JP3436354B2 - 金属ルミネッセントスクリーンを製造する方法 - Google Patents
金属ルミネッセントスクリーンを製造する方法Info
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- H01J29/28—Luminescent screens with protective, conductive or reflective layers
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Luminescent Compositions (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管(CRT)
用のパネル上にメタルバック蛍光面を製造する方法に係
わり、特に、金属表面に不具合を生じること無く、例え
ば、蛍光領域、ブレンド半径及び側壁のような内部パネ
ル表面をアルミニウムでコーティングする方法に関す
る。
用のパネル上にメタルバック蛍光面を製造する方法に係
わり、特に、金属表面に不具合を生じること無く、例え
ば、蛍光領域、ブレンド半径及び側壁のような内部パネ
ル表面をアルミニウムでコーティングする方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】金属層は、スクリーン中で生成される全
ての光をパネルガラスのフェースプレートに向け、管の
輝度を最大にするために鏡面反射の特性を蛍光スクリー
ンの背面に与えることを主な目的とする。この特性を得
るには、金属層はブリスター、割れ目又は孔等の不具合
を含んではならない。従来から周知の通り、金属層の反
射率は、最初に塗膜形成(ラッカー)を有する一層以上
の有機物層を内部パネル表面上に堆積し、次に金属層を
堆積し、最後に管を焼出する間に揮発によって有機物層
を除去することで、大きく上昇される。有機材料の分解
によって生じるガスは、金属層を通じて逃げ、金属層の
反射率を低下させるブリスターを形成し得る。金属層の
剥離は、焼出段階後、特にパネルの側壁上で起り、望ま
しくない導電性の粒子を管内に生成する。幾つかの従来
の金属化方法は、発光面上に堆積した金属層にブリスタ
ーが形成されることを防止するために提案された。
ての光をパネルガラスのフェースプレートに向け、管の
輝度を最大にするために鏡面反射の特性を蛍光スクリー
ンの背面に与えることを主な目的とする。この特性を得
るには、金属層はブリスター、割れ目又は孔等の不具合
を含んではならない。従来から周知の通り、金属層の反
射率は、最初に塗膜形成(ラッカー)を有する一層以上
の有機物層を内部パネル表面上に堆積し、次に金属層を
堆積し、最後に管を焼出する間に揮発によって有機物層
を除去することで、大きく上昇される。有機材料の分解
によって生じるガスは、金属層を通じて逃げ、金属層の
反射率を低下させるブリスターを形成し得る。金属層の
剥離は、焼出段階後、特にパネルの側壁上で起り、望ま
しくない導電性の粒子を管内に生成する。幾つかの従来
の金属化方法は、発光面上に堆積した金属層にブリスタ
ーが形成されることを防止するために提案された。
【0003】1974年6月28日にLerner他に発行さ
れた米国特許第3,821,009号は、陰極線管スクリ
ーンをアルミニウム被覆する方法を開示する。この方法
では、シュウ酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、
酢酸アンモニウム、硝酸アンモニウム又はクエン酸の溶
液が有機ベース基板上に与えられる。このコーティング
は乾燥され、アルミニウム層を貫通する針を形成しなが
ら溶質が結晶化することで、ガス抜きを可能にする。結
晶性の溶質は、管の焼出中に蒸発する。この方法の欠点
は、非常に多数の管ではアルミニウム層上にブリスター
