JPS625263Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、割箸の製造装置又は検査装置から排
出される割箸の良品、不良品又は所要の数種の特
性に応じて割箸を選別する割箸送り選別装置に関
するものである。

例えば割箸の曲り検査の場合に、所定以上の曲
りが発見された割箸をレバーによつて跳ね出す形
式の選別装置は既に知られている。しかし、この
装置は不良品を割箸の送り方向に対して直角方向
に跳ね出すため、その方向に不良品ホツパを配置
する必要があり、ライン構成上の不便が多く、更
にはレバーの移動距離が大きいため高速作動が困
難になるという欠点がある。

本考案の目的は、上述の欠点を解消し、高速作
動に容易に適合でき、割箸を複数の送出方向の所
定位置に分類することのできる割箸送り選別装置
を提供することにあり、その要旨は、割箸の移送
行路中に設けた一対の送りロールと、該送りロー
ルから割箸の長さよりも短い距離を隔てて移送行
路中に配置し、前記送りロールから供給される割
箸を順次に挟み込んで特定の方向に送り出す一対
の選別ロールと、該選別ロールのそれぞれにベル
トを介して回転を伝達するための一対の駆動輪
と、前記選別ロールをそれぞれ先端に回転可能に
支承しかつ基端を駆動輪と同軸に回動可能に支承
したアームと、該アーム間に張設した引張ばね
と、前記アームの少なくとも一方に連結した作動
杆と、供給される個々の割箸の特性に関する選別
信号を受けて前記選別ロールの送り方向を前記作
動杆、アームを介して偏倚させるソレノイドとを
備えたことを特徴とするものである。

本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。

第１図に線図的に示す送り選別装置は、図示し
ない割箸製造装置又は検査装置の排出部の送りロ
ール１ａ，１ｂを有し、割箸Ｓは順次に送りロー
ル１ａ，１ｂによつて走行基板２上を滑動するよ
うにして、ゴム等から成る選別ロール３ａ，３ｂ
の間を通過するようになつている。送りロール１
ａ，１ｂと選別ロール３ａ，３ｂ間の距離は割箸
Ｓの長さよりも短かくされ、割箸Ｓの一部が少な
くとも常に送りロール１ａ，１ｂの組、或いは選
別ロール３ａ，３ｂの組により挟まれるようにな
つている。そして、選別ロール３ａ，３ｂはアー
ム４ａ，４ｂの先端に回転可能にピン５ａ，５ｂ
によつて支承されている。一方、アーム４ａ，４
ｂの基端は支軸７ａ，７ｂにより回動可能に支承
されており、支軸７ａ，７ｂと同軸に図示しない
電動機により駆動される駆動輪６ａ，６ｂが軸設
されている。選別ロール３ａ，３ｂはベルト８
ａ，８ｂを介して駆動輪６ａ，６ｂとそれぞれ連
結され、示矢方向に回転するようになつている。
また、基板２上にはソレノイド１０が配置され、
ソレノイド１０の作動杆１１がアーム４ａに回動
可能に連結されている。アーム４ａ，４ｂ間には
引張ばね１２が割箸Ｓの通過の妨害とならない位
置に張設されている。

次に、本考案に係る割箸送り選別装置の動作を
説明すると、割箸Ｓは送りロール１ａ，１ｂに送
られて選別ロール３ａ，３ｂの間を通過する。割
箸Ｓが送りロール１ａ，１ｂの間を通る時に、図
示しない制御装置からこの割箸Ｓが良品であるか
どうかの選別信号がソレノイド１０に送られる。
割箸Ｓが良品であればソレノイド１０は作動せ
ず、割箸Ｓは選別ロール３ａ，３ｂの間を通つて
矢印のように直進し、図示しない良品ホツパに排
出される。

ここで、割箸Ｓが不良品であるという選別信号
をソレノイド１０が受けると、作動杆１１は伸長
しアーム４ａを支軸７ａを中心として回動させ、
選別ロール３ａは選別ロール３ｂを押して第２図
に示すような位置となる。この位置では、送りロ
ール１ａ，１ｂから送られてきた割箸Ｓは、選別
ロール３ａ，３ｂによつて点線で示すように右に
振られ、良品の割箸Ｓとは別の不良品ホツパに排
出される。また、次の割箸Ｓが良品であれば、ソ
レノイド１０は作動せず、作動杆１１は引つ込み
選別ロール３ａは第１図に示す位置に戻る。そし
て、引張ばね１２は右側のアーム４ｂを介して選
別ロール３ｂを引き戻すことになり、良品の割箸
Ｓは直進して良品用ホツパに送られることにな
る。

実施例においてはソレノイド１０をアーム４ａ
に作動させ、割箸Ｓを良品と不良品の２種に選別
する装置を示したが、必要に応じて右側のアーム
４ｂにもソレノイドを作動させ、選別を３種類と
することもできる。また、３位置型等のソレノイ
ドを適宜に選択すれば、更に多数の選別も可能と
なる。

このように本考案に係る割箸送り選別装置は、
簡単な構造により、割箸の確実な選別が可能とな
り、割箸の製造工程における高速処理ができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る割箸送り選別装置の実施例
を示すものであり、第１図はその線図的構成図、
第２図は第１図の装置の選別位置を示す説明図で
ある。 符号１ａ，１ｂは送りロール、２は基板、３
ａ，３ｂは選別ロール、４ａ，４ｂはアーム、６
ａ，６ｂは駆動輪、７ａ，７ｂは支軸、８ａ，８
ｂはベルト、１０はソレノイド、１１は作動杆で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 割箸の移送行路中に設けた一対の送りロール
   と、該送りロールから割箸の長さよりも短い距離
   を隔てて移送行路中に配置し、前記送りロールか
   ら供給される割箸を順次に挟み込んで特定の方向
   に送り出す一対の選別ロールと、該選別ロールの
   それぞれにベルトを介して回転を伝達するための
   一対の駆動輪と、前記選別ロールをそれぞれ先端
   に回転可能に支承しかつ基端を駆動輪と同軸に回
   動可能に支承したアームと、該アーム間に張設し
   た引張ばねと、前記アームの少なくとも一方に連
   結した作動杆と、供給される個々の割箸の特性に
   関する選別信号を受けて前記選別ロールの送り方
   向を前記作動杆、アームを介して偏倚させるソレ
   ノイドとを備えたことを特徴とする割箸送り選別
   装置。