JPS6267153A - 溶接熱影響部の耐局部腐食特性の優れた鋼 - Google Patents

溶接熱影響部の耐局部腐食特性の優れた鋼

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JPS6267153A
JPS6267153A JP20622385A JP20622385A JPS6267153A JP S6267153 A JPS6267153 A JP S6267153A JP 20622385 A JP20622385 A JP 20622385A JP 20622385 A JP20622385 A JP 20622385A JP S6267153 A JPS6267153 A JP S6267153A
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JP
Japan
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steel
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less
local corrosion
heat affected
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Application number
JP20622385A
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English (en)
Inventor
Hisashi Inoue
井上 尚志
Susumu Sekiguchi
進 関口
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は溶接熱影響部の耐局部腐食特性の優れた鋼材に
関するものである。
(従来の技術) 通常鋼材を海水中で使用する場合には、十分な塗装をし
て腐食を防止するのが一般的である。し   1かし北
極海のように氷が存在するところでは、氷の衝突による
ひっかき疵が塗装面に発生し、この部分から腐食が発生
するので充分な防食手段とは云えない。特に塗装が不充
分な鋼材が用いられる場合には、鋼材全体腐食と局部的
な腐食が発生す   □る。このうち鋼材全体腐食は、
板厚を厚くするな   1どの対策をとりうるが、局部
的な腐食は、応力集   □中を生じ、疲労その他の破
壊の原因となシ大きな   :問題である。
就中、溶接部は局部腐食が発生することが知られておシ
、そ・の対策が重要となる。すなわち、溶接部は母材部
と熱履歴が異々るので、その組織も自ら異なってくる。
このため局部的に腐食され易い状態となる。この局部腐
食には第1図に示す(4)。
(B)、(C)の三つのタイプがある。
第1図において(A)は溶接金属1自体が局部腐食され
る場合(以下タイプA)、(B)は溶接熱影響部3が局
部腐食される場合(以下タイプB)、(C)は溶接金属
1と溶接熱影響部3の境界のポンド部が選択的に腐食さ
れる場合(以下タイプC)を示す。
先ずタイプAの腐食に対しては、溶接金属の成分を、母
材2より電気化学的に貴になるようにしておけばよく、
溶接金属の成分中Cu 、 Crなどを母材よシ高くし
ておけばこれを防止できることが、たとえばスカンジナ
ビアンジャーナルオプメタラジー(5candinav
ian Journal of Metallurgy
)Vol、7 (1978) A 1の11頁などによ
り知られている。
また、上記の文献には、タイプCの腐食については鋼中
のSが溶接熱で局部的に溶解し、?ンド部にフィルム状
に存在することが悪いといわれており、従ってRE (
希土類元素)、Zrなどを添加して、鋼中Sを固定する
ことによって対処しうるとしている。
またタイプBの腐食に対しては、溶接時に相当高温の予
熱を行って、溶接時の冷却速度を遅くし、溶接熱影響部
の組織をフェライト+・9−ライトにすればよいと上記
の文献に示されている。しかしこの手段は、実際の溶接
作業が非常に困難となること、及び高強度の鋼材の使用
