JPS6251226B2 - - Google Patents

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JPS6251226B2
JPS6251226B2 JP58024990A JP2499083A JPS6251226B2 JP S6251226 B2 JPS6251226 B2 JP S6251226B2 JP 58024990 A JP58024990 A JP 58024990A JP 2499083 A JP2499083 A JP 2499083A JP S6251226 B2 JPS6251226 B2 JP S6251226B2
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JP
Japan
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burner
combustion
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titanium oxide
surface area
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JP58024990A
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Atsushi Nishino
Kunio Kimura
Yasuhiro Takeuchi
Koji Ishihara
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガス、石油燃焼器に使用され、燃焼
の促進あるいは、赤外放射加熱を行うためのバー
ナに関する。
従来例の構成とその問題点 従来、ガスバーナに用いられているものにセラ
ミツク質の組成物がある。このセラミツク質は、
主にシヤモツトで、Al2O3−SiO2系よりなつてお
り、製造法としては、成形後、1000℃以上の高温
で焼結している。強度を増加するためには、より
高温で焼成することが望ましいが、多孔性がなく
なり、空気との混合が充分ではなくなる。そのた
めに、強度をある程度犠牲にしても、発泡剤を添
加したり、燃成温度を低くするなどの多孔質化が
行われている。したがつて、これら従来のセラミ
ツク組成物は、熱による脆化、または破損はまぬ
がれ得ないものである。さらに、シヤモツト自身
に化学的結合力がないため、ハニカム構造にして
も、透過孔間の肉厚を1mm以下のように薄くでき
ず、開孔率も40%以下であつた。そのため、セラ
ミツク自体の熱容量が大きく、着火後、赤熱する
まで長時間を要し、また充分に赤熱しないなどの
欠点を有していた。
こうした実情から様々な改良が試みられ、強度
を増大するために、シリカ−アルミナ繊維を添加
したものや、赤熱を増強するためにセラミツクの
表面形状をピラミツド型にしたものや、円すい型
にしたものが見受けられる。
しかし、この様な改良にもかかわらず、従来の
バーナ用組成物では、前述のような欠点を克服す
ることはできなかつた。
発明の目的 本発明は、以上のような従来の欠点を解消し、
非焼結式で容易に製造することができ、しかも燃
焼時の有害ガスの発生が少なく、赤外線放射効果
の大なるバーナを与える組成物を提供することを
目的とする。
発明の構成 本発明は、結合剤としてのアルミン酸石灰とシ
リカ化合物より構成されるもので、さらには酸化
チタンを構成要素とするものを含むものである。
ここで、アルミン酸石灰は、別名アルミナセメ
ントとも呼ばれ、通常のポルトランドセメントに
比較し、耐熱性が高く、1000℃でも安定である。
このアルミナセメントを結合剤として用いる最大
の特徴は、非焼結で成形体を得ることが可能な点
である。非焼結で成形されたアルミナセメント
は、BET比表面積が大きく、40m2/g程度あ
り、バーナ用として燃料と空気の混合には、この
多孔質の大きさは望ましいものである。アルミナ
セメントを触媒の観点からみると、固体塩基触媒
に属し、特徴として炭素数の多い炭化水素を比較
的炭素数の少ない炭化水素にする作用、すなわち
クラツキング用触媒として働くことである。これ
は、燃料をできるだけ燃焼しやすい状態にする作
用であり、本発明のバーナ用組成物を用いた場
合、従来品に比較し、排ガス中の有害成分が少な
い理由の一つになつている。
本発明で用いられるアルミン酸石灰には、不純
物として酸化鉄が含まれる。この酸化鉄は、触媒
作用としての効果を有する。すなわち、石油を燃
料として用いた場合、消火後、未燃焼ガスとして
排出されるが、本発明ではバーナ部を構成する材
