JPS6259287A - リゾホスフアチジルコリンを実質上含まない燐脂質の製法 - Google Patents

リゾホスフアチジルコリンを実質上含まない燐脂質の製法

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JPS6259287A
JPS6259287A JP19898685A JP19898685A JPS6259287A JP S6259287 A JPS6259287 A JP S6259287A JP 19898685 A JP19898685 A JP 19898685A JP 19898685 A JP19898685 A JP 19898685A JP S6259287 A JPS6259287 A JP S6259287A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はリゾホスファチジルコリンを実質上含まない燐
脂質を製造する新規な方法に関するものである。
〔従来の技術〕
精製燐脂質は直接血管内に注入されるような医薬品用の
乳化剤、例えば、脂肪乳剤などとして、特に医薬の分野
で従来より利用されている。このような利用に対する合
目的的な立場から精製燐脂質は燐脂質の一種である溶面
活性を有するリゾホスファチジルコリン(リゾレシチン
)の含有量ができるだけ少ないものが望ましいとされて
いる。
精製燐脂質は従来より、例えば粗製燐脂質をアセトン処
理して中性脂質を除去するなどの溶剤による精製法、あ
るいはカラムクロマトグラフィーなどを利用した方法、
例えば[脂質の化学(日本生化学会編、東京化学同人出
版)」第258〜260頁で開示しているようなアルミ
ナカラムクロマトグラフィーを利用した方法などにより
得ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし上記の溶剤による精製法ではその操作は簡単であ
っても得られる精製燐脂質は含有リゾホスファチジルコ
リンの残存量が約0.5〜5%程度と高いものであり(
本発明において%は特にことわりのない限りすべて重量
%である)、また力ラムクロマトグラフィーを利用した
方法でもリゾホスファデジルコリンの残存量はほぼ同程
度のものであった。
燐脂質中の含有リゾホスファチジルコリンを除去するに
は、例えば特開昭49−93400号公報で開示してい
るレシチンの精製法、より具体的にはレシチン含有抽出
物をエタノール、エタノール−ヘキサン、または酢酸−
へキサンに溶解されたものをカラムに充填したシリカゲ
ルにレシチンのみを選択的に吸着させた後溶離剤を用い
てレシチンのみを溶出させるというレシチンの精製法、
の教示が利用し得ると考えられ、実際に本発明者らによ
り含有リゾホスファチジルコリンを含有せる精製燐脂質
を上記の溶媒に溶解させてシリカゲル力ラムクロマトグ
ラノイーを実施してみたところリゾホスファチジルコリ
ン除去効果はほとんど得られなかった。
また、カラムクロマトグラフィーを利用する方法は、一
般に、大量処理が困難なための工業的規模の精製は輔し
いとされており、かつ高価な装置および大量な資材(例
えば溶媒、吸着剤など)を要するために最終製品のコス
ト高を招き、実用性に乏しいとされている。
よって、本発明は簡易な精製法であって、しかも燐脂質
の医学分野での利用拡大を泪りうるリゾホスファチジル
コリンを実質上含まない燐脂質の新規な製法を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記の目的に即して鋭意研究を重ねた結果
、従来法に従って一旦精製しておいたリゾホスファチジ
ルコリン含有燐脂質を塩素系溶媒に溶解させたのちシリ
カゲルに接触させるならばこのシリカゲルは燐脂質の組
成を変えることなくリゾホスファチジルコリンのみを選
択的に吸着除去することを見い出して本発明を完成する
に至った。
本発明は、リゾホスファチジルコリンを含有せる精製燐
脂質を塩素系溶媒に溶解させ、得られた溶液をシリカゲ
ルに接触させた後このシリカゲルを除去し、次いでこの
溶液から上記塩素系溶媒を留去することを特徴とJるリ
ゾホスファチジルコリンを実質上含まない燐脂質の製法
を提供するものである。
本発明の方法が適用される原料燐脂質は従来のいずれか
の精製法により精製された燐脂質であってしかもリゾホ
スファデジルコリンを含有せるものである。精製してな
い粗製燐脂質では中性脂質等がかなり含有されているた
