JPS6248439B2 - - Google Patents

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JPS6248439B2
JPS6248439B2 JP8073579A JP8073579A JPS6248439B2 JP S6248439 B2 JPS6248439 B2 JP S6248439B2 JP 8073579 A JP8073579 A JP 8073579A JP 8073579 A JP8073579 A JP 8073579A JP S6248439 B2 JPS6248439 B2 JP S6248439B2
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JP
Japan
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signal
frequency
measurement
section
synchronization
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JP8073579A
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JPS566588A (en
Inventor
Akio Yanagimachi
Masahiro Kashitani
Juji Amiki
Toyoaki Hasegawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
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Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP8073579A priority Critical patent/JPS566588A/ja
Publication of JPS566588A publication Critical patent/JPS566588A/ja
Publication of JPS6248439B2 publication Critical patent/JPS6248439B2/ja
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N17/00Diagnosis, testing or measuring for television systems or their details
    • H04N17/02Diagnosis, testing or measuring for television systems or their details for colour television signals

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カラーテレビジヨン情報の伝送系の
エンベロープデレー特性の測定を行うエンベロー
プデレー測定方式に関するもので、特に測定用信
号発生部とエンベロープデレー測定部とを分離
し、遠隔測定を可能ならしめたものである。
エンベロープデレーの測定には、一般には、振
幅変調された信号の包絡線信号の位相推移から求
められるナイキスト法が用いられている。すなわ
ち、搬送波信号(f)をスプリツト信号(fO)で振
幅変調し、その包絡線信号が被測定回路により受
ける位相推移をΔθ(f)とすれば、搬送周波数(f)に
おける、エンベロープ・デレー・タイムτ(f)は次
式で得られる。
τ(f)≒Δθ(f)/2πfO (1) 従つて、エンベロープ・デレー・タイムは低周
波信号の周波数(fO)を一定にすれば、包絡線
信号の位相推移より直接測定することができる。
ここで、従来のエンベロープデレー測定器の系
統図を第1図に示す。図中のブロツク1〜11ま
では測定用信号発生部、20は被測定回路、31
〜41は測定部である。更に詳述すると、1はの
こぎり波発生部であり、この出力は2分岐され、
その一方は掃引信号発生部2の制御信号としてコ
ントロール端子に接続される。掃引信号発生部2
は100KHz〜10MHzまでのスイープ信号を発生す
る。のこぎり波発生部1からの他方の出力は測定
部中のブラウン管デイスプレー部41へ水平偏向
信号として供給される。掃引信号発生部2の掃引
信号出力は、振幅変調部3に供給される。この振
幅変調部3には基準信号発生部7で発生した低周
波信号(スプリツト周波数fO)をも供給し、こ
の低周波信号によつて上述した掃引信号は振幅変
調を受け、その変調出力を混合部4に供給する。
一方、Hパルス発生部8は、テレビジヨンの水平
走査周波数のHパルスを発生し、このHパルスに
よつて水平ブランンキング信号発生部9を駆動し
て水平ブランキング信号を発生する。この水平ブ
ランキング信号発生部9からの出力によつて水平
同期信号発生部10を駆動して水平同期信号を発
生する。上述した振幅変調部3の出力信号は、混
合部4において、水平ブランキング信号発生部9
で発生した水平ブランキング信号によりゲートさ
れたのち、水平同期信号付加部5において、水平
同期信号発生部10からの水平同期信号を付加す
る。この水平同期信号付加部5からの信号出力は
出力増幅部6で増幅され、エンベロープデレー測
定用の信号として出力端子11から取り出され
る。
被測定回路20は、図中点線で示された経路で
出力増幅部6からの測定信号を受信し、この被測
定回路20からの出力は、図中点線で示す経路で
測定部の入力端子31に供給される。
入力増幅部32の入力端子31には、被測定回
路20を通つた測定信号が供給され、その信号が
増幅される。入力増幅部32の出力は2分岐さ
れ、その一方は同期分離部33に導かれて同期信
号を分離して取り出す。水平ブランキング信号発
生部34は同期分離部33からの同期信号より水
平ブランキング信号を発生する。入力増幅部32
からの他方の出力は水平同期信号除去部35に導
かれ、水平ブランキング信号発生部34で発生し
た水平ブランキング信号によつて入力増幅部32
の出力から同期信号成分を除去する。水平同期信
号除去部35の出力はエンベロープ検波部36で
検波され、次いでバンドパスフイルタ37に通し
て包絡線信号成分を得る。このフイルタ37の出
力は位相検波器39に供給される。更に、上述し
た信号発生部中の基準信号発生部7で発生した基
準信号を移相器38を通して位相検波器39に供