が形成されているため、完全に満足できない点である。
れた米国特許第3,821,009号は、陰極線管スクリ
ーンをアルミニウム被覆する方法を開示する。この方法
では、シュウ酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、
酢酸アンモニウム、硝酸アンモニウム又はクエン酸の溶
液が有機ベース基板上に与えられる。このコーティング
は乾燥され、アルミニウム層を貫通する針を形成しなが
ら溶質が結晶化することで、ガス抜きを可能にする。結
晶性の溶質は、管の焼出中に蒸発する。この方法の欠点
は、非常に多数の管ではアルミニウム層上にブリスター
が形成されているため、完全に満足できない点である。
【0004】1977年5月10日にNill他に発行され
た米国特許第4,022,929号は、受像管のパネルの
内側をアルミニウム被覆する方法を開示する。この方法
では、ラッカーコーティングが少なくともパネルの側壁
で粗くされなくてはならない。これは、ラッカーコーテ
ィング上にホウ酸又は炭酸アンモニウムを噴霧するか、
若しくは、ラッカーコーティングを堆積する前にパネル
の横壁をサンドブラストを用いて粗くすることで、実現
され得る。前者の方法の欠点は、ブリスター防止噴霧段
階と金属化段階との間に長い遅延がある場合、おそらく
ブリスター防止噴霧の効果を大幅に減少する水分含有量
のため、ブリスターが形成されることである。前者の方
法の更なる欠点は、たとえ僅かでもホウ酸が蛍光スクリ
ーンの上に余分に噴霧された場合、ホウ酸に含まれるホ
ウ素がZn/Agの青色の蛍光体の効率を下げ、結果として
噴霧された蛍光体は暗く又は黄色くみえることである。
後者の方法の欠点は、当然のことながら、パネルに対す
るサンドブラスト処理に追加的な費用がかかることであ
る。
た米国特許第4,022,929号は、受像管のパネルの
内側をアルミニウム被覆する方法を開示する。この方法
では、ラッカーコーティングが少なくともパネルの側壁
で粗くされなくてはならない。これは、ラッカーコーテ
ィング上にホウ酸又は炭酸アンモニウムを噴霧するか、
若しくは、ラッカーコーティングを堆積する前にパネル
の横壁をサンドブラストを用いて粗くすることで、実現
され得る。前者の方法の欠点は、ブリスター防止噴霧段
階と金属化段階との間に長い遅延がある場合、おそらく
ブリスター防止噴霧の効果を大幅に減少する水分含有量
のため、ブリスターが形成されることである。前者の方
法の更なる欠点は、たとえ僅かでもホウ酸が蛍光スクリ
ーンの上に余分に噴霧された場合、ホウ酸に含まれるホ
ウ素がZn/Agの青色の蛍光体の効率を下げ、結果として
噴霧された蛍光体は暗く又は黄色くみえることである。
後者の方法の欠点は、当然のことながら、パネルに対す
るサンドブラスト処理に追加的な費用がかかることであ
る。
【0005】1986年5月20日にGiancaterini他に
発行された米国特許第4,590,092号は、カラー受
像管のスクリーンの内部面のアルミニウム処理を開示す
る。この処理では、好ましくは水和され、微小結晶を形
成する四ホウ酸アンモニウム塩の層が有機物層上に噴霧
され、アルミニウム層を貫通することで有機物の焼出中
にガスを放出する。この方法の欠点は、蛍光層上に管の
照明効率を悪化させる無水ホウ酸B2O3の残留物が存
在することである。
発行された米国特許第4,590,092号は、カラー受
像管のスクリーンの内部面のアルミニウム処理を開示す
る。この処理では、好ましくは水和され、微小結晶を形
成する四ホウ酸アンモニウム塩の層が有機物層上に噴霧
され、アルミニウム層を貫通することで有機物の焼出中
にガスを放出する。この方法の欠点は、蛍光層上に管の
照明効率を悪化させる無水ホウ酸B2O3の残留物が存
在することである。
【0006】1993年1月12日にPatel他に発行さ
れた米国特許第5,178,906号は、接着を促進す
