JPS6255270B2 - - Google Patents
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- JPS6255270B2 JPS6255270B2 JP54084297A JP8429779A JPS6255270B2 JP S6255270 B2 JPS6255270 B2 JP S6255270B2 JP 54084297 A JP54084297 A JP 54084297A JP 8429779 A JP8429779 A JP 8429779A JP S6255270 B2 JPS6255270 B2 JP S6255270B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/14—Electrodes for lead-acid accumulators
- H01M4/16—Processes of manufacture
- H01M4/20—Processes of manufacture of pasted electrodes
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
本発明はペースト式鉛蓄電池用極板の製造法に
係るもので、極板は生ペースト充填時に片面或は
両面に耐水、耐酸性の熱可塑性樹脂よりなる織
布、不織布または網状体で被覆して加圧し、しか
る後乾燥するか、あるいは乾燥すると共にその乾
燥時あるいは乾燥後に極板を加熱して前記織布等
を構成する樹脂を極板面に溶着するか、もしくは
乾燥すると共にその乾燥時あるいは乾燥後に極板
を加熱して前記布等を構成する樹脂を溶融して活
物質内部に含浸させ、前記織布等を構成する樹脂
と活物質とが物理的に結合して一体に固化した構
造にして得る。 本発明はとくにエキスパンド法で得られるよう
な薄形でしかも網目の粗い帯状格子体に連続して
生ペーストを充填する極板の製造法を中心とした
ものであり、軽量で機械的強度が強く、高性能且
つ長寿命な極板を連続大量生産することを目途と
するものである。 本来、極板格子体には2つの役割がある。 1つは集電体としての役割であり、他は活物質
保持体としての役割である。 従来、鉛蓄電池の極板格子は鉛あるいは鉛合金
を鋳造するかまたは鉛あるいは鉛合金製シートを
打抜いたり、エキスパンド加工して製造されてい
る。しかしいずれの場合でも極板の重量効率を良
くするために格子をあまり粗くしたり或は薄くす
ると、集電体としては充分すぎる程度でも活物質
保持体としての機能が不足したものとなる。即
ち、格子を粗くすると生ペーストが網目より抜
け、格子を薄くすると変形して生ペーストの充填
が難しい。また、極板の機械的強度が弱いので取
扱い中に破損し易い。さらに電池での使用中に活
物質が早期に脱落して寿命が短くなる。などの欠
点を有していた。 本発明は耐水、耐酸性の熱可塑性樹脂よりなる
織布、不織布または網状体を使用して樹脂一活物
質―格子よりなる三元構成の極板を形成し、従来
の活物質―格子よりなる二元構成の極板において
格子が有していた活物質保持体としての役割を樹
脂に分担させることにより、極板の連続大量生産
を容易にすると同時に格子を軽量化して極板の重
量効率を大巾に改善し、しかも電池寿命の向上を
達成したものである。 以下、実施例により本発明の内容を説明する。 図1は本発明のペースト式鉛蓄電池用極板の製
造工程の一例を示すものであり、1は鉛あるいは
鉛合金製シートの供給機であり、エキスパンダ
ー機2によりエキスパンド加工された帯状格子体
は抜打機3により極板の耳や足部を形成され、
充填機4により生ペーストが充填されると共に、
本発明で使用する耐水、耐酸性の熱可塑性樹脂よ
りなる織布、不織布が供給され極板面を被覆
し、加圧ローラ4′で加圧後、切断機5で切断し
て、乾燥、加熱機6に送り込まれて乾燥すると云
う一連の工程により得られる極板の一貫製造工程
である。 図2はエキスパンド法により得られる極板の格
