JPS6253157B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6253157B2
JPS6253157B2 JP51139654A JP13965476A JPS6253157B2 JP S6253157 B2 JPS6253157 B2 JP S6253157B2 JP 51139654 A JP51139654 A JP 51139654A JP 13965476 A JP13965476 A JP 13965476A JP S6253157 B2 JPS6253157 B2 JP S6253157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fractions
medium
antibiotic
deionized water
fraction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51139654A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5265293A (en
Inventor
Jee Katsushidei Patoritsuku
Tee Joojiruman Robaato
Oo Sutapurei Edowaado
Erunandesu Sebasuchian
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck and Co Inc filed Critical Merck and Co Inc
Publication of JPS5265293A publication Critical patent/JPS5265293A/ja
Publication of JPS6253157B2 publication Critical patent/JPS6253157B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P17/00Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
    • C12P17/18Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms containing at least two hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system, e.g. rifamycin
    • C12P17/182Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring heteroatoms in the condensed system
    • C12P17/184Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring heteroatoms in the condensed system containing a beta-lactam ring, e.g. thienamycin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/20Bacteria; Culture media therefor
    • C12N1/205Bacterial isolates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12RINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
    • C12R2001/00Microorganisms ; Processes using microorganisms
    • C12R2001/01Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales
    • C12R2001/465Streptomyces

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 ペニシリンの顕著な抗菌性の発見はこの分野に
おける大なる興味を刺激し、そして結果として、
他のペニシリン、セフアロスポリン、ストレプト
マイシン、バシトラシン、テトラサイクリン、ク
ロラムフエニコール、エリスロマイシンなどのよ
うな多くの他の価値ある抗生物質が見出された。
一般に、これらの抗生物質のそれぞれの抗菌活性
は、或る臨床的に重要な病原菌を包含しない。例
えば、或る抗生物質は主としてグラム−陽性型の
細菌に対してのみ活性である。細菌感染の治療に
おける既存抗生物質の広い使用の過程においても
たらされた獲得耐性は、重大なる耐性の問題を生
じた。 従つて、既知の抗生物質のこの欠点の結果とし
て、広範囲な病原菌並びに特定の微生物の抵抗性
菌株に対して活性な他の抗生物質を見出すべき研
究が要求刺激されている。 本発明は、新規な抗生物質に関するものであ
る。更に詳しくは、本発明は、本明細書中におい
て890A1及び890A3と称する新規な抗生物質に関
するものである。本発明は、稀釈形態、粗製濃縮
物及び純粋な形態の抗生物質を包含する。 本発明の目的は、種々なグラム−陰性及びグラ
ム−陽性微生物の生長の阻止に高度に有効な新規
且つ有用な抗生物質を提供せんとするものであ
る。他の目的は、ストレプトミセスの菌種による
栄養培地の醗酵によつてこれらの新規な抗生物質
を製造する方法を提供せんとするものである。他
の目的は、以下に示す本発明の詳細な説明から明
らかであろう。 本発明の新規な抗生物質は、調節された条件下
においてストレプトミセスフラボグリセウス
(Streptomyces flavogriseus)の新規な菌株を生
長せしめることによつて生産される。 広範囲な分類学的研究によつて、本発明に使用
される微生物の菌株は、ストレプトミセスフラ
ボグリセウス菌種に属するものとして確認されそ
してN.J.のローウエーのMerck & Co.Inc.の
培養菌収集においてMA−4434a(微生物受託番
号微工研菌寄第3792号)及びMA−4600a(微生
物受託番号微工研寄第3793号)と称されている。
それぞれの菌株の培養菌は、ペオリアの米国農
務省、農業研究サービス、北部利用研究開発部、
北部地域研究所の培養菌収集の永久保管に受託さ
れそしてそれぞれ受託番号NRRL8139及び8140と
称されている。 ストレプトミセスフラボグリセウス
NRRL8139は、抗生物質890A1及び890A3を生産
するそしてこれらの抗生物質は醗酵液から実質的
に純粋な形態で単離される。ストレプトミセス
フラボグリセウスNRRL8140は、890A3の検出で
きる量なしに、抗生物質890A1を生産する。 ストレプトミセスフラボグリセウス
NRRL8139の形態学的及び培養特性は、次の表に
示す通りである。 形態学特性−担胞子体は、枝分れしており、直線
状乃至波形状の胞子の鎖からなり、ふさを形成
する。鎖は10より多い胞子からなる長さを有す
る。胞子は球状乃至玉子状0.9μ×1.2μ(970
×)である。 培養特性 オートミル寒天: 栄養生長物−裏面−黄色がかつた黄褐色、羊皮紙
様生長。 気菌系−中程度の灰色で縁どられた明るい灰色。 可溶性色素−なし。 ツアペツク・ドツクス寒天(シユクローズナイ
トレート寒天): 栄養生長物−裏面−暗褐色で縁どられた褐色。 気菌糸−中程度の灰色、ビロード様。 可溶性色素−培地の僅かな褐色化。 卵アルブミン寒天: 栄養生長物−裏面−褐色で縁どられた黄色がかつ
た黄褐色。 気菌糸−黄色がかつた灰色(2dc)及び灰色がか
つた黄色(2db)と混つた中程度の灰色。 可溶性色素−明るい黄色がかつた黄褐色。 グリセロール アスパラギン寒天: 栄養生長物−裏面−黄色がかつた黄褐色、平坦、
広がつている。 気菌糸−強い黄色がかつた色調〜灰色(2dc)を
有するビロード状の明るい灰色。 可溶性色素−なし。 無機塩−澱粉寒天: 栄養生長物−裏面−褐色。 気菌糸−中程度の灰色、ビロード状。 可溶性色素−明るい黄色がかつた黄褐色。 酵母エキス−デキストロース寒天: 栄養生長物−裏面−非常に暗色の褐色で縁どられ
た褐色。 気菌糸−明るい灰色と混つた暗色の灰色、ビロー
ド状。 可溶性色素−なし。 酵母エキス−麦芽エキス寒天: 栄養生長物−裏面−暗褐色。 気菌糸−暗灰色、ビロード状。 可溶性色素−なし。 脱脂乳寒天: 栄養生長物−黄褐色。 気菌糸−まばら、灰色がかつている。 可溶性色素−培地の僅かな褐色化。 ガゼインの加水分解−良好。 リトマスミルク: 栄養生長物−適度の生長環、暗黄褐色。 気菌糸−なし。 色−赤紫色。 凝固及び(または)ペプトン化−完全なペプトン
化、アルカリ性PH8.2となる。 脱脂乳: 栄養生長物−適度の生長環、黄褐色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−黄褐色。 凝固及び(または)ペプトン化−完全なペプトン
化、アルカリ性PH8.0となる。 チロシン寒天: 栄養生長物−裏面−暗褐色。 気菌糸−暗灰色。 可溶性色素−培地の僅かな褐色化。 チロシンの分解−なし。 ペプトン−鉄−酵母エキス寒天: 栄養生長物−黄褐色。 気菌糸−まばら、灰色がかつている。 可溶性色素−なし。 メラニン−なし。 H2S生成−なし。 栄養寒天: 栄養生成物−裏面−暗色の灰色〜褐色で縁どられ
た明るい灰色がかつた褐色。 気菌糸−暗灰色で縁どられた明るい灰色。 可溶性色素−なし。 栄養澱粉寒天: 栄養生長物−灰色で縁どられた黄褐色。 気菌糸−暗灰色で縁どられた中程度の灰色。 可溶性色素−なし。 澱粉の加水分解−良好。 栄養ゼラチン寒天: 栄養生長物−暗灰色で縁どられた無色。 気菌系−灰色がかつた白色。 可溶性色素−なし。 ゼラチンの液化−良好。 馬鈴署プラグ: 栄養生長物−良好な生長、ひどくしわが寄つてい
る。 気菌糸−灰色乃至帯緑色の灰色。 可溶性色素−培地の僅かな褐色化。 レフレル血清培地: 栄養生長物−クリーム色に着色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−なし。 液化−なし。 ゼラチンスタブ: 栄養生長物−クリーム色に着色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−なし。 ゼラチンの液化−良好。 上述した判定表示は、すべて、特に説明しない
限りは、28℃で3週間培養した後にとつたもので
ある。これらの研究に使用した培地のPHは大体中
性即ちPH6.8〜7.2である。説明に使用した色の表
示は、イリノイス州シカゴのコンテイナー・コー
ポレーシヨン・オブ・アメリカのカラー・ハーモ
ニー・マニユアル4版(1958年)の定義によるも
のである。 ストレプトミセスフラボグリセウス
NRRL8139は、また、種々な炭水化物を利用また
は同化する能力についても試験した。この目的に
対して、微生物を炭水化物1%を含有する基合成
培地(プリドハム及びゴツトリエブ)上で28℃で
3週間生長させる。研究に使用した培地のPHは約
中性(6.8〜7.2)である。第1表は、ストレプト
ミセス・フラボグリセウスNRRL8139によるこれ
らの炭水化物源の利用を示し、+は良好な生長、±
は貧弱な生長そして−は特定の炭水化物に対して
生長しないことを示す。 第表 グルコーズ + マルトーズ + アラビノーズ + マンニトール + セルローズ − マンノーズ + フラクトーズ + ラフイノーズ − イノシトール − ラムノーズ + ラクトーズ + シユクローズ ± キシローズ + 温度を変化したときの生長の量及び微生物によ
る酸素要求は次の通りである。 温度範囲(酵母エキス−デキストローズ+塩寒
天)。 28℃−良好。 37℃−良好な栄養生長。気菌糸なし。 50℃−生長しない。 酸素要求(酵母エキス−デキストローズ+塩寒
天中の穿刺培養)。 好気性。 ストレプトミセスフラボグリセウス
NRRL8140の形態学的及び培養特性は次の表に示
す通りである。 形態学的特性−担胞子体は、枝分れしており、直
線状乃至波形状の胞子の鎖からなり、ふさを形
成する。鎖は、10より多い胞子の長さを有す。
胞子は球状乃至玉子状0.9μ×1.2μ(970×)
である。 培養特性 オート・ミル寒天: 栄養生長物−裏面−暗褐色で縁どられた黄色がか
つた黄褐色。 気菌子−中程度の灰色で縁どられた明るい灰色。 可溶性色素−なし。 ツアペツク・ドツクス寒天(シユクローズナイ
トレート寒天): 栄養生長物−裏面−暗褐色で縁どられた褐色。 気菌糸−中程度の灰色、ビロード状。 可溶性色素−なし。 卵アルブミン寒天: 栄養生長物−裏面−強い黄色がかつた黄褐色の部
分を有する灰色がかつた黄褐色。 気菌糸−中程度の灰色、灰色がかつた白色及び黄
色がかつた灰色(2dc)の部分を有す。 可溶性色素−非常に明るい黄褐色。 グリセロールアスパラギン寒天: 栄養生長物−黄色がかつた黄褐色。 気菌糸−まばら、灰色がかつている。 可溶性色素−なし。 無機塩−澱粉寒天: 栄養生長物−裏面−灰色がかつたクリーム色。 気菌糸−中程度の灰色。ビロード状。 可溶性色素−なし。 酵母エキス−デキストローズ+塩寒天: 栄養生長物−裏面−暗褐色。 気菌糸−明るい灰色と混つた暗灰色、ビロード
状。 可溶性色素−なし。 酵母エキス−麦芽エキス寒天: 栄養生長物−裏面−暗褐色。 気菌糸−暗灰色、ビロード状。 可溶性色素−なし ペプトン−鉄−酵母エキス寒天: 栄養生長物−黄褐色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−なし。 メラニン−なし。 H2S生成−なし。 栄養寒天: 栄養生長物−明るい黄褐色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−なし。 栄養澱粉寒天: 栄養生長物−クリーム色に着色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−なし。 澱粉の加水分解−良好。 栄養ゼラチン寒天: 栄養生長物−クリーム色に着色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−なし。 ゼラチンの液化−良好。 ゼラチンスタブ: 栄養生長物−黄褐色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−なし。 ゼラチンの液化−完全。 脱脂乳寒天: 栄養生長物−黄褐色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−なし。 カゼインの加水分解−良好。 リトマスミルク: 栄養生長物−黄褐色の生長環。 気菌糸−なし。 色−褐色がかつた赤紫色。 凝固及び(または)ペプトン化−完全なペプトン
化、アルカリ性PH8.0となる。 脱脂乳: 栄養生長物−黄褐色、適度な生長環。 気菌糸−なし。 可溶性色素−明るい褐色。 凝固及び(または)ペプトン化−完全なペプトン