る、ブリスター防止溶液を使用してCRT用の蛍光スク
リーンを製造する方法を開示する。この方法では、焼出
中にブリスターがアルミニウム上に形成されることを防
止するように金属コーティング中に微小の孔を設ける粗
い表面を形成するため、及び、下にある表面に対する金
属層の接着を増加するために、ケイ酸コロイド、ケイ酸
カリウム、又は、ケイ酸ナトリウムの溶液が有機物層上
に与えられる。この方法の欠点は、焼出後、蛍光面の上
に管の照明効率を減少するケイ酸又は塩が残ることであ
る。
れた米国特許第5,178,906号は、接着を促進す
る、ブリスター防止溶液を使用してCRT用の蛍光スク
リーンを製造する方法を開示する。この方法では、焼出
中にブリスターがアルミニウム上に形成されることを防
止するように金属コーティング中に微小の孔を設ける粗
い表面を形成するため、及び、下にある表面に対する金
属層の接着を増加するために、ケイ酸コロイド、ケイ酸
カリウム、又は、ケイ酸ナトリウムの溶液が有機物層上
に与えられる。この方法の欠点は、焼出後、蛍光面の上
に管の照明効率を減少するケイ酸又は塩が残ることであ
る。
【0007】1996年9月17日にSasa他に発行され
た米国特許第5,556,664号は、ラッカー層の段階
前にシュウ酸、シュウ酸アンモニウム又はホウ酸の中間
膜溶液が蛍光層上に与えられ、蛍光スクリーンを形成す
る方法を開示する。この溶液は蒸発され、アルミニウム
層の厚さを減少する不均一な層を形成しつつ溶質は結晶
化し、有機物の焼出中にガス抜きを可能にする。この方
法の欠点は、作業部屋の中の大気中で許容されるシュウ
酸濃度の限度が低いことによる環境へのリスクである。
た米国特許第5,556,664号は、ラッカー層の段階
前にシュウ酸、シュウ酸アンモニウム又はホウ酸の中間
膜溶液が蛍光層上に与えられ、蛍光スクリーンを形成す
る方法を開示する。この溶液は蒸発され、アルミニウム
層の厚さを減少する不均一な層を形成しつつ溶質は結晶
化し、有機物の焼出中にガス抜きを可能にする。この方
法の欠点は、作業部屋の中の大気中で許容されるシュウ
酸濃度の限度が低いことによる環境へのリスクである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述された各処理は、
安全上及び環境上のリスクがある点と、化学的な残留物
によって管の輝度が減少する点と、アルミニウム表面の
品質が劣る点とを含む、一つ以上の欠点を有する。本発
明は、金属コーティングの表面の品質を改善し、環境に
対して安全であり、パネルの内部における金属層のブリ
スター及び剥離を防止する、水ベースのアクリル/スチ
レンの共重合体の溶液を使用する製造処理に関する。
安全上及び環境上のリスクがある点と、化学的な残留物
によって管の輝度が減少する点と、アルミニウム表面の
品質が劣る点とを含む、一つ以上の欠点を有する。本発
明は、金属コーティングの表面の品質を改善し、環境に
対して安全であり、パネルの内部における金属層のブリ
スター及び剥離を防止する、水ベースのアクリル/スチ
レンの共重合体の溶液を使用する製造処理に関する。
【0009】
【課題を解決するための手段】少なくとも一層の蛍光層
が、ルミネッセントスクリーンを形成するためにパネル
の内面上に堆積される。スクリーンを含むパネルは、最
小の塗膜形成温度を上回る温度に予熱され、少なくとも
一つのアクリル膜形成樹脂の溶液がスクリーン上に堆積
され膜を形成するために乾燥される。次に、アクリル/
スチレンの共重合体の溶液がアクリル膜上に噴霧され、
続いて金属コーティングが堆積される。メタルバック蛍
光面を含むパネルは、膜及び共重合体溶液が揮発される
温度の範囲を含む所定の温度増加率で焼付サイクル中に
加熱される。
が、ルミネッセントスクリーンを形成するためにパネル
の内面上に堆積される。スクリーンを含むパネルは、最
小の塗膜形成温度を上回る温度に予熱され、少なくとも
