JPS624792B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は円盤状情報記録媒体再生装置に係り、
再生変換器を円盤状情報記録媒体の記録信号終了
位置よりやや手前の位置で高速位置検索のために
記録信号終了位置方向へ移送した際に、位置検索
されるべき所望の存在するときには正確に、か
つ、迅速に位置検索ができ、また所望のプログラ
ムが存在しないときには所定位置でステイルモー
シヨン再生を行なうことにより、好適な位置検索
を記録信号終了位置付近で行ない得る円盤状情報
記録媒体再生装置を提供することを目的とする。

以下、本発明につき説明するに、第１図は本発
明になる円盤状情報記録媒体再生装置の一実施例
のブロツク系統図を示す。同図中、１は円盤状情
報記録媒体（以下「デイスク」と略す）で、ター
ンテーブル２上に載置せしめられてモータ（図示
せず）によりターンテーブル２とともに高速で同
期回転せしめられる。デイスク１として本出願人
の先の提案になるものを使用するものとすると、
かかるデイスク１の表面上には平坦面とピツトと
が繰り返されて主要情報信号が記録されている螺
旋状主トラツクと、ピツトと平坦面とが繰り返さ
れて互いに相異なる周波数の第１及び第２のトラ
ツキング制御用参照信号（以下「トラツキング信
号」という）ｆ_p1，ｆ_p2がデイスクの１回転周期
毎に切換えられて上記主トラツク間の中間部分に
形成された副トラツクとが記録されており、更に
ｆ_p1，ｆ_p2の切換接続部分にはトラツキングサー
ボ回路のトラツキング極性を切換えるための第３
のトラツキング信号ｆ_p3が主要情報信号に影響を
与えないよう所定レベル以下のレベルで記録され
ている。

デイスク１に上記主要情報信号として例えば
NTSC方式カラー映像信号等をデイスク１の１回
転毎に４フイールド記録されている場合は、ター
ンテーブル２と共にデイスク１は900rpmで同期
回転せしめられる。このデイスク１上には例えば
再生針３が摺動し、電極機能を有するデイスク１
と再生針３の電極との間で形成される静電容量が
断続するピツト列の変化に応じて変化することを
再生針３が検出して高周波再生に変換する。この
再生針３は螺旋状主トラツグに沿つてフイード送
り装置４によつてデイスク１の回転軸方向（半径
方向）上へ移送せしめられる。

再生針３によりピツクアツプ検出された上記高
周波信号（既記録信号）は、前置増幅器５を経て
主要情報信号を復調する復調回路（図示せず）へ
供給される一方、チヤプター検出器６、復帰信号
検出器７及びキツクパルス発生装置８に夫々供給
される。上記デイスク１の同一盤面上の主トラツ
クに複数個のプログラムの主要情報信号（プログ
ラム信号）が時系列的に順次記録されており、そ
の主要情報信号が映像信号等よりなる場合（ビデ
オデイスクの場合）は垂直ブランキング期間内の
所定期間に、記録順序でつけられたプログラム番
号と、そのプログラム番号の何コマ目かを表わす
番号とがチヤプターアドレス信号として予め記録
されており、また主要情報信号が音声信号を所定
期間毎にデイジタル変調して得た２値のデイジタ
ル信号列である場合（オーデイオデイスクの場
合）は、このデイジタル信号列には垂直ブランキ
ング期間はないから、上記のチヤプターアドレス
信号は、例えば上記デイジタル信号列の一部に間
挿配置されて記録されている。チヤプター検出器
６は上記のチヤプターアドレス信号を再生信号中
から弁別分離してマイクロコンピユータ等によつ
て構成され得る判断装置１０に出力する。

