JPS6261690A - 金属イオンの分離方法 - Google Patents

金属イオンの分離方法

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JPS6261690A JP20257285A JP20257285A JPS6261690A JP S6261690 A JPS6261690 A JP S6261690A JP 20257285 A JP20257285 A JP 20257285A JP 20257285 A JP20257285 A JP 20257285A JP S6261690 A JPS6261690 A JP S6261690A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は被処理液中の金属イオンを分離する方法に係ゆ
、特に鉄酸化物に金属イオンを吸着させ、脱離すること
による金属イオンの分離方法に関する。
〔発明の背景〕
従来から、溶液中に含まれる金属イオンの分離にはイオ
ン交換樹脂が用いられている。このイオン交換樹脂を用
いて、金属イオンを分離するのは、被処理液をイオン交
換樹脂に代通し、金属イオンを吸着させ、酸またはアル
カリの解離液をイオン交換樹脂に流通することにより金
属イオンを脱着することによっている。
しかし、イオン交換樹脂の耐熱温度は、一般的に約60
Cであるために、高温の被処理液中の金属イオンの分離
には適さ々かった。
そこで、高温液中の金属イオンを吸着する吸着材として
金属酸化物であるチタン酸化物が存在する(特開昭59
−623435号)。しかし、この従来例において、金
属酸化物の吸着特性に及ぼす溶液(水)のpHの影響に
ついては何ら配慮されていない。そのtめに、上記従来
例では、金属イオンを吸着したチタン酸化物をそのまま
廃棄していた。
しかし、金属イオンを回収することが必要な場合には、
金属イオンを金属酸化物から脱着しなければならない。
このような必要性は、金属イオンが上記従来例のように
、放射性物質(コバルト60イオン)の場合や、有害金
属である6価クロムイオン等の場合で、金属イオンを脱
着した金属酸化物を廃棄する際における廃棄量の増大を
避けるときなどにおいて存在する。し九がって、高温液
中の金属イオンを分離する際は、液の温度を下げてイオ
ン交換樹脂によらざるを得なかつ念。そのためK、金属
イオンの分離操作及複雑となるおそれが生じていた。
〔発明の目的〕
本発明は、高温溶液中から金属イオンを迅速かつ簡易に
分離することができる金属イオンの分離方法を提供する
ことにある。
〔発明の概要〕
本発明者らは、金属酸化物への金属イオンの吸着特性に
ついて調べた結果、 吸着率= 100 (pH−a)”/((pH−a)!
 +1 )a=L7+1400/T−Lo gs T・・・絶対温度 Sl・・・金属酸化物lK11当りの当該金属酸化物の
表面積(m”/Kf) でおることを見い出すに至った。
本発明は、このような知見に基づいてなされたものであ
り、金属酸化物からなる吸着材に、高pH下で被処理液
を流通し、前記吸着材に当該被処理液中の金属イオンを
吸着させる吸着工程と、低pHの脱離液を前記吸着材に
流通し、当該吸着材から前記金属イオンを脱離する脱離
工程とを含んでいることを特徴とする金属イオンの分離
方法である。
〔発明の実施例〕
金属酸化物への金属イオンの吸着特性について実験を行
った。金属酸化物として平均粒径が0.9μmで、比表
面積が7.0m”7gのへマタイト(α−Fe!On)
粒子を用いた。このヘマタイトの添加量は、2g/Kf
 HtOである。一方、ヘマタイトに吸着される金属イ
オンとしては、コバルトイオンを用いた。このコバルト
イオンの濃度を10”〜l O−’ mot/Lとした
コバルトイオンの吸着率に及ぼす水溶液pHと温度の関
係の実験結果を第1図に示す。
ここで、吸着率は金属イオン添加量に対する金属イオン
吸着量の百分率でるる。また、pHは20Cにおける値
で示した。
吸着実験は、石英硝子製試料容器に、pHとコバルトイ
オン濃度とが既知の水溶液を一定量入れそれに一定量の
