JPS6253344B2 - - Google Patents

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JPS6253344B2
JPS6253344B2 JP13134186A JP13134186A JPS6253344B2 JP S6253344 B2 JPS6253344 B2 JP S6253344B2 JP 13134186 A JP13134186 A JP 13134186A JP 13134186 A JP13134186 A JP 13134186A JP S6253344 B2 JPS6253344 B2 JP S6253344B2
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JP
Japan
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synthetic resin
acrylic
light diffusing
acrylic synthetic
resin board
Prior art date
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Expired
Application number
JP13134186A
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English (en)
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JPS6242838A (ja
Inventor
Kozo Ida
Yasuo Toyooka
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP13134186A priority Critical patent/JPS6242838A/ja
Publication of JPS6242838A publication Critical patent/JPS6242838A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、光拡散剤を含有したアクリル系フイ
ルムを密着一体化したアクリル系合成樹脂板に関
する。
更に詳しくは、アクリル系合成樹脂板に、光拡
散層となる光拡散剤を含有したアクリル系フイル
ムが積層されたものであるが、このアクリル系フ
イルムは前記アクリル系合成樹脂板の原料である
単量体又は部分重合体が重合硬化する前に、その
単量体によつて一部膨潤、溶解され重合硬化した
アクリル系合成樹脂板と一体となつている内部に
光拡散層を有することを特徴としたアクリル系合
成樹脂板に関する。
従来、アクリル樹脂板に光拡散剤を設けた光拡
散板としては、特公昭52−20857号公報又は特公
昭48−8248号公報にみられるように、無水珪酸や
炭酸バリウムの如き光拡散剤をバインダーに混合
し、これをスプレー塗布することが知られてい
る。
しかしながら、これらの方法では品質を左右す
る塗膜の厚みを均一にするのに高度の技術を要
し、生産性が低いことが難点であつた。又光拡散
層が露出しているため、製造時並びに製造後にそ
の取り扱いに注意を払わねばならない制約を伴つ
ていた。
さらに実公昭40−537号公報又は実公昭44−
21110号公報に記載の如く、二枚の透明なプラス
チツクシートを光拡散層の両側に貼り合わせる考
案が提案されている。しかし光学的な欠陥伴わず
して貼り付けるのは困難であり貼り付け後も強度
的に問題が残されていた。
本発明者等は、これら先行技術の欠点を改良す
べく鋭意努力した結果、本発明に至つた。
その要旨とするところは、アクリル系合成樹脂
板に光拡散剤を含有したアクリル系フイルムが積
層されたものであつて、該アクリル系フイルム
が、前記アクリル系合成樹脂板として重合硬化す
る前のアクリル系合成樹脂板の原料である単量体
又は部分重合体によつて一部膨潤及び/又は溶解
され、重合硬化したアクリル系合成樹脂板と密着
一体となつていることを特徴とする内部に光拡散
層を有するアクリル系合成樹脂板にある。
本発明において、アクリル系合成樹脂板として
はメタクリル樹脂板が挙げられるが、メチルメタ
クリレート90重量%以上と他の共重合可能なモノ
エチレン性不飽和化合物及び/又は多官能性化合
物との共重合体からなる合成樹脂板も挙げること
ができる。モノエチレン性不飽和化合物として
は、例えばメタクリル板エステル類、アクリル酸
エステル類、スチレン等が挙げられる。多官能性
化合物としては、例えばグリコールジメタクリレ
ート、ジアリルメタクリレートなどのメタクリル
酸エステル類、ジアリルフタレート、ジエチレン
グリコールビスアリルカーボネートなどが挙げら
れる。このアクリル系合成樹脂板には、上記重合
体単量体の他に紫外線吸収剤、着色剤、耐熱安定
剤、可塑剤、重合度調節剤、離型剤、帯電防止剤
等を必要に応じ添加することができるのは云うま
でもない。
アクリル系フイルムとしては、アルキルメタク
