JPS6253921B2 - - Google Patents

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JPS6253921B2
JPS6253921B2 JP18206781A JP18206781A JPS6253921B2 JP S6253921 B2 JPS6253921 B2 JP S6253921B2 JP 18206781 A JP18206781 A JP 18206781A JP 18206781 A JP18206781 A JP 18206781A JP S6253921 B2 JPS6253921 B2 JP S6253921B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermistor
temperature
heat
chip
atmosphere
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP18206781A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5884405A (ja
Inventor
Kazushi Yamamoto
Takeshi Nagai
Ikuo Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP18206781A priority Critical patent/JPS5884405A/ja
Publication of JPS5884405A publication Critical patent/JPS5884405A/ja
Publication of JPS6253921B2 publication Critical patent/JPS6253921B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は絶縁性基板の一方の表面に感温抵抗体
膜と電極を形成してなる薄膜サーミスタの製造方
法に関し、サーミスタ素子(以下チツプと称す)
を不活性ガスを用いた雰囲気下で加熱処理するこ
とにより、チツプの特性の熱的安定化を図ること
を目的とする。 チツプは第3図に示すように、絶縁性基板1の
一方の表面に感温抵抗体膜2と電極膜3とを形成
して構成される。絶縁性基板1には、アルミナ,
ムライト,ベリリア,石英,硼珪酸ガラスなどが
用いられる。感温抵抗体膜2は、SiCの薄膜が用
いられる。電極膜3には、Cr,Ni,Ni―Crなど
をアンダコートしたAu,Cu,Agなどの蒸着電極
膜、あるいはAg,Au,Ag―Pd,Pt,Au―Ptな
どの厚膜電極膜が用いられる。 この種チツプは熱的影響を受けた場合、サーミ
スタ特性(抵抗値ならびにサーミスタ定数)が大
幅に変化する。サーミスタ特性に及ぼす実際の熱
的影響は、次の2点が考えられる。第1にはサー
ミスタ製造過程におけるチツプ形成後のリード付
け工程である。この工程はチツプの電極部に低融
点ガラス粉末の焼付をし、これを介してリード線
の接続がされる。この低融点ガラス粉末の焼付け
には700℃×5分の作業条件を要し、そのためサ
ーミスタ特性は熱的影響を受け著しく変化する。
第2にはサーミスタ実用過程における使用温度で
ある。この種サーミスタは調理器の庫内温度の検
出などに利用されるため、最高使用温度では350
℃を断続的に受けることになる。 これらの熱的影響は、前者がサーミスタ製造面
の歩留など生産性に、後者はサーミスタの寿命や
信頼性に反映してくる。 従来この種チツプを熱的に安定化するために、
チツプを予めアニーリング処理する方法が用いら
れていた。このアニーリング処理はチツプの形成
がおこなわれた後に、電気炉などにより加熱処理
(大気中でエージング)する方法で、通常、700℃
×20分〜3時間程度(大気中)の条件が用いられ
る。なかでも、700℃×1時間以上の条件におい
ては、安定化に対する効果には大差がなく、作業
時間短縮にも適することから実際の製造には700
℃×1時間の条件が用いられていた。しかし、従
来のアニーリング処理によると、サーミスタ特性
に及ぼす熱的影響をかなり抑制することはできる
が、その変動幅を小さくすることは困難であつ
た。従つてサーミスタ製造面での歩留の低下や、
信頼性面でのバラツキが大きいなどの欠点を有し
ていた。 本発明は絶縁性基板の一方の表面に感温抵抗体
膜と電極膜とを形成してチツプを作り、その後こ
のサーミスタ素子を不活性ガス中で加熱処理する
ことにより、上記従来の欠点を解消するものであ
る。以下、本発明の一実施例について詳細な説明
をする。 実施例 実験用試料には、前述したチツプ構成より、絶
縁性基板に純度96%のアルミナ基板(l6.5×w1.8
×t0.5m/m)、電極膜には金―白金ペーストの
厚膜焼結体、感温抵抗体膜にはSiCのスパツタ蒸
着膜(2.5μm厚さ)を選んだ。この様にして作
成されたチツプのサーミスタ初期特性は、抵抗値
(50℃で測定)が約180KΩ、サーミスタ定数(50
℃及び140℃間の数値)が、約2375〓であつた。 次に不活性ガスの雰囲気を作成しチツプを加熱
処理をする装置には、汎用型の真空炉(〜×
10-6Torr)を用いた。 不活性ガスには、窒素(純度:99.99%)なら
びにアルゴン(純度:99.99%)を選んだ。チツ
プを加熱処理する温度は、300,400,500,700,
900℃を選び、保持時間はそれぞれの温度に対
し、0,15,30,45,60分の設定を選んだ。 チツプの加熱処理をする為に、まず真空炉内を
不活性雰囲気にすることをおこなつた。真空炉内
の真空圧力が5×10-6Torrに到達するまで真空
排気をし、到達後、真空炉内圧力が×10-2Torr