またデイスク１には主要情報信号の記録終了後
所定期間に亘つて第２図に１１で示す範囲に、記
録終了を示し再生針３をしてフイード送り装置４
により元のアームレスト位置へ復帰させるための
復帰信号（所謂ゴーホーム信号）が予め記録され
ており、また一方、再生針３が上記復帰信号記録
範囲１１の略中央の位置にきたときオンとされる
第１図及び第２図に示すリードアウトスイツチ９
によつても再生針３はアームレスト位置へ復帰せ
しめられるよう構成されている。上記復帰信号は
再生信号中から第１図に示す復帰信号検出器７に
より弁別分離されて判断装置１０へ供給される。
またリードアウトスイツチ９はオンのとき所定レ
ベルの信号を判断装置１０へ供給する。なお、第
２図中、〜はデイスク１の上面に４種のプロ
グラムが記録されており、かつ、各記録プログラ
ムの頭初部分の位置を示す。

ところで、本発明は高速位置検索時における新
規な再生針３等の再生素子の移送制御に関するも
のであり、判断装置１０は第１図示のフオワード
ボタン１２が操作者によつて押されたときには、
再生針３をトラツク再生画像が前進する方向、す
なわちデイスク１の内周方向へ所定の高速度で移
送させるようにフイード送り装置４を制御すると
同時に、キツクパルス発生装置８より再生針３を
デイスク１の内周方向へ所定の短い周期で強制的
に１トラツクピツチ分移送せしめるキツクパルス
を発生せしめてトラツキングコイル１４を通電す
る。これにより、再生針３はフオワード再生を行
ないつつ高速度でデイスク１の内周方向へ移送せ
しめられ、判断装置１０はこのときの再生信号中
のチヤプターアドレス信号を常時監視して所望の
プログラム番号の頭初部分のチヤプターアドレス
信号を検出した時、上記再生針３の高速度移送及
びキツク動作を停止し、その時点からノーマル再
生を行なうべくフイード送り装置４を制御して再
生針３の移送速度を低速度に落すと同時に、キツ
クパルス発生装置８のキツクパルス発生動作を停
止させる。

なお、バツクワードボタン１３が操作者によつ
て押されたときには、上記フオワードボタン１２
が押されたときと略同様の動作によつて再生針３
がデイスク１の外周方向へ移送及びキツクされ、
所望プログラムの頭初部分が検索されてその位置
からノーマル再生が行なわれる。

しかるに、上記デイスク１の内周方向の所望プ
ログラムの頭出し再生をする場合は、再生針３は
例えばノーマル再生時の1200倍程度の高速度でデ
イスク１の内周方向へフイード送り装置４によつ
て移送せしめられるため、再生針３は通常は慣性
等によつて所望プログラムの頭初部分を一旦行き
過ぎて内周方向へ移送され、しかる後に外周方向
へ移送されるも再び行き過ぎるという動きを交互
に繰り返して徐々に上記頭初部分に到る。このた
め、例えば第２図にとで示す間のプログラム
番号「３」の既記録信号を再生中に、第１図示の
フオワードボタン１２を１回押すことによりプロ
グラム番号「４」の既記録信号の頭初位置から頭
出し再生を行なう場合、第２図に示す如くプログ
ラム番号「４」の記録範囲が狭いとき（信号記録
時間が短いとき）には、再生針３はプログラム番
号「４」の信号記録範囲を行き過ぎて、復帰信号
記録範囲１１に到り、復帰信号を再生してしまい
あるいはリードアウトスイツチ９がオンとされ
る。すると復帰信号検出器７の出力信号、あるい
はリードアウトスイツチ９の出力信号によつて判
断装置１０は再生針３をアームレスト位置へ復帰
させてしまい誤動作となる。

本発明は上記の誤動作を防止したもので、フオ
ワードボタン１２が押されて高速位置検索動作が
開始された状態において、上記復帰信号が再生さ
れた時、又はリードアウトスイツチ９がオンにさ
れた時には上記のアームレスト位置への復帰は行
なわず、まずノーマル再生時の1200倍程度の高速
度で最大の復帰信号記録範囲１１よりもやや長い
距離だけ再生針３を移送するような所定の一定の
短期間、再生針３をデイスク１の外周方向へ1200
倍程度で移送させるように判断装置１０の出力に
よつてフイード送り装置４及びキツクパルス発生
装置８が制御される。これにより、再生針３は第
２図のととの間に記録されているプログラム
番号「３」の既記録信号の終了位置付近に戻され
る。

