JPS62786Y2

JPS62786Y2 -

Info

Publication number: JPS62786Y2
Application number: JP1981031599U
Authority: JP
Priority date: 1981-03-09
Filing date: 1981-03-09
Publication date: 1987-01-09
Also published as: JPS57145576U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、果実等をその品質によつて等級選
別を行ない、この等級選別された果実等をその重
量等に応じて階級選別を行なう果実選別装置に係
り、更に詳細には、果実を長手方向へ搬送する搬
送装置１３の横側部には、少なくとも終端側が該
搬送装置１３よりも長く且つ重量選別する秤量カ
ツプ４７を多数有する無端帯２１を並列配設し、
搬送上手側に位置する供給部５，９および搬送下
手側に位置する任意数に選別される受ボツクス８
１のある選別部７，１１からなる選別行程を、該
無端帯２１の横側部に搬送方向に沿つて複数組配
設し、上記搬送装置１３の搬送終端側長さを少な
くとも搬送下手側の最終の選別行程の供給部９終
端部までとしたことを特徴とする果実選別装置に
関するものである。

従来のこの種の果実選別装置では、果実等をそ
の品質によつて、例えば秀品、優品の２等級に品
質選別を行ない、この２等級に選別された果実等
を各々の品質等級毎に重量選別等の階級選別を行
う場合、つぎのように構成されていた。すなわ
ち、第６図、第７図および第８図において示すよ
うに、果実等を搬送するコンベアーの如き搬送装
置１０３を正面からみて適宜間隔に並列して配置
し、この両搬送装置１０３，１０３の搬送終端部
間に、果実等を重量選別するためのウエイトサイ
ザー１０５の搬送始端部を配置し、供給部１０７
を構成していた。そして、前記ウエイトサイザー
１０５は各条１０９，１１１，１１３，１１５に
より４条に形成され、正面からみて左右両外側の
２条のウエイトサイザー１０９，１１５で例えば
品質の最も優れた秀品の重量選果を、内側の２条
のウエイトサイザー１１１，１１３で、次に優れ
た優品の重量選果を行なうように構成されてい
る。搬送装置１０３上の秀品は、供給部１０７
で、作業者により外側の条１０９，１１５に乗せ
換えられ、秀品の選別部１１７を搬送される間に
適宜な重量に設定された秤量装置１１９によつて
順次重量選果されて受ボツクス１２１に収容さ
れ、また、搬送装置１０３上の優品は、供給部１
０７で、作業者により内側の条１１１，１１３に
乗せ換えられ、禿品の選別部１１７の後に配置さ
れた優品の選別部１２３を搬送される間に適宜な
重量に設定された秤量装置１１９によつて順次重
量選果されて受ボツクス１２１に収容されるよう
になつている。このために、優品を重量選果する
ための２条のウエイトサイザー１１１，１１３
は、果実の供給部１０７から秀品の選別部１１７
を経て優品の選別部１２３まで延設しなければな
らず、特に、秀品の選別部１１７間において単な
る搬送装置として機能し無駄を生じていた。この
無駄を省くことは、製造、組立て上の計算精度が
要求され、価格の高価なウエイトサイザーでは、
安価に製作するための大きな課題であつた。

この考案は、上記に鑑みて創案されたものであ
つて、無駄のない安価な果実選別装置を提供しよ
うとするものである。

以下、この考案の１実施例を図面を用いて詳細
に説明する。

第１図、第２図および第３図において、１は果
実選別装置で、この実施例では、果実等をその品
質によつて秀品、優品の２等級に選別を行ない、
この２等級に選別された果実等を、各々の等級毎
にその重量に応じて階級選別を行なうように構成
されている。

３，３は果実等をその重量に応じて選別を行な
うウエイトサイザーで、平面からみて（第１図参
照）適宜間隔に並列して配置され、その搬送始端
側から供給部５、秀品選果工程となる選別部７、
供給部９および優品選果工程となる選別部１１を
配設してある。なお、実施例では、ウエイトサイ
ザー３，３を搬送方向へ連続的に設けてあるが、
供給部５及び選別部７に渡つて設けるものと、供
給部９及び選別部１１に渡つて設けるものに分割
して設けてもよいものである。

１３は果実等を長手方向に搬送する搬送装置
で、前記２条のウエイトサイザー３，３間に、供
給部５の適宜前方から供給部９にわたつて配置さ
れている。換言すれば、搬送装置１３に沿つて、
ウエイトサイザー３，３の無端帯２１，２１が並
列して設けられているものである。前記供給部
５，９は、前記搬送装置１３上に搬送される果実
を前記ウエイトサイザー３，３へ乗せ換えるべく
設けられているもので、この供給部５，９に作業
者が並び、作業者が乗せ換えるものである。ま
た、前記搬送装置１３の搬送終端側の長さは搬送
下手側の最終選別行程の供給部９終端部までとな
つている。

