特定の含浸
条件により、動作電圧が600〜2KVのコンデンサを
作ることもできる。
8KVと20KV(7) 8KVと20KVの間のコンデンサで観察されるエネル
ギー密度の逐次低下は、縁部効果と一般的に呼ばれる別
の原因を有する。ある文猷には、極板を構成している金
属被覆のれ部が、誘電体の縁部に、被覆の他の領域にお
けるよりも高い電界弾痕を生じ、そのために、その領域
においては他の領域におけるよりはるかに低い電圧でア
ークが生ずることが記載されている。本願発明において
は、コンデンナは自己回復するから、そのアークでコン
デンサが破壊されること番よないが、それでちアーク発
生によりコンデンサの定格電圧は大さく制限される。縁
部の電界と一様な誘電体中電界の関係は、誘電体の厚さ
の平方根の関数である。
この関係は実験によっても認められている。そのために
、本発明のコンデンサは与えられた電圧に対して、半分
の厚さの誘電体で誘電体の型開の3倍以上強い電界で動
作するから、従来のコンデンサよりもはるかに高い電圧
で現われる縁部効果を有するようにされる。本発明に従
って、それらのコンデンサにより、縁部効果が現われる
レベルに達Jるまでに、電圧を従来のコンデンサ゛と比
較して2倍に上昇させることが原則としてできるように
される。
この事実のために、およびコンデンサ・バッテリの直列
接続の予測において、本発明の基本コンデンサの最適な
電圧を約5〜8KVに設定して、バッテリ仝体のエネル
ギー密度を最高にできる。
本発明を補助的に改良することにより、1J/cm3よ
り低いエネルギー密度またはそれより高いエネルギー密
度で、本発明の原理を基にして、8〜20KVの基本コ
ンデンサを製作することを本発明は排除するものではな
いことが確かである。
その改良は、誘電体2がいくつかの層で作られている場
合には、とくに、2つのそのような層の間に、金属化さ
れていない1つの誘電体層1を挿入することに存する。
たとえば、各極板に対して次のような構造を設けること
ができる。すなわち、誘電体2(金属化)−誘電体1−
誘電体2(非金属化)−誘電体1゜絶縁破壊電界強度の
関数での電界強度分布は、金属化されている誘電体2、
または金属化されていない誘電体2、および種々の層の
任意の配置に対して同様に挙動する。
本発明に従って、二用誘電体を最大限に利用するという
原理は、金属された極板の代りに厚い極板(アルミニウ
ム層)を有する非自己回復コンデンサの場合に応用でき
ることにも注意できる。本発明のコンデンサの有利な応
用は、直列バッテリおよび直−並列バッテリを構成する
ことである。
前記したように、最高エネルギー密度を期待するのであ
るならば、そのコンデンサの電圧はたとえば5〜8KV
である。コンデンサの基本的な巻き部の直径は10〜1
00mとすることができ、高さは20〜100mとする
ことができる。非常に好適な値はたとえば直径が50順
、高さが80mである。しかし、所期の用途の大部分に
対しては、コンデンサは放電中に非常に大きい電流を流
さくZければならない。ある文献(たとえば、雑誌「ニ
レ’) トロニク* t’ ・フイ+jンス(Elec
troniquede puissance) J N
b、  1 、および「エレク]−口二’y ・7クチ
ユ71J −y−([1ectronique Act
ualitC) JNb、724.1983年9月9日
号69ページ)、金属化された極板は、非常に大きい電
流(基本コンデン4)に対して500〜50000A)
に対しては、原理的に除外される。一方、本発明におり
Xでは、ある場合には、損傷を生ずることなしに約10
000Aの電流を本発明のコンデンサを用(1で繰返し
流すことが可能であることを見て本発明者等はおどろい
た。このことは、極板の単位表面積あたりの抵抗値が高
い(たとえば7.5オーム)ことを考えると、非常にお
