JPS625473B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS625473B2
JPS625473B2 JP18752680A JP18752680A JPS625473B2 JP S625473 B2 JPS625473 B2 JP S625473B2 JP 18752680 A JP18752680 A JP 18752680A JP 18752680 A JP18752680 A JP 18752680A JP S625473 B2 JPS625473 B2 JP S625473B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
rubber
latex
decomposition type
disulfide
Prior art date
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Expired
Application number
JP18752680A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57115470A (en
Inventor
Koichiro Kurahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP18752680A priority Critical patent/JPS57115470A/ja
Publication of JPS57115470A publication Critical patent/JPS57115470A/ja
Publication of JPS625473B2 publication Critical patent/JPS625473B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、加熱型ゴムラテツクス系接着剤の改
良に関する。 加熱型ゴムラテツクス系接着剤は、接着時に大
きい圧力を要しないで優れた初期接着力が得られ
ること、加熱架橋することによつて強力な接着力
が得られること、耐水性が優れていること等の利
点があるため、工業用途のみでなく、それ以外の
分野においても多くの用途が開発せられており、
例えば運動靴等の胛皮接着用、タイヤ、ベルト、
ホースなどの補強用繊維又は布とゴムとの接着
用、織布のバツクサイズ用などの用途に利用され
ている。 これらの加熱型ゴムラテツクス系接着剤は、従
来は天然ゴム、各種合成ゴム等のゴム類のラテツ
クスに硫黄を添加、混合し、目的個所に塗布して
接着したのち、加熱して架橋処理、すなわち加硫
を行い、強固な網状構造として接着力,耐水性等
の性質を向上させていたが、この方法では、貯蔵
中に、常温でも前加硫を起こし、時間の経過とと
も初期接着力(粘着力)が低下するために、ポツ
トライフが短かくなる欠点がある。 また上記加熱型ゴムラテツクス系接着剤は、通
常、分散媒に水を使用しているので、乾燥しにく
く、また乾燥初期に表面に薄い膜が生成するので
乾燥速度が一層低下する欠点がある。 本発明は、上述したような従来の接着剤の諸欠
点を一挙に改良して、常温では加硫が進行せず、
ポツトライフが長く、加熱時には、急速に乾燥し
て強固な加硫が可能な加熱型ゴムラテツクス系接
着剤組成物を提供するものであり、その骨子は、
ゴムラテツクスに高温分解型加流剤と感熱ゲル化
剤としてポリビニルメチルエーテルを添加、混合
することを特徴とする。 加硫剤として高温分解型加流剤を用いることに
より、ゴムラテツクスは常温付近で安定であり、
硫黄を放出せず、加熱分解させることにより活性
硫黄を放出して強固な加硫をすることができ、し
かも感熱ゲル化剤によつて、塗布後、加熱した際
にゴムラテツクスがゲル化、凝固を起こして、水
分等の溶剤が塗布層表面に弾き出されるので水分
の乾燥が速くなり、ラテツクスの凝固によつて加
硫が一層迅速かつ強固になり、強大な接着力を得
ることができる。更に本発明の接着剤はゴムの劣
化が少なく、長期間にわたつて強固な接着力を得
ることができる利点がある。 本発明の接着剤組成物に用いるゴムラテツクス
としては、天然ゴムやポリブタジエン、ポリクロ
ロプレン、ポリイソプレン、ニトリルゴム、ブチ
ルゴム、スチレン―ブタジエン共重合体、アクリ
ロニトリル―イソプレン共重合体、アクリロニト
リル―ブタジエン―スチレン共重合体等あるいは
これらの混合物、上記ゴム類とウレタンゴム、メ
ラミン―ホルマリン系樹脂、レゾルシン―ホルマ
リン系、アクリル酸エステル等の樹脂との混合物
が用いられ、目的に応じてその配合及び配合割合
が選択される。また必要に応じて過酸化物、チウ
ラム等で前加硫したゴム類等も併用することがで
きる。 本発明に用いられる加硫剤としては、高温分解
型のものが用いられるが、特にジスルフイド系の
高温分解型の硫黄化合物が好ましい。その例を挙
げると、モルホリンジスルフイド(4,4′―ジチ
オジモルホリン)、アルキルフエノールジスルフ
イド.N,N′―ジチオ―ビス(ヘキサヒドロ―
2H―アゼピノン―2).メトキシフエニルジスル
フイド.エトキシフエニルジスルフイド.ヒドロ
キシベンジルジスルフイド等があり、分解温度が
60℃〜160℃の範囲にある化合物が好適である。
分解温度が低過ぎると貯蔵中に分解する恐れがあ
り、高過ぎると加熱処理温度を高くしなければな
らない欠点がある。 また、本発明に使用する感熱ゲル化剤として
は、加熱によりラテツクス粒子の融着を起こさせ
るような物質が好適であり、具体的には、ポリビ
ニルメチルエーテル、が挙げられ、感熱ゲル化温
度が高温分解型加硫剤の分解温度以下のものが好
ましい。このような感熱ゲル化剤を使用して、高
温分解型加硫剤の分解温度以下で、かつ感熱ゲル
化剤の感熱ゲル化温度以上の温度で、ラテツクス
粒子は融着ゲル化して水分等の溶剤は塗装面上に
弾き出されて乾燥が容易になるばかりでなく、高
