JPS6256131B2 - - Google Patents

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JPS6256131B2
JPS6256131B2 JP56023564A JP2356481A JPS6256131B2 JP S6256131 B2 JPS6256131 B2 JP S6256131B2 JP 56023564 A JP56023564 A JP 56023564A JP 2356481 A JP2356481 A JP 2356481A JP S6256131 B2 JPS6256131 B2 JP S6256131B2
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JP
Japan
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vitamin
nicotinic acid
acid ester
group
observed
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JP56023564A
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JPS57139013A (en
Inventor
Kunio Sugihara
Shoichi Nakamura
Tatsuaki Iwai
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Eezai Kk
SANSUTAA KK
Original Assignee
Eezai Kk
SANSUTAA KK
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Publication date
Application filed by Eezai Kk, SANSUTAA KK filed Critical Eezai Kk
Priority to JP2356481A priority Critical patent/JPS57139013A/ja
Publication of JPS57139013A publication Critical patent/JPS57139013A/ja
Publication of JPS6256131B2 publication Critical patent/JPS6256131B2/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q11/00Preparations for care of the teeth, of the oral cavity or of dentures; Dentifrices, e.g. toothpastes; Mouth rinses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/49Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds
    • A61K8/4906Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom
    • A61K8/4926Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom having six membered rings

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はビタミンEニコチン酸エステルを有効
成分として含有する歯周疾患予防治療剤に関す
る。 一般に歯周疾患とは、歯肉や歯根膜あるいは歯
槽骨などの歯芽支持組織における疾患の総称であ
り、具体的には歯間炎、歯周炎をはじめ、よく知
られているいわゆる歯槽膿漏症なども含むものと
されている。これら歯周疾患の生化学的な発生機
序については未だ詳らかではないが、ほぼ共通す
る特徴として一種の末梢循環不全症の生じている
ことがあげられる。従つて、歯周組織における末
