JPS6252709B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6252709B2
JPS6252709B2 JP55060907A JP6090780A JPS6252709B2 JP S6252709 B2 JPS6252709 B2 JP S6252709B2 JP 55060907 A JP55060907 A JP 55060907A JP 6090780 A JP6090780 A JP 6090780A JP S6252709 B2 JPS6252709 B2 JP S6252709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
deflection
period
charging
charging voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55060907A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56157588A (en
Inventor
Michihisa Suga
Mitsuo Tsuzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP6090780A priority Critical patent/JPS56157588A/ja
Publication of JPS56157588A publication Critical patent/JPS56157588A/ja
Publication of JPS6252709B2 publication Critical patent/JPS6252709B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/07Ink jet characterised by jet control
    • B41J2/075Ink jet characterised by jet control for many-valued deflection
    • B41J2/08Ink jet characterised by jet control for many-valued deflection charge-control type

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はノズルより記録媒体に向けて噴射し
たインク滴を主走査方向に偏向して記録を行うイ
ンクジエツト記録装置に関し、特に一例に並べた
多数のノズルより噴射したインク滴を同時に偏向
走査するマルチノズルインクジエツト記録装置に
関する。
最近ノズルより噴出したインク滴を用いて文字
記録を行う各種インクジエツトプリンターが実用
化されるようになつた。これらの装置における代
表的な文字形成法としては、ノズルより記録媒体
に打ち込むインク滴を記録したい文字の画素配列
に対応するように変調および偏向するものが知ら
れている。偏向は、インク滴を荷電した後、2枚
の対向した偏向電極間を通過させてその飛翔方向
を偏向電界の方向に偏向する静電的方法が主に用
いられている。しかし、この偏向走査は多くの場
合画素配列の一方向、例えば縦方向に対して行
い、残りの横方向についてはヘツド全体を移動さ
せる機械的走査が主に用いられている。この機械
的走査は装置構成を複雑にすると共に装置の信頼
性向上に対する一つの障害となつていた。
機械的走査を用いない方法として、複数個のイ
ンクジエツトヘツドを各ヘツドの偏向走査巾をつ
なぎ合せながら一列に配列するものが提案されて
いる。このような複数個のヘツドを一体化した、
いわゆるマルチノズルヘツドを用いれば、必要な
記録巾を電気的な手段のみで同時に記録すること
ができる。各ノズルに対応する偏向巾をつなぎ合
せるために、各ノズルに附属する偏向電極は隣同
志互いに近接させなければならないが、隣り合う
偏向電極間には極めて大きな電位差があるため、
その間の電気的絶縁性を保持することが非常に困
難であつた。
この問題を解決する方法として、一列に配列し
た各ノズルに対応する偏向電界の向きを交互に逆
向きにすることによつて隣接した二つの偏向電極
の電位差を零とする方法が、特公昭53−9091に開
示されている。すなわち、第1図に装置構成概略
図を示したように、一列に配置した各ノズル10
1に対して、偏向電極103Pおよび103N
は、隣合つたノズルが一つの偏向電極を共有する
ように配置されており、これらの偏向電極には一
個おきに同じ偏向電圧が加えられている。第1図
に示した従来例では偏向電極103Pには偏向電
極103Nよりも高い電圧が加えられており、偏
向電界は偏向電極103Pから103Nに向つて