化、アルカリ性PH8.5となる。 馬鈴署プラグ: 栄養生長物−良好、黄褐色に着色。 気菌糸−非常にまばら、白色がかつている。 可溶性色素−なし。 レフレル血清培地: 栄養生長物−クリーム色に着色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−なし。 液化−なし。 チロシン寒天: 栄養生長物−黄褐色。 気菌糸−なし。 可溶性色素−培地の僅かな褐色化。 チロシンの分解−非常に僅か。 上述した判断表示は、すべて、特に説明しない
限りは、28℃で3週間培養した後にとつたもので
ある。これらの研究に使用した培地のPHは、大体
中性即ち6.8〜7.2である。説明に使用した色表示
は、イリノイス州シカゴのコンテイナー・コーポ
レーシヨン・オブ・アメリカのカラー・ハーモニ
ー・マニユアル4版(1958年)の定義によるもの
である。 ストレプトミセスフラボグリセウス
NRRL8140は、また、種々な炭水化物を利用また
は同化する能力についても試験した。この目的の
ために、微生物を炭水化物1%を含有する基合成
培地(プリドハム及びゴツトリエブ)上で28℃で
3週間生長する。研究に使用した培地のPHは大体
中性(6.8〜7.2)である。第表は、ストレプト
ミセス・フラボグリセウスNRRL8140によるこれ
らの炭水化物の利用を示し、+は良好な生長、±は
貧弱な生長そして−は特定の炭水化物に対して生
長しないことを示す。 第表 グルコーズ + マントーズ + アラビノーズ + マンニトール + セルローズ − マンノーズ + フラクトーズ + ラフイノーズ ± イノシトール ± ラムノーズ + ラクトーズ + シユクローズ ± キシローズ + 温度を変化したときの生長の量及び微生物によ
る酸素要求は次の通りである。 温度範囲(酵母エキス−デキストローズ+塩寒
天): 28℃−良好。 37℃−適度な栄養生長、気菌糸なし。 50℃−生長しない。 酸素要求(酵母エキス−デキストローズ+塩寒天
中の穿刺培養): 好気性。 本発明の新規な抗生物質の生産に対して、本発
明は微生物ストレプトミセスフラボグリセウス
または説明の目的のために与えた前記の生長及び
顕微鏡的特性に充分に答える微生物に制限される
ものでないことは理解されるべきである。事実、
×−照射、紫外線照射、ナイトロジン・マスター
ド、フアージ露出などのような種々な手段によつ
て本明細書に説明した微生物から得られた変種の
使用を包含するものである。 本発明の新規な抗生物質890A1及び890A3は、
微生物ストレプトミセスフラボグリセウスの菌
株で接種した適当な水性栄養培地の調節された条
件下における好気的醗酵中に生産される。他の抗
生物質の生産に対して使用されている培地のよう
な水性培地が、890A1及び890A3の生産に対して
適当している。このような培地は、微生物によつ
て同化し得る炭素、窒素及び無機塩の源を含有し
ている。 一般に、炭水化物例えばデキストローズ、グル
コーズ、フラクトーズ、マルトーズ、シユクロー
ズ、キシローズ、マンニトールなどのような糖類
及びデキストリン、穀類例えばオート麦、ライ
麦、玉蜀黍澱粉、玉蜀黍粉などのような澱粉を、
栄養培地中の同化性炭素源として単独でまたは組
合せて使用することができる。培地に使用される
炭水化物源の正確な量は、一部分、培地の他の成
分によつてきまつてくるが、一般に炭水化物の量
は培地の約1〜6重量%の間に変化する。これら
の炭素源は、個々に使用することができるまたは
幾つかのこのような炭素源を培地中で一緒にする
ことができる。一般に、多くの蛋白質物質を醗酵
法における窒素源として使用することができる。
適当な窒素源は、例えば、酵母加水分解物、プラ
イマリーイースト、大豆粉、綿実粉、カゼインの
加水分解物、玉蜀黍浸出液、デイスチラーズ・ソ
リユーブルスまたはトマトペーストなどを包含す
る。窒素源は、単独でまたは組合せて、水性培地
の約0.2〜6重量の範囲の量で使用される。培地
に混合し得る栄養無機塩は、ナトリウム、カリウ
ム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、
フオスフエート、サルフエート、クロライド、カ
ーボネートなどのイオンを生ずることのできる普
通使用されている塩である。また、コバルト、マ
ンガン及び鉄のような微量の金属も包含せしめら
れる。 例に説明した培地は単に使用し得る広範囲な
種々な培地の例示であつてそして限定されるべき
ものとみなすべきでないことは注意しなければな
らない。 醗酵は約20〜37℃の範囲の温度で実施される
が、最適の結果に対しては醗酵を約23℃〜28℃の
温度で行うことが好適である。ストレプトミセ
ス・フラボグリセウス培養菌の菌株を生長せしめ
そして抗生物質890A1及び890A3を生産するのに
適した栄養培地の初期PHは約6.0〜8.0に変化する
ことができる。 新規な抗生物質890A1及び890A3は表面及び深
部培養によつて生産されるけれども、醗酵を深部
状態で実施することが好適である。 抗生物質の小規模の醗酵は、抗生物質−生産培
養菌を適当な栄養培地に接種し、次に生産培地に
移した後に醗酵を振盪機上で約28℃の一定の温度
で数日間進行せしめることによつて有利に実施さ
れる。 醗酵は、1またはそれ以上の種子展開の段階を
経るようにして栄養培地を含有する減菌フラスコ
中で開始される。種子段階に対する栄養培地は、
炭素及び窒素源の何れかの適当な組合せからな
る。種子フラスコは約28℃の一定の温度の室で1
日間または生長が満足されるまで振盪し次に得ら
れた生長物を使用して第2段階の種子または生産
培地に接種する。使用する場合は、中間段階種子
フラスコは実質的に同じ方法で進行せしめそして
最後の種子段階からのフラスコの内容物を使用し
て生産培地に接種する。接種したフラスコは一定
の温度で数日間振盪しそして培養期間の終りに、
フラスコの内容物を遠心処理または過する。 大規模な実施に対しては、醗酵培地を撹拌する
撹拌機及び通気装置を具備した適当なタンク中で
醗酵を実施することが好適である。この方法によ
れば、栄養培地をタンク中で製造しそして約120
℃までの温度で加熱することによつて滅菌する。
冷却後に、滅菌培地を予め生長した生産培養菌の
種子で接種し次に栄養培地を撹拌及び(または)
通気し乍らそして約24〜28℃の温度を維持し乍ら
醗酵を例えば1〜6日のような期間進行せしめ
る。抗生物質890A1及び890A3を生産するこの方
法は、特に大量の抗生物質を製造するのに適当し
ている。 抗生物質890A1及び890A3の物理的及び化学的性
質 抗生物質890A1の性質 抗生物質890A1は酸性物質であつて、中性PHに
おける電気泳動に対して陽極に向つて移動する。 抗生物質890A1のナトリウム塩は、水溶液から
凍結乾燥した場合白色粉末であつてそして水に非
常に可溶性である。 紫外線吸収スペクトルは、299.5nmでλmaxそ
して242nmでλminを有す。中性PHにおける水中
の抗生物質890A1のナトリウム塩の溶液の300nm
におけるE%は、純粋な試料に対して208であ
る。300nm及245nmにおける吸収度値の比は4.25
でありそしてA300/A210比は1.41である。300nm
における吸収の92%以上はヒドロキシルアミンと
の反応によつて除去することができるそして同様
な減小はシステインとの反応に対して観察され
る。 890A1の円偏光二色性スペクトルは、290.5nm
での正の極大(比楕円度5270度−ml/デシメート
ル−g)、250nmでのO楕円度点及び214nmでの
負の極小(比楕円度−10.910度−ml/デシメート
ル−g)を示す。 次の表は、以下DSSと称する内部標準ナトリウ
ム2・2−ジメチル−2−シラペンタン−5−ス
ルフオネートに関してのD2O中の890A1ナトリウ
ム塩に対する100MHz−NMRシグナルを示す。化
学的シフトはppmでそして結合定数はHzで与え
る。見掛けの多重度を示す。 1.35(d、j=6.5);1.98(s);3.63(dの
d、j=5.2及びj=9.8);〜4.02−4.26
(m);3.18(dのd、j=〜11及びj=10);
3.41(t、j=6);2.97(tのd、j=3.5及び
j=6)。 ビブリオパーコランスATCC8461に対して測
定した890A1の抗菌力価は、HAEA300単位当り
250単位であるとして定義される。 抗生物質890A3の性質 抗生物質890A3は酸性物質であつて、中性PHに
おける電気泳動に対して陽極に向つて移動する。 ナトリウム塩は水溶液から凍結乾燥した場合白
色粉末である。 紫外線吸収スペクトルは、300.5nmで極大そし
て243nmで極小を有す。中性PHにおける水中の
抗生物質890A3のナトリウム塩の溶液の300nmに
おけるE%は純粋な試料に対して375である。
300nm及び245nmにおける吸収度の比は3.54であ
る。300nmにおける吸収の90%以上は、ヒドロ
キシルアミンとの反応によつて除去し得るそして
同様な減小はシステインとの反応に対して観察さ
れる。 890A3の円偏光二色性スペクトルは、294nmで
の正の極大(比楕円度9127度−ml/デシメートル
−g)、249nmでのO楕円度点及び220nmでの−
15.053度−ml/デシメートル−gの比楕円度を有
している。 次の表は、内部標準DSSに関してのD2O中の
890A3ナトリウム塩に対する100MHz−NMRシグ
ナルを示す。化学的シフトはppmでそして結合
定数はHzで与える。見掛けの多重度を示す。 1.29(d、J=6.5);1.98(s);3.42(dの
d、J=5及びJ=2.4);〜4.01〜4.28(m);
3.14(dのd、J=5及びJ=9);3.39(t、
J=6.5);2.92(tのd、J=〜4及びJ=
6)。 ビブリオ・パーコランスATCC8461に対して測
定した890A3の抗菌力価はHAEA300単位当り31
単位である。 890A1及び890A3の質量スペクトル分析 890A1及び890A3に対する質量スペクトルデー
タを、ジメチルフオルムアミド中でのビス−トリ
メチルシリルトリフルオロアセトアミドと抗生物
質のアンモニウム塩とから製造されたトリメチル
シリル誘導体に対して得る。アンモニウム塩への
抗生物質のナトリウム塩の交換は、酸性イオン交
換樹脂のアンモニウム塩を使用することによつて
実施される。 890A1及び890A3のトリメチルシリル化は、3
つの異なる誘導体即ちジ−及びトリ−トリメチル
シリル誘導体(それぞれM.W.458及び530)及び
少量のβ−ラクタム環が開放された加水分解生成
物のテトラ−トリメチルシリル誘導体(M.
W.620)を与える。 もつとも重要な質量スペクトル部分の値は次に
示す通りである。 ジ−トリメチルシリル誘導体 443.1495;
301.1034;300.0962;241.0590及び86.0610。 トリ−トリメチルシリル誘導体 515.1931;
373.1422及び158.1000 テトラ−トリメチルシリル誘導体(低レゾリユー
シヨン・シグナルのみ観察される。) 620及び
605 抗生物質890A1及び890A3は次に示すような分
子構造を有する異性体であると信じられる。 抗生物質890A1及び890A3は、更に次の抗菌ス
ペクトルプロフイルによつて特徴づけられる。 抗菌スペクトルプロフイルを測定する試験は、
種子を入れた栄養寒天及び0.2%の酵母エキス5
mlを含有する100×15mmのペトリー・プレートの
表面に0.015mlの小滴を適用することによつて実
施される。抗生物質890A1は33μg/mlの濃度で
試験しそして抗生物質890A3は182μg/mlの濃
度で試験した。阻止帯域の直径(mm)で示した結
果は第表に示される通りである。 【表】 抗生物質890A1はグラム−陽性及びグラム−陰
性菌に対して生体内活性を示すそしてそれ故に動
物及び人間における細菌感染の抑制に有用であ
る。生体内活性度の測定においては、試験のため
に抗生物質890A1を0.15M Nacl、0.01M燐酸ナト
リウム(PH7.0)溶解稀釈して5つの4倍にうす
めた濃度の薬剤を得る。体重平均約21gの雌の白
スイス廿日鼠をブロスに懸濁した試験微生物で腹
腔内的に感染せしめる。注入した微生物の数を標
準プレート−カウント技術によつて測定する。感
染時及び6時間後に、若干の鼠を抗生物質で腹腔
内的に処理する。5匹の廿日鼠を試験されるそれ
ぞれの濃度の薬剤に対して使用する。更に、注入
される薬剤の量が有毒であるか否かを測定するた
めに感染しない2匹の廿日鼠を抗生物質で処理す
る。感染した処理しない廿日鼠の50%の死の原因
となつた微生物の数(LD50)を計算するために、
感染培養菌の幾つかの稀釈のそれぞれに対応する
5匹の廿日鼠の比較対照をそれぞれの試験に含め
る。この計算は、感染後7日目の生存データーを
使用して行う。同時に感染した鼠の50%を保護す
る薬剤の量(ED50)を計算する。 この試験にうけしめたそして抗生物質で処理し
ない動物は、すべて、48時間の感染中に死亡し
た。サルモネラ・シヨツトムエラリMB−2837に
対して1μg当り5.5単位の力価を有する抗生物
質890A1の効率は以下に示す通りである。 【表】 抗生物質890A1及び890A3は、種々なグラム−
陽性及びグラム−陰性細菌に対して活性な価値あ
る抗菌剤でありそして従つて、人間及び家畜医薬
として利用されることが判つた。本発明の化合物
は、単独でまたは抗菌性薬剤のような他の薬剤と
組合せてグラム−陽性またはグラム−陰性細菌例
えばスタフイロコツクスオーレウスプロテウ
ス・ミラビリスエシエリシア・コリークレブ
シエラ・プノイモニー及びエンテロバクター
ロアカエによつて起る感染の治療に使用すること
ができる。本発明の抗菌性物質は、更に、動物飼
料に対する添加剤として、食料品を防腐するため
に及び殺菌剤として利用することができる。例え
ば、医薬及び歯科装置における有害な細菌の生長
を破壊及び阻止するために及び有害な細菌の生長
を阻止するための工業的適用例えば水−基ペイン
ト及びペーパーミルの白水における殺菌剤とし
て、これらの化合物を溶液1ミリオン当り抗生物
質約0.1〜100部の範囲好適には溶液1ミリオン当
り抗生物質約1〜10部の範囲の濃度において水性
組成物に使用することができる。 本発明の抗生物質は、単独の活性成分としてま
たは1またはそれ以上の他の抗性物質または1ま
たはそれ以上の薬学的に活性な物質と組合せて
種々な医薬製剤に使用することができる。前者の
例として、抵抗性微生物が出現する機会を最小に
するためにゲンタマイシンのようなアミノシクリ
トール抗生物質を一緒に投与することができる。
後者の例として、ジフエノキシレート及びアトロ
ピンを胃腸炎の治療に対して企図された投与使用
形態において一緒にすることができる。抗生物質
は、カプセル形態においてまたは錠剤、粉末、液
状溶液、懸濁液またはエリキサーとして使用する
