JPS626129A - トルク検出器 - Google Patents

トルク検出器

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JPS626129A
JPS626129A JP60145414A JP14541485A JPS626129A JP S626129 A JPS626129 A JP S626129A JP 60145414 A JP60145414 A JP 60145414A JP 14541485 A JP14541485 A JP 14541485A JP S626129 A JPS626129 A JP S626129A
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JP
Japan
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magnetostrictive
shaft
rotating body
torque detector
spraying
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Pending
Application number
JP60145414A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Fushimi
伏見 武彦
Kogetsu Takayama
高山 香月
Naoji Sakakibara
榊原 直次
Kaneo Mori
佳年雄 毛利
Jiro Yamazaki
山崎 二郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
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Publication of JPS626129A publication Critical patent/JPS626129A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はトルク検出器に関するもので、特に、回転体シ
ャフトに加わる捩れ方向のトルクを検出するトルク検出
器に関するものである。
[従来の技術] この種の、回転体シャフトに加わる捩れ方向のトルクを
検出するトルク検出器には、特開昭59−164931
号公報、特開昭59−166828+3公報に記載され
た技術がある。
例えば、特開昭59−166828号公報に記載の技術
について、第10図を用いて説明する。
自動車のトランスミッション出力シャフト、ステアリン
グシャフトまたはモータ等の出力シャフト等の回転体シ
ャフト10には、磁歪金属をメッキすることにより形成
した磁歪112が回転体シャフト10の全周に渡って設
けられる。更に、回転体シャフト10には2個の励磁用
コイル3及び出力用コイル4が筒状に巻回されている。
励磁用コイル、3には、励磁用発振器5が接続されてい
る。
また、出力用コイル4には、ダイオード6、コンデンサ
7、抵抗8からなる公知の平滑回路9が接続されている
この回路において、回転体シャフト10にトルクが加わ
らない状態では、発振器5により生ずる励磁用コイル3
の磁界が、出力用コイル4に伝達されて、これが平滑回
路9により、直流電圧に変換されて出力電圧EOutが
得られる。
次に、回転体シャフト10にトルクが加わり、回転体シ
ャフト10が捩れると、ニッケル磁歪膜2の透磁率が変
化するが、ニッケルは負の磁歪効果を有するため、捩れ
に対して透磁率が増大する。
したがって、出力用コイル4のインダクタンスが増大し
、出力電圧が減少する。ゆえに、トルクに応じた出力電
圧が、平滑回路9の出力電圧Eoutとして得られる。
なお、この実施例においては、回転体シャフト10の捩
れ方向の判別はできず、どちらの捩れに対しても同等の
出力電圧Eoutが得られる。
上記磁歪1m2は、電解ニッケルメッキによって形成さ
れている。即ち、磁歪112は電解ニッケルメッキによ
って数10μm〜200μmと極めて薄く形成するもの
である。そして、得られた磁歪膜2は数10μm厚で回
転体シ1シフトに機械的にも熱的にも堅固に接着されて
いる。しかも、ニッケル磁歪膜は耐食性に優れ、保持力
が小さいから、外乱磁界に強い等の特徴を有している。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、電解ニッケルメッキによって磁歪膜を生成する
