JPS62733B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気撹拌器に関する。

磁石の回転によつて、液体中にある強磁性体の
磁気撹拌子を回転させて、液体を撹拌する磁気撹
拌器は、外部と非接触で、液体を撹拌する装置と
して、既に知られ、実用的なものが多く市販され
ている。

これ等の装置のほとんど全ては、電動モーター
の回転子に接続された回転軸上に、永久磁石を設
け、永久磁石を回転させる機構を持ち、回転され
た永久磁石の磁場によつて、撹拌子を回転させて
いる。このため、永久磁石の磁場が電動モーター
のヨークを磁化し、モータの初期動作を不安定な
ものとしていた。即ち、永久磁石の及ぼす磁場に
よつて電動モーターの特性が偏位させられてしま
い、よつてこの磁場を打ち消すような電流を作動
電流に付加して電動モーターに流して、いつたん
永久磁石の回転を起動状態にした後、永久磁石の
回転数を調整しなければならない。このため起動
直後の回転が非常に大きくなることをさけられな
い。したがつて初期回転が滑らかな静かな撹拌は
困難であつた。

本発明の目的はかかる欠点を解決した回転の安
定した磁気撹拌器を提供することにある。

本発明の磁気撹拌器は電動モーターを鉄板等の
強磁性体板でシールドするか、永久磁石の一端に
鉄板等の強磁性体を貼りつけることによつて、永
久磁石からもれる磁束をシールドして、電動モー
ターのヨークへの影響を遮断するようにしたこと
を特徴とする。

本発明によれば、電動モーターの起動を滑らか
にすると共に安定した撹拌が可能な磁気撹拌器を
実現することができる。

以下第１図を参照して本発明の一実施例を詳細
に説明する。永久磁石１は鉄製の強磁性体板２に
よつて回転軸３によつて支えられている。回転軸
３は電動モーター１０の回転子４に取りつけられ
ている。この電動モーター１０は電気コイル６に
よつて生じる交流磁場をヨーク５を通じて、回転
子４に加え、回転子４を回転させる。即ち電気コ
イル６に加えられる交流電流によつて、永久磁石
１を回転させる。永久磁石１の回転によつて、永
久磁石１の上部に設けられた容器２０中の磁気撹
拌子３０を回転させ液２１を撹拌する。

本発明によれば永久磁石１はヨーク５方向への
磁束が強磁性体板２１によつてシールドされてい
るため電動モーターの回転を安定ならしめること
ができる。このため永久磁石の起動を容易にし、
滑らかにできる。ここに強磁性体板２は必らずし
も永久磁石１と同じ大きさである必要はない。永
久磁石とヨークの間に強磁性板を永久磁石の磁束
を遮断するように設けることによつても、同じ効
果を期待できる。ヨークを含む電動コイルの一部
を強磁性体板でシールドすることによつても、同
一の効果が生じる。ただし、この場合には、渦電
流の効果を小さくすることが肝要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による磁気撹判器の
構成を示す図である。 図中の符合、１……永久磁石、２……強磁性体
板、４……回転子、５……ヨーク、６……コイ
ル、１０……電動モーター、２０……容器、２１
……液、３０……撹拌子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 永久磁石と、永久磁石を回転させる電動モー
   ターとを含む磁気撹拌器において、永久磁石から
   電動モータに至る磁束を、強磁性体板によつて、
   シールドするようにしたことを特徴とする磁気撹
   拌器。