JPS6277508A - 石油コ−クス燃焼におけるスラツグの発生抑制方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、石油コークスの燃焼方法に関し、更に詳し
くは例えばディレードコークス（以下、Ｄ、Ｃと略記す
る）を燃焼する際にり、Ｃの持つ灰分の付層を防止する
つまりスラッギングを抑制する方法に関する。

（従来の技術） Ｄ、Ｃはボイラ燃料として近年注目を集めているが、燃
料として使用する場合には燃焼悪化、炉内の汚れ、未燃
分の増加等解決されなければならない等数多くの問題が
ある。

このうち、Ｄ、Ｃ燃焼の際の最も大きな障害は燃焼時に
スラッギングを起し、これにより炉内・が汚れ、ボイラ
運転期間を短縮しなければならない事態に至ることが頻
繁に発生することである。

（発明が解決しようとする問題点） このスラッギング障害はり、Ｃ中に含まれるＮα、Ｖ、
Ｓ等が燃焼中に低融点物を形成することが大きな要因と
なっているが、今まで十分な解決法が見出されていない
。

例えば、上述のり、Ｃ燃焼時の炉内の汚れによるボイラ
運転期間の短縮という障害を解決するために炉内の容量
を大きくするとか、或は対流伝熱部水管群のチューブ間
隔を広げる等の解決案が検討されているが、ボイラ改造
のためにいずれも費用が掛り過ぎるという難点がある。

　　。

また、Ｄ、Ｃ燃焼時にスラッギング抑制剤を燃焼雰囲気
中に注入する解決案も検討されているが、ボイラが最大
蒸発量近くで連続的に運転されるようになると、スラッ
ギング抑制剤の高添加量が必要となり、ランニングコス
ト面で実際の使用にそぐわない場合も生じている。

そこで、この発明はり、Ｃに適量のスラッギング抑制剤
を加えるとともに、燃焼をコントロールしてり、Ｃの燃
焼中におけるスラッギング障害の抑制を目的とする。

（問題点を解決するための手段） そして、本願発明者等は上記目的を達成するために鋭意
研究の結果、石油コークスの燃焼においてボイラ高温部
にスラッギング抑制剤と冷媒を注入することによりスラ
ッギングが効果的に抑制できることを見出してこの発明
を完成したものである。

この発明において使用する。スラッギング抑制剤として
はＣａ　１Ｍｙ　＋　Ａｔ　＋　Ｓｉ　＊　Ｆｇ　　等
の化合物の１種又は２種以上を有効成分とするものを挙
げることができる。

これらの化合物としてＣａＯ＋　ＭｐＯＩ　Ａｔ−２０
ｓ　ｒＳｉｆｔ　＋　Ｆａ　２０ｓ等の酸化物、Ｃｃ（
ＯＨｈ　、　Ｍ＃（ｏＨ）ｚ等の水酸化物、ＣａＣＯ３
、Ｍ２ＣＯ３等の炭酸塩が用いられ、これらを燃料に混
入してボイラへ投入されるか、燃料と別口よりボイラの
燃焼雰囲気中に投入すればよい。

また、冷媒としては水若しくは空気、その他ボイラの燃
焼雰囲気中に注入して冷却効果を生ずるものを使用する
。

また、冷媒はスラッギング抑制剤のキャリヤとしてスラ
ッギング抑制剤と同時にボイラ内に注入してもよく、更
にり、Ｃ等の石油コークス燃料とともにスラッギング抑
制剤を供給する場合にも別途ボイラ内に注入するようＫ
してもよい。

注入量としてスラッギング抑制剤はり、Ｃ等の石油コー
クス燃料の使用量に対して１．０〜Ｑ、００５重ｆチ好
ましくは０．５〜０．０１重ｆ％の範囲で用いられる。

その使用量がｏ、ｏｏｓ重量％以下の場合は効果がなく
、１．０重ｔチ以上の添加は経済性の面で不要である。

一方冷媒の注入量は毎時のボイラ排ガス流量【対して５
〜０．１容量チ好ましくは１．５〜０．５容量係の範囲
で用いられる。その使用量が０．１容量チ以下の場合は
効果がなく、１．５容量係以上の場合には、ボイラ内雰
囲気を冷却しすぎることとなって、ボイ→の熱効率が低
下する。

注入場所としては実際のボイラではスクリ＋ン及び二次
スーパーヒータ入口にスラッギングトラブルが屡々生じ
ており、したがってこれ等の場所へ注入することが望ま
しい。

