JPS6273936A - モリブデン部材と黒鉛部材との接合体及びその接合方法 - Google Patents

モリブデン部材と黒鉛部材との接合体及びその接合方法

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JPS6273936A
JPS6273936A JP21261385A JP21261385A JPS6273936A JP S6273936 A JPS6273936 A JP S6273936A JP 21261385 A JP21261385 A JP 21261385A JP 21261385 A JP21261385 A JP 21261385A JP S6273936 A JPS6273936 A JP S6273936A
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JP
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graphite
molybdenum
joining
alloy
iron
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JP21261385A
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English (en)
Inventor
深沢 美治
福原 由雄
光雄 河合
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、モリブデン部材と黒鉛部材との接合体及びそ
の接合方法に関し、更に詳しくは、接合強度と熱伝導性
に優れたモリブデン部材−黒鉛部材接合体及びその接合
方法に関する。
〔発明の技術的背景及びその問題点〕
高融点金属のモリブデンと熱伝導性に優れた黒鉛とは、
例えば後述するようなX線管用回転陽極の構成部材とし
て両者が接合された状態で使用さている。
第1図はX線管用回転陽極の紺断面を示す図であり、1
は黒鉛基体、2はモリブデン基体、3はタングステンタ
ーゲットである。そして、4は中心部に設けられた貫通
孔で、ここに回転軸が嵌挿されて回転陽極を固定する。
この回転陽極は真空のガラス製容器の中に配置されて高
速回転する。
そして、図の上方から電子ビームがタングステンターゲ
ット3に射突してここからX線が発生する。
タングステンターゲット3及びモリブデン基体2は電子
ビームの射突により高温となる。そして、黒鉛基体1は
高温になったモリブデン基板2の熱を吸収して外部に放
散せしめる役目を担っている。
したがって、回転陽極においては、モリブデン基体から
黒鉛基体への熱伝導性が要求される。そして、何よりも
回転陽極は高温下で高速回転するため、その構成部材で
あるモリブデン基体と黒鉛基体とは高強度に接合されて
いなければならない。
ところで、モリブデン部材と黒鉛部材との接合は、通常
、両部材間に各種ろう材を介在させて加熱するろう接法
により行われている。接合に用いるろう材としては、従
来、ジルコニウム金属あるいはジルコニウム−モリブデ
ン合金などが用いられていた。
しかしながら、上記ろう材を用いて接合して得られたモ
リブデン部材−黒鉛部材接合体には次のような問題があ
った。それは、Zr(!:Moとが反応して接合面に化
合物層(ZrMo2N)を形成するという問題である。
この化合物層はそれ自体の強度が黒鉛、Mo金属よりも
弱く、したがって接合体の接合強度を低下せしめる原因
となり、更にほこの化合物層は熱伝導性に劣ることが確
認されている。
加えて、上記Zr系ろう材を用いてろう接する際、その
加熱温度は1700〜1900℃と非常に高温であるた
め、通常の熱処理炉をこのろう接処理に転用できず特別
の熱処理炉を用意しなければならない。したがってコス
トが嵩むという問題も有している。
以上の点からして、高接合強度、熱伝導性が要求される
X線管用回転陽極の接合に上記したZr系ろう材の代わ
りに上記要求を満足するろう材ならびに接合方法が求め
られている。
〔発明の目的〕
本発明は、上記した問題点を解消し、接合強度と熱伝導
性に優れたモリブデン部材−黒鉛部材接合体を低コスト
で製造することが可能なモリブデン部材と黒鉛部材との
接合体及びその接合方法を提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた
結果、ろう接待にその接合面に接合強度。
熱伝導性を低下せしめる化合物層が生成することのない
ろう材を見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のモリブデン部材と黒鉛部材との接合
体はモリブデン部材と黒鉛部材との接合面に化合物層が
ないことを特徴とし、その接合方法は、モリブデン部材
と黒鉛部材との間に鉄−ニッケル系合金を介在させ、全
体を非酸化性雰囲気中において該鉄−ニッケル系合金の
融点より50〜150℃高い温度で加熱処理することを
特徴とする。
本発明で用いられるろう材は鉄−ニッケル系合金である
。この合金はFeを主成分としNiを所定量含有した合
金である。更にはCrを所定量含有したFe−Ni合金
であってもよい。具体的には次のような合金があげられ
る。
まず、Niが10.5〜52重量%、残部が実質的にF
eからなる合金である。この合金においては、Niが3
2〜52重量%、残部が実質的にFeからなる合金が好
ましく、更に好ましくはNiが42重量%、残部が実質
的にFeからなる合金が好ましい。
次にあげられる合金は、SO3304ステンレスである
。SO3304ステンレスは、Ni8゜00〜10.5
0重量%、  Cr 18.00〜20.00 重量%
、 CO,0S ffi量%以下、Si1.OO,ii
重量%以下Mn 2.00 重量%以下、  P 0.