料が触媒効果を有しているため消火後でさえも蓄
積された熱で、この未燃焼ガスを酸化し、浄化す
ることが可能である。
以上、述べた様に、アルミン酸石灰は、分解触
媒と酸化触媒の両方の効果を有し、これが燃焼排
ガス特性を良好な状態にしている理由である。一
例として、CO/CO2値は、JIS規格(0.02以下で
あること)の1/10〜1/100である。また低温触媒
燃焼が可能となり、NOxも従来のバーナの1/10〜
1/100になる。
次にシリカ化合物について述べる。
このシリカ化合物とは、SiO2を成分とした耐
熱性基骨材が含まれる。アルミン酸石灰は、単独
でも成形体を構成することが可能であるが、シリ
カ化合物と共存させることにより、機械的強度、
耐熱性、耐スポーリング性を向上させることが可
能である。したがつて、本発明でシリカ化合物は
バーナ用組成物として長時間高温にさらされるた
めに必須成分である。
次に酸化チタンであるが、酸化チタンは、上述
したアルミナセメントの耐熱性を向上させるこ
と、クラツキング触媒能を助長すること、赤外線
の放射効率に優れること、バーナの比表面積を拡
大し、耐熱性を向上させることなどの理由で用い
られる。アルミナセメントは耐熱性に優れるもの
の、やはり長時間の使用では、シンタリングが起
こり、比表面積は減少する。これに対し酸化チタ
ンは、融点が1800℃以上であるためバーナの使用
温度条件下では安定である。この酸化チタンがア
ルミナセメント粒子間に介在するため、アルミナ
セメント自身のシンタリングも抑制され、全体と
して耐熱性が向上し、長時間の使用でも比表面積
の大きな低下は認められない。酸化チタンの、さ
らに大きな特徴は、放射率が優れるので燃焼によ
つて生じた熱を放射熱に変換する程度が大きいこ
とである。
次に、アルミン酸石灰とシリカ化合物、酸化チ
タン各々の材料について詳述する。
本発明のバーナを構成する結合剤は、アルミナ
セメントで代表されるアルミン酸石灰であり、ポ
ルトランドセメントとは区別される。アルミナセ
メントは一般的にmAl2O3・nCaOで表され、ポル
トランドセメントは、m′SiO2・n′CaOで表され
る。ポルトランドセメントは、需要量も多く、安
価であるが300℃程度以上の温度に耐えられず耐
熱性、耐スポーリング性、硬化速度が遅いという
欠点を有し、さらには硫酸イオンに侵食されやす
い。それに対し、アルミナセメントは、300℃以
上の温度に耐え、硬化速度も速く、触媒製造の観
点から好ましいセメントといえる。
アルミナセメントの組成は、前記のとおりで、
石灰分が40重量%以上になると、機械的強度は大
きくなるが、耐熱性が小さくなるとともに、不純
物として混入している重金属酸化物と高温で反応
し、たとえば1000℃程度以上で鉄酸化物が
CaFe2O4等を生成し、バーナー組成物の熱破壊を
招く。一方石灰分が少ないと耐熱性は向上する
が、機械的強度が低下するとともに、成形時の養
生時間が長くなり、生産性も悪くなる。またアル
ミナ分が35重量%以下になると、耐熱性は低下す
る。一方、アルミナ分が多くなると、耐熱性は向
上する。800℃程度以上の温度に耐えうるように
するには高アルミナセメントを用いるのがよい。
混入する酸化鉄分は20重量%以上になると、加
熱時の機械的強度が低下し、耐熱性は低下するほ
かバーナが着色し始み、美的観点からも好ましく
ない。この酸化鉄は300℃程度以上の温度で、ガ
ス浄化、例えば一酸化炭素を浄化する触媒能を有
する。このような助触媒的効果を発揮させるには
酸化鉄を2重量%以上含有することが好ましい。
アルミナセメントの好ましい組成は、石灰分15
〜40重量%、特に30〜40重量%、アルミナ分35〜
80重量%、特に40〜60重量%、酸化鉄分0.3〜20
重量%、特に2〜10重量%である。
次に酸化チタンであるが、本発明では酸化チタ
ンを含んだ複合酸化物をも意味する。
酸化チタンには、Ti2O、TiO、Ti2O3
Ti3O5、TiO2が存在するが、通常安定に存在する
のはTiO2である。TiO2にはアナターゼ、イタチ
タン石、ルチルの結晶変態が存在する。これらの
三変態は全て天然に産出し、また人工的にも製造
できる。この中で、ルチル型は高温でも安定で、
アナターゼ型のルチル型への転移が起こる温度は
700℃付近である。本発明ではこれらのどのTiO2
も使用可能であるが、特に熱安定性の優れたルチ
ル型が好ましい。
酸化チタンの複合酸化物には、TiO2−Al2O3
TiO2−ZrO2、TiO2−SiO2、TiO2−MgO、TiO2
−Bi2O3、TiO2−CdO、TiO2−SnO2などがあ
り、これらはいずれも使用できる。
TiO2のルチル型は結晶構造が正方晶系で、融
