JPS6249638B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は複数個の電気音響変換ユニツトを配
列した音響パネルと、前記音響変換ユニツトの
個々に独立して接続した増幅器と、前記個々の増
幅器に独立して接続した信号変調器と、前記個々
の信号変調器のそれぞれ接続した信号源と、前記
個々の信号変調器にそれぞれ接続したセントラル
プロセツサーユニツト（以下単にCPUと記す）
を具備した音響装置であつて、音場空間の違い、
再生楽音の種類に応じて最適の音場を得、更には
種々の特異な音響効果を得ることができるもので
あつて、以下図面について更に詳しく説明する。

図面において、１ａは動電型、静電圧、圧電型
等の電気音響変換ユニツトであつて、たとえばモ
ザイク状等の２次元的に配列され音響パネル１を
形成する。

２は前記個々の電気音警変換ユニツトに接続し
た独立した増幅器であつて、前記個々の電気音響
変換ユニツトの個々に単独に駆動信号を供給す
る。

３は前記個々の増幅器に独立して接続した信号
変調器であつて、当該変調器はたとえば第２図に
示すように、Ａ／Ｄ変換器３ａ、遅延回路３ｂ、
電圧制御増幅器３ｃ、電圧制御周波数変調器３
ｄ、Ｄ／Ａ変換器３ｅよりなり、それぞれに必要
な制御用信号はCPU５より供給される。

４は前記信号変調器３にそれぞれ接続した信号
源であり楽音信号源たるデイスクプレヤー、テー
ププレヤー、受信器等と、フアンクシヨンゼネレ
ーター等の効果音発生器等よりなり、両者はそれ
ぞれ単独に、あるいは混合して出力することもで
きる。

５は前記信号変調器に位相、振幅変調、周波数
変調等の調整用制御信号をそれぞれ与えるための
CPUであつて、当該CPU５によつてプログラム
された制御信号によつて前記各調整が行なわれ
る。

又当該制御と併用して前記フアンクシヨンゼネ
レーター等を制御してもよい。

次に、上記構成による本発明の音響装置の作用
及び効果について述べる。

一例として音響パネル１から放射される音波の
指向特性を可変することについて述べると、
CPUの位相制御信号によつて、たとえば音響パ
ネル１の周辺部に配置された電気音響変換ユニツ
トに接続された移相器の位相遅れを大きく、音響
パネル１の中心部に配置された電気音響変換ユニ
ツトに接続された移相器の位相遅れを小さくする
と、音響パネル１から放射される音波は球面状と
なり指向性が広く取れる。

一方逆に、周辺部に配置された電気音響変換ユ
ニツトより放射される音波の位相遅れを中心部の
それより小さくすると、逆凹面波となつて指向性
がするどくなる。

又このような指向性の調整は電気音響変換ユニ
ツトに入力する信号の振幅を調整することによつ
ても行うことができ、この場合は仮想音源の位置
も可変せしめることができる。

又電気音響変換ユニツトに入力される信号を周
波数変調を行うことによつて、ビブラート、トレ
モロ等の特種な音響効果を奏することができる。

以上に説明したように、本願発明によれば指向
性等を極めて容易に調整することができ、かつ特
種な音響的効果を得ることができ極めてすぐれた
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の音響装置のブロツク線図、
第２図は変調器の構成の一例を示すブロツク線図
である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数個の電気音響変換ユニツトを配置した音
   響パネルと、前記個々の電気音響変換ユニツトの
   それぞれに独立して接続され、Ａ／Ｄ変換器、遅
   延回路、電圧制御増幅器、電圧制御周波数変調器
   及びＤ／Ａ変換器で構成される複数個の信号変調
   器と、該複数個の信号変調器のそれぞれに接続し
   た信号源と、前記複数個の信号変調器のそれぞれ
   に接続したセントラルプロセツサーユニツトとを
   具備してなる音響装置。