JPS6253423B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連続したシート状材料を一定長さずつ
引き出すシート状材料引き出し装置に関するもの
である。

従来、例えばガードレール等の資材を包装して
出荷する場合には、まず塗装が終了した資材をコ
ンベアで横送りし、この資材をマグネツトを有す
る積込装置で吸引して所定位置に積み込み、所定
枚数積み重ねた後、これをまとめて袋に入れて出
荷するようになつている。

上記積込装置で資材を積み重ねるとき、資材の
塗装面が互いの摺接により損傷しないように、各
資材間にポリシート等の合紙を挿入しているが、
従来では、この合紙の挿入を手作業で行つていた
ため、作業能率が極めて悪いという欠点があつ
た。

そこで、ロール状の合紙の端部をクランプ装置
でクランプし、かつこのクランプ装置をシリンダ
により資材の長さ分だけ直線的に往復動させるこ
とによつて、資材間に自動的に合紙を挿入できる
ようにしたものが提案されている。しかし、上記
積込装置は短いサイクルタイム（例えば３秒間）
で次の資材を積み込んでくるため、このサイクル
の間にクランプ装置を往復動させなければなら
ず、シリンダの動作が間に合わないという欠点が
ある。

また、合紙挿入装置のクランプ機構が両側で支
持されるような両持ち構造では、合紙挿入装置の
側部に設置すべき積込装置等の設備と交錯すると
いう構造上の問題もあつた。

本発明は、上記種々の欠点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、短いサイクルタイムの間に迅
速にシート状材料を引き出すことができ、かつ側
部に設置される他の設備と交錯しないようにクラ
ンプ機構を片持ち構造としたシート状材料引き出
し装置を提供することにある。

以下、本発明を一実施例である添付図面にした
がつて説明する。

第１図は本発明にかかるシート状材料引き出し
装置の一例である合紙挿入装置を示し、１はスプ
ロケツト２，３間に張設された無端状の第１チエ
ーン、４はスプロケツト５，６間に張設された無
端状の第２チエーンで、第２チエーン４は第１チ
エーン１より長尺で、かつ第１チエーン１の側部
に並設されている。なお、上記各チエーン１，４
は下側が張り側となるように設定されている。上
記第１チエーン１および第２チエーン４には、そ
れぞれ複数本の内側クランプアーム７および外側
クランプアーム１０が水平かつ片持ち状に取付け
られており、これらクランプアーム７，１０は上
記チエーン１，４の矢印Ａ方向の動作につれて一
定周軌道を同一速度でかつ間欠的に移動するよう
になつている。とくにスプロケツト２，３間にお
いて、上記内側クランプアーム７と外側クランプ
アーム１０とが重なり合つてクランプ係合するよ
うに同期調整されている。

内側クランプアーム７は第２図に示すごとく芯
材８のまわりをゴム材９で被覆してあり、進行方
向に対して所定角度傾斜している。一方、外側ク
ランプアーム１０は支軸１１に板バネ１２を取付
け、この板バネ１２の内側クランプアーム７への
圧接力をネジ１３で調整するようになつている。
この外側クランプアーム１０の板バネ１２も上記
内側クランプアーム７と同様に傾斜しており、後
述する合紙を確実かつ損傷しないようにクランプ
するように配慮してある。

１４は熱線を用いたカツター、１５はロール状
に巻回されたポリシート等合紙で、この合紙１５
はガイドローラ１６，１７，１８によつて緊張状
態で保持され、上記内外クランプアーム７，１０
でクランプされて一定長さ引き出された後、上記
カツター１４を上下から合致させることにより、
切断されるようになつている。

１９はガイドレール等資材で、図示しない横送
りコンベアにより、上述の合紙挿入装置の手前ま
で矢印Ｂ方向に運搬され、ここで積込装置のマグ
ネツト２０で吸引されて第１図の状態にある合紙
１５の上に順次積み込まれる。

なお、上記合紙挿入装置の下方には所定枚数
（例えば５枚）積み重ねられた資材１９を矢印Ｃ
方向に縦送りするコンベア（図示せず）が設けら
れており、このコンベアにより資材１９は袋の中
に収納される。

ここで上記構成からなる合紙挿入装置の作動を
説明する。

まず、横送りコンベアにより搬送された最初の
資材１９を、合紙挿入装置の下方に図示しないガ
イドレール等によりガイドしながら滑り込ませ
る。つぎに、スプロケツト２，３，５，６を回動
させ、クランプアーム７，１０で合紙１５をクラ
ンプして引き出し、第１図に示すように先のクラ
ンプアーム７ａ，１０ａがスプロケツト３の位置
まで達し、後のクランプアーム７ｂ，１０ｂが合
紙１５をクランプした時、スプロケツト２，３，
５，６の回動を停止する。ここで、横送りコンベ
ア上の次の資材１９を積込装置２０で吸引して、
上記引き出された合紙１５の上に積み重ねるとと
もに、カツター１４が作動して合紙１５が切断さ
れる。積込装置２０が横送りコンベア方向へもど
るとともに、スプロケツト２，３，５，６は回動
し、先のクランプアーム７ａ，１０ａは合紙１５
を離し、後のクランプアーム７ｂ，１０ｂが新た
に合紙１５を引き出し、上記と同様の動作を繰り
返す。

上記のように、各資材間に合紙１５を挿入しつ
つ５枚の資材１９を積層した後、これら資材１９
を一体に縦送りコンベアにより矢印Ｃ方向に搬送
し、袋内に収納して作業を完了する。

なお、上記実施例では、複数枚積層される資材
１９間に合紙１５を挿入する装置について説明し
たが、本発明はこれのみに限らず、例えば容器の
開口部上にシートを熱溶着する場合や、シートに
印刷を施す場合にも適用できる。このとき、シー
トを熱溶着するヒートシール装置や印刷装置は、
クランプ機構が片持ち構造であるため、クランプ
機構と交錯することなく容易に設置することがで
きる。

以上の説明で明らかなように、本発明によれ
ば、第１チエーンおよび第２チエーンにそれぞれ
片持ち状に突設された内外クランプアームを、一
定範囲だけクランプ係合させてシート状材料を引
き出すようにしたので、従来のようにクランプ機
構を往復動させる必要がなく、常に一方向にのみ
運動させればよく、サイクルタイムが短くても迅
速にシート状材料を引き出すことができる。しか
も、クランプアームが片持ち状であるため、他の
設備と構造的に交錯する心配がない。さらに、従
来ではクランプ機構とこれを移動させるためのシ
リンダとを独立に設けなければならなかつたが、
本発明ではクランプアームを支持するチエーンが
クランプおよび移動という両機能を兼ね備えてい
るため、装置が極めて簡単になるという効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一例である合紙挿入装置の概
略斜視図、第２図はクランプアームの詳細図であ
る。 １…第１チエーン、４…第２チエーン、７…内
側クランプアーム、１０…外側クランプアーム、
１５…合紙、１９…資材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 連続したシート状材料を一定長さずつ引き出
   すシート状材料引き出し装置において、無端状の
   第１チエーンと、この第１チエーンの側部に片持
   ち状に突設された内側クランプアームと、上記第
   １チエーンと平行に設けられ、第１チエーンと同
   一速度でかつ同方向に動作する無端状の第２チエ
   ーンと、第２チエーンの側部に片持ち状に突設さ
   れ、上記内側クランプアームと一定範囲だけクラ
   ンプ係合しながらシート状材料を引き出す外側ク
   ランプアームとを備えてなるシート状材料引き出
   し装置。