どろくべきことである。
この事実を説明するために、発明者は下記の注釈を行っ
た。すなわち、巻かれていない時の長さLで、幅がh(
これは巻いたものの高さに一致する)であるバンドでコ
ンデンサが作られる。また、L/hの二乗のうちで構成
され、直列接続された巻かれた構造でないコンデンサと
して、巻かれた構造のコンデンサを見なすこともできる
。直列接続ノ代すニ、「スクービング(5choopi
no)J  (巻きスライス側面金」化)のレベルで並
列接続もされる。したがって、与えられた膜抵抗値に対
して、内部抵抗の抵抗値はその比L/hに逆比例する。
本発明のコンデンサにおいては、与えられた電圧に対す
る誘電体の厚さは従来のコンデンサに比較して非常に薄
い(1/2以下)から、長さしは、従来のコンデンサと
比較して、与えられた巻り一れている部分の2倍より長
い。これが、本発明のコンデン量1が、計画された範囲
の電圧(500〜10000V)に対してとくに高い、
L/h比を有し、かつ基本コンデン→ノーに対して50
00〜100000Aのピーク電流を流すことができる
ようにし、更にインダクタンスが非常に小さtI′%理
由である。最^L/h比、したがって最大電流(よ、巻
く直径が大きくて、高さが低い形のコンデンサ(たとえ
ば、直径70#lII!1高さ25履)でえられる。
使用している全屈化部分が非常に薄い(たとえば単位表
面積当り7.5オーム)から、それらの大電流は全くお
どろくべきことである。この結果はこのコンデンサの原
理自体と、コンデン4すの構造および形状に依るもので
ある。しかし、電流の限界を一層拡げるためくまたは寿
命を長く1−るlこめ)、コンデンサの不活性部分((
l!!の極板の端)における「スクービング」領域にお
ける金属化0部を2〜5倍(たとえば1〜3オームの表
面抵抗値)にできる。その理由は、電流密度が最も高(
Xのはその領域だからである。この平巻形の別の利点は
、それらの素子が積重ねられ、絶縁チューブ内で直列接
続される高電圧コンデンサを製造できることである。
実  施  例 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1a図は二重誘電体コンデンサの線図である。
iff?体1,2の厚さはそれぞれel、C2で、2枚
の極板3,3′の間に含まれる。極板3,3′′   
はたとえばコンデンサをそれぞれ十と−の極性で充電し
、かつ放電させるためのものである。誘電体1,2の比
誘電率はそれぞれC1,C2で、このコンデンサがそれ
の公称電圧Uまで充電されると、それぞれの内部におけ
る電界の強さはEl。
E2であり、それらの電界における抵抗値はそれぞれr
l、r2である。両方の誘電体の端部に現われる電圧は
Ul、U2である。
第1b図は第1a図に示すコンデンサの等価回路図であ
る。この等価回路図は通常のものではまったくない。こ
の回路図は本発明を特徴づけるものであって、両方の誘
電体を同じ比で利用する好適な方法を示すものである。
この方法は、コンデンサC1,C2の誘電体1,2を表
す端子における電圧分布u、u2が式 %式% に応答するということに存する。
第2図はこのコンデンサを製作する方法の例を承りもの
である。全く同一の2枚の多層シートA。
Bが示されている。各多層シートは亜鉛金属層4または
4′が設けられている紙5または5′と、2枚のポリエ
チレン・テレフタレートすなわらプラスチック箔6(6
’)および7(7’)とを有する。金属層4(4’)が
設けられている紙5(5′)はいわゆる金属化紙である
。紙5(5’)自体はワニスを被覆された紙である。ワ
ニス被覆はセルローズ・アセテートより成るが、レルロ
ーズ・アセl−ブチレートも使用できる。ワニス被覆の
厚さは0.5μmで、それにより滑らかな表面が得られ