リレートを主成分とするポリマーが良く、例えば
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレート
を単独で重合するか、もしくはこれらを2以上共
重合して得られたポリマーを挙げることができ
る。また必要により他のアクリレート、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、スチレン、アクリロニトリル、
メタクリロニトリルなどの共重合成分を加えて重
合したポリマーであつてもよい。これらのフイル
ムには次に述べる光拡散剤をあらかじめ含有して
いるが、上記ポリマーをフイルムに賦形する前に
光拡散剤を添加する方法、上記ポリマーのフイル
ムに光拡散剤を、アクリル系単量体又は/及びア
クリル系重合体からなるバインダーで塗布又は印
刷する方法等により光拡散剤を含有したアクリル
系フイルムが得られる。
光拡散剤としては、アクリル系フイルムの屈折
率よりも大きな屈折率を有するものなら限定され
ないが、特に無水珪酸、珪酸カルシウム、酸化マ
グネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タ
ルク、ドロマイト、ガラス等の微粉末等が挙げら
れる。光拡散剤の粒径は0.5〜100μの範囲、好ま
しくは1〜20μの範囲が適当である。
アクリル系フイルムに含有される光拡散剤の量
は、光拡散剤の種類、粒径、アクリル系フイルム
のポリマー成分、アクリル系フイルムの厚み、ア
クリル系合成樹脂板に含まれる着色剤の有無等に
より異なるが、本発明により得られるアクリル系
合成樹脂板の平行光線透過率が60%以下となるよ
うにするのが望ましい。平行光線透過率が60%以
上では光拡散性の効果が少ないためである。
またアクリル系フイルムとしては、密着一体と
なつているアクリル系合成樹脂板と同一組成の合
成樹脂薄層を被覆したものも挙げることができ
る。
次に本発明を図面について説明すると、第1図
および第2図は本発明の典型的な例を示してい
る。これらの図において、Lがアクリル系合成樹
脂板、Fがアクリル系フイルム、Rがアクリル系
合成樹脂板Lと同一組成の合成樹脂薄層である。
なおこれらの図においては、アクリル系合成樹脂
板Lとアクリル系フイルムFとを一線を画して描
いているが、両層間は渾然一体化されている。
第3図は本発明を製造するための装置の一例を
示しており、エンドレスベルトを鋳型とする場合
の方法である。
すなわち相対するベルト面が同方向へ同一速度
で走行するよう配置した2個のエンドレスベルト
1,1′の相対するベルト面と、それらの両側端
部付近で、両ベルト面に挾まれた状態で走行する
連続したガスケツト7,7′とで囲まれた空間
に、その一端よりアクリル系合成樹脂の単量体も
しくは部分重合体を供給し、エンドレスベルト
1,1′の走行と共に加熱して重合硬化させ、冷
却して他端よりエンドレスベルト1,1′から分
離してアクリル系合成樹脂板12として取出す連
続製板方法が用いられ、アクリル系合成樹脂の単
量体もしくは部分重合体の供給と共に、光拡散剤
を含有したアクリル系フイルムFをエンドレスベ
ルト1,1′間に少くとも一方のエンドレスベル
トに沿つて供給するか、或いは前記単量体もしく
は部分重合体の供給にさきだつて、エンドレスベ
ルト面に前記単量体又は部分重合体を薄く塗布
し、前記フイルムFを貼着しつつ、エンドレスベ
ルト1,1′の走行と共に供給する。
アクリル系合成樹脂の単量体もしくは部分重合
体は、光拡散剤を含有したアクリル系フイルムF
と共にエンドレスベルト1,1′の走行とともに
進行し、第一の重合帯域18において60〜95℃で
加熱されて硬化し、第二の重合帯域9,9′にお
いて115〜150℃で熱処理される。重合硬化する迄
の間に前記単量体又は部分重合体中の単量体が、
共に供給された光拡散剤を含有したアクリル系フ
イルムFを膨潤及び/又は溶解する。そしてその
アクリル系フイルムFは前記単量体もしくは部分
重合体が重合硬化したアクリル系合成樹脂板と密
着一体化する。光拡散剤を含有したアクリル系フ
イルムFが密着一体化したアクリル系合成樹脂板
12は105℃以下、好ましくは100〜80℃に冷却さ
れてエンドレスベルトの他端よりエンドレスベル
ト1,1′と分離して取出される。
なお図中2,2′,3,3′はエンドレスベルト
1,1′を駆動させるプーリー、4,4′はローラ
ー群、5は定量ポンプ、8,8′は温水のスプレ
ー装置、9,9′は第二の重合帯域、10は第一
の冷却帯域、11は第二の冷却帯域、15はフイ
ルム供給装置、16は塗布装置をそれぞれ示すも
のである。
エンドレスベルト1,1′の走行速度は0.5〜
4.0m/分が好適である。
得られる光拡散剤を含有したアクリル系フイル
ムFを密着するアクリル系合成樹脂板12の板厚
は0.5〜15mmが好ましい。
また第4図は本発明を製造する他の装置を示す
もので、単板からなる鋳型を用いる方法である。
すなわち単板からなる鋳型として、強化ガラス
及びステンレススチール、アルミニウム、真鍮等
の金属からなり、目的により鏡面研磨されたも
の、微少な凹凸面を有するもの、フレネルレンズ