方法では、自動車等の必要とするきびしい環境条件下に
あっては、本来強固に接着されたと評される状態にあっ
ても、必ずしも密着強度が十分であるとは言えなかった
。また、電解メッキによって磁歪膜を形成するには、時
間がかかり、部品単価が高価にならざるを得なかった。
上記従来例の技術以外にも、アモルファス帯からなる磁
歪膜を接着剤で固着する方法、アモルファス帯からなる
磁歪膜をニッケルメッキで固定する方法等があるが、言
うまでもなく、上記電解メッキによって磁歪膜を形成す
る方法よりも、回転体シャフトと磁歪膜との密着度が十
分に得られない場合がある。
そこで、本発明は回転体シャフトと磁歪膜との密着強度
を増大させると共に、その磁歪膜生成に    要する
時間を短くすることができるトルク検出器の提供をその
目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明にかかるトルク検出器は、回転体シャツ、−エ□
□。、よ7エゎゎ、え、−: と、前記磁歪膜に生じた磁歪を検出する磁歪検出   
 □回路から構成されるものである。
[作用] 本発明は回転体シャフトに形成する磁歪膜を、磁歪金属
である線爆材料に高電圧・大電流を加えてam溶射する
ことにより、線爆材料を高速飛散させ、回転体シャフト
表面に高速で衝突させることによってl1ljl材料を
回転体シャフト表面にめり込ませ、回転体シャフトの表
面に形成する磁歪膜との間の密着強度を強固にするもの
である。このとき、複数の線爆材料に高電圧・大電流を
印加して、線爆溶射させればよいから、磁歪膜の生成に
要する時間を短くすることができる。
[実施例J 第1図は本発明の線爆溶射の溶射方法の一例を示す基本
原理図である。
図において、正の電極101と負の電極102の間に試
料ワイヤ、即ち、II爆材料103を張設する。前記w
A層材料103に対してu転体シャフト105を適当な
距離を隔てて垂直に配置する。
前記回転体シャフト105はマスクパターン104を、
その周囲に巻き付けることによりマスキングしておく。
そして、第2図の[1爛mapする回転体シャフト10
5の停止位置を示す説明図の停止位mAからHのように
、45度回動・停止させる毎に、前記電極101と電極
102との間に15000v〜20000V以上の電圧
を加えて、線爆材料103を高電圧・大電流で溶断する
ことにより線爆溶射を行う。このときに、停止位@Aか
らHの8方向から線爆溶射を行うことにより、前記回転
体シャフト105の表面に薄膜を形成する。
そして、前記回転体シャフト105の周囲の8方向から
のI!爛溶射を必要に応じて複数回、例えば、5〜10
回程度繰り返す。
基本的には、上記の第1図の如く張設した線爆材料10
3に対して回転体シャフト105を垂直に配置して略8
方向からsui溶射を行うことで略均−のIllを形成
することができる。このとき、1siiiit74する
回転体シャフト105とam材料との距離及び回転体シ
ャフトに形成する線爆溶射による薄膜の幅等により、前
記回転体シャフト105と線爆材料103との交差角度
を任意に設定すればよい。また、am溶射する回転体シ
ャフト105の停止位置も必要に応じて、その回動角度
を変更すればよい。回転体シャフト105の周囲にI燗
溶射する回数も、前記5〜10回に限定されるものでは
なく、膜の性状及び膜厚等により任意に設定すればよい
次に、本発明のiim溶射装置の実施例について図を用
いて詳述する。
第3図は本発明の一実施例のトルク検出器を製造する回
転体シャフトに磁歪金属を線爆溶射する方法を説明する
説明図である。
回転体シャフト10は電気的絶縁物で構成されたシャフ
ト受台12の位置決め穴12a及び12bに挿着される
。前記回転体シャフト10の一端部は、図示しない割出
盤に接続されており、割出盤によって回転シャフト10
が、第2図の停止位置へからHの任意の角度毎に回動・
停止可能になっている。前記回転体シャフト10の外周
には所定の位置にマスクパターン11が配置される。本
実施例のマスクパターン11は回転体シャフト10の周
囲に適当な間隔を配して、螺旋状に磁歪膜15及び16
を形成するもので、右側の磁歪Ma15に対して左側の
磁歪1116は、その螺旋方向が逆になるように形成さ
れている。即ち、前記螺旋状磁歪l$15及び16の回
転体シャフト10の軸方向に対する傾斜角は、右左の磁
歪膜15及び16の傾斜角が互いに逆方向で、互いに等
しくなるようにしている。
前記マスクパターン11は薄板からなる薄板筒状物を回