る。金属m4は紙5の右側縁部までば延びないが、左側
縁部までは延びる。また金属層4′は紙5′の左側縁部
までは延びず、右側縁部まで延びる。そのために、両側
に生じた間隙は約4IWRである。紙5(5’)とプラ
スチック箔6(6’ )、7 (7’ )の幅は等しい
。多層シートA、Bを巻いて形成されたコンデンサの第
2図における右と左の側面には金ffJi3t8.9が
吹きつけにより付着される。それらの金属層は亜鉛で形
成され、金属層4.4′に接触する。金属層8,9には
接続線がはんだづけされる。非常に大きい電流の場合に
は、それらの「スフ−ピング」にスズめっきすること、
または亜鉛金属層8,9に亜鉛の代りに別の金属を付着
することが可能である。
金属層4,4′の表面抵抗値は7.5オーム、厚さは1
5nm(ナノメートル)である。亜鉛層の下に0.2〜
0.5nmの銀層が付着される。乾燥している紙の比絶
縁抵抗値は10000メグオームXマイクロフアラド(
低い電界強度において測定)である。シリコン油を含浸
された紙の比絶縁抵抗値は約15000メグオームXマ
イクロフアラドで、最高電極すなわち絶縁破壊電界強度
は約200V/μmである。使用するポリエステルの比
絶縁抵抗値は50000メグオームXマイクロフアラド
で、絶縁破壊電界強度は約600V/μmである。紙層
5(5’)とプラスチック層(6’)。
7(7’)のそれぞれの厚さは7μmであり、第2図に
示されている例における紙層とプラスチック層の幅は8
011uRであり、長さは1oO#である。
それらの層は絶縁心棒10の周囲に巻きつけられ、各層
は互いに密着させられ、完成されたコンデンサは金属層
8,9により接続されて、シリコン油を含浸される。こ
のコンデンサの容量は22.5μ「である。厚さが約7
0μmの自己接着性ポリエステルテープがコンデンサ・
ロールの周囲に巻きつけられて、ロールがゆるまないよ
うにする。
コンデンナを巻いて作っている間は、龍は20〜25N
の力で引きのばされる。ポリエチレン・プレフタレート
の誘電率は3.2、液状誘電体を含浸させた紙の誘電率
は4.8である。このようにして形成された二重誘電体
の平均誘電率は4.2である。
この基本コンデンサの定格電圧は7000Vで、それの
容量が22.5μFであるから、エネルギーレベルは5
51Jである。このコンデンサの体積は344cm3で
あるから、それのエネルギー密度は1.6J/cm”で
ある。このコンデンサが7000Vまで充電されると、
誘電体中の平均電界強度は333V/μmである。この
コンデンサのL/h値は1250で、約20000Aの
放電電流に耐える。それらの基本コンデンサの見本が製
造ラインから定期的に抽出されて、試験を受けさせられ
る。オッシロスコープとレコーダを用いて、7000V
(7)定格s圧マt−と、7700vの試験電圧までの
コンデンサの充電曲線を測定する。
自己回復作用が生ずると、それらを低くすると次の充電
中に消失する。次に放電曲線を記録し、第3の手続どし
て、得られた曲線のグラフと基準基本コンデンサの基準
グラフとを比較する。放電曲線を解析し、曲線上におけ
る所定の点に対して時定数と絶縁抵抗値を計算し、かつ
各誘電体の利用率を計算する。正常な場合には、各誘電
体の利用率は70〜80%である。それらを調べること
により誘電体の質、とくに油の質と含浸状態を監視して
、最終的にはそれらの質や含浸状態を改良できることに
4ヱる。実際に、両方の誘電体を等しく利用する原理と
、前記した高電界強度に45ける絶縁抵抗値の影響とを
知る前に、予測される電界強度J3よびエネルギー密度
に到達するコンデンサの再現性と直列製造を達成するこ
とが不可能であった。bらろ/v、そのような使用を満
す試作品を作ることはできたが、それは単なる偶然で得
られたもので、考察されるパラメータを系統的にマスタ
