JPS627324B2 - - Google Patents
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- JPS627324B2 JPS627324B2 JP3413581A JP3413581A JPS627324B2 JP S627324 B2 JPS627324 B2 JP S627324B2 JP 3413581 A JP3413581 A JP 3413581A JP 3413581 A JP3413581 A JP 3413581A JP S627324 B2 JPS627324 B2 JP S627324B2
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 118
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 7
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02B—HYDRAULIC ENGINEERING
- E02B7/00—Barrages or weirs; Layout, construction, methods of, or devices for, making same
- E02B7/20—Movable barrages; Lock or dry-dock gates
- E02B7/205—Barrages controlled by the variations of the water level; automatically functioning barrages
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は幹線水路から支線水路に水位差を利
用して水を供給する定量分水装置に関するもので
ある。
用して水を供給する定量分水装置に関するもので
ある。
従来のこの種装置には、第1図に示すように、
幹線水路31と支線水路32との間に静水槽33
を設け、この静水槽33の幹線水路31から水を
取り込む流入口34に、静水槽33の水面に浮か
べたフロート35とレバー36を介して連動する
弁体37(その底面の大部分が平面を形成する)
を上下動可能に設けたものがある。幹線水路31
の水位が上がると、これに伴つて静水槽33の水
位が上がり、フロート35を上昇させてレバー3
6により弁体37を下げ、それにより静水槽33
内の水の流入量を絞つて静水槽33内の水位の極
端な上昇を抑え、近似的に槽の水位の一定化を企
図し、越流堰38から支線水路32へ流出する流
出量すなわち分水量の定量化を計るものである。
幹線水路31と支線水路32との間に静水槽33
を設け、この静水槽33の幹線水路31から水を
取り込む流入口34に、静水槽33の水面に浮か
べたフロート35とレバー36を介して連動する
弁体37(その底面の大部分が平面を形成する)
を上下動可能に設けたものがある。幹線水路31
の水位が上がると、これに伴つて静水槽33の水
位が上がり、フロート35を上昇させてレバー3
6により弁体37を下げ、それにより静水槽33
内の水の流入量を絞つて静水槽33内の水位の極
端な上昇を抑え、近似的に槽の水位の一定化を企
図し、越流堰38から支線水路32へ流出する流
出量すなわち分水量の定量化を計るものである。
しかしながら、上記のものの流入量Q1は、弁
体37の直径をd、弁体37の開度をδ、流入水
通過面積をS′、流量係数をC1、フロート35の
上昇に伴つて弁体37が下降し、流入口34が殆
んど閉鎖する際の静水槽33の水面を0―0と
し、この水面からの幹線水路31及び静水槽33
の水面までの距離をそれぞれx,y及び重力加速
度をgとすると、 Q1=C1S′√2(+) ……(1) S′=πDδ ……(2) となる。弁体37は静水槽33の水面に相当する
水圧pをその底面に受け、幹線水路31の水面の
変化に伴う静水槽33の水面の変化によつて、前
記の水圧pが変化するので、厳密に言えば、弁体
37を下から押上げる外力が変化することによつ
て、レバー36にて連結されたフロート35の水
浸量も変化する。しかし、この変化量は僅少で、
フロート35の静水槽33の水面に対する相対位
置はほぼ一定とみなされるから、距離xの変化に
伴う距離yの変化は、フロート35によりレバー
36を介して弁体37に伝えられ、弁体37の開