転体シャフト10に挿通させてもよいが、その取り付は
及び取り外し並びに磁歪膜15及び16の仕上り精度か
らすれば、回転体シt?フト10の外周に印刷或いはメ
ッキ等の手段によってレジスト膜を形成させるのがよい
前記回転体シャフト10にはワイヤ固定リング20.2
1.22を挿着し、ワイヤ固定リング20.2L 22
を回転体シャフト10に固定する。
前記ワイヤ固定リング20.21.22の内径の筒部は
絶縁物20b、21b、22bで形成されており、それ
によって、マスクパターン11及び回転体シャフト10
に固定される。
そして、ワイヤ固定リング20.21.22は、   
 :導電リング20a、21a122aとその内径の筒
部の絶縁物20b、21b、22bとの間が回動自在に
構成されており、ワイヤ固定リング20.21.22の
導電リング20a121a、22aは各支持台23.2
4.25の電極板23a、24a、25aと係合し、両
者は電気的、機械的に結合される。したがって、導電リ
ング20a、21a、22aがシャフト受台12に固定
され、前記31電リング20a、21a、22aの内径
の筒部の絶縁物20b、21b、22bと回転体シャフ
ト10とは一体となって回動可能となる。
前記ワイヤ固定リング20.21.22は、線爆溶射の
磁歪金属であるニッケル線等のI!燗材料17aまたは
17bの両端を支持する。
そして、線爆材料17a及び17bと回転体シャフト1
0との闇を、所定の離間距離に保持する。
前記線爆材料17a及び17bと回転体シャフト10と
の離間距離は、5uii材料17a及び17bに印加す
る電圧及び電流の大きさ及び線爆溶射する磁歪金属であ
るwA爆材料の性質、線爆を起す雰囲気等によって決定
される。
爆着する効率を良くするため、形成しようとする螺旋状
磁歪gl15及び16の螺旋方向と平行になるように、
線爆材料17a及び17bを並設する。マスクパターン
11のスリット部の中央部に線爆材料17a及び17b
を配設させると、最も効率が良い。
しかし、磁歪1115及び16の膜厚はマスクパターン
11のスリット端部と中央部とではその差が大きくなる
。したがって、II爆材料17a及び17bと回転体シ
ャフト10との距離は、上記要件等を加味して設定され
る。
前記ワイヤ固定リング20.21.22と線爆材料17
a及び17bとの固着は、電気的にワイヤ固定リング2
0.21.22の外周部の111!リング20a121
a、22aと導通状態で、しかも、機械的に線爆材料1
7a及び17bを所定の張力以上で張設できる手段が選
択される。因に、本実施例では、導電リング20a、2
1a、22aの弾性を利用して、線爆材料17a及び1
7bとの機械的な固着及び電気的な導通状態を得ている
前記ワイヤ固定リング20.21.22に取り付けられ
た線爆材料17a及び17bは、シャフト受台12に取
り付けられた支持台23.24.25の電極板23a、
24a、25aから、それぞれワイヤ固定リング20.
21.22を介して線爆に必要な電力を得ている。支持
台23と支持台24の電極板23aと電極板24aの間
には、電源E1により抵抗R1を介して、コンデンサC
1に蓄積された電荷が、スイッチS1の投入に伴い、ワ
イヤ固定リング20とワイヤ固定リング21との間の線
爆材料17a及び17bに、コンデンサC1に充電され
た全エネルギーが放出される回路が接続されている。支
持台24と支持台25の電極板24aと電極板25aの
間にも、電源E2により抵抗R2を介して、コンデンサ
C2に蓄積された電荷がスイッチS2の投入に伴い、ワ
イヤ固定リング21とワイヤ固定リング22との間の線
爆材料17a及び17bに、コンデンサC2に充電され
た全エネルギーが放出される回路が接続されている。な
お、スイッチS1とスイッチS2は連動して作動するも
のである。
この種の回転体シャフトに磁歪金属をl11fs溶射す
る方法は、次の様に動作させることができる。
まず、回転体シャフト10の外周にレジスト膜によって
マスクパターン11を形成し、それに、ワイヤ固定リン
グ20.21.22を挿着し、それぞれ所定の間隔に固
定する。そして、シャフト受台12の位置決め穴12a
及び12bに前記回転体シャフト10を挿通する。シャ
フト受台12に取り付けられた回転体シャフト10の一
端は、図示しない割出盤のチャックにより握着し、割出
盤によって回転体シャフト10が任意の角度毎の回動を
可能とする。各ワイヤ固定リング20.21.22はシ
ャフト受台12に挿着し、更に、各支持台23.24.
