JPS6270607A - 内燃機関のカムシヤフト軸受部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オーバーヘッドバルブ機構を備えた内燃機関
のカムシャフト軸受部構造に関し、特に、シリンダブロ
ックとカムシャフト軸受部とを別体に構成し、カムシャ
フト軸受部をシリンダブロックに容易に組み込みが出来
るようにした構造に関する。

〔従来の技術〕

従来のカムシャフト軸受部としては、たとえば、第４図
に示されるような構造のものが用いられている。このシ
リンダブロック１には、その内部で上下動を行うように
構成されているブツシュロッド２の下に面して、シリン
ダブロックと一体に構成れたカムシャフト軸受部ｌＯが
一体に複数設けられている。

カムシャフト軸受部１０は、その軸受孔に軸受部材によ
って作られたカムブツシュ１１が圧入されていて、それ
によってカムシャフト５を回転可能に支持し、カムシャ
フト５に所定の間隔で形成しているカム６が、その回転
によってブツシュロッド２を上下動させ、それによって
所定の動作を行うようにしている。

しかしながら、このような従来の鋳鉄或いはアルミニウ
ム合金製のシリンダブロックにあっては、カムシャフト
軸受部１０がシリンダブロックｌと一体成形されている
ため、軸受材としてのカムブツシュ１１を圧入しなけれ
ばならず、また、カムシャフト軸受部１０がシリンダブ
ロックｌ内部に一体に形成されているので、その加工を
行う際には、シリンダブロック１の端部から長い加工部
材を挿入して行うことが必要になり、それによって、穿
孔用の工具等の加工用シャフトのスパンが長くなり、加
工が困難になるとともに、加工精度が得にくい等の欠点
を持つ外に、点検整備を行うのに不便であり、シリンダ
ブロックの鋳造性が良くない等の多くの欠点を持ってい
るものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、上記したような従来のシリンダブロックの欠
点を解消するもので、シリンダブロックの所定の位置に
、カムシャフト軸受部が入る程度の空間と開口部とを設
け、シリンダブロックとは別体の軸受材を兼ねるＡ１合
金鋳物等のような部材により、全部のカムシャフト軸受
部が一体に成形されたカムシャフト軸受部カバーをその
開口部に取付ける構造にすることにより、上記した問題
点を解決出来るようにする内燃機関のカムシャフト軸受
部を提供することを目的としている。

ｃ問題点を解決するための手段〕 本発明の内燃機関のカムシャフト軸受部においては、カ
ムシャフト軸受部を別体に形成しておき、そのカムシャ
フト軸受部をシリンダブロックに形成した空間に取付け
る。

本発明のシリンダブロックにおいては、その内部で上下
動を行うブツシュロッドの下部に接触するようにして、
複数のカムをカムシャフトに設け、そのカムシャフトを
支持するためのカムシャフト軸受部をシリンダブロック
に固定する。

また、本発明のカムシャフト軸受部においては、各軸受
部に潤滑用の油通路を形成するとともに、カムシャフト
軸受部をシリンダブロックと同じ材質のせので構成した
ときには、カムブツシュ等の軸受材を挿入し、カムシャ
フト軸受部をＡ１合金鋳物で形成したときには、その合
金が軸受材を兼ねるようにしている。

そして、本発明のカムシャフト軸受部をシリンダブロッ
クに対して、ノックピンを用いて位置決めするようにし
、ボルト等を用いてシリンダブロックの開口部に固定す
る。

したがって、本発明のシリンダブロックにおいては、カ
ムシャフト軸受部を別体に構成しているために、シリン
ダブロックの製作が非常に容易に出来るとともに、カム
シャフト軸受部の製作と位置決めが簡単になる等の効果
を発揮させることが可能になる。

〔実施例〕

本発明の内燃機関のカムシャフト軸受部を図示した例に
したがって説明すると、第１図および第１Ａ図に示され
るように、本発明のシリンダブロック１には、上下動可
能に設けられているブツシュロッド２の下部に面して開
口部３と空間４とが形成されており、その空間４に別体
に形成したカムシャフト軸受部１０が収容されるように
なっている。