ーさせるここで述べた諸原理を発明者等が発見するまで
、それらの結果を再び得ることは不可能であった。たと
えば、含浸温度は100℃、真空度は10−2〜10’
s++Hシおよび含浸時間は24〜48時間である。し
かし、それらの条件は絶えず再調整され、かつある種の
コンデンサと別の種類のコンデンサとで異なることがあ
る。製造方法を先に説明したコンデンサは、個々に、あ
るいはバッテリとして結合されて、はとんど缶の中に組
込まれる。コンデンサ・バッテリの一例は、前記した種
類の巻かれたコンデンサ素子2個より成り、直径75履
、高さ180rIunのアルミニウム缶の中に積重ねら
れる。缶に入れる前または入れた後で含浸を行うことが
できる。そのための好適な技術は、含浸されていないが
、乾燥されている巻かれたコンデンサ素子を缶の中に入
れ、端子用の穴を残して缶の上部をかしめることである
。それらの穴は処理のために使用される。それから、缶
の中の巻かれたコンデンサ素子を真空中で48時間乾燥
し、それから真空中で24時間含浸を行う。それと同時
に、缶の内部を充ず。この作業が終ると、真空を解浦し
てから、コンデンサを含浸浴から引きあげることなしに
、オイルはんだづけで穴を閉じることができる。1qら
れたコンデンサの容洛は45μFで、定格電圧は700
0Vである。このコンデンサはたとえばレーザボンピン
ク用閃光電灯の放電コンデンサとして使用される。放電
繰返えし率が11−I Zより低いか、それに等しいと
、このコンデンサは定格電圧またはそれより少し低い電
圧で動作できる。放電繰返えし率が、たとえば20〜3
0Hzと高いと、コンデンサは2000〜3000Vと
定格を下げたモードで使用できる。
この同じ基本コンデンサは、直列または並列に結合する
ことにより、非常に高電圧か、非常に高いエネルA!−
か、電圧とエネルギーが同時に非常に高いコンデンサ・
バッテリを構成するためにも使用できる。この場合には
、電圧は数百KV、エネルギーは数メガジュールに達す
ることができる。
マルクス発電機(Harx generator)を構
成するためにはある種のコンデンサが適当である。
第2の例は同じ種類および同じ厚さの誘電体を用い、長
い円筒状の形(第3a図)の代りに、258幅の膜を用
いて平らな形く第3b図)の基本コンアン1ノを構成す
るものである。そうすると、巻く^さは25m+に達し
、直径は74m、体積は107.503であり、容品は
4.5μF、定格I圧G、t7000V、工し/L、キ
ー1.t 110 J 、 Ilルギー密瓜1J/cm
3、平均電界強度が333V/μmである。膜の長さが
100m、L/hの1直が/100Oである。
この15本コンデンサにより5000〜100000A
の電流を流すことができる。このコンデンサのエネルギ
ー密度は、ナツプ(nappe)の幅から2回差し引か
れる縁部の割合が一層大きいから、先の実施例と比較し
て低い。
この実施例の大ぎな興味のある点はL/h比が大きく、
大電流を流せること、高さが低いことである。実際に、
この実施例は、直径75ffill+のチューブの中で
それらの平形円筒を8!i重ねることにより、バッテリ
を合成するようにされる。したがって、8個の素子を積
車ねて高さ約200Mのバッテリを形成することにより
、約50KVのコンデンサが19られる。このコンデン
サ・バッテリはガスレーザに適する。100KVのコン
デンサ・バッテリも可能で、それの1つの用途はマルク
ス発電機を実現することである。しかし、縁部割合のた
めに、巻き高さが25mのコンデンサのエネルギー密度
が低いから、高さが25〜80Mの別の基本モデル・コ
ンデンサも計画した。
第3の応用例は第1の実施例(第2.3a図)と同様に
つくられた基本コンデンサにある。しかし、紙の厚さは
6μ′rrL(5,5’ )で、各層6゜6’ 、7.
