JPS6259007B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一定時間間隔でバツチ混合されるバ
ツチ混合物を次工程にて連続消費するために、バ
ツチ混合物の輸送量を制御するバツチ混合物の連
続定量輸送装置に関する。

セメント組成物に細片化された木質材料と水を
混合し、これを所定形状に成型し、建築材料例え
ば硬質木片セメント板として多用されている。こ
の組成は例えば特開昭56−140059号公報に記載さ
れている。

このような硬質木片セメント板の製造において
は、木片フレークとセメントとを混合機で混合
し、これをベルトコンベアおよび各種の定量輸送
装置を用いて成型ラインに供給する。定量輸送装
置としては、例えば特公昭39−12950号公報に記
載されたように、ベルトコンベア上のバツチ混合
物の移送量の凹凸を回転ブラシによつて平坦化す
るもの、あるいは、特開昭56−140058号公報にあ
るように、ベルトコンベア上方にあつてベルトコ
ンベア上の余剰バツチ混合物をベルトコンベアの
移送方向と逆方向に掻き戻す掻き戻しベルトを備
えたものが知られている。

ところが、バツチ混合物を大量に連続的にしか
も高速で加工するようなラインにおいては、例え
ば複数台の混合機を同時に使用して供給量を確保
したり、定量輸送装置を数台連続接続させてバツ
チ混合物の移送量をより均一化することが要求さ
れる。

本発明はこのような点に着目してなされたもの
で、バツチ混合物を滞りなく連続的に供給するこ
とのできるバツチ混合物の連続定量輸送装置を提
供することを目的とするものである。

すなわち本発明のバツチ混合物の連続定量輸送
装置は、混合機から供給されるバツチ混合物を受
け入れこれを一方向に送り出す第１定量輸送装置
と、この第１定量輸送装置から供給されるバツチ
混合物を受け入れこれを一方向に送り出す第２定
量輸送装置とが設けられ、前記第１および第２定
量輸送装置は、それぞれバツチ混合物を載せてこ
れを移送するベルトコンベアと、ベルトコンベア
上方にあつて、ベルトコンベア上の所定レベル以
上のバツチ混合物を前記ベルトコンベアの移送方
向と逆方向に掻き戻す掻き戻し装置を有し、前記
第１定量輸送装置には、前記掻き戻し装置により
掻き戻され掻き戻し装置の後方に蓄積されるバツ
チ混合物が所定量以上に存在するか否かを判定す
る判定装置が設けられ、前記第２定量輸送装置に
は、掻き戻し装置の後方に同様にして蓄積される
バツチ混合物の量を計測する計量装置が設けら
れ、前記判定装置の出力により混合機からのバツ
チ混合物の供給タイミングを制御し、前記計量装
置の出力により前記第１定量輸送装置のバツチ混
合物移送速度を制御する制御装置が設けられたこ
とを特徴とする。

本発明の詳細をその一実施例を示す図面によつ
て説明する。

第１図は本発明のバツチ混合物の連続定量輸送
装置の実施例の側面図である。

図において、符号１は混合機で混合機１には細
片化された木片フレークとセメントからなるバツ
チ混合物２が収容され、撹拌機３により撹拌され
ている。混合機１のバツチ混合物２の排出口４直
下には、これを受け入れ一方向に送り出す第１定
量輸送装置５が配置されている。第１定量輸送装
置５はバツチ混合物２を移送し、その端からバツ
チ混合物２をほぼ定量づつ間断なく落下させる。
その下にこれを受け入れて一方向に送り出す第２
定量輸送装置６が配置されている。

上記第１定量輸送装置５と第２定量輸送装置６
にはそれぞれバツチ混合物２を載せてこれを移送
するベルトコンベア７，７が備えられている。ま
たそれぞれのベルトコンベア７の上方には、ベル
トコンベア７の所定レベル以上の、即ち、余剰の
バツチ混合物２をベルトコンベア７の移送方向と
逆方向に掻き戻す掻き戻し装置８が備えらてい
る。

この掻き戻し装置８によつてベルトコンベア７
の上のバツチ混合物２の一部は強制的に後方に掻
き戻され、掻き戻し装置８の後方に蓄積される。

第１定量輸送装置５には、この掻き戻し装置８
の後方のバツチ混合物２が所定量以上存在するか
否かを検出する判定装置９が取り付けられてい
る。

また、第２定量輸送装置６には、掻き戻し装置
の後方のバツチ混合物２の量を計測する計量装置
１０が取り付けられている。

判定装置９としては、例えば２本の電極を所定
位置にセツトして、電極間にバツチ混合物２が存
在するか否かにより生じる電極間の静電容量ある
いは電気抵抗の変化を検出する静電容量センサー
を用いる。これ以外に、例えば、ベルトコンベア
７に加わる荷重をベルトコンベア７下に設けた計
量器で検出するもの、ベルトコンベア７上のバツ
チ混合物２の側方から光を当て透過光の有無によ
りその存在の有無を検出するものなど各種のセン
サーを用いることができる。