カムシャフト軸受部１０に支持されるカムシャフト５は
、ブツシュロッド２に対応した位置にカム６を設けてい
て、そのカムシャツｌ−５の回転によって、カム６がブ
ツシュロッド２を上下動させて所定の作用を行うように
しているもので、そのカムシャフト５を支持するカムシ
ャフト軸受部ＪＯは、複数のカムシャフト軸受を連結し
、軸受材を兼ねる材質部材により一体成形された力ｌ、
シャフト軸軸受部体体力バー２が、ノックピン１５によ
って位置決めされるとともに、ボルト１３によって、シ
リンダブロック１に固定される。

本発明のカムシャフト軸受部一体力バー１２には、カム
シャフト５が挿着され、またその軸の潤滑のための油通
路１４が設けられているが、その油通路１４の下・端部
は、ソリンダブロ、り１の下部に形成されているオイル
収容部に連結されていて、エンジンの運転によるクラン
ク軸の回転によって、オイル収容部から送り出される潤
滑油は、前記油通路１４を通って、各軸受部１０に供給
されるようになっている。

次に本発明の上記した構成による、内燃機関力ムシ中フ
ト軸受部の作用について説明すると、カムシャフト５は
、エンジンのシリンダブロック１に設けたブツシュロッ
ド２に対応してカム６を設けているもので、そのブツシ
ュロッド２は長手方向からカムシャフト軸受部一体力バ
ー１２に挿入され、各カムシャフト軸受部ＩＯがカムシ
ャフト５の所定の部分を支持するように位置決めされる
。

そして、そのカムソヤフト軸受部一体力バー１２が、ボ
ルト１３を用いてシリンダブロックｌの開口３を介して
空間４に固定されることによって、カムシャフト５が回
転運動を行い得るようにする。

また、本発明のカムシャフト軸受部一体力バー１２の取
付位置は、ノックピン１５によって調節され、機関本体
からの油は、油通路１４を介して各カムシャフト軸受部
１０に供給される。

また、第１Ａ図に示されるように、本発明のシリンダブ
ロックｌには、カムシャフト軸受部ｌＯとカムシャフト
軸受部一体力バー１２が、その側部に一体に取付けされ
ているもので、それによって、従来のカムシャフト軸受
部をシリンダブロック１と一体に構成しているものと同
様な外観を呈するようになっている。

第３６図に示される本発明の別の実施例においては、カ
ムシャフト軸受部１０をカムシャフト５の中心を通る垂
直な線で前後の部材に分割し、前ブロックｌｏａと後ブ
ロック１０ｂとを形成している。したがって、カムシャ
フト５の軸受は、それぞれ上下の部分をポル）１３ａで
連結し、それによって形成されたカムシャフト軸受部１
０を、それぞれカムシャフト軸受部一体力ハー１２に取
付け、そのカムシャフト軸受部一体力バー１２をシリン
ダブロック１の所定の箇所に、ボルト１３で固定するこ
とによって、シリンダブロック１と一体のものとして形
成している。

上記したように、本発明のシリンダブロックｌにおいて
は、カムシャフト軸受部ＩＯが設けられる部分に、空間
４と開口３とが設けられていて、その部分にシリンダブ
ロック１とは別体に形成され、各カムシャフト軸受部１
０を連結し、軸受材を兼ねる材質部材により一体成形す
るとともに、油通路１４を設けたカバー１２を、複数の
ノックピン１５により位置決めする構造のものとしてい
る。

また、本発明のカムシャフト軸受部は、シリンダブロッ
クｌと同し材質の材料、つまり、鋳鉄で形成されている
場合には、従来のシリンダブロックの場合と同様に、カ
ムブツシュ１１等の軸受部材を設けることが４・要にな
るが、上記した本発明の実施例のおいては、カムシャフ
ト軸受部１０とカムシャフト軸受部一体力ハー１２をＡ
Ｑ金合金用いて形成する場合を想定しているために、そ
の場合には、その材質が軸受部材と同様な性質を有して
いるものであるために、特別に軸受部を設けることは必
要でなく、したがってその構造を筒素化出来ることにな
るのである。