点が1855℃である。そして天然に産出するTiO2
は約10m2/gの比表面積を有する。比表面積は、
それ程大きくはないが、融点が1855℃と高いため
通常の使用ではシンタリングによる表面積の減少
や、アルミン酸石灰の粒子成長が抑制されている
ものと思われる。
本発明における酸化チタンの含有量は3重量%
以上が望ましく、3重量%より低い場合は、酸化
チタンの添加効果は余り期待できない。逆に40重
量%を超えると、アルミン酸石灰の量が少なくな
り、結合力が弱く、使用に耐え得ない。この酸化
チタンはアルミン酸石灰と一緒に成形に足るだけ
の水を加えて混合し、任意の形状に成形後、養生
して固化させる。
次にシリカ化合物について説明する。
このシリカ化合物とは、単独のSiO2ばかりで
はなく、SiO2を一成分として含む化合物も含ま
れる。SiO2は天然にケイ砂、ケイ石粉として存
在するが、これらの他、人工的に作られた微粉末
の溶融シリカでもよい。さらに、種々のシリカ化
合物、例えば、ケイ酸塩化合物が含まれる。ケイ
酸塩化合物としては、ケイ酸マグネシウム、ケイ
酸カルシウムなどがある。その他、シリカを一成
分として含む鉱物、例えばシヤモツト粘土、ロウ
石、ムライト、シリマナイトなども含まれる。こ
れらSiO2化合物は、アルミン酸石灰と共存させ
た場合、化学的結合力によつて結合され、アルミ
ン酸石灰単独よりも強度的に増大する。
本発明では、必須成分としてアルミン酸石灰、
シリカ化合物から構成される他、酸化チタンを含
む場合、40重量%以下で用いることができる。さ
らに、必要に応じて、上述した必須成分の他に、
耐熱性、耐熱衝撃性を向上させる目的で、種々の
無機化合物繊維、例えば耐アルカリガラス繊維、
シリカ−アルミナ繊維、アスベスト、アルミナ繊
維などを添加することは任意である。
さらに、成形助剤として、種々の添加剤を添加
することは任意である。一例として、カルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、グリセリン、各種アルコール、ベ
ントナイトなどの粘土鉱物などが含まれる。
さて、本発明は以上述べた様な成分より構成さ
れる訳であるが、次に、これらの成分を用いてバ
ーナを構成する場合の条件について述べる。いう
までもなく、材料と構成法とは密接な関係にあ
り、どれ程優れた特性を有する材料であつても、
それが目的に合うような構成にしなければ、いわ
ゆる宝の持ち腐れとなる。
まず、本発明の成分の特徴として、非焼結で成
形体を製造可能なことから、精度よく、ハニカム
状成形体を作成できる点にある。従来、精度の良
好なハニカム構造体としてはアルミナ、コージエ
ライトなどがあるが、これらはいずれも焼結型で
比表面積も小さく、価格も高い。これに対し、本
発明の組成物は、非焼結であるにもかかわらず、
強度、硬度に優れるため、肉厚の薄いハニウム構
造体を構成することが可能である。このため、ハ
ニカムを一体と見なした場合の見掛けの表面積に
対し、実に10倍以上の表面積を得ることができ
る。
バーナ用組成物として、表面積が大きいこと
は、以下の理由によつて有益である。すなわち、
燃焼部の表面積が少ないと、燃焼は局部的に集中
し、その点で高温となり、NOxの発生量は多くな
る。NOxの発生は燃焼温度と関連し、1100℃以上
になると発生量も大になる。これに対し、燃焼部
の面積が大きいと、燃焼は拡散され、温度も低く
なる。したがつて、本発明では燃焼温度を900℃
以下に抑えることが可能で、NOxの発生も、従来
のバーナ用組成物に対し1/10〜1/100にすること
が可能である。通常燃焼用バーナとしては、NOx
の発生とCO、未燃焼炭化水素の発生は、相反す
る関係にあり、NOxの発生を抑制すると、COな
どは増える傾向にある。ところが、本発明のバー
ナ用組成物は、先にも述べたように、クラツキン
グ触媒作用があるため、低温でもCO、未燃焼炭
化水素を発生させることなく、燃焼させることが
可能である。さらに、酸素との混合がしやすい様
に、本発明のバーナ用組成物のBET表面積は40
m2/g以上と大きく、多孔質である。このため、
空気不足によつて生じる炎の立ち上りがなく、燃
焼はバーナ組成物の表面で行われる、いわゆる表
面燃焼となり、熱が有効にバーナ用組成物で放射
熱に変換される。
上述した理由により、本発明の組成物を用いた
バーナは、以下のような条件を満たすことが好ま
しい。
まず、第一は、ハニカム型構造を有し、透過孔
間の隔壁の肉厚を1mm以下とすることである。こ
こにハニカム型構造とは、透過孔の形状がハニカ
ム、すなわち六角形の形状に限定するものではな
く、四角形、円形なども含まれる。透過孔間の隔
壁の肉厚を1mm以下とする理由は、それ以上であ