ことができる。抗生物質は、経口的、局所的、静
脈的または筋肉内的に投与することができる。更
に、抗生物質890A1及び890A3は互に一緒にして
使用することができる。 経口投与用の錠剤及びカプセルは、単位使用形
態になし得るそして結合剤例えばシロツプ、アラ
ビヤゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガント
ゴムまたはポリビニールピロリドン;交填剤例え
ばラクトーズ、糖類、玉蜀黍澱粉、燐酸カルシウ
ム、ソルビトールまたはグリシン;潤滑剤例えば
ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレ
ングリコール、シリカ;崩壊剤例えば馬鈴署澱粉
または利用し得る湿潤剤例えばナトリウムラウリ
ルサルフエートを含有し得る。錠剤は、当該技術
においてよく知られている方法によつて被覆する
ことができる。経口的液状製剤は、水性または油
性懸濁液、溶液、乳濁液、シロツプ、エリキサー
などの形態になし得るまたは使用前に水または他
の適当なベヒクルで再構成し得る乾燥製品として
与えることができる。このような液状製剤は、懸
濁剤例えばソルビトールシロツプ、メチルセルロ
ーズ、グルコーズ/糖シロツプ、ゼラチン、ヒド
ロキシエチルセルローズ、カルボキシメチルセル
ローズ、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは水
素添加可食脂肪;乳化剤例えばレシチン、ソルビ
タンモノオレエートまたはアラビヤゴム;可食油
を包含する非水性ベヒクル例えばアーモンド油、
分留榔子油、油状エステル、プロピレングリコー
ルまたはエチルアルコール;防腐剤例えばメチル
またはプロピルP−ヒドロキシベンゾエートまた
はソルビン酸のような普通の添加剤を含有し得
る。坐薬は普通の坐薬基例えばココア・バターま
たは他のグリセライドを含有する。 注射用組成物は、アンプル中の単位使用形態と
してまたは防腐剤を添加した多使用容器として与
えることができる。組成物は、懸濁液、溶液、油
性または水性ベヒクル中の乳濁液の形態をとり得
るそして懸濁剤、安定剤及び(または)分散剤の
ような処方剤を含有し得る。このようにする代り
に、活性成分は、適当なベヒクル例えば滅菌した
発熱性物質を含有していない水で使用前に再構成
する粉末形態になし得る。 組成物は、また、鼻及び咽喉または気管支組織
の粘膜を経て吸収される適当な形態に製造し得る
そして普通粉末または液状スプレーまたは吸入
剤、ロゼンジ、咽喉ペイントなどの形態になし得
る。眼または耳の医薬に対しては、製剤は、液状
または半固体の形態の固々のカプセルとして与え
得るまたは滴下剤などとして使用し得る。局処的
適用は、軟膏、クリーム、ローシヨン、ペイン
ト、粉末などのように疎水性または親水性基剤中
で処方し得る。 また、担体以外に、本発明の組成物は、安定
剤、結合剤、酸化防止剤、防腐剤、潤滑剤、懸濁
剤、粘性化剤または風味剤などを含有し得る。 にわとり、牛、羊、豚などの治療におけるよう
な家畜医薬においては、組成物は、例えば、長時
間作用するまたはすみやかに放出する型の乳腺内
製剤として処方し得る。 投与される使用量は、大部分、処理される患者
の条件、宿主の重量及び感染の型、投与の方法及
び頻度、一般的感染に対して好適な非経口的投与
法及び腸感染に対する経口的投与法などによつて
きまつてくる。 人間の細菌感染の治療においては、本発明の化
合物は、抗性物質を投与する普通の方法に従つ
て、好適には分割した使用量例えば1日について
3〜4回に分割した使用量で約2〜600mg/Kg/
日好適には約5〜100mg/Kg/日の量を経口的に
または非経口的に投与する。本発明の化合物は、
適当な生理学的に利用し得る担体または賦形剤と
共に活性成分例えば25、330、400または1000mgを
含有する使用単位で投与し得る。使用単位は、溶
液または懸濁液のような液状製剤または錠剤また
はカプセルのような固体の如き形態になし得る。
勿論理解されるように、最適の使用量は処理され
る感染の型及び程度によつてきまつてくるそして
小児使用に対してはより少ない使用量が使用され
る。このような調節は、すべて当該分野における
開業医の熟練の範囲にある。 890A1及び890A3の非毒性の医薬的に利用し得
る塩例えば無機及び有機塩基をもつて形成された
医薬的に使用し得る塩は本発明に包含されるもの
である。このような塩は、例えば、アルカリ金属
またはアルカリ土類金属水酸化物、炭酸塩または
重炭酸塩から誘導された金属塩例えばナトリウ
ム、カリウム、アンモニウム及びカルシウムから
誘導された塩及びモノアルキルアミン、ジアルキ
ルアミン、トリアルキルアミン、低級アルカノー
ルアミン、ジ低級アルカノールアミン、低級アル
キレンジアミン、N・N−ジアラルキル低級アル
キレンジアミン、アラルキルアミン、アミノ置換
低級アルカノール、N・N−ジ低級アルキルアミ
ノ置換低級アルカノール、アミノ−、ポリアミノ
及びグアニジノ−置換低級アルカン酸及び窒素−
含有複素環式アミンのような第1級、第2級また
は第3級アミンから誘導された塩を包含する。代
表的な例は、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニ
ウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、水酸化カリウム、炭酸カルシウム、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジ
ン、N−エチルピペリジン、モルフオリン、キニ
ン、リジン、プロタミン、アルギニン、プロカイ
ン、エタノールアミン、モルフイン、ベンジルア
ミン、エチレンジアミン、N・N′−ジベンジル
エチレンジアミン、ジエタノールアミン、ピペラ
ジン、ジメチルアミノエタノール、2−アミノ−
2−メチル−1−プロパノール、テオフイリン、
N−メチルグルカミンなどから誘導された塩を包
含する。 本発明の化合物の塩は、当該技術においてよく
知られている普通の方法により製造し得る。例え
ば、モノナトリウム塩のようなモノ塩は、適当な
溶剤中で水酸化ナトリウム1当量を生成物()
1当量で処理することによつて得られる。また、
2価陽イオンとの混合塩は、2価の塩基1モルを
生成物()1モル+他の酸1当量と合すること
によつて製造し得る。このようにする代りに、塩
は水酸化カルシウムのような2価の陽イオンを有
する塩基1当量を生成物()1当量で処理する
ことによつて得ることができる。本発明の塩は、
薬学的に使用し得る非毒性の誘導体であつて、こ
れは適当な単位使用医薬形態における活性成分と
して使用することができる。また、これらは、他
の薬剤と合して広いスペクトルの活性度を有する
組成物を与えることができる。 本明細書に説明した方法によつて製造された抗
生物質890A1及び890A3を含有する醗酵液は、ビ
ブロ・パーコランス(ATCC8461)を使用せしジ
スクージフユージヨン試験によつて試験した場
合、1ml当り約2〜170単位の範囲の活性度を有
す。890A1及び890A3の1mg当り少なくとも5単
位の活性度を有する抗生物質は、多数の方法によ
つて精製及び採取することができる。1つのこの
ような方法は、抗生物質890A1及び890A3を強塩
基性陰イオン交換樹脂に吸着せしめることからな
る。このような強塩基性陰イオン交換樹脂の例
は、スチレン−ジビニルベンゼン母体を有するも
の例えばポリスチレン核第4級アンモニウム樹脂
ダウエツクス1×2(ミシガン州のミドランドの
ダウ・ケミカル・カンパニーによつて製造され
た)である。強塩基性交換樹脂のこの級の他の代
表的な樹脂は次の通りである。ジユオライトA−
40、A−42、A−101、A−102及びA−114(カ
リフオルニア州レツドウツド市のケミカル・プロ
セス・カンパニーによつて製造された)、アンバ
ーライトIRA−400、IRA−401及びIRA−410。
前述したようにする代りに、アンバーライトIRA
−68のような弱塩基性陰イオン交換樹脂を使用し
得る。(アンバーライト樹脂は、ペンシルバニア
州フイラデルフイア5、ワシントンスクエアのロ
ーム・アンド・ハスによつて製造された)。 吸着された抗生物質は、陰イオン交換樹脂から
水性塩溶液で容易に溶離される。若し必要なら
ば、そのようにして得られた溶離液は更に他の精
製法によつて精製することができる。このよう
に、XAD−7または8のような中間極性
(intermediate polarity)のアクリル酸エステル
重合体で充填したカラムを通してまたはXAD−
1、2及び4好適にはXAD−2のようなポリス
チレン、非極性の疎水性交叉結合ジビニルベンゼ
ン重合体で充填したカラムを通して溶離液を通過
させることによつて溶離液を精製することができ
る。(XAD−1、2、4、7及び8はペンシルバ
ニア州フイラデルフイア5、ワシントンスクエア
ーのローム・アンド・ハスによつて製造され
た)。この方法は、部分的に抗生物質890A1及び
890A3を分割する。890A1に富んだフラクシヨン
及び890A3に富んだフラクシヨンを集める。これ
らの集めたフラクシヨンを更に精製する。 更に精製された抗生物質890A1及び890A3を得
る方法は、ビオーゲルP−2(カリフオルニア州
リツチモンドのビオ・ラドによつて製造された)
のような1800より大なる分子量を有する分子を排
除する孔サイズを有するポリアクリルアミドゲル
を通すゲル過の使用による。セフアデツクスG
−10のような他のゲルもまた脱塩に対して使用す
ることができる。 抗生物質890A1及び890A3を醗酵液から高純度
で得ることのできる好適な方法は、遠心分離処理
または過して固体を除去し、クロライドサイク
ルのダウエツクス−1×2のような陰イオン交換
樹脂に吸着させそして3〜5%のNaClを用いる
クロライドサイクルで溶離し(これは抗生物質を
濃縮しそして部分的に精製する。)、適当に製造し
たXAD−2のカラムに通す(これは抗生物質を
遅延しそしてそれによつてダウエツクス−1×2
溶離液を精製及び脱塩する。)ことからなる。更
に、抗生物質890A3は抗生物質890A1よりも遅延
しそしてそれによつて2種の抗生物質が部分的に
分割される。890A1及び890A3を含有するフラク
シヨンを集めそして更に精製する。ダウエツクス
−1×2−400メツシユ樹脂上でクロマトグラフ
イー処理し次にNacl及び(または)NH4clで溶離
して大部分のUV吸収不純物を含有しない生成物
を得る(NH4clは溶離剤中の若干の緩衝能を与え
るために使用する。)次にビオーゲルP−2また
はセフアデツクスG−10上で脱塩してダウエツク
ス−1×2クロマトグラフイー中に導入された塩
を除去しそして更に抗生物質中の他の不純物の量
を減少する。 低力価の醗酵液を前述した方法によつて処理し
た場合、最終物質は、外部からの不純物の量(50
%以上)を有す。これらの不純物は、更にダウエ
ツクス−1×2−400メツシユ上のクロマトグラ
フイー処理及び塩化ナトリウム及び50%メタノー
ルを含有する溶液による溶離によつて減少し得
る。低力価の醗酵液から抗生物質を単離する場
合、第2の段階のXAD−2クロマトグラフイー
処理を行うことが有利である。これは更に精製
し、残留塩を除去しそして抗生物質890A1を8903
から部分的に分割する。特に、890A3は890A1
りおそく溶離されるそして2種の抗生物質は
HAEA300に対する生物活性の異なる比によつて
区別し得る。250のビブロパーコランス
ATCC8461に対する生物活性対HAEA300の比を
示すフラクシヨンは抗生物質890A1を含有しそし
て31のビブロパーコランスATCC8461に対する
生物活性対HAEA300の比を示すフラクシヨンは
抗生物質890A3を含有する。 抗生物質890A3に富んだフラクシヨンはペニシ
リナーゼで処理して残留する微量の抗生物質
890A1を除去しそして更にダウエツクス−1×2
及びセフアデツクスG−10上のクロマトグラフイ
ー処理によつて精製する。 実験的規模の操作(試料容量20以下)におい
ては、XAD−2クロマトグラフイー以外のクロ
マトグラフイー工程は、すべて、2〜5℃の冷室
で実施する。XAD−2クロマトグラフイー処理
は、特に説明しない限りは、室温で実施する。貯
蔵される抗生物質溶液のPHは、稀NaOHまたは
Hcl溶液の注意深い添加によつて7〜8に調整す
る。水溶液は冷却器または好適には氷水中で貯蔵
するそして50%メタノール溶液は−20℃で貯蔵す
る。 抗生物質890A1及び890A3を得る精製法のフロ
ーシートをそれぞれ第1図及び第2図に示す。 【表】 【表】 抗生物質890A1及び890A3に対する試験法 生物試験 試験徹生物としてビブリオパーコランス
ATCC8461またはサルモネラガリナルムMB
−1287を使用して寒天プレートデイスク−拡散
法を使用する。抗生物質890A1の精製した試料
を標準として使用する。 ビブリオパーコランスATCC8461を含有す
るプレートを以下の通り製造する。 ビブリオパーコランスATCC8461の凍結乾
燥培養菌を蒸溜水中にジブゴ栄養ブロス8g/
及び酵母抽出液2g/を含有する滅菌培地
15mlに懸濁する。この培地は“栄養ブロス−酵
母抽出液”(以下NBYEと称す。)と称する。培
養菌を回転振盪機上で28℃で一夜培養する。こ
の培養物を使用してNBYE中に1.5%の寒天を
含有する斜面培養基の表面に接種しそして接種
した斜面培養基を28℃で一夜培養し次に冷蔵庫
中で貯蔵する。 単一の凍結乾燥培養菌から製造したこの冷却
斜面培養菌をその製造のときから4週間までの
間に次の通り使用する。斜面培養菌からの接種
体の1ループを250mlの三角フラスコに含有さ
れているNBYE15mlに分散する。このものを回
転振盪機上で28℃で一夜培養し次に660nmで
50%透過率を示す濃度にうすめる。この稀釈し
た培養物の一部33.2mlを寒天15gを含有する
NBYE1に加え次に46℃に保持する。接種し
た寒天−含有培地を1皿当り5mlになるように
して100×15mmのプラスチツク・ペトリー皿に
注加し、冷却し次に使用前5日までの間2〜4
℃に保持する。 サルモネラガリナルムMB−1287を含有す
るプレートを以下の通り製造する。 凍結し次に凍結乾燥し次に真空下で密閉した
脱脂ミルク中のサルモネラガリナルムMB−
1287細胞を含有する密閉管を開きそしてブレー
ン・ハート・侵出ブロス(Brain Heart
lnfusion broth)15mlに接種する。細胞を37℃
で振盪することなしに一夜生長せしめ次に培養
物を0.8%BBL栄養ブロス+0.2%ジフコ酵母抽
出液+1.5%寒天の斜面培養基上に接種する。
37℃で一夜生長せしめた後に、培養菌の1ルー
プを斜面培養基から0.8%栄養ブロス+0.2%酵
母抽出液50mlを含有するフラスコに移す。フラ
スコを一夜振盪し次にこの培養物20mlを滅菌し
た0.8%栄養ブロス+0.2%酵母抽出液+1.5%寒