さらに、第３図に示すような実施例においては、カムシ
ャフト軸受部が一体力バー１２に前ブロック１０ａをそ
れぞれ固定した状態でカムシャフト５を取付けることが
出来るために、カムシャフト５を取付ける際に、そのカ
ムシャフト５を長手方向から挿入する必要がなくなるた
めに、カムシャフト５の軸受の径、および、カムシャフ
ト中心からカム山頂上までの寸法を自由に選択出来ると
いう、本発明の枠打の効果を奏することになり、それに
よって、エンジンのシリンダまたはブツシュロッドの配
列を自由に選択出来ることになる。

〔発明の効果〕

本発明の内燃機関のカムシャフト軸受部は、上記したよ
うな構成を有するものであるから、シリンダブロックに
カムシャフト軸受部一体力バーを取付けることにより、
容易に内燃機関を組立てることが可能になり、さらに、
本発明のカムシャフト軸受部は、シリンダブロックとは
別体に形成されるものであるために、そのカムシャフト
軸受部の機械加工または鋳造による成形が非常に容易に
出来る。

また、本発明のカムシャフト軸受部は、軸受部の加工が
各軸受単体で行い得ることになるので、従来のシリンダ
ブロックと一体に形成されたものに比較してその精度を
出しやすく、点検、整備が容易に行われ、さらに、カム
シャフト軸受部を別体に形成するために、シリンダブロ
ックの鋳造が容易に出来ることにもなる。