発生しているため、各ノズルに対応する偏向電界
の向きは交互に逆向きになつている。これに対し
て偏向の向きを揃えるためにインク滴の荷電極性
はノズル毎に交互に逆極性とする必要がある。第
1図の従来例では荷電電極102Pはインク滴を
正に帯電し、102Nは負に帯電する結果、全て
のノズルに対して偏向は図中矢印104の向きと
なる。ところで、荷電電極を用いて滴帯電制御を
高速で行う場合、インクの帯電特性は帯電極性に
よつて異なることが知られており、実用装置では
負帯電極性が広く用いられている。このような差
は、インク中の電子と正イオンの移動度が異なる
ために生ずるものと考えられている。従つて上記
の方法を用いる場合には、荷電電極に加える荷電
電圧を極性によつて補正することが必要であつ
た。
また、第1図の従来例のような場合、インク滴
の偏向は常に一方向にのみ行なわれるため、隣接
するノズルの走査巾を記録媒体上で連続させるよ
うに、インク滴の噴射方向からの偏向角を大きく
とる必要があつた。その結果偏向歪が大きくな
り、印字品質の低下がもたらされた。
この発明の目的は、上記の諸欠点を改良した新
規なマルチノズルインクジエツト記録装置を提供
することにある。
この発明によれば、互いに平行な向きのインク
滴流を形成するように配置した複数個のノズル
と、前記各ノズルより記録媒体に向けてインク滴
を噴射させるインク滴形成手段と、前記各インク
滴流におけるインク滴の荷電量を制御するために
前記各インク滴流に沿つて配置した荷電電極と、
前記荷電電極に所要の荷電電圧を印加するための
荷電電圧発生手段と、前記インク滴をその荷電量
に応じて主走査方向に偏向させるために前記各イ
ンク滴流に沿つて配置した複数個の偏向電極と、
前記各偏向電極に偏向電圧を印加するための偏向
電圧発生手段とからなるマルチノズルインクジエ
ツト記録装置において、前記各荷電電極に加える
荷電電圧の極性を同一とし、かつ前記インク滴流
に加える偏向電界の向きを隣接するインク滴流に
対して互いに逆向きとし、かつ前記各インク滴流
に加える前記各偏向電界の向きを所要時に反転さ
せる手段を有することを特徴とするマルチノズル
インクジエツト記録装置が得られる。
以下に図面を参照しながらこの発明について詳
細な説明を行う。
第2図は本発明によるマルチノズルインクジエ
ツト記録装置の一実施例の構成概略図である。一
定の圧力に加圧されたインクが導入パイプ201
より各インク室202に導入され、各インク室に
接続するノズル203より記録媒体204に向け
て噴出される。各インク室202の一つの壁には
一つのピエゾ振動子205が接着されている。こ
のピエゾ振動子の表裏二面に形成された二つの電
極206および207に交流電圧を印加し、その
結果インク室202の壁を周期的に変形させる。
これによつて各インク室に導入されたインクには
一定の静圧に加えて周期的な振動圧が加えられる
結果、ノズルより噴出したインクは規制正しくイ
ンク滴に分離する。上記のように、インクに高静
圧と振動圧を加えてインク滴を形成する方法は特
公昭44−4517に開示されており、広く知られた技
術である。ピエゾ振動子により励振するインク室
の構造としては本実施例以外にも種々のものが知
られており、例えば特公昭48−327や、特公昭52
−20291等に開示されたものを使用することがで
きる。
各ノズルより噴出したインクがインク滴に分離
する位置に荷電電極208が設けられている。荷
電電極に荷電電圧を印加したときにインク滴に分
離する直前にインク中に誘導された電荷によつて
インク滴の帯電量が決定される。従つて荷電電圧
を変化することによつてインク滴帯電量が制御さ
れる。荷電制御されたインク滴は次に偏向電極2
09と210の間を通過する間に偏向電界の向き
に飛翔方向が曲げられる。偏向されたインク滴は
記録媒体204上の走査線に沿つた所定の場所に
打込まれる。各ノズルに対する走査巾212が隣
同志連がるようにインク滴の荷電量が制御され
る。各ノズルに対してインク滴の荷電極性は同一
にとられ、偏向電界の向きは交互に逆向きとなつ
ている。本実施例では、偏向電極は両端の各1枚
を除き、隣り合つたノズルが1枚の偏向電極を共
有するように配置されており、これらの偏向電極
には一つおきに同じ電圧を印加することによつて
交互に逆向きの偏向電界を形成している。偏向電
界を一定に保持する間に記録は走査巾212の1/
2の部分212aに対して行なわれる。次いで偏
向電界の向きを反転して走査巾212の残り半分
212bの記録が行なわれる。このような記録制
御を行うための電気回路のブロツク図の一例を第
3図に示す。発振器301からの信号はピエゾ駆
動回路302、文字信号発生器303、およびパ
ルス計数回路304に入力される。ピエゾ駆動回
路は出力端子が電極206および207に接続さ
れ、発振器出力信号に同期した一定の周波数でピ