ができないことなどの問題を含む。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は以上の問題に鑑み、溶接構造物として海水中な
どの腐食環境中で使用される際、その熱影響部が優れた
耐局部腐食特性を示す鋼を提供することを目的とするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明者らは、さらに膨大な実験、研究の結果、
溶接熱影響部の局部腐食に対するTl酸化物の改善効果
を見出すと共に、これを含有する場合の各種合金元素の
影響を定量化することに成功し、各合金元素間に一定の
関係を満足させることKより、鋼の溶接熱影響部の局部
腐食に対し、耐局部腐食性の一層の飛躍的な向上を可能
とする従来知見にない新たな技術を見出し、本発明を完
成したものである。
即ち、本発明は重量係でC0,05〜0.20%、Sl
:0.3%以下、Mn0.6〜2.0%、S:0.00
5%以下、Tl0.003〜0030幅、Al:0.0
06係以下、N:0.014チ以下、0:0.0020
〜0.020%に1さらにCu 5 ’Is以下、Nl
5m以下、Cr1.0係以下、Mo1.011M下、V
o、10%以下、Nb:0.10チ以下、Ca:0.0
0201以下の1種又は2種以上を含み、残部Feおよ
び不可避不純物からなり、かつ、P値= C+ S l
/24 +Mn/6 + Cr/6 +Mo/4+ (
Nb+V)/?≦0.40を満足することを特徴とする
溶接熱影響部の耐局部腐食特性の優れた鋼である。
以下、本発明の詳細な説明する。
(作用) 先ず本発明において耐局部腐食特性の優れた鋼とは、抗
張力50 kgf/m2以上の鋼をさし、その品種は鋼
板、鋼管、形鋼の如何を問わない。本発明の対象をかか
る鋼に限定したのは、高強度鋼はどHAZの局部腐食が
発生し易く、これの改善が強く望まれていることによる
次に各元素の含有量を前記した範囲に限定した理由を述
べる。
Cは強度確保の上から必須元素であシ、0.05係未満
では50 kgf/m?以上の抗張力を得ることが難か
しいため下限を0.05係としたが、0.20チを超え
ると溶接性を損うとともに、耐局部腐食性が著しく低下
するので上限を0.201とした。
Slは脱酸元素として、さらには強度確保のため添加さ
れるが、0.3%を超えると後に述べるTl酸化物の生
成が抑制されるので、0.3係以下に限定した。
Mnは鋼材の機械的性質を維持する上で有効な元素であ
るが、0.6係未満ではその効果が充分現われないため
、また2チを超えると溶接性及び耐局部腐食性を著しく
損うので0.6〜2.0係に限定した。
Sはボンド部の選択腐食特性を損うので0.005チ以
下に限定した。
T1はAl、Oの限定の相乗効果により、鋼中に微細な
T1酸化物を生成し、オーステナイト→フエ° ライト
変態を促進させることによシ、耐局部腐食特性を著しく
向上させる効果をもつが、0.003%未満では効果が
発揮されず、0.03 %を超えて含有すると母材の靭
性劣化をきたすため上限を0.03係とした。
Mは脱酸元素として添加されるが、本発明では鋼中酸素
をTIと結合させ微細なTI酸化物とするため強力な脱
酸は本発明の効果を損う。従ってその効果の現われる上
限のAlJilとして0.006%に限定した・ Nは0.014%を超えて含有すると、機械的性質、溶
接性を著しく劣化させるので、0014%以下に限定し
た。
0はTI酸化物を生成させるため必須であるが、1  
 0.0020%、4Jl’バーt(D効ff12>l
 <、t7’jo、020チを超えて含有してもその効
果が飽和すること及び鋼の清浄度を害し靭性劣化をきた
すのでその範囲を0.0020係〜0.020%に限定
した。
以上が本発明の鋼の基本成分系であるが本発明において
は、母材の強度、靭性及び溶接熱影響部の靭性を向上す
るために、さらにCu、 Nl、 Cr。
Mo+ Vi Nb、 Caの1種又は2種以上を含有
することもできる。
まずCu、Nlは耐局部腐食性を損うことなく、鋼材の
強度、靭性を向上させる元素として有効であるが、いず
れも5%を超える添加では溶接性を損うので、夫々5.