子形状の一例を示す。図3は本発明方法により得
られた極板の断面を従来品と比較して示したもの
で、7は格子、8は活物質、9はPET不織布、
10はPET樹脂と活物質との混合物、11は
PET樹脂である。 実施例 1 に0.8TmmのPb―0.1%Ca―0.5%Snの鉛合金
製シートを用いた。 にPET(ポリエステル)不織布(繊維の太
さ;6d〔デニール〕、坪量:20gm2)を用いた。 そして100〜180℃で加熱乾燥して断面がPET
不織布/活物質/格子/活物質/PET不織布な
る構成の極板Aを得た。 実施例 2 150〜240℃で乾燥加熱して樹脂を極板面に溶着
させた以外は実施例1と同様にして断面が
PET・活物質/活物質/格子/活物質/PET・
活物質なる構成の極板Bを得た。こゝでPET・
活物質はPET樹脂と活物質との混合物を示す。 実施例 3 180〜290℃で乾燥加熱して樹脂を溶融し、活物
質内部に含浸させた以外は実施例1と同様にして
断面が PET・活物質/格子/PET・活物質なる構成の
極板Cを得た。 実施例 4 にPP(ポリプロピレン)不織布(繊維の太
さ:2〓μm、坪量:15g/m2)を使用した以外
は実施例1と同様にして断面が PP不織布/活物質/格子/活物質/PP不織布な
る構成の極板Dを得た。 実施例 5 にPET織布(繊維の太さ:3d、坪量:10
g/m2)を使用した以外は実施例1と同様にして
断面がPET織布/活物質/格子/活物質/PET
織布なる構成の極板Eを得た。 実施例 6 (ポリエチレン)網(糸の太さ:02〓mm、坪
量:50g/m2)を使用した以外は実施例3と同様
にして断面がPE・活物質/格子/EP・活物質な
る構成の極板Eを得た。 また本発明の実施例ではないが、比較のために
次の3種類の極板を得た。 ΓにPET不織布(繊維の太さ:6d、坪量:60
g/m2)を使用した以外は実施例1と同様にし
て断面がPET不織布/活物質/格子/活物
質/PET不織布なる構成の極板Gを得た。 ΓにPP不織布(繊維の太さ:2〓μm、坪
量:60g/m2)を使用した以外は実施例4と同
様にして断面がPP不織布/活物質/格子/活
物質/PP不織布なる構成の極板Hを得た。 ΓにPE網(糸の太さ:0.2〓mm、坪量:100
g/m2)を使用した以外は実施例6と同様にし
て断面がPE・活物質/格子/PE・活物質なる
構成の極板Iを得た。 次に実施例1〜6で得た極板A〜Fおよび比較
のために得た極板G〜Iについて機械的強度を調
べ、電池(NS40Z形)での初期性能および寿命性
能試験をおこなつた結果を従来品と比較して表1
に示す。
係るもので、極板は生ペースト充填時に片面或は
両面に耐水、耐酸性の熱可塑性樹脂よりなる織
布、不織布または網状体で被覆して加圧し、しか
る後乾燥するか、あるいは乾燥すると共にその乾
燥時あるいは乾燥後に極板を加熱して前記織布等
を構成する樹脂を極板面に溶着するか、もしくは
乾燥すると共にその乾燥時あるいは乾燥後に極板
を加熱して前記布等を構成する樹脂を溶融して活
物質内部に含浸させ、前記織布等を構成する樹脂
と活物質とが物理的に結合して一体に固化した構
造にして得る。 本発明はとくにエキスパンド法で得られるよう
な薄形でしかも網目の粗い帯状格子体に連続して
生ペーストを充填する極板の製造法を中心とした
ものであり、軽量で機械的強度が強く、高性能且
つ長寿命な極板を連続大量生産することを目途と
するものである。 本来、極板格子体には2つの役割がある。 1つは集電体としての役割であり、他は活物質
保持体としての役割である。 従来、鉛蓄電池の極板格子は鉛あるいは鉛合金
を鋳造するかまたは鉛あるいは鉛合金製シートを
打抜いたり、エキスパンド加工して製造されてい
る。しかしいずれの場合でも極板の重量効率を良
くするために格子をあまり粗くしたり或は薄くす
ると、集電体としては充分すぎる程度でも活物質
保持体としての機能が不足したものとなる。即
ち、格子を粗くすると生ペーストが網目より抜
け、格子を薄くすると変形して生ペーストの充填
が難しい。また、極板の機械的強度が弱いので取