7’の厚さは5μmである。巻き直径は49#lII+
、体M150cm”、容ff115μF、定格電圧50
00V、エネルギー187ジユール、エネルギー密度1
 、25 J/cm3、平均電界強度312.5V/μ
mである。膜の長さ53m、L/ h it 662で
ある。この基本コンデンサは10000Δの電流を流す
ことができる。このコンデンサは、直径50m、高さ1
80mの缶の中にバッテリとして組込むことができる。
このようにして得られた30μF、5000Vのコンデ
ンサを定格電圧で心臓細動除去器のために使用できる。
固体レーザまたは写真複写様などの他の用途のためには
、このコンデンサは動作条件に従って公称電圧、または
それより低い電圧で動作できる。それらの基本コンアン
4ノは電圧またはエネルギーが非常に高いバッテリのた
めにも使用できる。
このコンデンサの第4の実施例は厚さが4μmの新規な
金属化紙(4,5,4’ 、5’ )と、1枚のポリエ
ステル膜6,7.6’ 、7’を用いる。
幅が80厘のナツプを直径3履の2部分心棒に巻ぎつけ
る。巻き終ったら心棒を引きぬく。このコンデンサ゛の
巻き直径は20MR1体積25C/II3、容量12μ
F、定格電圧3KV、エネルギ−54J1平均電界強度
375V/μm、エネルギー書度2.15J/cm3で
ある。これは埋込み型心臓細動除去器用のコンデンサで
ある。そのような装置においてはコンデンサはあまり頻
繁には使用されず、非常に短時間負荷されるだけである
から、工業用に採用されている限界以上に誘電体を使用
できる。したがって、そのような条件においては、この
実施例は指定された電界とエネルギー密度をこえて使用
できる。第5の例は第4の例におけるのと同じ誘電体を
用いるが、直径74%の円筒状に巻く。この実施例の容
量は172μF、定格電圧は2.5KVである。このコ
ンデンサの動作電圧は使用条件に従って2〜3KVの間
で変化し、その電圧は1〜2.25J/Cm3のエネル
ギー密度に対応する。このコンデンサの用途はレーザ、
心臓細動除去器など種々である。
この最後の例においては、4μm厚さの紙の代りに2.
5μmの細繊雑紙を使用し、2.5〜4μm厚のエチレ
ン・ポリテレフタレート膜を使用する。膜の幅40〜8
0InIi、巻き径15〜20mで、容E110〜30
μF、エネルギー密度2〜3J/cm3を有し、埋込み
用心臓細動除去器に用いるコンデンサを作ることができ
る。要するに、使用条件および予測寿命に応じて、種々
の電極および種々のエネルギー密度に同じ誘電体の集合
体を使用できる。
一平均平均動作電力が高く、または長寿命を求められる
ろ波、スイッチング、放電用には150〜300V/μ
mおよび0.4〜1.2J/cm 3゜それらの実施例
は、より厳しい条件に対しては定格を下げて使用するこ
ともできる。
−低動作定格たとえば埋込み可能な心臓細動除去器のた
め、最高500回の′fJ撃、115よび負荷をかけた
ほぼ直後の11i電などのために400〜500V/μ
mおよび2〜3J/Cm 0本発明の原11pを変える
ことなしに他のl11を使用できる。
−金属化のために他の金属または元素、アルミニウム、
金、銀、パラジウム、または純粋なアモルファス炭素を
使用できる。
一誘電体1の代りにポリプロピレン、ポリカーボネ−1
−、ポリズルフオン、ポリスチレンなどの他の誘電体を
使用できる。
一誘電体2の代りに他の繊維構造体も可能である。
一本発明の基準に従って他の含浸油も可能である。
第4図は紙金属化法を示すもので、真空室100の中に
母リール102と、受はリール104が設けられている
。母リール102にtよコンデンサ紙が巻かれており、
受はリール104には紙106−が巻き取られる。コン
デンサ紙106はそらせブーりに沿って進み、真空室1
00の上部においてダイアフラム110.112により
ふさがれる。
フランジ101が真空室を真空ポンプへ連結する。
真空室内には亜鉛を蒸発させる融解なべが設けられる。
負電圧が印加されてリール102と106を遮へいして
いる電極120,122が、それらに亜鉛蒸気が困者す
ることを防ぐ。それらの電極が存在しない時に蒸気が7