給し、この基準信号に基いてフイルタ37からの
出力を検波し、エンベロープ・デレー・タイムを
検出する。位相検波器39からの出力信号は低域
波器40を通してブラウン管デイスプレー部4
1中の垂直軸偏向コイルへ垂直偏向信号として供
給される。以上の構成により周波数エンベロープ
デレー特性がデイスプレー部41の表示面上に直
接に描出される。
このような従来のエンベロープデレー測定器で
は、測定部において、包絡線信号成分の位相を検
出するための基準信号として基準信号発生部7の
出力を移相器38に供給し、エンベロープデレー
特性をデイスプレー部41に表示するための水平
偏向信号をのこぎり波発生部1からデイスプレー
部41に供給する必要があり、従つて、信号発生
部1〜11と測定部31〜41を分離して個別の
ケースに収容するのに不都合であり、両部間をケ
ーブル等で接続することはできても、放送波マイ
クロ回線や放送衛星などの無線回線を介在しての
遠隔測定は不可能であつた。
そこで、本発明の第1の目的は、上述したよう
な欠点を除去して、放送波、マイクロ回線や放送
衛星など無線回線の伝送系を介在させた被測定物
についての遠隔測定を行うことができるように、
測定信号を発生する送信部と測定部とを適切な形
態で分離したエンベロープデレー測定方法を提供
することにある。
本発明の第2の目的は、上述したような欠点を
除去して、放送波、マイクロ回線や放送衛星など
無線回線の伝送系を介在させた被測定物について
の遠隔測定を行うことができるように、測定信号
をテレビジヨン信号の垂直帰線期間を利用して間
欠的に発生する送信部と、測定部とを適切な形態
で分離したエンベロープデレー測定方法を提供す
ることにある。
本発明の第3の目的は、上述したような欠点を
除去して、放送波、マイクロ回線や放送衛星など
無線回線の伝送系を介在させた被測定物について
の遠隔測定を行うことができるように、測定信号
を発生して送信するエンベロープデレー測定送信
装置を提供することにある。
本発明の第4の目的は、上述したような欠点を
除去して、放送波、マイクロ回線や放送衛星など
無線回線の伝送系を介在させた被測定物について
の遠隔測定を行うことができるように、被測定物
を経由して送信された測定信号を受信してエンベ
ロープデレー特性を測定するエンベロープデレー
測定受信装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明エン
ベロープデレー測定方法の第1の形態は、テレビ
ジヨン伝送路のエンベロープデレー特性の測定を
行うエンベロープデレー測定方法において、送信
部ではテレビジヨンシステムの同期関連信号と整
数比関係にある基準周波数をもつ基準信号によつ
て周波数掃引搬送波信号を変調し、その変調出力
に同期関連信号を付加して測定信号として送出
し、測定部では前記測定信号を被測定対象テレビ
ジヨン伝送路を経て受信し、同期関連信号を再生
し、その再生同期関連信号から整数比関係に基い
て基準信号を再生してその基準信号と、測定信号
から同期関連信号を除去して包絡線検波した信号
との位相比較を行なつて、エンベロープデレー特
性の測定結果を得ることを特徴とする。
本発明エンベロープデレー測定方法の第2の形
態は、テレビジヨン伝送路のエンベロープデレー
特性の測定を行うエンベロープデレー測定方法に
おいて、被測定伝送路を伝送しようとするテレビ
ジヨン信号の色副搬送波信号の周波数または同期
信号の周波数もしくはこれら双方と測定信号の基
準信号の周波数、搬送波信号の周波数およびクロ
ツク周波数とを関係づけ、搬送波信号はその周波
数をテレビジヨン信号のフレーム周期毎に階段状
に変化させ、基準信号によつて変調された搬送波
信号のうち、基準信号の波数で数えて1〜数サイ
クル分のみを切り取り、その切り取つた搬送波信
号部分をテレビジヨン信号の垂直帰線期間内の特
定水平走査期間を用いて、テレビジヨン信号に重
畳して被測定テレビジヨン伝送路に送出し、当該
伝送路の遠端において、この信号を取り出して測
定部に結合し、測定部においては、伝送されてき
たテレビジヨン信号から色副搬送波信号または同
期信号もしくはこれら双方を再生し、これら再生
された信号を基に上述の関係から基準信号、搬送
波信号、クロツク信号を再生すると共に、そのク
ロツク信号を用いて、テレビジヨン信号に重畳さ
れている測定信号のうち1ないし数サイクル分を
取り出し、クロツク信号を用いて記憶装置に記憶
しておき、その記憶された測定信号を反復再生す
ることにより完全に連続する信号として再生し、
その再生信号を包絡線検波し、基準信号と位相検
波することによりエンベロープデレー歪量を測定
するようにしたことを特徴とする。
上記本発明方法を実施するのに使用する本発明
エンベロープデレー測定送信装置は、テレビジヨ
ン伝送路のエンベロープデレー特性の測定を行う
ために用いられるエンベロープデレー測定送信装
置において、テレビジヨンシステムの同期関連信
号と整数比関係にある基準周波数をもつ基準信号
によつて周波数掃引搬送波信号を変調する変調手
段と、変調手段からの出力に同期関連信号を付加
して測定信号として送出する手段とを具えたこと
を特徴とする。
また、上記本発明方法を実施するのに使用する
本発明エンベロープデレー測定受信装置は、テレ
ビジヨン伝送路のエンベロープデレー特性の測定
を行うために用いられるエンベロープデレー測定
受信装置において、テレビジヨンシステムの同期
関連信号と整数比関係にある基準周波数をもつ基
準信号によつて変調された周波数掃引搬送波信号
に同期関連信号を付加した測定信号を被測定対象
テレビジヨン伝送路を経て受信し、同期関連信号
を再生する第1の再生手段と、第1の再生手段に
より再生された同期関連信号から整数比関係に基
いて基準信号を再生する第2の再生手段と、測定
信号から同期関係信号を除去して包絡線検波する
検波手段と、第2の再生手段により再生された基
準信号と検波手段からの検波信号との位相を比較
する手段とを具えたことを特徴とする。
以下に図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
本発明による送受分離型エンベロープデレー測
定器では、包絡線信号成分の位相検出するのに必
要な基準信号と、CRTデイスプレー部の水平偏
向信号を測定部において再生するために、送信部
すなわち、測定用信号発生部において、測定信号
に基準信号またはのこぎり波信号のスタートパル
スを時分割または重畳の形態等で多重化して伝送
し、測定部においては、測定信号中から基準信号