度δと距離yとの間には δ=k・y ……(3) が成りたつ。但し、kはレバー36による増幅比
とする。
体37の直径をd、弁体37の開度をδ、流入水
通過面積をS′、流量係数をC1、フロート35の
上昇に伴つて弁体37が下降し、流入口34が殆
んど閉鎖する際の静水槽33の水面を0―0と
し、この水面からの幹線水路31及び静水槽33
の水面までの距離をそれぞれx,y及び重力加速
度をgとすると、 Q1=C1S′√2(+) ……(1) S′=πDδ ……(2) となる。弁体37は静水槽33の水面に相当する
水圧pをその底面に受け、幹線水路31の水面の
変化に伴う静水槽33の水面の変化によつて、前
記の水圧pが変化するので、厳密に言えば、弁体
37を下から押上げる外力が変化することによつ
て、レバー36にて連結されたフロート35の水
浸量も変化する。しかし、この変化量は僅少で、
フロート35の静水槽33の水面に対する相対位
置はほぼ一定とみなされるから、距離xの変化に
伴う距離yの変化は、フロート35によりレバー
36を介して弁体37に伝えられ、弁体37の開
度δと距離yとの間には δ=k・y ……(3) が成りたつ。但し、kはレバー36による増幅比
とする。
一方、越流堰38における流量係数をC2、越
流堰38の長さをLとし、水面0―0と越流堰3
8の頂点との差をy0とすると、越流堰38からの
流出量Q2は次式となる。
流堰38の長さをLとし、水面0―0と越流堰3
8の頂点との差をy0とすると、越流堰38からの
流出量Q2は次式となる。
Q2=C2L(y0−y)1.5 ……(4)
定常状態でQ1=Q2であるから以上の式からδを
消去して x=y{(C2L/C1πdk)21/2g(y0/y
−1)5−1}…… (5) となる。ここでx・y以外は全て装置によつて決
まる常数であるので、通常の使用条件、すなわち
距離xが有限で、開度δ≠0の場合についてみれ
ば、距離xが変化すれば必ず距離yも変化し、し
たがつて(4)式より流出量Q2は定量とならないこ
とが明らかである。もつとも弁体37の開度δを
十分小さく絞つてδ→0とすれば、(3)式からy→
0となつて、(4)式からQ2→C2Ly0 1.5となり、仮り
に幹線水路31の水位と静水槽33の水位との差
x+yの値が変動しても流出量Q2を近似的に定
量化することができるが、この場合、(1),(2)式を
集約した Q1=C1πdδ√2(+) ……(1a) 式において、弁体37の絞りによりδ→0である
から、必要な水量Q1を得るには、スペース及び
費用の点で弁体37の直径dは制限されるから、
幹線水路31と静水槽33の水位との差x+yが
大きくなければならない。従つてこの分水装置は
幹線水路31と支線水路32間の水位差が高い場
合にしか使用できず、低水位差においては事実
上、定量分水の役を為さない欠点があつた。
消去して x=y{(C2L/C1πdk)21/2g(y0/y
−1)5−1}…… (5) となる。ここでx・y以外は全て装置によつて決
まる常数であるので、通常の使用条件、すなわち
距離xが有限で、開度δ≠0の場合についてみれ
ば、距離xが変化すれば必ず距離yも変化し、し
たがつて(4)式より流出量Q2は定量とならないこ
とが明らかである。もつとも弁体37の開度δを
十分小さく絞つてδ→0とすれば、(3)式からy→
0となつて、(4)式からQ2→C2Ly0 1.5となり、仮り
に幹線水路31の水位と静水槽33の水位との差
x+yの値が変動しても流出量Q2を近似的に定
量化することができるが、この場合、(1),(2)式を
集約した Q1=C1πdδ√2(+) ……(1a) 式において、弁体37の絞りによりδ→0である
から、必要な水量Q1を得るには、スペース及び
費用の点で弁体37の直径dは制限されるから、
幹線水路31と静水槽33の水位との差x+yが
大きくなければならない。従つてこの分水装置は
幹線水路31と支線水路32間の水位差が高い場
合にしか使用できず、低水位差においては事実
上、定量分水の役を為さない欠点があつた。
この発明は上記従来のもののもつ欠点を排除
し、幹線水路から支線水路に供給する水量を連続
状態において、幹線水路と支線水路との水位の変
化に無関係に、常にほぼ一定に保つことができる
定量分水装置を提供することを目的とする。
し、幹線水路から支線水路に供給する水量を連続
状態において、幹線水路と支線水路との水位の変
化に無関係に、常にほぼ一定に保つことができる
定量分水装置を提供することを目的とする。