梢循環不全症を改善あるいは予防することは歯周
疾患の治療と予防に有効な手段となるであろうこ
とは一般に知られたところである。例えば歯周疾
患においては血行不良による歯肉部位の鬱血が見
られ、これも末梢循環不全の一因と考えられるの
で、歯肉における血流量を増加せしめることは有
効な予防、治療手段となるとみられている。 しかしながら歯周疾患においては発赤、腫脹、
出血、排膿、歯芽動揺等の症状が複雑にからみ合
つており、これらの症状を効率よく著明に改善す
る薬剤は未だ提供されていない。 従来技術としてビタミンC、ヒノキチオール、
ビタミンE、アラントイン、イプシロン等の薬剤
を投与する方法が試験されているが、やや良好な
結果を与えるという程度にすぎず、依然として有
効な治療方法については決め手を欠いているのが
実情である。例えば歯周疾患とビタミンCとの関
連には従来から深い関心が払われ、多数の報告が
なされて来たが、ビタミンC投与によつて歯周疾
患が直ちに治療されるものではないことが知られ
ている。 かかる実情にかんがみ本発明者は新規であり、
かつ有効な歯周疾患予防治療剤を見出すことを課
題として、特に当該疾患に対するビタミンEニコ
チン酸エステルの有効性について検討をおこなつ
た。その結果、後記効果例において見られるごと
く、ビタミンEニコチン酸エステルは歯肉血流量
を増加し、かつ臨床上においても歯周疾患患者の
歯肉における発赤、腫脹、出血、排膿に対し著し
い改善効果を示すものであることを知り、本発明
を完成するに至つた。 ビタミンEニコチン酸エステルとはビタミンE
すなわちトコフエロールとニコチン酸とのエステ
ルであり、その主な薬理作用は微小循環機能の改
善であり、これはビタミンEおよびニコチン酸を
それぞれ単独で投与した場合には見られない特異
な効果であることが知られている。臨床上におい
ても微小循環機能障害性皮膚疾患、動脈硬化性疾
患、循環不全等に応用され、著明な効果が認めら
れている。 しかしながら、ビタミンEニコチン酸エステル
が歯周疾患に対し局所投与により顕著な治療効果
を示すことはこれまでまつたく知られていなかつ
た。特に歯周疾患において従来は改善困難とされ
て来た歯肉における発赤、腫脹、出血、排膿の四
症状に対してビタミンEニコチン酸エステルが特
異的に有効であるという事実は、当該薬剤に関す
る薬理的ならびに臨床的な従来知見からは容易に
推考することのできない別異のものであり、従つ
て本発明はビタミンEニコチン酸エステルについ
てのまつたく新しい医薬用途を開発したものであ
る。 本発明の予防治療剤は歯肉に対し直接に局所投
与されるものであり、従つて具体的な投与方法と
しては、歯肉に対するブラツシングまたはマツサ
ージおよび歯肉溝に対する直接注入、塗布がとら
れる。場合によつては単に含嗽するだけでもよ
い。 本発明の製剤的な形態は上記投与方法に伴ない
それに好適な形態を選択すればよく、従つてブラ
ツシングまたはマツサージの投与方法に適するパ
スタ剤、練歯磨剤、粉歯磨剤あるいは直接注入、
塗布、含嗽に適する液体剤を選択することができ
る。 本発明の効果を達成するために必要なビタミン
Eニコチン酸エステルの量は通常一回当り0.1mg
〜150mgである。例えばビタミンEニコチン酸エ
ステルを0.01%〜10%含有するパスタ剤あるいは
ビタミンEニコチン酸エステルを0.01〜2%含有
する歯磨剤を使用する場合には、1回当り約1〜
1.5gをとり、1日2〜3回手指または歯刷子で
歯肉に塗布、マツサージをすればよい。溶液を単
に含嗽する場合は薬剤の必要量を歯肉に正確に投
与することが困難ではあるが、1回当りビタミン
Eニコチン酸エステルの0.01〜0.5%溶液10〜30
mlで含嗽すればよい。 本発明の予防治療剤の安全性については後記安
全性試験において示すごとく、一次皮膚刺戟性、
累積皮膚刺戟性、口腔粘膜刺戟性等のいづれも見
られず局所に対し安全性が高い。 本発明の効果を以下の効果例をもつて説明す
る。 効果例 1 ウサギおよびイヌの歯肉血流量におよぼすビタ
ミンEニコチン酸エステルの影響 試料および方法 エタノール、ポリオキシエチレンヒマシ油、蒸
留水を60%、10%、30%の割合で混合した溶媒に