天の1に接種し次に48℃に冷却する。接種し
たNBYE寒天を1皿当り5mlになるようにして
100×15mmのプラスチツク・ペトリー・皿に注
加しそしてプレートを使用するまで0〜3℃に
保持する。 1/2吋の直径の紙デイスクを試験すべき溶
液に浸漬しそして寒天上におく。このようにす
る代りに、乾燥デイスク上に1/10mlの溶液をペ
ピツトでおくことによつてデイスクに溶液を与
え次にデイスクを寒天上におくことができる。
適当な培養(サルモネラガリナルムMB−
1287に対しては37℃で9〜18時間そしてビブリ
オ・パーコランスに対しては25℃で12〜24時
間)後に阻止帯域の直径を測定する。若し必要
ならば、試験すべき溶液をPH7.4の0.05M燐酸
カリウム緩衝液〔これは燐酸カリウム緩衝液
(以下KPBと称す。)と称す。〕または脱イオン
化水中でうすめる。 力価の計算は次の通り行う。890A1または
890A3の溶液の帯域直径及びこの溶液の4倍稀
釈(KPB中)の帯域直径を測定することによ
つてスロープを測定する。それぞれの濃度の2
つのデイスクを単一プレート上で試験しそして
それぞれの濃度における平均帯域サイズを測定
する。スロープは、平均帯域サイズの差の1/2
に等しい。次に力価を次式によつて計算する。 【表】 力 価 〓 スロープ 〓
〓(標準の力価)〓稀釈〓10
(単位〓ml)
式中、Dは未知のものによつて形成される帯
域の平均直径である。Dsは標準帯域の平均直
径である。“稀釈”は未知のものを試験前にう
すめた程度である。若し、標準が使用されない
場合は、Dsは25mmであると仮定されるそして
(標準の力価)は1単位/mlとしてとられる
ビブリオパーコランスATCC8461に対して
測定する場合)。純粋な890A1は、標準として
使用す場合、300nmにおけるヒドロキシルア
ミン消失性吸光度単位当り250単位の力価を有
するものとして定義される。従つて、抗生物質
890A3の力価は300nmにおけるヒドロキシルア
ミン−消失吸収単位当り31単位である。 サルモネラガリナルムMB−1287プレート
に対する試験に対しては、スロープはビブリ
オ・パーコランスATCC8461プレートに対する
と同じ方法で測定する。標準が使用されない場
合は、単に相対的力価のみが計算される。若し
スロープが測定されない場合は、2.3mmの値が
仮定される。力価計算はビブリオパーコラン
スATCC8461試験を使用した場合のように行
う。若し890A1標準が使用されない場合は、微
生物の感受性が正常な範囲にあることを説明す
るために250mg/mlにおけるペニシリンGの比
較対照を使用することができる。 “890試験単位”を測定する試験法 普通のデイスク−プレート試験法を使用する
そしてデイスクは直径1/2吋である。きまりき
つたような注入10ml/ビブリオパーコランス
(ATCC8461)を接種したプレートを使用する
そして標準はセフアロリジンである。セフアロ
リジンの4つの濃度は標準3.12、6.25、12.5及
び25mcg/mlを構成する。12.5mcg/mlは参照
溶液である。標準に対する5mlのプレート上に
帯域直径は次の通りである。濃度(mcg/ml) 帯域直径(mm) 3.12 16.8 6.25 22.3 12.5 25.0 25 29.6 単位は、5mlのプレート上に25mmの阻止帯域
を生ずる抗生物質の量として定義される。それ
故に、この試験においては、1ml当りセフアロ
リジン12.5mcgの濃度が890Aの1単位に相当す
るものとみなされる。セフアロリジンに対する
線のスロープは、4.0であるので、試料の力価
の計算は4.0のスロープを使用して行う。 ヒドロキシルアミン反応 抗生物質890A1及び890A3はヒドロキシルア
ミンと反応しそして300nmで非常に減少され
た吸収を有する物質を生成する。これは、抗生
物質890A1及び890A3の定量的試験の基礎を与
える。 試験される溶液に、0.8MK2HPO4及び
0.2MKH2PO4を含有する溶液1/20容量を加える
ことによつて、燐酸カリウムに関して0.05M、
PH7.4とする。1Mヒドロキシルアミン塩酸塩1/
100容量加えそして300nmにおける吸収を30秒
〜2分の間隔で測定する。反応を22〜28℃でつ
づける。一次反応速度を仮定し、はじめの10分
間での吸光度減少から半減期を推定し、この半
減期から吸光度減少が起らなくなる時間を推定
し、その時間を過ぎるまで観察を続ける。その
時点で減少が認められなくなつておれば、その
全吸光度減少量(稀釈効果とヒドロキシルアミ
ンの吸光度の補正を行なう)を「300nmにお
けるヒドロキシルアミン消失性吸光度
(HAEA300)」とする。もしその時点を過ぎて
もなお吸光度減少が起つている場合にはバツク
グラウンドの吸光度の減少を計算し、バツクグ
ラウンドの減少は時間に対して直線的と仮定し
てバツクグラウンドに対して観測減少値の補正
を行なう。次に補正した値をHAEA300として
記録する。 HAEA300単位の数値は、容量(ml)を乗じ
たHAEA300に等しい。 以下の例は、本発明の生成物を得る方法を説
明するものである。しかしながら、以下の例は
説明のために示すものであつてそして当該技術
に精通せし者に明らかであるように、本発明は
作用的に均等な生成物及びその製法を包含する
ものである。それ故に、同一生成物を形成する
ような本明細書に説明した方法の変形法は、何
れも、類似方法を構成するものとみなされなけ
ればならない。本明細書に説明した方法は広範
囲に変化及び変形することができるそして何れ
の小さな離脱または拡張も本発明の範囲に包含
されるものである。 例 1 抗生物質890A1及び890A3を含有する混合物の
振盪フラスコ生産 ストレプトミセスフラボグリセウスMA−
4434aの斜面培養菌の一部を使用して次の組成を
有する培地A50mlを含有する250mlのバツフル付
三角種子フラスコに接種する。 培地 A デキストローズ 10.0g 酵母自己分解物(アルダミンタイプPH) 10.0g MgSO4・7H2O 0.05g *燐酸塩緩衝液 2.0ml 蒸溜水 1000ml PH6.5 +アルダミン:イースト・プロダクト・コーポレ
ーシヨン *燐酸緩衝溶液 KH2PO4 91.0g Na2HPO4 95.0g 蒸溜水 1000ml この種子フラスコを220rpmの振盪機(2″スロ
ー)上で28℃で2日間振盪する。この時間で生長
は満足である。 1本のフラスコが次の組成を有する培地B40ml
を含有している3本の250ml三角フラスコに、種
子フラスコからの生長物を1フラスコ当り2ml
(5%)を使用して接種する。 培地 B トマトペースト 20.0g オート麦(粉末) 20.0g 蒸溜水 1000ml PH:NaOHを使用して7.0に調整する。 これらの3本の生産フラスコを220rpmの振盪
機(2″スロー)上で28℃で4日振盪する。3日目
に、遠心分離処理ブロスからの上澄液は、標準試
験プレートに対して1/4吋の試験デイスクを使用
して、プロテウスブルガリスMB838に対して
22mmの阻止帯域そしてサルモネラガリナルム
MB1287に対して15mmの帯域を示す。 例 2 抗生物質890A1及び890A3を含有する混合物の
振盪フラスコ生産 ストレプトミセスフラボグリセウスMA−
4434aの斜面培養菌の一部を使用して次の組成を
有する培地A50mlを含有する250mlのバツフル付
三角種子フラスコに接種する。 培地 A デキストローズ 10.0g 酵母自己分解物(アルダミン タイプPH)
10.0g MgSO4・7H2O 0.05g *燐酸塩緩衝液 2.0ml 蒸溜水 1000ml PH6.5 +アルダミン:イースト・プロダクツ・コーポレ
ーシヨン *燐酸塩緩衝溶液 KH2PO4 91.0g Na2HPO4 95.0g 蒸溜水 1000ml この種子フラスコを220rpmの振盪機(2″スロ
ー)上で28℃で1日振盪する。この時間で生長は
満足である。 1本のフラスコが次の組成を有する培地B200
mlを含有する3本の2000ml三角フラスコに、種子
フラスコからの生長物を1フラスコ当り7ml
(3.5%)を使用して接種する。 培地 B トマトペースト 20.0g オート麦(粉末) 20.0g 蒸溜水 1000ml PH:NaOHを使用して7.0に調整。 これらの3本の生産フラスコを220rpm振盪機
(2″スロー)上で28℃で4日振盪する。 標準試験プレートに対して1/2″デイスクを使用
して遠心処理ブロスに対して実施した試験及びPH
値は次の通りである。 【表】 4日後に、フラスコより抗生物質含有物を得
る。 例 3 抗生物質890A1及び890A3を含有する混合物の
振盪フラスコ生産 ストレプトミセスフラボグリセウスMA−
4434aの凍結乾燥培養菌の管を滅菌的に開きそし
て内容物を次の組成を有する滅菌デービス塩溶液
0.8mlを含有する管に懸濁する。 デービス塩 枸櫞酸ナトリウム 0.5g K2HPO4 7.0g KH2PO4 3.0g (NH42SO4 1.0g MgSO4・7H2O 0.1g 蒸溜水 1000ml この懸濁液を使用して種々な培地の斜面培養基
及びプレートに接種する。これらのプレートの1
つから天然単離物を選定しそして次の組成を有す
る培地Aの斜面培養基に接種する。 培地 A デキストローズ 10.0g ペプトン 5.0g 酵母抽出液 3.0g Nacl 12.705g Kcl 0.72g FeSO4(NH42SO4・6H2O 0.0351g Mgcl2・6H2O 5.32g Cacl2・2H2O 0.728g 蒸溜水 1000ml PH7.4(滅菌前) 寒 天 25.0g この接種した斜面培養基を7日培養しそして芽
胞後に滅菌デービス塩0.8mlを使用して胞子懸濁
液をつくる。この懸濁液から4本の培地Aの第2
の斜面培養基に接種する。接種した斜面培養基を
28℃で1週間培養しそして14日後使用するまで4
〜6℃で貯蔵する。これらの第2の斜面培養基の
1つの表面生長物の1/2の量を使用して次の組成
を有する培地B50mlを含有するバツフル付の250
ml三角フラスコに接種する。 培地 B 酵母自己分解物(アルダミン) 10.0g グルコーズ 10.0g 燐酸緩衝液* 2.0ml MgSO4・7H2O 50mg 蒸溜水 1000ml PH:HclまたはNaOHを使用して6.5に調整。 +アルダミン:イースト・プロダクツ・コーポレ
ーシヨン *燐酸塩緩衝溶液 KH2PO4 91.0g Na2HPO4 95.0g 蒸溜水 1000ml 3本の種子フラスコを、このバツチにおいて醗
酵される12本の2の生産フラスコに対して充分
な量の接種体を与えるように接種する。種子フラ
スコは220rpmの振盪機(2″スロー)上で28℃で
1日振盪する。これらのフラスコを振盪機上から
除去しそして4℃で1日貯蔵する。これらの種子
フラスコの内容物を使用して次の組成を有する生
産培地C250mlを含有する12本の2のバツフル
付でない三角生産フラスコに接種(1フラスコ当
り接種体8ml)する。 培地 C トマトペースト 20.0g 粉砕オート麦 20.0g 蒸溜水 1000ml 接種後、生産フラスコを220rpmの振盪機
(2″スロー)上で撹拌しながら28℃で4日培養す
る。この期間の終りに、フラスコより所望の抗生
物質含有物を得そして遠心分離処理ブロス試料中
に浸漬した1/2吋の試験デイスクを使用しそして
標準サルモネラガリナルムMB1287及びビブリ
オ・パーコランスATCC8461試験プレートを使用
することによつて活性度について試験する。 収穫時の試験 収穫時間(時間) 9.6 PH 7.4サルモネラガリナルム(帯域mm) 23ビブリオパーコランスATCC8461(帯域mm) 29 醗酵液を過し次に漏液のPHを稀Hclで7.7から
7.0に調整する。PH調節液2.65をクロライド
サイクル型のIRA68樹脂(ペンシルバニア州フイ
ラデルフアア5、ワシントンスクエアーのロー
ム・アンド・ハス・カンパニーによつて製造され
た弱塩基性交叉結合アクリル重合体陰イオン交換
樹脂)135ml上に20ml/分で吸着せしめ1フラク
シヨンとして消費液を集める。吸着物を水250ml
で洗滌し次に5%Naclで溶離して6×100mlフラ
クシヨンを集める。すべてのフラクシヨンをデイ
スク−プレート法を使用してビブリオパーコラ
ンスATCC8461及びサルモネラガリナルム
MB1287に対して試験する。これらの試験は、溶
離液フラクシヨン1〜3が樹脂に適用した生物活
性の45%を含有していることを示す。 溶離液フラクシヨン1〜3を合して溶液310ml
を得る。この溶液に塩化ナトリウム15gを加え次
に溶液を2℃に冷却する。冷却した溶液をHclで
PH3.0に調整し次にすぐにn−ブチルアルコール
150mlで抽出する。抽出を更にn−ブチルアルコ
ール150mlづつ使用して2回反復する。n−ブチ
ルアルコール相を連続的に水3×75mlで逆抽出す
る。抽出中、水性相は稀水酸化ナトリウムの添加
によつてPH7に保持する。すべてのフラクシヨン
を、ビブリオパーコランスATCC8461及びサル
モネラ・ガリナルムMB−1287に対して試験する
そして結果は出発生物活性度の%として示した以
下の通りである。 フラクシヨン リカバリー 供給液 100% 消費水性液 12% 消費n−ブチルアルコールNo.1 0 No.2 0 No.3 0 水性逆抽出No.1 25% 水性逆抽出No.2 37% No.3 5% 第1及び第2の逆抽出液を別々に凍結乾燥す
る。凍結乾燥した固体を合して生成物984mgを得
る。 例 4 抗生物質890A1及び890A3を含有する混合物の
生産 ストレプトミセスフラボグリセウスMA−
4434aの凍結乾燥培養菌の管を滅菌的に開きそし
て内容物を次の組成を有する滅菌デービス塩溶液
0.8mlを含有する管に懸濁する。 デービス塩 枸櫞酸ナトリウム 0.5g K2HPO4 7.0g KH2PO4 3.0g (NH42SO4 1.0g MgSO4・7H2O 0.1g 蒸溜水 1000ml この懸濁液を使用して次の組成を有する培地の
4本の斜面培養基に接種する。 培地 A デキストローズ 10.0g ペプトン 5.0g 酵母抽出液 3.0g Nacl 12.705g Kcl 0.72g FeSO4(NH42SO4・6H2O 0.0351g Mgcl2・6H2O 5.32g Cacl2・2H2O 0.728g 蒸溜水 1000ml PH7.4(滅菌前) 寒 天 25.0g 接種した斜面培養基を27〜28℃で1週間培養し
次に10日後使用するまで4〜6℃に保持する。こ
れらの斜面培養基の1つの表面生長物の1/2の量
を使用して次の組成を有する培地B50mlを含有す
るバツフル付の250mlの三角フラスコに接種す
る。 培地 B 酵母自己分解物(アルダミン) 10.0g グルコーズ 10.0g *燐酸緩衝液 2.0ml MgSO4・7H2O 50mg 蒸溜水 1000ml PH:HclまたまNaOHを使用して6.5に調整。 +アルダミン:イースト・プロダクシ・コーポレ