前記ウエイトサイザー３は、つぎのように構成
されている。すなわち、第４図、第５図に示すよ
うにフレーム１５の両側には前後端部に回転自在
に設けられたスプロケツトのごとき駆動回転体１
７、従動回転体１９にかけまわされてチエンの如
き無端帯２１がそれぞれ設けられている。フレー
ム１５の上面両側にはガイドレール２３，２３が
設けられ、無端帯２１，２１を摺動自在に支持し
ている。この無端帯２１の横側部には、搬送上手
側に位置する供給部５，９および搬送下手側に位
置する選別部７，１１からなる選別行程が搬送方
向に沿つて複数組配設している。また、無端帯２
１には、適宜な間隔に設けられた複数個の支持体
２５の両側に突出するブラケツト２７，２７が結
合片２９，２９を介してボルト３１，３１により
固着されている。支持体２５には２個の平行なリ
ンク３３，３５の１端が軸３７，３９により枢着
され、リンク３３，３５の他端は昇降台４１に軸
４３，４５によりそれぞれ枢着されている。リン
ク３３，３５は支持体２５、昇降台４１の両側に
１組づつ設けられ、それぞれの両端は互いに結合
されている。昇降台４１は上下方向に昇降自在に
構成されている。昇降台４１の上部には果実等を
載置する秤量カツプ４７が軸４９により上下方向
に揺動自在に枢着され、また秤量カツプ４７の底
部を支持する支持部５１が突出して設けられてい
る。昇降台４１の下部には側方向にピンのごとき
支持部材５３が設けられ、支持部材５３はフレー
ム１５に設けたガイドレール５５上に摺動自在に
保持されている。秤量カツプ４７の底部には係止
環５７が下方に突出して設けられ、係止環５７は
支持体２５の上部に水平に突出する係止ピン５９
が遊嵌されている。また、フレーム１５の適宜の
位置に複数個の秤量装置６１が設けられている。
秤量装置６１は、つぎのように構成されている。
すなわち、ガイドレール５５の切欠部に、ガイド
レール５５と同高位置に水平の秤量杆６３が軸６
５に固着して上下方向に揺動自在に支持されてい
る。また、ガイドレール５５に並設されて案内板
６７が設けられ、上縁は傾斜して支持部材５３を
保持して支持体２５の進行に伴つて支持部材５３
を下降せしめ適宜の位置において上昇復帰せしめ
るように案内する。軸６５にはアーム６９が固着
され、弾機７１の一端が係止されている。弾機７
１の他端はチエン７３を介して調節ネジ７５に連
結、保持されている。フレーム１５の秤量装置６
１の位置には、秤量カツプ４７が転倒したとき、
秤量カツプ４７の排出部７７と対応して果実等を
受け入れるためのシユート７９が傾斜して設けら
れ、その下端は受ボツクス８１に臨んで設けられ
ている。

前記搬送装置１３は、つぎのように構成されて
いる。すなわち、フレーム８３の前後端部に回転
自在に設けられた駆動回転体８５、従動回転体８
７に無端帯８９をかけまわしてベルトコンベアー
を構成している。

以上の構成において、搬送装置１３上を第１図
における矢印Ａ方向に搬送されてくる果実は、供
給部５において作業者の目視によつて品質選別さ
れ、例えば、最も品質の優れた秀品はウエイトサ
イザー３の秤量カツプ４７に乗せ換えられる。そ
して、秀品選果工程となる選別部７を搬送される
間に、適宜な重量に設定された秤量装置６１によ
つて順次重量選果されて受ボツクス８１に収容さ
れる。供給部５において秤量カツプ４７に乗せ換
えられなかつた優品は、搬送装置１３上をさらに
搬送されて、供給部９に送られ、この供給部９に
おいてウエイトサイザー３の秤量カツプ４７に載
置される。そして優品選果工程となる選別部１１
を搬送される間に、適宜な重量に設定された秤量
装置６１によつて順次重量選果されて収納箱８１
に収納されるのである。

本願考案は、果実を長手方向へ搬送する搬送装
置の横側部に、少なくとも終端側が該搬送装置よ
りも長く且つ重量選別する秤量カツプを多数有す
る無端帯を並列配設し、搬送上手側に位置する供
給部および搬送下手側に位置する任意数に選別さ
れる受ボツクスのある選別部からなる選別行程
を、該無端帯の横側部に搬送方向に沿つて複数組
配設し、上記搬送装置の搬送終端側長さを搬送下
手側の最終の選別行程の供給部終端部までとした
果実選別装置の構成であるから、秤量カツプの移
送行程に沿つて果実が供給部を供給されると、こ
の供給部に続く選別部では階級選別されて一旦カ
ツプ上から排出される。更にこの選別部に続く次
行程の供給部では新たな果実が前行程で空になつ
た秤量カツプに供給されて、続く選別部で階級選
別される。このため、無端帯上の秤量カツプは移
送方向の供給部と選別部とを繰返し、この連続に
よつて移送行程に無駄がなく、秤量カツプの果実
選別行程の有効長を維持でき、しかも選別占有面
積を狭くした選果施設として経済的なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の１実施例を示すものであつ
て、第１図、第２図はこの考案を施した果実選別
装置の簡略平面説明図および簡略側面説明図、第
３図は第１図の−線の一部省略断面説明図、
第４図はウエイトサイザーの一部切欠拡大正面説
明図、第５図は第４図の−線の断面説明図、
第６図、第７図は従来の果実選別装置の簡略平面
説明図および簡略側面説明図、第８図は第６図の
−線の一部省略断面説明図である。図面の主要な部分を表わす符号の説明、５，９
……供給部、７，１１……選別部、１３……搬送
装置、４１……秤量カツプ、８１……受ボツク
ス。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

果実を長手方向へ搬送する搬送装置１３の横側
部には、少なくとも終端側が該搬送装置１３より
も長く且つ重量選別する秤量カツプ４７を多数有
する無端帯２１を並列配設し、搬送上手側に位置
する供給部５，９および搬送下手側に位置する任
意数に選別される受ボツクス８１のある選別部
７，１１からなる選別行程を、該無端帯２１の横
側部に搬送方向に沿つて複数組配設し、上記搬送
装置１３の搬送終端側長さを少なくとも搬送下手
側の最終の選別行程の供給部９終端部までとした
ことを特徴とする果実選別装置。