めか本発明の方法においてリゾホスファデジルコリンの
除去効果は得難いからである。従来の精製法による精製
燐脂質はリゾホスファチジルコリン残存量が通常0.5
〜5%程度でることから、本発明の方法の精製燐脂質原
料はリゾホスファチジルコリン含量が約5%以下のもの
で、かつ燐脂質含量が約90%以上のものであるといえ
る。
このJ:うな精製燐脂質としては、例えば、卵黄、動物
の脳組織(例えば、豚、牛など)、魚卵、大豆などから
エタノール、ジクロロメタン、n−ヘキリーン、エーラ
ールなどの溶媒を用いて抽出したもの(粗製の動物性燐
脂質あるいは粗製の植物性燐脂質)を更にアセトン処理
して中性脂質を除去して得られたものなどが挙げられる
本発明の方法において用いる精製燐脂質の溶剤は塩素系
溶媒であり、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1
.2−ジクロロエタン、塩化n−プロピルなどの沸点が
100℃以下の溶剤を挙げることができる。尚、沸点が
100℃以上の塩素系溶媒(例えば、塩化ペンチルや塩
化n−ヘキシル)を用いてもリゾホスファチジルコリン
の除去効果は得られるが、精製燐脂質からの脱溶媒が困
難であるので沸点が100℃以下の溶剤の方が好ましい
といえる。上記のような塩素系溶媒中の精製燐脂質の濃
度は、即ち得られる溶液中におけるこの精製燐脂質の濃
度は1〜30%程度であるのが好ましい。1%未満では
溶剤量が多すぎて経済的でなく、また30%を越すと粘
度が増加するために精製操作に困難が伴うようになるか
らである。
本発明の方法において用いるシリカゲルは特に限定的な
ものでなく、例えば市販の薄層クロマ1−グラフィー用
またはカラムクロマトグラフィー用のシリカゲルをその
まま用いてもよく、あるいはイれらを80〜130°C
で30分〜3時間程度活性化処理したものであってもよ
く、更にまた加水してそれらの水分がO〜′10%(V
/Vl程麿のものとしたものであってもよい。シリカゲ
ルの使用量は精製燐脂質のr定量に対して通常20〜5
00%稈1話用いるとよい。使用量が少なづ−ざると充
分なりゾ小スファヂジルコリンの除去効果は得難い。
精製燐脂質の溶液とシリカゲルとの接触は通常該溶液中
に所定量のシリカゲルを加えて撹拌上懸濁させることに
より実施覆る。
この接触は溶媒の蒸発を防止する観点より溶媒の沸点J
、り低い温度下で実施するとよい。
本発明の方法によれば、上記の接触によりシリカゲルに
リゾホスファチジルコリンを選択的に吸着させた後この
シリカゲルを例えばン濾過して除去し、次いで溶液から
用いた塩素系溶媒を例えば減圧下で留去する。
このような本発明の方法によって得られた燐脂質はリゾ
ホスファチジルコリン含量が通常的0.3%以下の精製
燐脂質であり、よってこのものの各種分野、とりわけ医
薬の分野での利用拡大が討れることが期待できる。
(発明の効果) 本弁明の方法の効果を以下の試験例の結果でもって証明
する。
試験例1 この試験例は、本発明の方法のりゾホスファヂジルコリ
ン除去効果が、用いる溶媒の種類に依り如何に異なるか
を示す。
精製卵黄燐脂質(リゾホスファチジルコリン2.0%)
10gを各々n−ヘキサン、エタノール、ベンゼン、ジ
エチルエーテル、ジクロロメタン、クロロボルム、1.
2−ジクロロエタン、塩化n−プロピルおよび塩化n−
ブチル1ooiにそれぞれ溶解させ、得られた溶液中に
市販の薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを10gず
つ加えて室温下で30分間撹拌したのち、シリカゲルを
と戸別し、各溶液からそれぞれ用いた溶媒を減圧下で完
全に留去させ、最終燐脂質試料を得た。
次いで各試料についてリゾホスファデジルコリン残量を
イヤトロスキャンTt−1−10((株)ヤi−ロン礼
製)で調べた。その結果を下記の表1に示づ。
表  1 上記の結果から、塩素系溶媒のみがリゾホスファデジル
コリン除去効果を顕著にもたらし得ることがわかる。
試験例2 この試験例は、本発明の方法のりゾホスファヂジルコリ
ン除去効果が、用いる吸着剤の種類に依り如何に異なる
かを示す。
精製卵黄燐脂質(リゾホスファチジルコリン2.0%)
各15gをそれぞれクロロホルム100−に溶解させ、
得られた溶液中にそれぞれシリカゲル(市販のカラムク
ロマトグラフィー用シリカゲル)、活性アルミナ、活性
白土、ケイソウ土および活性炭159を別々に加えて室
温下でいずれも1時間撹拌したのら各吸着剤をt戸別し