25の電極板23a124a。
25aと機械的・電気的な係止状態となる。
次に、ワイヤ固定リング20.21.22に線爆溶射す
る磁歪金属である線爆材料17a及び17b、例えば、
ニッケル線を張設する。
この状態で、コンデンサC1及びC2には、それぞれ抵
抗R1またはR2を介して電源E1またはE2により、
充電が完了されているとすると、スイッチS1及びS2
をオンとすることにより、コンデンサC1またはC2の
電荷は一瞬にして、全エネルギーが線爆材料17a及び
17bに与えられるから、l1iIIIs材料17a及
び17bは回転体シャフト10に111着される。なお
、このとき、抵抗R1及びR2は高抵抗であるから、線
爆材料17a及び17bに与えるエネルギー但を左右す
るものではなく、コンデンサC1またはC2の充電完了
時間を決定するものである。
マスクパターン11の特定の箇所のスリット部分の線爆
溶射が完了すると、割出盤によって回転体シャフト10
を所定の角度だけ回動、停止させると共に、ワイヤ固定
リング20,21.22に、再び、線爆材料17a及び
17bを張設する。即ち、張設した線爆材料17a及び
17bに、マスクパターン11の次のスリット部分を対
向させる。
そして、スイッチS1及びS2によって前者と同様に線
爆材料17a及び17bを線爆溶射し、回転体シャフト
10に爆着する。このようにして、マスクパターン11
の全スリット部分に線爆溶射による磁歪膜15及び16
を形成する。
回転体シャフト10の全周に磁歪膜15及び16を爆着
した後、回転体シャフト10の全周に線爆溶射する動作
を所定の回数だけ繰り返す。その後、マスクパターン1
1を除去すれば、回転体シャフト10の外周に磁歪膜を
形成することができる。
上記実施例では、ニッケルが安定な性質を有しているか
ら大気中でI!爆溶射を行ったが、一般の蒸着と同様ミ
不活性ガスの雰囲気中で行えば、爆着された磁歪膜の酸
化を防止できる。
また、線爆材料17a及び17bと回転体シャフト10
との間に、静電界を印加しておけば、線爆溶射の際の爆
着効率を上昇させることができる。
そして、回転体シャフト10の軸方向に電流を流してお
けば、そのうず電流によって、形成される磁歪膜の磁区
を所定の方向に設定することができる。
本実施例の線爆材料17a及び17bについては、ニッ
ケル線を用いる場合について述べたが、ニッケル(Ni
)、鉄(Fe)、コバルト(Go)等の遷移元素を主体
とする磁歪材またはそれら遷移元素を主体とするアモル
ファス磁歪材を用いるとよい。
上記の如く形成された磁歪膜15及び16は次の様に用
いられる。
第4図は本発明の磁歪金属を線爆溶射した回転体シャフ
トをトルク検出器として用いる一実施例を示す回路構成
図である。
回転体シャフト10には磁歪膜15及び16が形成され
ており、一方の磁歪膜15に対して他方の磁歪膜16は
、その傾斜方向が逆になっている。
即ち、回転体シャフト10の軸方向に対し、磁歪膜15
が一45度、磁歪膜16が+45度となるべく形成した
ものである。
磁歪検出回路は、前記磁歪膜15及び16にそれぞれ対
応して回転体シャフト10の筒状に巻回された巻数の同
じ検出コイル51及び52を接続することにより、スイ
ッチングトランジスタQ1及びC2及び時定数回路を構
成する抵抗R51及びR52、コンデンサC51及びC
52を含むマルチバイブレータ回路50と、コンデンサ
05Gで構成される平滑回路からなる交流−直流変換回
路60、可変抵抗R53及び抵抗R54及びR55から
なる出カバ     :□ ランス調整回路70で構成される。なお、電源電圧+V
Bは、定電圧電源から供給された電圧である・    
                     ′i上記
トルク検出器は次のように動作することが     :
できる。                     
  1回転体シャフト10にトルクTが加わらないとき
は、トランジスタQ1 、C2が交互にオン・オフを繰
り返す。即ち、特定のデユーティ比の出力が交流−直流
変換回路60に加えられる。この状態で、トランジスタ
Q1を流れるエミッタ電流(またはコレクタ電流AI)
とトランジスタQ2を流れるエミッタ電流(またはコレ
クタ電流A2)とが等しくなるように出カバランス調整
回路70の可変抵抗R53を調整すると、出力電圧Eは
O[V]となる。このとき、トランジスタQ1のコレク