エゾ振動子205を励振する。文字信号発生器は
発振器出力信号に同期して入力文字情報信号30
5を入力し、文字信号をインク滴形成に同期した
荷電電圧の形で発生し、荷電電極208に加え
る。パルス計数回路は発振器出力信号を計数し、
走査巾212の半分の走査に要するインク滴数と
同じ数と計数したときに1個のパルス信号を傾向
極性切換器306に対して出力する。偏向極性切
換器はパルス信号が入力される度に偏向電圧発生
器307からの出力電圧の極性を切換えて偏向電
極に印加するために、その出力端子はそれぞれ偏
向電極209と210を支持する二つの電極棒2
13と214に接続されている。
第2図の実施例において、インク滴の偏向量は
ほぼその荷電量に比例している。この実施例にお
いては記録媒体に打ち込む必要のない不要インク
滴は偏向電極と記録媒体の間に設けられたガター
215に打ち込むために、記録に使われるインク
滴よりも大きく偏向される。従つて不要インク滴
は最も大きな値に荷電される。一つの偏向走査期
間における荷電電圧波形の一例を第4図に示す。
この例では荷電電圧の極性は常に正であり、イン
ク滴は常に負極性に帯電される。記録に用いるイ
ンク滴を荷電するための荷電電圧は時間と共に増
加しており、傾向走査が一つの方向に対して順次
行なわれていることを示している。しかし、偏向
量を順次増やすことは必らずしも重要でなく、走
査線上の画素に対応した任意の電圧波形を用いて
もよい。図中VMは記録に用いるインク滴に対す
る最大の荷電電圧を表わしている。またVGは不
要インク滴を荷電するための荷電電圧であり、V
Mより大きな値となつている。tHは偏向走査期間
Sの1/2の時刻を示しており、この時刻において
記録走査の1/2が終了し、偏向電界の向きが反転
する。tH以降tS迄は残り半分の記録走査が実行
され時刻tSにおいて一つの記録走査が終了する
と共に偏向電界の向きが再び反転する。以上のプ
ロセスをくり返すことによつて記録が行なわれて
ゆく。なお、本実施例では、形成されるインク滴
周波数は、連続したインク滴間距離が偏向電極の
長さすなわち第2図中Lで示した長さよりも長く
なるように選ぶことが必要である。この結果、イ
ンク滴が偏向電極間に存在しないときに偏向電界
の向きの切換えを行うことが可能となる。
第5図は本発明によるインクジエツト装置の第
2の実施例を示す構成概略図である。この実施例
は先に述べた第1の実施例とインク滴形成法にお
いて大きく異なつている。すなわち本実施例で
は、インクを噴出するためのノズル503とイン
クを補給するためのチヤンネル501とを有する
インク室502の体積を、ピエゾ振動素子505
の変形を利用して急激に変化させ、このとき発生
した圧力パルスによつてインクをノズルより噴出
させる。このようなインク滴形成法を用いたイン
クジエツト記録技術はオンデイマント型と称され
ており、特公昭51−39495、特公昭53−12138ある
いは特開昭48−9622等によつて公知となつてい
る。本実施例ではチヤンネル501およびピエゾ
振動子505は各インク室502に対してそれぞ
れ1個ずつ割当てられており、ピエゾ振動子50
5はインク室502の一つの壁に接着されてい
る。インク滴形成は各ノズルについてそれぞれ独
立に行なわれる。偏向電極509および510は
第1の実施例と同様に隣合つたノズルが一つの偏
向電極を共有するように配置され、一つおきの偏
向電極が同電位となるように偏向電圧が印加され
ている。オンデイマンド型インクジエツト技術で
は必要なときにだけピエゾ振動子を駆動させてイ
ンク滴形成を行うため、第1の実施例で述べた不
要インク滴を回収するための手段が必要なくな
る。またオンデイマンド型ではインク滴の形成と
インク滴の変調とを同時に行うために、第5図に
示した本実施例では各ノズル503から噴出する
インク滴の荷電制御を各ノズル共通の一つの荷電
電極508を用いて同時にまとめて行うことが可
能である。すなわち本実施例ではインク滴の形成
を全てのノズル503に共通でかつ一定周期でく
り返されるタイミングで行い、荷電電極508に
は周期的に繰に返される一定波形の電圧を印加す
る。荷電電圧波形としては任意の波形を用いるこ
とが可能であるが、一つの走査線上の対応した画
像情報が時系列の形で入力される場合には、時間
と共に一定の割合で変化する波形を用いるのが都
合がよい。本実施例における荷電電圧、偏向電圧
および偏向量の時間的な変化の一例を第6図に示
す。荷電電圧波形は時間と共に増加する鋸歯状波
がくり返される。一波長における変化は、各ノズ
ルの偏向走査巾512の1/2の偏向走査に対応し
ており、その間に必要に応じて形成されるインク
滴の荷電量は荷電電圧の増加に対応して順次増大
したものとなつている。偏向電圧は荷電電圧の一
波長毎に極性が切換えられ、荷電電圧の二波長毎