一つのアクリル膜形成樹脂の溶液がスクリーン上に堆積
され膜を形成するために乾燥される。次に、アクリル/
スチレンの共重合体の溶液がアクリル膜上に噴霧され、
続いて金属コーティングが堆積される。メタルバック蛍
光面を含むパネルは、膜及び共重合体溶液が揮発される
温度の範囲を含む所定の温度増加率で焼付サイクル中に
加熱される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のより深い理解は、添付図
及び写真と共に本文及び特許請求の範囲によって得られ
る。
及び写真と共に本文及び特許請求の範囲によって得られ
る。
【0011】本発明によるルミネッセントスクリーンを
金属化する方法を図1及び図2を参照して以下に説明す
る。ガラスパネルフェースプレート10の内面上では、
発光体材料12(緑色発光)、13(青色発光)及び1
4(赤色発光)の3つの層がルミネッセントスクリーン
を形成するように細片として連続的に堆積され、周期的
な順序で配置される。蛍光体を堆積する前にブラックマ
トリクスパターン11がガラスパネル上に堆積される場
合がある。この光吸収材料の目的は、ブラックマトリク
ス材料を用いて細片状の蛍光体を互いに離すことで、完
成された管におけるコントラストを改善することにあ
る。このとき、金属を滑らかな面にするためには、少な
くとも1回のラッカーコーティングが行なわれ、乾燥さ
れることで蛍光面をコートする膜が形成される。ラッカ
ーコーティングは、パネルを回転することでパネルの内
面全体をコートすることができ、これは更にパネルの内
ブレンド半径及び側壁をもコートできるようにする。こ
の目的のために、ラッカーベースは従来のタイプのもの
でよく、乳剤又は噴霧塗膜のような周知の塗膜処理が適
用され得る。次に、アルミニウムのブリスター及び剥離
を防止するためにアクリル/スチレンの共重合体の水ベ
ースの溶液が滑らかな膜15の上に塗布される。
金属化する方法を図1及び図2を参照して以下に説明す
る。ガラスパネルフェースプレート10の内面上では、
発光体材料12(緑色発光)、13(青色発光)及び1
4(赤色発光)の3つの層がルミネッセントスクリーン
を形成するように細片として連続的に堆積され、周期的
な順序で配置される。蛍光体を堆積する前にブラックマ
トリクスパターン11がガラスパネル上に堆積される場
合がある。この光吸収材料の目的は、ブラックマトリク
ス材料を用いて細片状の蛍光体を互いに離すことで、完
成された管におけるコントラストを改善することにあ
る。このとき、金属を滑らかな面にするためには、少な
くとも1回のラッカーコーティングが行なわれ、乾燥さ
れることで蛍光面をコートする膜が形成される。ラッカ
ーコーティングは、パネルを回転することでパネルの内
面全体をコートすることができ、これは更にパネルの内
ブレンド半径及び側壁をもコートできるようにする。こ
の目的のために、ラッカーベースは従来のタイプのもの
でよく、乳剤又は噴霧塗膜のような周知の塗膜処理が適
用され得る。次に、アルミニウムのブリスター及び剥離
を防止するためにアクリル/スチレンの共重合体の水ベ
ースの溶液が滑らかな膜15の上に塗布される。
【0012】共重合体の溶液は、噴霧によってパネル上
に分散される。溶液を噴霧することは、パネルを扱うた
めに必要な非常に少量の共重合体材料を正確に制御する
ことができるので、便利な方法である。例えば、27イ
ンチのを平均対角寸法のパネルを扱うために必要な共重
合体の重量は0.2mg乃至2mgの範内にある。アク
リル支持は、塗膜形成温度、約30℃、のため、滑らか
な膜15の上に共重合体のスチレン部分を固定する層を
形成するために最良な方法と考えられる。共重合体は、
ラッカーの乾燥段階後、パネルの温度が約50℃のとき
に塗布されたため乾燥する。
に分散される。溶液を噴霧することは、パネルを扱うた
めに必要な非常に少量の共重合体材料を正確に制御する