ると見掛けの幾何学的表面積を向上させることが
困難であること、表面燃焼が期待できないことな
どによる。さらに好ましくは、0.4〜0.8mm程度が
良い。0.4mm以下であると、強度的に弱くなる。
透過孔の開孔率は、成形体の見掛けの横断面面
積の50〜82%の範囲が適当である。50%以下で
は、従来のバーナ組成物と同様に表面燃焼が期待
できなく局部的に温度が上昇し、NOxの発生が大
となる。82%以上の開孔率は、本発明の組成であ
つても肉厚が薄くなりすぎ、強度的に問題であ
る。
次に成形体のBET比表面積であるが、この
BET比表面積は、BET法により測定された
(77KでのN2の吸着量より算出された面積)面積
で形状の幾何学的な意味での表面積とは異なる。
本発明では、このBET比表面積の値が5m2/g
以上であることが好ましい。本発明では、アルミ
ン酸石灰、シリカ化合物、酸化チタンなどの配合
比によつて、種々の比表面の成形体を得ることが
可能であるが、最低でも5m2/gの比表面を有し
ない場合は、本発明の目的は上述した理由によ
り、充分発揮できない。
以上が本発明の構成要素であり、本発明によつ
てもたらされる効果を以下に列挙する。
(1) CO、未燃焼炭化水素の低減−燃焼の際バー
ナ用組成物が大きな比表面を有しているため、
空気の有効な供給源となる。またアルミン酸石
灰が分解触媒、酸化鉄が酸化触媒として作用す
る。
(2) NOxの低減−燃焼表面積が大きいので、バー
ナで表面燃焼が生じ、燃焼温度が低い。
(3) 放射熱の向上−放射率の優れた酸化チタンの
添加効果とハニカム構造の肉厚、開孔率の向上
により熱容量が低下する。
(4) 消火後の酸化触媒効果−特に燃料として石油
を用いた場合、効果を発揮し、アルミナセメン
トに含まれる酸化鉄が有効である。
(5) バーナ部での表面燃焼−アルミン酸石灰が分
解触媒として作用し、燃料を燃焼しやすい低炭
素数の炭化水素にするため、炎の立ち上りがな
くバーナ表面で燃焼し、有効な放射熱への変換
を行う。
(6) バーナの単位面積当りの発熱量の拡大−従来
は16〜24Kcal/cm2であるのに対し、本発明で
は7〜40Kcal/cm2と燃焼範囲が拡大される。
(7) 機械的強度、耐熱性の向上−従来は、結合力
がシンタリングにのみ頼つていたが、本発明で
は、化学的結合力で結合されている。
(8) 低価格−素材がアルミナセメントで、しかも
非焼結で成形可能なため、低価格である。
本発明は、上述した様に従来に比較し数々の優
れた特徴を有し、ガス燃焼機器のみならず、石油
燃焼機器用のバーナ、ポーターブル触媒ヘヤーカ
ーラ用熱源バーナとしても用いることが可能であ
る。
実施例の説明 実施例 1 第1表に示す組成の原料を混練し、押し出し成
型機でハニカム構造体を作成した。
第1表 アルミナセメント 40重量部 ケイ石粉(SiO2) 40 〃 酸化チタン(ルチル型) 5 〃 ケイ酸マグネシウム 20 〃 グリセリン 2 〃 水 40 〃 製造されたハニカム構造体の大きさは4.5×9.5
cm、厚さ1cmであり、厚さ方向に1.4mm角の正方
形の透過孔を有し、孔間を仕切る隔壁の肉厚は
0.5mm、開孔率は72%、比表面積は42m2/gであ
る。
この試料2枚を、燃料を石油にしたバーナ部に
設置し、排ガス特性を調べた。燃焼器は
2000Kcal/台に調整し、排ガスはバーナ部より
20cm離れたところで測定した。
その結果、CO/CO2の値は0.0004で、NOx
(NO+NO2)は0.03ppmであつた。
なお、連続して3000時間燃焼後もバーナに亀
裂、クラツクは生じなかつた。
実施例 2 第2表に示す組成の原料を用いて実施例2と同
様のハニカム構造体を作成した。
第2表 アルミナセメント 45重量部 SiO2(溶融シリカー電気化学(株)製) 40 〃 ケイ酸マグネシウム 20 〃 グリセリン 3 〃 水 35 〃 このハニカム構造体を用いて実施例1と同様に
して排ガス特性を調べたところ、CO/CO2は、
0.0003、NOxは0.1ppmであつた。
実施例 3 実施例2と同様の組成物で孔間の隔壁の肉厚が
0.4mm、開孔率が82%のハニカム構造体を作成し
た。このハニカム構造体で、開孔率と排ガス特性
の関係を把持するため、無機質セラミツクで、開
孔率が48%、50%、70%になる様に透過孔をふさ
いだ試料を作成し、排ガス特性を調べた。その結
果50%、70%、82%の開孔率のものではCO/
CO2は0.0002〜0.0008であつたが、48%のものは
0.008で他に比べ、著しくCO濃度が増加した。し
たがつて開孔率は50〜82%が最適である。
実施例 4 実施例1において、ケイ石粉と酸化チタンの総
量を40重量部とし、酸化チタンの割合を、2、