なお、この場合スラッギング抑制剤と冷媒は冷媒をキャ
リヤとして同じ場所に注入してもよ（、またスラッギン
グ抑制剤はり、Ｃ等の石油コークス燃料に混合してバー
ナから供給し、一方冷媒は他の場所より注入するように
してもよい。

（発明の効果） Ｄ、Ｃ等の石油コークス燃焼においてり、Ｃ中に含まれ
ているＮｃＬ＋Ｖ＋Ｓ等が燃焼中に低融点物を形成し、
これがスラッギング障害の大ぎな要因となっているが、
この発明のようにＣｃＬＩ　Ｍ＃　ｌ　Ａｔ１Ｓｉ、Ｆ
ｇ等の化合物の１種又は２種以上からなるスラッギング
剤とともに水若しくは空気等からなる冷媒を加えると、
スラッギング抑制剤により燃焼中に高融点物を形成して
無害化されるとともにスラッギング抑制剤にて充分に高
融点化できなかった物質も冷媒の注入によりスクリーン
入口若しくは二次スーパーヒータ入口等のガス温度が低
くなっているため融着力が弱まり、スクリーン入口、二
次スーパーヒータ入口等に付着し難くなる。また万一付
着してもスートブロー等で簡単に除去することができる
。

したがって、この発明てよれば燃焼時のスラッギングが
効果的に抑制され、炉内の汚れによるボイラ運転期間の
短縮という大きな障害が改善される。

（実施例） 以下、この発明の実施例を示す。

図面は、この発明による燃焼灰付着量の測定装置を示す
もので、この装置において燃焼物ｌの両側には電気炉コ
、・・・が設置され、また燃焼部／の上端には粉研製の
オートフィーダ３が設けられ、燃焼部ｌ内の下端には金
属片り（材質Ｓｒ１人−２４、大ぎさ１３燗×１３圏×
３調）が設置され、更忙燃焼部ｌの上部には一次空気通
路３を形成し、また燃焼部／の中間部には微量噴霧が可
能な二流体バーナ６が設けられている。

そして、Ｄ、Ｃ燃料とスラッギング抑制剤はオートフィ
ーダ３を用いて所定量宛コントロールしながらその上端
より燃焼部／内に供給する。

また−次空気についてはコンプレッサー７を用い、流量
計ｇでその供給量をコントロールしながら一次空気通路
３を通して燃焼部／に供給する。

更に、二流体バーナ６にはスラッギング抑制剤を供給し
、またコンプレッサー９からは空気若しくは蒸気等の冷
媒を供給し、この冷媒をキャリヤとしてスラッギング抑
制剤を燃焼部ｌ内に供給する。なお、二流体バーナ６よ
りスラッギング抑制剤を供給しない場合はコンプレッサ
ー？より冷媒のみを供給する。

以上のようにして燃焼部ｌ内で燃焼させ、更に燃焼灰分
は燃焼部ｌの下部でも加熱し、金属バグへの付着量を測
定した。

表−１は燃焼部／における燃焼方法とり、Ｃ灰分の金属
面への付着量を示すもので、表−１中実施例１〜６はオ
ートフィーダ３よりスラッギング抑制剤を供給し、二流
体バーナ６からは冷媒のみを供給した例を示し、実施例
７〜１１は二流体バーナ６から冷媒をキャリヤとしてス
ラッギング抑制剤を供給した例を示すものである。

表−１より明らかなように、比較例１のブランク及び比
較例２のり、Ｃ中にスラッギング抑制剤のみを添加して
燃焼部ｌ内に供給した場合に較べ、実施例１〜１１の金
属バグへの付着量は格段に少なく、スラッギング抑制効
果が顕著に認められる。

したがって、これ等の実施例より実際のボイラにおいて
もスラッギング抑制剤と冷媒を併用することによりスク
リーン及び二次スーパーヒータ等においてもスラッギン
グ障害が改善され、また生成したスラッギングの剥離性
も向上するなどスラッギング抑制効果が充分に期待でき
、ボイラのより長期に至る連続操業が可能となる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明における燃焼灰付着量を測定するため
の装置概略図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）石油コークスの燃焼において、ボイラ高温部にス
   ラツギング抑制剤と冷媒を注入することを特徴とするス
   ラツグの発生抑制方法。
2. （２）冷媒が水若しくは空気である特許請求の範囲第１
   項記載の方法。