(中真空領域)になる迄、不活性ガスの窒素を導
入し窒素ガス雰囲気の作成をした。この雰囲気下
において、上記の温度プログラムに基づいたチツ
プの加熱処理をおこなつた。 この様にして窒素雰囲気下で加熱処理されたチ
ツプの抵抗値(於50℃測定)を調べると、第1図
に示す如く温度依存性を有した特性曲線になるこ
とが明らかになつた。第1図において(#1)は
300℃処理、(#2)は400℃処理、(#3)は500
℃処理、(#4)は700℃処理、(#5)は900℃処
理の経時に対する抵抗値特性(処理前後の50℃抵
抗値変化率)を示す。 また同じ窒素雰囲気中の加熱処理で、雰囲気ガ
ス量の異なつた条件下での加熱処理ならびに、不
活性ガスをアルゴンに置き替えた場合(前述の窒
素の実施例と同じ方法)についての実験もおこな
つた。雰囲気ガス量の場合、一つは真空炉内の到
達圧力を1×10-2Torrとし、その後圧力が1気
圧になる様、窒素の導入をして加熱処理をした。
第2には真空炉内の到達圧力を5×10-6Torrと
し、その後圧力が5×10-5Torr(高真空領域)
になる様、窒素の導入をして加熱処理をした。こ
の両者の条件ならびにアルゴンの条件で700℃の
加熱処理したチツプの特性曲線を第2図に示し
た。第2図において、(#6)は前者の1気圧条
件下、(#7)は後者の高真空域下、(#8)はア
ルゴンを用いた場合である。それぞれ第1図に示
した場合と同様、特徴のある放物状の特性曲線が
得られた。実験では加熱処理温度を、300,400,
500,700,900℃を選んだが、その間における各
温度に付いては、第1図に示した特性曲線に類似
したそれぞれの特性曲線が得られることは容易に
類推することができる。 上述の様に作成された各試料について、熱的影
響の試験をした。熱的影響の試験条件には、前述
のサーミスタ製造上の温度を考慮した700℃×10
分(大気中)放置、ならびに実用上の使用温度を
考慮した400℃×1000時間(大気中)放置を選び
実施をした。この試験の前後における50℃抵抗値
および50℃−140℃間におけるサーミスタ定数の
変化率を調べ、サーミスタ特性の安定化効果に対
する評価とした。また、本発明の効果を比較する
ため、従来の加熱処理の代表である700℃×60分
(大気中)のアニーリング処理したチツプを、同
じ熱的影響試験した。 その結果、本発明による不活性ガス中で加熱処
理されたチツプのサーミスタ特性は、熱的に非常
に安定化することが判つた。なかでも加熱処理の
温度保持時間をパラメータに見た場合、その安定
化の効果では大きな差異は見られなかつた。 これらの中より第1図,第2図に示す#1〜
#8の内で、15分間加熱保持をした系のものを代
表に、従来例との比較を表に示した。表―には
700℃×10分(大気中)放置、表―には400℃×
1000時間(大気中)放置による熱的影響の試験結
果を示した。
【表】
【表】 表―,からも明らかな様に、本発明の不活
性ガス中で加熱処理されたチツプのサーミスタ特
性〔50℃測定による抵抗変化率をΔR1で、50℃
−140℃間測定によるサーミスタ定数の変化率を
ΔBで表に示した〕は、熱的影響に対し非常に安
定した効果を示すことが判る。また、実用上のサ
ーミスタ特性の変化は、抵抗値が±6%、サーミ
スタ定数が±2%程度以内を必要としているが、
少なくとも不活性ガス中で400℃以上の加熱処理
されたチツプのサーミスタ特性の変化率はこれを
充分に満足するものであることが判る。 また今回の実験では、加熱処理温度をMAX900
℃としているが、これはチツプの電極材料の耐熱
性の点からこの温度設定がなされたためで当然そ
の電極材料の構成で温度範囲が変ることは容易に
類推できることである。 以上の説明から明らかなように、本発明のチツ
プを不活性ガス中で加熱処理することにより、サ
ーミスタ特性の優れた熱的安定性が図れ、サーミ
スタ製造上の歩留の向上ならびに信頼性の向上等
の効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明によりチツプを不活性
ガス中で加熱処理したときの抵抗特性(於50℃)
と時間の関係を示す図、第3図は本発明のなかの
実施例に使用したサーミスタ素子(チツプ)を模
式的に示す断面図である。 1…絶縁性基板、2…感温抵抗体膜、3…電極
膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 絶縁性基板の一方の表面に感温抵抗体膜と電
    極膜とを形成してサーミスタ素子を作り、その後
    このサーミスタ素子を、不活性ガス中で加熱処理
    した薄膜サーミスタの製造方法。 2 不活性ガスは少なくとも窒素、アルゴンのガ
    スとした特許請求の範囲第1項記載の薄膜サーミ
    スタの製造方法。 3 加熱処理温度は少なくとも400℃〜900℃の範
    囲とした特許請求の範囲第1項記載の薄膜サーミ
    スタの製造方法。
JP18206781A 1981-11-12 1981-11-12 薄膜サ−ミスタの製造方法 Granted JPS5884405A (ja)

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JPS5884405A JPS5884405A (ja) 1983-05-20
JPS6253921B2 true JPS6253921B2 (ja) 1987-11-12

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JP2727541B2 (ja) * 1987-06-12 1998-03-11 エヌオーケー株式会社 薄膜サーミスタの製造法
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