JPS624810B2 - - Google Patents
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- JPS624810B2 JPS624810B2 JP5788077A JP5788077A JPS624810B2 JP S624810 B2 JPS624810 B2 JP S624810B2 JP 5788077 A JP5788077 A JP 5788077A JP 5788077 A JP5788077 A JP 5788077A JP S624810 B2 JPS624810 B2 JP S624810B2
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- phosphor
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Landscapes
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は陰極線カラー受像管に用いるメタルバ
ツク螢光膜の形成方法に関する。
ツク螢光膜の形成方法に関する。
カラー受像管用フエースプレート内面に三原色
の螢光体をそれぞれ適当な位置に付着させる方法
として、主に行われるのはポリビニルアルコール
のような有機性重合結合剤を加えた螢光体感光液
を塗布し、乾燥した後に写真用マスクを介して露
光・現像するものであり、その後螢光面の輝度向
上を目的として該螢光面にアルミニウムの薄膜よ
り成るメタルバツク層を形成することが行われて
いる。しかし、メタルバツク層を付着すべき螢光
面は一般に螢光体粒子の粗面が現れており、蒸着
金属が螢光体層内に深く浸透し螢光粒子の周囲を
覆うことにより、フエースプレート前面への螢光
の反射効率が低下する。上記欠陥を補う目的によ
り、通常はニトロセルローズを含有する有機高分
子膜をドロツプフイルミング法、またはスプレー
法等の手段により螢光面に付着させて螢光面の表
面凹凸をならし、滑らかな面を形成する。次いで
該有機高分子膜上に真空蒸着法により所定の厚さ
のアルミニウム膜を形成し、次いで該アルミニウ
ム膜と前記螢光体層との間に存在する前記有機高
分子膜を焼成分解することにより、輝度の高い螢
光膜を形成するものである。しかし上記の方法で
は工程が複雑になるばかりでなく、有機高分子膜
形成に使用する材料の品質や工程上の条件のばら
つきによる品質の不安定さがある。
の螢光体をそれぞれ適当な位置に付着させる方法
として、主に行われるのはポリビニルアルコール
のような有機性重合結合剤を加えた螢光体感光液
を塗布し、乾燥した後に写真用マスクを介して露
光・現像するものであり、その後螢光面の輝度向
上を目的として該螢光面にアルミニウムの薄膜よ
り成るメタルバツク層を形成することが行われて
いる。しかし、メタルバツク層を付着すべき螢光
面は一般に螢光体粒子の粗面が現れており、蒸着
金属が螢光体層内に深く浸透し螢光粒子の周囲を
覆うことにより、フエースプレート前面への螢光
の反射効率が低下する。上記欠陥を補う目的によ
り、通常はニトロセルローズを含有する有機高分
子膜をドロツプフイルミング法、またはスプレー
法等の手段により螢光面に付着させて螢光面の表
面凹凸をならし、滑らかな面を形成する。次いで
該有機高分子膜上に真空蒸着法により所定の厚さ
のアルミニウム膜を形成し、次いで該アルミニウ
ム膜と前記螢光体層との間に存在する前記有機高
分子膜を焼成分解することにより、輝度の高い螢
光膜を形成するものである。しかし上記の方法で
は工程が複雑になるばかりでなく、有機高分子膜
形成に使用する材料の品質や工程上の条件のばら
つきによる品質の不安定さがある。
本発明は上述の欠点を改良するメタルバツク螢
光膜の形成方法であつた、まず、透明基板上に一
定量の樹脂を含む螢光体インキを用いてパターン
を印刷した後に、300℃以下の熱処理を施して印
刷体中に含まれる樹脂の一部を分解除去し、次に
該印刷体上に厚さ500〜5000Åのメタルバツク層
を真空蒸着法により形成し、次に印刷皮膜に残存
する樹脂分の完全分解除去を焼成により行うもの
である。螢光体層を形成する印刷法としては、他
の印刷法に比較して厚い画像を得やすいスクリー
ン印刷法や凹版印刷法が適し、あるいはスクリー
ンオフセツト法や凹版オフセツト法も適当であ
る。上記印刷法による膜は、従来から行われてい