ビタミンEニコチン酸エステルを1%および10%
溶液となるように溶解したものを試料とした。ま
た対照として上記混合溶媒を使用した。 ウサギおよびイヌの上顎歯肉にフアイバータイ
プ血流測定用電極を挿入し、その上に試料および
対照を、ウサギの場合には各0.1mlまたイヌの場
合には0.2mlづつ塗布し、歯肉血流量の変化をお
さめた。 結 果 ウサギの場合の血流量変化を第1図に、またイ
ヌの場合の血流量変化を第2図に示す。 第1図より明らかなごとく、対照塗布の場合に
おいては5〜10分にアーチフアクトによる上昇が
現われるが、その後に塗布前の安定したレベルへ
の回復が見られる。これに対し、10%−ビタミン
Eニコチン酸エステル溶液塗布の場合においては
アーチフアクトからの回復に続き、10〜20分から
著明な血流増加が認められるようになり、60分経
過前後で約20μVの最大値を示し、その後徐々に
回復し、3時間後に塗布前のレベルに回復してい
る。 また、第2図においても最初に一過性のアーチ
フアクトが現われ、5〜10分でそれが消失後、1
%−ビタミンEニコチン酸エステル溶液塗布の場
合においては、徐々に血流増加し、10〜20分で約
10μVの上昇が認められ、その後徐々に減少し40
〜60分で塗布前のレベルに回復する。また10%−
ビタミンEニコチン酸エステル溶液塗布の場合に
おいてはさらに著明な血流増加があり、塗布後15
〜30分で20〜30μVの上昇となつている。その後
徐々に回復し、約2時間で塗布前のレベルに回復
している。なおウサギおよびイヌの歯肉にビタミ
ンEニコチン酸エステル溶液を塗布した場合に、
全身血圧および心拍数に著明な変化は認められな
かつた。 以上第1図および第2図よりビタミンEニコチ
ン酸エステルの局所塗布は歯肉血流量を長時間に
亘り増加させることが認められる。 効果例 歯周疾患におけるビタミンEニコチン酸エステ
ルの臨床効果 対 象 全身的疾患がなく、かつ歯周炎、歯肉炎と判定
された19〜55才の男女25名の外来患者を対象とし
た。 臨床試験スケジユール 試験期間は5週間とし、初診時に観察評価後、
全被験者にスケーリングを行つた。1週間後に再
び観察評価し、薬剤投与を開始した。以後4週間
にわたり薬剤投与を継続し、1週間毎に観察評価
した。 被験薬剤および投与方法 ビタミンンEニコチン酸エステルを1%および
0.1%含む練歯磨剤およびこれらと外観上まつた
く区別がつかないプラセボ(歯磨基剤のみ)を使
用した。歯周基剤の組成は下記に示すとおりであ
る。 被験者には上記三種の練歯磨剤のいずれかをス
ケーリング1週間後から4週間にわたり朝晩二回
使用させ、一回当り1gを用いブラツシングさせ
た。 歯磨基剤 重量% 第二リン酸カルシウム二水化物 45.0 カルボキシメチルセルローズ 0.5 カラギーナン 0.5 グリセリン 20.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 香 料 1.0 サツカリンナトリウム 0.2 水 残量 観察評価および判定基準 歯肉の発赤、腫脹、出血、排膿の各項目につい
て症状の程度を下記のごとく0点から3点までの
四段階に分け判定した。 歯肉発赤、腫脹 認められぬ ……0 乳頭の一部に認められる ……1 乳頭全体および歯肉全体に認められる ……2 乳頭および付着歯肉に及ぶもの ……3 出血、出膿 指圧で全然認められぬ ……0 指圧でわずかに認められる ……1 指圧で認められる ……2 自然に出血、排膿している ……3 効果の判定 上記の判定基準により観察評価項目ごとに症状
の程度を判定し、次式により改善率(%)を算出
した。 (薬剤投与開始時の点数)−(薬剤投与後各週の点数)/(薬剤投与開始時の点数)×100 次に改善率を統計的に解析し、被験薬剤の効果
を判定した。 結 果 ビタミンEニコチン酸エステルを1%および
0.1%含有する練歯磨剤を投与した対象患者群を
それぞれA群およびB群と呼びプラセボを投与し
た患者群をC群と呼ぶことにする。結果を第3図
〜第6図に示す。 第3図は歯肉の発赤、腫脹、出血、排膿の四症
状を総合したものの各群における改善率の経時変
化を示し、第4図、第5図、第6図はそれぞれ歯
肉の発赤、歯肉の腫脹、歯肉からの出血について