タ’J!mA1で検出コイル51が、また、トランジス
タQ2のコレクタ電流A2で検出コイル52が交互に励
磁される。
次に、回転体シャフト10にトルクTが矢印のような回
転方向に印加されると、磁歪膜15はその螺旋方向が回
転体シャフト10の軸方向に一45度の傾斜を有するた
め、磁歪膜15には圧縮力、磁歪1116には張力がそ
れぞれ作用する。
前記磁歪膜15及び16がニッケルの如き負の磁歪効果
を有するとすれば、透磁率は磁歪1115で増大し、磁
歪1116で減少する。したがって、各検出コイル51
及び52のインダクタンスは、検出コイル51で増大し
、検出コイル52で減少する。ゆえに、トランジスタQ
1側のコレクタ電流A1が減少し、トランジスタQ2側
のコレクタ71i流A2が増大する。出力電圧Eはコレ
クタ電流の差(AI −A2 )に応じた直流出力電圧
Eとなる。
即ち、磁歪検出回路の出力Eは回転体シャフト10に加
えられたトルクTに比例した出力となる。
したがって、回転体シャフト10に加えられたトルクを
回転体シャフト10に線爆溶射した磁歪膜15及び16
と、検出コイル51及び52と、磁歪検出回路によって
電気的な出力変化として得ることができる。
ここで、回転体シャフト10の回転方向が逆、即ち、矢
印とは反対方向となれば、前者とは逆の現象が各磁歪1
115及び16に生ずるため、検出コイル51と検出コ
イル52との大小関係が逆転し、反対極性の出力を得る
ことができる。
なお、上記実施例では磁歪膜の磁歪効果を負の特性で説
明したが、正の特性を持つものでも同様に正負のトルク
検出が可能である。
第5図はニッケルをimm溶射で、回転体シャフトとし
て直径8履の太さのステンレス棒に形成した磁歪膜を用
いたトルク検出器のトルク−検出出力特性を示すもので
ある。なお、特性図において横軸はトルクT、縦軸は第
4図の出力バランス調整回路70の検出出力Eとしてい
る。
前記トルク検出器は、回転体シャフト10に対して8方
向から行い、更に、それを纏[溶射を10回繰り返した
もので、得られた磁歪1g115及び16の膜厚は約7
5μmであった。
第5図に示すトルク−検出出力特性は、トルクTの変化
に対して検出出力Eは、一部において直線性を示すもの
の、全体として直線性が良いとは言い難い。
そこで、前記第4図のトルク−検出出力特性を有する回
転体シャフト10を真空中(IX10’torr)で5
00℃、1時間の熱処理を行った後に、そのトルク−検
出出力特性を測定した。なお、このとき、膜厚は約70
μmと前記熱処理前(約75μm)のものに比較して、
若干膜厚が薄くなっていた。これは、多少の測定誤差が
あったとしても、回転体シャフト10の材料のステンレ
ス内へニッケルの拡散が行われたものとみられる。
第5図のトルク−検出出力特性を有する回転体シャフト
10からなるトルク検出器は、熱処理を行うことにより
第6図に示すトルク−検出出力特性となる。前記トルク
−検出出力特性からも判るように、第5図の熱処理を行
われないトルク検出器に比較して、感度が約80倍程度
増加している。
そして、検出出力EはトルクTの増加に対して略直線的
に増加している。
なお、トルク■が加えられた方向によって検出出力Eの
値に若干の違い、即ち、出力電圧の傾きの違いが認めら
れる。これは、左右に形成した磁歪1115及び16、
即ち、ニッケル薄膜の磁気特性のアンバランスに基づく
ものと思われる。
また、回転体シャフト10に形成したニッケル*aは、
簡単な引っ掻き試験によって、耐着力についても熱処理
によって、更に、強化されていることが確認された。
したがって、線爆溶射で形成された磁歪膜を精度の良い
トルク検出器として利用する場合には、回転体シャフト
10に形成した磁歪膜に対して適当な熱処理を施して使
用するのが好ましい。
上記の第一実施例では、ニッケル薄膜を回転体シャフト
10に形成したトルク検出器を用いた例を示したが、I
%I材料の組成を合金に近似した材料に変更するとどの
ような特性になるかについて述べる。
回転体シャフト10に、ニッケル(Ni)と鉄(Fe 
)を交互に51ずつ、計10層、前者と同様に回転体シ
ャフト10の周囲の8方向から線爆溶射して、第7図の
Fe −Ni It歪模膜構成概略図示すように、ニッ
ケル(Ni)と鉄(Fe)の各層を形成する。このとき
、奇数層に対してニッケル(Ni )を、偶数層を鉄(
