JPS627318B2 - - Google Patents

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JPS627318B2
JPS627318B2 JP14869484A JP14869484A JPS627318B2 JP S627318 B2 JPS627318 B2 JP S627318B2 JP 14869484 A JP14869484 A JP 14869484A JP 14869484 A JP14869484 A JP 14869484A JP S627318 B2 JPS627318 B2 JP S627318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digester
black liquor
accumulator
wash water
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14869484A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6039494A (ja
Inventor
Esu Guranto Rarufu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Beloit Corp
Original Assignee
Beloit Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Beloit Corp filed Critical Beloit Corp
Publication of JPS6039494A publication Critical patent/JPS6039494A/ja
Publication of JPS627318B2 publication Critical patent/JPS627318B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は改修クラフトパルプ法を用いてバツチ
ダイジエスタ内で蒸解したパルプを洗浄する方法
に関するものである。殊に本発明はダイジエスタ
それ自体の中で多段式パルプ洗浄を行なうことに
関する。
従来の技術 紙の製造に当つて木材チツプをバツチ蒸解する
のにはいくつもの型式の方法がある。通常これは
特にその目的のため作られたダイジエスタ内で行
なわれる。このダイジエスタに木材チツプを充填
する。通常これは内部にぎつしり詰め込まれる。
次いで水酸化ナトリウム単独か又は水酸化ナトリ
ウムと硫化ナトリウムとの混合物の高音溶液をダ
イジエスタ内へ注入する。ダイジエスタの温度は
水蒸気の導入により従来どおり制御される。この
ようにして木材チツプを蒸解液と一定の時間接触
させた後、ダイジエスタのブロー弁を開いてブロ
ータンクへ中味を送り出す。
このようなパルプ化方法においては、蒸解の終
わりに洗浄ろ過液をダイジエスタ内にくみ上げる
ことにより高温の黒液はダイジエスタの頂端部へ
と行く。この高温の黒液はダイジエスタの円頂部
にある抽出スクリーンを通りダイジエスタから出
て行く。この高温の黒液の大部分は加圧高温黒液
アキユムレータへ行き、温度が下がるに従い暖温
黒液アキユムレータへ行く。試験の結果によれば
フイルタ1段分と等価のパルプ洗浄がこの高温黒
液の置換により果たされることがわかつている。
このあとパルプをダイジエスタから送り出した
後、さらにパルプ洗浄を行なうことにより、パル
プ内に残存する黒液の量を満足できる程度の低い
レベルにすることができるものである。
発明の構成 本発明方法はダイジエスタ自体の内部を多段洗
浄工程に利用しているので、パルプをダイジエス
タから送り出す前に、所要のパルプ洗浄工程の全
部又は一部を行なう。この新規な方法の長所は次
の通りである: (1) ダイジエスタの中で果たされるパルプ洗浄の
程度を改善することができる。
(2) パルプ洗浄に必要な施設が減少する。
(3) この洗浄法はダイジエスタからパルプを吹き
出す排ガスに含まれる硫黄ガスの臭気を全く無
くすか、少なくとも大いに減少せしめることが
できる。
(4) ダイジエスタからの高温黒液の全体排出効率
が改善されるので、エネルギ節減を高めること
ができる。
本発明の典型的な実施例では、洗浄は3段階に
行なわれる。すなわち、チツプをパルプと高温黒
液を形成するため蒸解液で蒸解した後、この高温
黒液の一部分をダイジエスタ内で第1の洗浄水と
置き換える。ダイジエスタ内に残る高温黒液の一
部分は第2の洗浄水で置換される。この第2の洗
浄水は第1の洗浄水よりも黒液濃度の低いもので
ある。次に、ダイジエスタ内に残る高温黒液の部
分は第3の洗浄水で置換される。この第3の洗浄
水は第1、第2の洗浄水のいずれよりも黒液濃度