に一つの偏向走査が終了する。図中で偏向電圧と
偏向量とはいずれも実線と点線で表わした二つの
変化を示してあるが、これは隣合つた二つのノズ
ル間の変化の相違を示している。また荷電電圧、
偏向電圧および偏向量が時間的に少しずつずらし
て示してあるのは、それぞれインク滴が荷電電極
と偏向電極、偏向電極と記録媒体の間の空間を飛
翔するに要する時間の分を考慮して示したもので
ある。第7図は一定速度で移動する記録媒体に対
し本実施例における記録媒体上の走査線の動きを
模式的に示したものである。隣合うノズルに対し
て走査線の動きは二つのノズルの間の境界線70
0に対して対称的になつている。例として、図中
ノズル701について見ると、まず走査は走査巾
の中心702より一方の方向703に行なわれ
る。これは第6図で述べた荷電電圧の一波長に対
応する。次いで偏向極性が切換えられて、走査は
中心より反対の方向704に行なわれる。以上に
よつて一つの偏向走査が終了する。第8図は本実
施例による荷電偏向制御系の一例を示すブロツク
図である。入力された画像情報801に基づいて
走査線毎のビツトパターン802が形成されパル
ス発生器803からのクロツクパルスに同期して
シフトレジスタ804に直列入力される。シフト
レジスタ804内のビツトパターンは並列出力さ
れシフトレジスタ805に並列入力される。この
ときシフトレジスタ804内のビツトパターンは
第9図に示すように各ノズルの半走査における画
素数に等しいビツト数毎に分割されている。2つ
の分割区分、例えば第9図中901aと901b
が一つのノズルに対応している。これらの区分中
に実線および点線で示した矢印はビツトパターン
を表わしている。分割区分901a内のビツトパ
ターン902aはシフトレジスタ805の分割区
分903a内に転送される。転送されたビツトパ
ターン904aは902aとは逆向きになつてい
る。一方分割区分901b内のビツトパターン9
02bはシフトレジスタ805の分割区分903
b内に同じ向きにそのまま転送される。次に隣接
するノズルに対しては、分割区分901cおよび
901dが対応し、それぞれのビツトパターン9
02cおよび902dはシフトレジスタ805の
分割区分903dおよび903cに転送される。
転送されたビツトパターン904cおよび904
dは902cおよび902dとは順序が入れ換つ
ておりまた904cは902cとは向きが逆にな
つている。以上述べたような隣接する2つのノズ
ルに対する2種類の転送パターンが全てのノズル
に対して順次繰り返される。シフトレジスタ80
5に転送されたビツトパターンはインク滴形成周
期を決定するカウンター806の出力パルスに同
期して各ノズルに対応した分割区分毎に直列出力
され、ピエゾ駆動回路807に入力される。ピエ
ゾ駆動回路807はシフトレジスタからの出力信
号に応じてピエゾ駆動電圧パルスを出力し、ピエ
ゾ振動子を駆動する。この結果シフトレジスタ8
05内のビツトパターンに対応してインク滴の形
式が行なわれることになる。カウンター806の
出力パルスはカウンター808にも入力される。
カウンター808の出力パルスの繰り返し周期は
各ノズルの一走査期間の1/2の周期に対応する。
カウンター808の出力パルスは鋸歯状波発生器
809に入力されカウンター808の出力パルス
に同期した周期的な鋸歯状波を発生する。この鋸
歯状波は遅延回路810、増巾回路811を経て
荷電電極に加えられる。遅延回路810はピエゾ
振動子に駆動電圧パルスを印加してからノズルよ
りインク滴が分離する迄の時間的なずれを補正す
るためのものである。カウンター808の出力パ
ルスは遅延回路812を経て極性切換器813に
も加えられる。極性切換器813は第1の実施例
の場合と同様にパルス信号が入力される毎に高圧
電源814からの高電圧の極性を切換えて偏向電
極に加える。遅延回路812はピエゾ振動子に駆
動電圧パルスを印加してからインク滴が偏向電極
を通過する迄の時間的なずれを補正するためのも
のである。
上述のように、インク滴形成法としてピエゾ振
動子を用いたオンデイマンド型を用いる場合に
は、インク滴の荷電制御が複数のノズルに対して
共通化でき、本発明によるマルチノズルインクジ
エツト記録装置の制御系を極めて簡単に構成でき
る。
複数ノズルに対して共通化した荷電制御方法と
しては上記実施例で示したものに限定されるもの
ではない。第10図は、第5図に示したインクジ
エツト記録装置における荷電制御方法の第2の実
施例を説明するための、荷電電圧、偏向電圧およ
び偏向量の時間変化を示したものである。先に第
6図で示した鋸歯状の荷電電圧波形と異なり、本
実施例では一方の極性の向きに山形に変化する荷
電電圧波形を用いる。この荷電電圧波形の一波長
は一つのノズルに対する1回の偏向走査に対応し
ている。偏向電圧は第6図に示した実施例と同様