次に、判断装置１０は上記の位置から再生針３
の移送速度をノーマル再生時の125倍程度の中速
度としてデイスク１の内周方向へ移送させるよう
にフイード送り装置４及びキツクパルス発生装置
８を夫々制御する。またこの内周方向への中速度
の移送時に、再生針３により既記録信号を再生す
るようにし、その再生信号中よりチヤプター検出
器６よりチヤプターアドレス信号を弁別分離して
所望のプログラム番号「４」の頭初部分のチヤプ
ターアドレス信号が取り出されるか否か判断装置
１０により監視する。判断装置１０は上記所望の
チヤプターアドレス信号が取り出された時にはノ
ーマル再生をその位置から行なわせるべく、フイ
ード送り装置４及びキツクパルス発生装置８を
夫々制御する。

なお、この場合にも通常は再生針３はプログラ
ム番号「４」の頭初部分を一旦デイスク内周側に
行き過ぎ、しかる後にこの頭初部分を外周方向に
再び行き過ぎるという動きを交互に繰り返し、最
終的に上記頭初部分からノーマル再生を行なうこ
とになるが、再生針３の移送速度はノーマル再生
時の125倍程度の中速度であり、前記通常の高速
位置検索時の移送速度（ノーマル再生時の約1200
倍程度の移送速度）に比しはるかに遅いため、上
記の行き過ぎ距離ははるかに小であり、よつて迅
速、かつ、正確に所望プログラムの頭初部分を検
出でき、かつ、その位置よりノーマル再生を行な
わせ得る。

次に、再生針１が存在する位置よりもデイスク
内周方向の所望既記録プログラムの頭出し再生を
行なうに際し、所望プログラムが存在しない場合
の動作につき説明する。例えば、第２図にと
で示す間のプログラム番号「３」の既記録信号を
再生中に、第１図示のフオワードボタン１２を２
回押すことにより、現に再生中の「３」番目のプ
ログラムよりも２つ後のプログラム番号「５」の
信号の頭初位置から頭出し再生を行なう場合を例
にとつて説明するに、このときプログラム番号
「５」の表示が行なわれると同時に、再生針３は
前記高速度でデイスク内周方向へ移送されて復帰
信号を再生し、またリードアウトスイツチ９をオ
ンとする。これにより、再生針３は再び上記高速
度で前記した所定の一定の短期間デイスク外周方
向へ移送されてプログラム番号「３」の既記録信
号の終了位置付近に戻され、しかる後に今度はそ
の時点より前記中速度で再びデイスク内周方向へ
再生を行ないつつ移送せしめられる。

この中速度の移送時には、上記高速度の内周方
向への移送時と同様にチヤプター検出器６によつ
て所望プログラム番号「５」の最初のトラツク番
号部分が検出されるよう常時監視されるが、上記
の所望プログラムは第２図に示すようにもともと
記録されておらず、このため再生針３はプログラ
ム番号「４」の信号記録部分を通過して再び復帰
信号を再生する位置に到る。判断装置１０は復帰
信号検出器７により検出された上記２度目の復帰
信号の入来により、直ちに再生針３を復帰信号が
再生され始める位置の直前の位置、すなわちプロ
グラム番号「４」の記録終了位置付近まで例えば
ノーマル再生時の1/4倍の移送速度で戻し、その
位置でステイルモーシヨン再生を行なうようフイ
ード送り装置４及びキツクパルス発生装置８を
夫々制御すると同時に、表示されていた頭出し再
生すべきプログラム番号「５」から「４」へ変更
させる。なお、ステイルモーシヨン再生は例えば
900rpmで回転しているデイスク１上を摺動する
再生針３のフイード送り装置４による移送を停止
せしめ、かつ、キツクパルス発生装置８よりのキ
ツクパルスをデイスク１の１回転毎に発生して再
生針３をデイスク外周方向へキツクさせ、同一の
トラツクを再生することにより行なう。

なお、本発明は上記の本出願人の提案になるデ
イスク再生装置のみならず、レーザービーム等の
光により既記録信号が読取り再生されるデイスク
再生装置にも適用し得るものである。