、次いで各溶液からクロロボルムを減圧下で完全に留去
させ、最終燐脂質試料を得た。
次いで各試料についてリゾホスファチジルコリン残量を
イヤトロスキャンTH−10で調べた。
その結果を下記の表2に示す。
表  2 上記の結果から、シリカゲルのみがリゾホスファチジル
コリン除去効果を顕著にもたらし得ることがわかる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例でもって更に詳しく説明する。
実施例1 精製卵黄燐脂質(リゾホスファデジルコリン2.0%)
1509をジクロロメタン1.11に溶解させ、得られ
た溶液中に市販の薄層クロマトグラフィー用シリカゲル
を80g加えて室温下(20℃)下で30分間撹拌した
のち、シリカゲルを戸別し、次いで溶液からジクロロメ
タンを減圧下で完全に留去させ、精製卵黄燐脂質110
gを得た。
尚この燐脂質からはリゾホスファチジルコリンは検出さ
れなかった。
実施例−2゜ 精製卵黄燐脂質(リゾホスファチジルコリン2.0%)
INyをクロロホルム10j!に溶解させ、得られた溶
液中に市販のカラムクロマトグラフィー用シリカゲル(
予め110℃で3時間活性化処理したもの)2Nyを加
えて室温下で30分間撹拌したのち、シリカゲルを戸別
し、溶液からクロロホルムを減圧下で完全に留去させ、
リゾホスファチジルコリン含量0.1%以下の精製卵黄
燐脂質680gを得た。
実施例3 精製大豆燐脂質(リゾホスファチジルコリン2.0%)
50gを1.2−ジクロロエタン200dに溶解させ、
得られた溶液中に10%含水シリカゲル(市販の薄層ク
ロマトグラフィー用シリカゲルに加水したもの)25g
を加えて室温下で1時間撹拌したのち、シリカゲルをン
戸別し、溶液から1.2−ジクロロエタンを減圧下で完
全に留去させ、リゾホスファチジルコリン含量0.1%
以下の精製大豆燐脂質359を得た。
実施例4 牛の脳から選択抽出した粗製燐脂質をアセトン処即して
精製牛脳燐脂質(リゾホスファチジルコリン5%)とし
たもの20gを塩化n−プロピル200dに溶解させ、
得られた溶液中にカラムクロマトグラフィー用シリカゲ
ル5gを加えて室温下で30分間撹拌したのち、シリカ
ゲルを戸別し、溶液から塩化n−プロピルを減圧下で完
全に留去させ、リゾホスファチジルコリン含fit0.
1%以下の精製牛脳vA脂質13gを得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. リゾホスファチジルコリンを含有せる精製燐脂質を塩素
    系溶媒に溶解させ、得られた溶液をシリカゲルに接触さ
    せた後このシリカゲルを除去し、次いでこの溶液から上
    記塩素系溶媒を留去することを特徴とするリゾホスファ
    チジルコリンを実質上含まない燐脂質の製法。
JP19898685A 1985-09-09 1985-09-09 リゾホスフアチジルコリンを実質上含まない燐脂質の製法 Granted JPS6259287A (ja)

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JP19898685A JPS6259287A (ja) 1985-09-09 1985-09-09 リゾホスフアチジルコリンを実質上含まない燐脂質の製法

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JPH058716B2 JPH058716B2 (ja) 1993-02-02

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0687419A1 (fr) * 1994-06-17 1995-12-20 Societe Des Produits Nestle S.A. Incorporation dans un lipide d'un principe actif hydrosoluble

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0687419A1 (fr) * 1994-06-17 1995-12-20 Societe Des Produits Nestle S.A. Incorporation dans un lipide d'un principe actif hydrosoluble

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