および水平軸偏向用信号を再生する。
第2図に遠隔測定可能な本発明エンベロープデ
レー測定器における測定用信号発生器の実施例を
示す。この信号発生器によつて、第3図に示すよ
うな測定用信号波形を形成し、被測定物に送出す
る。
第2図において、101は2nfO発振器を示し、
この2nfO発振器101は、基準信号fOの2n倍
(n:正整数)の高安定の発振器であり、カラー
テレビジヨン伝送系で使用する場合を考えれば、
nfO=fSC(fSC:カラー副搬送波周波数;
3.579545MHz)に選ぶことが望ましい。この場
合、主発振器周波数は2fSCとなるが、2fSCのk倍
(k:整数)の周波数としてももちろんよく、そ
の場合は1/k分周器を主発振器に接続する。1
02は1/2o分周器であり2nfO発振器101の
出力周波数を1/2oに分周して基準信号fOを得
るための分周器である。1/2o分周器102の
出力はバンドパスフイルタ103により純正弦波
に変換されて、振幅変調器104の変調信号入力
端子に供給される。一方、2fO発振器101の出
力は1/455分周器111に加えられ、2nfO/455の
周波数信号を得る。この信号はカラーテレビジヨ
ン伝送系においては、水平走査周波数fHとfSC
との間にはfH=2/455・fSCの関係があるので、
水 平走査周波数fHに等しくなつている。即ち、
2nfO/455=fHとなつている。1/455分周器11
1からの出力(fH)は、1/Q分周器108に
加えられる。この1/Q分周器108の出力によ
りのこぎり波信号発生部109を駆動し、得られ
るのこぎり波出力を掃引信号発生部110のコン
トロール端子に供給する。この掃引信号発生部1
10からの掃引信号出力は振幅変調器104の被
変調信号入力端子に供給されて、バンドパスフイ
ルタ103からの基準信号(fO)により振幅変
調される。振幅変調器104からの出力は混合部
105に供給されて、1/455分周器111から取
り出されたfHパルスを駆動信号として動作する
水平ブランキング信号発生部112からの水平ブ
ランキング信号によりブランキング混合される。
水平同期信号発生部113およびバーストゲート
パルス発生部114は、水平ブランキング信号を
規準として、それぞれ水平同期信号およびバース
トゲートパルスを形成する。これらの信号の各位
相関係は、カラーテレビ方式に準じたものであ
る。バーストゲートパルス発生部114からの出
力はバーストゲート回路115に加えられ、ここ
で、2nfO発振器101からの出力を1/2分周器1
16で分周して得た周波数nfOの連続信号をゲー
トしてnfOのバースト(カラーバースト)を発生
する。このカラーバースト出力は、1/Q分周器
108の出力信号すなわちパルス化信号とX軸ト
リガーパルス付加回路117で混合されて、更に
水平同期信号・nfOバースト付加部106に供給
される。水平同期信号発生部113からの水平同
期信号もかかる付加部106に同時に加えられ
る。nfOバースト付加部106からは、第3図に
示すようなエンベロープデレー測定用の信号すな
わち水平同期信号、nfOバースト信号、X軸トリ
ガーパルス等が混合された信号が得られ、出力増
幅部107で増幅され、出力端子118から測定
用信号として取り出される。
第3図は、第2図の構成で得られた遠隔測定に
適した信号波形を示しており、図中121は包絡
線信号成分(fO)、122は搬送波信号成分(f)、
123は水平同期信号、124は水平ブランキン
グ信号、125はnfOバースト信号、126は掃
引信号のスタートに同期したX軸トリガー用パル
スである。
第2図に示した送信部の構成は、カラーテレビ
ジヨン標準方式における色副搬送波の周波数と水
平同期の周波数との周波数関係を完全に満たす測
定信号を発生するものであるが、簡易な方法とし
て、主発振器101の発振周波数をnfO=fSC
し、分周器102の分周率を1/nとし、分周器
111の分周率を1/227もしくは1/228とし、分周
器116を省略することにより、標準方式に準ず
る周波数関係をもつ測定信号を得るように構成し
てもよい。
第4図は本発明のエンベロープデレー測定器に
おける測定部の実施例を示す。ここで、201は
入力増幅部であり、この入力増幅部201の入力
端子200には被測定回路の出力が供給される。
入力増幅部201の出力は4つの経路に分岐され
る。その1つは同期分離回路202に供給され、
振幅分離された水平同期信号が得られる。この水
平同期信号により水平ブランキング信号発生部2
03を駆動して、測定信号のブランキング信号よ
り幅の広い水平ブランキング信号を得る。バース
トゲートパルス発生部204は水平ブランキング
信号発生部203からの出力信号により駆動され
て測定信号中のnfOバースト信号と同じ位置で同
じ幅のパルスを発生する。この出力パルスはバー
ストゲート回路部205に供給される。一方、バ
ンドパスフイルタ206(通過帯域:nfO±Δ
f)にも入力増幅部201の出力信号が供給さ
れ、測定信号中の同期信号成分などが取り除か
れ、次いでこのフイルタ206の出力はバースト
ゲート回路部205に供給され、上述のバースト
ゲートパルスによつてnfOバースト信号のみが取
り出される。
位相検波部208はバーストゲート回路部20
5からの出力と電圧制御発振器207からの発振
出力との位相を比較し、その差電圧を電圧制御発
振器207の制御端子に帰還する。すなわち、回
路205,207,208はバーストコントロー
ルド・オシレータを構成し、その発振器207か
らの出力として、nfOバースト信号と位相同期し
た周波数nfOの連続波信号が得られる。この信号
は1/n分周器209により分周され基準信号f
Oを得る。この1/n分周器209はリセツト端
子Rを有し、後述するバンドパスフイルタ214
からの出力により分周器209をリセツトできる
ようにする。分周器209の出力はバンドパスフ
イルタ210(通過帯域:fO±ΔfO)に供給さ
れ、これにより純正弦波の基準信号を得ている。
この基準信号は移相器211により適当な位相
に調整された後に、エンベロープデレータイム検
出のための位相差検出部215に供給される。
入力増幅部201からの測定信号は水平同期信
号除去部212にも導かれ、水平ブランキング信
号発生部203からの水平ブランキング信号によ
り、nfOバースト信号、水平同期信号およびX軸
トリガーパルスが取り除かれ、その出力が包絡線
検波部213に導かれて包絡線検波される。この
包絡線検波出力をバンドパスフイルタ214(通