ことができるので、便利な方法である。例えば、27イ
ンチのを平均対角寸法のパネルを扱うために必要な共重
合体の重量は0.2mg乃至2mgの範内にある。アク
リル支持は、塗膜形成温度、約30℃、のため、滑らか
な膜15の上に共重合体のスチレン部分を固定する層を
形成するために最良な方法と考えられる。共重合体は、
ラッカーの乾燥段階後、パネルの温度が約50℃のとき
に塗布されたため乾燥する。
【0013】アクリル/スチレンの共重合体の水ベース
の溶液はパネルの内表面、特にパネルのブレンド半径2
1及び側壁20の上に重なる膜部分に与えられる。共重
合体は、金属層に孔を開け、パネルガラス面に対する金
属のより良い接着を促進する。共重合体が無い場合、パ
ネルガラスは金属層を保持するには滑らかすぎ、又、更
なる焼出処理段階の間、有機ガスを逃がすために充分な
孔が金属にないため、ブリスターがブレンド半径21及
び側壁20の上により簡単に形成され得る。
の溶液はパネルの内表面、特にパネルのブレンド半径2
1及び側壁20の上に重なる膜部分に与えられる。共重
合体は、金属層に孔を開け、パネルガラス面に対する金
属のより良い接着を促進する。共重合体が無い場合、パ
ネルガラスは金属層を保持するには滑らかすぎ、又、更
なる焼出処理段階の間、有機ガスを逃がすために充分な
孔が金属にないため、ブリスターがブレンド半径21及
び側壁20の上により簡単に形成され得る。
【0014】共重合体は、例えば、HP−1055、H
P−91、OP−842M、OP−96、OP−90E
という名称で既知であるRohm&Haas社から販売
されるROPAQUE(登録商標)不透明という名称で
重合体の群から選択され得る。共重合体の溶液の例は以
下の表に示される。
P−91、OP−842M、OP−96、OP−90E
という名称で既知であるRohm&Haas社から販売
されるROPAQUE(登録商標)不透明という名称で
重合体の群から選択され得る。共重合体の溶液の例は以
下の表に示される。
【0015】
【表1】
共重合体の溶液は、中空の球17を含む薄層16を形成
する。次に、金属層18、例えば、アルミニウム層は、
従来技術、例えば、1979年12月4日にSalunierに
発行された米国特許第3,067,055号、及び、19
88年6月1日にSalunierに発行された米国特許第3,
582,390号において開示された方法と同様の方法
で薄層16の上に堆積される。中空の球17は、金属層
の厚さよりも僅かに大きい直径を有する。金属化後、パ
ネルは有機物の焼出のために焼付がまに送られる。
する。次に、金属層18、例えば、アルミニウム層は、
従来技術、例えば、1979年12月4日にSalunierに
発行された米国特許第3,067,055号、及び、19
88年6月1日にSalunierに発行された米国特許第3,
582,390号において開示された方法と同様の方法
で薄層16の上に堆積される。中空の球17は、金属層
の厚さよりも僅かに大きい直径を有する。金属化後、パ
ネルは有機物の焼出のために焼付がまに送られる。
【0016】焼出処理において、管の温度が増加し始め
る。共重合体層の温度が110℃乃至140℃の範囲内
にあるとき、中空の球17が破裂し、その上に重ねられ
た金属層の中に小さい孔19を形成する。有機物の分解
は、より高温から始まり、ガス抜きは低温で形成された
小さい孔19を通じて容易化され、金属表面におけるブ
リスターの形成が防止される。アクリル/スチレン薄層
16の共重合体が、有機物の焼出によって除去されるこ
とも注意すべきである。金属層の中に形成された多数の
小さい孔は、金属を膨張させ得る圧力を超えた全ての局
所的なガスを回避することで金属層の金属の剥離を防止
する。
る。共重合体層の温度が110℃乃至140℃の範囲内
にあるとき、中空の球17が破裂し、その上に重ねられ