の低いものである。最後にダイジエスタの中味は
洗浄用ろ過水で置換され、ダイジエスタを出たこ
の洗浄用ろ過水は第1、第2及び第3洗浄水とし
て順次それぞれのアキユムレータに溜められる。
本発明のパルプ洗浄法はバツチダイジエスタ改
修クラフトパルプ法に特に用いられるが、たとえ
ば亜硫酸パルプ法のような他のバツチダイジエス
タパルプ化法にも適用できる。
実施例 本発明の多段洗浄プロセスは、ダイジエスタの
底部へ洗浄水をポンプで注入してダイジエスタの
頂部から置換された黒液を取り出すことにより、
通常30分より少ない短時間で非常に効率がいゝ置
換が果たされるという事実の知見を、ダイジエス
タの洗浄に役立たせるものである。このような置
換がなし得る理由は蒸解終期におけるダイジエス
タ内のパルプはチツプの形状のまゝであつて、こ
れがダイジエスタ底部に沈積しているためである
ことが分かつた。パルプはダイジエスタ内で沈降
しておりダイジエスタ頂部には存在しないので、
パルプが出口スクリーンをふさいだり又はダイジ
エスタからの黒液の流れをさまたげたりすること
がない。観察結果によると、このパルプ沈降は低
密度のえぞ松の類から高密度の堅木材までの範囲
のあらゆる種類の木材で認められた。
さて添付図面において、符号10は取りはずし
可能なふた11がついた従来型のバツチ式のダイ
ジエスタを示す。水蒸気は弁13を会して循環通
路12、およびダイジエスタ10の底部へと導入
され、ダイジエスタ10を通つて弁14を介して
再循環せしめられ、ダイジエスタ10に詰め込ま
れた木材チツプを蒸解温度まで上昇せしめる。
パルプと高温黒液との混合物でダイジエスタが
実質的に満たされた時蒸解作用が完了するわけ
で、この時ポンプ16により第1段階洗浄水アキ
ユムレータ15から第1の洗浄水を入口弁18を
介しダイジエスタ10の底部へ注入することで高
温黒液の排出を始める。第1の洗浄水で置換され
追い出された高温黒液はダイジエスタ10の円頂
部から通路19及び弁20を通り高温黒液アキユ
ムレータ21へ排出される。ダイジエスタへポン
プで注入される第1の洗浄水の量は、洗浄段数、
洗浄後の所要パルプ洗浄度、洗常工程に費やし得
る時間、及び黒液が洗浄水で希釈される許容希限
度のようなシステム上の要求に依存するものであ
る。通常はダイジエスタへ注入される洗浄水の量
はダイジエスタ容量の10〜20%の範囲である。
この第1の洗浄水の諸定量をダイジエスタへ注
入した後、ポンプ23により第2段洗浄水アキユ
ムレータ22から第2の洗浄水をポンプ23によ
り入口弁18を介しダイジエスタ底部へ注入し
て、ダイジエスタ10から高温黒液アキユムレー
タ21への高温黒液の排出を続行する。この第2
の洗浄水は第1の洗浄水より黒液濃度が低い。
第2の洗浄水をダイジエスタへ注入して、さら
に或る量の高温黒液をアキユムレータ21へ排出
した後、第2段洗浄水アキユムレータ22からの
流れを止め、今度は第3段洗浄水アキユムレータ
25からの第3の洗浄水をポンプ26により弁2
7、入口弁18を介しダイジエスタ10の底部へ
注入する。このようにして、さらに追加の量の高
温黒液を高温黒液アキユムレータ21へ排出する
のである。
次の段階は、貯液そう28からの洗浄用ろ過水
をポンプ29により弁30、入口弁18を介しダ
イジエスタ10の底部へ注入することから成る。
この洗浄用のろ過水は通常黒液濃度が殆どゼロの
ものである。所定の量の高温黒液がアキユムレー
タ21に集められた後、弁20を閉じ、弁31を
開いて必要に応じポンプ32を用いて各アキユム
レータ15,22,25へそれぞれの洗浄水を補
充する。すなわち貯水そう28からダイジエスタ
10へ注入した洗浄ろ過水の最初の部分をまず弁
33を介してアキユムレータ15へ送り出し、最
初に高温黒液排出に使つた第1の洗浄水として補
充する。アキユムレータ15への回収が終わる
と、弁33を閉じ、弁34を開いて流れを第2段
洗浄水アキユムレータ22へ向ける。このアキユ
ムレータ22で使用した量の洗浄水を補充した
後、弁34を閉じる。次いで弁35を開いて低濃
度の洗浄水を第3段洗浄水アキユムレータ25へ
導入する。これでダイジエスタのパルプ洗浄工程
が完了する。
次いでダイジエスタ内のパルプは残存液と共に
圧縮空気通路36から入つて来る圧縮空気により
ダイジエスタ10から吹き出され、弁37を介し
てブロータンク(図示しない)へさし向けられ
る。
黒液の大部分が洗浄工程でパルプから除去され
てしまうので、ブロータンクから出る空気には、
これから放出される臭い硫黄ガスは事実上存在し
ない。本発明方法により黒液をダイジエスタから
置換してしまう場合には、従来のクラフトダイジ
エスタブローからの放出量に較べ、臭い硫黄ガス
は98%以上も減少することが分かつた。本発明方
法を実施した場合、ブロータンクから出る空気
は、公害の発生のおそれなく大気へ排出すること
