JPS6267124A - ガス専燃間接加熱型線材焼鈍装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の背景と目的］ 本発明は、電線等の金属線材の連続焼鈍に用いる焼鈍装
置に係り、特にガス熱を炉内に強制循環させて光輝焼鈍
を行うガス熱強制循環型の焼鈍装置に関するものである
。

一般に、この種の金属線材を焼鈍する場合には、炉内に
線材を連続的に通過させつつ電気ヒータ。

ガス熱で加熱して行っている。

第４図は、電気ヒータを用いて線材を焼鈍する方式の従
来例を示すものであり、同図に示すように、焼鈍炉２０
の内部に電気ヒータ２１を配置し、その上部に焼鈍パイ
プ２２を多列状に配設して、焼鈍バイブ２２内に線材２
３を通過させて焼鈍を行っていた。しかしながら、この
種の焼鈍装置は、炉内の温度分布が不均一となり、また
温度制御の積電が劣るために、被焼鈍物の品質を均一に
することが難しく、更に熱源に電気を用いるためにエネ
ルギーコストが高くなる問題を有していた。

第５図は、電気ヒータに代えてガス熱を用いて線材を焼
鈍するガス熱循環方式の焼鈍炉の従来例を示すもので、
同図に示すように、本例は焼鈍炉３０内にガス燃焼バー
ナ３１を設けて、ガス熱を強制循環装置３２により上部
マツフル３３．下部マツフル３４に強制循環させ、線材
３５を直接内に通過させて焼鈍を行うものであり、この
方式においては、線材の酸化を防止して光輝焼鈍を行い
得るように、直接ガスを炉内で不完全燃焼させ０２やＣ
０１ＩＩ度を制御して炉内全体酸化防止雰囲気にしてい
た。しかしながら、この方式においては、多本数の線材
を通す場合、走線時の線材の線触れにより線材同志が接
触し、線材に表面傷が発生したり、また、ガスを不完全
燃焼させるために、ガスの消費量が多く且つ適正ガスの
燃焼範囲が狭くなりエネルギー効率が悪く、更にガス制
御の機構が複雑化すると共に、マツフル内の空気侵入を
防止するために、炉内を密閉構造にする必要があり、設
備コストが高くなる等の問題を有していた。

本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、多
列の線材を均一な品質で光輝焼鈍させることができる新
規な焼鈍装置を提供覆ることにある。

［発明の概要］ 本発明は、上記目的を達成するために、焼鈍炉の内部を
仕切壁を介して上下二つのマツフルに分割し、前記上下
のマツフルをガス熱循環用の連通部により連通させると
共に、前記マツフルのうちの上部マツフル側にガス焼鈍
バーナー及び燃焼ガスの強性循環装置を配設し、他方、
下部マツフル側には不活性ガスを管内に導入して線材を
通過させる焼鈍パイプを多列状に配設したものである。

このような構成よりなる本発明によれば、焼鈍パイプの
１下のマツフルにガス熱を強ＩＩＩ循環さけた状態で下
マツフル側に多列状に配設した焼鈍パイプを均一に加熱
することができる。従って、焼鈍バイブ内を通過する各
線材が均等に連続的に焼鈍され、しかも焼鈍パイプの内
部を不活性ガスを介して酸化防止雰囲気にしているので
、炉内のガスを完全燃焼させて効率よく光輝焼鈍を行う
ことができる。

［実施例１ 第１図は本発明の一実施例を示す焼鈍装置の正面断面図
であり、同図において、１は傾斜状に設置した焼鈍炉で
あり、焼鈍炉１の内部には仕切壁２が介在されて上部マ
ツフル３及び下部マツフル４が分割形成され、上下のマ
ツフル３，４は仕切壁２の両側に設けた連通５，６を介
して連通されている。また、」一部マツフル３側にはガ
ス燃焼バーナー７が設（プられ、連通部６には燃焼ガス
を炉内に循環させる強制循環装置８が設けられている。

