JPS6252912A - 鉄心の焼鈍方法 - Google Patents

鉄心の焼鈍方法

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JPS6252912A
JPS6252912A JP19200185A JP19200185A JPS6252912A JP S6252912 A JPS6252912 A JP S6252912A JP 19200185 A JP19200185 A JP 19200185A JP 19200185 A JP19200185 A JP 19200185A JP S6252912 A JPS6252912 A JP S6252912A
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JP
Japan
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core
wound
iron core
annealing
thin plate
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Pending
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JP19200185A
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English (en)
Inventor
Takemi Mori
毛利 武美
Eiji Shimomura
英二 霜村
Kazuo Yamada
一夫 山田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は変圧器などに用いられる非晶質磁性合金薄板か
ら成る鉄心に焼鈍を行なう鉄心の焼鈍方法に関する。
[発明の技術的背景とその問題点〕 近時、変圧器などに用いられる鉄心材料に於いては、従
来より用いられているけい素鋼板に代り、優れた低鉄損
特性を有する非晶質磁性合金板を使用する検討が進めら
れている。非晶質磁性合金板は従来のけい素鋼板に比し
て摘失が1/3〜1/4と小さく、磁気特性が優れてい
る。しかし、非晶質磁性合金板は超急冷法により製造す
るために、急冷時の歪により鉄損の増大など磁気特性が
極端に低下しており、このままでは本来の優れた磁気特
性が得られない。このため非晶質磁性合金板から成る鉄
心は、鉄心組立後に歪取り焼鈍を行なって非晶質磁性合
金板の歪を除去し、鉄損の減少など磁気特性の回復を図
っている。この焼鈍は、鉄心を1&場中に置いて磁気異
方性を与えて、磁気特性の改善を図る方法である。すな
わち、第5図に示すように、非晶質磁性合金薄板12か
ら成る例えば巻鉄心11に磁界印加用のコイル13を巻
回し、この巻鉄心11を電熱ヒータ(図示せず)を熱源
とする恒温[14の内部に収容する。そして、直流電源
15によりコイル13に直流を通電して巻鉄心11に磁
界を印加するとともに、電熱ヒータの加熱により恒温槽
14内部を所定の焼鈍温度に上昇させて巻鉄心11を加
熱することにより焼鈍を行なう。非晶質磁性合金材料め
焼鈍温度は、その種類によっても異なるが、現在変圧器
用材料として最も適切とされているアライド社IMET
GLAS2605S2では、390〜410℃程度が適
切である。また、焼鈍温度保持時間は2時間程度が適切
とされている。しかしながら、このような焼鈍方法に於
いては、巻鉄心11は熱源である電熱ヒータの輻射熱に
より外部から加熱されるので、鉄心内部まで良好に加熱
されず、巻鉄心11表面と内部の温度分布が不均一に成
る。このため、巻鉄心11の非晶質磁性合金板12は熱
応力により磁気特性が低下して、本来の磁気特性を回復
することが困難である。また、電熱ヒータにより巻鉄心
11を所定の焼鈍温度すなわち400パC程度まで加熱
するために、恒温槽14内部も同温度まで昇温するので
、仮に変圧器コイルを巻回した巻鉄心11を恒温槽14
の内部に入れて焼鈍を行なうと、コイルも一緒に外部か
ら400℃まで加熱される。しかるに、一般にコイルの
絶縁被覆に用いる絶縁物は耐熱性の限度が低く、400
℃の温度まで加熱されると、絶縁物が損傷して実用性が
なくなる。このため、変圧器コイルは、焼鈍前の工程で
巻鉄心11に巻回しておくと、その後に行なう焼鈍によ
って損傷することになるので、焼鈍後の工程で巻鉄心1
1に巻回することになる。
しかし、焼鈍後の巻鉄心11は、非晶質磁性合金薄板1
2の膀化現象を伴なうので、焼鈍後に巻鉄心11にコイ
ルを巻回する組立作業を行なうと、非晶質磁性合金薄板
12が外力により破損する機会が増大して、巻鉄心11
の品質を低下させることになる。
このようなことを考慮し、最近非晶質磁性合金薄板12
からなる巻鉄心11に巻回したコイルに高周波電流を通