過帯域:fO±ΔfO)に通して水平走査周波数お
よびその高調波成分を除去した後に前述の位相検
波部215において移相器211からの基準信号
と位相比較する。その位相比較出力はローパスフ
イルタ219によりノイズ除去され、次いでブラ
ウン管デイスプレー部218の垂直軸に供給され
る。
更にまた、入力増幅部201からの出力はX軸
トリガーパルス検出部216に導かれ、ここで検
出されたX軸トリガーパルスによりのこぎり波発
生部217を駆動し、第3図示の測定信号発生部
ののこぎりに波信号と同じ信号を再生して、ブラ
ウン管デイスプレー部218の水平軸に供給す
る。
第2図および第4図に示した本発明送受分離型
エンベロープデレー測定器においては、カラーテ
レビジヨンシステムにおける色同期信号から基準
信号を再生し、またX軸トリガーパルスを測定信
号中のブランキング期間内に挿入して送り、測定
部ではこのX軸トリガーパルスを取り出してX軸
偏向信号を再生し、遠隔でのエンベロープデレー
特性の測定を行うようにする。
このような本発明送受分離型エンベロープデレ
ー測定器においては基準信号をカラーテレビジヨ
ンシステムにおける色同期信号から再生すること
によりエンベロープデレー特性の測定を可能とし
たが、測定回路の周波数特性がカラー副搬送波周
波数まで伝送できない場合でも測定できるように
した本発明の他の実施例を第5図に示す。第5図
は、第2図示の測定用信号発生部(送信部)と組
合せる、測定部(受信部)中の基準信号再生部の
構成を示し、ここで、入力増幅部201と同期分
離部202は第4図の回路と同じものであり、同
期分離部202からの出力である水平同期信号
(fH)は位相比較回路231に導かれる。232
は位相比較回路231の出力により制御され、周
波数がほぼmfHで発振する電圧制御発振器で、そ
の出力を1/m分周器233に供給して水平同期
周波数fHに近い周波数の信号を得る。分周器2
33の出力は位相比較回路231に帰還されて、
測定信号より分離された水平同期信号と位相比較
され、その差電圧が発振器232のコントロール
端子に供給され、回路231,232,233に
より帰還回路を構成する。すなわち、これら回路
231,232,233はPLL回路を構成し、入
力同期信号に位相同期した周波数mfHの信号が発
振器232から得られる。この発振出力は1/l
分周器234により分周されて周波数mfH/lの
基準信号が取り出される。この信号はバンドパス
フイルタ235に供給され、ここで高調波成分が
除去されて純正弦波の基準信号が再生される。
通常のカラーテレビジヨン伝送系のエンベロー
プデレー測定の場合には20kHz近辺のスプリツト
信号が使用されている。これは水平同期信号
(NTSCでは15.734kHz)の基本波と2倍の高調波
の中間の周波数であり、同期成分の影響を除くた
めに選ばれた周波数である。第2図示の信号発生
部では、主発振器101の周波数として色副搬送
波の2倍の周波数(2fSC)に当る2nfOを選び、こ
れを1/455分周して水平周波数を得、同じく1/
o分周して基準周波数fOを得る。他方、第5図
示の実施例においては、主発振器101の周波数
を水平同期信号の周波数fHのm倍(m:正整
数)、即ちmfHに選び、この発振出力を1/m分
周して水平同期周波数fHを得ると共に、1/l
(l:正整数)分周して基準信号周波数(fO)が
得られるようにfO=(m/l)fHの関係を持た
せる。図示は省略するが、第2図に示した送信部
の主発振器101の発振周波数をmfHとし、分周
器111の分周率を1/mとして、分周器102
の分周率1/lとし、分周器117、バーストゲ
ートパルス発生部114、バーストゲート回路1
15によつて構成するバースト付加回路部分を省
略すれば本実施列の送信部を構成することができ
る。
また、第2図の送信部において、2/455n=l/
mに なるようにnを選べば、 fH=2/455nfO=l/mfO となり、従つてそのまま第5図の実施例に対して
も共通に使える送信部を構成することができる。
たとえば、n=182とすることにより、l/m=
4/5の簡単な整数比が得られ、基準周波数fO
19.668kHzとなり、受信部(測定部)における
1/l分周器234(第5図)、1/m分周器2
33(第5図)が簡単となり非常に都合がよい。
この場合、第5図中のmfH電圧制御発振器232
は5fH(78.67kHz)の出力を発振し、分周器23
3の分周率を1/5、分周器234の分周率は1/4に
選ぶことにより、受信側において基準信号が容易
に再生され、遠隔測定が可能となる。
また、上述の両実施例では、測定部のデイスプ
レー部218の水平軸トリガー用のパルスを測定
信号中に挿入する例について説明してきたが、次
に送信部においてこのパルスの挿入を省略して、
測定部において、水平掃引トリガーを再生する例
について述べる。即ち第4図に示す測定部におい
て、水平同期信号除去部212の出力に現れた、
周波数掃引されている測定信号を、特定中心周波
数を持つバンドパスフイルタに通すことにより、
その中心周波数を掃引する度毎にトリガーを発生
させることができ、これを一定の遅延時間を持つ
遅延回路に通した後、のこぎり波発生部27へ結
合する。この場合、第4図示のX軸トリガーパル
ス検出部216を省略できる。前述のバンドパス
フイルタの中心周波数は任意であるから、伝送路
の伝送特性が最も安定な周波数に選ぶことができ
る。
さらに送受分離型エンベロープデレー測定器と
して考える場合、搬送波信号として掃引信号を利
用して、CRTデイスプレー部218に、必要な
測定帯域のエンベロープデレー特性を一挙に表示
することが好ましい。この点を考慮した本発明の
実施例として、測定部では測定信号中のスイープ
信号をFM検波することにより直接にCRTデイス
プレー部の水平軸偏向信号を再生するようにした
回路構成について次に述べる。また、長距離回線
(例えば放送衛星など)を考えるとS/Nの劣化
にともない、周波数マーカーが判別しにくくなる
欠点があるが、その欠点を取り除くために、本列
では、マーカー周波数に相当する周波数の部分で
は掃引を一時停止させることにより測定部で再生
された水平軸偏向信号によつて、CRTデイスプ
レー部では周波数マーカーを輝度により表現でき
るようにする。
本実施例を第6図a〜cを参照して説明すると
第6図aは掃引信号発生部の制御端子に加える特
別な掃引信号発生のための制御信号の波形図であ
り、第6図bは掃引信号発生部の出力波形図であ
り、第6図cは測定部で測定信号をFM検波して