の各群における改善率の経時変化を示したもので
ある。 歯周疾患の四症状全体について、第3図から明
らかなごとく、C群では薬剤投与1週間後に改善
率が35.8%であり、2週間後で47.9%、最終週で
も74.2%程度にすぎないのであるが、A群では改
善率が第1週ですでに61.4%であり、最終週では
97.1%という高いレベルに達している。各群間の
改善率の差を有意差検定した結果、B群とC群で
は統計的に有意の差は見られなかつたがA群とC
群では最終週においてt0=2.097(P<0.1)であ
り、有意の差が認められた。 歯肉の発赤についてはA群では1週後に50.0
%、2週後に57.1%、3週後に92.9%の改善率が
示され、C群との間に明らかな差が認められる。
有意差検定の結果、最終週においてt0=2.029
(P<0.1)であり、有意差が認められた。歯肉の
腫脹についてはA群では2週後に60.0%、最終週
に100%の改善率が示され、最終週においてA群
とC群の間でt0=1.809(P<0.1)であり、有意
差が認められた。 歯肉からの出血については各群とも改善率が高
いが、特にA群では1週後に80%、2週後に100
%であつた。2週後においてA群とC群の間でt0
=2.500(P<0.05)であり、有意差が認められ
た。またB群とC群の間では各症状について明ら
かな有意差は認められなかつた。 以上より、ビタミンEニコチン酸エステルを有
効成分として含有する局所投与用薬剤が歯周疾患
に対して予防および治療をする効果をもつもので
あることが判明する。 なお薬剤投与期間中に副作用はまつたく見られ
なかつた。 効果例 歯周疾患におけるビタミンEニコチン酸エステ
ルの臨床効果 対 象 全身的疾患がなく、かつ歯肉炎、歯周炎と判定
された20〜35才の男女10名を対象とした。 臨床試験スケジユール 試験期間は4週間とし、初診時に上下顎前歯部
(3+3)歯肉の炎症症状をPMA指数で観察評価
した。その後、薬剤投与を開始し以後4週間にわ
たり薬剤投与を継続し、1週間毎に歯肉の炎症症
状を観察評価した。 被験薬剤および投与方法 ビタミンEニコチン酸エステルを0.2%含む含
嗽剤およびこれらと外観上まつたく区別がつかな
いプラセボ(含嗽剤基剤のみ)を使用した。含嗽
剤基剤の組成は下記に示すとおりである。 被験者には上記二種の含嗽剤のいづれかを初診
時から4週間にわたり、朝晩二回使用させた。一
回当り約30mlを1〜2回に分け頬筋を強く動かし
て充分に含嗽させた。 含嗽剤基剤 90%アルコール 15.0重量% グリセリン 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 サツカリンナトリウム 0.2 香 料 1.0 水 残量 効果の判定 歯肉炎症症状はPMA指数により観察評価し
た。そして初診時のPMA指数から各週のPMA指
数をひいた点数により、被験薬剤の効果を判定し
た。 結 果 ビタミンEニコチン酸エステルを0.2%含有す
る含嗽剤を投与した被験群をA群と呼び、プラセ
ボを投与した被験群をB群と呼ぶことにする。 結果を表1に示す。 表1は歯周疾患患者における歯肉炎症指数
(PMA指数)の時間的変化を示す表であり、ビタ
ミンEニコチン酸エステルを0.2%含有する含嗽
剤を局所投与した場合(A群)およびビタミンE
ニコチン酸エステルを含有しない含嗽剤を局所投
与した場合(B群)における各被験者の値の変
化、平均値の変化および減少スコアーの変化を示
す。
【表】 A群、B群の初診時のPMA指数の平均値は
各々12.8および12.6であり、両者間に大差はなか
つた。A群では薬剤投与1週後でPMA指数の平
均値が11.8になり、初診時と比較して1.0のスコ
アーの減少が見られ、以後2週、3週および4週
後では各々1.6、2.8および3.4のスコアーの減少が
見られた。 一方、B群では1週後で0.6、2週後で1.2のス
コアーの減少が見られたが、3週、4週後では大
差なく各々1.4および1.2のスコアーの減少が認め
られたにすぎなかつた。 全観察期間において、スコアーの減少はA群の
方がB群に比べて著大であり、特に3週、4週後
ではその差が著明であつた。 効果例 歯周疾患におけるビタミンEニコチン酸エステ