一走査期間の1/2の周期で極性が切換えられる。
この実施例の場合について、一定速度で移動する
記録媒体上の走査線の動きを示すと、第11図の
ようになる。走査線の動きは隣合つたノズル間の
境界線1100に対して対称である。個々のノズ
ルに対する走査線の動きは第7図に示した先の実
施例と異なり、常に一方向に行なわれる。例えば
第11図中ノズル1101について見ると、走査
は常に左から右に向つて行なわれ、走査線は連続
した一本の線となつている。このように走査線が
できるだけ連続するように走査を行うことは記録
品位を向上させる上で効果的である。なお、本実
施例を実現するための回路構成は通常の電気回路
技術を用いて可能であり、例えば第8図に示した
ブロツクダイアグラムと同様の考え方に基づいて
容易に構成することができる。
さて、次に本発明によるインクジエツク記録装
置の第3の実施例を示す構成概略図を第12図に
示す。この実施例のインク滴形成手段および偏向
手段は先に第2の実施例で述べたものと同様であ
り、複数個のノズル1203、インク補給用チヤ
ンネル1201、インク室1202、ピエゾ振動
素子1205、偏向電極1209および1210
等から構成される。しかし、インク滴の荷電制御
手段は先の実施例と異なり、第12図に示すよう
に一つおきのノズルに対して共通化された2種類
の荷電電極1208aおよび1208bが設けら
れている。各ノズル1203からは必要とされた
時点にのみピエゾ振動子1205に電圧が印加さ
れてインク滴が形成される。形成されたインク滴
を2種類の荷電電極1208aおよび1208b
を用いて荷電制御する方法としては荷電電圧の異
なつた印加タイミングや波形を有する種々のもの
を示すことが可能である。その中から、実用上重
要な多くの利点を有するものを取り上げて以下に
示す。
第13図は上記実施例における荷電制御方法の
一例であり、荷電電圧波形およびこの荷電電圧に
対する偏向電圧と偏向量の時間変化の様子を模式
的に示したものである。インク滴は各ノズルから
所要時にのみ噴射されるが、これらの滴形成は全
てのノズルに共通した一つのタイミングに従つて
行なわれる。このとき荷電電圧は第13図に示し
たように、一走査期間の1/2の周期をもつた鋸歯
状波の形で与えられている。この鋸歯状波は常に
一つの極性の向きに変化する特徴を有すると共
に、図中実線と点線とで示したように絶対値が時
間と共に増加するものと減少するものの二種類が
あり、それぞれ第12図に示した二種類の荷電電
極1208aおよび1208bに別々に印加され
る。以下の説明では二種の鋸歯状波の内実線は荷
電電極1208aに点線は1208bにそれぞれ
印加されているものとする。まづ、荷電電極12
08aに対向したノズルから始めの1/2の走査期
間中に噴射されるインク滴に与えられる荷電量は
0から最大値迄時間的に増加するが、この間偏向
電圧は一定に保持されているため、偏向量は走査
線上を0から一方向に時間的に増加してゆく。次
の1/2の走査期間に入ると、荷電量は0から最大
値迄の時間的な増加は同じであるが、偏向電圧の
極性が反転しているため、偏向量の時間的な増加
は最初の1/2の走査期間とは逆方向に行なわれ
る。一方、荷電電極1208bに対向したノズル
から噴射されたインク滴はその偏向量が荷電電圧
波形に従つて最大値から0に迄時間的に減少する
が、偏向電圧の極性が隣接ノズルと異なるため、
偏向の向きは隣接ノズルと同方向である。すなわ
ち、一定速度で移動する記録媒体上の走査線の動
きを示すと第14図のようになる。同図中ノズル
1203aおよび1203bはそれぞれ荷電電極
1208aおよび1208bに対向している。ノ
ズル1203aについては走査が中心から外側に
向つて行なわれるのに対し、ノズル1203bに
ついては走査は常に外側から中心に向つて行なわ
れる。これらの走査は1/2の走査期間毎に向きを
反転しているが、全てのノズルに対して常に走査
の向きが一致している。このことは記録品質の向
上という点から極めて重要である。この理由は、
隣接するノズルから同時に発射された2個のイン
ク滴は飛翔期間中常に一定距離を保ち、隣接ノズ
ルピツチの1/2よりも接近することがないので、
その間の静電斥力の影響は殆んど無視でき、精確
な偏向制御が可能となるからである。
次に、第12図に示した実施例における第2の
荷電制御方法による荷電電圧波形およびこの荷電
電圧に対する偏向電圧と偏向量の時間変化の様子
を第15図に示す。本方法においても、インク滴
は各ノズルから所要時にのみ噴射されると共に、
これらの滴形成は全てのノズルに共通した一つの
タイミングに従つて行なわれる。一方の極性の中
で変化することを特徴とする荷電電圧波形は、最
初の1/2の走査期間で0から最大値迄増加し、次
の1/2の走査期間で最大値から0迄減少する山形
をしている。一つおきに電気的に結合された2種