ができる。
本発明方法の例とし、洗浄水中の溶解黒液の乾
燥固形分を%で表した黒液の相対濃度は次の通り
である。
高温黒液 20% 第1の洗浄水 14% 第2の洗浄水 5% 第3の洗浄水 2% 洗浄ろ過水 1% 170m3(6000ft3)の容量の典型的なクラフトダ
イジエスタに対する流量は次の通りとすることが
できる。
ダイジエスタへの流入量 m3 第1の洗浄水 28 第2の洗浄水 28 第3の洗浄水 28 ろ過水 170 計 254 ダイジエスタからの流出量 流出先 m3 高温黒液アキユムレータ 170 第1段洗浄水アキユムレータ 28 第2段洗浄水アキユムレータ 28 第3段洗浄水アキユムレータ 28 計 254 以上、本発明を添付図面に例示したその好適な
実施例について詳述したが、本発明はその精神を
逸脱することなく、幾多の変化変形をなし得るこ
とはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の多段パルプ洗浄方法を3段洗浄
に用いた場合を例示した概略流れ線図である。 10…ダイジエスタ、11…ふた、12…循環
通路、13,14,17,20,24,27,3
0,31,33,34,35…弁、15…第1段
洗浄水アキユムレータ、22…第2段洗浄水アキ
ユムレータ、25…第3段洗浄水アキユムレー
タ、16,23,26,29,32…ポンプ、1
8…入口弁、19…循環通路、21…高温黒液ア
キユムレータ、28…貯液そう、36…圧縮空気
通路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 バツチ式のダイジエスタ内で木材チツプを蒸
    解液で蒸解してパルプと高温黒液とを生成せし
    め、第1段洗浄水アキユムレータから第1の洗浄
    水を前記ダイジエスタの底部へ導入して前記ダイ
    ジエスタの頂部から前記高温黒液の第1の部分を
    高温黒液アキユムレータに送り、次いで前記第1
    の洗浄水より黒液濃度の薄い第2の洗浄水を第2
    段洗浄水アキユムレータから前記ダイジエスタの
    底部に導入して前記ダイジエスタの頂部から前記
    高温黒液の第2の部分を前記高温黒液アキユムレ
    ータに送り、さらに前記第2の洗浄水より黒液濃
    度の薄い第3の洗浄水を第3段洗浄水アキユムレ
    ータから前記ダイジエスタの底部に導入して前記
    ダイジエスタの頂部から前記高温黒液の第3の部
    分を前記高温黒液アキユムレータに送り、最後に
    洗浄ろ過水を貯液そうから前記ダイジエスタの底
    部に導入して前記ダイジエスタの頂部から出る洗
    浄水を前記第1段洗浄水アキユムレータ、前記第
    2段洗浄水アキユムレータ、前記第3段洗浄水ア
    キユムレータへと順次回収することを特徴とす
    る、バツチ式のダイジエスタ内でパルプを蒸解し
    洗浄する方法。
JP14869484A 1983-07-20 1984-07-19 バツチダイジエスタ内でパルプを蒸解し洗浄する方法 Granted JPS6039494A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US51549383A 1983-07-20 1983-07-20
US515493 1990-04-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6039494A JPS6039494A (ja) 1985-03-01
JPS627318B2 true JPS627318B2 (ja) 1987-02-17

Family

ID=24051595

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14869484A Granted JPS6039494A (ja) 1983-07-20 1984-07-19 バツチダイジエスタ内でパルプを蒸解し洗浄する方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02250706A (ja) * 1989-03-17 1990-10-08 O S G Kk エンドミルおよびその製造方法

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JPH02250706A (ja) * 1989-03-17 1990-10-08 O S G Kk エンドミルおよびその製造方法

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JPS6039494A (ja) 1985-03-01
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