ーシヨン *燐酸塩緩衝液 KH2PO4 91.0g Na2HPO4 95.0g 蒸溜水 1000ml 3本の種子フラスコを、このバツチにおいて醗
酵される12本の2生産フラスコに対して充分な
量の接種体を与えるように接種する。種子フラス
コを220rpmの振盪機(2″スロー)上で28℃で1
日振盪する。フラスコを振盪機より除きそして4
℃で1日貯蔵する。これらの種子フラスコの内容
物を使用して次の組成を有する生産培地C250ml
を含有する12本の2のバツフル付三角生産フラ
スコに接種(1フラスコ当り接種体7ml)する。 培地 C トマトペースト 20.0g プライマリーイースト 10.0g デキストリン(アミデツクス) 20.0g 脱イオン化水 1000ml PH:NaOHを使用して7.3に調整。 接種後、生産フラスコを220rpmの振盪機
(2″スロー)上で撹拌しながら24℃で4日及び5
時間培養する。この時間の終りに、フラスコを収
穫しそして遠心分離処理ブロス試料に浸漬した1/
2吋の試験デイスクを使用して標準サルモネラ
ガリナルムMB1287及びビブリオパーコランス
ATCC8461試験プレートを使用して活性度に対し
て試験する。結果は次の表に示す通りである。 収穫時の試験 収穫時間(時間) 101 PH 7.1サルモネラガリナルム(帯域mm) 31ビブリオパーコランス(帯域mm) 43 醗酸液を遠心分離処理する。PH6.8の透明な遠
心分離処理液2.2に、(エチレンジニトリロ)四
酢酸22mgを加え次にPHを7.2に調整する。PH調整
した遠心分離処理液を15ml/分でcl-サイクル型
のダウエツクス1×2樹脂150ml上に吸着せしめ
て1フラクシヨンとして消費流れを集める。吸着
物を(エチレンジニトリロ)四酢酸10μg/mlを
含有する脱イオン化水150mlで洗滌し次に(エチ
レンジニトリロ)四酢酸10μg/mlを含有する5
%Naclで溶離して5×75mlフラクシヨンを集め
る。すべてのフラクシヨンをビブリオパーコラ
ンスATCC8461に対して試験しそして結果は出発
生物活性度の%として示した以下の通りである。 フラクシヨン リカバリー 供給液 100% 消費液 0 5%Nacl溶離液フラクシヨン2〜4 75% 水置換洗液 1% 5%Nacl溶離液のフラクシヨン3の50mlを稀
HclでPH5.2に調整し次にカラムの5倍容量の60%
水性アセトン(V/V)、カラムの5倍容量の脱
イオン化水及びカラムの5倍容量の脱イオン化水
中に25μM中性EDTAを含有する5%(W/V)
Nacl溶液で洗滌し次にカラムの5倍容量の脱イ
オン化水で洗滌したXAD−2のカラム100mlを通
して透過させる。樹脂を、(エチレンジニトリ
ロ)四酢酸10μg/mlを含有する脱イオン化水で
展開して、酸性硝酸銀に対して陰性となるまで流
出液をチエツクしながら2×25ml及び5×10mlフ
ラクシヨンの終りにおいて得られる。4×100ml
フラクシヨンが集められるまで脱イオン化水によ
る展開をつづける。樹脂を、2×50mlフラクシヨ
ンが集められるまで(エチレンジニトリロ)四酢
酸4μg/mlを含有する60%アセトン水で展開す
る。すべてのフラクシヨンをビブリオパーコラ
ンスATCC8461に対して試験するそして結果は次
の通りである。 【表】 【表】 フラクシヨン8を濃縮して10mlにし次に凍結乾
燥して固体34.2mgを得る。 凍結乾燥した固体の一部33.2mgを1%n−ブチル
アルコール水1.5mlに入れそして次に予め水中の
1%n−ブチルアルコールで平衡化したビオーゲ
ルP−2(200〜400メツシユ)のカラム1.4×
81.5cmに適用する。ゲルを1ml/分で同じ溶剤で
展開して2mlづつのフラクシヨンを集める。フラ
クシヨン29〜46をビブリオパーコランス
ATCC8461に対して試験する。フラクシヨン36〜
44(フラクシヨン39に最高を有す)の生物活性ピ
ークを観察する。フラクシヨン38〜41を合し次に
凍結乾燥して抗生物質4.0mgを得る。 例 5 抗生物質890A1及び890A3を含有する混合物の
振盪フラスコ生産 ストレプトミセスフラボグリセウスMA−
4434aの凍結乾燥培養菌の管を滅菌的に開きそし
て内容物を次の組成を有する滅菌デービス塩0.8
mlを含有する管中に懸濁する。 デービス塩 枸櫞酸ナトリウム 0.5g K2HPO4 7.0g KH2PO4 3.0g (NH42SO4 1.0g MgSO4・7H2O 0.1g 蒸溜水 1000ml この懸濁液を使用して次の組成を有する培地A
を含有する4本の斜面培養基に接種する。 培地 A グリセロール 20.0g プライマリー・イースト 5.0g 魚 粉 15.0g 蒸溜水 1000ml 寒 天 20.0g PH:NaOHを使用して7.2に調整する。 接種した斜面培養基を27〜28℃で1週間培養し
次に使用するまで4〜6℃で貯蔵する。 2本の斜面培養基からの表面生長物の1/3を使
用して、次の組成を有する培地B50mlを含有する
6本のバツフル付の250ml三角フラスコに接種す
る。 培地 B 酵母自己分解物(アルダミン) 10.0g グルコーズ 10.0g *燐酸塩緩衝液 2.0ml MgSO4・7H2O 50mg 蒸溜水 1000ml PH:HclまたはNaOHを使用して6.5に調整。 +アルダミン:イースト・プロダクツ・コーポレ
ーシヨン *燐酸塩緩衝液 KH2PO4 91.0g Na2HPO4 95.0g 蒸溜水 1000ml 種子フラスコを、220rpm振盪機(2″スロー)
上で27〜28℃で1日振盪する。フラスコ及び内容
物を4℃で1日静止貯蔵する。 それぞれのフラスコが培地C300mlを含有する
ようにした20本の2三角生産フラスコに、種子
フラスコからの生長物を、1フラスコ当り8mlを
使用して接種する。培地Cは次の組成を示す。 培地 C トマトペースト 20.0g プライマリー・イースト 10.0g デキストリン(アミデツクス) 20.0g Cocl2・6H2O 5.0mg 蒸溜水 1000ml PH:NaOHを使用して7.2〜7.4に調整。 接種後、生産フラスコを212rpmの振盪機
(2″スロー)上で撹拌し乍ら24℃で4日及び5時
間培養する。フラスコを収穫しそして次に遠心分
離処理したブロス試料に浸漬した1/2吋の試験デ
イスクを使用してそして標準サルモネラガリナ
ルムMA1287及びビブリオパーコランス
ATCC8461を使用することによつて活性度につい
て試験する。必要ならば、試料をPH7.0の0.02M
燐酸塩緩衝液でうすめる。結果は次に示す通りで
ある。 収穫時間(時間) 101 PH 7.1サルモネラガリナルム(帯域mm) 31ビブリオパーコランス1/10稀釈(帯域mm)24.5 890試験単位 46 23単位/mlを含有する全醗酵液4を3℃に冷
却し次に9000rpmで200mlづつをそれぞれ15分遠
心分離処理する。合した上澄液(3.6)に、
0.1M中性EDTA1ml及びPH7.5の1Mトリス−Hcl緩
衝液10mlを加える。0.10M中性EDTA溶液は、ジ
ナトリウムエチレンジアミン四酢酸0.1モルを脱
イオン化水1溶解し次に水酸化ナトリウムの添
加によつてPHを7にすることによつて製造され
る。 遠心処理したブロスを、遠心処理ブロスの適用
前に脱イオン化水1で洗滌したダウエツクス1
×2(cl-)(50〜100メツシユ)の5.1cm×20cm床
寸法のカラムに吸着せしめる。適用中の流速は1
分当り50〜80mlである。適用を完了したときに、
カラムを25μM中性EDTAを含有する脱イオン化
水500mlで洗滌し次に25μM中性EDTAを含有す
る脱イオン化水中の5%Nacl1300mlで溶離す
る。Naclのはじめの適用から計算して9フラク
シヨンを集める。フラクシヨン1〜4は1フラク
シヨン当り100〜115mlを含有しそしてフラクシヨ
ン5−9は1フラクシヨン当り170〜185mlを含有
する。フラクシヨンをサルモネラガリナルム
MB1287プレートに対して生物活性について試験
する。生物活性はフラクシヨン2〜9に現出しそ
してフラクシヨン4及び5にピークを有する。 それぞれのフラクシヨンの適当な稀釈の紫外線
吸収をギルフオード・モデル・200分光度計で測
定しそして220nmにおける吸収(A220)に対する
生物活性の比をそれぞれのフラクシヨンに対して
計算する。最高値の1/2より大なる生物力価/
A220比を有するフラクシヨンを更に処理するため
に集める。このようにして、適用した生物活性度
の30%を含有するフラクシヨン4〜7を集める。 集めたNacl溶離液を、蒸発中温度を35℃以下
に保持しながら減圧濃縮して100mlにする。 濃縮液のPHを1モルHcl3mlの添加によつて5.2
に調整し次に濃縮物を、60%水性アセトン(V/
V)、3脱イオン化水3、脱イオン化水中の
25μM中性EDTA25μMを含有する5%(W/
V)Nacl溶液3及び飽和塩化ナトリウム1
で洗滌したXAD−2のカラム(巾3.5cm及び長さ
57cm)に適用する。洗滌後、濃縮物を適用する前
に、カラムを3℃に保持した冷室に移す。 適用される濃縮物は床レベルに流出される。そ
して活性フラクシヨンを脱イオン化水中の25μM
中性EDTA1.3で溶離する。カラムに対する濃
縮物のはじめの適用から計算して夫々10mlづつの
フラクシヨンを集める。 第5のフラクシヨンをサルモネラガリナルム
MB1287プレートに対する生物活性度について試
験しそしてA220値を適当な稀釈を使用して測定す
る。最高値の1/2より大なる生物力価/A220比を
有するフラクシヨンを合する。適用した活性の50
%(これは過ブロスの活性の17%を示す。)を
含有するフラクシヨン48〜95を集める。 集めたXAD−2フラクシヨンを濃縮して50ml
となし次に樹脂床寸法1.3×13cmを有するダウエ
ツクス−1×4(cl-)(−400メツシユ)のカラ
ムに適用する。カラムを脱イオン化水15mlですす
ぎ次に脱イオン化水中の0.08M Nacl+0.005M
NH4cl+0.0001M NH3の400mlで溶離する。1分
当り0.6mlの流速で夫々10mlづつのフラクシヨン
を集める。適用した活性の100%に相当する活性
がフラクシヨン23〜30に溶離される。活性のピー
クはフラクシヨン26にある。フラクシヨン26及び
27は、300nmにおける吸収対220nmにおける吸
収(A300/A220)のもつとも高い比を有す。これ
らの2つのフラクシヨンを脱塩するために集め
る。フラクシヨン26及び27における全活性は7390
単位または適用した活性の59%である。集めたフ
ラクシヨン26及び27に、0.01M中性EDTA5μ
を加える。 集めたフラクシヨンを減圧回転蒸発によつて
1.95mlに濃縮し次に濃縮物を床寸法2.2×80cmの
ビオーゲルP−2(200〜400メツシユ)のカラム
に適用する。試料を脱イオン化水1ml及び2mlに
よるすすぎによつて洗滌し次に0.7ml/分の流速
で脱イオン化水で溶離する。2.1〜2.2mlづつのフ
ラクシヨンを集める。UV吸収の主なピークは
300nmで測定した適用した吸収単位(A300単位)
の74%を含有する管89〜100に見出される。フラ
クシヨン92〜98を集め、2mlに濃縮し次に凍結乾
燥して生成物を得る。この試料は、出発ブロス中
に含有されている生物活性の5.8%を示す
18.6A300単位を含有する。フラクシヨン89〜91及
び99〜100を例6に説明したように更に精製す
る。 例 6 抗生物質890A1の振盪フラスコ生産 ストレプトミセスフラボグリセウスMA−
4434aの凍結乾燥培養菌の管を滅菌的に開きそし
て内容物を次の組成を有する滅菌デービス塩0.8
mlを含有する管に懸濁する。 デービス塩 枸櫞酸ナトリウム 0.5g K2HPO4 7.0g KH2PO4 3.0g (NH42SO4 1.0g MgSO4・7H2O 0.1g 蒸溜水 1000ml この懸濁液を使用して次の組成を有する培地A
の4本の斜面培養基に接種する。 培地 A グリセロール 20.0g プライマリーイースト 5.0g 魚 粉 15.0g 蒸溜水 1000ml 寒 天 20.0g PH:NaOHを使用して7.2に調整する。 接種した斜面培養基を27〜28℃で1週間培養し
次に使用するまで4〜6℃で貯蔵する。 3本の斜面培養基からの生長物の1/3を使用し
て次の組成を有する培地B50mlを含有する9本の
バツフル付250ml三角フラスコに接種する。 培地 B 酵母自己分解(アルダミン) 10.0g グルコーズ 10.0g 〓燐酸塩緩衝液 2.0ml MgSO4・7H2O 50mg 蒸溜水 1000ml PH:HClまたはNaOHを使用して6.5に調整する。 +アダルミン:イースト・プロダクツ・コーポレ
ーシヨン 〓燐酸塩緩衝溶液 KH2PO4 91.0g Na2HPO4 95.0g 蒸溜水 1000ml 種子フラスコを、220rpmの振盪機(2″スロ
ー)上で27〜28℃で1日振盪する。フラスコ及び
内容物を4℃で1日静止的に貯蔵する。 それぞれのフラスコが培地C250mlを含有する
ようにした33本の2三角生産フラスコに、種子
フラスコからの生長物を、1フラスコ当り8mlを
使用するようにして、接種する。培地Cは次の組
成を有す。 培地 C トマトペースト 20.0g プライマリー・イースト 10.0g デキストリン(アミデツクス) 20.0g COCl2・6H2O 5.0mg 蒸溜水 1000ml PH:NaOHを使用して7.2〜7.4に調整 接種後、生産フラスコを、212rpmの振盪機
(2″スロー)上で撹拌し乍ら24℃で4日培養す
る。フラスコ収穫しそして遠心分離処理ブロス試
料に浸漬した1/2吋の試験デイスクを使用しそし
て標準サルモネラガリナルムMB1287及びビブ
リオ・パーコランスATCC8461試験プレートを使
用することによつて活性度について試験する。必
要ならば、試料をPH7.0の0.02M燐酸塩緩衝液で
うすめる。結果は以下に示す通りである。 収穫時間(時間) 96 PH 7.2サルモネラガリナルム(帯域mm) 29.5ビブリオパーコランス1/10稀釈(帯域mm) 31 890試験単位 40 全醗酵液7を3℃に冷却しそして200mlづつ
9000rpmで15分遠心分離処理する。 合した上澄液に、0.1M中性EDTA7mlを加えそ
して全体の試料を40ml/分の流速で床寸法5.1×
25cmのダウエツクス−1×2(Cl-)(50−100メ
ツシユ)カラムに吸着せしめる。カラムをPH7.0
の1Mトリス−HCl緩衝液5ml及び25μM中性
EDTAを含有する脱イオン化水500mlで洗浄す
る。抗生物質を塩化ナトリウム50gを含有する脱
イオン化水1で溶離し次にカラムを脱イオン化
水300mlで洗滌する。カラム出口における塩の最
初の現出から出発して100mlづつのフラクシヨン
を集める。生物活性はフラクシヨン1〜10に現出
する。ピークはフラクシヨン2である。生物力
価/A220のもつと高い比を有するフラクシヨン