類の荷電電極1208aおよび1208bには、
第15図において実線および点線で示したよう
に、それぞれ位相が半波長ずれた2種類の荷電電
圧が印加される。各荷電圧の0から最大値迄増加
する最初の1/2波長の間、偏向電圧は一定であ
り、例えば第15図では正極性の一定値として示
してある。この間偏向量は0から最大値迄時間と
共に増加してゆく。すなわち記録媒体上ではイン
ク滴による点列が偏向電界の方向例えば右の方向
に順次形成される。次に荷電電圧波形の残りの1/
2波長の間は偏向電圧は一定のまま、極性を反転
させる。その結果インク滴は上記1/2波長の間と
は反対の向きに偏向され、偏向量は最大値から0
に迄時間的に減少してゆく。その結果、記録媒体
上では上記1/2波長の間と同じ向きに点列が形成
されることになる。つまり走査は絶えず一方向、
例えば左から右へと行なわれることになる。各ノ
ズルから噴射されたインク滴により記録媒体上に
形成された点列と走査の向きの関係の一例を第1
6図に示す。ここで、記録媒体は上方に絶えず一
定の速度で移動しているものとしている。この図
から明らかなように本実施例では走査の向きが全
てのノズルに対して常に同一(すなわち第16図
に示した例では左から右)であるを大きな特徴と
している。その結果相隣るノズルから噴射された
隣接インク滴は第16図から明らかなように各ノ
ズルの記録巾の1/2より接近することはないた
め、静電斥力による印字歪を防止することができ
る。また、各ノズルに対する走査線は中心より右
側と左側が中心にて連続し、記録巾の間で連続し
た一本の走査線となつていること、かつ全ての走
査線が互いに平行となつていること等から、印字
の自然性等の点で印字品位の良い記録が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術によるマルチノズルインクジ
エツト装置の概略説明図であり、それぞれ101
……ノズル、102Nおよび102P……荷電電
極、103Nおよび103P……偏向電極であ
る。 第2図は本発明による第1の実施例の構成概略
図、第3図は第1の実施例における制御回路のブ
ロツク図、第4図は第1の実施例における荷電電
圧波形の一例であり、それぞれ201……インク
導入パイプ、202……インク室、203……ノ
ズル、204……記録媒体、205……ピエゾ振
動子、206および207……電極、208……
荷電電極、209および210……偏向電極、2
12……走査巾、212aおよび212b……1/
2走査巾、213および214……偏向板支持電
極、215……ガター、301……発振器、30
2……ピエゾ駆動回路、303……文字信号発生
器、304……パルス計数回路、305……入力
文字情報信号、306……偏向極性切換器、30
7……偏向電圧発生器、を表わす。 第5図はこの発明による第2の実施例の構成概
略図、第6図および第10図は第2の実施例にお
ける荷電および偏向の各電圧波形と偏向量との関
係を示すタイムチヤート、第7図および第11図
は記録媒体上の走査線と走査方向を示す模式図、
第8図は第2の実施例における制御回路のブロツ
ク図、第9図はシフトレジスタ間におけるビツト
パターンの転送を説明するための模式図であり、
それぞれ501……インク補給チヤンネル、50
2……インク室、503……ノズル、505……
ピエゾ振動子、508……共通荷電電極、509
および510……偏向電極、512……偏向走査
巾、512aおよび512b……1/2走査巾、7
00……隣接ノズル間の境界、701……ノズ
ル、702……走査巾の中心、703および70
4……走査方向、801……画像情報、802…
…走査線毎のビツトパターン、803……パルス
発生器、804および805……シフトレジス
タ、806および808カウンター、807……
ピエゾ駆動回路、809……鋸歯状波発生器、8
10および812……遅延回路、811……増巾
回路、813……極性切換器、814……高圧電
源、901a,901b,901cおよび901
d……ビツト分割区分、902a,902b,9
02cおよび902d……ビツトパターン、90
3a,903b,903cおよび903d……分
割区分、904a,904b,904cおよび9
04d……ビツトパターン、1100……隣接ノ
ズル間境界線、1101……ノズルを表わす。 第12図はこの発明による第3の実施例の構成
概略図、第13図および第15図は第3の実施例
における荷電および偏向の電圧波形と偏向量の関
係を示すタイムチヤート、第14図および第16
図は第3の実施例における記録媒体上の走査線と
向きを説明するための模式図であり、それぞれ、
1201……インク補給用チヤンネル、1202
……インク室、1203……ノズル、1205…
…ピエゾ振動子、1208aおよび1208b…