へマタイト粒子を添加し、試料容器を真空封入して行っ
た。高温における吸着実験は、静水泄オートクレーブを
用いて行った。コバルトイオン濃度は、吸着実験前後に
プラズマ発光分光分析装置を用いて定量した。
吸着平衡に達するまでの時間は、20Cでは;20〜3
0分、285Cでは数分であった。すなわち、高温はど
吸着平衡に達する時間が短くなることがわかった。
実験結果の詳細な検討の結果、第1図に示されたpHK
対する吸着率の曲線は次式でよく表わせることがわかっ
た。
吸着率=100 (pH−a)” /((pH−a)”
+11・・・・・・・・・(1) ここで、pHは20CにおけるpH[で、aは温度によ
って決まる定数である。aは以下のようにして求まる。
今、金属酸化物と水との界面において、金属酸化物の酸
素原子に水中のH0イオンが配位し、金属原子(A)に
は水中のOH−イオンが配位して、金属酸化物の表面は
、−A−OHという形になっている。したがって、金属
酸化物と水との界面でおこる吸着反応は、次式で表わせ
る。
−A−OH+ (A’円;ニーA−0−A′。+H1・
・・・・・・・・(2)ここに% A’は吸着される金
属イオンを示す。
吸着平衡に達すると、次の吸着平衡式が成り立つ。
K = W CH”)/ (M−W) C・・・・・・
・・・(3)K : UAM平衡定数(mob−H”/
g−金属イオン) W:金属酸化物粒子表面積/ m ”当りに吸着した金
属イオン量(g/m”  ) (H” ] : 水中(D水1(オニ1IIk度(mo
t/l)M:金属酸化物粒子表面積1m”当りの飽和吸
着1t(g/m’ ) C:水中の金属イオン平衡濃度(g/lま九、吸着平衡
定数には、温度の関数として、次式で表わせる。
Kocexp(−ΔH/FLT)      ・・・・
・・・・・(4)ΔH:標準生成熱(arl / mo
t)FL=気体定数(m/mo L φK )T:絶対
温度(K) (3)、 (4)式から、実験結果に合う(1)式を次
式のように変形できる。
Log (W/C)=tog (K (M−W) )−
zogcH”)・・・・・・・・・(5) 今、M−W−Mとなるようにヘマタイト粒子を添加し、
水素イオン指数を用いると、(5)式は、Log (W
/C)=tog (KM) +pH・・・・・・・・・
(5′)となる。第1図の実験結果を整理しなおし、l
og(W/C)の値をpHに対しプロットすると、傾き
からKMが各温度で求まる。MFi温度に依存しないか
ら、KMの温度依存性、すなわち(4)式から、ΔH〜
6300cnt/mOtと求まる。すなわち、(5′)
式は、 ときで、そのときの吸着率は25チとなる。水IKg当
りのへマタイト粒子の表面積をS(m”/に9)とする
と、吸着率25チの吸着量は、W=C/3Sとなる。よ
って、(5”)<よりaが求まる。
a=λ7+1400/T−LogS     −(6)
pHが高い状態でヘマタイト粒子に吸着したコバルトイ
オンは、pHを下げることにより脱離させることができ
ることを実験により見い出した。
pHをa以下に下げると、吸着したコノ(ルトイオンは
全て脱離し、ヘマタイト粒子は溶出しなかつ念。なお、
金属イオンの脱離を冷却下に行うと、第1図に示すよう
に、吸着率が下がるために、pHをそれほど低い値にし
なくてもよい。よって、機器の耐酸性にとってよい結果
を生む。
以上の結果は、金属酸化物としては、ヘマタイトだけで
なく、α−AtzOs 、 T 1sOs等のコランダ
ム型酸化物にあてはまる。金属イオンとしては、コバル
トイオンだけでなく、peIZ N1tZ Cul+。
zn!+等の遷移金属イオンにあてはまる。
次に、アルカリ金属やアルカリ土類金属のイオンが共存
する場合の遷移金属イオンの吸着率の変化を調べた。ヘ
マタイト粒子へのコノ(ルトイオン吸着実検において、
I)H&5、コノ(ルトイオン濃度1.0X10°’m
ot/lの水溶液にカルシウムイオン(Ca”)を添加
した場合のコノ(ルトイオンの吸着率の変化を第2図に
示す。この図から、コバルトイオンの吸着性は、カルシ