jどる経路が破線で示されている。正電圧が印加される
別の電極124が、ダイアフラム110,112の穴1
6のうしろの紙106のうしろに配置される。穴126
は、融解なべから出た金属蒸気がその穴を通って、45
度の入射角度で紙106に当るように配置される。
その入射は必要に応じて変えることができる。
この実施例においては、タンタルlkl融解なべと、穴
126のうしろで金属蒸気により加熱される紙106の
部分との距離が15〜30 cmである。金属の温度は
400〜800℃である。紙の1線速度は2〜4m/分
である。なべの電圧U。と電(へ124の電圧U+どの
電位差は400〜800Vである。
電極120.122はなべに対して−100〜−200
Vの負電位に保たれる。真空室100の圧力は約10−
2〜10−5トルである。紙への金属の付着は金属の温
度、入射角、紙の速度、電圧、真空室内の圧力、なべと
紙の間の距離に関係する。
第5.6図は、軸が同一平面内にある3個の金属ローラ
200.202.204を有する装置の図である。中間
ローラ200は駆動されて、摩擦により回転運動を他の
ローラへ伝える。中間ローラ200の円周に幅85#、
深さ4μ7nの切りこみ206が設けられる。厚さが6
μmの市販のコンデン1す紙リボン208が母リール2
10から繰り出されて、水蒸気ノズル212の前を通っ
て湿らされる。コンデンサ紙リボン208は上側ローラ
202と中間ローラ200も通り、更に中間ローラと下
側ローラ204の間も通る。紙リボンは切りこみ部20
6だけを通る。通った紙は受はリール214に巻きとら
れる。中間ローラ200の近くに第2のノズル216が
設けられる。このノズルは付着させたい物質に応じて水
、ワニスその他の物質を蒸発さけるために使用できる。
ノズル212は紙を25〜35%の相対湿度で湿らせる
。ローラ200と204は赤外線加熱器により80〜1
00℃まで加熱される。ローラ200゜204の直径は
同じで、30cmである。したがって、中間1コーラは
シ11−シー222に固定されている軸を中心として回
り、上側ローラ202と五側ローラ204は、油圧ポン
プ226により駆動される油圧ビス1−ンにより上方へ
押されてローラ200に押しつけられる。調節装置が圧
力を制御して、ローラが押し合う力を最適にする。図示
の実施例においては、その圧力は、1000〜1500
dN/C2であった。紙の速さは8〜1077L/分で
ある。処1!1!後の紙の厚さは4〜4.2μmであり
、密度は約1.49〜1.5g/ cttr ”である
。細い繊維のみで作られた紙は同じ密度を右する。シリ
コン油を含浸すると、紙の絶縁破壊電界強度は400V
/μmまで上背ずろ。
とくに、既存の紙または新しい紙、もしくはこの新規な
金属化法を用いることにより、与えられた表面抵抗値2
〜30オームをその値以上に高くできる。
【図面の簡単な説明】
第1a図は二重誘電体コンデンサの略図、第1b図1よ
第1a図に示すコンデンサ゛の本発明に従う等価回路図
、第2図は本発明のコンデンサの膜構造のれいを示す断
面図、第3a、3b図は本発明のコンデンサの巻く形を
示す斜視図、第4図は紙金属化装置の略図、第5図はコ
ンデン号紙を圧縮する装置の側面図、第6図は第5図の
■−■線に沿う縦断面図である。 1.2・・・誘電体、3.3′・・・極板、4,4′・
・・金属層、5.5′・・・紙、6.6’ 、7.7’
・・・プラスチック箔、102,104・・・ロール、
200゜202.204・・・ローラ、206・・・切
りこみ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少くとも1つの誘電体層により分離された2つの導
    電性極板を備え、エネルギー蓄積、エネルギー放出、転
    流またはろ波のための高電圧・高エネルギー密度コンデ
    ンサにおいて、各極板には少くとも1つの第1の誘電体
    層(1)が組合され、コンデンサが再生(自己回復)す
    るようにして再生を援助する繊維質の支持体で作られた
    第2の誘電体(2)に付着される、単位表面積当りの抵
    抗値が2〜30オームである金属層により形成され、コ