0チ以下に限定した。
Cr +Moは焼入性を向上し母材の強度、靭性向上に
有効な元素であるが、いずれも1.0%を超えて添加す
ると、溶接性を著しく損うため、夫々1,0チ以下に限
定した。
V、 Nbは微量の添加で結晶粒を微細化し、靭性向上
に有効でちゃ、さらに析出硬化による強度上昇効果が期
待されるが、いずれも0.10%を超え   ;る添加
で、溶接熱影響部の靭性が低下するので、夫々0.10
%以下に限定した。
Caは鋼中の非金属介在物の形態を制御し、靭性向上に
有効であるが、0.0020%を超えて含有すると、清
浄度の悪化に基く靭性低下現象をきたすため、0.00
2(l以下に限定した。
また、本発明においては、以上の成分限宥に加えて溶接
熱影響部の耐局部腐食性を維持するためミ各成分含有量
の間に一定の関係、す々わちP値= C+ S I/2
4 + Mn/6 + Cr/6 + Mo/4 +(
Nb+V)7″5≦0.40 を満足させる必要があるが、これは次の如き実験によシ
得られた知見に基づくものである。   □すなわち、
本発明限定成分範囲内で種々朝み合わされた数多くの素
材に対して、1%Nl系の溶接材料を用いて、入熱15
 kJ/cmで溶接し、表面から板厚5■厚の試験片を
採取し、3チ食塩水中で3、夕月間の回転浸漬試験を行
った。
試験結果の例を第2図に示す。同図の横軸は□化学成分
による上式のP値であシ、たて軸dは第3図に示す溶接
熱影響部の局部深さd“である。
この結果から、本発明限度成分範囲内において、P値=
 C+S l/24+Mn/6+Cr/6+Mo/4+
(Nb+V)15≦0.40を満足することによシ、溶
接熱影響部の局部腐食量が0.5 wm以下となる。
以下実施例によシ本発明の効果をさらに具体的に示す。
(実施例) 第1表に示す組成の鋼を、25kl?真空溶解炉で゛溶
製後、制御圧延及び通常の圧延後直接焼入れ、もしくは
焼入焼もどし、規準などにより50〜80kgf/ll
1級鋼板とした。鋼板の機械的性質は第1表  。
に併記した。
こレラの鋼板にビードオンプレートで溶接後、表面から
5箇厚の試験片を採取し、3チ食塩水に3ケ月浸漬試験
を行った。
、 その後、表面を酸洗して、溶接熱影響部の腐食深さ
を測定した。その結果、従来鋼の局部腐食量゛はいずれ
も1■以上であるのに比し、本発明鋼はその腐食量が0
.5−以下であり、優れた結果を示すO 第  1  表(続き) (発明の効果) 以上の実施例から明らかなように、本発明に従ってC,
St、 Mn、 S、 TI、 A4 N、 0にさら
にCu。
Nl、 Cr+ Mo、 V、 Nb、 Caの1種以
上の含有量を規定し、かつ、C+S l/24 +Mn
/6 +Cr/6 +Mo/4 + (Nb+V)A≦
0.40  を満足する成分限定によシ、溶接熱影響部
の局部腐食を防止することができるので、産業上の効果
は極めて顕著かものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)〜(C)は溶接部の局部腐食の模式図、第
2図はP値と局部深さdの相関関係を示す図、第3図は
局部腐食量の測定要領の説明図である。 1・・・溶接金属、2・・・母材、3・・・溶接熱影響
部。 第1図 第3図 一5Lμmエイ44 −   +   リ   N   ゝ   0紺 )ト

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 重量%で、 C:0.05〜0.20%、 Si:0.3%以下、 Mn:0.6〜2.0%、 S:0.005%以下、 Ti:0.003〜0.03%、 Al:0.006%以下、 N:0.014%以下、 0:0.0020〜0.020%、 にさらにCu 5.0%以下、 Ni 5.0%以下、 Cr 1.0%以下、 Mo 1.0%以下、 V 0.10%以下、 Nb 0.10%以下、 Ca 0.0020%以下 の1種又は2種以上を含み、残部Feおよび不可避不純
    物からなり、かつ P値=C+Si/24+Mn/6+Cr/6+Mo/4
    +(Nb+V)/5≦0.40 を満足することを特徴とする溶接熱影響部の耐局部腐食
    特性の優れた鋼。
JP20622385A 1985-09-20 1985-09-20 溶接熱影響部の耐局部腐食特性の優れた鋼 Pending JPS6267153A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109371326A (zh) * 2018-12-05 2019-02-22 江苏科技大学 一种抗h2s/co2腐蚀的低合金钢材料及其制备方法与应用

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