ルの臨床効果 対 象 全身的疾患がなく、かつ歯肉炎、歯周炎と判定
された28〜51才の男性10名を対象とした。 臨床試験スケジユール 効果例で述べたスケジユールと同様に実施し
た。 被験薬剤および投与方法 ビタミンEニコチン酸エステルを1%含むパス
タ剤およびこれらと外観上まつたく区別がつかな
いプラセボ(パスタ基剤のみ)を使用した。被験
者には上記二種類のいづれかを初診時から4週間
にわたり朝晩二回使用させた。一回当り約1gを
指で歯肉に塗擦、マツサージさせた。 パスタ基剤の組成は下記に示すとおりである。 パスタ基剤 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
2.0重量% ソルビタンモノオレエート 2.0 ステアリルアルコール 4.5 グリセリン 15.5 ヒドロキシエチルセルローズ 6.0 水 残量 効果の判定 効果例と同様に評価、判定した。 結 果 ビタミンEニコチン酸エステルを1%含有する
パスタを投与した被験群をA群と呼び、プラセボ
を投与した被験群をB群と呼ぶことにする。結果
を表2に示す。 表2は歯周疾患患者における歯肉炎症指数
(PMA指数)の時間的変化を示す表であり、ビタ
ミンEニコチン酸エステルを1%含有するパスタ
剤を局所投与した場合(A群)およびビタミンE
ニコチン酸エステルを含有しないパスタ剤を局所
投与した場合(B群)における各被験者の値の変
化、平均値の変化および減少スコアーの変化を示
す。
【表】 A群、B群の初診時のPMA指数の平均値は
各々15.8、15.4であり、両者間に大差はなかつ
た。A群では薬剤投与1週後でPMA指数の平均
値が14.0になり、初診時と比較して1.8のスコア
ーの減少が見られ、以後2週、3週および4週後
では各々3.6、4.8および6.2のスコアーの減少が認
められた。 一方、B群では1週、2週、3週および4週後
に各々0.2、1.2、1.8および2.4のスコアーの減少
が認められた。 全観察期間において、スコアーの減少はA群の
方がB群の方に比べはるかに著大であつた。 安全性試験 (1) 一次皮膚刺戟性試験 ハートレイ系雌性白色モルモツト(体重250
〜300g)6匹を用い、背部を除毛後、試料と
して後記施例1記載によつて得られるパスタ剤
を24時間密閉塗布し、試料除去30分後に観察
し、異常を認めなかつた。 (2) 累積皮膚刺戟性試験 ハートレイ系雌性白色モルモツト(体重250
〜300g)6匹を用い、背部を刈毛後、片側背
部皮膚はスコツチテープで損傷皮膚を作り、両
側に1日1回5日間試料として後記実施例1記
載によつて得られるパスタ剤を塗布し、最終塗
布24時間後に観察し正常および損傷皮膚ともに
異常を認めなかつた。 (3) 口腔粘膜刺戟性試験 下口唇裏側が正常である健康人に試料として
後記実施例2記載によつて得られる練歯磨剤お
よび対照として同練歯磨剤においてビタミンE
ニコチン酸エステルを含有しないものを実使用
の方法で下口唇裏側に使用させ、60分後および
120分後に観察し、粘膜に異常が認められない
ものを(−)とし、以下粘膜の剥離の程度によ
り(+)、(++)、(+++)の判定を行つた。 試験成績を以下に示す。
【表】 試験成績よりビタミンEニコチン酸エステル
による口腔粘膜刺戟は見られない。 以下の実施例をもつて本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例 1 ヒドロキシエチルセルローズ60gを水690mlに
加えて溶解し、これにグリセリン155g、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノオレエート20gを加
え80℃に加温し、混合する。別にビタミンEニコ
チン酸エステル10g、ソルビタンモノオレエート
20g、ステアリルアルコール45gをとり、80℃に
加温して混合する。両者を合して均質とした後放
冷して固化せしめ、歯肉塗擦用のパスタ剤を得
る。 実施例 2 グリセリン20gにカルボキシメチルセルローズ
5gとカラギーナン5gを加え撹拌混合する。次
に水311ml、ラウリル硫酸ナトリウム15g、サツ
カリン2gを加え、均質なペーストになるまで撹