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
第2、第3図において1は幹線水路、2は支線
水路、3は支線水路2の端部に設けた静水槽であ
つて、導水管4を通して幹線水路1と連通し、越
流堰5を介して支線水路2と連通している。
水路、3は支線水路2の端部に設けた静水槽であ
つて、導水管4を通して幹線水路1と連通し、越
流堰5を介して支線水路2と連通している。
導水管4は静水槽3内に延出し、その先端が閉
塞されるとともに、該延出部管壁に縦方向に貫通
した貫通孔6を穿設していて、この貫通孔6に上
下端が開口した中空円筒状の弁体7を上下動可能
に嵌挿している。弁体7は上端部に末広がりに拡
開したV字状の切欠面8を円周面に形成し、この
切欠面8によつて形成される2箇所の開口部9に
より、導水管4からの水量を制御して弁体7の内
部を経て静水槽3へ流入するようになつている。
なお、開口部9は2箇所以上設けてもよい。また
切欠面8の形状は第4図に展開して示すように、
弁体7の縦方向の任意の点Aの切欠きの幅をWと
すると、 W=a・δp 但しp>0 ……(6) を満足する。ここにaは常数、δは点Aと切欠部
の底点Bとの距離、即ち開度を示し、特にp=1
とすると切欠面8の展開形状は三角形となる。
塞されるとともに、該延出部管壁に縦方向に貫通
した貫通孔6を穿設していて、この貫通孔6に上
下端が開口した中空円筒状の弁体7を上下動可能
に嵌挿している。弁体7は上端部に末広がりに拡
開したV字状の切欠面8を円周面に形成し、この
切欠面8によつて形成される2箇所の開口部9に
より、導水管4からの水量を制御して弁体7の内
部を経て静水槽3へ流入するようになつている。
なお、開口部9は2箇所以上設けてもよい。また
切欠面8の形状は第4図に展開して示すように、
弁体7の縦方向の任意の点Aの切欠きの幅をWと
すると、 W=a・δp 但しp>0 ……(6) を満足する。ここにaは常数、δは点Aと切欠部
の底点Bとの距離、即ち開度を示し、特にp=1
とすると切欠面8の展開形状は三角形となる。
静水槽3の水面にはフロート10が浮かべら
れ、このフロート10には支持片11が固定され
ている。支持片11の上端は越流堰5から突設し
た支持板12に揺動可能に取付けられたレバー1
3に枢支され、またレバー13の先端には弁体7
の上端部に連結して弁体7を吊下げ、ターンバツ
クル14を有する吊下棒15が取付けられてい
て、フロート10の昇降によつてレバー13を範
囲X内で揺動して、弁体7を上下動させ開口部9
の大きさを調節できるようになつている。
れ、このフロート10には支持片11が固定され
ている。支持片11の上端は越流堰5から突設し
た支持板12に揺動可能に取付けられたレバー1
3に枢支され、またレバー13の先端には弁体7
の上端部に連結して弁体7を吊下げ、ターンバツ
クル14を有する吊下棒15が取付けられてい
て、フロート10の昇降によつてレバー13を範
囲X内で揺動して、弁体7を上下動させ開口部9
の大きさを調節できるようになつている。
この発明は前記のようであつて、幹線水路1か
ら導水管4を経て送られる水は、弁体7のV字状
の開口部9から弁体7内に流入して静水槽3に入
り、また静水槽3内に流入した水は越流堰5を越
流して支線通路2へ流出する。そして、流量制御
は次のように行なわれる。幹線水路1の水位が上
がると静水槽3の水位も上がるので、フロート1
0が上昇し、弁体7も上昇して開口部9が狭くな
り流入量が制御される。
ら導水管4を経て送られる水は、弁体7のV字状
の開口部9から弁体7内に流入して静水槽3に入
り、また静水槽3内に流入した水は越流堰5を越
流して支線通路2へ流出する。そして、流量制御
は次のように行なわれる。幹線水路1の水位が上
がると静水槽3の水位も上がるので、フロート1
0が上昇し、弁体7も上昇して開口部9が狭くな
り流入量が制御される。
弁体7は幹線側の水に対して、弁体7の外側垂
直円筒面のみにて接するため、幹線側の水からは
浮力を受けないが、静水槽3内の水からは、弁体
7の体積に相応した浮力を受け、この大きさは弁
体7の位置のいかんに拘らず一定である。よつて
フロート10の負荷は常に一定となり、その水浸
量も一定である。
直円筒面のみにて接するため、幹線側の水からは
浮力を受けないが、静水槽3内の水からは、弁体
7の体積に相応した浮力を受け、この大きさは弁
体7の位置のいかんに拘らず一定である。よつて
フロート10の負荷は常に一定となり、その水浸
