JPS625787B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （従来技術の説明） 段ボール紙板製造機に於ては、片面段ボール紙
板の連続ウエブを片面（段ボール紙板製造）機か
ら糊付け機へ供送し易い様に両者を繋ぐ橋が設け
られている。糊付け機に於てウエブの段の各頂部
に接着剤が塗布され、次いで接着剤にライナが貼
付けられる。

ウエブの段に２枚のライナを相並べて貼る事が
所望され、その場合２枚のライナを合せた幅がウ
エブ幅より小さい時には問題が生ずる。従来より
の糊付け機は接着剤を各々の段の頂部の全長さに
わたつて塗布している。ライナが貼付けられない
段部は糊付け機の下流側で問題を引起こす。と言
うのはライナが被着していないため露出した接着
剤が下流の機械装置を汚すか或いは別様には段ボ
ール紙製造機の正常な運転を妨害するものだから
である。本発明は、前記問題を解決し、従来の糊
付け機を段ボール紙板製造機の一部として利用し
得るようにすることを目的とする。

（発明の概要） 本発明の装置は、橋が片面機及び糊付け機の中
間に位置付けられた段ボール紙製造機に向けられ
ている。橋は、片面段ボール紙板のウエブを片面
機から糊付け機に供送する様適合されている。ウ
エブの段側において段のうちの狭幅部分を長手方
向に潰す為の手段が糊付け機の上流側に備えられ
る。最小２つのライナをウエブ上の潰されていな
い段に貼付け、潰された段が隣り合うライナ同志
の間に来る様にする為の手段が糊付け機と関連し
て設置される。

本発明の方法に基づけば移動中の片面段ボール
紙板のウエブの段は、ウエブの狭小区画に於てウ
エブ長手方向に潰される。接着剤が潰されていな
い段だけに塗布される。その後で予め印刷された
ライナが接着剤に貼付けられ、それによつて前記
狭小区画によつて横断方向に離間した一対のライ
ナを有する両面段ボール紙板が提供される。

（発明の目的） 本発明の目的はライナ同志の間に露出した段に
接着剤を塗布する事無く一方の側面に最小２枚の
離間したライナを有する段ボール紙板のウエブを
生成する装置及び方法を提供する事にある。

（実施例の説明） 同じ番号は同じ要素を表す図面を参照して詳し
く説明する。１０は段ボール製造機の上流側端部
を示している。

片面機１２は橋１６に供送される片面ウエブ１
４を作り出す。橋１６は取付き用ハシゴ１９を備
える狭い脇通路１７を有する。橋１６の下流側端
部ではウエブ１４は、制動ベルト２０の下を通過
しつつ傾斜路１８を昇つて乗り越えそして制動ロ
ーラ２２の周囲に沿つて下降していく。ローラ２
２から、ウエブ１４は遊びローラ２４の上方を乗
り越え次に操向装置２６に向つて下降する。操向
装置は一対の遊びローラを有しているが、それら
はウエブ１４の方向を修正し、該ウエブの側方へ
のズレを補正出来る様斜向し得る。ウエブ１４は
遊びローラ２８の周囲を廻つて装置２６から上方
へ抜け、そして潰し装置３０に向つて下降する。

第３図及び第４図により良く示されている様
に、潰し装置３０は空気モータ３２を支えるフレ
ーム３１を有している。モータ３２は軸継手によ
つてウオーム３４に結合されている。ウオーム３
４はウオーム歯車３６と歯合する。第４図に明瞭
に示されている様に、ウオーム歯車３６及びピニ
オン３８は共通軸３５に装着される。ピニオン３
８は軸４１の一方の端部に於てギア４０と歯合す
る。

軸４１はスリーブ継手３９によつて互いに結合
された区分４１ａ及び４１ｂとによつて成る。区
分４１ａでの歯車４０は、軸４４の一方の端部に
対する偏心取付体４３のギア部分４２と歯合す
る。第３図に於て軸４４の軸心はｘであり、偏心
取付体４３の軸心はｙである。区分４１ｂのギア
４０′は軸４４の他方の端部に対する偏心取付体
４３′のギア部分４２′と歯合する。加圧ローラ４
５が軸４４上に装着される。加圧ローラ４５の外
周はウエブ１４が通過する隙間４６だけ潰しロー
ラ４８と離間している。隙間４６の幅は偏心取付
体４３，４３′を要素３９，４０，４０′，４２，
４２′を介してモータ３２で回転することにより
調節自在である。