3、10、30、40、42重量部と変化させてハニカム
構造体を作成した。これらの試料を実施例1と同
様の燃焼器に設置して、組成物の赤熱輝度を観察
したところ、酸化チタンの添加割合が増大するに
つれ、輝度の上昇が認められた。3000時間経過
後、組成物の状態を観察したところ、酸化チタン
が42重量部の試料は、亀裂が入り、しかももろか
つた。したがつて酸化チタンの添加量は、成形体
の固形分に対し、40重量%を超えないことが好ま
しい。
実施例 5 実施例1の試料を1200℃で焼成し、比表面積が
2.8、4.8、5.1、12m2/gの試料を作成した。これ
らの試料をバーナとして用い燃焼状態を観察した
ところ、比表面積2.8、4.8m2/gのものは、炎の
立ち上がりが認められ、CO/CO2の値も比表面
積5.1、12m2/gのものに比較し、2〜4倍の濃
度であつた。したがつて、本発明のバーナ用組成
物の比表面積は5m2/g以上であることが望まし
い。
実施例 6 第3表に示す組成の原料を混練し、押し出し成
型機でハニカム構造体を作成した。
第3表 アルミナセメント 40重量部 ケイ石粉(SiO2) 60 〃 グリセリン 2 〃 CMC 1 〃 水 38 〃 製造されたハニカム構造体の大きさは4.5×9.5
cm、厚さ1cmであり、厚さ方向に1.5mm角の正方
形の透過孔を有し、孔間を仕切る隔壁の肉厚は
0.5mm、開孔率74%、比表面積は36m2/gであ
る。
この試料2枚を、燃料を石油にしたバーナ部に
設置し、排ガス特性を調べた。燃焼器は
2000Kcal/台に調整し、排ガスはバーナ部より
20cm離れたところで測定した。
その結果、CO/CO2の値は0.001でNOx(NO
+NO2)は0.05ppmであつた。
なお、連続して3000時間燃焼後もバーナに亀
裂、クラツクは生じなかつた。ただ単位時間当た
りの成形速度は実施例1のものが約30%スピード
アツプが可能で、実施例6のバーナ成形体は成形
スピードを遅くするとチタン酸化物がなくても充
分実用可能なものが得られた。また排ガス特性は
酸化チタンが含有されていないので若干触媒浄化
特性が劣ることが判明した。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、製造が容易
で、燃焼時の有害ガスの発生が少なく、赤外線放
射効果の大きいバーナを得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 石灰分が15〜40重量%、アルミナ分が35〜80
    重量%、酸化鉄分が0.3〜20重量%のアルミン酸
    石灰と、シリカ化合物より構成されたバーナ用組
    成物。 2 石灰分が15〜40重量%、アルミナ分が35〜80
    重量%、酸化鉄分が0.3〜20重量%のアルミン酸
    石灰と、シリカ化合物と、酸化チタンを含むバー
    ナ用組成物。
JP58024990A 1983-02-16 1983-02-16 バ−ナ用組成物 Granted JPS59152264A (ja)

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JP58024990A JPS59152264A (ja) 1983-02-16 1983-02-16 バ−ナ用組成物
US06/578,756 US4595664A (en) 1983-02-16 1984-02-09 Burner skeleton
AU24467/84A AU566733B2 (en) 1983-02-16 1984-02-10 Burner skeleton
GB08404094A GB2135766B (en) 1983-02-16 1984-02-16 Burner skeleton
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JP (1) JPS59152264A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62162627U (ja) * 1986-04-03 1987-10-16

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62162627U (ja) * 1986-04-03 1987-10-16

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JPS59152264A (ja) 1984-08-30

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