045重量%以下、  S O,030重量%以下、残
部Feからなる合金である。
上記したFe−Ni系合金において、Niの含有量が少
なすぎる場合、接合面付近には化合物層が生成しやすく
なり、したがって接合強度の低下を招きやすい。一方、
 Niの含有量が多すぎる場合、Niの小さな結晶粒が
Mo側に析出しM。
の強度低下を招きやすい。したがって、本発明における
Fe−Ni系合金はNiの含有量が例えば5〜60重量
%の範囲にあるものが好ましい。なお、Crの含有量に
関しては、20重量%を超えると接合部近傍にCrの化
合物が生成しやすく、熱伝導率を低下させることとなる
ので20重量%以下が望ましい。
また、上記ろう材の融点は、1450℃程度の比較的低
温であるため、接合に際して常用されている熱処理炉を
用いることができる。
上記した合金からなるろう材の形態としては、箔状、線
状、粉末状いずれの形態でも使用できるが、Mo部材と
黒鉛部材との密着性を高めるという点で箔状の形態が好
ましい。
ろう材の厚みに関しては、あまり厚くなると例えば50
μmを超えるとろう材が拡散せずに接合面に残留しやす
い。また、あまり薄すぎると充分な接合効果が得られに
くく5μm以上が好ましいただし、厚さが50μmを超
えても熱処理時間を長くすればFe−Ni層が消失して
しまうが、このように熱処理時間を長くとることは工業
的とは言えない。
次に、上記したろう材を用いた本発明の接合方法につい
て説明する。まず、上記したF e −N i系合金か
らなるろう材をMo部材と黒鉛部材との間に介在させる
。ついで、全体を非酸化性雰囲気中において該合金の融
点より50℃〜150℃高い温度で加熱処理する。
上記した処理は、非酸化性雰囲気中で行う必要がある。
それは、酸化性ガス雰囲気中で処理を行った場合、Mo
、ろう材が酸化されて脆弱になりあるいは接合不良とな
るからである。非酸化性雰囲気を構成するガスとしては
、アルゴン、水素などがあげられる。また、真空中例え
ばI X 1O−3Torr以下の高真空下で行うこと
も好ましい。
全体の加熱温度は、該合金の融点より50〜150℃高
い温度である。好ましくは100〜・  150℃高い
温度である。すなわち、加熱温度は、1450〜155
0℃程度の温度となる。加熱温度が該合金の融点より5
0℃以上高い温度でない場合には、Fe、Niの拡散が
充分に進行しない。
しかし、あまり高くなりすぎて加熱温度が該合金の融点
よjQ150℃以上高い温度である場合には、ろう材が
MO及び黒鉛と反応する前に蒸発、飛散してしまう。
接合の際には、加熱と同時に圧力を印加しなからろう接
処理すると接合効果が高まるので有効である。このとき
の圧力は0.05〜10kg/a(好ましくは0.2〜
5kg/cdである。
上記方法により接合されたつまり拡散接合されたMO部
材〜黒鉛部材接合体は次のように形成されている。
すなわち、得られた接合体は、Mo部材の層と黒鉛部材
の層の2層からなり、接合面にはFa。
NiとMoとの反応層(化合物層)等が形成されていな
い。これは、本発明るう材中のFe及びNtがMOと合
金化しやすい元素であると共にMoとの反応による化合
物を生成し難い元素であるためである。更には、Fe及
びNsは黒鉛ともなじみやすい元素である。
したがって、得られた接合体においては、FeNiがM
o中に一様に拡散し、かつ、黒鉛中にも浸透して全体が
合金化している。また、CrもFe、Niと同様に合金
化している。
そして、本発明方法により得られたモリブデン部材−黒
鉛部材接合体は」二記した如く接合面に化合物層が形成
されていないので、接合強度が高く熱伝導性に優れてい
る。
本発明の接合方法は、Mo部材と黒鉛部材との接合が要
求される各種分野に通用できる。特に、高熱負荷を受け
るMo部材−黒鉛部材接合体を有する製品の製造方法に
適用して有効である。
例えば、前述した如く、高温高速回転下セ使用されるX
線管用回転陽極の製造に適用して有効である。更には、
核融合炉においてダイバータ板や熱遮蔽板として使用さ
れている高熱負荷部材の製造時における接合に適用して
有効である。
〔発明の実施例〕
実施例I Mo部材として市販されている純Mo板(20mmφX
25t)、黒鉛部材として市販されている黒鉛板(フラ
ンス、ル・カーボン社製820mmφ×5t)を用窓し
た。そして、ろう材としてNi42重量%、残部Feか
らなる合金箔(20mmφ×15μ、1)を用窓した。
上記黒fj)部材の両側に上記ろう材を位置させて更に
ろう材の外側にMo部材を位置させたものを後述の引張
り試験用接合体前駆体とし、これを熱処理炉に入れて1