    ンデンサは液状誘電体が含浸され、各誘電体および液状
    誘電体の厚さおよび性質は、定格電圧が加えられた時に
    支配的な電界の強さと誘電体層を破壊する電界の強さと
    の比が各誘電体に対してほぼ等しいように選択されるこ
    とを特徴とする高電圧・高エネルギー密度コンデンサ。 2、特許請求の範囲第1項記載のコンデンサであつて、
    コンデンサがそれの定格電圧に充電されると、誘電体中
    で支配的な電界の平均的な強さは約200V/μmから
    400V/μmより高い値の範囲であり、体積エネルギ
    ー密度は約0.5J/cm^3から2J/cm^3より
    高い値の範囲であることを特徴とするコンデンサ。 3、特許請求の範囲第1項または第2項記載のコンデン
    サであつて、含浸された各誘電体に対して、それの抵抗
    値と破壊電界強度との比が、コンデンサの定格電圧の少
    くとも+/−10%の電圧範囲にほぼ等しいように2種
    類の誘電体層(1)と(2)および液状誘電体が選択さ
    れることを特徴とするコンデンサ。 4、特許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載のコン
    デンサであつて、2つの多層ナップA、Bを巻くことに
    より得られ、各多層ナップは誘電体1に一致する1つの
    プラスチック膜、なるべくポリエステル、好ましくはエ
    チレン、ポリテレフタレート(6、7、6′、7′)お
    よび誘電体2に一致する金属化紙(4、5、4′、5′
    )により構成され、巻かれたものの側面は誘電性被覆に
    より覆われて、巻かれたものの全てのターンが極板へ接
    続されるようにし、液状誘電体がそれに含浸されること
    を特徴とするコンデンサ。 5、特許請求の範囲第4項記載のコンデンサであつて、
    6μmより厚いか、6μmに等しい厚さの紙(5、5′
    )を利用し、誘電体(5+6+7)の全厚さに対するそ
    の厚さの割合は30〜45%変化し、公称電圧における
    エネルギー密度は1J/cm^3より高いか、それに等
    しいことを特徴とするコンデンサ。 6、特許請求の範囲第4項記載のコンデンサであって、
    誘電体(5+6+7)の厚さに対する紙(5、5′)の
    厚さの割合は45〜60%変化し、公称電圧におけるエ
    ネルギー密度は0.85J/cm^3より高いか、それ
    に等しいことを特徴とするコンデンサ。 7、特許請求の範囲第4項記載のコンデンサであつて、
    6μmより薄い厚さの紙(5、5′)を利用し、誘電体
    (5+6+7)の全厚さに対するその厚さの割合は10
    〜50%変化し、公称電圧におけるエネルギー密度は1
    J/cm^3より高いか、それに等しいことを特徴とす
    るコンデンサ。 8、特許請求の範囲第1〜7項のいずれかに記載のコン
    デンサであって、誘電体2はセルローズまたはセルロー
    ズの誘電体より成ることを特徴とするコンデンサ。 9、特許請求の範囲第1〜8項のいずれかに記載のコン
    デンサであって、誘電体2の厚さは6μmより薄いこと
    を特徴とするコンデンサ。 10、特許請求の範囲第1〜9項のいずれかに記載のコ
    ンデンサであつて、液状誘電体はシリコン油であること
    を特徴とするコンデンサ。 11、特許請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載の
    コンデンサであつて、金属層の表面抵抗地は5〜10オ
    ームの範囲で変化することを特徴とするコンデンサ。 12、特許請求の範囲1〜11項のいずれかに記載のコ
    ンデンサであつて、金属層は接続のために必要な非活性
    領域により厚い強化された部分を形成することを特徴と
    するコンデンサ。 13、特許請求の範囲第1〜12項のいずれかに記載の
    コンデンサであって、シカトリゼーションにより消費さ
    れるエネルギーはコンデンサに蓄積されているエネルギ