拌混合した後、第二リン酸カルシウム二水化物
450gを加え、さらに撹拌混合する。最後に香料
10g及びビタミンEニコチン酸エステル2gを加
え、撹拌混合しながら真空脱泡し練歯磨を得る。 実施例 3 90%アルコール175mlにラウリル硫酸ナトリウ
ム1gと香料10gを加え混合する。それに水784
mlとサツカリン2gを加え撹拌混合する。さらに
グリセリン50gとビタミンEニコチン酸エステル
2gを加え撹拌混合し、含嗽剤を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はウサギの上顎歯肉における血流量の時
間的変化を示すグラフであり、図中の上段のもの
はエタノール、ポリオキシエチレンヒマシ油、蒸
留水を60%、10%、30%の割合で混合した溶媒
0.1mlを塗布した場合、下段のものは同溶媒にビ
タミンEニコチン酸エステルを10%含有せしめた
溶液0.1mlを塗布した場合におけるそれぞれの変
化を示す。なお下段においては1時間後、2時間
後、3時間後の血流量変化についても続けて示さ
れてある。第2図はイヌの上顎歯肉における血流
量の時間的変化を示すグラフであり、図中の上段
のものはエタノール、ポリオキシエチレンヒマシ
油、蒸留水を60%、10%、30%の割合で混合した
溶媒0.2mlを塗布した場合、中段および下段のも
のは、同溶媒にビタミンEニコチン酸エステルを
1%および10%含有せしめた溶液0.2mlを塗布し
た場合におけるそれぞれの変化を示す。なお下段
においては2時間後の血流量変化についても続け
て示されてある。第3図は歯肉疾患患者における
歯肉の発赤、腫脹、歯肉からの出血、排膿の四症
状を総合したものの改善率の時間的変化を示すグ
ラフであり、ビタミンEニコチン酸エステルを1
%含有する練歯磨剤を局所投与した場合(A群、
〇印の線)、同0.1%含有する練歯磨剤を局所投与
した場合(B群、△印の線)およびビタミンEニ
コチン酸エステルを含有しない練歯磨剤を局所投
与した場合(C群、×印の線)におけるそれぞれ
の変化を示す。第4図は歯肉疾患患者における歯
肉の発赤の改善率の時間的変化を示すグラフであ
り、ビタミンEニコチン酸エステルを1%含有す
る練歯磨剤を局所投与した場合(A群、〇印の
線)、同0.1%含有する練歯磨剤を局所投与した場
合(B群、△印の線)およびビタミンEニコチン
酸エステルを含有しない練歯磨剤を局所投与した
場合(C群、×印の線)におけるそれぞれの変化
を示す。第5図は歯肉疾患患者における歯肉の腫
脹の改善率の時間的変化を示すグラフであり、ビ
タミンEニコチン酸エステルを1%含有する練歯
磨剤を局所投与した場合(A群、〇印の線)、同
0.1%含有する練歯磨剤を局所投与した場合(B
群、△印の線)およびビタミンEニコチン酸エス
テルを含有しない練歯磨剤を局所投与した場合
(C群、×印の線)におけるそれぞれの変化を示
す。第6図は歯肉疾患患者における歯肉からの出
血の改善率の時間的変化を示すグラフであり、ビ
タミンEニコチン酸エステルを1%含有する練歯
磨剤を局所投与した場合(A群、〇印の線)、同
0.1%含有する練歯磨剤を局所投与した場合(B
群、△印の線)およびビタミンEニコチン酸エス
テルを含有しない練歯磨剤を局所投与した場合
(C群、×印の線)におけるそれぞれの変化を示
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビタミンEニコチン酸エステルを有効成分と
    して含有する歯周疾患予防治療剤。 2 剤型がパスタ剤、練歯磨剤、粉歯磨剤または
    液体剤である特許請求の範囲第1項記載の歯周疾
    患予防治療剤。 3 ビタミンEニコチン酸エステルの一回の投与
    量が0.1mgから150mgとなるように調製した特許請
    求の範囲第1項または第2項記載の歯周疾患予防
    治療剤。
JP2356481A 1981-02-19 1981-02-19 Prophylactic or remedy for periodontosis Granted JPS57139013A (en)

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