得られた信号波形である。第6図bの掃引信号波
形の例では、期間T1〜T2はf1、期間T2〜T3はf1
〜f2、期間T3〜T4はf2、期間T4〜T5はf2〜f3
期間T5〜T6はf3、期間T6〜T7はf3〜f4とする。
ここで、f1、f2、f3はある一定期間にわたつて同
一周波数で発振している。必要なマーカー周波数
をf1、f2、f3のように選定すると、この信号をFM
検波して得られた第6図cに示すような信号を
CRTデイスプレー部の水平軸偏向信号として使
用すれば、期間T1〜T2、T3〜T4、T5〜T6の間
は偏向されないため、CRTでは他の部分より輝
度が明るくなり、S/Nの影響を受けることなく
周波数マーカーを表示することも可能となる。ま
た、測定部でFM検波方式により、水平軸偏向信
号が得られるので、第2図、第4図の第1実施例
のX軸トリガーパルスを測定信号に重畳して多重
化する必要もなくなる。
これまで述べてきた本発明による遠隔でのエン
ベロープデレー測定は、測定信号を信号発生部
(送信部)から連続的に送出し、測定部(受信
部)において測定するものであつたが、次に測定
信号を信号発生部から間欠的に発生、送出し、測
定部において測定する本発明の実施例について述
べる。この例によれば、被測定テレビジヨン伝送
回線が番組信号を伝送中であつても該回線のエン
ベロープデレー特性を測定でき、実用的に極めて
有用なものである。
本実施例においては、周知のいわゆるVITS
(Vertical Interval Test Signal)と同様にエン
ベロープデレー測定用信号をテレビジヨン信号
(本線信号)の垂直帰線消去期間(VBL)内の1
水平走査期間に1フレーム毎に1回挿入して送出
する。第7図は挿入送出信号の一例を示す。同図
においてHは1水平走査期間の時間長を示し、水
平走査周波数fHとはH=1/fHなる関係にあ
る。1水平走査期間Hは1クロツク期間の時間長
Δによつてr個に等分されているものとすると、
H=r・Δの関係が成立する。クロツク周波数を
f〓で表わすと、f〓=1/Δである。測定用信号は 当該挿入水平走査期間の、水平同期信号およびカ
ラーバースト信号を含む水平帰線消去期間
(HBL)を除く残りの部分に挿入する。第7図に
おいては、挿入測定信号の長さは、S、αを正整
数として(S+α)Δとなつている。測定信号
は、搬送波の周波数をfiとし、変調波の周波数
(基準周波数)をfOとする振幅変調波を、変調波
の波数で数えてyサイクル(1または数サイク
ル)分切取つた信号である。なお、上述のαは測
定信号に余裕を与えるための任意整数であり、測
定信号を切取る際には前述に余裕をとつておく。
基準信号yサイクル分の期間が丁度S・Δに当
り、基準周波数fOは同図に示した関係から、 fO=y/S・f〓=y・r/S・fH の関係にある。また同時にfOはテレビジヨンフ
レーム周波数fFの整数倍に選んでおく。即ち、
xを正整数として、 fO=X・fF の関係にある。したがつて、基準波fOは1フレ
ーム期間に整数サイクル分入り、フレームに同期
した信号となる。
搬送波周波数fiは、第8図に示すように、そ
の周波数をフレーム毎に階段状に変化させる。ま
た、被変調波周波数fiはクロツク周波数f〓と
は整数比関係で基準周波数fOの整数倍に選ぶ。
即ち、W、P、Qiを正整数として fi=Q/P・f〓=W・fO(W=Q/P・S
/Y) の関係にあり、搬送信号の波数でS・Δに当る測
定信号の基準信号のyサイクル分の期間を丁度割
切ることができる。ここで、fiを階段状に変化
させるためにQiの値をフレーム毎に一定量順次
増加させる。
次に525本60フイールドNTSCカラーテレビジ
ヨン信号の伝送回線の測定に用いる測定信号発生
部(送信部)および測定部(受信部)の具体例を
第9図および第10図に示す。
第9図はその送信部の構成を示し、ここで300
はカラーテレビジヨン本線信号の入力端子であ
り、310は測定信号重畳回路であり、311は
本線信号の出力端子である。入力端子300から
の本線信号に対し、重畳回路310によつて測定
信号を重畳し、出力端子311から測定信号を重
畳されたカラーテレビジヨン信号を出力する。3
01は同期分離回路で、入力端子300からの本
線信号を受信して、水平同期信号(Hパルス、そ
の周波数はfHとする)、フレーム同期信号(フレ
ームパルス、その周波数はfFとする)および色
副搬送波バースト信号(その周波数はfSCとす
る)を分離抽出する。305は水晶発振PLL回路
であつて、fSCの4倍にあたるクロツク信号(そ
の周波数はf〓とする)を発生する。我国のテレ
ビジヨン標準方式においては、fSCは3.579545M
Hzであり、またfSC=455/2fHの関係にあるので
、 f〓は14.31818MHzとなり、910fHに当る。即
ち、前述のr=910とし、1水平走査期間を上述
のクロツク信号によつて910等分する。306は
1/Sカウンタであり、307はバンドパスフイ
ルタであり、1例としてS=650とする。PLL発
振器305の出力であるクロツク信号をカウンタ
306により分周し、その基本波成分fOをバン
ドパスフイルタ307より得る。前述のyを1と
すると、基準信号の周波数fOは22027Hzとなる。
カウンタ306はリセツト端子Rを持ち、挿入測
定信号の位相が特定位相となるよう前述したフレ
ーム同期信号によつてこの分周回路306をリセ
ツトする。302は2進計数回路であつて、フレ
ーム同期信号を計数し1〜46の数値を2進数によ
つて循環的に発生する。この数が前述のQiに相
当する。303は周波数合成発振回路であつて、
iの値およびクロツク周波数f〓によつて、Qi
に対応する測定用搬送周波数fiを発生する。先
に述べたS、y、P、Qi、Wの関係から、S=
5P、即ち、P=130に選ぶ。fiはfi=Q/Pf〓に 基いてf〓とQiから発生することができ、また
iはfi=5QifOとなるから、Qi=1〜46に対し
ては110.140kHzから5066.443kHzまでの間におい
て、110.140kHzステツプで第8図示のように階段
的に発生する。
第10図は第9図示の周波数合成回路303の
具体例を示したものである。第10図において、
321は電圧制御発振回路であり、322はプロ
グラマブルカウンタであり、Qi値(2進数)に
応じた分周動作を行う。323は位相比較回路で
あり、324は1/P分周回路(この場合1/130
分周回路)であり、位相比較回路323は、発振
器321からの出力をカウンタ322で分周した
出力と、1/P分周器324でクロツク信号を分