    ーの10%より少く、かつなるべく1%より少いことを
    特徴とするコンデンサ。 14、特許請求の範囲第2〜13項のいずれかに記載の
    コンデンサであつて、多層ナップA、Bの長さと幅の比
    は500〜1000の間であり、このコンデンサが流す
    ことができる最大電流は500〜20000Aであるこ
    とを特徴とするコンデンサ。 15、特許請求の範囲第2〜13項のいずれかに記載の
    コンデンサであつて、多層ナップA、Bの長さと幅の比
    は1000〜少くとも5000の間であり、このコンデ
    ンサが流すことができる最大電流は5000〜少くとも
    20000Aであることを特徴とするコンデンサ。 16、特許請求の範囲第1〜15のいずれかに記載のコ
    ンデンサを直列または並列あるいは直列および並列に接
    続することによることを特徴とするコンデンサのバッテ
    リ。 17、特許請求の範囲第1〜16項のいずれかに記載の
    条件を満すために誘電体1、2の品質と含浸の質および
    含浸条件を予見し、制御することを特徴とするコンデン
    サを製造する方法。 18、特許請求の範囲第1〜16項のいずれかに記載の
    コンデンサまたはコンデンサのバッテリを、電界強度が
    200V/μm〜少くとも400V/μmの電界をコン
    デンサ内に発生する高電圧を発生する装置において利用
    する技術。 19、厚さが6μmより薄く、なるべく2.5〜5μm
    であることを特徴とするコンデンサ用紙。 20、6μm厚の紙から非常に薄い(約四μm)セルロ
    ーズ遷移の紙を製造する方法において、6μm幅の紙を
    圧縮して高密度にすることを特徴とするセルローズ遷移
    の紙を製造する方法。 21、密に接触して互いに逆向きに回転する少くとも2
    個のローラを備え、それらのローラのうちの1個は加熱
    され、かつその周辺部はくぼまされ、そのくぼみの深さ
    は、2個のローラの間に挿入される繊維から作られた紙
    の厚さより浅く、前記挿入の前にその紙を湿らせるため
    の手段を更に備えることを特徴とする特許請求の範囲第
    20項記載の方法により圧縮および高密度にされた紙を
    得る装置。 22、繊維から作られた動いている紙の上に、75度よ
    り小さく、なるべく20〜45度の角度で金属の微粒子
    を真空中で吹きつけることより成ることを特徴とする繊
    維から作られた紙に金属層を付着する方法。 23、特許請求の範囲第1〜17項のいずれかに記載の
    コンデンサであつて、身体の外部に設け、または身体内
    に埋込むことができる心臓細動除去器の放電回路内に、
    特許請求の範囲第1〜17項のいずれかに記載のコンデ
    ンサを用いる技術。 24、特許請求の範囲1〜17項のいずれ かに記載のコンデンサを工業用装置とくに固体レーザ、
    気体レーザ、写真複写機、フラッシュ電球、マルクス・
    ゼネレータ、核融合装置、磁気成型装置および高電圧発
    生器の回路内に使用する技術。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017510035A (ja) * 2014-04-10 2017-04-06 バイエリシエ・モトーレンウエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト 電気的なエネルギー蓄積セルに自己付着性フィルムを着設する方法及び装置
JP2021526085A (ja) * 2018-06-06 2021-09-30 ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト 固定工具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS494932B1 (ja) * 1967-06-22 1974-02-04

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