JPS6257744B2 - - Google Patents

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JPS6257744B2
JPS6257744B2 JP54126174A JP12617479A JPS6257744B2 JP S6257744 B2 JPS6257744 B2 JP S6257744B2 JP 54126174 A JP54126174 A JP 54126174A JP 12617479 A JP12617479 A JP 12617479A JP S6257744 B2 JPS6257744 B2 JP S6257744B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing method
cerium
graft copolymerization
divinyl
monomer
Prior art date
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Expired
Application number
JP54126174A
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English (en)
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JPS5653278A (en
Inventor
Shizuo Kubota
Hisaji Taniguchi
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WAKAYAMAKEN
Original Assignee
WAKAYAMAKEN
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Publication date
Application filed by WAKAYAMAKEN filed Critical WAKAYAMAKEN
Priority to JP12617479A priority Critical patent/JPS5653278A/ja
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
目 的 本発明は、セルロース繊維の防しわ、防縮加工
に関するものである。 従来、セルロース繊維の反応性防しわ、防縮加
工剤として、メチロール化メラミン、ジメチロー
ルエチレン尿素、ジメチロール―4,5―ジハイ
ドロキシエチレン尿素等のN―メチロール化合物
およびそれらのN―アルコキシメチル化合物が用
いられているが、このような化合物の反応は平衡
反応であるために、加工時および製品となつた後
に高濃度のホルムアルデヒドが遊離発生し問題が
ある。そして、繊維製品の遊離ホルムアルデヒド
は昭和50年10月1日より法規制された。すなわ
ち、2才以下の乳幼児用製品には検出されないこ
と、そして一般用下着類には75ppm以下と規制
された。現在、ホルムアルデヒドを遊離発生しな
いセルロース繊維の反応性防しわ、防縮加工剤の
開発が急がれている。そして現在石油危機から省
エネルギーが要求されており、N―メチロール化
合物とセルロースの反応には150〜160℃のキユア
温度が必要なので、低温キユアの加工方法の開発
が待望されている。 本発明は叙上の事実に鑑み工夫したものであつ
てメチロール基による反応以外のグラフト共重合
反応を用いて、すなわちセリウム()イオンに
よりセルロース上にラジカルを生ぜしめ、N,
N′―メチレンビスアクリルアミドのようなジビ
ニルモノマーあるいは1,3,5―トリアクリロ
イルヘキサハイドロ―s―トリアジンのようなト
リビニルモノマーを室温付近の低温でグラフト共
重合させ、セルロース繊維に加工することによ
り、耐洗たく性が良好で、ホルムアルデヒドを遊
離発生せず、そしてメチロール化メラミンのよう
な繊維表面でのお互の縮合反応がないため風合が
損われず、然も室温反応のため省エネルギーに役
立ち、かつ防しわ、防縮効果の高いセルロース繊
維製品を得ることを目的とするものである。 構 成 セリウム()イオンを用いて、セルロース繊
維に、N,N′―メチレンビスアクリルアミド、
1,3,5―トリアクリロイルヘキサハイドロ―
s―トリアジン等のジビニルモノマー、トリビニ
ルモノマーをグラフト共重合させ、同時に架橋を
生ぜしめセルロース繊維に防しわ、防縮性を付与
する加工方法。 本方法において処理する繊維としては、セルロ
ース繊維(綿,麻)、再生セルロース繊維(レー
ヨン,キユプラ)のような−OH基を有する繊維
およびこれらの混防繊維、交織織物がある。また
羊毛、絹、ナイロンのようにアミノ基、−SH基を
有する繊維も可能である。 グラフト共重合するモノマーとしては、N,
N′―メチレンビスアクリルアミド、アジピン酸
ジビニル、ジビニルベンゼン、3,9―ジビニル
―2,4,8,10―テトラオキサスピロ〔5,
5〕ウンデカンのようなジビニルモノマー、1,
3,5―トリアクリロイルヘキサハイドロ―s―
トリアジン、1,2,4―トリビニルシクロヘキ
サン、トリメリト酸トリアリル、トリアリルイソ
シアヌレートのようなトリビニルモノマーがあ
る。そしてN,N′―メチレンビアスアクリルア
ミド、1,3,5―トリアクリロイルヘキサハイ
ドロ―s―トリアジンのような水溶性モノマー
は、セリウム()イオンにより希硝酸水溶液中
でセルロースに良くグラフト共重合する。 セリウム()イオンとしては硝酸セリウム
()アンモニウム、硫酸セリウム()アンモ
ニウムがある。40℃でのセルロースへのN,
N′―メチレンビスアクリルアミドのグラフト共
重合を2,3の水溶性開始剤4×10-3モル/を
用いて行つた結果を表1に示す。
【表】 上記表により、セルロース上にラジカルを生ぜ
しめるセリウム()イオンは、水溶液中にフリ
ーラジカルを生じる他の水溶性開始剤、過流酸ア
ンモニウム、過硫酸カリウムに比して、当然、モ
ノマーのグラフト効率が高く、そして室温付近で
もセルロースにグラフト共重合できることがわか
る。なおCe(NO34・2(NH4NO3)の方がCe
(SO42・2(NH42SO4・2H2Oよりも低温でセ
ルロース上にラジカルを生じさせる。セリウム
()イオンにより、次の反応でセルロース上に
ラジカルが生成する。 −OH基を有する化合物に対するセリウム
()イオンの反応の一般式は次のようである。 RCH2OH+Ce〓〔RCH2OH・Ce〓〕→RC〓
HOH+Ce〓+H+防しわ、防縮加工を式で示す
と、 処理方法は溶液反応、パツド、ドライ、キユア
法で行うことができる。次に溶液反応での条件を
示す。 Ce(NO34・2(NH4NO3)によるN,N′―メ
チレンビスアクリルアミドのセルロースへの
0.1N硝酸水溶液中でのグラフト共重合におい
て、20℃〜60℃の温度範囲では温度の上昇に伴つ
てグラフト率は直線的に大きくなつた。しかしモ
ノマーのグラフト効率は約40℃で最大値を示し
た。従つて40℃でグラフト共重合を行うのがよ
い。そして40℃でのグラフト共重合において、グ
ラフト率は重合時間と共に上昇するがモノマーの
グラフト効率はほぼ一定値を示す。そしてN,
N′―メチレンビスアクリルアミド0.5gあるいは
1,3,5―トリアクリロイルヘキサハイドロ―
s―トリアジン0.5g、セルロース1.0g、0.1N硝
酸水溶液10mlでのグラフト共重合において、
〔Ce〓〕<8×10-3モル/のセリウム()イ
オン濃度では、グラフト率は〔Ce〓〕〓に比例
して増加する。しかし、〔Ce〓〕>8×10-3
ル/では、〔Ce〓〕〓とグラフト率は無関係に
なり直線的に徐々に減少した。このことは
〔Ce〓〕<8×10-3モル/の場合にはセリウム
()イオンはセルロースと反応し、開始反応に
関与しており、停止反応は通常のポリマーラジカ
ル同志の再結合および不均化反応によつており、
〔Ce〓〕>8×10-3モル/の場合には、セリウ
ム()イオンはセルロースとの反応による開始
反応と下式のような生長ラジカルとの反応による
停止反応およびセルロース上の一次ラジカルの酸
化反応に関与していることを示している。 そしてモノマーのグラフト効率はセリウム
()イオン濃度の高い側ではやや減少した。 以上の結果からセリウム()イオン濃度は8
×10-3モル/以下で用いるべきである。40℃で
のCe(NO34・2(NH4NO3)によるN,N′―メ
チレンビスアクリルアミド、1,3,5―トリア
クリロイルヘキサハイドロ―s―トリアジンのセ
ルロースのグラフト共重合において、前者は
0.2N硝酸水溶液中でグラフト率、モノマーのグ
ラフト効率は最大となつた。そして硝酸濃度が増
加するにつれてそれらも減少した。また後者は
0.1N硝酸水溶液中でグラフト率は最大、0.2N硝
酸水溶液中でモノマーのグラフト効率は最大とな
つた。このことによりセルロースの−OH基とセ
リウム()イオンとの錯体生成に硝酸アニオン
が影響していることがわかる。 以上の結果より、0.1か0.2Nの希硝酸水溶液中
でグラフト共重合すればよい。 40℃でのCe(NO34・2(NH4NO3)4×10-3
モル/によるN,N′―メチレンビスアクリル
アミド30g/の0.1N硝酸水溶液中、浴比1:
20での綿ブロードへのグラフト共重合により、下
記の表2に示すように綿ブロードに防しわ性が付
与された。なお、しわ回復角はモンサント法によ
り測定した。
【表】
【表】 重合時間 グラフト率