…荷電電極、1209および1210……偏向電
極を表わす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いに平行な向きのインク滴流を形成するよ
    うに配置した複数個のノズルと、前記各ノズルよ
    り記録媒体に向けてインク滴を噴出させるインク
    滴形成手段と、前記各インク滴流におけるインク
    滴の荷電量を制御するために前記各インク滴流に
    沿つて配置した荷電電極と、前記荷電電極に所要
    の荷電電圧を印加するための荷電電圧発生手段
    と、前記インク滴をその荷電量に応じて主走査方
    向に偏向させるために前記各インク滴流に沿つて
    配置した複数個の偏向電極と、前記各偏向電極に
    偏向電圧を印加するための偏向電圧発生手段とか
    らなるマルチノズルインクジエツト記録装置にお
    いて、前記各荷電電極に加える荷電電圧の極性を
    同一とし、かつ前記インク滴流に加える偏向電界
    の向きを隣接するインク滴流に対して互いに逆向
    きとし、かつ前記各インク滴流に加える前記各偏
    向電界の向きを所要時に反転させる手段を有する
    ことを特徴とするマルチノズルインクジエツト記
    録装置。 2 各ノズルに対応する記録媒体上の各記録巾を
    それぞれ左右に2等分し、前記各1/2記録巾毎の
    画素配列に対応する荷電電圧を時系列の形で1/2
    走査期間内に前記ノズルに対向する荷電電極に印
    加し、かつ各インク滴流に加える偏向電界の向き
    を1/2走査期間毎に反転する手段を有する特許請
    求の範囲第1項記載のマルチノズルインクジエツ
    ト記録装置。 3 各ノズルからの滴形成を同一のタイミングに
    従つて行い、かつ前記各ノズルに対向する各荷電
    電極に一定周期のくり返し波形を有する同一荷電
    電圧を印加し、かつ各インク滴流に加える偏向電
    界の向きを1/2走査期間毎に反転する手段を有す
    る特許請求の範囲第1項に記載のマルチノズルイ
    ンクジエツト記録装置。 4 荷電電圧が1/2走査期間を一周期とする鋸歯
    状波である特許請求の範囲第3項記載のマルチノ
    ズルインクジエツト記録装置。 5 荷電電圧が1/2走査期間を一周期とするくり
    返し波形である特許請求の範囲第3項記載のマル
    チノズルインクジエツト記録装置。 6 荷電電圧が一走査期間を一周期とし絶対値が
    初めの1/2周期は0から時間と共に直線的に増加
    し、残りの1/2周期は時間と共に直線的に減少し
    て0に戻るような山形波形である特許請求の範囲
    第3項記載のマルチノズルインクジエツト記録装
    置。 7 荷電電圧が一走査期間を一周期とするくり返
    し波形である特許請求の範囲第3項記載のマルチ
    ノズルインクジエツト記録装置。 8 荷電電極を全てのノズルに対して共通化され
    た一体構造である特許請求の範囲第3項記載のマ
    ルチノズルインクジエツト記録装置。 9 一列に並んだ各ノズルからの滴形成を同一の
    タイミングに従つて行い、かつ一つ置きに選択し
    た第1のノズル群に対向する各荷電電極に一定周
    期のくり返し波形を有する第1の荷電電圧を印加
    し、かつ残りのノズルからなる第2のノズル群に
    対向する各荷電電極に一定周期のくり返し波形を
    有する第2の荷電電圧を印加し、かつ各インク滴
    流に加える偏向電界の向きを1/2走査期間毎に反
    転する手段を有する特許請求の範囲第1項記載の
    マルチノズルインクジエツト記録装置。 10 第1および第2の荷電電圧が共に1/2走査
    期間を一周期とし、かつそれぞれ傾きが正および
    負の鋸歯状波である特許請求の範囲第9項記載の
    マルチノズルインクジエツト記録装置。 11 第1の荷電電圧が一走査期間を一周期と
    し、かつ時間に対する変化率が一定の状態で絶対
    値が初めの1/2周期は0から増加し残りの1/2周期
    は減少して0に戻るような山形波形であり、かつ
    第2の荷電電圧が第1の荷電電圧波形を位相を1/
    2周期だけずらしたものである特許請求の範囲第
    9項記載のマルチノズルインクジエツト記録装
    置。
JP6090780A 1980-05-08 1980-05-08 Multinozzle ink jet recording device Granted JPS56157588A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6090780A JPS56157588A (en) 1980-05-08 1980-05-08 Multinozzle ink jet recording device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6090780A JPS56157588A (en) 1980-05-08 1980-05-08 Multinozzle ink jet recording device