Fe )になるように、同一線爆材料により回転体シャ
フト10の1周の爆着が終了した時点で、他の線爆材料
に替えて、交互に線爆溶射を行う。
これによって得られたトルク検出器のトルク−検出出力
特性を第8図に示す。なお、このときの磁歪膜の膜厚は
、65μmであった。
第8図のトルク−検出出力特性においては、検出出力の
値にバラツキがみられ、検出器として必ずしも好ましい
特性とは言い難い。そこで、第8図のトルク−検出出力
特性を有するトルク検出器の回転体シャフト10を、1
000℃の真空中で1時間の熱処理を行い、ニッケルと
鉄を拡散・合金化したものにおいては、第9図のトルク
−検出出力特性が得られた。
図から判るように、トルク−検出出力特性が検出器とし
て、非常に良好な直線性が得られた。そして、第−実、
流側のニッケル膜のみの場合と比較して感度が、印加電
圧+VB−10Vにおいて1゜2倍に、8.8■におい
て1.5倍に、7.5vにおいて約2倍程度に増感して
いる。
そして、上記第−実施例及び第二実施例のトルク−検出
出力特性から、線爆材料として合金を用いた場合も、同
様の結果が得られることが類推で−きる。
ここで、従来技術の回転体シャフト10に、ニッケルメ
ッキで磁歪膜を形成したトルク検出器を、第4図のトル
ク検出器の回路構成によって得たトルク−検出出力特性
を第11図に示す。そして、    ゛アモルファス帯
を8枚回戦体シャフト10に貼着して用いたもののトル
ク−検出出力特性を第12図に示す。そして、アモルフ
ァス薄帯にスリットを入れたトルク検出器のトルク−検
出出力特性を第13図に示す。
上記従来の3者に比較して、本発明のトルク検出特性は
その出力が低く、1/10〜1150程度であることが
判る。しかし、本発明のトルク−検出出力特性はその直
線性が良好であることから、増幅器によって任意の出力
を得ればよいから、トルク検出器としての使用が可能で
あることが分φ。
なお、上記実施例では、磁歪検出回路として、マルヂバ
イブレータ回路50と交流−直流変換回路60、出力バ
ランス調整回路70で構成される回路を用いたが、本発
明を実施する場合には、上記回路に限定されるものでは
なく、トルクが加わることによって、磁歪膜の磁歪効果
を利用して検出コイルのインダクタンスの変化を検出す
る回路であればよい。
また、回転体シャフトに磁歪金属をam溶射して磁歪膜
を形成したものの表面に、更に電解メッキによってその
上に磁歪膜を形成するものにあっては、電解メッキのみ
によって磁歪膜を形成する場合に比較して、磁歪膜の生
成加工に要する時間が長くなるが、その膜厚の制御が容
易になる。
上記のように本発明にかかるトルク検出器は、回転体シ
ャフトに磁歪金属を線爆溶射によって形成した磁歪膜と
、前記磁歪膜に生じた磁歪を検出する磁歪検出回路から
構成されるものである。
したがって、本発明は回転体シャフトに形成する磁歪膜
を、磁歪金属である線爆材料に高電圧・大電流を加えて
線爆溶射することにより、ll1l爆材料を高速飛散さ
せ、回転体シャフト表面に高速で衝突させることによっ
て線爆材料を回転体シャフト表面にめり込ませ、回転体
シャフトの表面に形成する磁歪膜との間の密着強度を強
固にするものである。このとき、複数のIi1爆材料に
高電圧・大電流を印加して、線爆溶射させればよいから
、磁歪膜の生成時間を短くすることができる。
[発明の効果] 以上のように、本発明のトルク検出器は回転体シャフト
に磁歪金属を線爆溶射して磁歪膜を形成したものである
から、回転体シャフトの表面に形成する磁歪膜と回転体
シャフトとの間の密着強度を大きくすることができる。
また°、複数の線爆材料に高電圧・大電流を印加してl
it爆溶銅溶射ばよいから、電解メッキによって磁歪膜
を形成する場合に比較して、磁歪膜の生成に要する時間
を短くすることができる。
また、別の発明においては、回転体シャフトに磁歪金属
をI/lAwA溶射すると共に、前記I!爆溶射後に熱
処理を施して形成した磁歪膜と、前記磁歪膜に生ずる磁
歪を検出する磁歪検出回路とを備えるものであるから、
熱処理によってトルク検出器の検出出力を大きくし、し
かも、直線性を良好にすることができる。
更に、別の発明においては、回転体シャフトに複数の磁
歪金属を交互に線爆溶射すると共に、前記線爆溶射優に
熱処理を施して形成した磁歪膜と、前記磁歪膜に生ずる