量も一定である。
尚、この発明においても従来のものと同様に
(1),(3),(4)式が成り立つ。但し、流入水通過面積
Sは(6)式を積分するとともに、(3)式を代入してδ
を消去すれば、 S=n∫o〓W・dδ=n∫o〓aδp・d
δ =na/n+1δp+1=n・a/p+1(ky)p+1
……(7) がえられる。ここでnは開口部9の個数である。
一方、流入量Q1は(1)式よりS×√+に比例
し、距離xが小さくなれば√+も下がるが、
静水槽3の水位及びフロートが下降し、弁体が上
昇することにより自動的にSが増大して、√+
yの低下を相殺して流入量Q1の変化を妨げる。
従来のものでは開口S′は(2),(3)式から距離yに比
例するが、この発明では(7)式により開口面積Sは
yp+1に比例するため、従来の弁体に比べて距離
xの減少に伴う開口面積Sの増加率が大きくな
り、√+の低下をカバーできるので流入量
Q1、したがつて流出量Q2は従来のものほど下が
らない。
(1),(3),(4)式が成り立つ。但し、流入水通過面積
Sは(6)式を積分するとともに、(3)式を代入してδ
を消去すれば、 S=n∫o〓W・dδ=n∫o〓aδp・d
δ =na/n+1δp+1=n・a/p+1(ky)p+1
……(7) がえられる。ここでnは開口部9の個数である。
一方、流入量Q1は(1)式よりS×√+に比例
し、距離xが小さくなれば√+も下がるが、
静水槽3の水位及びフロートが下降し、弁体が上
昇することにより自動的にSが増大して、√+
yの低下を相殺して流入量Q1の変化を妨げる。
従来のものでは開口S′は(2),(3)式から距離yに比
例するが、この発明では(7)式により開口面積Sは
yp+1に比例するため、従来の弁体に比べて距離
xの減少に伴う開口面積Sの増加率が大きくな
り、√+の低下をカバーできるので流入量
Q1、したがつて流出量Q2は従来のものほど下が
らない。
この発明の弁体7と従来の弁体37の精度を比
較すると第5図のようになつた。すなわち、第5
図はこの発明の場合も、(5)式に類似の式x=f
(y)が得られるので、それによつて計算し、
x/y0=10(第5図におけるP点において、同一
の流出量QPを出す弁体7と弁体37との両者の
x/y0の比が変化したときのQ/QPの変化を調
べたもので、この発明はp=0.5:1:1.5の場合
を示した。例えばx/y0=2の場合を見ると、従
来のもの(第1図)ではQ/QP=0.755(A点)
であるのに対し、この発明では例えばp=1に採
るとQ/QP≒0.85(B点)である。つまり弁体
の形式の相違によつて流出量QPの精度(Q/Q
P)は非常によくなり、例えば農業用水の分水装
置でいえば、従来のものでは採用できない低水位
差(x/y0が小さい場合)でも、この発明は使用
可能となる。また、第1図に示す従来例では幹線
水路31の水面が高く、弁体37がその水面以下
に水浸する形になれば、幹線水路の水圧が弁体3
7を押下げ、フロート35と弁体37の平衡が失
われ(5)式すら成り立たないので、これを免れるた
めには弁体37を長大なものとして、常に弁体3
7の頂点が水面から突出するようにせねばならな
い。しかるにこの発明では構造上弁体7は距離x
(幹線水路の水面を示す)には無関係であるた
め、弁体7の高さは導水管4の高さqに弁体7の
最大開度を加えたものに若干の余裕をつけたもの
で十分であり、経済的な寸法となる利点がある。
較すると第5図のようになつた。すなわち、第5
図はこの発明の場合も、(5)式に類似の式x=f
(y)が得られるので、それによつて計算し、
x/y0=10(第5図におけるP点において、同一
の流出量QPを出す弁体7と弁体37との両者の
x/y0の比が変化したときのQ/QPの変化を調
べたもので、この発明はp=0.5:1:1.5の場合
を示した。例えばx/y0=2の場合を見ると、従
来のもの(第1図)ではQ/QP=0.755(A点)
であるのに対し、この発明では例えばp=1に採
るとQ/QP≒0.85(B点)である。つまり弁体
の形式の相違によつて流出量QPの精度(Q/Q
P)は非常によくなり、例えば農業用水の分水装
置でいえば、従来のものでは採用できない低水位
差(x/y0が小さい場合)でも、この発明は使用
可能となる。また、第1図に示す従来例では幹線
水路31の水面が高く、弁体37がその水面以下
に水浸する形になれば、幹線水路の水圧が弁体3
7を押下げ、フロート35と弁体37の平衡が失