を合する。このように、適用した活性度の17%を
含有するフラクシヨン2〜5を合する。 集めたフラクシヨンを減圧下における回転蒸発
によつて110mlに濃縮しそしてPHを1M HCl4.2ml
の添加によつて5.8に調整する。調整した濃縮液
を、予め3の60%水性アセトン(V/V)、3
の脱イオン化水、3の5%(V/V)塩化ナ
トリウム及び脱イオン化水中の25%(V/V)塩
化ナトリウム1で洗滌した床寸法3.8×50cmの
XAD−2のカラムに適用する。適用した濃縮物
は床レベルに排水する。抗生物質は15ml/分の流
速で脱イオン化水で溶離する。試料のはじめの適
用から計算して100mlづつの22のフラクシヨンを
集める。生物活性度はフラクシヨン6−22に現出
する。ピークはフラクシヨン9及び10にある。ピ
ーク値の0.3倍より大な生物活性度/A220を有す
るフラクシヨンを集める。このようにフラクシヨ
ン9〜20を更に処理するために合する。これらの
フラクシヨンに、例5のビオ−ゲルP−2カラム
からのフラクシヨン89.90、91、99及び100を加え
る。合した液を減圧下における回転蒸発によつて
70mlに濃縮する。 濃縮物を床寸法2.2×27cmのダウエツクス−1
×4(Cl-)(−400メツシユ)カラムに吸着せし
める。カラムを脱イオン化水50mlで洗滌し次に抗
生物質を2ml/分の流速で脱イオン化水中の
0.070M NaCl+0.005M NH4Cl+0.0001M NH32
で溶離する。9.5mlづつのフラクシヨンを集め
る。 抗生物質の主なピークはフラクシヨン142〜163
に溶離される。フラクシヨン146〜157はもつとも
高いA300/A250比を有する物質を含有する。これ
らを更に処理するために合する。 合したフラクシヨン146〜157を減圧下における
回転蒸発によつて3mlに濃縮しそして濃縮物を
1M NH35μの添加によつてPH6.5に調整する。
濃縮物を5M NaCl20ml及び脱イオン化水500mlで
洗滌したビオ−ゲルP−2(200〜400メツシユ)
のカラム(2.2×70cm)上に適用する。濃縮物を
床レベルに排水した後、脱イオン化水1mlづつに
よる2回のすすぎを適用しそして床レベルに排水
する。カラムを0.6ml/分の流速で脱イオン化水
で溶離する。2.9mlづつのフラクシヨンを集め
る。 抗生物質の主なるピークはフラクシヨン63〜70
に溶離される。フラクシヨン64及び65は、もつと
も高いA300/A250比を有しそして更に処理するた
めに集められる。これらの2つのフラクシヨン
は、ビオ−ゲルP−2カラムに適用された300mm
におけるUV吸収の44%を含有している。 合したフラクシヨン64及び65を減圧下で回転蒸
発して2mlとなし次に14mlのスクリユーキヤツプ
びん中で8時間凍結乾燥して実質的に純粋な抗生
物質890A1(45.5A300単位)を得る。 例 7 抗生物質890A3の振盪フラスコ生産 ストレプトミセスフラボグリセウスMA−
4434aの凍結乾燥培養菌の管を滅菌的に開きそし
て内容物を次の組成を有する滅菌デービス塩0.8
mlを含有する管に懸濁させる。 デービス塩 枸櫞酸ナトリウム 0.5g K2HPO4 7.0g KH2PO4 3.0g (NH42SO4 1.0g MgSO4・7H2O 0.1g 蒸溜水 1000ml この懸濁液を使用して次の組成を有する培地A
の4本の斜面培養基に接種する。 培地 A グリセロール 20.0g プライマリー・イースト 5.0g 魚 粉 15.0g 蒸溜水 1000ml 寒 天 20.0g PH:NaOHを使用して7.2に調整。 この接種した斜面培養基を27〜28℃で1週間培
養し次に使用するまで(21日より長くない)4〜
6℃で貯蔵する。 4本の斜面培養基からの生長物の1/3を使用し
て次の組成を有する培地B50mlを含有する12本の
バツフル付の250ml三角フラスコに接種する。 培地 B 酵母自己分解物(アルダミン) 10.0g グルコーズ 10.0g 〓燐酸塩緩衝液 2.0ml MgSO4・7H2O 50mg 蒸溜水 1000ml PH:HClまたはNaOHを使用して6.5に調整。 アダルミン:イースト・プロダクツ・コーポ
レーシヨン 〓燐酸塩緩衝溶液 KH2PO4 91.0g Na2HPO4 95.0g 蒸溜水 1000ml 種子フラスコを、220rpm振盪機(2″スロー)
上で27〜28℃で1日振盪する。フラスコ及び内容
物を4℃で1日静止的に貯蔵する。 それぞれのフラスコが培地C220mlを含有する
ようにした44本の2の三角生産フラスコに、種
子フラスコからの生長物を、1フラスコ当り8ml
を使用するようにして接種する。培地Cは次の組
成を有す。 培地 C トマトペースト 20.0g プライマリーイースト 10.0g デキストリン(アミデツクス) 20.0g COCl2・6H2O 5.0mg 蒸溜水 1000ml PHはNaOHによつて7.2〜7.4に調整。 接種後、生産フラスコを、212rpm振盪機
(2″スロー)上で撹拌し乍ら24℃で4日及び5時
間培養する。フラスコを収穫しそして遠心分離処
理ブロス試料に浸漬した1/2吋の試験デイスクを
使用しそして標準サルモネラガリナルムMB−
1287及びビブリオパーコランスATCC−8461試
験プレートを使用して活性度について試験する。
必要ならば、試料をPH7.0の0.02M燐酸緩衝液で
うすめる。 収穫時間(時間) 101 PH 7.2サルモネラガリナルム(帯域mm) 35ビブリオパーコランス1/10稀釈(帯域mm) 34 890試験単位 この醗酵から得られた全体の醗酵液7.0を3
℃に冷却しそして200mlづつ9000rpmで15分遠心
分離処理する。合した上澄液に、0.1M中性
EDTA1.7mlを加え次にバツチを3℃で保持す
る。 44本の2の三角生産フラスコに、種子フラス
コからの生長物を、1フラスコ当り7mlを使用す
るようにして接種する以外は、上記醗酵を同一条
件下で反復する。PH及び試験結果は次の通りであ
る。 収穫時間(時間) 101 PH 7.3サルモネラガリナルム(帯域mm) 38ビブリオパーコランス1/10稀釈(帯域mm) 39 890試験単位 92.8 この醗酵から得られた全体の醗酵液7.4を3
℃に冷却し次に200mlづつ9000rpmで15分遠心分
離処理する。合した上澄液に0.1M中性EDTA1.8
mlを加える。 この例において上記の2つの醗酵から得られた
遠心分離処理ブロスからの上澄液を合して13の
全容量及びビブリオパーコランスATCC8461に
対して試験したときの80単位/mlの力価を得る。 合した上澄液を、60ml/分の流速で、床寸法
4.7cm×50cmを有するダウエツクス−1×2
(Cl-)(50−100メツシユ)カラムに通す。カラ
ムを脱イオン化水1で洗滌し次に抗生物質をPH
7.0の0.01Mトリス−HCl緩衝液及び25μM中性
EDTAを含有する5%(w/v)NaCl溶液5
で溶離する。50ml/分の流速で220mlづつのフラ
クシヨンを集める。そしてフラクシヨンをサルモ
ネラ・ガリナルムMB1287プレートに対して試験
する 抗菌活性度はフラクシヨン3〜26に現出する。
ピークはフラクシヨン5及び6にある。生物力
価/A220のもつとも高い比を有するフラクシヨン
5〜9を更に処理するために合する。集めたフラ
クシヨンのPHは7.8でありそして集めたフラクシ
ヨンは、サルモネラガリナルムMB−1287プレ
ートに対して測定されるように初期生物活性度の
24%を含有する。 合したフラクシヨン5〜9を減圧下回転蒸発に
よつて150mlに濃縮し次に、5の60%(v/
v)水性アセトン次で5の脱イオン化水及び脱
イオン化水中のNaCl50g/の5で洗滌した
XAD−2のカラム(床寸法4.9cm×47cm)に適用
する。試料は20mlづつ適用してそして毎回床レベ
ルに排水する。適用が完了した場合に、脱イオン
化水20mlづつ3回適用しそして毎回床レベルに排
水する。試料を20ml/分の流速で脱イオン化水で
溶離する。XADカラムを包含するすべての操作
を室温(24℃)で実施するそして溶離したフラク
シヨンはあつめた後にすぐに氷浴中で急速に冷却
する。95〜230mlづつのフラクシヨンを集める。 抗菌活性は、サルモネラガリナルムMB1287
プレートに対する試験によつて測定した場合、フ
ラクシヨン2〜21に現出する。ピークはフラクシ
ヨン5〜7(脱イオン化水のはじめの適用から計
算して溶離容量510〜895ml)にある。観察された
ピーク値の50%内において生物力価/A220の比を
有するフラクシヨン6〜21を集める。採取された
全生物活性度は280.000単位であつて、これはみ
かけの適用した活性度の112%である。 集めたフラクシヨン6〜21を減圧下回転蒸発に
よつて68mlに濃縮し次に脱イオン化水の添加によ
つて112mlにうすめる。濃縮物をダウエツクス−
1×4(Cl-)(−400メツシユ)のカラム(床寸
法2.2cm×21cm)上に適用する。カラムを脱イオ
ン化水20mlで洗滌し次に抗生物質を、1.6ml/分
の流速で脱イオン化水中の0.07M NaCl+0.005M
NH4Cl+0.0001M NH32で溶離する。8mlづつ
のフラクシヨンを集める。 300nmにおける吸収の主なピークはフラクシ
ヨン153〜182に現出する。ピークはフラクシヨン
162にある。300nmにおける吸収対245nmにおけ
る吸収のもつとも高い比を有するフラクシヨン
157〜179を更に処理するために合する。合したフ
ラクシヨンは300nmで780の吸収単位を有す。 これらの集めたフラクシヨンを減圧下における
回転蒸発によつて7mlに濃縮し次にPHを1M
NaOH20μの添加によつて7.5に調整する。溶
液を更に5mlに濃縮し次にビオ−ゲルP−2
(200−400メツシユ)のカラム(2.2×75cm)に適
用する。試料をカラム中で脱イオン化水1mlづつ
で2回すすぐことによつて洗滌し次に0.6ml/分
の流速において脱イオン化水で溶離する。3.3ml
づつの10のフラクシヨン次で2.65mlづつの60のフ
ラクシヨンそれから2.0mlづつの10のフラクシヨ
ンを集める。 300nmにおける吸収の主なピークはフラクシ
ヨン60〜68に現出する。ピークフラクシヨンのPH
値を0.1M NaOH1.5〜2.5μの添加によつて7.5
〜8.0の範囲に調整する。フラクシヨン62、63、
64及び65を14mlのガラスびん中において個々に凍
結乾燥し次に真空下−20℃で貯蔵する。これらの
4つのフラクシヨンは、300nmにおける606吸収
単位を含有する。 抗生物質890A1を含有していない抗生物質
890A3を単離するために、ペニシリナーゼによる
分解に対する抗生物質890A3の比較的高い抵抗性
の利点を以下の通り利用する。 ビオ−ゲルフラクシヨン63をビオ−ゲルカラム
からのフラクシヨン61、66及び67と合する。これ
らの4つの合したフラクシヨンは300nmにおい
て235の吸収単位を有す。これにPH7.5の1Mトリ
ス−HCl緩衝液0.2ml及びペニシリナーゼ〔1ml
当り500000単位(1000LU/ml)(LUはLevy
unitsを意味する。)を含有するジフゴバクトーペ
ナーゼ”。1000LUはペニシリンGの500000単位を
不活性化する。〕0.2mlを加える。23℃で113分後
に、更にペニシリナーゼ0.2mlを加える。室温で
更に7時間後に、ペニシリナーゼ0.2mlを加えそ
して室温で更に2時間後に、反応混合物を氷浴中
で冷却する。終了した反応混合物を脱イオン化水
5mlの添加によつて15mlにうすめる。稀釈した反
応したものの吸収は300nmで6−3である。そ
の2.64はシステインとの反応によつて消失でき
る。 反応混合物を床寸法2.15×40cmのダウエツクス
−1×4(Cl-)−400メツシユカラム上に吸着せ
しめる。抗生物質890A3を3ml/分の流速で脱イ
オン化水中の0.07M NaCl+0.005M NH4Cl+
0.0001M NH3で溶離する。13.8mlづつのフラクシ
ヨンを集める。 300nmにおける吸収の主なピークはフラクシ
ヨン185〜203に現出する。フラクシヨン187〜200
は、もつとも高いA300/A245比を有す。これらを
更に処理するために合する。合したフラクシヨン
は31A300単位を有す。 合したフラクシヨンを減圧下において回転蒸発
によつて4mlに濃縮し次に濃縮物をビオ−ゲルP
−2(200〜400メツシユ)のカラム(2.2×70
cm)に適用する。抗生物質890A3を0.6ml/分の流
速で脱イオン化水で溶離する。3.3mlづつの30の
フラクシヨン次で2.65mlづつの50のフラクシヨン
を集める。 300nmにおける吸収の主なピークはフラクシ
ヨン64〜74にある。ピークはフラクシヨン70にあ
る。19A300単位または適用した単位の61%を含有
するフラクシヨン66〜70を合する。集めた試料を
減圧下における回転蒸発によつて1.5mlに濃縮し
次に濃縮物を凍結乾燥して抗生物質890A3+残留
塩を含有する固体5.4mgを得る。 例 8 抗生物質890A1及び890A3の製造 ストレプトミセスフラボグリセウスMA−
4434aの凍結乾燥培養菌の管を滅菌的に開きそし
て内容物を次の組成を有する滅菌デービス塩0.8
mlを含有する管に懸濁する。 デービス塩 枸櫞酸ナトリウム 0.5g K2HPO4 7.0g KH2PO4 3.0g (NH42SO4 1.0g MgSO4・7H2O 0.1g 蒸溜水 1000ml この懸濁液を使用して次の組成を有する培地A
の4本の斜面培養基に接種する。 培地 A グリセロール 20.0g プライマリー・イースト 5.0g 魚 粉 15.0g 蒸溜水 1000ml 寒 天 20.0g PH:NaOHを使用して7.2に調整する。 接種した斜面培養基を27〜28℃で1週間培養し
次に使用するまで(21日より長くない。)4〜6
℃で貯蔵する。 次の組成を有する培地B10mlをこれらの斜面培
養基の1つに滅菌的に加え、胞子及び気菌糸を懸
濁せしめ次にこの懸濁液3.3mlを使用して培地
B500mlを含有する2のバツフル付三角フラス
コに接種する。 培地 B 酵母自己分解物(アルダミン) 10.0g グルコーズ 10.0g 〓燐酸塩緩衝液 2.0ml MgSO4・7H2O 50mg 蒸溜水 1000ml PH:HClまたはNaOHを使用して6.5に調整。 +アルダミン:イースト・プロダクツ・コーポレ
ーシヨン 〓燐酸塩緩衝溶液 KH2PO4 91.0g Na2HPO4 95.0g 蒸溜水 1000ml この種子フラスコを160rpmの振盪機(2″スロ
ー)上で28℃で36時間振盪する。この時間におい
て生長は満足である。 この種子フラスコからの生長物を使用して培地
B160を含有する189の不銹鋼製種子タンクに
接種する。このタンクを150rpmの撹拌速度及び
1分当り3立方フイートの空気流れを使用して28
℃で24時間操作する。必要ならば脱泡剤であるポ
リグリコール2000(ダウ・ケミカル・カンパニ