扱い中に破損し易い。さらに電池での使用中に活
物質が早期に脱落して寿命が短くなる。などの欠
点を有していた。 本発明は耐水、耐酸性の熱可塑性樹脂よりなる
織布、不織布または網状体を使用して樹脂一活物
質―格子よりなる三元構成の極板を形成し、従来
の活物質―格子よりなる二元構成の極板において
格子が有していた活物質保持体としての役割を樹
脂に分担させることにより、極板の連続大量生産
を容易にすると同時に格子を軽量化して極板の重
量効率を大巾に改善し、しかも電池寿命の向上を
達成したものである。 以下、実施例により本発明の内容を説明する。 図1は本発明のペースト式鉛蓄電池用極板の製
造工程の一例を示すものであり、1は鉛あるいは
鉛合金製シートの供給機であり、エキスパンダ
ー機2によりエキスパンド加工された帯状格子体
は抜打機3により極板の耳や足部を形成され、
充填機4により生ペーストが充填されると共に、
本発明で使用する耐水、耐酸性の熱可塑性樹脂よ
りなる織布、不織布が供給され極板面を被覆
し、加圧ローラ4′で加圧後、切断機5で切断し
て、乾燥、加熱機6に送り込まれて乾燥すると云
う一連の工程により得られる極板の一貫製造工程
である。 図2はエキスパンド法により得られる極板の格
子形状の一例を示す。図3は本発明方法により得
られた極板の断面を従来品と比較して示したもの
で、7は格子、8は活物質、9はPET不織布、
10はPET樹脂と活物質との混合物、11は
PET樹脂である。 実施例 1 に0.8TmmのPb―0.1%Ca―0.5%Snの鉛合金
製シートを用いた。 にPET(ポリエステル)不織布(繊維の太
さ;6d〔デニール〕、坪量:20gm2)を用いた。 そして100〜180℃で加熱乾燥して断面がPET
不織布/活物質/格子/活物質/PET不織布な
る構成の極板Aを得た。 実施例 2 150〜240℃で乾燥加熱して樹脂を極板面に溶着
させた以外は実施例1と同様にして断面が
PET・活物質/活物質/格子/活物質/PET・
活物質なる構成の極板Bを得た。こゝでPET・
活物質はPET樹脂と活物質との混合物を示す。 実施例 3 180〜290℃で乾燥加熱して樹脂を溶融し、活物
質内部に含浸させた以外は実施例1と同様にして
断面が PET・活物質/格子/PET・活物質なる構成の
極板Cを得た。 実施例 4 にPP(ポリプロピレン)不織布(繊維の太
さ:2〓μm、坪量:15g/m2)を使用した以外
は実施例1と同様にして断面が PP不織布/活物質/格子/活物質/PP不織布な
る構成の極板Dを得た。 実施例 5 にPET織布(繊維の太さ:3d、坪量:10
g/m2)を使用した以外は実施例1と同様にして
断面がPET織布/活物質/格子/活物質/PET
織布なる構成の極板Eを得た。 実施例 6 (ポリエチレン)網(糸の太さ:02〓mm、坪
量:50g/m2)を使用した以外は実施例3と同様
にして断面がPE・活物質/格子/EP・活物質な
る構成の極板Eを得た。 また本発明の実施例ではないが、比較のために
次の3種類の極板を得た。 ΓにPET不織布(繊維の太さ:6d、坪量:60
g/m2)を使用した以外は実施例1と同様にし
て断面がPET不織布/活物質/格子/活物
質/PET不織布なる構成の極板Gを得た。 ΓにPP不織布(繊維の太さ:2〓μm、坪
量:60g/m2)を使用した以外は実施例4と同
様にして断面がPP不織布/活物質/格子/活
物質/PP不織布なる構成の極板Hを得た。 ΓにPE網(糸の太さ:0.2〓mm、坪量:100
g/m2)を使用した以外は実施例6と同様にし
て断面がPE・活物質/格子/PE・活物質なる
構成の極板Iを得た。 次に実施例1〜6で得た極板A〜Fおよび比較
のために得た極板G〜Iについて機械的強度を調
べ、電池(NS40Z形)での初期性能および寿命性
能試験をおこなつた結果を従来品と比較して表1
に示す。
【表】
表1の結果より、本発明の製造法により得た極
板は従来品に比べると格子の網目が粗くても活物
質の保持力が優れ、取扱い時に必要な機械的強度