磁歪を検出する磁歪検出回路とを備えるものであるから
、線爆材料として合金を用いることなく線爆溶射し、結
果的に、合金の1!爛溶射と同様の性状を持たせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1m爆溶射の溶射方法の一例を示す基
本原理図、第2図は線爆溶射する回転体シャフトの停止
位置を示す説明図、第3図は本発明の一実施例のトルク
検出器を製造する回転体シャフトに磁歪金属を線爆溶射
する方法を説明する説明図、第4図は本発明の磁歪金属
を線爆溶射した回転体シャフトをトルク検出器として用
いる一実施例を示す回路構成図、第5図は本発明の一実
施例の回転体シャフトに磁歪金属を線爆溶射した場合の
トルク−検出出力特性図、第6図は本発明の一実施例の
回転体シャフトに磁歪金属を線爆溶射した後熱処理した
場合のトルク−検出出力特性図、第7図はFe −Ni
 !i磁歪膜構成概略図、第8図は本発明の他の実施例
の回転体シャフトにFeとNiの磁歪金属を線爆溶射し
た場合のトルク−検出出力特性図、第9図は本発明の他
の実施例の回転体シャフトにFeとNiの磁歪金属を線
爆溶射した後熱処理した場合のトルク−検出出力特性図
、第10図は従来の回転体シャフトに磁歪膜を形成した
トルク検出器として用いた回路構成図、第11図及び第
12図及び第13図は従来の回転体シャフトに磁歪膜を
形成したトルク検出器のトルク−検出出力特性図である
。 図において、 10・・・回転体シャフト、 15.16・・・磁歪膜、 50・・・マルチバイブレータ回路、 60・・・交流−直流変換回路、 70・・・出力バランス調整回路、 である。 なお、図中、同−符号及び同一記号は、同一または相当
部分を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回転体シャフトに磁歪金属を線爆溶射することに
    より形成した磁歪膜と、前記磁歪膜に生ずる磁歪を検出
    する磁歪検出回路とを備えることを特徴とするトルク検
    出器。
  2. (2)回転体シャフトに磁歪金属を線爆溶射すると共に
    、前記線爆溶射後に熱処理を施して形成した磁歪膜と、
    前記磁歪膜に生ずる磁歪を検出する磁歪検出回路とを備
    えることを特徴とするトルク検出器。
  3. (3)前記磁歪膜は、複数の磁歪金属を交互に線爆溶射
    すると共に、前記線爆溶射後に熱処理を施して形成した
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載のトルク検出器。
  4. (4)前記磁歪金属は、前記回転体シャフトに螺旋状に
    適宜間隔を配して形成したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載のトルク検出器。
  5. (5)前記磁歪金属の螺旋方向を互いに逆方向に配設し
    、一対の磁歪膜を形成したことを特徴とする特許請求の
    範囲第4項に記載のトルク検出器。
  6. (6)前記磁歪膜は、回転体シャフトの周囲の線爆溶射
    を複数回繰り返し行って形成したことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項または第2項に記載のトルク検出器。
  7. (7)前記磁歪金属は、ニッケル、鉄、コバルト等の遷
    移金属を主体とする磁歪材としたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項または第2項に記載のトルク検出器。
  8. (8)前記磁歪検出回路は、磁歪膜に対向して筒状に巻
    回された電気コイルを備えることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項または第2項に記載のトルク検出器。
  9. (9)前記磁歪検出回路は、前記電磁コイルを励振する
    励振回路を備えていることを特徴とする特許請求の範囲
    第8項に記載のトルク検出器。
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Cited By (8)

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