ー)を0.1%を超えない量で加える。PH測定を以
下の通り行う。 醗酵時間(時間 0 12 PH 6.3 6.35 この種子タンク中の生長物43を使用して、次
の組成を有する培地C467を含有する756の不
銹鋼製醗酵器に接種する。 培地 C トマト・ペースト 20.0g プライマリー・イースト 10.0g デキストリン(アミデツクス) 20.0g COCl2・6H2O 5.0g 蒸溜水 1000ml PH:NaOHを使用して7.2〜7.4に調整する。 このタンクを、146rpmの撹拌速度及び1分当
り9立方フイートの空気流れを使用して25℃で92
時間操作する。必要ならば、更に脱泡剤ポリグリ
コール2000を1%を超えない量で加える。抗菌試
験をサルモネラガリナルムMB1287、ビブリ
オ・パーコランスATCC8461に対して実施する。
データは次の通りである。 【表】 890A単位/mlは“.890試験単位を測定する
試験法”にのべたようにして測定する。 ブロス125ガロンを5℃に冷却しそしてタイタ
ンP−2(Titan P−2)遠心分離処理機を通し
て遠心処理する。セライト50封度を上澄液100ガ
ロンに加えそして懸濁液をシユリバーの18吋過
機を通して過する。液91ガロンをダウエツク
ス−1×2(Cl-)(50〜100メツシユ)7ガロン
を含有するカラム上に吸着せしめ次にカラムを脱
イオン化水10ガロンで洗滌する。抗生物質890A1
及び890A3の混合物を脱イオン化水中の5%NaCl
+0.01MトリスHCl緩衝液(PH7.0)+25μM中性
EDTA30ガロンで溶離する。それぞれ5ガロンの
フラクシヨンを集める。抗生物質890A1及び
890A3の混合物はフラクシヨン3〜6に現出す
る。ピーク力価はフラクシヨン4及び5にある。
過ブロスの活性度の8%を含有するフラクシヨ
ン4、5及び6を合しそして減圧濃縮して2ガロ
ンにする。 濃縮物2ガロンを、予め50ガロンの60%水性ア
セトン次で50ガロンの脱イオン化水及び50ガロン
の5%NaCl溶液で洗滌したXAD−2 10ガロン
を含有するカラムに適用する。濃縮物を脱イオン
化水37.5ガロンで溶離する。2.5ガロンづつの3
つのフラクシヨン次で5ガロンづつの6つのフラ
クシヨンを集める。活性度はフラクシヨン1〜6
に現出する。力価のピークはフラクシヨン3にあ
る。XADカラムに適用した活性度の64%または
370000単位を含有するフラクシヨン4及び5を集
める。 フラクシヨン4及び5を減圧蒸発によつて120
mlに濃縮する。PHを6.5に調整しそして濃縮物
を、60%水性アセトン8、脱イオン化4及び
脱イオン化水中の5%NaCl8で洗滌したXAD−
2のカラム(7×50cm)に適用する。試料を床レ
ベルに排水し次にカラムを毎回床レベルに排水し
乍ら脱イオン化水20mlづつで3回すすぐ。次に抗
生物質を40ml/分の流速で脱イオン化水7で溶
離する。200mlづつの8フラクシヨン次で400mlづ
つの14フラクシヨンを集める。抗菌活性はカラム
に適用した生物活性度(サルモネラガリナルム
MB1287試験によつて測定)の77%を含有するフ
ラクシヨン4〜19に現出する。活性度のピークは
フラクシヨン6〜8にある。 フラクシヨンについて、ビブリオパーコラン
スATCC8461に対するフラクシヨンの生物活性度
及びHAEA300の比を測定する。約250の比値を示
すフラクシヨンは抗生物質890A1の存在を示しそ
して約31の比を有するフラクシヨンは、抗生物質
890A3の存在を示す。従つて抗生物質890A1をも
つとも多く含有するフラクシヨン7、8及び9を
合しそして(a)抗生物質890A1の精製にのべたよう
に更に処理する。抗生物質890A3をもつとも多く
含有するフラクシヨン10、11、12及び13を合しそ
して(b)抗生物質890A3の精製にのべたように処理
する。 (a) 抗生物質890A1の精製 300nmで480のヒドロキシルアミン−消失吸
収単位を含有する第2のXAD−2カラムから
の合したフラクシヨン7、8及び9を減圧下で
100mlに濃縮する。試料を床寸法2.15×40cmの
ダウエツクス−1×4(Cl-)(−400メツシ
ユ)樹脂のカラムに適用する。これを脱イオン
化水中の0.075M NH4Cl+0.001M NH3の4
で溶離する。2ml/分の流速で12mlづつのフラ
クシヨンを集める。 サルモネラガリナルムMB1287に対する試
験によつて判る抗菌活性はフラクシヨン119〜
146に現出する。ピークはフラクシヨン134〜
140にある。300nm、245nm及び220nmにおけ
る紫外線吸収を生物活性の領域のすべてのフラ
クシヨンに対して測定しそして300nmにおけ
るヒドロキシルアミン−消失吸収をピークの側
の幾つかのフラクシヨンに対して測定する。ヒ
ドロキシルアミン−消失300nm吸収対220nm
におけるUV吸収のもつとも高い比を有するフ
ラクシヨン129〜141を合する。 合したフラクシヨン129〜141を4mlに濃縮し
次に1M NH30.1mlを加える。濃縮物を床寸法
2.2×70cmのビオ−ゲルP−2(200〜400メツ
シユ)のカラムに適用し次に1ml/分の流速で
脱イオン化水で溶離する。3.1mlづつのフラク
シヨンを集める。 300nmにおけるUV吸収の主なるピークはフ
ラクシヨン40〜47に現出する。フラクシヨン
42、43及び44はもつとも高いヒドロキシルアミ
ン−消失300nm吸収対220nmにおけるUV吸収
の比を有する。これらを合する。これらの合し
たフラクシヨンは、300nmでの207吸収単位を
含有している。この133.4はヒドロキシルアミ
ン−消失できるものであつて、適用したヒドロ
キシルアミン−消失吸収の44%のリカバリーを
示す。 合したビオ−ゲルP−2フラクシヨンを等容
量のメタノールでうすめそして50%(v/v)
メタノールで予備平衡化した床寸法2.15cm×40
cmのダウエツクス−1×2(Cl-)(−400メツ
シユ)のカラムに適用する。抗生物質を2ml/
分の流速で50%メタノール中の0.065M NH4Cl
+0.001M NH3の2で溶離する。12.5mlづつ
のフラクシヨンを集める。 300nmにおける吸収の主なるピークはフラ
クシヨン59〜72に現出する。フラクシヨン62〜
68はもつとも高いA300/A245比を有し次にこれ
らを合する。合したフラクシヨンは、300nm
における93.7吸収単位を含有し、その76.3はヒ
ドロキシアミン−消失できる。これは、ピーク
フラクシヨンにおいて適用したヒドロキシルア
ミン−消失吸収の57%のリカベリーを示す。 これらの集めたフラクシヨンを減圧下におけ
る回転蒸発によつて3.4mlに濃縮しそして1M
NH3100μを加える。調整した濃縮物を、予
め飽和NaCl溶液20ml及び12%NH4Cl20mlそれ
から脱イオン化水500mlで洗滌したセフアデツ
クスG−10のカラム(2.15cm×70cm)に適用す
る。試料を2.15ml/分の流速で脱イオン化水で
溶離する。10.3mlづつの4フラクシヨン次で
3.23mlづつの56フラクシヨンを集める。脱塩抗
生物質890A1を含有する300nmにおける紫外線
−吸収のはじめのピークはフラクシヨン25〜47
に現出する。フラクシヨン28〜41を合しそして
PHは3.5であることが判る。PHを1M NH3
の添加によつて7.3に調整する。集めたフラク
シヨンは、300nmにおける28吸収単位を含有
しそしてこの18はヒドロキシルアミン−消失で
きる。 これらの合したフラクシヨン2mlを参照とし
て除去しそして残りを2.0mlに濃縮する。濃縮
物のPHを1M NH30.7μの添加によつて7.4に
調整する。 濃縮物の50ミクロリツトルを除去しそして残
りを14mlのガラスびん中で凍結乾燥して抗生物
質890A1+残留塩を含有する固体4.32mgを得
る。 (b) 抗生物質890A3の精製 第2のXAD−2カラムから得られた合した
フラクシヨン10〜13を40mlに濃縮しそしてダウ
エツクス−1×4(Cl-)(400メツシユ)のカ
ラム(床寸法2.15cm×40cm)に適用する。抗生
物質を3ml/分の流速で脱イオン化水中の
0.075M NH4Cl及び0.001M NH3の3で溶離
する。9mlづつのフラクシヨンを集める。ビブ
リオ・パーコランスATCC8461によつて試験し
た抗菌活性はフラクシヨン165〜234に現出す
る。活性度のピークはフラクシヨン195〜201に
ある。 フラクシヨン186〜213を合する。これは
472A300単位を含有し、その中で312はヒドロキ
シルアミンとの反応によつて消失できる。 これらの合したフラクシヨンを減圧下におけ
る回転蒸発によつて4.2mlに濃縮する。この濃
縮物を床寸法2.15×60cmのビオ−ゲルP−2
(200〜400メツシユ)のカラムに適用する。試
料を床レベルに排水しそして脱イオン化水1ml
づつ使用した2回のすすぎを適用しそして床レ
ベルに排水する。カラムを1ml/分の流速で脱
イオン化水で溶離して2.6mlづつのフラクシヨ
ンを集める。 300nmにおけるヒドロキシルアミン−消失
吸収によつて測定されるように抗生物質890A3
はフラクシヨン38〜48に溶離する。ピークはフ
ラクシヨン41にある。フラクシヨン40〜43を集
める。これは260A300単位を含有し、その中で
173はヒドロキシルアミン−消失できる。 抗生物質890A1による抗生物質890A3の残留
不純化を除去するために、合した脱塩フラクシ
ヨン40〜43をペニシリナーゼ〔1ml当り500000
単位(1000LU/ml)を含有するジフコ“バク
ト−ペナーゼ”。LUはLevy unitsを意味する。
1000LUはペニシリンG500000単位を不活性化
する。〕50μ及びPH7.5の1Mトリス−HCl緩衝
液0.1mlで処理する。反応混合物を23℃で6時
間放置し次に脱イオン化水3ml及びメタノール
15mlを加える。この混合物を、50%メタノール
中で充填しそして50%(v/v)メタノール2
で洗滌したダウエツクス−1×2(Cl-)−
400メツシユのカラム(床寸法2.15×44cm)上
に適用する。抗生物質890A3を50φメタノール
中の0.05M NaCl+0.005M NH4Cl+0.0001M
NH3の2で溶離する。9.2mlづつのフラクシ
ヨンを集める。300nmで測定したUV吸収の主
なるピークはフラクシヨン74〜88に現出する。
フラクシヨン78〜85を集める。減圧蒸発による
メタノールの除去後のこれらのフラクシヨンに
おける300nmでの全吸収単位は、97.6であつ
て、そのうちの87.5はヒドロキシルアミンとの
反応によつて消失できる。 集めたフラクシヨン70〜85を減圧下における
回転蒸発によつて3.92mlに濃縮しそして濃縮物
を、予め4M NH34mlで洗滌し次で脱イオン化
水中の0.15mM NH3で平衡化したセフアデツ
クスG−10(床寸法2.15×70cm)のカラムに適
用する。0.02M NH31mlづつで2回洗滌した後
に、抗生物質890A3を0.8ml/分の流速で0.02m
M NH3で溶離する。2.45mlづつの49フラクシ
ヨン次で3.33mlづつの20フラクシヨンを集め
る。300nmにおける吸収の主なるピークはフ
ラクシヨン35〜53に現出する。もつとも高い
A300/A245値を有するフラクシヨン38−46を更
に処理するために合する。合したフラクシヨン
は300nmにおける65の吸収単位を有してい
る。集めたフラクシヨンを減圧下で回転蒸発し
て2.84mlとなし次に2つの等量に分割し、これ
らを14mlガラスびん中で急速に凍結及び凍結乾
燥して抗生物質890A3を得る。1つの試料は
0.88mg中に32.0A300単位を含有しそして他の試
料は0.82mg中に31.9A300単位を含有している。
32.0A300単位を含有する前者の試料をNMR分
析にうけしめる。そして次のピークを示す。 1.29(d、J=6.5)、1.98(S)、3.42(dの
d、J=5及びJ=2.4)、〓4.01〜4.28(m)、
3.14(dのd、J=5及びJ=9)、3.39
(t、J=6.5)、2.92(tのd、J=〓4及び
J=6)。 上記の表は、内部DSSに関連したD2O中にお
ける890A3ナトリウム塩に対する100MHz−
NMRシグナルを示す。化学シフトはppmで与
えられるそして結合定数はHzで与えられる。み
かけの多重性が示される。 例 9 抗生物質890A1の振盪フラスコ生産 ストレプトミセスフラボグリセウスMA−
4600aの凍結乾燥培養菌の管を滅菌的に開きそし
て内容物を次の組成を有する滅菌培地A1.5mlを
含有する管中に懸濁する。 培地 A 酵母エキス 10.0g グリコーズ 10.0g MgSO4・7H2O 0.05g 〓燐酸塩緩衝液 2ml 蒸溜水 1000ml 〓燐酸塩緩衝溶液 KH2PO4 91.0g Na2HPO4 95.0g 蒸溜水 1000ml この懸濁液を使用して次の組成を有する種子培
地B54mlを含有する250mlのトリプル−バツフル
付の三角種子フラスコに接種する。 培地 B 自己分解酵母(アルダミン) グルコーズ MgSO4・7H2O 〓燐酸塩緩衝液 蒸溜水 PH:NaOHで6.5に調整 +アルダミン:イースト・プロダクツ・コーポレ
ーシヨン 〓燐酸塩緩衝溶液 KH2PO4 91.0g Na2HPO4 95.0g 蒸溜水 1000ml 種子フラスコ綿で栓をして220rpmジヤイロト
リー振盪機(2″スロー)上で28℃±1℃で30時間
振盪する。 それぞれのフラスコが生産培地C40mlを含有す
るようにした50本のバツフル付でない三角生産フ
ラスコに、種子フラスコからのブロスを、1フラ
スコ当り1mlを使用するようにして、接種する。
生産フラスコを綿で栓をする。 培地 C トマトペースト 20.0g プライマリーイースト 10.0g デキストリン(アミデツクス) 20.0g COCl2・6H2O 5.0mg 蒸溜水 1000ml PH:NaOHで7.2〜7.4に調整 接種後、生産フラスコを220rpmジヤイロトリ
ー振盪機(2″スロー)上で振盪し乍ら28℃±1℃
で3日間培養する。フラスコを、遠心処理した醗
酵液試料中に浸漬した1/2吋の試験デイスクを使
用して標準ビブリオパーコランスATCC8461試
験プレートに対して活性度について試験する。試
料をPH7.4の0.05M燐酸塩緩衝液でうすめる。結
果は次の通りである。 収穫時間(時間) 72 PH 6.4ビブリオパーコランス(1/100稀釈)試験 23mm 890試験(単位ml) 103 890A単位/mlは、前述した“.890試験単位
を測定する試験法”にのべたようにして測定す
る。 全体の醗酵液を200mlづつポリカーボネートび
ん中において9000rpmで15分遠心分離処理して、
104単位/mlの力価を有する合した上澄液1600ml
を得る。これに中性DETA0.5mlを加える。 遠心分離処理したブロスを、6〜20ml/分の流