して巻鉄心11を高周波励磁により生ずる損失で巻鉄心
11自身を発熱昇温させて焼鈍する方法が開発されてい
る。この方法によれば、変圧器コイルの巻回作業や変圧
器中身の組立作業の大部分を焼鈍の前工程として行なう
ことができ、従って焼鈍により非晶質磁性合金薄板12
が脆化した後の巻鉄心の11の取扱いを極力少なくして
非晶質磁性合金薄板12に外力が加わる機会を少なくで
きる利点がある。しかし、この方法に於いて高周波励磁
により巻鉄心11の温度が高くなるに従い、巻鉄心11
の飽和磁束密度及び透(社率の低下によって巻鉄心11
の損失が低下する現象が生じること、また巻鉄心11の
温度が高くなると巻鉄心11の表面からの放熱量が増大
し、4温速度が遅くなると共に巻鉄心11の積厚方向に
対して温度差が生じ、巻鉄心11の中心部に対して巻鉄
心11の内外周の温度上昇が低くなり易い。このため巻
鉄心11に対して適正な焼鈍が出来ないために巻鉄心1
1の磁気特性の低下、バラツキの増大などの問題点があ
った。
[発明の目的] 本発明は、前記の事情に鑑みなされたもので、非晶質磁
性合金薄板からなる鉄心に対して良好な焼鈍を効率よく
行ない、非晶質磁性合金本来の優れた磁気特性を十分発
揮出来る品質の良い鉄心を得ることが出来る鉄心の焼鈍
方法を提供することを目的とするものである。
[発明の概要] 本発明の鉄心の焼鈍方法は、非晶質磁性合金薄板からな
る鉄心に巻回したコイルに励磁用高周波交流電流を通し
て鉄心を高周波励磁し、この励磁に伴い鉄心に生ずる損
失により鉄心自身を発熱昇温させて焼鈍するに際し、鉄
心の表面に、非晶質磁性合金板に比べて鉄損特性の大き
い磁性材料を鉄心の表面に密着させて設け、この磁性材
料を高周波励磁により加熱することにより、鉄心表面か
らの放熱による鉄心内外表面部分の温度低下に見合った
損失を補い、鉄心内の温度分布を均一化し、非晶質磁性
合金薄板からなる鉄心を良好且つ効率よく焼鈍し、磁気
特性の優れた鉄心を得るものである。
[発明の実施例1 以下本発明の一実施例について説明する。第1図及び第
2区は本発明の一実施例で、非晶質磁性合金薄板を巻回
してなる2組の巻鉄心を並べ、各巻鉄心の中央脚部に共
通に変圧器コイルを巻回したものを対像としている。第
1図において、巻鉄心1は帯状の非晶質磁性合金薄板2
を矩形状或いは円形に巻回して形成する。この場合、第
2図にその詳細を示すように巻鉄心1の内周及び外周に
U字状薄板3を密着するように挿入する。このU字状薄
板3はコイル内の鉄心占積率を低下させず、巻鉄心1に
なじみ易い、すなわち加工性のよい薄板が望ましく、ま
た、非晶質磁性合金薄板2よりも大きな鉄損特性を示す
磁性材料、例えばけい素鋼帯を用いる。このように構成
した巻鉄心1を焼純する前行程において、巻鉄心1を2
個並べてその中央脚部に共通に変圧器コイル4を巻回す
る。
さらに巻鉄心1を焼純するに際しては、各巻鉄心1の脚
部或いは継鉄部に励磁用の高周波電流を通すための仮巻
コイル5を各々巻回する。この仮巻コイル5は巻回数に
応じた電圧が加わるため巻回数を少なくして絶縁耐力上
の問題のない巻回数を選定する。巻鉄心1の焼純を行な
う場合、切換スイッチ6を高周波交流電源7側に接続し
、電圧調整器8により電圧を調整して仮巻コイル5に励
磁用の高周波電流を流す。この場合の励磁周波数は2〜
10KH2に選定する。仮巻コイル5に高周波電流を流
すと高周波磁束によって巻鉄心1にはヒステリシス損及
びうず電流積に伴う電力損失によってジュール熱が発生
する。これにより巻鉄心1は鉄心自身の内部発熱により
加熱され温度上昇する。この場合、高周波励磁により巻
鉄心1自身に発生する損失は巻鉄心1の温度上昇が30
0℃程度まではほとんど変化しないが、これ以上の温度
になると巻鉄心1の飽和磁束密度の低下或いは透磁率の
低下によって鉄損が低下する現象が生じる。このため巻
鉄心1の温度上昇速度が遅くなる。
また鉄心表面からの放熱りも増大するために巻鉄心1の
温度分布が不均一になり易く、特に鉄心積厚方向に温度
差が生じ、鉄心表面は鉄心内部に対して温度が30〜5
0℃低くなる。ところで、非晶質磁性合金薄板2の焼鈍
温度は、その種類によっても異なるが、現在変圧器用鉄
心材料として最も適切とされているアライド社WMET
GLAS260582では390〜410℃程麿が適切
とされている。このため巻鉄心1の温度分布が不均一と
なり、上記の適正焼鈍温度範囲を外れると巻鉄心1の磁
気特性が悪化することになる。これに対し本発明の焼鈍
方法では、鉄心積厚方向で鉄心表面温度が鉄心内部温度
に対して低くなることを改善するため、巻鉄心1の内外
周に非晶質磁性合金薄板2より鉄損値の大きい磁性材料
より形成したU字状薄鋼板3を挿入し、鉄心中心部より
鉄心表面近傍の発生損失を増大させ、鉄心表面からの放
熱による温度上昇の低下に見合った熱量に相当する損失