ウムイオンの吸着性より約200倍大きいことがわかる
。このことから、ヘマタイトのようなコランダム型酸化
物は、遷移金属イオンを選択的に吸着する性能を有して
いることがわかる。
なお、吸着反応は表面反応であるので、金属酸化物とし
ては1表面積の大きい粒子が望ましい。
上記、吸着材である金属酸化物は、多孔質の容器内に保
持されて使用できる。水温100Cにおけるaの(直は
、&5−LogSとなる。容器内に保持された金属酸化
物の表面積がlQm”7Kg−H1O以上であれば、第
1図かられかるようK、pH7において吸着率は70%
以上になる。この容器を例えばボイラ内に入れることに
より、ボイラ内の腐食性金属イオンを効率的に吸着除去
することができる。
こうして、ボイラ内の腐食性成物を除去できるので、ボ
イラの寿命が延びるこやになる。ま九、金属酸化物を詰
めた容器を一定期間毎にボイラ外に取り出し、pHが4
程度の酸性溶液に1時間程度浸漬することにより、吸着
した腐食性イオンだけを溶出させることができる。こう
して、金属酸化物を何回でも吸着材として使用できる。
なお、金属酸化物を保持する容器を、原子炉の吸水配管
に結合させることにより、放射時物質を濃縮し念形で分
離することができる。
実施例2を第3図により説明する。
第3図では、金属酸化物によるフィルタlと他の吸着材
1例えば活性炭によるフィルタ2とを組み合わせ念浄水
器の一例を示す。
pH7における吸着率は、20Cにおいて20−程度で
あるが、金属酸化物と組み合わせれば、他の吸着材の見
かけの寿命を延ばすことができる。
高温になれば吸着率は上昇するので、高温で使用するほ
ど、この効果は大きいものとなる。
次に、本発明に係る金属イオンの分離方法を、オンライ
ンで実施することができる装置の実施例について、第4
図に基づき説明する。
図において、金属酸化物が充填された金属酸化物カラム
1には、タンクまたは排管から被処理水が流れる念めの
配管41が接続されている。配管41には、被処理水が
流れる上流側から流路弁3、pH計12、流量調節器5
、積算流量計6が配管41の途中に設けられている。こ
の積算流量計6と金属酸化物カラム1との間には、アル
カリ溶液注入器7および酸性溶液注入器8からそれぞれ
アルカリa液ま念は酸性@液を配管41内に供給する九
めの配管42が設けられている。配管42の途中には、
流路切換用のコック4が設けられている。また、配管4
1の配管42が設けられた部分の下流には、pH計43
が設けられている。
金属酸化物カラムlの下流側には、被処理水中の金属イ
オンが吸着されたのち、被処理水をドレンに排出するた
めの配管44が設けられている。
この配管44の途中には流路弁45が設けられている。
ま九、流路弁45が設けられている配管44の上流側に
は、被処理液を分析器へ導くための配管46が設けられ
ており、この配管46は、分析器と流路弁47を介して
接続されている。
上記流路弁3,45.47、pH計12.43゜切換コ
ック4、流路調節器5、積算流量計6、アルカリ溶液注
入器7、酸性溶液注入器8は、それぞれ制御器9と接続
している。
次に、本実施例の動作について説明する。
本実施例においては、以下の手順で、処理水中の金属イ
オンを捕集し、この金属イオンを分析している。
まず、弁3を開放することにより、タンクまたは配管か
ら被処理水を配管41内に導入する。この被処理水の温
度、pHは、pH計12で測定され、その測定信号が制
御器9に送られる。制御器9では、温度信号に応じて、
流if: 調節器5を制御し、配管41内に流れる被処
理水の流量を所定の値に制御する。この流量の′制御は
、次のようにして行う。すなわち、カラム1内の金属酸
化物と、被処理水の接触時間が、この被処理水の温度が
2Orでは30分、そして、水温が10C上がるたびに
1分ずつ短くなるように制御する。また、被処理水の温
度が320t:’以上では、接触時間が1分になるよう
に制御する。
被処理水の水t(vlt)は、積算流量計6で測定され
、その測定信号が制御器9に送られる。
制御器9では、被処理水の温度およびpl(から、カラ
ム1内の金属酸化物が処理水中の金属イオンを吸着する