速において床寸法3.8×22cmのダウエツクス−1
×2(Cl-)(50−100メツシユ)カラム上に吸着
させる。カラムを脱イオン化水100mlですすぎそ
して6ml/分の流速で塩化ナトリウム50g、PH
7.0の0.02トリスHCl緩衝液及び25μM中性EDTA
を含有する脱イオン化水1で溶離する。10mlづ
つのフラクシヨンを集める。 抗生物質890A1は、塩溶離液のはじめの適用か
ら計算してフラクシヨン13〜81に現出する。ピー
クはフラクシヨン25〜33にある。もつとも高い生
物力価/A220比を有するフラクシヨン24〜41を更
に処理するために合する。合したフラクシヨン
は、29000単位または適用した生物活性度の17%
を有す。 ダウエツクス溶離液を10mlに濃縮し、PHを稀塩
酸で6.5に調整し次に濃縮物を、予め60%水性ア
セトン、脱イオン化水及び脱イオン化水中の5%
(w/v)塩化ナトリウムのそれぞれの2で洗
滌した床寸法3.3×36cmのXAD−2のカラムに適
用する。試料を6ml/分の流速で脱イオン化水で
溶離する。40〜260mlづつのフラクシヨンを集め
る。 抗菌活性は、220より256mlにのびる溶離容量の
フラクシヨン6〜14に現出する。ピークは370ml
より590mlにのびる溶離容量のフラクシヨン9及
び10にある。370mlから1060mlにのべる溶離容量
のフラクシヨン9〜12はもつとも高い
HAEA300/A220の比を有す。これらを更に処理
するために合する。これらのフラクシヨンは、み
かけの適用された活性度の126%に等しい36600単
位を有す。 合したフラクシヨン9〜12を100mlに濃縮しそ
して濃縮物を2ml/分の流速で床寸法2.2×41cm
のダウエツクス−1×4(Cl-)(−400メツシ
ユ)のカラムに適用する。カラムを脱イオン化水
50mlですすぎ次に2ml/分の速度で脱イオン化水
中の0.07M NaCl+0.005M NH4Cl+0.0001M
NH3の3で溶離する。溶離剤のはじめの適用か
ら出発して10.8mlづつのフラクシヨンを集める。 抗生物質890A1の主たるピークはフラクシヨン
181〜217に現出する。ピークはフラクシヨン198
にある。300nmにおいて114の吸収単位を含有す
るフラクシヨン186〜210を集める。 集めたフラクシヨンを4.0mlに濃縮し次にPHを
1M NaOH16μの添加によつて7.3に調整する。
濃縮液を床寸法2.15×70cmのビオ−ゲルP−2
(200−400メツシユ)のカラムに適用し次に脱イ
オン化水3×1mlで洗滌し次に0.96ml/分の流速
で脱イオン化水で溶離する。3.85mlづつのフラク
シヨンを集める。 抗生物質890A1の主なるピークはフラクシヨン
24〜44に現出する。ピークはフラクシヨン33及び
34にある。もつとも高いA300/A245比を有するフ
ラクシヨン27〜38を凍結乾燥するために合する。
これらの合したフラクシヨンは全部で72A300単位
を有す。 凍結乾燥を実施するために、合したフラクシヨ
ンを3.0mlに濃縮し次に濃縮液のPHを0.1M NaOH
の10μの添加によつて7.5に調整する。試料を
それぞれ1.50mlの2つの部分に分割しそしてそれ
ぞれの部分を別々に14mlのガラス製スクリユーキ
ヤツプびんから急速に凍結しそして凍結乾燥す
る。それぞれの試料は、35.8A300単位に相当する
890A11.73mgを含有する。 本発明の抗生物質を含有する組成物は、例えば
固体または液体の経口的に利用される使用形態の
ような幾つかの単位使用形態で投与することがで
きる。抗生物質890A1及び890A3は別々にまたは
組合せて使用することができる。以下に説明する
組成物は、抗生物質890A1及び890A3単独及びそ
れらの組合せに等しく適用することができる。液
体であろうと固体であろうと単位使用形態の組成
物は、活性物質0.1〜99%を含有している。好適
な範囲は約10〜60%である。組成物は、一般に、
組成物の全重量を基にして活性成分約25〜1000mg
を含有している。しかし乍ら、一般に、約250〜
1000mgの範囲の使用量を使用することが好適であ
る。非経口的投与においては、単位使用は、普
通、滅菌水溶液または溶解のために企図された可
溶性粉末の形態の純粋な化合物である。代表的な
処方は以下の方法によつて製造することができ
る。 カプセル 1カプセル当り 抗生物質 890A1 400mg ラクトーズ(U.S.P.) NO.Oカプセルにそれぞ
れ約475mgをみたす
のに充分な量 上記例においては、活性化合物及び稀釈剤を混
合して均一な混合物となし次にこれを必要に応じ
て手または適当な機械によつてNo.O硬質ゼラチン
カプセルに充填する。混合及び充填は好適には、
40%以下の相対湿度を有する場所で高われる。 錠 剤 1錠剤当り 抗生物質890A1 330mg 燐酸カルシウム 192mg ラクトーズ(U.S.P.) 190mg 玉蜀黍粉末 80mg ステアリン酸マグネシウム 8mg 800mg 上記例においては、活性成分を燐酸カルシウ
ム、ラクトーズ及び約半量の玉蜀黍澱粉と混合す
る。混合物を15%玉蜀黍澱粉ペーストで顆粒とな
し次に粗スクリーン処理し次に再びNo.16スクリー
ンを通してスクリーン処理する。残りの玉蜀黍澱
粉及びステアリン酸マグネシウムを加え次に混合
物を、それぞれの重量800mgの直径約1/2″の錠剤
に圧搾成型する。 上述したようにする代りに、活性成分を燐酸カ
ルシウム、ラクトーズ及び1/2量の玉蜀黍澱粉と
混合する。混合物はプレス上で“スラツジ
(slugged)”して密な錠剤様の物質を生成させ
る。これらをNo.16メツシユ粒に粉砕する。残りの
玉蜀黍及びステアリン酸マグネシウムを加えそし
て混合物をそれぞれの重量800mgの直径約1/2″の
錠剤に按搾成型する。 Lyo形態(注射用) 1びん当り 抗生物質890A1 250mg 注射用の水(U.S.P.) 5mlにする量 上記例においては、活性成分を上述した比の充
分な量の注射用水に溶解する。溶液をセラス・キ
ヤンドル(selas candles)またはミリポアー・
メンブラン・過器(millipore menbrane
filters)を通して過して滅菌する。滅菌びんに
小分けする。びん及び内容物を凍結しそして水を
凍結乾燥によつて滅菌的に除去する。滅菌乾燥固
体を含有するびんを滅菌的に密封する。 非経口的投与のために回復するために、滅菌注
射用水5mlをびんの内容物に加える。 経口的液状形態 1000ml当り 抗生物質 890A1 1.0g シユクローズ 600.0g グリコーズ 250.0g 安息香酸ナトリウム 1.0g 濃厚なオレンジ油 0.2ml 精製水(U.S.P.) 1000.0ml シユクローズ及びグルコーズを溶解を助けるた
めに熱を使用して水約400mlに溶解する。この溶
液を冷却しそして安息香酸ナトリウム次で濃厚な
オレンジ油を加える。溶液を水で約900mlとなし
次に抗生物質を加える。溶液を粗過器を通して
過することによつてきれいにする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 構造式 を有する化合物及びその医薬的に使用し得る塩。 2 5(R)−6(R)−8(S)異性体である特
    許請求の範囲第1項に記載の化合物及びその医薬
    的に使用し得る塩。 3 5(R)−6(S)−8(S)異性体である特
    許請求の範囲第1項に記載の化合物及びその医薬
    的に使用し得る塩。 4 構造式 を有する化合物またはその医薬的に使用し得る塩
    の抗菌的に有効な量及びそれに対する非毒性の医
    薬的に使用し得る担体からなる細菌感染症治療剤
    組成物。 5 前記化合物が5(R)−6(R)−8(S)異
    性体である特許請求の範囲第4項に記載の細菌感
    染症治療剤組成物。 6 前記化合物が5(R)−6(S)−8(S)異
    性体である特許請求の範囲第4項に記載の細菌感
    染症治療剤組成物。
JP51139654A 1975-11-21 1976-11-22 Antibiotic substance 890 a 1 and 890 a 3 Granted JPS5265293A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US63430075A 1975-11-21 1975-11-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5265293A JPS5265293A (en) 1977-05-30
JPS6253157B2 true JPS6253157B2 (ja) 1987-11-09

Family

ID=24543234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51139654A Granted JPS5265293A (en) 1975-11-21 1976-11-22 Antibiotic substance 890 a 1 and 890 a 3

Country Status (8)

Country Link
JP (1) JPS5265293A (ja)
CH (1) CH625553A5 (ja)
DE (1) DE2652677C2 (ja)
DK (1) DK143712C (ja)
FR (1) FR2332017A1 (ja)
GB (1) GB1561109A (ja)
NL (1) NL7612933A (ja)
SE (1) SE426845B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL7704040A (nl) * 1976-04-28 1977-11-01 Merck & Co Inc Werkwijze voor het bereiden van nieuwe anti- biotica.
NL7712093A (nl) * 1976-11-19 1978-05-23 Merck & Co Inc Werkwijze voor het bereiden van isomere thienamycinen.
DE2808563A1 (de) * 1977-03-05 1978-09-07 Beecham Group Ltd Derivate der 3-thio-6-(1-hydroxyaethyl)-7-oxo-1-aza-bicyclo eckige klammer auf 3.2.0 eckige klammer zu hept-2-en- 2-carbonsaeure, verfahren zu ihrer herstellung und diese verbindungen enthaltende arzneimittel
US4162323A (en) * 1977-04-18 1979-07-24 Merck & Co., Inc. Antibiotic N-acetyl-dehydro-thienamycin
PH16708A (en) 1978-07-24 1984-01-20 Merck & Co Inc Z-2-acylamino-3-monosubstituted propenoates

Also Published As

Publication number Publication date
DK143712C (da) 1982-03-22
DK143712B (da) 1981-09-28
DK497176A (da) 1977-05-22
GB1561109A (en) 1980-02-13
NL7612933A (nl) 1977-05-24
SE7612293L (sv) 1977-05-22
FR2332017B1 (ja) 1980-04-25
CH625553A5 (en) 1981-09-30
SE426845B (sv) 1983-02-14
JPS5265293A (en) 1977-05-30
DE2652677C2 (de) 1985-05-23
DE2652677A1 (de) 1977-06-02
FR2332017A1 (fr) 1977-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3950357A (en) Antibiotics
CH629252A5 (de) Verfahren zur herstellung von clavulansaeure und deren salzen.
US4141986A (en) Antibiotics 890A2 and 890A5
US4162323A (en) Antibiotic N-acetyl-dehydro-thienamycin
US4006060A (en) Thienamycin production
US4162324A (en) Antibiotics 890A1 and 890A3
SU581881A3 (ru) Способ получени антибиотика, про вл ющего активность в отношении -лактамазы
JPS6253157B2 (ja)
RU2134694C1 (ru) Аминоолигосахарид ск-4416, способ его получения, ингибитор сахаридгидролазы и антибактериальный агент
PL80273B1 (ja)
US4235967A (en) Process for producing antibiotics by cultivation of Streptomyces flavogriseus
US4229534A (en) Acetylthienamycin production
CH626628A5 (en) Process for the preparation of an antibiotic
US4165379A (en) N-acetyl thienamycin
JPS6210640B2 (ja)
JPH03141290A (ja) 抗腫瘍抗生物質bmy―41339
US4304867A (en) Culture of Streptomyces cattleya
US4264736A (en) Antibiotic 890A10
JPH01240196A (ja) 新規グリコペプチド系抗生物質pa−45052
US4081548A (en) Antibiotics
Cassidy et al. Antibiotics 890A 1 and 890A 3
US4264735A (en) Method of producing antibiotic 890A9
GB1592807A (en) Production of an antibiotic
JP2001011075A (ja) 新規ジオキソピペラジン誘導体
JP2000086627A (ja) 抗菌性物質be−54476及びその製造法