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56157588A JPS56157588A (en) 1981-12-04
JPS6252709B2 true JPS6252709B2 (ja) 1987-11-06

Family

ID=13155896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6090780A Granted JPS56157588A (en) 1980-05-08 1980-05-08 Multinozzle ink jet recording device

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS56157588A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0755790A1 (en) * 1995-07-25 1997-01-29 Koninklijke Philips Electronics N.V. Ink jet recording device

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56157588A (en) 1981-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3972052A (en) Compensation apparatus for high speed dot printer
US4251823A (en) Ink jet recording apparatus
US3871004A (en) Ink drop writing head
US5142296A (en) Ink jet nozzle crosstalk suppression
US8857936B2 (en) Ink-jet recording apparatus
EP3388240B1 (en) Inkjet printing apparatus, inkjet head driving method, and driving waveform-designing method
JPS5818231B2 (ja) エキテキ ニヨル インサツ マタハ ヒフクホウホウ ト ソウチ
CN108698403B (zh) 喷墨记录装置以及喷墨头的驱动方法
EP3702159B1 (en) Liquid discharge head and printer
US4025926A (en) Phase synchronization for ink jet system printer
JP7255498B2 (ja) インクジェット記録装置の駆動方法
US6533378B2 (en) Method and apparatus for effecting the volume of an ink droplet
US5801732A (en) Piezo impulse ink jet pulse delay to reduce mechanical and fluidic cross-talk
US4322732A (en) Ink jet recording method
JPS6252709B2 (ja)
JP4288908B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3326395B2 (ja) インクジェット記録装置
US4051485A (en) Printing apparatus
JPS61272164A (ja) 大きさの異るインク液滴の作成用のインク記録装置
JPS6322663A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法
JP3753075B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH0455111B2 (ja)
US6208321B1 (en) Electrostatic ink jet recorder having ejection electrodes and auxiliary electrodes divided into groups
JPH0793671B2 (ja) 記録制御装置
US6588881B2 (en) Ink printer