９は線材１０を通過させる焼鈍パイプであり、焼鈍パイ
プ９は、第２図に示すように下部マツフル４側に多列状
に配設され、焼鈍炉１内を貫通して固定されている。ま
た焼鈍パイプ９の下部側にはパイプ９内に水蒸気等の不
活性ガスを導入させる不活性ガス導入部１１が設けられ
ていると共に、焼鈍パイプ９の下端部が線材冷却用の水
槽１２に浸漬されている。

１３．１４は線材１０送り案内するガイドローラ、１５
は炉内の排気ガスを排出する排ガス用のダクト、１６は
炉内圧力調整用のダンパーである。

次に本実施例の作用を説明する。

焼鈍炉１内のガス燃焼バーナ７によりガスを燃焼し、強
制循環装置８を駆動させると、燃焼ガスが上部マツフル
３及び下部マツフル４内を還流して炉内の温度が均一に
保たれ、下部マツフル４側に多列状に配置した燃焼パイ
プ９がそれぞれ均一に加熱される。このような状態にお
いて予め芯線工程をへて送られてきた線材１０を焼鈍パ
イプ９内に通過させると、焼鈍バイブ９内を通過する線
材１０が連続的に焼鈍される。また焼鈍バイブ９内には
水蒸気等の不活性ガスが導入されて酸化防止雰囲気の状
態になるので、被焼鈍線材１０の表面つ゛酸化づること
なく、光輝焼鈍化行われ、その後線材１０は水槽１２内
で冷却され、ガイドローラ１３を介して次の作業工程に
送られる。

以上のように、本実施例によれば、炉内の温度分布を均
一にして各焼鈍パイプを均等に加熱するので、通過する
各線材を品質にばらつきが生じることなく、光輝焼鈍す
ることができる。また、線材は焼鈍パイプを介して加熱
されるために、線触　　　　゛れによる線材同志の接触
がなくなり表面傷が発生せず、被焼鈍線材の品質の向上
化を図り得る。更に炉内でガスを完全に燃焼させて焼鈍
させるので、ガスの消費量をすくなくしてエネルギー効
率の良い焼鈍を行うことができる。また、従来のガス熱
式焼鈍炉のように、燃焼ガスのＯｚやＣＯＷ度の制御必
要とせず、しかも炉内を完全密閉構造にする必要がない
ので、設備コストが安価になる等の効果を奏する。

第３図は上記実施例の本例を示すものであり、図中、第
１図及び第２図と同一符号は同一部分を示す。第１図及
び第２図と同一符号は同一部分を示す。本例は、焼鈍炉
１の下部マツフル４に焼鈍パイプ９を多段多列状に配置
したもので、このような構成によれば、線材１０の炉内
通し本数を増やしてエネルギー効率を高めることができ
る。

［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、極めてエネルギー効率を
良くして線材の光輝焼鈍を均一に行い得ると共に、エネ
ルギーコストの低廉化を図り、安価にして高品質な焼鈍
を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す正面断面図。 第２図は第１図の側面断面図、第３図は本発明の他の実
施例を示す側面断面図、第４図は電気式焼鈍炉の従来例
を示す正面断面図、第５図はガス熱循環型焼鈍炉の従来
例を示す正面断面図である。 １・・・焼　鈍　炉。 ２・・・仕　　切　　壁。 ３・・・上部マツフル。 ４・・・下部マツフル。 ５．６・・・連　通　部。 ７・・・ガス燃焼バーナ。 ８・・・強制循環装置。 ９・・・焼鈍パイプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）焼鈍炉の内部を仕切壁を介して上下二つのマッフ
   ルに分割し、前記上下のマッフルをガス熱循環用の連通
   部により連通させると共に、前記両マッフルのうちの上
   部マッフル側にガス燃焼バーナ及び燃焼ガスの強制循環
   装置を配設し、他方、下部マッフル側には不活性ガスを
   管内に導入して線材を通過させる焼鈍パイプを多列状に
   配設してなることを特徴とする線材の焼鈍装置。