際の吸着率を90%以上にすることができるような最適
aHが算出され、アルカリ溶液注入器7と酸性溶液注入
器8および切遺コンク4を制御し、被処理水のカラム1
人口におけるp )fが最適pHになるように、アルカ
リまたは酸を配管41内の被処理水に注入する。このと
きの最適なpHの喧は、pH計43で測定され、その測
定信号は制御器9に送られる。
制御器9における最適pHf!の計算は、次の式に基づ
いて行われる。
pH=17+1400/T−6ogs+3.0 −・−
−17)T:絶対温度 S:処理水I Kg当りの金属酸化物の表面積(m” 
/に9  H2O) pH:20Cの値 この結果、被処理水中の金属イオンは、カラム1内の金
4酸化物に吸着される。
所定の処理水と金に酸化物カラム1内の金属酸化物との
接触時間が経過したのち、制御器9の操作に応じて弁3
が閉鎖される。そして、酸性溶液注入器8より酸性溶液
がカラム1内に注入され、カラム内のI)Hが上記最適
pHから5.0低い値になるように調整される。このと
きの酸性溶液の注入量は、カラム溶精に合わせる。この
操作の1時間のちに、カラム1内の金属酸化物から解離
した金属イオンを含む酸性溶液は、弁45を閉鎖し弁4
7を開放することにより、原子吸光分析装置やプラズマ
発光分光分析装置等多元素同時分析器に導入され、金属
イオン滑が足口1される。このときの金属イオン濃度は
*V1/V2倍濃縮されていルノテ、■+ /V意>1
000ならば、ppLt−ダーの金属イオン濃度を定量
することができる。
このようにして、金属酸化物によね金属イオンを吸着お
よび脱着することができるため、金属イオンが濃縮でき
るので、pptオーダーの金属イオン濃度をオンライン
で容易に測定できる。なお。
金属酸化物カラム1内の金属酸化物は、前記し九と同様
に、何回でも使用することが可能でめる。
次に、本発明に係る金属イオンの分離方法を、原子炉冷
却水中の金属イオンのサンプリングに応用し念場合の一
実施例について説明する。
第5図は、原子炉冷却水中の金属イオンを分離する九め
の装置の構成図である。
第5図において、矢印方向に流れる冷却水が流通する配
管51には、バイパス配管53が設けられている。この
バイパス配管53の途中には、金属酸化物カラム1が設
けられている。このバイパス配管53のカラム1上流側
には、流路弁3、積算流量計6、鉄クラットフィルタ1
1が設けられている。また、バイパス配管53のカラム
1下流側には、流路弁45、鉄クラットフィルタ54が
設けられている。
カラム1と鉄クラットフィルタ11との間には配管42
が設けられ、この配管42には、切換コック4、薬注ポ
ンプ10が接続されている。この薬注ポンプl0KFi
、酸性溶液注入器8が接続している。
一方、秩クラットフィルタ54とカラム1の間には、流
路弁47を有する配管46が接続され、この配管46は
分析器に接続されている。
上記流路弁3,45.47.積算流量計6、切換コック
4は制御器9と接続している。
次に、本実施例の動作について説明する。まず、制御器
9の動作により、流路弁3が開放され、被処理水である
冷却水がカラム1内に導入される。
カラム1に導入される冷却水量は、積算流量計6で測定
され、その測定信号は制御器9に送られ、所定の流量が
カラム1内に導入されるようにする。
この所定の流量は、カラム1内の金属酸化物の量等を4
慰して決定する。
配管53に導入される被処理水(冷却水)中の鉄クラツ
ドは、鉄クラットフィルタ11で除去されたのち、カラ
ム1内に導入される。カラム1内を通過し、金属イオン
が除去された冷却水は、鉄クラットフィルタ54を介し
、流路弁45を開放することにより、もとの給水配管5
1に戻される。
BWR発電プラントの場合、冷却水の水温は、285C
でかつpHは中性でるる。したがって、鉄酸化物に対す
る金属イオンの吸着は前記第1図で示すように、吸着の
最適pHとなっており、処理水のpHを調整する必要は
ない。
所定時間処理水をカラム1に通水し、流路弁3を閉鎖す
る。次いで、注ポンプ1oの動作に入り酸性溶液注入器