も充分であることがわかる。 本発明では更に網目の粗い格子を用いても生ペ
ーストは耐水、耐酸性の織布、不織布または網状
体で極板面を被覆される構造なので充填時に抜け
ない。そして本発明の極板は格子が従来品よりも
軽量化できるので重量効率が著しく改善されたも
のとなる。 本発明のうち、熱可塑性樹脂よりなる織布、不
織布または網などの支持体で極板面を被覆した構
造のものは極板面における電気抵抗が増し、とく
にハイレート放電時の電圧が低くなる欠点を有す
るので支持体としては活物質の保持力を損わない
範囲で疎で薄形のもの即ち電気抵抗の低いものが
好適であることはいうまでもない。好ましい支持
体の坪量としては織布、不織布または網の構造や
樹脂の種類により異なるが実用範囲のものは50
(g/m2)以下で、20(g/m2)以下のものにつ
いては悪影響がみられなかつた。なお、坪量が50
(g/m2)を越えると、No.7〜9の電池のように
ハイレート放電時の5秒目電圧が極端に低下し、
また20hR容量も低下し、そのため寿命も短くな
るので好ましくない。 なお、前記試験結果からも明らかな如く熱可塑
性樹脂製の支持体で極板面を被覆した后、加熱す
ることにより樹脂を溶融して支持体の極板面にお
ける被覆厚さや面積を減少させることによりこの
欠点は改良できる。また、樹脂を溶融して活物質
内部に含浸させると電気抵抗を更に低くすること
ができる。この場合、活物質内部に含浸させた樹
脂は活物質の補強剤としての効果を有する。 電池での性能は本発明品がいずれも優れてい
る。 20hR容量が従来品よりも大巾に優れているの
は格子が軽量化されて活物質/格子の比率が増
し、極板の重量効率が向上した結果である。 ハイレート放電時の5秒目電圧で実施例Fの極
板を使用したものは従来品よりも僅かに見劣りし
たが、これはPE網の坪量が多かつたことに起因
していると思われる。 寿命性能は極板面を支持体で被覆した構造のも
のが最も優れ、樹脂を活物質内部に含浸させた構
造のものが本発明品の中では若干見劣りした。こ
れは活物質保持力の差によるものであろう。 本発明で使用する支持体の材質としては実施例
で述べた耐水、耐酸性のPET系のもの、PPやPE
などのポリオレフイン系のものの他アクリル酸エ
ステルやメタクリル酸エステル系のポリマーまた
はコーポリマーがある。また、これらの混合物で
もよい。 本発明で使用する熱可塑性樹脂製の織布、不織
布または網などの支持体は耐水、耐酸性があるの
で生ペースト充填時に濡れても強度低下せず、し
かも電池に有害物を溶出しない。 即ち天然パルプ紙を支持体に使用した場合にみ
れるような生ペーストを充填すると紙が濡れて強
度を失い破れてしまつたり、或は電池に有害な揮
発性有機酸や還元性有機物を溶出する等の問題は
ない。 以上述べた如く、本発明によるペースト式鉛蓄
電池用極板とその製造法は従来は格子が有してい
た活物質保持体としての役割を耐水、耐酸性の熱
可塑性樹脂よりなる織布、不織布または網状体を
使用して分担させることにより、格子を軽量化し
て極板の重量効率を著しく改善すると同時に電池
での寿命性能を大巾に向上せしめたものであり、
その工業的価値は大きい。
板は従来品に比べると格子の網目が粗くても活物
質の保持力が優れ、取扱い時に必要な機械的強度
も充分であることがわかる。 本発明では更に網目の粗い格子を用いても生ペ
ーストは耐水、耐酸性の織布、不織布または網状
体で極板面を被覆される構造なので充填時に抜け
ない。そして本発明の極板は格子が従来品よりも
軽量化できるので重量効率が著しく改善されたも
のとなる。 本発明のうち、熱可塑性樹脂よりなる織布、不
織布または網などの支持体で極板面を被覆した構
造のものは極板面における電気抵抗が増し、とく
にハイレート放電時の電圧が低くなる欠点を有す
るので支持体としては活物質の保持力を損わない
範囲で疎で薄形のもの即ち電気抵抗の低いものが
好適であることはいうまでもない。好ましい支持
体の坪量としては織布、不織布または網の構造や
樹脂の種類により異なるが実用範囲のものは50