るポリビニルアルコール系感光剤を含む材料の露
光法による螢光膜に比較して、多くの樹脂分を含
み、そのため螢光体粒子間隙がうまり、滑らかな
面となつている。従つて直ちにメタルバツク層を
形成したとしても、フエースプレート前面への反
射効率の高いメタルバツク螢光膜の得られること
が期待される。しかしながら、螢光膜中に残存す
る多量の樹脂分を焼成により分解除去する工程
で、アルミニウム膜の一部に膨れを生じることが
ある。これは樹脂分の分解により発生するガスが
アルミニウム膜に遮られて外部へ充分に抜けきら
ないために、螢光膜の内圧が高くなつて生じたも
のと考えられる。このような膨れの部分は螢光の
反射効率が低下し、カラー受像管において局部的
な欠陥となつて現れる。
光膜の形成方法であつた、まず、透明基板上に一
定量の樹脂を含む螢光体インキを用いてパターン
を印刷した後に、300℃以下の熱処理を施して印
刷体中に含まれる樹脂の一部を分解除去し、次に
該印刷体上に厚さ500〜5000Åのメタルバツク層
を真空蒸着法により形成し、次に印刷皮膜に残存
する樹脂分の完全分解除去を焼成により行うもの
である。螢光体層を形成する印刷法としては、他
の印刷法に比較して厚い画像を得やすいスクリー
ン印刷法や凹版印刷法が適し、あるいはスクリー
ンオフセツト法や凹版オフセツト法も適当であ
る。上記印刷法による膜は、従来から行われてい
るポリビニルアルコール系感光剤を含む材料の露
光法による螢光膜に比較して、多くの樹脂分を含
み、そのため螢光体粒子間隙がうまり、滑らかな
面となつている。従つて直ちにメタルバツク層を
形成したとしても、フエースプレート前面への反
射効率の高いメタルバツク螢光膜の得られること
が期待される。しかしながら、螢光膜中に残存す
る多量の樹脂分を焼成により分解除去する工程
で、アルミニウム膜の一部に膨れを生じることが
ある。これは樹脂分の分解により発生するガスが
アルミニウム膜に遮られて外部へ充分に抜けきら
ないために、螢光膜の内圧が高くなつて生じたも
のと考えられる。このような膨れの部分は螢光の
反射効率が低下し、カラー受像管において局部的
な欠陥となつて現れる。
本発明は上記の問題点を解決するためになされ
たものであり、アルミニウムのメタルバツク層を
真空蒸着法で作成するに先だつて、上記螢光体層
に対してあらかじめ適当な条件で熱処理を施すこ
とにより、後工程の焼成による樹脂の分解除去時
に膨れを生じないことを見出したものである。焼
成時に膨れを生じない要因としては残留樹脂分が
少いこと、および(または)樹脂の分解により発
出するガスが外部へ抜け出しやすい構造であるこ
とが肝要である。前者の要因を満たすにはメタル
バツク層作成に先立つ熱処理をなるべく高温で長
時間行えば良い。しかしながら、この工程で樹脂
の分解を多くしすぎると、螢光面の表面凹凸が大
きくなり、従来法の如き有機高分子膜の被着を得
なければ螢光の反射効率が低いという結果をひき
起こす。また、後者の要因を満たすためには、一
般にアルミニウム膜が薄く小さなピンホールが適
度に存在する方が望ましが、反射率を低下させ
ず、しかもピンホールをあまり多くしないために
は通常500Å以上の膜厚が適当である。アルミニ
ウム膜厚5000Åを越えると電子ビームの透過効率
が低下する上に、上述の膨れも出やすくなるの
で、500〜5000Åの膜厚が最適である。アルミニ
ウム膜厚が上記の500〜5000Åの範囲では膨れに
対する影響は大きな違いが現れない。
たものであり、アルミニウムのメタルバツク層を
真空蒸着法で作成するに先だつて、上記螢光体層
に対してあらかじめ適当な条件で熱処理を施すこ
とにより、後工程の焼成による樹脂の分解除去時
に膨れを生じないことを見出したものである。焼
成時に膨れを生じない要因としては残留樹脂分が
少いこと、および(または)樹脂の分解により発
出するガスが外部へ抜け出しやすい構造であるこ
とが肝要である。前者の要因を満たすにはメタル
バツク層作成に先立つ熱処理をなるべく高温で長
時間行えば良い。しかしながら、この工程で樹脂
の分解を多くしすぎると、螢光面の表面凹凸が大
きくなり、従来法の如き有機高分子膜の被着を得
なければ螢光の反射効率が低いという結果をひき
起こす。また、後者の要因を満たすためには、一
般にアルミニウム膜が薄く小さなピンホールが適
度に存在する方が望ましが、反射率を低下させ
ず、しかもピンホールをあまり多くしないために