8からカラムl内に酸性溶液を注入する。カラム1内の
pHfilは、3程度になるようにする。
この操作の1時間経過したのち、流路弁47を開放し、
吸着された金属イオンを含む酸性溶液を、原子量吸光分
析装置やプラズマ発光分光分析装置等の多元素同時分析
装置に送り、冷却水中に含まれる金属イオン濃度を定量
する。
今、カラム逸水量を101/hで10時間とし、カラム
容量を0.12とすると、金属イオンは1000倍濃縮
されたことKなる。
こうして、放射性物質である金属イオンが被処理水中へ
混入し、サンプルライン(配管53)へ付着することま
たはサンプルラインからの溶出の問題がなく、原子炉冷
却水中の放射性物質である金属イオン濃度をpptオー
ダーで、かつオンラインで精度よく測定することができ
る。また、サンプルされた被処理水(冷却水)は、配管
51内の冷却水に戻されるので、サンプリングに伴う放
射能汚染の問題も生じない。
さらに、金属酸化物に溶出された放射性物質である金属
イオンは、濃縮されることができるので、放射性廃棄物
量を少なくすることが可能となる。
なお、鉄クラットフィルタを逆洗または交換することに
より、本実施例のような金属イオン分離装置を何回でも
使用することが可能となる。
なお、上記第4図および第5図で示した実施例における
金属酸化物カラムでは、金属酸化物として粒子状のもの
を用いているが、表面積の大きなフィルタ状の金属酸化
物を用いることも一層有効である。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明に係る金属イオンの分離方
法によれば、高温被処理液中の金属イオンを、そのまま
金属酸化物に効率的に吸着でき、かつ吸着した金属イオ
ンを、被処理水が高温のままでも、全て脱着させること
ができる。し念がって、微量の金属イオンを濃縮でき、
かつ吸着材をリサイクルして使用することが可能となる
。その結果、金属イオンが放射性物質や有害物質の場合
には、廃棄物量を減少することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は金属酸化物の金属イオンの吸着におけるpHと
吸着率との関係を示すグラフ、第2図はカルシウムイオ
ン存在下におけるコバルトイオンと金属酸化物との吸着
率の関係を示すグラフ、第3図は金属酸化物カラムと活
性炭カラムが直列に接続されている状態を示す図、第4
図および第5図は本発明に係る金属イオンの分離方法を
実施する九めの装eの実施例構成図である。 1・・・金属酸化物カラム、2・・・活性炭カラム、3
゜45.47・・・流路弁、4・・・切換コック、5・
・・流1調整器、6・・・積算流量計、7・・・アルカ
リ溶液注入器、8・・・酸性容・夜注入器、9・・・制
御器、10・・・薬注ポンプ、11,54・・・鉄クラ
ツドフィルタ、12.43・・・pH計。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、金属酸化物からなる吸着材に、高pH下で被処理液
    を流通し、前記吸着材に当該被処理液中の金属イオンを
    吸着させる吸着工程と、低pHの脱離液を前記吸着材に
    流通し、当該吸着材から前記金属イオンを脱離する脱離
    工程とを含んでなることを特徴とする金属イオンの分離
    方法。 2、特許請求の範囲第1項において、上記金属酸化物が
    、コランダム型の酸化物であることを特徴とする金属イ
    オンの分離方法。 3、特許請求の範囲第2項において、上記金属酸化物が
    、α−Fe_2O_3、Al_2O_3の少なくともい
    ずれか一種であることを特徴とする金属イオンの分離方
    法。 4、特許請求の範囲第1項において、上記被処理液が高
    温液であることを特徴とする金属イオンの分離方法。 5、特許請求の範囲第1項において、上記金属オンの脱
    離を冷却下で行うことを特徴とする金属イオンの分離方
    法。
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