JPS6249841A

JPS6249841A - 血栓除去具

Info

Publication number: JPS6249841A
Application number: JP60189973A
Authority: JP
Inventors: 康弘植田
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1985-08-30
Filing date: 1985-08-30
Publication date: 1987-03-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は血管内の血栓を除去する血栓除去具に関する。

〔従来の技術〕

一般に、血管内の血栓を除去する方法としてバルーンカ
テーテルを用いるものが普及している（「新・心臓カテ
ーテル法」今野他、南江堂発行）。この方法はそのカテ
ーテルを挿入時、スタイレットを使用する。また、カテ
ーテルを通じてバルーンに生理食塩水を注入してその・
々ルーノを膨らますようにしている。

〔発明−Ｂｚ解決しようとする問題点〕上記カテーテル
法は血管内にカテーテルを挿入していくとき、スタイレ
ットを用いる必要があり、それだけ複雑な構造となる。

また、上記バルーンは極薄の膜から形成されるため、生
理食塩水を注入しすぎて破裂させる危険性がある。

この危険を回避するためには生理食塩水を注入するきき
その注入量を一定以下に規制する操作に高度の注意力が
必要であわ、また、その操作が面倒である。

また、最近、血栓除去術の際、血管用内？Ｊ！鏡を用い
て血栓の位ｎおよび状態を確認しながら行なうことがあ
る。しかし、上記カテーテルはその外径が太く、内？＋
［の挿通用チャンネルの径も太くする必要から内ａ！鏡
押挿入部必然的に適用できる血管が太いものに限られて
しまう。

本発明は上記問題点に着目してなされたもので、その目
的とするところは簡単な構造でその操作がしやすく安全
に血栓の除去ができるとともに、挿入時における状態の
細径化が図れる血栓除去具を提供することにある。

ｒ問題点を解決する々めの手段〕ワイヤの先端部を形状記憶合金からなる形状記憶部とし
てなり、この形状記憶部は変態温度以下ではストレート
状に塑性変形され変態温度以上に加温することにより血
栓を捕捉できる形状に復元するように記憶した血栓除去
具である。

〔作用〕

血管内に挿入するときにはワイヤの形状記憶部をストレ
ート状に塑性変形しておく。血管内に挿入したのちその
形状記憶部を加温することにより血栓を捕捉できる形状
に復元し、血栓を捕捉できるよう砿なる。

〔実施例〕

第１図ないし第５図は本発明の第１の実施例を示すもの
である。

第１図中１は血管用内視鏡である。この内視ｆｉｌｌは
可祷性のある挿入部２の基端に分岐部３を設けてなシ、
その分岐部３にはイメージガイドファイバを内蔵した観
察ケーブル４とライトがイｒファイー寸を内蔵したライ
トがイト９ケーブル５が連結されている。そして、観察
ケーブル４の延出先端には接眼部６が設けられている。

また、ライトがイドケーブル５の延出先端にはコネクタ
７が設けられていて、このコネクタ７は照明用光源装置
８に対し着脱自在に連結されるようになっている。

さらに、上記分岐部３には同じチャンネル１゜にそれぞ
れ連通するコック付きのチャンネル口部１２と注入用口
部１３とが設けられている。

注入用口部１３には注入チューブ１４が連結されており
、この注入チューブ１４には生理食塩水注入用のシリン
ゾ１５が着脱自在に接続されるようになっている。また
、内視鏡１には上記チャンネル１０とは別のチャンネル
１ノも形成されている。各チャンネル１０．１１は挿入
部２内にその全長にわたって形成されるとともに第２図
および第３図で示すように挿入部２の先端面１６におい
てそれぞれ開口している。さらに、この挿入部２の先端
面１６には上記イメーゾがイト９フアイバに連結される
対物レンズ１２とライトガイドファイバに連結される照
明窓１８が設けられている。

一方、この血管用内ａ！ＳＩのチャンネル１０を通じて
血管内に挿入される血栓除去具２０は次のように構成さ
れている。すなわち、上記チャンネル１０に挿通される
ワイヤ２１からなり、このワイヤ２１け形状記憶合金、
たとえばＮｉ−Ｔｌ合金により形成されている。さらに
、ワイヤ２ノの先端部２２は第３図および第４図で示す
ように円錐コイル状に曲がり後述するように血栓２７を
捕捉できるフィルタ形状で熱処理してこの形状を記憶さ
せておく。この状態でＮｉ−Ｔｉ合金は双晶マルテンサ
イト相（高温和）を形成している。まだ、オーステナイ
ト相に変態する終了温度Ａｆ点を４００〜４２℃の範囲
に設定しである。そして、この先端部２２は室温、たと
えば２５℃にて外力を加え、第２図で示すようにストレ
ート状に変形され、このときＮｉ−Ｔｌ合金は変形マル
テンサイト相（低温相）を形成している。

また、上記ワイヤ２１の基端には第１図で示すように操
作用つまみ２３が取り付けられている。

次に、上記血栓除去具２０の使用方法を説明する。まず
、第５図で示すように患者の大腿部に切開を加え、大腿
動脈２５を露出するとともに、さらに、これに切開を加
え、この切開部分２６から血管用内視鏡１の挿入部２を
差し入れる。そして、内視鏡１でその大腿動脈２５内の
血栓２７を発見する。そこで、先端面１６を血栓２７に
近づけた上で、第２図で示すようにチャンネル口部１２
から血栓除去具２０のワイヤ２１を差し込む。なお、こ
のときワイヤ２１の先端部２２は室温下で外力を加える
ことによりストレート状に変形させておく。