は通常500Å以上の膜厚が適当である。アルミニ
ウム膜厚5000Åを越えると電子ビームの透過効率
が低下する上に、上述の膨れも出やすくなるの
で、500〜5000Åの膜厚が最適である。アルミニ
ウム膜厚が上記の500〜5000Åの範囲では膨れに
対する影響は大きな違いが現れない。
なお、膨れも反射率低下もひき起こさない、メ
タルバツク形成前の熱処理条件の最適値はインキ
の種類と粗成、印刷体の厚さ、メタルバツク形成
後の焼成条件等により異なる。従つて個々の条件
に応じて、実験的に熱処理条件を定めなければな
らないが、印刷適性や輝度特性等との関連より該
諸条件には自ら限界が存在する。一般に処理可能
な諸条件の範囲内において、膨れも反射効率低下
もひき起こさない。メタルバツク形成前の熱処理
条件の最適値は最大でも300℃を越えないことが
実験により見い出された。
タルバツク形成前の熱処理条件の最適値はインキ
の種類と粗成、印刷体の厚さ、メタルバツク形成
後の焼成条件等により異なる。従つて個々の条件
に応じて、実験的に熱処理条件を定めなければな
らないが、印刷適性や輝度特性等との関連より該
諸条件には自ら限界が存在する。一般に処理可能
な諸条件の範囲内において、膨れも反射効率低下
もひき起こさない。メタルバツク形成前の熱処理
条件の最適値は最大でも300℃を越えないことが
実験により見い出された。
以下に実施例を述べる。
実施例 1
下記組成の青色螢光体インキ、緑色螢光体イン
キ、赤色螢光体インキを凹版オフセツト印刷法に
より、厚さ10μmで縞状に順次印刷し、螢光面を
形成する。
キ、赤色螢光体インキを凹版オフセツト印刷法に
より、厚さ10μmで縞状に順次印刷し、螢光面を
形成する。
螢光体 70重量%
NKエステルA―TNN―3{(株)新中村化学製オリ
ゴエステル多価アクリレート系のプレポリマーの
商品名} 27重量% ベンゾフエノン 2重量% トリエタノールアミン 1重量% 次に160℃、30分の熱処理を施す。その後、ア
ルミニウム膜を真空蒸着法で4×10-5Torrの圧
力下で25Å/secの成膜速度にて1500Åの厚さに
形成する。最後に450℃、30分の焼成を行ない、
樹脂分を殆ど完全に分解除去する。こうして得ら
れたメタルバツク螢光膜において、膨れは各色い
ずれにもみられず、かつ表面光沢も良好である。
ゴエステル多価アクリレート系のプレポリマーの
商品名} 27重量% ベンゾフエノン 2重量% トリエタノールアミン 1重量% 次に160℃、30分の熱処理を施す。その後、ア
ルミニウム膜を真空蒸着法で4×10-5Torrの圧
力下で25Å/secの成膜速度にて1500Åの厚さに
形成する。最後に450℃、30分の焼成を行ない、
樹脂分を殆ど完全に分解除去する。こうして得ら
れたメタルバツク螢光膜において、膨れは各色い
ずれにもみられず、かつ表面光沢も良好である。
上記実施例におけるメタルバツク形成膜の熱処
理条件を320℃、30分とした場合には膨れは生じ
ないものの表面光沢、従つて反射効率の著しい低
下をひき起こす。また、上記熱処理条件を130
℃、30分とした場合には赤色部の一部に膨れが発
生しやすく、熱処理温度の低いもの程、膨れが多
く現われる。
理条件を320℃、30分とした場合には膨れは生じ
ないものの表面光沢、従つて反射効率の著しい低
下をひき起こす。また、上記熱処理条件を130
℃、30分とした場合には赤色部の一部に膨れが発
生しやすく、熱処理温度の低いもの程、膨れが多
く現われる。
実施例 2
下記組成の青色螢光体インキ、緑色螢光体イン
キ、赤色螢光体インキをスクリーン印刷法によ
り、ストライプ状に順次印刷し、螢光面を作製し
た。
キ、赤色螢光体インキをスクリーン印刷法によ
り、ストライプ状に順次印刷し、螢光面を作製し
た。
螢光体 40wt%
ダイヤナールBR―70((株)三菱レイヨン製アクリ
ル樹脂の商品名) 27wt% ブチルセロソルブ 33wt% 膜厚は乾燥後10μmであつた。
ル樹脂の商品名) 27wt% ブチルセロソルブ 33wt% 膜厚は乾燥後10μmであつた。
次に260℃、30分の熱処理を施す。その後、ア
ルミニウム膜を4×10-5Torrの圧力下25Å/sec
の成膜速度の真空蒸着法法により、1500Åの厚さ
に形成する。最後に450℃、30分の焼成を行な
い、樹脂分を殆ど分解除去する。こうして得られ
たメタルバツク螢光膜において、膨れは各色いず