周した出力とを位相比較し、その差に応じた電圧
を発振器321に帰還することにより前記の周波
数関係を満す搬送波周波数fiを発振器321の
出力端子から取り出すことができる。
さて、第9図に戻り、304は振幅変調回路で
あつて、発振器303の出力を搬送波として、バ
ンドパスフイルタ307の出力(基準信号)を変
調波とする振幅変調波を得る。308はゲート信
号発生回路であつて、同期分離回路301から出
力される水平同期信号を、同じく同期分離回路3
01から出力されるフレーム同期信号を基準とし
て計数し、フレーム毎の測定信号挿入走査線を定
め、さらにPLL発振器305から出力されるクロ
ツク信号を計数して第7図に示した測定信号挿入
時間((S+α)Δ)に相当するゲート信号を発
生する。309はゲート回路であつて上述の測定
用振幅変調信号を上述したゲート信号でゲートし
て、測定信号重畳回路310に与え、前述の重畳
動作を行なわせ、測定信号を本線信号に重畳して
送出する。出力端子311の出力は被測定伝送回
路へ送り出され、当該回線の端末において測定部
(受信部)の入力端子へ導く。
次に測定部の構成と動作について述べる。第1
1図は測定部の構成を示し、図中、330は入力
端子であつて、第9図示の測定信号発生部からの
信号を被測定伝送回線を経由した後、この入力端
子330に導く。336は同期分離回路であり、
この同期分離回路336は到来カラーテレビジヨ
ン信号から、色副搬送波バースト信号、水平同期
信号(Hパルス)、フレーム同期信号(フレーム
パルス)を分離抽出する。PLL発振器337は送
信部のPLL発振器305と同様の水晶制御のPLL
発振回路であり、前述の分離されたバースト信号
を基にfSCの4倍の周波数に等しいクロツク信号
(f〓=14.31818MHz)を発生する。ローパスフ
イルタ331は、5MHzまでの周波数成分を通過
させ、7MHz以上の周波数成分を阻止し、遅延時
間歪を一定量以下に抑える特性を持つ。332は
A/Dコンバータであり、入力信号はフイルタ3
31を通過した後にこのコンバータ332に与え
られ、発振器337からのクロツクによりサンプ
ルされてデイジタル信号に変換される。333は
デイジタルメモリ、338はその書き込み読み出
し制御回路(R/W制御回路)である。制御回路
338は同期分離回路336で分離抽出したHパ
ルス、フレームパルスおよび発振器337で発生
したクロツクパルスにより、重畳された測定信号
のうち基準信号の1サイクル期間分に当る期間の
信号をメモリ333に書き込むための制御信号を
発生する。即ち、この期間はS・Δに当るので、
S個のクロツク期間メモリ333を書き込み状態
とする。この期間、メモリ333は書き込み状態
となり、S個の測定信号のデイジタル変換された
サンプルが記録される。メモリ333は書き込み
状態以外の期間は読み出し状態となり、書き込ま
れたS個のサンプルを反復して読み出す。したが
つて、書き込んだ測定信号は1サイクル(yサイ
クル)分のみであるが、読み出され、次いでD/
Aコンバータ334から低域フイルタ335を経
て元のアナログ信号に復元される。その復元され
た信号は、測定信号の1サイクル(yサイクル)
分は基準信号の周期、クロツク信号の周期および
搬送信号の周期のいずれによつても割り切れる関
係にあるので、その1サイクル(yサイクル)を
完全に反復する連続信号となる。この連続測定信
号はエンベロープ検波回路341により検波さ
れ、位相検波回路342の一方の端子に結合され
る。発振器337から出力されるクロツク(f
〓)は1/Sカウンタ339(1/S=1/650)
により分周され、更にバンドパスフイルタ340
を通して基本波が取り出されて基準信号(fO
を得、位相検波器342の他方の端子に結合され
る。1/Sカウンタ339は同期分離回路336
からのフレームパルスでリセツトされ、常に一定
位相の基準波を発生する。位相検波器342の出
力からは遅延時間歪Δtが検出され、メモリ付表
示部345へ与えられる。ローパスフイルタ33
5からの連続測定信号はリミツタ343にも結合
されたのち、カウンタ344でその搬送波(f
i)を計数し、発振器337からのクロツク(f
〓)とにより数値Qiを得、この数値Qiをメモリ
付表示部345へ供給する。第12図はカウンタ
344の詳細例を示し、ここでPカウンタ351
(この場合P=130)によりクロツク(f〓)を計
数し、搬送波(fi)を計数するカウンタ352
の2進数としての状態をラツチ回路353へ移す
と共に、カウンタ352をリセツトすることによ
り、ラツチ回路353に2進数としてQiの値を
得る。この構成動作は前述の P/f〓=Qi/fi の関係から導かれる。メモリー付表示部345は
iの値に対する、遅延時間歪の値Δtを記憶し
表示する機構であつて、既知の技術によつて、紙
に印刷表示したり、ブラウン管に直視的に表示す
ることができる。
なお、前述の実施例においてはクロツク周波数
f〓を色副搬送波(fSC)から発生させる例を示
したが、f〓=r×fHの関係を用いて、水平同
期信号から発生させてもよい。
このように測定信号発生部において本線テレビ
ジヨン信号の色副搬送波バースト信号または水平
同期信号もしくはその双方、およびフレーム周波
数と、測定用基準信号、搬送信号およびクロツク
信号のそれぞれの周波数の間に前述したような関
係をもたせることにより、測定部において測定信
号の一定サイクルのみを受信しこれをメモリを用
いて完全に連続する測定信号として再生した後、
これを包絡線検波し、同じく測定部に到来したテ
レビジヨン信号の同期関連信号を基に基準信号を
再生して位相検波することにより、送受分離の形
態で、実番組伝送回線のエンベロープデレー特性
を測定することができる。
本発明によれば、従来測定できなかつた。遠隔
でのエンベロープデレー特性の直視的測定が可能
となり、長距離カラーテレビジヨン伝送路におけ
るエンベロープデレー特性を実測し、目常不守を
容易ならしめ、かつ画質向上の対策に役立つ。
例えば第13図に示すように、第1演奏所40
1と、第1マイクロ波中継線402と、第Nマイ
クロ波中継線403と、第N演奏所404と、
STL装置405と、テレビジヨン放送所406
と、第1テレビジヨン中継放送所407と、第N
テレビジヨン中継放送所408とからなるテレビ
ジヨン放送網のエンベロープデレー特性を測定す
る場合、測定信号を挿入する送信点と測定信号を
受信する地点とが地理的に離れているため、これ
まで空中線特性、電波伝搬特性を含めた伝送路全
