JPS625668B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ゴルフクラブのヘツド或いは盆、家
具、パネル等のステンレス、紙、プラスチツク、
鋳鉄、真ちゆう、セラミツク、ガラス等の生地に
木目模様を印刷若しくは塗布する方法に関する。

金属製のゴルフクラブのヘツドに木目を塗布
（或いは印刷）することは従来より行なわれてい
る。かかる従来の方法は一定方向に水が流れる水
槽中にウレタン液を主材とする塗料を流下させ、
その中に被塗料体を浸漬していたが、従来のもの
はベニヤ板状の縦縞模様しか得られず、体裁が悪
かつた。

本発明はかかる欠点を除去するもので、上記ウ
レタン液の古い液と新しい液とを適宜混合して、
柿、欅、或いはアメリカンパーシモン状の木目模
様を塗布或いは印刷するものである。

以下、図面につき本発明の一実施例を詳細に説
明する。

第１図示のように、主材であるウレタン液１
（例えば三洋化学株式会社製の商品名ニトロール
ローズラツカー）を500、硬化剤２を50、蒸留水
３を150の割合で夫々混合して調合液４を調合す
る。なお、この混合の際あまり撹拌してはならな
い。この調合液４は３〜４時間してから使用する
ものとする。

第２図示のように、上記調合液４をビンに入れ
て保存し、夫々１日、２日、３日、４日、５日経
過した液４_a，４_b，４_c，４_d，４_eを用意する。塗
布液４が４〜５日過ぎて液４_d，４_eのように古く
なると気泡が細長く発生する。上記新旧の液４
_a，４_b，………のうち少なくとも３つで、古い液
４_d，４_eと新しい液４_a，４_bとを合わせ塗布液５
を調合する。

第３図示のように、細長い水槽６の一端より水
道パイプ７を接続し、水槽６内には多数の小孔を
有する多孔板８，９，１０を通して水道水を１〜
10cm／secの速度で均等に送り、その他端１１よ
り溢流させて、排出口１２より排出させる。

上記塗布液５は下端に針の先程度の多数のノズ
ル１３，１３，………を有する容器１４内に入
れ、その下端を水面下1.5〜２cmの位置にしてノ
ズル１３，１３，………より流出させる。

かくして、その塗布液５の流れをみながら被塗
布物を水槽６中に入れ、その表面に筋状に塗布液
５を付着させて水中より取り出し、乾燥させるも
のである。

以上のように、本発明においては新しい液と古
い液を合わせて塗布液を調合しているので、新し
い液によつて木目が塗布されると共に古い液によ
つてその発生した気泡のくずれで木の節目が塗布
され、木の年輪と梨地模様が同時に塗布されるの
で、添付写真のような柿或いは欅のような風合の
木目が塗布され、体裁がよいもので、本物の感触
を使用者に与えるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は調合液の調合説明図、第２図はその塗
布液の調合説明図、第３図イは水槽の平面図、ロ
はその縦断面図である。 １……ウレタン液、２……硬化剤、３……蒸留
水、４……調合液、４_a，４_b……新しい調合液、
４_d，４_e……古い調合液、５……塗布液。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ウレタン液と硬化剤と蒸留水とを混合して調
   合液を調合し、これら調合液を保存して新しい液
   と４〜５日程度経過して気泡が発生した古い液と
   を用意し、これら液の新しいものと古いものを合
   わせて塗布液を調合し、この塗布液を一方向に流
   れる水流中に流出させつつ被塗布物の表面に付着
   させるようにしたことを特徴とする木目模様塗布
   方法。