JPS6257803A - 耐熱亀裂性のすぐれた切削工具チツプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、熱衝撃の著しい切削条件下で使用した場合
にすぐれた耐熱亀裂性を示す硬質焼結材料製切削工具チ
ップに関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、切削工具チップとしては、炭化タングステン（
以下ＷＣで示す）基超硬合金や、炭化チタン（以下Ｔｉ
Ｃで示す）基サーメットなどの各種のサーメット、さら
に各種のセラミックなどからなる硬質焼結月料で製造さ
れたものが知られており、これらは焼結肌のまま、ある
いはダイヤモンド砥石による研磨肌の状態で実用に供さ
れている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、これらの硬質焼結材料製切削工具チップを、フ
ライス切削などの熱衝撃の著しい切削に使用した場合、
焼結肌のものではチップ表面の粗面が、また研磨肌のも
のではダイヤモンド砥粒によるチップ表面の引掻き傷が
クラックの起点として働き、熱亀裂が発生し易くなるこ
とから、比較的短時間で使用寿命に至るものであった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明者等は、上述のような観点から、フライ
ス切削などの熱衝撃の著しい切削条例下での使用に際し
ても熱亀裂の発生が少ない切削工具チップを開発すべく
研究を行なった結果、通常の硬質焼結材料製切削工具チ
ップにおける焼結肌のものは、表面粗さが約３．２Ｓ程
度と粗く、さらに研磨肌のものでも、その表面粗さは約
０．８Ｓ程度であるが、この表面をより一段と平滑化し
て、その表面粗さを０．２Ｓ未満としてやると、熱衝撃
の著しい苛酷な切削条件下での使用に際しても熱亀裂の
発生が著しく抑制されるようになって、使用寿命の延命
化が可能となるという知見を得たのである。

この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、通常の硬質焼結材料製切削工具チップの表面を平滑
化し、その表面粗さを０．２Ｓ未満とすることによって
耐熱亀裂性の向上をはかった点に特徴を有するものであ
る。

なお、この発明の切削工具チップにおける表面粗さ：　
　０．２Ｓ未満は、経験的に定められたものであって、
０．２８以上の表面粗さになると所望の耐熱亀裂性を確
保することができないのである。

〔実施例〕

つぎに、この発明の切削工具チップを実施例により具体
４的に説明する。

切削工具チップとして、それぞれ第１表に示される成分
組成を有する硬質焼結材料で構成され、かつｌ５Ｏ−８
ＮＧ４３２に則した形状を有するスローアウェイチップ
を通常の粉末冶金法にて製造し、これより従来チップ１
．３として焼結肌のものを用意し、また従来チップ２．
４として、これにダイヤモンド砥石による表面研磨を施
して研磨肌のものを調製し、さらに前記スローアウェイ
チップに、ラップ盤を用いて表面平滑化処理を施すこと
によって各種の表面粗さを有する本発明チップ１〜６を
それぞれ製造した。この結果得られたチップの表面粗さ
を第１表に示した。

ついで、これらの各種のチップについて、被削材：ＳＮ
０Ｍ４３９　（硬さ：Ｈａ２８０）。

切削速度：　１４０ｎ／Ｗｉｎ　。

送り二〇、３顯／刃。

切込み：４ｍ＋。

の条件で鋼のフライス切削試験を行ない、切削時間：１
５分経過後のチップのすくい面に発生した熱亀裂本数を
測定すると共に、熱亀裂が原因で使用寿命に至るまでの
切削寿命時間を測定した。これらの測定結果も第１表に
示した。

〔発明の効果〕

第１表に示される結果から、表面粗さが０．２Ｓ未満の
本発明チップ１〜６は、いずれも熱衝撃の著しいフライ
ス切削において熱亀裂の発生がぎわめて少なく、長い使
用寿命を示すのに対して、表面粗さが３．２８の焼結肌
の従来チップ１，３．並びに同０．８Ｓおよび０．４Ｓ
の研磨肌の従来チップ２．４は、熱亀裂の発生が著しく
、これが原因で比較的短時間で使用寿命に至ることが明
らかである。

上述のように、この発明の硬質焼結材別製切削工具チッ
プは、すぐれた耐熱亀裂性を有するので、熱衝撃の著し
いフライス切削などに用いた場合にもすぐれた切削性能
を長期に亘って発揮するのである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 通常の硬質焼結材料製切削工具チップの表面を平滑化し
   、その表面粗さを０．２５未満としたことを特徴とする
   耐熱亀裂性のすぐれた切削工具チップ。