体の値を測定することは不可能であつた。このた
めテレビジヨン中継放送装置のエンベロープデレ
ー特性を測定して代替とせざるを得なかつた。こ
の場合でもテレビジヨン中継放送装置が設置され
ている中継放送所まで出向して測定する必要があ
るが、中継放送所は山頂などに設置されているこ
とが多く、これらの設置場所に出向することは労
苦の要するところであり、測定上の作業条件は極
めて悪いのが通例である。本発明によれば、空中
線特性、電波伝搬特性を含めこれまで不可能であ
つた伝送路全体のエンベロープデレー特性を測定
でき、しかも中継放送所に出向することなく放送
サービス区域内で放送波を受信して測定でき、飛
躍的に能率が向上する。
以上の実施例では第13図に示す各伝送路の区
分毎、または各伝送路区分の縦続接続の系につい
て、送信点、受信点が分離している場合でも測定
できる。また、記憶装置を含む伝送系、例えば
VTR装置のエンベロープデレー特性は従来のス
イープ法では測定できなかつたが、本発明により
測定可能である。
次に、本発明の第1の実施例では、カラーテレ
ビジヨンシステムにおける色同期信号より基準信
号を再生するように構成しているので、色同期信
号を持たなければ動作しないような特殊な回路の
測定も可能となる。また、第2の実施例では、水
平同期信号より基準信号を再生するように構成し
ているので、色副搬送周波数までの周波数帯域の
ない伝送路のエンベロープデレーの測定も可能と
なる。さらに、第3の実施例では、測定信号中の
掃引信号を、測定部においてFM検波してCRTデ
イスプレー部の水平軸偏向信号を得ていることと
周波数マーカーを輝度の明暗により表示すること
によりS/Nの悪い伝送路においても、明暗な周
波数マーカーを表示することができる。また、第
4の実施例によれば、カラーテレビジヨン信号の
番組信号を伝送する実回線の運用時においてもそ
の伝送を妨げることなく、エンベロープデレー特
性を測定できるため、実回線の監視、保守のた
め、実用上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のエンベロープデレー測定器の構
成を示すブロツク線図、第2図は本発明エンベロ
ープデレー測定方式の第1実施例における送信部
の構成を示すブロツク線図、第3図はその送信信
号の波形説明図、第4図は本発明の第1実施例に
おける測定部の構成を示すブロツク線図、第5図
は本発明の第2実施例における測定部の部分構成
を示すブロツク線図、第6図a,b,cは本発明
の第3実施例の説明用波形図、第7図は本発明の
第4実施例の送信信号の波形説明図、第8図はそ
の搬送波周波数fiのフレーム毎の変化状態を示
す説明図、第9図および第11図はその送信部お
よび測定部の構成例をそれぞれ示すブロツク線
図、第10図は第9図中の周波数合成回路の具体
例を示すブロツク線図、第12図は第11図中の
カウンタの具体例を示すブロツク線図、および第
13図は本発明を適用するテレビジヨン放送網の
一例を示す系統図である。 第2図、101……2nfO主発振器、102……
1/2o分周器、103……バンドパスフイル
タ、104……振幅変調器、105……水平ブラ
ンキング信号混合部、106……水平同期信号・
nfOバースト付加部、107……出力増幅部、1
08……1/Q分周器、109……のこぎり波発
生部、110……掃引信号発生器、111……1/
455分周器、112……水平ブランキング信号発
生部、113……水平同期信号発生部、114…
…バーストゲートパルス発生部、115……バー
ストゲート回路、116……1/2分周器、117
……X軸トリガーパルス付加回路、第4図、第5
図、200……入力端子、201……入力増幅
部、202……同期分離部、203……水平ブラ
ンキング信号発生部、204……バーストゲート
パルス発生部、205……バーストゲート回路
部、206,210,214……バンドパスフイ
ルタ、207……電圧制御発振器、208……位
相検波部、209……1/n分周器、211……
移相器、212……水平同期信号除去部、213
……包絡線検波部、215……位相差検出部、2
16……X軸トリガーパルス検出部、217……
のこぎり波発生部、218……CRTデイスプレ
ー部、219……ローパスフイルタ、231……
位相比較回路、232……mfH電圧制御発振器、
233……1/m分周器、234……1/l分周
器、235……バンドパスフイルタ、第9図、第
10図、300……本線信号入力端子、301…
…同期分離回路、302……2進計数回路、30
3……周波数合成回路、304……振幅変調回
路、305……PLL発振器、306……1/Sカ
ウンタ、307……バンドパスフイルタ、308
……ゲート信号発生回路、309……ゲート回
路、310……測定信号重畳回路、311……本
線信号出力端子、321……電圧制御発振器、3
22……プログラマブルカウンタ、323……位
相比較回路、324……1/P分周器、第11
図、330……入力端子、331,335……ロ
ーパスフイルタ、332……A/Dコンバータ、
333……メモリ、334……D/Aコンバー
タ、336……同期分離回路、337……PLL発
振器、338……R/W制御回路、339……
1/Sカウンタ、340……バンドパスフイル
タ、341……エンベロープ検波器、342……
位相検波器、343……リミツタ、344……カ
ウンタ、345……メモリ付表示部、351……
Pカウンタ、352……カウンタ、353……ラ
ツチ回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 テレビジヨン伝送路のエンベロープデレー特
    性の測定を行うエンベロープデレー測定方法にお
    いて、送信部ではテレビジヨンシステムの同期関
    連信号と整数比関係にある周波数をもつ基準信号
    によつて周波数掃引搬送波信号を変調し、その変
    調出力に前記同期関連信号を付加して測定信号と
    して送出し、測定部では前記測定信号を被測定対
    象テレビジヨン伝送路を経て受信し、前記同期関
    連信号を再生し、その再生同期関連信号から前記
    整数比関係に基いて前記基準信号を再生し、その
    基準信号と、前記測定信号から前記同期関連信号
    を除去して包絡線検波した信号との位相比較を行
    なつて、エンベロープデレー特性の測定結果を得
    ることを特徴とするエンベロープデレー測定方
    法。 2 特許請求の範囲第1項記載のエンベロープデ