パターンを形成したもの又はレンチキユラーレン
ズパターンを形成したもののいずれか又は二つの
組み合わせの鋳型を選ぶことができる。上記鋳型
をここでは「鋳型」と称するものとする。
第4図に示すように、単板からなる「鋳型」3
1をロール又はベルト等のコンベア21によつて
ある所定間隔を保ちつつ直線路上を連続的に移動
させ、この「鋳型」面の上に沿つて「鋳型」の移
動と同一速度で送られる光拡散剤を含有したアク
リル系フイルムFを供給するか、或いはアクリル
系合成樹脂板の原料である単量体又は部分重合体
と同一組成の単量体又は部分重合体を原料タンク
22から供給し、この「鋳型」31面上に薄く塗
布し、この上に「鋳型」31の移動と同一速度で
送られる前記フイルムFを貼着ける。前記フイル
ムFを密着した「鋳型」31aは、「鋳型」31
aからはみ出した部分の前記フイルムFを切断除
去した後、他の「鋳型」と併せて、常法によりセ
ルに組立てられる。このセルは、周辺をガスケツ
トでシールし、その中にアクリル系合成樹脂板の
原料である単量体又は部分重合体を注入し、第一
段の重合において45℃〜95℃で加熱されて硬化
し、第二段の重合において100℃〜150℃で熱処理
される。注入された単量体又は部分重合体が重合
硬化するまでの間に、前記単量体又は部分重合体
中の単量体が、共に供給された光拡散剤を含有し
たアクリル系フイルムFを膨潤及び/又は溶解す
る。重合完結後に「鋳型」から合成樹脂板を剥が
して取り出すと、内部に光拡散剤を含有したアク
リル系フイルムを密着一体化したアクリル系合成
樹脂板が得られる。
本発明は以上の如き構成からなるものであるか
ら、光拡散剤を含有するアクリル系フイルムが、
アクリル系合成樹脂板と密着して渾然一体となつ
た光拡散性能を備えたアクリル系樹脂板が得ら
れ、従来品の如き光拡散層の不均一や剥脱の懸念
のない優れた製品を提供しうる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の典型的な実施例
を示す部分断面図、第3図および第4図は本発明
品を製造するために用いる装置の縦断正面図であ
る。 L……アクリル系合成樹脂板、F……アクリル
系フイルム、R……合成樹脂薄層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリル系合成樹脂板に光拡散剤を含有した
    アクリル系フイルムが積層されたものであつて、
    該アクリル系フイルムが、前記アクリル系合成樹
    脂板として重合硬化する前のアクリル系合成樹脂
    板の原料である単量体又は部分重合体によつて一
    部膨潤及び/又は溶解され、重合硬化したアクリ
    ル系合成樹脂板と密着一体となつていることを特
    徴とする内部に光拡散層を有するアクリル系合成
    樹脂板。 2 光拡散剤を含有したアクリル系フイルムが、
    密着一体となつているアクリル系合成樹脂板と同
    一組成の合成樹脂薄層を被覆したものである特許
    請求の範囲第1項記載の内部に光拡散層を有する
    アクリル系合成樹脂板。 3 アクリル系合成樹脂板が、メタクリル樹脂板
    である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の内
    部に光拡散層を有するアクリル系合成樹脂板。 4 アクリル系フイルムが、アルキルメタクリレ
    ートを主成分とするフイルムである特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の内部に光拡散層を有す
    るアクリル系合成樹脂板。 5 光拡散剤が、無水珪酸、珪酸カルシウム、酸
    化マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
    ム、タルク、ドロマイト、ガラス等の微粉末のそ
    れぞれ及びそれらの混合物からなる特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の内部に光拡散層を有す
    るアクリル系合成樹脂板。 6 アクリル系合成樹脂板として、一つの面がフ
    レネルレンズパターンを形成する特許請求の範囲
    第1項ないしは第5項いずれかの項記載の内部に
    光拡散層を有するアクリル系合成樹脂板。 7 アクリル系合成樹脂板として、一つの面がレ
    ンチキユラーレンズパターンを形成する特許請求
    の範囲第1項ないしは第5項いずれかの項記載の
    内部に光拡散層を有するアクリル系合成樹脂板。 8 アクリル系合成樹脂板の少くとも一つの面が
    微少な凹凸面を形成してなる特許請求の範囲第1
    項ないしは第7項いずれかの項記載の内部に光拡
    散層を有するアクリル系合成樹脂板。
JP13134186A 1986-06-06 1986-06-06 内部に光拡散層を有するアクリル系合成樹脂板 Granted JPS6242838A (ja)

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