そして、本発明のシリンダブロックは、カムシャフト軸
受部等をＡ１合金で鋳造することが可能になり、それに
より、軸受からカムブツシュを必要としないことになる
外に、その全体の構成を簡単なものとして構成出来ると
ともに、その製造コストを引き下げることが可能である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の内燃機関のカムシャフト軸受部の構成
を示す断面図、第１Ａ図はシリンダブロックの側面図、
第２図はカムシャフト軸受部の一部の斜面図、第３図は
本発明の他の実施例の構成を示す断面図であり、第４図
は従来の内燃機関のカムシャフト軸受部の構成を示す断
面図である。 １・・・シリンダブロック、２・・・ブツシュロッド、
３・・・開口、４・・・空間、５・・・カムシャフト、
６・・・カム、ｌＯ・・・カムシャフト軸受部、１１・
・・カムブノノ２．１２・・・カムシャフト４’ＪＩＩ
　受部一体力バー、１３・・・ボルト、１４・・・油通
路、１５・・・ノックピン。 特許出１頭人　　　日産工機株式会社 代理人弁理士　　　高　　木　　正　　行代理人弁理士
　　　薬　　師　　　　　稔代理人弁理士　　　依　１
）　孝　次　部手続補正書 昭和６０年１１月１３日 特許庁長官　　宇　賀　道　部　殿 １、事件の表示　　昭和６０年　特　許　願　第２１０
３３１号２、発明の名称　　内燃機関のカムシャフト軸
受部構造３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 名称　　　日産工機株式会社 ４、代理人 ５、補正命令の日付　　自　発 ７、補正の対象　　　　明細書全文 ／　ν　　＼ 、＋、、、、、−１ノ＼ ８、神正の内容　　　　別紙の通り　　　　　ニー′５
６．．）、□７之娑、。 明　　　　細　　　　書 １、発明の名称 内燃機関のカムシャフト軸受部構造 ２、特許請求の範囲 １、カムシャフト軸受部がシリンダブロック内に位置す
る構造の内燃機関において、該シリンダブロックにカム
シャフト軸受部収納開口部を形成し、該開口部にシリン
ダブロックと別体に構成した複数のカムシャフト軸受部
を備えた軸受部材を収納固定するようにしたことを特徴
とする内燃機関のカムシャフト軸受部構造。 ２、　前記軸受部材は、カバー部を備え、そのカバー部
がシリンダブロックの開口部のカバーを兼ねるように構
成されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
載の内燃機関のカムシャフト軸受部構造。 ３、　前記軸受部材は、シリンダブロックの油収容部よ
り各軸受部への潤滑用油通路を形成していることを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載の内燃機関のカムシャ
フト軸受部構造。 ４、　前記軸受部材の材料を、シリンダブロックと同材
質の鋳鉄等の軸受材を兼ねた材料で構成し、カムブツシ
ュを軸受材として挿着して設けたことを特徴とする特許
請求の範囲第１項記載の内燃機関のカムシャフト軸受部
構造。 ５、　前記軸受部材の材料をシリンダブロックと異なる
アルミニウム合金で構成し、それ自体がカムシャフトの
軸受材を構成していることを特徴とする特許請求の範囲
第１項記載の内燃機関のカムシャフト軸受部構造。 ６、　前記軸受部材が、シリンダブロックの開口部にノ
ックピンにより位置決めされることを特徴とする特許請
求の範囲第１〜５項のいずれか一つの項記載の内燃機関
のカムシャフト軸受部構造。 ７、　前記軸受部材は、複数のボルト等の固着手段を用
いて、シリンダブロックに固着されることを特徴とする
特許請求の範囲第１〜６項のいずれか一つの項記載の内
燃機関のカムシャフト軸受部構造。 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オーバーヘッドパルプａ構を備えた内燃機関
のカムシャフト軸受部構造に関し、特に、シリンダブロ
ックとカムシャフト軸受部材とを別体に構成し、カムシ
ャフト軸受部をシリンダブロックに容易に組み込みが出
来るようにした構造に関する。 〔従来の技術〕 従来のカムシャフト軸受部としては、たとえば、第３図
に示されるような構造のものが用いられている。このシ
リンダブロック１には、その内部で上下動を行うように
構成されているブツシュロッド２の下に面して、シリン
ダブロックと一体に構成れたカムシャフト軸受部１０が
一体に複数設けられている。 カムシャフト軸受部１０は、その軸受孔に軸受部材によ
って作られたカムブツシュ１１が圧入されていて、それ
によってカムシャフト５を回転可能に支持し、カムシャ
フト５に所定の間隔で形成しているカム６が、その回転
によってプッシュロッド２を上下動させ、それによって
所定の動作を行うようにしている。 しかしながら、このような従来の鋳鉄或いはアルミニウ
ム合金製のシリンダブロックにあっては、カムシャフト
軸受部ｌＯがシリンダブロックｌと一体成形されている
ため、軸受材としてのカムブツシュ１１を圧入する場合
には、シリンダブロック１の端部から長い加工部材を挿
入して加工を行うことが必要になり、それによって、穿
孔用の工具等の加工用シャフトのスパンが長（なり、加
工が困難になるとともに、加工精度が得にくい等の欠点
を持つ外に、点検整備を行うのにも不便であり、シリン