(g/m2)以下で、20(g/m2)以下のものにつ
いては悪影響がみられなかつた。なお、坪量が50
(g/m2)を越えると、No.7〜9の電池のように
ハイレート放電時の5秒目電圧が極端に低下し、
また20hR容量も低下し、そのため寿命も短くな
るので好ましくない。 なお、前記試験結果からも明らかな如く熱可塑
性樹脂製の支持体で極板面を被覆した后、加熱す
ることにより樹脂を溶融して支持体の極板面にお
ける被覆厚さや面積を減少させることによりこの
欠点は改良できる。また、樹脂を溶融して活物質
内部に含浸させると電気抵抗を更に低くすること
ができる。この場合、活物質内部に含浸させた樹
脂は活物質の補強剤としての効果を有する。 電池での性能は本発明品がいずれも優れてい
る。 20hR容量が従来品よりも大巾に優れているの
は格子が軽量化されて活物質/格子の比率が増
し、極板の重量効率が向上した結果である。 ハイレート放電時の5秒目電圧で実施例Fの極
板を使用したものは従来品よりも僅かに見劣りし
たが、これはPE網の坪量が多かつたことに起因
していると思われる。 寿命性能は極板面を支持体で被覆した構造のも
のが最も優れ、樹脂を活物質内部に含浸させた構
造のものが本発明品の中では若干見劣りした。こ
れは活物質保持力の差によるものであろう。 本発明で使用する支持体の材質としては実施例
で述べた耐水、耐酸性のPET系のもの、PPやPE
などのポリオレフイン系のものの他アクリル酸エ
ステルやメタクリル酸エステル系のポリマーまた
はコーポリマーがある。また、これらの混合物で
もよい。 本発明で使用する熱可塑性樹脂製の織布、不織
布または網などの支持体は耐水、耐酸性があるの
で生ペースト充填時に濡れても強度低下せず、し
かも電池に有害物を溶出しない。 即ち天然パルプ紙を支持体に使用した場合にみ
れるような生ペーストを充填すると紙が濡れて強
度を失い破れてしまつたり、或は電池に有害な揮
発性有機酸や還元性有機物を溶出する等の問題は
ない。 以上述べた如く、本発明によるペースト式鉛蓄
電池用極板とその製造法は従来は格子が有してい
た活物質保持体としての役割を耐水、耐酸性の熱
可塑性樹脂よりなる織布、不織布または網状体を
使用して分担させることにより、格子を軽量化し
て極板の重量効率を著しく改善すると同時に電池
での寿命性能を大巾に向上せしめたものであり、
その工業的価値は大きい。
図1は本発明のペースト式鉛蓄電池用極板の製
造工程の一例を示すものである。図2はエキスパ
ンド法により得られる極板の格子形状の一例であ
る。図3は実施例で述べた本発明のペースト式鉛
蓄電池用極板の断面を従来品と比較したものであ
る。 1……鉛あるいは鉛合金製シートの供給機、2
……エキスパンダー機、3……帯状格子体に極板
の耳や足部を形成する打抜機、4……生ペースト
の充填機、4′……加圧ローラー、5……帯状格
子体から単板を形成する切断機、6……乾燥・加
熱機、7……格子、8……活物質、9……PET
不織布、10……PET樹脂と活物質との混合
物、11……PET樹脂、……鉛あるいは鉛合
金製シート、……エキスパンド加工した帯状格
子体、……耐水,耐酸性の熱可塑性樹脂よりな
る織布、不織布または網状体。
造工程の一例を示すものである。図2はエキスパ
ンド法により得られる極板の格子形状の一例であ
る。図3は実施例で述べた本発明のペースト式鉛
蓄電池用極板の断面を従来品と比較したものであ
る。 1……鉛あるいは鉛合金製シートの供給機、2
……エキスパンダー機、3……帯状格子体に極板
の耳や足部を形成する打抜機、4……生ペースト
の充填機、4′……加圧ローラー、5……帯状格
子体から単板を形成する切断機、6……乾燥・加
熱機、7……格子、8……活物質、9……PET
不織布、10……PET樹脂と活物質との混合
物、11……PET樹脂、……鉛あるいは鉛合
金製シート、……エキスパンド加工した帯状格
子体、……耐水,耐酸性の熱可塑性樹脂よりな
る織布、不織布または網状体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 生ペースト充填時に極板の片面あるいは両面