れにもみられず、かつ表面光沢も良好である。
ルミニウム膜を4×10-5Torrの圧力下25Å/sec
の成膜速度の真空蒸着法法により、1500Åの厚さ
に形成する。最後に450℃、30分の焼成を行な
い、樹脂分を殆ど分解除去する。こうして得られ
たメタルバツク螢光膜において、膨れは各色いず
れにもみられず、かつ表面光沢も良好である。
上記実施例におけるメタルバツク形成膜の熱処
理条件を320℃、30分とした場合には膨れは生じ
ないものの、表面光沢、従つて反射効率の著しい
低下をひき起こす。また、上記熱処理条件を180
℃もしくはそれ以下の温度で30分とした場合には
熱処理が不充分で、メタルバツク螢光膜の一部に
膨れが発生した。
理条件を320℃、30分とした場合には膨れは生じ
ないものの、表面光沢、従つて反射効率の著しい
低下をひき起こす。また、上記熱処理条件を180
℃もしくはそれ以下の温度で30分とした場合には
熱処理が不充分で、メタルバツク螢光膜の一部に
膨れが発生した。
このように本発明はメタルバツク螢光膜の新規
な形成方法を提示するものであり、従来の露光法
に比較して工程が簡略化され、処理条件の制御が
容易になつたばかりでなく、印刷法で生じ易い焼
成時の膨れを防止する効果を有するものである。
な形成方法を提示するものであり、従来の露光法
に比較して工程が簡略化され、処理条件の制御が
容易になつたばかりでなく、印刷法で生じ易い焼
成時の膨れを防止する効果を有するものである。
Claims (1)
- 1 透明基板上に螢光体パターン層を印刷にて形
成する工程と、300℃以下の熱処理を施して該螢
光体パターン層中に含まれる樹脂の一部を分解除
去する工程と、該螢光体パターン層上に厚さ500
〜5000Åのメタルバツク層を真空蒸着法により形
成する工程と、螢光体パターン層中に残存する樹
脂分の分解除去を前記熱処理より高温の焼成によ
り行う工程の、上記四工程を含むことを特徴とす
る受像管用メタルバツク螢光膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5788077A JPS53142860A (en) | 1977-05-19 | 1977-05-19 | Method of forming fluorescent film with metalized back |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5788077A JPS53142860A (en) | 1977-05-19 | 1977-05-19 | Method of forming fluorescent film with metalized back |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53142860A JPS53142860A (en) | 1978-12-12 |
JPS624810B2 true JPS624810B2 (ja) | 1987-02-02 |
Family
ID=13068291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5788077A Granted JPS53142860A (en) | 1977-05-19 | 1977-05-19 | Method of forming fluorescent film with metalized back |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS53142860A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6020425A (ja) * | 1983-07-14 | 1985-02-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 螢光面製作方法 |
-
1977
- 1977-05-19 JP JP5788077A patent/JPS53142860A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53142860A (en) | 1978-12-12 |
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