われ(5)式すら成り立たないので、これを免れるた
めには弁体37を長大なものとして、常に弁体3
7の頂点が水面から突出するようにせねばならな
い。しかるにこの発明では構造上弁体7は距離x
(幹線水路の水面を示す)には無関係であるた
め、弁体7の高さは導水管4の高さqに弁体7の
最大開度を加えたものに若干の余裕をつけたもの
で十分であり、経済的な寸法となる利点がある。
前記のものはつぎのようにして設置される。ま
ず目標とする分水量、すなわち流出量Q2を知つ
て、(4)式から必要な越流水深y0−yを求める。そ
してフロート10の負荷は常に一定で、フロート
10の水浸量は不変であるから、フロート10し
たがつてレバー13の位置(例えば槽底面からの
高さ)が決まる。一方、(1)式において、C1、g
の値は既知であるから、必要とする流量Q1に対
して、任意の距離x+yに対応する必要な開口面
積Sが求まるので、例えばターンバツクル14に
より吊下棒15の長さを調節して、弁体7の開口
部9の開口面積がSになるようにする。このよう
にすることにより幹線水路1の水位の変化に係ら
ず、定量分水が可能となる。
ず目標とする分水量、すなわち流出量Q2を知つ
て、(4)式から必要な越流水深y0−yを求める。そ
してフロート10の負荷は常に一定で、フロート
10の水浸量は不変であるから、フロート10し
たがつてレバー13の位置(例えば槽底面からの
高さ)が決まる。一方、(1)式において、C1、g
の値は既知であるから、必要とする流量Q1に対
して、任意の距離x+yに対応する必要な開口面
積Sが求まるので、例えばターンバツクル14に
より吊下棒15の長さを調節して、弁体7の開口
部9の開口面積がSになるようにする。このよう
にすることにより幹線水路1の水位の変化に係ら
ず、定量分水が可能となる。
尚、前記実施例では静水槽3から支線水路2に
水が流出する所謂排水部として越流堰5を採用す
る場合について述べたが、第6図に示す如く、排
水部として堰5の代りに支線水路2側の側壁の下
部(静水槽水面より下)に開口オリフイス5′を
採用すれば、流出量Q2については越流方式とオ
リフイス方式による差異がでるのは当然である
が、流入量Q1については(1)式、弁体の開口面積
Sについては(7)式がそのまま成立する。従つて前
記(p9〜p10にかけて)と同様に幹線水路3
1の水位(x)が低下した場合における√+
の落ち込みをカバーする開口面積Sの増加率が従
来のものより大きくなり、従つて流入量Q1(ゆ
えに流出量Q2)は従来のものほど下らない点は前
記の実施例と同じである。
水が流出する所謂排水部として越流堰5を採用す
る場合について述べたが、第6図に示す如く、排
水部として堰5の代りに支線水路2側の側壁の下
部(静水槽水面より下)に開口オリフイス5′を
採用すれば、流出量Q2については越流方式とオ
リフイス方式による差異がでるのは当然である
が、流入量Q1については(1)式、弁体の開口面積
Sについては(7)式がそのまま成立する。従つて前
記(p9〜p10にかけて)と同様に幹線水路3
1の水位(x)が低下した場合における√+
の落ち込みをカバーする開口面積Sの増加率が従
来のものより大きくなり、従つて流入量Q1(ゆ
えに流出量Q2)は従来のものほど下らない点は前
記の実施例と同じである。
この発明は前記のようであつて、幹線水路と静
水槽とを、静水槽内に延出し、その先端を閉塞す
るとともに、管壁に縦方向に貫通した貫通孔を設
けた導水管で連結し、貫通孔に弁体を上下動可能
に嵌挿し、支線水路への排水部は静水槽の支線水
路部側の側壁で形成し、弁体を連結部材を介して
静水槽の水面に浮び、かつその水位の変化に応じ
て昇降するフロートに接続したので、弁体の動き
はもつぱら静水槽内におけるフロートの上下動の
みによつて制御され、したがつて連続状態におい
て使用、幹線水路の水位が広範囲に変動しても、
静水槽内の水位の変動を小幅に止め、静水槽から
支線水路への流出流量をほぼ一定に保ち、これは
支線水路の水位の変更及び幹線水路と支線水路と
の水位差の大小に拘らず全く同様である等の優れ
た効果を有する。
水槽とを、静水槽内に延出し、その先端を閉塞す
るとともに、管壁に縦方向に貫通した貫通孔を設
けた導水管で連結し、貫通孔に弁体を上下動可能
に嵌挿し、支線水路への排水部は静水槽の支線水
路部側の側壁で形成し、弁体を連結部材を介して
静水槽の水面に浮び、かつその水位の変化に応じ
て昇降するフロートに接続したので、弁体の動き