た金属層の中に小さい孔19を形成する。有機物の分解
は、より高温から始まり、ガス抜きは低温で形成された
小さい孔19を通じて容易化され、金属表面におけるブ
リスターの形成が防止される。アクリル/スチレン薄層
16の共重合体が、有機物の焼出によって除去されるこ
とも注意すべきである。金属層の中に形成された多数の
小さい孔は、金属を膨張させ得る圧力を超えた全ての局
所的なガスを回避することで金属層の金属の剥離を防止
する。
【0017】共重合体を使用することで、金属層の反射
率の観点からは、直径が0.2μm乃至3μmの範囲内
にある中空の球によって良い結果が得られる。より小さ
いサイズは、金属層に孔を設けるために充分に効果がな
く、金属層を膨張させる可能性をまだ残す。より大きい
サイズの球は、層が粗くなり過ぎるので、反射率の品質
が劣る。
率の観点からは、直径が0.2μm乃至3μmの範囲内
にある中空の球によって良い結果が得られる。より小さ
いサイズは、金属層に孔を設けるために充分に効果がな
く、金属層を膨張させる可能性をまだ残す。より大きい
サイズの球は、層が粗くなり過ぎるので、反射率の品質
が劣る。
【0018】図3及び図4は、パネルが従来の方法によ
って処理されたとき(図3では、有機物膜15の上にホ
ウ酸が噴霧される)と、本発明による方法によって処理
されたとき(図4)との、金属化前のパネルの内面の様
相の違いを示す図である。図3において、パネルがホウ
酸の噴霧によって処理されたとき、広く粗い領域30が
生じることが分かる。図4では、本発明によるアクリル
/スチレン溶液の噴霧を用いることによって得られた表
面16は、スチレンの非常に小さい球17を含む非常に
滑らかな状態に保たれる。
って処理されたとき(図3では、有機物膜15の上にホ
ウ酸が噴霧される)と、本発明による方法によって処理
されたとき(図4)との、金属化前のパネルの内面の様
相の違いを示す図である。図3において、パネルがホウ
酸の噴霧によって処理されたとき、広く粗い領域30が
生じることが分かる。図4では、本発明によるアクリル
/スチレン溶液の噴霧を用いることによって得られた表
面16は、スチレンの非常に小さい球17を含む非常に
滑らかな状態に保たれる。
【0019】
【発明の効果】本発明の利点は、製造処理の流れに関す
る。従来使用されたパネルのスクリーン処理はマトリク
ス材料の堆積、発光体の堆積、ラッカーの堆積及びホウ
酸の噴霧といった段階を有する。本処理はスクリーン室
と称される白い室で行なわれる。パネルは、金属化段階
の前に保存される。このようなスクリーン処理は、スク
リーンされた数日後にパネルを金属化することを許さな
い。例えば、工場が閉鎖されている週末にホウ酸塩を大
気の水分に晒すと結晶はあまり鋭利にならず、金属層に
孔を形成するといった機能を実行することが可能にな
る。本発明による処理を用いた場合、アクリル/スチレ
ンの共重合体の水溶液で噴霧されたパネルは金属化され
る前に数時間又は数日、大気中に放置してもよい。
る。従来使用されたパネルのスクリーン処理はマトリク
ス材料の堆積、発光体の堆積、ラッカーの堆積及びホウ
酸の噴霧といった段階を有する。本処理はスクリーン室
と称される白い室で行なわれる。パネルは、金属化段階
の前に保存される。このようなスクリーン処理は、スク
リーンされた数日後にパネルを金属化することを許さな
い。例えば、工場が閉鎖されている週末にホウ酸塩を大
気の水分に晒すと結晶はあまり鋭利にならず、金属層に
孔を形成するといった機能を実行することが可能にな
る。本発明による処理を用いた場合、アクリル/スチレ
ンの共重合体の水溶液で噴霧されたパネルは金属化され
る前に数時間又は数日、大気中に放置してもよい。
【0020】本発明は、スチレンの中空の球の使用に制
限されない。有機物が分解を始める温度、即ち250℃
に近い温度よりも低い温度で破裂する他の全ての材料も
同じ効果を得るために使用され得る。