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セリウム()イオンを用いて、セルロース
    繊維に、 N,N′―メチレンビスアクリルアミド、アジ
    ピン酸ジビニル、ジビニルベンゼン、および3,
    9―ジビニル―2,4,8,10―テトラオキサス
    ピロ[5,5]ウンデカンからなる群から選ばれ
    た化合物の少なくとも1つであるジビニルモノマ
    ー、あるいは 1,3,5―トリアクリロイルヘキサハイドロ
    ―s―トリアジン、1,2,4―トリビニルシク
    ロヘキサン、トリメリト酸トリアリル、およびト
    リアリルイソシアヌレートからなる群から選ばれ
    た化合物の少なくとも1つであるトリビニルモノ
    マー をグラフト共重合させ、同時に架橋を生ぜしめる
    ことを特徴とする、セルロース繊維の防しわ、防
    縮加工方法。 2 ジビニルモノマーあるいはトリビニルモニマ
    ーが、処理液中に0.5〜20重量%含有されてい
    る、特許請求の範囲第1項記載の加工方法。 3 セリウム()イオンが、硝酸セリウム
    ()アンモニウム、硫酸セリウム()アンモ
    ニウムのいずれかである、特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の加工方法。 4 セリウム()イオンが、処理液中に5×
    10-4モル/〜1.6×10-2モル/含有されてい
    る、特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    かに記載の加工方法。 5 グラフト共重合が、水、または希硝酸水溶液
    もしくは希硫酸水溶液のいずれかの水溶液の中で
    行なわれる、特許請求の範囲第1項ないし第4項
    のいずれかに記載の加工方法。 6 グラフト共重合を行なうときの浴比(繊維量
    対処理液量)が、1:5〜1:100である、特許
    請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載
    の加工方法。 7 グラフト共重合温度が、10℃〜40℃である、
    特許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに
    記載の加工方法。 8 グラフト共重合した後に、水洗あるいは溶剤
    洗浄を行なう、特許請求の範囲第1項ないし第7
    項のいずれかに記載の加工方法。 9 セルロース繊維が、綿、麻、レーヨン、キユ
    プラ、およびこれらの混紡繊維、交織織物であ
    る、特許請求の範囲第1項ないし第8項のいずれ
    かに記載の加工方法。
JP12617479A 1979-09-28 1979-09-28 Wrinkleproof * shrinkproof and fireproof process of cellulose fiber Granted JPS5653278A (en)

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