500℃×40分間熱処理を行った。また、加熱と同時
に全体に0.6kg/cTAの圧力を印加した。上記処
理はI X 10’−”Torrの真空下で行った。
得られたMo部材−黒鉛部材接合体における熱伝導性を
調べるため接触熱コンダクタンス係数を測定した。そし
て、接合強度を調べるため、得られた接合体を両方向に
引張る試験を行って黒鉛の引張強さを調べた。
以上の測定結果を表に示した。
また、得られた接合体の接合面付近の組織を走査電子顕
微鏡(SEM)を用いて観察したところ化合物層は形成
されていなかった。更に接合体の接合面付近のFe、N
i粒子の分布状態をエネルギー分散型X線分析装置(X
ES−3層M)により調べたところ、Fe、NiはMo
側で化合物を生成せずに一様に拡散していることが確認
された。
第2図は、接合体中のFe粒子の分布をXES−3層M
を用いて撮影したX線写真であり、写真の左の領域は黒
鉛の領域を示し、写真の右の領域はMoの領域を示し、
図中の点はFe粒子表わす。
写真から明らかなようにMoの領域にFe粒子が一様に
拡散している。
実施例2 ろう材として、SO3304ステンレス箔を用い〆、−
ほかは実施例1と同様の条件で接合体を裂遺し、同様の
測定を行った。
比較例 ろう材として、Zr金属箔を用いて、1900℃×40
分間の加熱条件で行ったほかは実施例と同様に接合体を
製造し同様に測定を行った。
また、実施例1と同様に接合体の組織を観察したどころ
、接合面にZ r M o 2層が形成されていた。更
に、実施例1と同様にZr粒子の分布を調べたところ、
第3図に示すようになっていた。すなわち、写真の左の
領域は黒鉛の領域を表わし、写真の右の領域はMoの領
域を表わし、写真中央の帯状部分はZ r M 02 
F?iを表わし、点はZr粒子を表わす。
〔発明の効果〕
以上、発明の実施例から明らかなように、本発明の接合
方法を適用すれば、熱伝導性、接合強度に優れたモリブ
デン部材−黒鉛部材接合体を低コストでもって得ること
ができる。
したがって、本発明方法は、X線管用回転陽極。
核融合炉のダイバーダ板の製造に通用して有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図はX線管用回転陽極の縦断面を示す図、第2図は
本発明により得られた接合体中のFe拉壬子分布示すX
線写真であり、第3図は従来方法により得られた接合体
中のZr粒子分布とZrMo 2層を示すX線写真であ
る。 1:黒鉛基体    2:モリブデン基体3:タングス
テンターゲット  4:貫通孔第1図 第21.”J 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、モリブデン部材と黒鉛部材との接合面に化合物層が
    ないことを特徴とするモリブデン部材と黒鉛部材との接
    合体。 2、モリブデン部材と黒鉛部材との間に鉄−ニッケル系
    合金を介在させ、全体を非酸化性雰囲気中において該鉄
    −ニッケル系合金の融点より50〜150℃高い温度で
    加熱処理することを特徴とするモリブデン部材と黒鉛部
    材との接合方法。 3、該鉄−ニッケル系合金がニッケル10.5〜52重
    量%、残部が実質的に鉄からなる合金である特許請求の
    範囲第2項記載の接合方法。 4、該鉄−ニッケル系合金がSUS304である特許請
    求の範囲第2項記載の接合方法。
JP21261385A 1985-09-27 1985-09-27 モリブデン部材と黒鉛部材との接合体及びその接合方法 Pending JPS6273936A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016022730A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 株式会社カネカ グラファイトとグラファイトの接合体、グラファイトと金属の接合体、グラファイト接着用積層体、およびそれらの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016022730A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 株式会社カネカ グラファイトとグラファイトの接合体、グラファイトと金属の接合体、グラファイト接着用積層体、およびそれらの製造方法

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