潰しローラ４８は軸５０に装着され、その端部
はフレーム３１内部のベアリングによつて脱着自
在に支持される。軸５０上の潰しローラ４８の正
確な位置は一対の固定用割りカラー５２，５４に
よつて維持される。カラー対５２，５４は軸５０
に沿つての潰しローラ４８の位置決めを容易と
し、又同時にローラ４８を異る太さの軸に適合し
易くする。

再び第１図を参照されたい。ウエブ１４は潰し
装置３０を通過した後案内板５６を横切りそして
遊びローラ５８，６０の周囲を通過して加熱ドラ
ム６２へ至る。加熱ドラム６２からウエブ１４は
遊びローラ６４を乗り越えて糊付け装置６６に入
る。従来の糊付け装置及び段ボール製造機ではウ
エブ１４の幅と一致する幅を有する一枚のライナ
が、ウエブ１４の段の先端部に塗布された粘着剤
の如き結合剤によつて、前記段の先端部に接着さ
れる。

然し乍ら、本発明に従えば、合計の幅がウエブ
１４の幅より小さい一対のライナが、相並べてウ
エブ１４の段の先端部に貼付けられる。第１図に
示した如く、ライナ６８がロール台７２によつて
支持されたロール（巻装体）７０から繰出され
る。同時に、ライナ７４がロール台７８上のロー
ル（巻装体）７６かむ繰出される。第２図に更に
良く示される様に、ロール７０，７６はウエブ１
４及び糊付け装置６６に対して偏位されている。
所望であればロール７０，７６を台７２，７８の
いずれかにより支持される共通マンドレル周囲に
装備し得る。

ライナ６８及び７４は遊びローラ８０，８２を
越えて繰出されそして次に加熱ドラム８６の両側
の遊びローラ８４，８８に向つて進む。その後、
ライナは遊びローラ９０の上方を通過しそして糊
付け装置６６に入る。

第２図の右側端部に示した様に、ライナ６８，
７４の隣りあう側端部は隙間９２だけ離間してい
る。隙間９２は潰しローラ４８の幅と一致してい
る。隙間９２の幅は一般に１〜15cmである。糊付
け装置を出た後、ウエブ１４は通常の態様で処理
される。

（運転の説明） 制動ベルト２０及び制動ローラ２２が張力を提
供し、それによつて装置２６がウエブ１４を横断
方向に進路修正出来る。その結果、潰しローラ４
８がウエブ１４の両側縁辺に対して望ましい距離
関係に置かれる。ウエブ１４が隙間４６を下方に
通過する時、ローラ４５，４６がローラ４８の幅
と一致する幅で段９４の一部をウエブ１４の長手
方向に潰す。潰す量は段輪郭の型式によつて変化
し得る。Ｃ段のものでは潰す量は３mmに達する。
この目的は、段９４の長手方向に伸延するある帯
域を、該帯域の段部分が段の先端に接着剤を塗布
する糊付け装置６６のローラと接触しない様な量
だけ潰すことにある。

糊付け装置６６に於て、ライナ６８は潰れてい
ない段９４の先端に貼付けられる。同様に、ライ
ナ７４は潰れていない段９４の先端にライナ６８
との間に隙間９２が出来る様にして貼付けられ
る。糊付け装置６６の下流側の裁断ステーシヨン
に於て、ウエブ１４の隙間９２にに一致する部分
が裁断され廃棄される。

ライナ６８及び７４は好ましくは予め印刷され
たライナである。ライナ６８及び７４の枚数は２
枚或いはそれ以上として良い。ウエブ１４に貼付
けられるライナの枚数によつて最小１つの隙間９
２が生じ得る。もしライナが３枚の場合は隙間９
２は２つとなる。工業的ベースにおいて紙板を処
理する為には幾つかの関係が相互に係り合う。或
る手段がウエブ１４を潰し装置３０に正しく差向
け、それによつて潰し装置３０がウエブ１４の両
側縁辺に対して段９４の狭い帯域を所望する位置
で潰す為に必要とされる。ロール７６及び７０は
ライナ６８と７４との間に隙間９２が出来る様に
ウエブ１４に関して配向付けられ、そして前記隙
間９２が段９４の潰された帯域と一致する様にさ
れなければならない。