に耐水、耐酸性の熱可塑性樹脂よりなる坪量50
g/m2以下の織布、不織布または網状体で被覆し
て加圧し、しかる後乾燥することを特徴とするペ
ースト式鉛蓄電池用極板の製造法。 2 生ペースト充填時に極板の片面あるいは両面
に耐水、耐酸性の熱可塑性樹脂よりなる坪量50
g/m2以下の織布、不織布または網状体で被覆し
て加圧し、しかる後極板を加熱して前記織布等を
構成する樹脂を極板面に溶着することを特徴とす
るペースト式鉛蓄電池用極板の製造法。 3 前記極板の加熱時に織布等を構成する樹脂を
溶融して活動質内部に含浸させることを特徴とす
る特許請求の範囲第2項記載のペースト式鉛蓄電
池用極板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8429779A JPS569968A (en) | 1979-07-02 | 1979-07-02 | Manufacturing method of electrode plate for paste type lead accumulator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8429779A JPS569968A (en) | 1979-07-02 | 1979-07-02 | Manufacturing method of electrode plate for paste type lead accumulator |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS569968A JPS569968A (en) | 1981-01-31 |
JPS6255270B2 true JPS6255270B2 (ja) | 1987-11-19 |
Family
ID=13826529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8429779A Granted JPS569968A (en) | 1979-07-02 | 1979-07-02 | Manufacturing method of electrode plate for paste type lead accumulator |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS569968A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5715359A (en) * | 1980-07-02 | 1982-01-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Manufacture of electrode for lead battery |
JPS5861559A (ja) * | 1981-10-07 | 1983-04-12 | Japan Storage Battery Co Ltd | 鉛蓄電池 |
JPS58140970A (ja) * | 1982-02-17 | 1983-08-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 鉛蓄電池用極板製造装置 |
JPS6419678A (en) * | 1987-07-14 | 1989-01-23 | Yuasa Battery Co Ltd | Sealed type lead-acid battery |
-
1979
- 1979-07-02 JP JP8429779A patent/JPS569968A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS569968A (en) | 1981-01-31 |
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