ダブロックの鋳造性が良くない等の多くの欠点を持って
いるものである。 ［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は、上記したような従来のシリンダブロックの欠
点を解消するもので、シリンダブロックの所定の位置に
、カムシャフト軸受部が入る程度の空間と開口部とを設
け、シリンダブロックとは別体の軸受部材を兼ねるＡ１
合金鋳物等のような部材により、全部のカムシャフト軸
受部が一体に成形されたカムシャフト軸受部材をその開
口部に取付ける構造にすることにより、上記した問題点
を解決出来るようにする内燃機関のカムシャフト軸受部
構造を提供することを目的としている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の内燃機関のカムシャフト軸受部構造においては
、複数のカムシャフト軸受部を備えた軸受部材を別体に
形成しておき、その軸受部材をシリンダブロックに形成
した空間に取付ける。 本発明のシリンダブロックにおいては、その内部で上下
動を行うブツシュロッドの下部に接触するようにして、
複数のカムをカムシャフトに設け、そのカムシャフトを
支持するためのカムシャフト軸受部をシリンダブロック
に固定する。 また、本発明のカムシャフト軸受部においては、各軸受
部に潤滑用の油通路を形成するとともに、カムシャフト
軸受部をシリンダブロックと同し材質のもので構成した
ときには、カムブツシュ等の軸受材を挿入し、カムシャ
フト軸受部をＡＥ合金鋳物で形成したときには、その合
金が軸受材を兼ねるようにしている。 そして、本発明のカムシャフト軸受部材をシリンダブロ
ックに対して、ノックピンを用いて位置決めするように
し、ボルト等を用いてシリンダブロックの開口部に固定
する。 したがって、本発明のシリンダブロックにおいては、カ
ムシャフト軸受部材を別体に構成しているために、シリ
ンダブロックの製作が非常に容易に出来るとともに、カ
ムシャフト軸受部の製作とその設置場所の制約が少ない
等の効果を発揮させることが可能になる。 〔実施例〕 本発明の内燃機関のカムシャフト軸受部構造を図示した
例にしたがって説明すると、第１図および第１Ａ図に示
されるように、本発明のシリンダブロック１には、上下
動可能に設けられているブツシュロッド２の下部に面し
て開口部３と空間４とが形成されており、その空間４に
別体に形成したカムシャフト軸受部ＩＯを備えた軸受部
材が収容されるようになっている。 カムシャフト軸受部ｌＯに支持されるカムシャフト５は
、ブツシュロフト２に対応した位置にカム６を設けてい
て、そのカムシャフト５の回転によって、カム６がブツ
シュロッド２を上下動させて所定の作用を行うようにし
ているもので、そのカムシャフト５を支持するカムシャ
フト軸受部材は、複数のカムシャフト軸受部１０と軸受
部材一体力バー１２を備え、ノックピン１５によって位
置決めされるとともに、ボルト１３によって、シリンダ
ブロックｌに固定される。 本発明のカムシャフト軸受部材一体力バー１２には、軸
受部１０の潤滑のための油通路１４が設けられているが
、その油通路１４の下端部は、シリンダブロック１の下
部に形成されているオイル収容部に連結されていて、エ
ンジンの運転によるクランク軸の回転によって、オイル
収容部から送り出される潤滑油は、前記油通路１４を通
って、各軸受部１０に供給されるようになっている。 次に本発明の上記した構成による、内燃機関カムシャフ
ト軸受部材の作用について説明すると、カムシャフト５
は、エンジンのシリンダブロックｌに設けたブツシュロ
ッド２に対応してカム６を設けているもので、そのカム
シャフト５は軸受部材の長手方向からカムシャフト軸受
部ｌＯに挿入され、各カムシャフト軸受部１０がカムシ
ャフト５の所定の部分を支持するように位置決めされる
。 そして、そのカムシャフト軸受部材一体力ハー１２が、
ボルト１３を用いてシリンダブロックｌの開口３を介し
て空間４に固定されることによって、カムシャフト５が
回転運動を行い得るようにする。また、本発明のカムシ
ャフト軸受部材一体力バー１２の取付位置は、ノックピ
ン１５によって調節され、機関本体からの油は、油通路
１４を介して各カムシャフト軸受部ＩＯに供給される。 また、第１Ａ図に示されるように、本発明のシリンダブ
ロック１には、カムシャフト軸受部１０を備えたカムシ
ャフト軸受部材一体力バー１２が、その側部に一体に取
付けされているもので、それによって、従来のカムシャ
フト軸受部をシリンダブロック１と一体に構成している
ものと同様な外観を呈するようになっている。 第３図に示される本発明の別の実施例においては、カム
シャフト軸受部１０をカムシャフト５の中心を通る垂直
な線で前後の部材に分割し、軸受部材一体力バー１２を
有する前ブロックｌｏａと後ブロック１０ｂとから形成
されている。したがって、カムシャフト５の軸受は、そ
れぞれ上下の部分をボルト１３ａで連結し、それによっ
て形成されたカムシャフト軸受部１０を構成し、そのカ
ムシャフト軸受部材一体力バー１２をシリンダブロック
ｌの所定の箇所に、ボルト１３で固定することによって
、シリンダブロックｌと一体のものとして形成している
。 上記したように、本発明のシリンダブロック１において
は、カムシャフト軸受部１０が設けられる部分に、空間
４と開口３とが設けられていて、その部分にシリンダブ