以上具体例に基いて説明したが本発明の内で多
くの変更を為し得ることを銘記されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図は橋の下流側端部の正面図、第２図は第
１図の橋の平面図、第３図は第１図に示した段潰
し装置の部分断面拡大図、第４図は第３図４−４
線に沿う部分断面図、第５図は片面に離間したラ
イナを有する段ボール紙板のウエブの斜視図であ
る。 図中主な番号の名称は以下の通りである。１
２：片面機、１４：ウエブ、１６：橋、２６：操
向装置、３０：潰し装置、４３，４３′：偏心取
付体、４５：加圧ローラ、４８：潰しローラ、６
８，７４：ライナ、９２：隙間、９４：段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 橋が片面機と糊付け機との間に位置付けられ
   そして片面段ボールのウエブを糊付け機に供送す
   る様適合された段ボール製造機にして、糊付け機
   の上流側に於てウエブの段付側面の段を狭い幅で
   長手方向に潰す手段と、糊付け機に関連し、最小
   ２枚のライナを潰された段がライナの側端部同志
   の間に来る様にしてウエブの潰されていない段部
   に貼付ける手段とを有することを特徴とする段ボ
   ール製造機。 ２ 段を潰す手段は一対の対向ローラを有してお
   り、該一対の対向ローラの一つは軸に沿つた所望
   の位置への調整を容易とする様、前記軸に調節自
   在に装着されている特許請求の範囲第１項記載の
   段ボール製造機。 ３ 糊付け機に関連し、最小２枚のライナをウエ
   ブの潰されていない段部に貼付ける手段が最小２
   つのライナ材料のロールを前記糊付け機に対して
   横断方向に偏位して支持する為の最小一基の支持
   台を有している特許請求の範囲第１項記載の段ボ
   ール製造機。 ４ 潰し装置は間にウエブが通り抜けるべき隙間
   を画成する一対の対向するローラを有する手段
   と、前記隙間の寸法を変化させる為前記一対のロ
   ーラの一方を他方のローラに対して調節する為の
   手段とを有している特許請求の範囲第１項記載の
   段ボール製造機。 ５ ダンボール製造機に於て予め印刷されたライ
   ナを有する段ボール紙板を製造する方法にして、
   移動する片面段ボール紙板のウエブを供送する段
   階と、ウエブの段をウエブの移動中にウエブ長手
   方向に狭い幅で潰す段階と、ウエブの移動中にウ
   エブの潰されていない段だけに接着剤を塗布する
   段階と、前記接着剤にライナを貼付ける段階とを
   有し、それによつて平行で、且つ、前記狭い幅に
   よつて離間された一対のライナをウエブ移動中に
   提供する、段ボール紙板を製造する方法。 ６ ライナが潰されていない段に貼付けられた
   後、前記潰されていない段部分を除去する為に前
   記潰されていない段部分を裁断する特許請求の範
   囲第５項記載の方法。 ７ 段部分は、ウエブ側縁辺に対して所定位置に
   位置決めされた一対の対向するローラの間を下方
   に移動する時に潰される特許請求の範囲第５項記
   載の方法。 ８ ウエブの側縁辺に対して偏位された一対のロ
   ーラからのライナを同時に貼付ける特許請求の範
   囲第５項記載の方法。 ９ 橋が片面機と糊付け機との間に位置付けられ
   そして片面段ボールのウエブを糊付け機に供送出
   来る様適合された段ボール製造機において、糊付
   け機の上流側に於てウエブの段付側面の段を狭い
   幅で長手方向に潰す手段にして、中間にウエブが
   通り抜けるべき隙間を画成する一対の対向ローラ
   を有する、潰し手段と、前記隙間の寸法を調節す
   る為に、前記一対の対向ローラの一方のローラを
   他方一つと関連させて調節する為の手段にして、
   前記一対の対向ローラの一つが軸に沿つた所望の
   位置への調整を容易とする様前記軸に調節自在に
   装着されている、ローラ調節手段と、潰された段
   部分がライナの側端部同志の間に来る様最小２枚
   のライナをウエブの潰されていない段部分に貼付
   ける為の糊付け機と関連する手段であつて、前記
   ライナ材料のロールを支持する為横断方向に喰違
   わせて配置された第１及び第２のライナ支持台を
   装備する貼付け手段とを有する、ダンボール製造
   機。 １０ 橋は、段ボールの潰される狭幅部分がウエ
   ブの側縁辺から所定距離の場所に位置する様ウエ
   ブを操向する手段に隣接して、しかもその下流側
   で潰し手段を支える特許請求の範囲第９項記載の
   段ボール製造機。