分を加え、巻鉄心1の温度分布の均一化を図っている。
このようにして巻鉄心1の温度が非晶質磁性合金薄板2
の適正焼鈍温度の400℃まで上昇すれば、電圧調整器
8を高周波交流電源7の電圧を調整することにより巻鉄
心1の温度400℃を適正な保持時間一定に保持する。
この保持時間は従来の恒温槽による焼鈍では2時間が適
正とされているが、本焼鈍方法では非晶′111i性合
金薄板2の自己発熱で昇温する方法のため、30分程度
で良好な特性が得られる。尚、仮巻コイル5を互いに逆
極性に接続しているので、仮巻コイル5に高周波交流電
流を流し巻鉄心1を励磁しても、巻鉄心1の中央脚部に
於ける磁束の方向9が互いに逆向きになり、この中央側
脚部に巻回した変圧器コイル4には磁束による誘起電圧
は生じない。また、仮巻コイル5を逆直列に接続しても
同様の効果が得られる。
次いで切換スイッチ6の切換操作により仮巻コイル5を
高周波交流電源7側から直流電源10側へ切換接続する
。これにより仮巻コイル5による巻鉄心1への高周波励
磁がなくなり巻鉄心1は冷却を始める。同時に直流電源
10から直流電流が仮巻コイル5に流れ、巻鉄心1に対
して直流磁界を与える。焼鈍機仮巻コイル5及び巻鉄心
1の内外周に挿入したU字状薄鋼板3を巻鉄心1から取
り外して焼鈍作業を終了する。
第3図の線図は、周波数6KH2,磁束密邸0゜8Tで
高周波励磁焼鈍により巻鉄心を温度上背させた場合の一
実験結果である。この線図において実線は本焼鈍方法に
よる巻鉄心の鉄心積厚方向の温度分布を示し、点線は従
来の非晶質磁性合金漣板のみを巻回して構成した巻鉄心
の温度分布を示している。同線図より明らかな様に、本
焼鈍方法では従来の方法に比較して鉄心内周部と鉄心外
周部の温度が高くなり、鉄心積厚方向の温度分布が均一
化されていることが認られる。
尚、上記実施例では巻鉄心を例にとって説明したが、積
層鉄心でも同様に実施することができる。
また巻鉄心はノーカット形に限らずラップジヨイント形
のように、鉄心焼鈍復一旦分解して変圧器コイルに組み
込んで形成する構成のものにおいても、非晶質磁性合金
薄板の焼鈍後の脆化対策を施すことな〈実施できる利点
がある。
また第3図に示すようにU字状薄板3の一部に仮巻コイ
ル用の巻回部3aを形成し、この巻回部3aに仮巻コイ
ル5とは独立した電源または同一電源によって高周波励
磁される仮巻コイル5aを設けて巻鉄心と薄板を別個に
加熱するようにしてもよい。3bは絶縁スペーサである
。このようにすれば、薄板を別電源で加熱できるので、
薄板3の温度上昇を任意に設定することができ、巻鉄心
をより均一に加熱できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の鉄心の焼鈍方法によれば、
鉄心を高周波励Iif!するに際して、非晶質磁性合金
薄板からなる鉄心の表面に、非晶質磁性合金薄板より鉄
損特性が大きく、しがも4o○℃の温度では磁気特性の
変化が少ない磁性材料を密着させて設け、この磁性材料
も高周波励磁により加熱を行なうため、鉄心昇温時にお
ける鉄心表面からの放熱が少なくなって鉄心内の温度分
布がより一層均−化できる。このため、非晶質磁性合金
薄板からなる鉄心を良好且つ効率よく焼鈍でき、磁気特
性の優れた高品質の鉄心を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による鉄心の焼鈍方法を示す
説明図、第2図は鉄心の詳細を示す説明図、第3図は本
発明の他の実施例を示す説明図、第4図は鉄心積厚方向
における鉄心温度分布を示す絵図、第5図は従来の鉄心
の焼鈍方法を示す説明図である。 1.11・・・巻鉄心、2.12・・・非晶質磁性合金
薄板、3・・・薄板(磁性材料)、4・・・変圧器コイ
ル、5.5a・・・仮巻コイル、6・・・切換スイッチ
、7・・・高周波交流Ti源、10・・・直流電源。 代理人 弁理士 則 近 憲 佑 同       三  俣  弘  文第1図 第2図 第3図 第4図 第!図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  非晶質磁性合金薄板から成る鉄心に巻回したコイルに
    励磁用高周波電流を通して、前記鉄心を励磁し、この励
    磁に伴い、前記鉄心に生ずる損失より鉄心自身を発熱さ
    せて焼鈍するに際し、前記鉄心の表面に、前記非晶質磁
    性合金薄板に比べて鉄損の大きい磁性材料を密着させて
    設け、この磁性材料を高周波励磁して加熱する事を特徴
    とする鉄心の焼鈍方法。
JP19200185A 1985-09-02 1985-09-02 鉄心の焼鈍方法 Pending JPS6252912A (ja)

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