上述の如く、本発明になる円盤状情報記録媒体
再生装置は、最後のプログラムの頭出し再生操作
により再生素子をノーマル再生時に比しはるかに
速い第１の速度でアドレス信号を再生しつつ第１
の方向に移送しめた際に、復帰信号（所謂ゴーホ
ーム信号）を再生した時又はリードアウトスイツ
チがオンとされた時には所定の一定期間再生素子
を第１の方向とは逆方向の第２の方向に移送せし
めた後、再度第１の方向へノーマル再生時に比し
比較的速い第２の速度で移送せしめ、再生したア
ドレス信号より上記最後のプログラム信号の頭初
部分を検出した時にはその部分よりノーマル再生
を行なわしめ、また上記最後のプログラムが存在
せずその頭初部分を検出できなかつた時には再度
上記復帰信号を再生した時又は上記リードアウト
スイツチがオンとされたときに再生素子を第２の
方向へ移送せしめて上記復帰信号記録部分直前位
置に記録されているプログラムの記録終了部分付
近のステイルモーシヨン再生をするよう構成した
ため、頭出し再生をしたにも拘らずアームレスト
位置へ再生素子が復帰されてしまうという誤動作
を防止でき、上記第２の速度で再生素子を移送す
ることによつて所望の最後のプログラムの頭初部
分の行き過ぎ距離を少なくでき、よつて最後のプ
ログラムの頭出し再生を迅速、かつ、正確に行な
うことができ、操作者の錯誤等によつて記録され
ていないプログラムの頭出し再生操作をした場合
には上記のステイルモーシヨン再生を行なうと同
時に表示も正しいものに変更することにより、操
作したプログラムが記録されていないことが検出
できる等の特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例を示すブロツク
系統図、第２図は本発明装置の要部の動作を説明
するためのデイスク記録信号とリードアウトスイ
ツチ配置位置との関係の一例を示す図である。 １…円盤状情報記録媒体（デイスク）、３…再
生針、４…フイード送り装置、６…チヤプター検
出器、７…復帰信号検出器、９…リードアウトス
イツチ、１０…判断装置、１２…フオワードボタ
ン、１３…バツクワードボタン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 円盤状情報記録媒体の既記録信号をピツクア
   ツプ再生するための再生素子を、フイード送り装
   置により上記記録媒体の半径方向上任意の速度で
   移送せしめると同時に、繰り返し強制的に１トラ
   ツクピツチ分移送せしめ、複数のプログラムと共
   にそれらの記録順序でつけたプログラム番号を示
   すアドレス信号及び最後のプログラム記録終了後
   の位置を示す復帰信号が夫々予め記録されている
   上記記録媒体から上記復帰信号を再生したとき又
   は上記復帰信号記録部分に上記再生素子が位置し
   たときオンとされるリードアウトスイツチがオン
   とされた時、上記再生素子をアームレスト位置へ
   自動的に復帰せしめる手段を有する再生装置にお
   いて、最後のプログラムの頭出し再生操作により
   上記再生素子をノーマル再生時に比しはるかに速
   い第１の速度で上記アドレス信号を再生しつつ第
   １の方向に移送せしめた際に、上記復帰信号を再
   生した時又は上記リードアウトスイツチがオンと
   されれ時には所定の一定期間該再生素子を第１の
   方向とは逆方向の第２の方向に移送せしめた後、
   再度上記第１の方向へノーマル再生時に比し比較
   的速い第２の速度で移送せしめて再生した上記ア
   ドレス信号より上記最後のプログラムの頭初部分
   を検出した時にはその部分よりノーマル再生を行
   なわしめ、また上記最後のプログラムが存在せず
   その頭初部分を検出できなかつた時には再度上記
   復帰信号を再生したとき又は上記リードアウトス
   イツチがオンとされたときに上記再生素子を第２
   の方向へ移送せしめて上記復帰信号記録部分の直
   前位置に記録されているプログラムの記録終了部
   分付近のステイルモーシヨン再生をするよう構成
   したことを特徴とする円盤状情報記録媒体再生装
   置。