しかして、チャンネル口部１２から差し込まれたワイヤ
２１はチャンネル１０を通じて導ひかれ、その先端部２
２は第２図で示すよう釦血栓２７に向って突き出す。そ
して、このとき先端□部２２はストレート状になってい
るため、血栓２７を容易に突き抜ける。そこで、今度は
シリンジ１５を注入チ、−プ１４に接続して４０゜〜４
２℃以上に温めた生理食塩水を注入し、チャンネル１０
のワイヤ２１との間隙を通じて大腿動脈２５内へ注入す
る。この生理食塩水忙よりワイヤ２ノの先端部２２が加
温され、変態温度Ａｆ点以上になることで第３ｆｇＪで
示すように記憶された円錐コイル形状に曲がり、血栓２
７を捕捉できるフィルタ形状になる。

そこで、第４図で示すようにワイヤ２１を手元側へ引き
、その円錐コイル形状の先端部２２を血栓２７に当てそ
の血栓２７ととも手元側へ移動させる。そして、大腿動
脈２５の切開部分２６まで移動したのち第５図で示すよ
うにその切開部分２６からピンセット２８で取り出す。

第６図は本発明の第２の実施例を示すものである。この
実施例はワイヤ２１の先端部２２の記憶形状を渦巻き形
状に記憶した点のみが第１の実施例と異なる。

第７図は本発明のｉ３の実施例を示すものである。この
実施例はワイヤ２ノの先端部２２に記憶させた形状が一
重のリング状である点のみが第１の実施例と異なる。

第８図は本発明の第４の実施例を示すものである。この
実施例はワイヤ２ノの先端部２２に記憶させた形状がコ
イル状に曲げてなる点のみが第１の実施例と異なる。

第９図は本発明の第５の実施例を示すものである。この
実施例はワイヤ２１の先端部２２に記憶させる形状がメ
ツシュ状とした。さらに、この血栓除去具２０を合成樹
脂、たとえばテフロン製シース２９内に収納するように
した。この場合、内視鏡１と併用せずにそのシース２９
と併用し、加温用生理食塩水はシース２９内のワイヤ２
１との間隙を通じて注入する。

また、この場合の血栓２７およびワイヤ２１の位ｆ４確
認はＸ線による透視で行々う。

なお、本発明の血栓除去具２０の使用例としてはストレ
ート状にある先端部２２を血栓２７に突き刺す場合に限
らない。たとえば血管壁に血栓が付着しているときには
記憶形状に復元した先端部を前後させてその血栓を削り
落し、この血栓をかき集めて体外へ除去する。あるいは
削り落した血栓の残存物を内視鏡のチャンネルを利用し
て吸引除去する。

さらに、本発明の血栓除去具を利用してレーデ処置した
血栓の残存物をかき集めて体外へ除去するときにも使用
できる。

また、ワイヤの先端部に対する加熱方法としては上記実
施例のものに限定されない。たとえば体外から高周波で
加温してもよい。また、ワイヤの一部などに・母ルス通
ｉ！！を行ない、その抵抗熱を利用して加温してもよい
、このパルス通電方法によればそのノｆルス幅変調等に
より先端部の形状変化のスピーｒをコントロールできる
。

また、上記シース２９の手元側でこの通電加熱部を構成
してもよい。また、ワイヤを挿入後の体温によシ加温す
ることも考えられる。

なお、血栓除去具のワイヤの材質は上述したＮｉ−Ｔｉ
合金のみに限定されない。たとえばＣｕ　−Ｚｎ　−Ａ
ｔ系合金など形状記憶効果を示すものであればよい。ま
九、ワイヤの先端部のみを形状記憶合金で形成してもよ
い、さらに、その形状記憶合金としては一方向性のもの
罠限らず二方向（双方向）性のものであってもよく、こ
の場合、高温側で血栓を捕捉できる形状、低温側でスト
レート状の形状になるように記憶させる。　端部、そし
て、血管に挿入する前に冷水に入れるなどしてストレー
ト形状にする。

ま九、上記内視鏡またはシースの先端周部にバルーンを
設け、このバルーンを膨らませて血管途中を閉じて血液
の流れを遮断しながら処置するようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明の血栓除去具はワイヤ状の簡
単な構造であり、細径化が達成できる。そして、血管内
に差し込み、その先端部を加温するだけで記憶させた形
状に復元できるから操作が容易であるとともに安全に使
用できる・

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１０冥施例の概略的な構成図、第２
図ないし第５図はその実施例の操作手順をそれぞれ示す
斜視図、第６図ないし第９図はそれぞれ第２ないし第５
の実施例を示す斜視図である。２０・・・血栓除去具、２ノ・・・ワイヤ、２２・・・
先２５・・・大腿動脈、２７・・・血栓。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ワイヤの先端部を形状記憶合金からなる形状記憶
部としてなり、その形状記憶部は変態温度以下ではスト
レート状に塑性変形され、変態温度以上に加温すると血
栓を捕捉できる形状に復元することを特徴とする血栓除
去具。
（２）上記形状記憶合金は一方向性形状記憶合金からな
り、高温側にて血栓を捕捉できる形状に復元することを
特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の血栓除去具。
（３）上記形状記憶合金は二方向性形状記憶合金からな
り、高温側にて血栓を捕捉できる形状に復元するととも
に、低温側にてストレート状に復元することを特徴とす
る特許請求の範囲第１項に記載の血栓除去具。
（４）上記形状記憶合金はＮｉ−Ｔｉ系合金からなるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の血栓除去
具。