ロック１とは別体に形成され、各カムシャフト軸受部１
０と油通路１４を設けた一体力バー１２とを備えた軸受
部材を複数のノックピン１５により位置決めする構造の
ものとしている。 また、本発明のカムシャフト軸受部材は、シリンダブロ
ック１と同じ材質の材料、つまり、鋳鉄で形成されてい
る場合には、従来のシリンダブロックの場合と同様に、
カムブツシュ１１等の軸受材を設けることが必要になる
が、カムシャフト軸受部１０とカムシャフト軸受部一体
力バー１２を備えた軸受部材をＡｆ金合金用いて形成す
る場合には、その材質が軸受部材と同様な性質を有して
いるものであるために、特別に軸受材を設けることは必
要でなく、したがってその構造を簡素化出来ることにな
るのである。 さらに、第３図に示すような実施例においては、カムシ
ャフト軸受部材が一体力バー１２を有する前ブロック１
０ａにカムシャフト５を取付け、その状態で後ブロック
１０ｂをポル）１３ａで締結するだけであるから、カム
シャフト５を取付ける際に、そのカムシャフト５を長手
方向から挿入する必要がなくなるために、カムシャフト
５の軸受の径、および、カムシャフト中心からカム山頂
上までの寸法を自由に選択出来るという、本発明の特有
の効果を奏することになる。 〔発明の効果〕 本発明の内燃機関のカムシャフト軸受部材は、上記した
ような構成を有するものであるから、シリンダブロック
にカムシャフト軸受部材一体力バーを取付けることによ
り、容易に内燃機関を組立てることが可能になり、さら
に、本発明のカムシャフト軸受部材は、シリンダブロッ
クとは別体に形成されるものであるために、そのカムシ
ャフト軸受部の機械加工または鋳造による成形が非常に
容易に出来る。 また、本発明のカムシャフト軸受部材は、軸受部の加工
が各軸受単体で行い得ることになるので、従来のシリン
ダブロックと一体に形成されたものに比較してその精度
を出しやすく、点検、整備が容易に行われ、さらに、カ
ムシャフト軸受部を別体に形成するために、シリンダブ
ロックの鋳造が容易に出来ることにもなる。 そして、本発明のシリンダブロックは、カムシャフト軸
受部材をへ１合金で鋳造することが可能になり、それに
より、軸受からカムブツシュを必要としないことになる
外に、その全体の構成を簡単なものとして構成出来ると
ともに、その製造コストを引き下げることが可能である
。 ４、図面の簡単な説明 第１図は本発明の内ｆ！！！、機関のカムシャフト軸受
部構造の構成を示す断面図、第１Ａ図はシリンダブロッ
クの側面図、第２図はカムシャフト軸受部材の一部の斜
面図、第３図は本発明の他の実施例の構成を示す断面図
であり、第４図は従来の内燃機関のカムシャフト軸受部
の構成を示す断面図である。 ■・・・シリンダプロ・７り、２・・・ジノン１０ツド
、３・・・開口、４・・・空間、５・・・カムシャフト
、６・・・カム、１０・・・カムシャフト軸受部、１１
・・・カムブソシュ、１２・・・カムシャフト軸受部材
一体力バー、１３・・・ボルト、１４・・・油通路、１
５・・・ノ・ツクピン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、カムシャフト軸受部がシリンダブロック内に位置す
   る構造の内燃機関において、該シリンダブロックにカム
   シャフト軸受部収納開口部を形成し、該開口部にシリン
   ダブロックと別体に構成したカムシャフト軸受部を収納
   固定するようにしたことを特徴とする内燃機関のカムシ
   ャフト軸受部。 ２、シリンダブロックの別体カムシャフト軸受部が複数
   個の軸受をカバー部と一体に構成されるとともに、その
   カバー部がシリンダブロックの開口部のカバーを兼ねる
   ように構成されていることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の内燃機関のカムシャフト軸受部。 ３、カムシャフト軸受部には、シリンダブロックの油収
   容部より各軸受への潤滑用油通路を形成していることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の内燃機関のカム
   シャフト軸受部。 ４、カムシャフト軸受部の材料を、シリンダブロックと
   同材質の鋳鉄材等を軸受材を兼ねた材料で構成し、カム
   シャフトをカムブッシュ等の軸受材を挿着して設けたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の内燃機関の
   カムシャフト軸受部。 ５、カムシャフト軸受部の材料をシリンダブロックと異
   なるアルミニウム合金で構成し、それ自体がカムシャフ
   トの軸受材を構成していることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の内燃機関のカムシャフト軸受部。 ６、カムシャフト軸受部がシリンダブロックの開口部に
   ノックピンにより位置決めされることを特徴とする特許
   請求の範囲第１〜５項のいずれか一つの項記載の内燃機
   関のカムシャフト軸受部。 ７、カムシャフト軸受部は、複数のボルト等の固着手段
   を用いて、シリンダブロックに固着されることを特徴と
   する特許請求の範囲第１〜６項のいずれか一つの項記載
   の内燃機関のカムシャフト軸受部。