計量装置１０にも同様の各種のセンサーを用い
ることができるが、静電容量センサーを用いたと
きの実施例を第２図に示す。第１図と同一部分は
同一符号で示し説明を省略する。

第２図において、移送されるバツチ混合物２の
蓄積量が増減すると、その後方の傾斜部分１１，
１２，１３はほぼ等しい角度θをなして前後に移
動する。計量装置１０の電極１４がこの中に挿入
されていると、バツチ混合物２の蓄積量の変化に
対応して電極間の静電容量が変化する。これを検
出すれば、バツチ混合物２の蓄積量を計測するこ
とができる。バツチ混合物２の側方から光を当て
る光センサーを、位置を移送方向に互いにずらせ
て何台かセツトしても、同様に何段階かの蓄積量
の変化を読み取ることができる。また、イメージ
センサーを用いた周知の定量測定も可能である。

上記の判定装置９と計量装置１０の出力は制御
装置１５に送られる。制御装置１５は混合機１の
排出口４のシヤツター１６および第１定量輸送装
置５のベルトコンベア７の駆動プーリ１７を制御
する。

以上の構成の連続定量輸送装置は、例えば次の
ように作動する。

混合機１は細片化された木片フレークとセメン
トと水等からなるバツチ混合物２を一定時間以上
混練する。判定装置９は、第１定量輸送装置５上
のバツチ混合物２が所定量以下となつたことを検
知し、制御装置１５がこれを受けて混合機１のシ
ヤツタ１６の開放指令を発する。

第１定量輸送装置５はその掻き戻し装置８の作
用によつてほぼ定量ずつ間断なく第２定量輸送装
置６にバツチ混合物２を送る。

計量装置１０は、第２定量輸送装置６の掻き戻
し装置８の後方のバツチ混合物２の量をチエツク
し、例えばレベル100％のとき第１定量輸送装置
５のベルトコンベア７を停止させ、レベルが50％
以下のとき第１定量輸送装置５のベルトコンベア
７を最高速に増速させるように制御装置１５が指
令を行なう。さらに、第１定量輸送装置５と第２
定量輸送装置６の蓄積量が一定時間以上満杯のま
まのときは、混合機の作動を停止させるようにす
ることもできる。

以上説明した本発明のバツチ混合物の連続定量
輸送装置は、混合機等から簡潔的に供給されるバ
ツチ混合物を適切に蓄積し、定量ずつ次工程に連
続して送り出すことができる。

また、第１図に図示したような装置を何台か縦
列接続させれば、バツチ混合物の蓄積量の乱れに
よる定量送り機能の乱れを完全に抑制することが
でき、更に厳格なライン管理が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のバツチ混合物の連続定量輸送
装置の実施例の側面図、第２図はその要部拡大側
面図である。 １……混合機、２……バツチ混合物、５……第
１定量輸送装置、６……第２定量輸送装置、７…
…ベルトコンベア、８……掻き戻し装置、９……
判定装置、１０……計量装置、１５……制御装
置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 混合機から供給されるバツチ混合物を受け入
   れこれを一方向に送り出す第１定量輸送装置と、
   この第１定量輸送装置から供給されるバツチ混合
   物を受け入れこれを一方向に送り出す第２定量輸
   送装置とが設けられ、前記第１および第２定量輸
   送装置は、それぞれバツチ混合物を載せてこれを
   移送するベルトコンベアと、ベルトコンベア上方
   にあつて、ベルトコンベア上の所定レベル以上の
   バツチ混合物を前記ベルトコンベアの移送方向と
   逆方向に掻き戻す掻き戻し装置を有し、前記第１
   定量輸送装置には、前記掻き戻し装置により掻き
   戻され掻き戻し装置の後方に蓄積されるバツチ混
   合物が所定量以上に存在するか否かを判定する判
   定装置が設けられ、前記第２定量輸送装置には、
   掻き戻し装置の後方に同様にして蓄積されるバツ
   チ混合物の量を計測する計量装置が設けられ、前
   記判定装置の出力により混合機からのバツチ混合
   物の供給タイミングを制御し、前記計量装置の出
   力により前記第１定量輸送装置のバツチ混合物移
   送速度を制御する制御装置が設けられたことを特
   徴とするバツチ混合物の連続定量輸送装置。