温分解型加硫剤の分解温度以下で加熱送風が可能
となるので、接着剤の乾燥は、更に速やかに行え
るようになる。 本発明の組成物はラテツクスの状態で使用す
る。このラテツクスは、低分子量の液体ゴムであ
れば、そのままラテツクスとして使用するが、高
分子量の固形ゴムの場合には、溶液又はエマルジ
ヨンとして使用する。このラテツクスを製造する
ための溶剤としては、ベンゼン.トルエンのよう
な芳香族炭化水素.ヘキサン.ヘプタン.液状炭
化水素混合物のような脂肪族炭化水素.トリクレ
ン.パークレン.クロルベンゼンのようなハロゲ
ン化芳香族炭化水素等があり、溶液の状態でも使
用しうるし、またこれらの溶液を水に乳化したエ
マルジヨンの状態で用いることもできる。 乳化には、アニオン系.ノニオン系等の界面活
性剤が用いられる。ラテツクス濃度は20重量%〜
70重量%が好適である。 また、高温分解型加流剤の添加量は2〜10重量
%(固形分)、感熱ゲル化剤の添加量は3〜15重
量%(固形分)が好ましい。更にラテツクスに
は、過酸化ベンゾイルのような過酸化物(加硫促
進剤).老化防止剤.顔料.各種充填剤等を混合
してもよい。 このようにして得た接着剤組成物は、所定個所
に塗布し、加圧接着する。この際、50℃程度まで
加熱して、溶剤等の蒸発を促進してもよい。加熱
加硫は、乾燥後、接着個所を本発明の加硫剤の分
解温度以上に加熱することによつて行う。この加
熱処理によつて迅速に強固な接着力が得られ、耐
老化性もきわめて優秀である。なお、本発明に係
る接着剤組成物は、加硫剤の分解温度以下の温度
に加熱しても加硫が起こらず、しかもゲル化が起
こるのでラテツクス中の水分を急速に除去しうる
工業上優れた利点がある。 次に実施例について本発明を更に説明する。 実施例1、比較例1及び2 下表の処方のゴムラテツクスを調製した。
【表】 上表の実施例処方、及び比較例1と比較例2の
処方のゴムラテツクスを容器に貯蔵し、粘着力の
時間的変化を測定した。その結果は、第1図のグ
ラフのとおりであり、実施例及び比較例2の曲線
1は10日間経過しても殆んど粘着力が低下しない
のに対して、比較例1の曲線2は、大幅に低下し
ている。すなわち、高温分解型加硫剤モルホリン
ジスルフイドを使用することによりポツトライフ
は飛躍的に上昇することが示されている。 また上記各処方のゴムラテツクス接着剤をポリ
エステルフイルム上に1.0mmの厚さに塗布し、直
ちに50℃で1分間加熱し、その後、35℃の空気を
送つて乾燥した。その際のラテツクスの含水分率
の時間的変化は第2図のとおりであり、実施例の
曲線3は、急激に下降し、5時間程度で乾燥して
いるのに対して、比較例1及び2の曲線4は緩や
かに下降し、乾燥するのに10時間程度を要し、感
熱ゲル化剤(ポリビニルメチルエーテル)の効果
が顕著であることを示している。 更に上記各処方のゴムラテツクス接着剤(配合
後24時間以内のもの)をポリエステルフイルム上
に厚さ50μmになるように塗布し、上記乾燥度試
験と同様にして乾燥させながら、JIS―Z―1522
(セロハン粘着テープ試験)、JIS―Z―1528(両
面粘着テープ試験)に準じた方法で、粘着力を測
定した。その結果は第3図のとおりであり、実施
例及び比較例2の曲線5は10時間以上乾燥しても
殆んど低下しないのに対して、比較例1の曲線6
は急激に低下している。すなわち、実施例の場合
には初期粘着力が10時間経過しても殆んど変わら
ないことが分かる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例及び比較例1と2のゴムラテ
ツクスの粘着力の時間的変化を示すグラフであ
り、第2図は、実施例と各比較例のゴムラテツク
スの含水分率の時間的変化を示すグラフである。
また、第3図は実施例及び各比較例のゴムラテツ
クスをポリエステルフイルムに塗布乾燥した場合
の粘着力の時間的変化を示すグラフである。 1:実施例及び比較例2の処方の曲線、2:比
較例1の処方の曲線、3:実施例の処方の曲線、
4:比較例1及び2の処方の曲線、5:実施例及
び比較例2の処方の曲線、6:比較例1の処方の
曲線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゴムラテツクス、高温分解型加硫剤及び感熱
    ゲル化剤としてポリビニルメチルエーテルを必須
    成分として含むことを特徴とする加熱型接着剤組
    成物。 2 高温分解型加硫剤として、分解温度が60℃〜
    160℃のジスルフイド系高温分解型硫黄化合物を
    用いる特許請求の範囲第1項記載の加熱型接着剤
    組成物。 3 高温分解型加硫剤として、モルホリンジスル
    フイド及び/又はアルキルフエノールジスルフイ
    ドを用いる特許請求の範囲第1項又は第2項記載
    の加熱型接着剤組成物。
JP18752680A 1980-12-30 1980-12-30 Hot-melt type adhesive composition Granted JPS57115470A (en)

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JP18752680A JPS57115470A (en) 1980-12-30 1980-12-30 Hot-melt type adhesive composition

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JPS57115470A JPS57115470A (en) 1982-07-17
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JPS63164173A (ja) * 1986-12-25 1988-07-07 Toshiba Corp 燃料電池

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