JPS625434Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイのチエンケースの改良
に関する。

一般に、オートバイは、第１図に示すように、
前端の揺動軸１を中心にして揺動してクツシヨン
する後ホーク２の後端に後輪３が装着され、車体
に搭載したエンジン４のスプロケツト５と、後輪
３のスプロケツト６をチエン７で連結して駆動す
る。チエン７をチエンケース８で覆う場合は、チ
エンケース８が後ホーク２に取付けられて、後ホ
ーク２と共に揺動するので、エンジン４のスプロ
ケツト５を覆つたエンジンカバー９の後端を、上
下に尾鰭状に拡げて、チエンケース８が揺動して
も当らないようにする。このため、この部分のエ
ンジンカバー９とチエンケース８との隙間が大き
くなり、雨水や埃が入り易く、チエン７が汚れ
て、チエン７の耐久性が悪くなる。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下第２図乃至第４図を参照して本考案をその実
施例について説明する。

前端の揺動軸１を中心にして揺動してクツシヨ
ンする後ホーク２の後端に、後輪３が装着され、
車体に搭載したエンジン４のスプロケツト５と、
後輪３のスプロケツト６をチエン７で連結して駆
動する点は、第１図に示した従来例のものと同一
である。しかして本考案は、後ホーク２に取付け
たチエンケース８でチエン７を覆い、チエンケー
ス８の前端両側面を、揺動軸１を中心とする円弧
になるように円弧状に形成する。一方、エンジン
４のスプロケツト５を覆つたエンジンカバー９の
後端は、チエンケース８の前端の円弧状に合せて
円弧状に切欠き、チエンケース８の前端に若干重
なるようにして被せる。

作用について説明する。

チエンケース８は、後ホーク２に取付けられて
いて、揺動軸１を中心にして、後ホーク２のクツ
シヨンと共に揺動する。チエンケース８の前端
は、揺動軸１を中心とする円弧状に形成してある
ので、チエンケース１が揺動しても、揺動軸１か
らの距離を一定に保持できる。このため、チエン
ケース８の前端に被せるエンジンケース９の後端
は、チエンケース８に当らない僅かな隙間で足り
る。従つて、チエンケース８の前端と、エンジン
ケース９の後端の隙間が小さくできて、雨水の侵
入や埃の侵入を少くできる。

以上説明したように、この考案は、エンジンの
スプロケツトと後輪のスプロケツトをチエンで連
結して駆動するものに於て、チエンを覆つたチエ
ンケースの前端を、後ホーク前端の揺動軸を中心
とする円弧状に形成し、後端を円弧状に切欠いた
エンジンカバーをチエンケースの前端に被せるよ
うにしたので、チエンケースが後ホークと共に揺
動しても、チエンケースの前端と揺動軸とは、一
定の距離に保てる。このため、チエンケース前端
に被せるエンジンカバーは、チエンケースとの隙
間を僅少にできる。従つて、チエンケースとエン
ジンケースの間から入る雨水や埃を少くすること
ができて、チエンの汚れを防ぎ、チエンの耐久性
を高めることができる。又、エンジンカバーが小
さくできて、軽量にでき、外観もよくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す側面図、第２図乃至第４
図は本考案の実施例を示し、第２図は側面図、第
３図は要部拡大側面図、第４図は第３図Ａ−Ａ矢
視断面図である。 １……揺動軸、２……後ホーク、３……後輪、
４……エンジン、５……スプロケツト、６……ス
プロケツト、７……チエン、８……チエンケー
ス、９……エンジンケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジンのスプロケツトと後輪のスプロケツト
   をチエンで連結して駆動するものに於て、チエン
   を覆つたチエンケースの前端を、後ホーク前端の
   揺動軸を中心とする円弧状とするとともに、後端
   を円弧状に切欠いたエンジンカバーをチエンケー
   スの前端に被せるようにしたことを特徴とするオ
   ートバイのチエンケース。