    レー測定方法において、前記送信部では、カラー
    テレビジヨンシステムの副搬送波周波数fSCと前
    記基準信号fOとの間にfSC=nfO(n;整数)な
    る関係を持たせ、2fSCのk倍(k:整数)の周波
    数の主発振器を有し、周波数fOの基準信号は
    1/k分周器と1/2o分周器とにより、水平同
    期信号は前記1/k分周器と1/455分周器とによ
    り、色同期信号は1/2k分周器によりそれぞれ
    発生させ、前記測定信号は、カラーテレビジヨン
    標準方式に従つた信号として伝送し、前記測定部
    においては、測定入力信号中から、色同期信号を
    取り出し、バーストコントロールド発振器によ
    り、連続のカラー副搬送波信号を再生し、これを
    1/n分周して基準信号を再生するようにしたこ
    とを特徴とするエンベロープデレー測定方法。 3 特許請求の範囲第1項記載のエンベロープデ
    レー測定方法において、前記基準信号と水平同期
    信号との周波数関係をm:lなる関係に定め、か
    つ互に位相同期させることにより、前記測定部で
    は、測定信号入力から水平同期信号を取り出し、
    発振周波数mfHの電圧制御発振器により、水平同
    期信号に同期したmfHの周波数の信号を発生さ
    せ、該信号を1/l分周することにより基準信号
    を再生するようにしたことを特徴とするエンベロ
    ープデレー測定方法。 4 特許請求の範囲第1項記載のエンベロープデ
    レー測定方法において、掃引スタート信号を前記
    測定信号中に挿入して伝送し、前記測定部では掃
    引スタート信号を分離抽出してデイスプレー部の
    水平軸偏向信号を再生し、長距離伝送路の絶対遅
    延時間に関係なく、エンベロープデレー特性を前
    記デイスプレー部に表示できるようにしたことを
    特徴とするエンベロープデレー測定方法。 5 特許請求の範囲第1項記載のエンベロープデ
    レー測定方法において、前記測定部では、FM検
    波器により測定信号中の周波数掃引搬送波信号を
    FM検波することによりデイスプレー部の水平軸
    偏向信号を再生し、被測定回路の絶対遅延時間に
    関係なくエンベロープデレー特性を前記デイスプ
    レー部に表示できるようにしたことを特徴とする
    エンベロープデレー測定方法。 6 特許請求の範囲第5項記載のエンベロープデ
    レー測定方法において、前記送信部では、被測定
    回路のS/N悪化により周波数マーカーが不明確
    とならないように、測定信号中の周波数掃引搬送
    波のうちマーカーに対応する周波数を一定時間に
    わたつてその周波数を保つて連続的に発生させ、
    前記測定部では、FM検波器により測定信号中の
    周波数掃引搬送波信号をFM検波することにより
    前記デイスプレー部の水平偏向信号を再生して表
    示することにより、マーカー周波数を輝度の明暗
    で知ることができるようにしたことを特徴とする
    エンベロープデレー測定方法。 7 テレビジヨン伝送路のエンベロープデレー特
    性の測定を行うエンベロープデレー測定方法にお
    いて、被測定伝送路を伝送しようとするテレビジ
    ヨン信号の色副搬送波信号の周波数または同期信
    号の周波数もしくはこれら双方と測定信号の基準
    信号の周波数、搬送波信号の周波数およびクロツ
    ク周波数とを関係づけ、前記搬送波信号はその周
    波数を前記テレビジヨン信号のフレーム周期毎に
    階段状に変化させ、前記基準信号によつて変調さ
    れた前記搬送波信号のうち、基準信号の波数で数
    えて1〜数サイクル分のみを切り取り、その切り
    取つた搬送波信号部分を前記テレビジヨン信号の
    垂直帰線期間内の特定水平走査期間を用いて、前
    記テレビジヨン信号に重畳して被測定テレビジヨ
    ン伝送路に送出し、当該伝送路の遠端において、
    この信号を取り出して測定部に結合し、前記測定
    部においては、伝送されてきたテレビジヨン信号
    から色副搬送波信号または同期信号もしくはこれ
    ら双方を再生し、これら再生された信号を基に前
    記関係から基準信号、搬送波信号、クロツク信号
    を再生すると共に、そのクロツク信号を用いて、
    前記テレビジヨン信号に重畳されている測定信号
    のうち1ないし数サイクル分を取り出し、前記ク
    ロツク信号を用いて記憶装置に記憶しておき、そ
    の記憶された測定信号を反復再生することにより
    完全に連続する信号として再生し、その再生信号
    を包絡線検波し、前記基準信号と位相検波するこ
    とによりエンベロープデレー歪量を測定するよう
    にしたことを特徴とするエンベロープデレー測定
    方法。 8 テレビジヨン伝送路のエンベロープデレー特
    性の測定を行うために用いられるエンベロープデ
    レー測定送信装置において、テレビジヨンステム
    の同期関連信号と整数比関係にある周波数をもつ
    基準信号によつて周波数掃引搬送波信号を変調す
    る変調手段と、前記変調手段からの出力に前記同
    期関連信号を付加して測定信号として送出する手
    段とを具えたことを特徴とするエンベロープデレ
    ー測定送信装置。 9 テレビジヨン伝送路のエンベロープデレー特
    性の測定を行うために用いられるエンベロープデ
    レー測定受信装置において、テレビジヨンシステ
    ムの同期関連信号と整数比関係にある周波数をも
    つ基準信号によつて変調された周波数掃引搬送波
    信号に前記同期関連信号を付加した測定信号を被
    測定対象テレビジヨン伝送路を経て受信し、前記
    同期関連信号を再生する第1の再生手段と、前記
    第1の再生手段により再生された同期関連信号か
    ら前記整数比関係に基いて前記基準信号を再生す
    る第2の再生手段と、前記測定信号から前記同期
    関係信号を除去して包絡線検波する検波手段と、
    前記第2の再生手段により再生された前記基準信
    号と前記検波手段からの検波信号との位相を比較
    する手段とを具えたことを特徴とするエンベロー
    プデレー測定受信装置。
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