はもつぱら静水槽内におけるフロートの上下動の
みによつて制御され、したがつて連続状態におい
て使用、幹線水路の水位が広範囲に変動しても、
静水槽内の水位の変動を小幅に止め、静水槽から
支線水路への流出流量をほぼ一定に保ち、これは
支線水路の水位の変更及び幹線水路と支線水路と
の水位差の大小に拘らず全く同様である等の優れ
た効果を有する。
第1図は従来の定量分水装置の概略説明図、第
2図はこの発明の実施例の縦断正面図、第3図は
要部の平面図、第4図は弁体開口部の拡大図、第
5図は従来の弁体とこの発明の弁体の精度比較
図、第6図は越流堰の別の実施例を示す拡大断面
図である。 1…幹線水路、2…支線水路、3…静水槽、4
…導水管、5…越流堰、5′…オリフイス、6…
貫通孔、7…弁体、8…切欠面、9…開口部、1
0…フロート、11…支持片、12…支持板、1
3…レバー、14…ターンバツクル、15…吊下
棒。
2図はこの発明の実施例の縦断正面図、第3図は
要部の平面図、第4図は弁体開口部の拡大図、第
5図は従来の弁体とこの発明の弁体の精度比較
図、第6図は越流堰の別の実施例を示す拡大断面
図である。 1…幹線水路、2…支線水路、3…静水槽、4
…導水管、5…越流堰、5′…オリフイス、6…
貫通孔、7…弁体、8…切欠面、9…開口部、1
0…フロート、11…支持片、12…支持板、1
3…レバー、14…ターンバツクル、15…吊下
棒。
Claims (1)
- 1 幹線水路から支線水路に水位差を利用して水
を供給する分水装置において、前記幹線水路と支
線水路との間に導水管及び排水部を介して静水槽
を設け、前記導水管を静水槽内に延出し、その先
端を閉塞するとともに、該延出部管壁に縦方向に
貫通した貫通孔を設け、この貫通孔に弁体を上下
動可能に嵌挿し、また前記排水部は静水槽の支線
水路側の側壁を形成しており、前記弁体を連結部
材を介して静水槽の水面に浮かび、槽内の水位の
変化に応じて昇降するフロートに接続したことを
特徴とする定量分水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3413581A JPS57172019A (en) | 1981-03-10 | 1981-03-10 | Quantitative dispenser for water |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3413581A JPS57172019A (en) | 1981-03-10 | 1981-03-10 | Quantitative dispenser for water |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57172019A JPS57172019A (en) | 1982-10-22 |
JPS627324B2 true JPS627324B2 (ja) | 1987-02-17 |
Family
ID=12405774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3413581A Granted JPS57172019A (en) | 1981-03-10 | 1981-03-10 | Quantitative dispenser for water |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57172019A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0872003A (ja) * | 1994-09-05 | 1996-03-19 | Kato Koki Kk | チェーンソー |
-
1981
- 1981-03-10 JP JP3413581A patent/JPS57172019A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0872003A (ja) * | 1994-09-05 | 1996-03-19 | Kato Koki Kk | チェーンソー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57172019A (en) | 1982-10-22 |
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