限されない。有機物が分解を始める温度、即ち250℃
に近い温度よりも低い温度で破裂する他の全ての材料も
同じ効果を得るために使用され得る。
【図1】本発明の実施例による蛍光体堆積処理、塗膜処
理、共重合体のコーティング、及び、好ましくはアルミ
ニウムである金属の蒸着処理後に得られるパネルのコー
ナーを概略的に示す断面図である。
理、共重合体のコーティング、及び、好ましくはアルミ
ニウムである金属の蒸着処理後に得られるパネルのコー
ナーを概略的に示す断面図である。
【図2】本発明の実施例による焼出処理の後に得られ
る、図1に示されるパネルと同じコーナーを概略的に示
す断面図である。
る、図1に示されるパネルと同じコーナーを概略的に示
す断面図である。
【図3】3%のホウ酸溶液で噴霧され乾燥された典型的
な内部ガラスパネル表面の拡大写真である。
な内部ガラスパネル表面の拡大写真である。
【図4】0.1%の共重合体のアクリル/スチレン溶液
で噴霧され乾燥された典型的な内部ガラスパネル表面の
拡大写真である。
で噴霧され乾燥された典型的な内部ガラスパネル表面の
拡大写真である。
10 フェースプレート
11 ブラックマトリクスパターン
12、13、14 蛍光体材料
15 膜
16 薄層
17 中空の球
18 金属層
19 孔
20 ブレンド半径
21 側壁
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 アルフレード パルンボ
イタリア国 コレフェッロ 00034 ヴ
ィアーレ−サヴォイア 11
(72)発明者 シルヴァーノ ディ イオリオ
イタリア国 ピッゾーネ 86076 ピ
ザ・ムニチピオ 8
(56)参考文献 特開 昭55−130039(JP,A)
特開 昭55−111041(JP,A)
特開 昭55−4804(JP,A)
特開 昭53−55954(JP,A)
特開 昭53−3053(JP,A)
特開 昭51−113455(JP,A)
特開 平2−213029(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01J 9/22
Claims (4)
- 【請求項1】 ルミネッセントスクリーンを形成するた
めにパネルのフェースプレートの内表面上に少なくとも
一層の蛍光層を堆積する段階と、 上記蛍光層上にラッカーから成るサブ層を堆積する段階
と、 膜を形成するために上記サブ層を乾燥する段階と、共重合体を有する調合物で 上記膜を少なくとも部分的に
コーティングして共重合体のコーティングを形成する段
階と、上記共重合体のコーティングを乾燥させる段階と、 上記共重合体のコーティングへ金属層を堆積させる段階
と、 上記パネルを焼出することで上記ルミネッセントスクリ
ーン、上記膜及び上記共重合体のコーティング中に含ま
れる有機材料を除去する段階とを有する方法であって、上記膜をコーティングする上記調合物は、共重合体の中
空の球を含み、上記球は、上記中空の球の分解温度より
も低い温度で破裂する ことを特徴とする、陰極線管用の
金属ルミネッセントスクリーンを製造する方法。 - 【請求項2】 上記膜をコーティングする上記調合物
は、アクリル−スチレン共重合体である中空の球を含
む、請求項1記載の金属ルミネッセントスクリーンを製
造する方法。 - 【請求項3】 上記球の直径は0.2μm乃至3μmの
範囲内にある、請求項2記載の金属ルミネッセントスク
リーンを製造する方法。 - 【請求項4】 上記膜をコーティングする上記調合物
は、0.01乃至0.1重量パーセントの上記共重合体
を含有し、残部は、水である、請求項2記載の金属ルミ
ネッセントスクリーンを製造する方法。
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-
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